JP2002294767A

JP2002294767A - 深層水採取容器

Info

Publication number: JP2002294767A
Application number: JP2001140716A
Authority: JP
Inventors: Taisei Kasahara; 大成笠原
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 2001-04-04
Filing date: 2001-04-04
Publication date: 2002-10-09

Abstract

(57)【要約】【課題】海上から深海へ、竿（７）、リール
（８）、糸（９）、オモリ（６）を使って、容器（１）
を深海へ沈ませ、深海の水を採取する為の、深層水採取
容器を提供する。【手段】容器（１）の上部に、弁（２）を設け
ることを、特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、深海の水を採取
する容器に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、陸の水採取室や、海上の台船から
水採取深度までの水採取管、水中ポンプ、吸引ポンプ、
エアーポンプ、ウインチ、ワイヤーロープを使用した水
採取装置があった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】これは、次のような欠
点があった。陸上の水採取施設の建設、専用の台船、水
中ポンプ、吸引ポンプ、エアーポンプの設置、ウイン
チ、ワイヤーロープの準備、そしてこれらを駆動するた
めの電力が必要であった。本発明は、これらの欠点を除
くためになされたものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】容器（１）の上部にフタ
（３）を設け、容器（１）の上部に、複数個の下方向へ
開く弁（２）を設ける。本発明は、以上のような構成よ
りなる、深層水を採取する容器である。

【０００５】

【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態につい
て、使用を例にあげて説明する。合成樹脂やプラスチッ
クのような耐食性容器（１）の上部に、耐食性フタ
（３）を設け、容器（１）の上部に耐食性の複数個の下
方向に開く弁（２）を設ける。フタ（３）の上部に糸接
続用耐食性フタ輪金具（４）を設け、容器（１）の下部
にオモリ接続用耐食性オモリ輪金具（５）を設ける。本
発明は、以上のような構造で，これを使用する時は、竿
（７）に糸（９）を巻いたリール（８）を取りつけ、糸
（９）の先端を、フタ輪金具（４）に結びつける。容器
（１）下部のオモリ輪金具（５）にオモリ（６）を取り
つけ、容器（１）とオモリ（６）を海中へ投入する。容
器（１）はオモリ（６）の重量で水面下に降下する。降
下の過程で図２に示すように弁（２）は、容器下部から
容器上部に向かって流れる水流（Ａ）の抵抗で開弁状態
が続き、容器（１）内に海水が、浸入し容器（１）内の
空気を容器（１）外へ追い出すことができる。容器の降
下が続くことによって、深度が増すにつれ、容器まわり
の水圧が高まり高圧水が容器（１）内の低圧水を押し出
し容器（１）内の海水は、連続的に絶えず入れ替わる。
容器（１）を任意の深さに移動させた後に、リール
（８）を使って糸（９）を巻き回す動作を繰り返すこと
により、容器（１）を水面に向け上昇させることができ
る。容器上部の弁（２）が容器上部から容器下部に向か
って流れる水流（Ｂ）の抵抗で押され閉弁状態が続くた
めに、他の海水が容器（１）内に浸入することなく、深
層水を採取した容器を回収することができる。回収した
容器上部のフタ（３）をはずして容器（１）を傾けるこ
とによって容器（１）に採取した深層水を容器外へ取り
出せる。深層水は水面温度より低いが、容器本体（１）
を任意深度から水面まで上昇移動させる時間の長さと容
器材質の関係上、容器（１）内の水の温度は若干上昇す
るが、水面温度より上昇することはない。

【０００６】なお、図４のように、他の実施例では、オ
モリ（６）の代りに、容器（１）の底部に鉛を装着して
重くしてもよい。

【０００７】又、容器本体（１）をステンレスなどの重
い金属を用いて、重くしても同じ効果がある。

【０００８】

【発明の効果】釣り船や小型ボートから、任意の深度に
おける深層水を容易に採取することができる。従来は深
層水の原水の利用はされていなかった。深層水の原水の
利用方法は、料理では特に、湯で物に利用するとよい。
例えば、枝豆、トウモロコシ、スパゲティー、青菜な
ど。又、浅漬けなどの漬物に利用したり、粥を煮たり、
炊きこみご飯を炊く時、おでん等の煮物にもいずれも原
水を適度にうすめて使用する。その他に、魚の開きや、
イカの一夜干しの時に漬ける立て塩としても利用でき
る。薬用では、うがい薬として利用できるし、布片に原
水を湿らせ、アトピー性皮膚炎患部や、しもやけ患部に
塗ると炎症を押さえる効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の使用斜視図である。

【図２】本発明の開閉弁断面図である。

【図３】本発明の平面図である。

【図４】本発明の他の実施例を示す側面図である。

【符号の説明】

１．容器２．弁３．フタ４．フタ輪金具５．オモリ輪金具６．オモリ７．竿８．リール９．糸

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】海水を収容する容器本体（１）と容器
上部にフタ（３）を設け容器下部にオモリ（６）を下
げ、容器上部側面に複数個の下方向に開く弁（２）を設
けた深層水採取容器。
【請求項２】オモリ（６）の代りに容器本体（１）
の底部を重くした請求項１記載の深層水採取容器。
【請求項３】オモリ（６）の代りに、容器本体
（１）を重くした請求項１記載の深層水採取容器。