JP2017179693A - 手摺用支柱の支持構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】手摺用支柱の支持強度を高めることができるとともに、耐火性や遮音性の面でも有利な手摺用支柱の支持構造を提供することを目的とする。【解決手段】梁9の上面における屋外側縁部に沿って設けられた手摺支持部20は、手摺受フレーム21と、受部25と、を備え、受部25は、上下方向に立ち上がる立ち上がり板部25aと、立ち上がり板部25aの上端部に設けられて手摺受フレーム21が固定された上面板部25bと、を有する。床スラブ5,6における少なくとも屋外側縁部の厚みは、梁9の上面から受部25の上面板部25bの下面までの間隔と略等しく設定され、床スラブ5,6の屋外側縁部には、受部25の立ち上がり板部25aが収まる切欠部6aが形成されており、床スラブ5,6は、切欠部6aに立ち上がり板部25aが嵌まった状態となるようにして梁9の上面に設けられている。【選択図】図3

Description

本発明は、手摺用支柱の支持構造に関する。
従来、バルコニーや集合住宅の外廊下等のコンクリート床に立設される手摺用支柱の支持構造として、例えば、手摺用支柱の下端部を埋設したり、コンクリート床から突出するアンカーボルトと結合させたりする技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2012−067514号公報
ところが、手摺用支柱自体をコンクリート床に直接立設させる場合は、手摺用支柱の支持強度を確保するために、例えばアンカーを埋設したり、グラウト材を充填したりするなど、手摺用支柱とコンクリート床との一体性を高めるための施工が手間であった。
そこで、例えば手摺用支柱を、コンクリート床を支持するH形鋼等からなる梁にボルト固定して、手摺用支柱の支持強度を確保することが考えられる。ところが、このような場合、手摺用支柱が設けられた箇所よりも屋外側に位置する梁の上面をコンクリート床で被覆できないため、耐火性や遮音性の面で不利となる場合がある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、手摺用支柱の支持強度を容易に確保できるとともに、耐火性や遮音性の面でも有利な手摺用支柱の支持構造を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、例えば図1〜図11に示すように、床スラブ5,6を支持する梁9の上方に設けられた手摺用支柱11の支持構造であって、
前記梁9の上面における屋外側縁部に沿って、手摺用支柱11が固定されて当該手摺用支柱11を支持する手摺支持部20が設けられており、
前記手摺支持部20は、前記手摺用支柱11の下端部が固定されている手摺受フレーム21と、前記梁9の上面に固定されているとともに上端部に前記手摺受フレーム21が固定された受部25と、を備えており、
前記受部25は、上下方向に立ち上がる立ち上がり板部25aと、前記立ち上がり板部25aの上端部に設けられて前記手摺受フレーム21が固定された上面板部25bと、を有しており、
前記床スラブ5,6における少なくとも屋外側縁部の厚みは、前記梁9の上面から前記受部25の前記上面板部25bの下面までの間隔と略等しく設定され、前記床スラブ5,6の屋外側縁部には、前記受部25の前記立ち上がり板部25aが収まる切欠部6aが形成されており、
前記床スラブ5,6は、前記切欠部6aに前記立ち上がり板部25aが嵌まった状態となるようにして前記梁9の上面に設けられていることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、手摺用支柱11が、床スラブ5,6に対して設けられずに、手摺支持部20を介して梁9に設けられた状態となるので、床スラブ5,6に対して手摺用支柱11との一体性を高めるための施工を行うことなく、手摺用支柱11の支持強度を容易に確保できる。
さらに、受部25は、立ち上がり板部25aの上端部に設けられて手摺受フレーム21が固定された上面板部25bを有するので、手摺用支柱11の設置位置を、梁9の上面よりも上方の位置とすることができる。
