JP2017177160A - 多ストランド連続鋳造用タンディッシュ - Google Patents

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Abstract

【課題】ストランド間の温度偏差を低減できる多ストランド連続鋳造用タンディッシュを提供する。【解決手段】本発明は、列設される3以上6以下の供給孔を底面に有し、溶湯を分配する長方形状の分配室と、この分配室の側方に仕切堤を介して接続され、溶鋼が注入される注入室とを備える多ストランド連続鋳造用タンディッシュであって、仕切堤が分配室の長手方向に列設され、中心軸が分配室側で交差しない複数の貫通孔を有し、複数の貫通孔の中心軸上における貫通孔出口から対向する分配室側壁までの距離LPPが下記式(1)を満たし、平面視で、隣接する一対の貫通孔の中心軸の間に1の供給孔が存在し、この一対の貫通孔の中心軸の分配室側壁との一対の交点と上記1の供給孔の重心から分配室側壁への垂線の足との距離DL1及びDL2が下記式(2)を満たすことを特徴とする。LPP<10×d ・・・(1)|DL1−DL2|>LL1+LL2 ・・・(2)【選択図】図1

Description

本発明は、多ストランド連続鋳造用タンディッシュに関する。
連続鋳造設備では、転炉や二次精錬設備等から出鋼された溶鋼を取鍋によってタンディッシュまで搬送し、取鍋内の溶鋼をタンディッシュへ注入後、このタンディッシュから鋳型へ溶鋼を供給することで、溶鋼を連続的に鋳造する。
このような連続鋳造設備に用いられるタンディッシュとしては、取鍋から溶鋼が注入される注入室と、供給孔によるストランドで溶鋼を鋳型に分配する分配室とを備え、平面視でT型形状を有するT型タンディッシュが一般的に用いられる。
このようなタンディッシュにおいて、ストランドの数が多くなると、注入室から各供給孔までの距離の差に応じて発生する溶鋼の滞留時間の差が大きくなり、鋳型注入時の温度の偏差が大きくなる。このようにして温度の偏差が大きくなり、高温又は低温の溶鋼が鋳型に注入されると、操業トラブルや品質低下が発生し易くなる。
そこで、このような不都合を低減するために、注入室と分配室との間の仕切堤の形状を最適化する方法が提案されている(特開2010−167457号公報)。
しかし、上記公報に開示されるタンディッシュでは、供給孔の数が3以上の場合について検討されていないため、3以上の供給孔による多ストランドの条件では温度偏差の低減効果が奏されない可能性がある。
特開2010−167457号公報
上記不都合に鑑みて、本発明は、ストランド間の温度偏差を低減できる多ストランド連続鋳造用タンディッシュを提供することを課題とする。
上記課題を解決するためになされた発明は、列設される3以上6以下の供給孔を底面に有し、溶湯を分配する長方形状の分配室と、この分配室の側方に仕切堤を介して接続され、溶鋼が注入される注入室とを備える多ストランド連続鋳造用タンディッシュであって、上記仕切堤が分配室の長手方向に列設され、中心軸が上記分配室側で交差しない複数の貫通孔を有し、上記複数の貫通孔の中心軸上における貫通孔出口から対向する分配室側壁までの距離LPPが下記式(1)を満たし、平面視で、隣接する一対の上記貫通孔の中心軸の間に1の上記供給孔が存在し、この一対の貫通孔の中心軸の分配室側壁との一対の交点と上記1の供給孔の重心から分配室側壁への垂線の足との距離DL1及びDL2が下記式(2)を満たすことを特徴とする。
LPP<10×d ・・・(1)
|DL1−DL2|>LL1+LL2 ・・・(2)
上記式(1)中、dは貫通孔の水理直径を意味する。上記式(2)中、LL1及びLL2は、それぞれ下記式(3)及び(4)で示される値である。
LL1=200000×(d1/(LPP1×0.5×(DL1+DL2))) ・・・(3)
LL2=200000×(d2/(LPP2×0.5×(DL1+DL2))) ・・・(4)
上記式(3)及び(4)中、d1及びd2は一対の貫通孔の水理直径を意味し、LPP1及びLPP2は、一対の貫通孔の中心軸上における貫通孔出口から対向する分配室側壁までの距離を意味する。
当該多ストランド連続鋳造用タンディッシュは、上記距離LPPが上記式(1)を満たすことで貫通孔からの吐出流を噴流が発達する前に壁面に衝突させることができるため、吐出流を安定させることができる。また、当該多ストランド連続鋳造用タンディッシュは、上記距離DL1及びDL2が上記式(2)を満たすことで、隣接する一対の貫通孔からこれらの貫通孔の中心軸の間に存在する供給孔への流れが衝突して滞留域が発生することを防止できる。これらの結果、当該多ストランド連続鋳造用タンディッシュはストランド間の温度偏差を著しく低減できる。
なお、「水理直径」とは、貫通孔の吐出方向に垂直な面における出口の真円換算の直径を意味する。