そして、床スラブ5,6における少なくとも屋外側縁部の厚みは、梁9の上面から受部25の上面板部25bの下面までの間隔と略等しく設定され、床スラブ5,6の屋外側縁部には、受部25の立ち上がり板部25aが収まる切欠部6aが形成されており、床スラブ5,6は、切欠部6aに立ち上がり板部25aが嵌まった状態となるようにして梁9の上面に設けられているので、床スラブ5,6によって、梁9の上面における屋外側縁部まで被覆することができる。すなわち、手摺用支柱11が設けられた箇所よりも屋外側に位置する梁9の上面を床スラブ5,6で被覆することができるので、耐火性や遮音性を向上させることができる。
請求項2に記載の発明は、例えば図2〜図10に示すように、請求項1に記載の手摺用支柱11の支持構造において、
前記受部25は複数であり、これら複数の受部25は、前記梁9の上面における屋外側縁部に沿って互いに間隔を空けて設けられており、
前記手摺受フレーム21は長尺に形成されて、前記複数の受部25に架け渡されるようにして設けられていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、手摺受フレーム21は長尺に形成されて、複数の受部25に架け渡されるようにして設けられているので、梁9の上面に点在する複数の受部25を手摺受フレーム21で繋いで枠状(または門型)に組んだような状態となる。これによって、手摺支持部20を梁9に対して安定的に設置することができるので、ひいては、手摺用支柱11の支持強度を高めることができる。
請求項3に記載の発明は、例えば図5,図6に示すように、請求項2に記載の手摺用支柱11の支持構造において、
前記手摺用支柱11は、前記手摺受フレーム21の上面のうち下方に前記受部25が設けられた位置に対応して固定されていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明によれば、手摺用支柱11は、手摺受フレーム21の上面のうち下方に受部25が設けられた位置に対応して固定されているので、例えば受部25が設けられた位置に対応していない場合に比して、手摺受フレーム21の撓みを抑えられるので、手摺用支柱11を安定的に支持できる。
請求項4に記載の発明は、例えば図10に示すように、請求項3に記載の手摺用支柱11の支持構造において、
前記手摺受フレーム21は、前記受部25の上面から上方に立ち上がるようにして設けられた側面壁部21aと、前記側面壁部21aの上端部から屋外側に突出して上面に前記手摺用支柱11が固定された固定板部21bと、を有しており、
前記側面壁部21aのうち前記手摺用支柱11の設置位置の近傍に作業用開口部21eが形成されていることを特徴とする。
請求項4に記載の発明によれば、手摺受フレーム21の側面壁部21aのうち手摺用支柱11の設置位置の近傍に作業用開口部21eが形成されているので、手摺受フレーム21の固定板部21bに手摺用支柱11を固定する場合に、作業用開口部21eから作業を行うことができ、施工性を向上できる。また、手摺受フレーム21の固定板部21bに手摺用支柱11を固定する場合だけでなく、手摺受フレーム21よりも屋外側で行われる何らかの作業が必要となった場合にも作業用開口部21eを利用できるので、施工性をより向上できる。
請求項5に記載の発明は、例えば図2,図3に示すように、請求項1〜4のいずれか一項に記載の手摺用支柱11の支持構造において、
前記梁9および前記手摺支持部20の屋外側には外壁材14が設けられており、
前記床スラブ5,6の下面から前記梁9の屋内側面および前記梁9の下面を介して前記外壁材14の裏面にかけて断熱材17が設けられていることを特徴とする。
請求項5に記載の発明によれば、梁9および手摺支持部20の屋外側には外壁材14が設けられており、床スラブ5,6の下面から梁9の屋内側面および梁9の下面を介して外壁材14の裏面にかけて断熱材17が設けられているので、梁9を、床スラブ5,6と外壁材14と断熱材17によって囲むことができる。そのため、耐火性を向上させることができる。
本発明によれば、手摺用支柱の支持強度を容易に確保できるとともに、耐火性や遮音性を向上させることができる。
バルコニーのある建物を示す斜視図である。 建物における第二層と第三層のバルコニー付近を示す断面図である。 第三層のバルコニーを示す断面図である。 梁付近の構造を示す斜視図である 第三層のバルコニーにおける受部の配置を示す平面図である。 第三層のバルコニーにおける手摺受フレームの配置を示す平面図である。 第三層のバルコニーに用いられる受部を示す正面図である。 第二層のバルコニーに用いられる受部を示す正面図である。 手摺受フレームを示す側断面図である 手摺受フレームを示し、(a)は平面図、(b)は背面図、(c)は底面図である。 外壁材の取付態様を示す平面図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。ただし、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の技術的範囲を以下の実施形態および図示例に限定するものではない。
図1において符号1は、建物を示す。この建物1は、地上五層構造の戸建住宅であり、第二層、第三層、第四層に、建物1の一方の側面と直交する他方の側面とに亘って略L型に形成されたバルコニー2,3,4が設けられている。また、各層には部屋がある。
なお、本実施形態において建物1は、地上五層構造の戸建住宅としたが、これに限られるものではなく、いわゆるマンションやアパート等の複数階建て集合住宅でもよい。また、本実施形態においては、バルコニー2,3,4を例に挙げて説明するが、戸建住宅や集合住宅における外廊下等にも適用することができる。
図2は、建物1のうち、特に第二層と第三層のバルコニー2,3付近を示す断面図である。バルコニー2,3の床と部屋の床には、同一または連続する床スラブ5,6が用いられている。
また、床スラブ5,6は、建物1の躯体を構成する梁9の上面に設けられて、この梁9によって支持されている。
さらに、床スラブ5,6のうち、バルコニー2,3と部屋との境界に当たる位置に外壁7,8が設けられている。この外壁7,8には、部屋とバルコニー2,3との間を往来するための掃き出し窓が形成されている。
なお、本実施形態の床スラブ5,6は、ALC(autoclaved lightweight concrete)パネルによって構成されている。ただし、ALCパネルに限られず、耐火性能に優れたものであれば適宜採用してもよいものとする。
バルコニー2,3の床面は、床スラブ5,6の上に設けられたバルコニー用スラブ2a,3aと、バルコニー用スラブ2a,3aに設置された床面材2b,3b等によって構成されている。
バルコニー2,3の屋外側縁部には、床面材2b,3bよりも上方に立ち上がったパラペット2c,3cが設けられ、パラペット2c,3cの上端部に手摺壁10が設けられている。
手摺壁10は、パラペット2c,3cの上端部から上方に突出して設けられる複数の手摺用支柱11と、これら複数の手摺用支柱11間に架け渡されて保持される手摺面材12と、を有する。
手摺用支柱11は、ベースプレート11aと、ベースプレート11aから上方に突出して設けられる支柱アンカー11bと、支柱アンカー11bに被せられる筒状の支柱本体11cと、を有する。
手摺面材12は、ガラス面材が採用されており、支柱本体11cの上端部に設けられた笠木一体型の上枠12aと、支柱本体11cの下端部に設けられた下枠12bとの間に設けられて保持されている。
また、手摺用支柱11よりも屋外側の箇所には、バルコニー2,3の目隠しとなる格子壁13が設けられている。
図3は、第三層のバルコニー3を示す断面図である。バルコニー2,3の詳細な構造については、この第三層のバルコニー3を例に挙げて説明する。
バルコニー3の床スラブ6の下方には梁9があり、この梁9によって床スラブ6が支持されている。
梁9としては例えばH形鋼が採用されており、ある程度の厚み(ウェブの上下寸法およびフランジの厚さ寸法)がある。第二層におけるバルコニー2の軒天裏(軒天材と床スラブ6との間)および第二層における部屋の天井裏(天井材と床スラブ6との間)は、梁9の厚みよりも上下に深い空間となっている。
このような軒天裏空間とパラペット3cの屋外側には、内部を遮蔽するとともに耐火性能を確保するための外壁材14が設けられている。すなわち、梁9および手摺支持部20の屋外側に外壁材14が設けられた状態となっている。
梁9の上面における屋外側縁部には、図3〜図6に示すように、この屋外側縁部に沿って、手摺支持部20が設けられている。
手摺支持部20は、手摺用支柱11が固定されて当該手摺用支柱11を支持する金属製のものであり、手摺用支柱11の下端部が固定される手摺受フレーム21と、梁9の上面に固定されているとともに上端部に手摺受フレーム21が固定された受部25と、を備える。つまり、手摺用支柱11は、この手摺支持部20を介して梁9の上方に設けられた状態となっている。