以上のように、本発明の多ストランド連続鋳造用タンディッシュは、ストランド間の温度偏差を低減できる。
本発明の一実施形態の多ストランド連続鋳造用タンディッシュを示す模式的平面図である。 図1の多ストランド連続鋳造用タンディッシュの一部を拡大した模式的平面図である。 溶鋼の滞留領域を説明するための模式図である。
以下、適宜図面を参照しつつ、本発明の実施の形態を詳説する。
図1に示す本発明の一実施形態に係る多ストランド連続鋳造用タンディッシュは、溶鋼を分配する長方形状の分配室1と、この分配室1の側方に仕切堤2を介して接続され、溶鋼が注入される注入室3とを備える。この多ストランド連続鋳造用タンディッシュはいわゆるT型タンディッシュである。
<分配室>
分配室1は、平面視長方形状であり、長手方向一列に列設される3以上6以下の複数の供給孔4を底面に有する。この供給孔4により多数のストランドが形成され、鋳型に溶鋼が供給される。複数の供給孔4の直径は、同一であっても異なっていてもよい。
複数の供給孔4は、分配室1の長手方向に平行な軸上に列設されることが好ましい。また、複数の供給孔4の分配室1の短手方向の位置、隣接する供給孔4の間隔や、列の端の供給孔4と分配室1の短手方向の壁との距離などは、後述する条件を満たす限り限定されない。
なお、分配室1は、仕切堤2と対向する側壁に、貫通孔5からの吐出流が衝突する領域を有する。
<仕切堤>
仕切堤2は、分配室1と注入室3とを仕切る壁体であり、複数の貫通孔5を有する。この貫通孔5によって、分配室1と注入室3とが連通されている。また、複数の貫通孔5は、分配室1でその中心軸が交わらないように形成される。これにより、貫通孔5の吐出流同士が分配室壁面の手前で衝突して、流れが不規則に変化し、供給孔4への短絡流や対流域が発生することを防止できる。なお、吐出流が分配室壁面に衝突してもその後の流れは壁面に沿って一定に発生するため、流れは大きく乱れない。ここで、図1では複数の貫通孔5を平面視でその中心軸が放射状に向くように配設しているが、貫通孔5は分配室1でその中心軸が交わらなければ、このような配置に限定されない。
貫通孔5の数は2以上であれば特に限定されないが、上限としては例えば6である。また、貫通孔5の水理直径や配設位置は、後述する条件を満たす限り限定されない。なお、図1の当該多ストランド連続鋳造用タンディッシュでは、2つの貫通孔5が仕切堤2に形成され、中央の供給孔4とこの供給孔4に隣接する一方(左側)の供給孔4との間と、上記中央の供給孔4とこの供給孔4に隣接する他方(右側)の供給孔4との間とに、それぞれ1つの貫通孔5からの吐出流が形成される。
貫通孔5の断面形状は特に限定されず、真円、楕円、四角形等とするこことができる。また、貫通孔5は軸方向に断面形状が変化してもよく、分配室1での断面(出口)と注入室3での断面(入口)との形状が異なっていてもよい。また、複数の貫通孔5の出口断面は同一でも異なっていてもよい。
貫通孔5の水理直径は、例えば50mm以上500mm以下とすることができる。
仕切堤2は、分配室1の長手方向の壁の一部と置き換わって分配室1の壁の一部を構成するように配設される。仕切堤2の配設位置は特に限定されないが、溶鋼を均質に鋳型に供給する観点から、分配室1の長手方向中央に設けることが好ましい。
仕切堤2の厚さや平面視形状は、所望の貫通孔5を形成できれば特に限定されないが、例えば図1に示すような分配室1の長手方向の側壁と平行な中央部と、この中央部の端部とそれぞれ連続し、貫通孔5が形成される一対の翼部とを有する形状とすることができる。上記翼部は、壁面が貫通孔5の中心軸と垂直となるように平面視で分配室1の長手方向の側壁に対し傾斜して配設されている。なお、1つの中央部又は翼部に複数の貫通孔5が形成されてもよい。
また、仕切堤2は、分配室1及び注入室3の上面まで到達する必要はなく、溶鋼が仕切堤2を超えて分配室1側に溢れない高さがあればよい。
<注入室>
注入室3は、取鍋から溶鋼が注入される部屋であり、仕切堤2の貫通孔5を介して溶鋼を分配室1に供給する。注入室3の形状は仕切堤2を介して分配室1と接続できれば特に限定されない。
<貫通孔及び供給孔の関係>
図2に示すK番目(K=1〜貫通孔の数)の貫通孔5(K)の中心軸LP(K)上における貫通孔出口Phout(K)から対向する分配室側壁までの距離LPP(K)は、下記式(1)を満たす。
LPP(K)<10×d(K) ・・・(1)
上記式(1)中、d(K)は貫通孔5(K)の水理直径である。上記距離LPP(K)が10×d(K)以上であると、貫通孔5(K)からの吐出流が分配室側壁に衝突する前に大きく拡散し、流れの向きが不安定になるおそれがある。なお、上記式(1)の右辺は、3次元自由噴流でコア領域が残る条件であり、「噴流工学 −基礎と応用−(森北出版)」に記載されるように噴流が周りの流体を巻き込まない初期領域の長さである。