受部25は、手摺受フレーム21と組み合わせて用いられる場合に、この手摺受フレーム21に対して複数使用されるものである。これら複数の受部25は、梁9の上面における屋外側縁部に沿って互いに間隔を空けて設けられている。
一方、手摺受フレーム21は長尺に形成されており、複数の受部25に架け渡されるようにして設けられている。なお、手摺受フレーム21自体も、バルコニー2,3の幅(梁9の長さ方向)に対応して複数使用されるものであり、本実施形態においても複数の手摺受フレーム21が用いられている。また、その長さも適宜変更可能であり、予め複数種類の長さの手摺受フレーム21が用意されていることが望ましい。
以上のような構造について、より詳細に説明すると、長尺な梁9の上面における屋外側縁部に沿って、複数の受部25が互いに間隔を空けて点在するようにして設けられ、その上に、長尺部材である手摺受フレーム21が架け渡されて設けられている。そのため、梁9の上面と、隣り合う受部25同士と、手摺受フレーム21とで囲まれて形成された開口部20aが、バルコニー3の床下に設けられたような状態となっている。
受部25は、上下方向に立ち上がる立ち上がり板部25aと、立ち上がり板部25aの上端部に設けられて手摺受フレーム21が固定された上面板部25bと、を有する。
すなわち、受部25は、図7に示すように略T字型に形成されている。立ち上がり板部25aと上面板部25bは溶接されて接合されている。
また、受部25自体も、梁9の上面に対して溶接されて接合されているものとする。つまり、立ち上がり板部25aの下端部が、梁9の上面に溶接されている。
さらに、立ち上がり板部25aは、その向きが、図4に示すように、梁9の長さ方向と直交する方向となるように設けられている。すなわち、梁9の長さ方向に沿う側面を正面視した場合(図4の左斜め下から右斜め上に向かって視線が向けられた場合)に、受部25がT型に見える状態となるように設けられている。
また、このように受部25が略T字型であるため、梁9の上面と、隣り合う受部25同士と、手摺受フレーム21とで囲まれて形成された開口部20aは略凸字状に形成された状態となる。
また、複数の受部25の間隔は、バルコニー3の幅に応じて異なる。すなわち、バルコニー3の幅に応じて手摺受フレーム21の長さも異なるためである。
本実施形態では、図5,図6に示すようにX方向に沿って5つの受部25が設けられており、これら5つの受部25の上に2本の手摺受フレーム21が架け渡されて設けられている。また、Y方向に沿って7つの受部25が設けられており、これら7つの受部25の上に3本の手摺受フレーム21が架け渡されて設けられている。
さらに、受部25は、梁9の上面における屋外側縁部よりも若干屋外側に突出して配置されている。
なお、図2に示すように、第二層のバルコニー2に用いられた床スラブ5と、第三層のバルコニー3に用いられた床スラブ6は厚みが異なる。すなわち、第二層のバルコニー2に用いられた床スラブ5の方が厚み寸法のある状態となっている。
そのため、第二層のバルコニー2に用いられる受部25には、図8に示すように、嵩上げと安定性確保のためのベース板部25cが備えられている。
手摺受フレーム21は、図3,図9に示すように、側断面視において略逆L字型に形成されており、側面壁部21aと、固定板部21bと、底板部21cと、下垂壁部21dと、を有する。
側面壁部21aは、受部25の上面から上方に立ち上がるようにして設けられている。なお、この側面壁部21aには、バルコニー用スラブ3aの上面に貼り付けられる防水シート26を延長して貼り付けるための下地板27が取り付けられている。
固定板部21bは、側面壁部21aの上端部から屋外側に突出して上面に手摺用支柱11が固定されている。
底板部21cは、受部25の上面に固定されており、屋内側端部に側面壁部21aが一体形成されている。
下垂壁部21dは、固定板部21bの屋外側端部から下向きに伸びるようにして形成されており、屋外側の面に、外壁材14の裏面が接した状態となっている。
本実施形態の手摺受フレーム21は、第一部材22と、第二部材23と、第三部材24と、が接合されて形成されている。
第一部材22は、断面コ字型(断面C型)に形成された溝形鋼であり、手摺受フレーム21における側面壁部21aと、固定板部21bの半分と、底板部21cと、を構成している。
第二部材23は、断面L型に形成されたアングル材であり、手摺受フレーム21における固定板部21bの残り半分と、下垂壁部21dと、を構成している。
第三部材24は、第一部材22と第二部材23の内側面に沿って設けられた補剛材(スチフナ)であり、図10に示すように、手摺受フレーム21の長さ方向両端部と中央部とに設けられている。
つまり、手摺受フレーム21は、溝形鋼である第一部材22の上面板と、アングル材である第二部材23の上面板と、が組み合わされて固定板部21bを構成しており、強度が必要な箇所に第三部材24が複数設けられた状態となっている。
手摺受フレーム21について、より詳細に説明すると、第三部材24が設けられる位置は、手摺用支柱11の設置位置に対応しており、手摺用支柱11の設置安定化に寄与している。
また、固定板部21bのうち手摺用支柱11の設置位置に当たる位置には、図10(a)に示すように、手摺用支柱11のベースプレート11aを留め付けるボルトが通されるボルト孔が複数形成されている。また、この位置には、図5,図6に示すように、手摺受フレーム21の下方に位置する受部25が設けられている。換言すれば、手摺用支柱11は、手摺受フレーム21の上面のうち下方に受部25が設けられた位置に対応して固定されている。
さらに、図10(b)に示すように、側面壁部21aのうち手摺用支柱11の設置位置の近傍に作業用開口部21eが形成されている。この作業用開口部21eは、手摺用支柱11の設置位置に対応して設けられるものではあるが、全ての手摺用支柱11の設置位置に対応している必要はなく、例えば近くに他の構造体があるなど特に施工しにくい箇所に形成されていることが好ましい。なお、この作業用開口部21eは、手摺用支柱11の設置作業にも利用できるし、外壁材14の取付作業にも利用することができる。
また、手摺受フレーム21は、受部25の屋外側端部に位置している。すなわち、手摺受フレーム21における底板部21cが、受部25における上面板部25bの上面屋外側に溶接されて接合されている。そのため、手摺受フレーム21における第二部材23は、受部25の屋外側端部よりも屋外側に突出した状態となっている。
そして、このように突出した第二部材23によって構成された下垂壁部21dに接して外壁材14が設けられているので、外壁材14は、梁9および受部25から離間して配置されている。そのため、外壁材14の裏面側には隙間15が形成されている。
隙間15には、図11に示すように、外壁材14を支持するための支持材16が設けられている。支持材16はアングル材であり、一方の第一板部16aが建物1の躯体(梁9でもよい)側に固定されており、他方の第二板部16bが外壁材14の裏面に添って設けられている。
一方、外壁材14は、支持材16における第二板部16bを挟持する挟持部14aを備える。この挟持部14aは角度の緩い略S型に形成されており、外壁材14の裏面に接する板状の第一部位14bと、支持材16における第二板部16bを挟み込む板状の第二部位14cと、これら第一部位14bと第二部位14cとを繋ぐ板状の第三部位14dと、を有する。
この挟持部14aは、第一部位14bがボルト14eによって外壁材14の裏面に留め付けられることによって固定されている。そして、ボルト14eの締め付け強度を高めれば、支持材16における第二板部16bを強固に挟持することができる。
以上のような挟持構造が、外壁材14の裏面の複数箇所に採用されており、これによって、外壁材14は建物1の躯体に取り付けられている。
なお、本実施形態の挟持構造は、支持材16を縦向き(上下方向に長尺な状態)に配置し、挟持部14aによって横から支持材16の第二板部16bを挟み込んだものとしたが、これに限られるものではなく、支持材16を横向きに配置して、挟持部14aによって上または下から支持材16の第二板部16bを挟み込むようにしてもよい。さらに、支持材16に代えて、手摺受フレーム21の下垂壁部21dを挟持部14aによって挟み込んで外壁材14を支持させる構造を採用してもよい。
続いて、床スラブ6の設置について説明する。
床スラブ6は、上述のように梁9の上面に設けられて、この梁9によって支持されているが、梁9の上面には受部25が複数設けられている。そのため、図3,図4に示すように、床スラブ6における少なくとも屋外側縁部の厚みは、梁9の上面から受部25の上面板部25bの下面までの間隔と略等しく設定され、さらに、床スラブ6の屋外側縁部には、受部25の立ち上がり板部25aが収まる切欠部6aが形成されている。
切欠部6aは、複数の受部25に対応して、梁9の屋外側縁部に複数形成されている。
また、この切欠部6aは、床スラブ6の屋外側縁部における幅方向の端部に形成される場合もある。すなわち、必ずしも、床スラブ6の屋外側縁部における中央側(中ほど)に形成されるものではなく、複数の受部25の間隔と床スラブ6自体の幅寸法との兼ね合いで、床スラブ6の屋外側縁部における幅方向の端部に切欠部6aが形成される場合がある。
また、床スラブ6における少なくとも屋外側縁部の厚みが、梁9の上面から受部25の上面板部25bの下面までの間隔と略等しく設定されていればよく、梁9の上面と受部25の上面板部25bの下面との間に設けられる部分以外は、より厚みが増した状態であってもよい(例えば上面板部25bの厚み分)。
そして、床スラブ6は、切欠部6aに立ち上がり板部25aが嵌まった状態となるようにして梁9の上面に設けられている。
なお、上述のように、第二層のバルコニー2に用いられる受部25にはベース板部25cが備えられているため、第二層の床スラブ5に形成される切欠部(図示せず)は、ベース板部25cに対応して略逆T型に切り欠かれて形成されている。
施工手順として、少なくとも受部25は、床スラブ6の施工前に予め梁9の上面に取り付けられている。そのため、床スラブ6は、梁9の上面と受部25の上面板部25bとの間の隙間に差し込まれるようにして施工される。
また、床スラブ6の施工前に手摺受フレーム21も取り付けられていれば、床スラブ6は、開口部20aに差し込まれるようにして施工される。
以上のように床スラブ6が施工されることで、梁9の上面を耐火性能に優れたALCパネルで被覆することができる。また、外壁材14も耐火性能に優れたものであり、梁9の屋外側を被覆した状態となっている。さらに、床スラブ6の下面から梁9の屋内側面および梁9の下面を介して外壁材14の裏面にかけて断熱材17(耐火被覆材)が設けられている。そのため、梁9を、床スラブ6と外壁材14と断熱材17によって囲むことができる。
第二層の梁9も同様に、床スラブ6と外壁材14と断熱材17によって囲まれている。
なお、断熱材17としては、例えばロックウール等の耐火・耐熱素材を使った巻き付け耐火被覆材や、ケイ酸カルシウム板を主成分とする板状の耐火被覆材等が好適に使用される。その他にも吹き付けタイプの耐火被覆材が知られているが、本実施の形態においては、現場加工や粉塵対策の有無に基づく総合的な施工性を考慮し、巻き付け耐火被覆材が採用されている。
なお、梁9の上面と、隣り合う受部25同士と、手摺受フレーム21とで囲まれて形成された開口部20aは略凸字状に形成されているため、床スラブ6が梁9の上面に設けられた状態において、床スラブ6の屋外側縁部と、手摺受フレーム21の下面との間には、受部25における上面板部25bの厚み分の隙間が生じることになる。この隙間には、断熱材を充填してもよいものとする。
本実施形態では、上述のように第三層のバルコニー3を例に挙げて説明したが、以上のような手摺用支柱11の支持構造は、第二層のバルコニー2にも、第四層のバルコニー4にも適用できるのは勿論のこと、戸建住宅や集合住宅における外廊下等にも適用できる。
本実施の形態によれば、受部25は、立ち上がり板部25aの上端部に設けられて手摺受フレーム21が固定された上面板部25bを有するので、手摺用支柱11の設置位置を、梁9の上面よりも上方の位置とすることができる。さらに、手摺用支柱11が、床スラブ5,6に対して設けられずに、手摺支持部20を介して梁9に設けられた状態となるので、床スラブ5,6に対して手摺用支柱11との一体性を高めるための施工を行うことなく、手摺用支柱11の支持強度を容易に確保できる。
そして、床スラブ5,6における少なくとも屋外側縁部の厚みは、梁9の上面から受部25の上面板部25bの下面までの間隔と略等しく設定され、床スラブ5,6の屋外側縁部には、受部25の立ち上がり板部25aが収まる切欠部6aが形成されており、床スラブ5,6は、切欠部6aに立ち上がり板部25aが嵌まった状態となるようにして梁9の上面に設けられているので、床スラブ5,6によって、梁9の上面における屋外側縁部まで被覆することができる。すなわち、手摺用支柱11が設けられた箇所よりも屋外側に位置する梁9の上面を床スラブ5,6で被覆することができるので、耐火性や遮音性を向上させることができる。
また、手摺受フレーム21は長尺に形成されて、複数の受部25に架け渡されるようにして設けられているので、梁9の上面に点在する複数の受部25を手摺受フレーム21で繋いで枠状(または門型)に組んだような状態となる。これによって、手摺支持部20を梁9に対して安定的に設置することができるので、ひいては、手摺用支柱11の支持強度を高めることができる。
また、手摺用支柱11は、手摺受フレーム21の上面のうち下方に受部25が設けられた位置に対応して固定されているので、例えば受部25が設けられた位置に対応していない場合に比して、手摺受フレーム21の撓みを抑えられるので、手摺用支柱11を安定的に支持できる。
また、手摺受フレーム21の側面壁部21aのうち手摺用支柱11の設置位置の近傍に作業用開口部21eが形成されているので、手摺受フレーム21の固定板部21bに手摺用支柱11を固定する場合に、作業用開口部21eから作業を行うことができ、施工性を向上できる。また、手摺受フレーム21の固定板部21bに手摺用支柱11を固定する場合だけでなく、手摺受フレーム21よりも屋外側で行われる何らかの作業が必要となった場合にも作業用開口部21eを利用できるので、施工性をより向上できる。
また、梁9および手摺支持部20の屋外側には外壁材14が設けられており、床スラブ5,6の下面から梁9の屋内側面および梁9の下面を介して外壁材14の裏面にかけて断熱材17が設けられているので、梁9を、床スラブ5,6と外壁材14と断熱材17によって囲むことができる。そのため、耐火性を向上させることができる。
1 建物
2 バルコニー(第二層)
3 バルコニー(第三層)
4 バルコニー(第四層)
5 床スラブ(第二層)
6 床スラブ(第三層)
6a 切欠部
9 梁
10 手摺壁
11 手摺用支柱
14 外壁材
17 断熱材
20 手摺支持部
21 手摺受フレーム
25 受部
25a 立ち上がり板部
25b 上面板部

Claims (5)

  1. 床スラブを支持する梁の上方に設けられた手摺用支柱の支持構造であって、
    前記梁の上面における屋外側縁部に沿って、手摺用支柱が固定されて当該手摺用支柱を支持する手摺支持部が設けられており、
    前記手摺支持部は、前記手摺用支柱の下端部が固定されている手摺受フレームと、前記梁の上面に固定されているとともに上端部に前記手摺受フレームが固定された受部と、を備えており、
    前記受部は、上下方向に立ち上がる立ち上がり板部と、前記立ち上がり板部の上端部に設けられて前記手摺受フレームが固定された上面板部と、を有しており、
    前記床スラブにおける少なくとも屋外側縁部の厚みは、前記梁の上面から前記受部の前記上面板部の下面までの間隔と略等しく設定され、前記床スラブの屋外側縁部には、前記受部の前記立ち上がり板部が収まる切欠部が形成されており、
    前記床スラブは、前記切欠部に前記立ち上がり板部が嵌まった状態となるようにして前記梁の上面に設けられていることを特徴とする手摺用支柱の支持構造。
  2. 請求項1に記載の手摺用支柱の支持構造において、
    前記受部は複数であり、これら複数の受部は、前記梁の上面における屋外側縁部に沿って互いに間隔を空けて設けられており、
    前記手摺受フレームは長尺に形成されて、前記複数の受部に架け渡されるようにして設けられていることを特徴とする手摺用支柱の支持構造。
  3. 請求項2に記載の手摺用支柱の支持構造において、
    前記手摺用支柱は、前記手摺受フレームの上面のうち下方に前記受部が設けられた位置に対応して固定されていることを特徴とする手摺用支柱の支持構造。
  4. 請求項3に記載の手摺用支柱の支持構造において、
    前記手摺受フレームは、前記受部の上面から上方に立ち上がるようにして設けられた側面壁部と、前記側面壁部の上端部から屋外側に突出して上面に前記手摺用支柱が固定された固定板部と、を有しており、
    前記側面壁部のうち前記手摺用支柱の設置位置の近傍に作業用開口部が形成されていることを特徴とする手摺用支柱の支持構造。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の手摺用支柱の支持構造において、
    前記梁および前記手摺支持部の屋外側には外壁材が設けられており、
    前記床スラブの下面から前記梁の屋内側面および前記梁の下面を介して前記外壁材の裏面にかけて断熱材が設けられていることを特徴とする手摺用支柱の支持構造。
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