なお、上記(1)式の右辺としては、9×d(K)が好ましく、8×d(K)がさらに好ましい。
また、平面視で、隣接する一対の上記貫通孔5(1),5(2)の中心軸LP(1),LP(2)の間に1の上記供給孔4が存在し、この一対の貫通孔5(1),5(2)の中心軸LP(1),LP(2)の分配室側壁との一対の交点PLMS(1),PLMS(2)と上記1の供給孔4の重心から分配室側壁への垂線の足PFとの距離DL1及びDL2が下記式(2)を満たす。
|DL1−DL2|>LL1+LL2 ・・・(2)
上記式(2)中、LL1及びLL2は、それぞれ下記式(3)及び(4)で示される値である。
LL1=200000×(d1/(LPP1×0.5×(DL1+DL2))) ・・・(3)
LL2=200000×(d2/(LPP2×0.5×(DL1+DL2))) ・・・(4)
上記式(3)及び(4)中、d1及びd2は一対の貫通孔5(1),5(2)の水理直径を意味し、LPP1及びLPP2は、一対の貫通孔5(1),5(2)の中心軸LP(1),LP(2)上における貫通孔出口Phout(1),Phout(2)から対向する分配室側壁までの距離を意味する。
ここで、上記式(2)〜(4)の導出について図3を用いて説明する。ノズルからの吐出流が分配室側壁に衝突する第1衝突までの衝突噴流における滞留開始位置から第1衝突点までの距離L0は、ノズル径をD、ノズル出口から第1衝突点までの距離をL1とすると、下記式(5)で表される。下記式(5)中、k1は比例定数である。
L0=k1×D/L1 ・・・(5)
さらに、隣接するノズルからの吐出流同士が衝突する第2衝突までの衝突噴流における滞留開始位置から第2衝突点までの距離L’0は、側壁を基準とする噴流境界層の厚みをT、第1衝突点から第2衝突点までの距離をL2とすると、下記式(6)で表される。下記式(6)中、k2は比例定数である。
L’0=k2×2×T/L2 ・・・(6)
ここで、噴流境界層の厚みTは、滞留開始位置から第1衝突点までの距離L0に比例するから、この関係と、式(5)及び(6)とにより、下記式(7)が導かれる。下記式(7)中、k3は比例定数である。
L’0=k3×D/(L1×L2) ・・・(7)
上記式(7)において、ノズル出口から第1衝突点までの距離L1は、上記式(3)及び(4)のLPP1又はLPP2に相当し、さらに第1衝突点から第2衝突点までの距離L2が隣接するノズル間の距離の半分であるとすると、L2=0.5×(DL1+DL2)となる。そのため、式(3)及び(4)で表されるLL1及びLL2は、第2衝突までの衝突噴流における滞留開始位置から第2衝突点までの距離L’0に該当する。すなわち、式(3)及び(4)は式(7)のk3を200000としたものである。
従って、隣接するノズルのそれぞれの滞留開始位置から第2衝突点までの距離L’0(LL1及びLL2)の和よりも、第2衝突点から供給孔4までの距離(|DL1−DL2|)が大きくなる上記式(2)を満たすことで、貫通孔5(1),5(2)からの吐出流の衝突によって生じる滞留域を低減できる。
<利点>
当該多ストランド連続鋳造用タンディッシュは、上記距離LPPが上記式(1)を満たすことで貫通孔5からの吐出流を噴流が発達する前に壁面に衝突させることができるため、吐出流を安定させることができる。また、当該多ストランド連続鋳造用タンディッシュは、上記距離DL1及びDL2が上記式(2)を満たすことで、隣接する一対の貫通孔5からこれらの貫通孔5の中心軸の間に存在する供給孔4への流れが衝突して滞留域が発生することを防止できる。これらの結果、当該多ストランド連続鋳造用タンディッシュはストランド間の温度偏差を著しく低減できる。
従って、当該多ストランド連続鋳造用タンディッシュを用いた連続鋳造方法によれば、ストランド間の温度偏差を著しく低減できるため、操業トラブルを避けつつ、高品質の鋳造品を製造することができる。
[その他の実施形態]
当該スラグの処理方法は、上記実施形態に限定されるものではない。
当該多ストランド連続鋳造用タンディッシュは、隣接する一対の貫通孔が供給孔と上述の条件を満たせば良いので、隣接する供給孔との間に吐出経路が形成されない供給孔が存在してもよい。
以下、実施例によって本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
市販の熱流動計算ソフト(「ANSYS Fluent16」)を用いて、以下の計算条件でタンディッシュの形状とストランドの温度偏差との関係をシミュレーションした。
・溶鋼
密度:7000kg/m
粘性係数:0.0056kg/m/s
熱伝導率:29.3W/m/K
比熱:627J/kg/K
熱膨張率:0.0000115/K
・貫通孔出口
水理直径モデル
乱流強度:50%
注入温度:1500℃
・分配室壁
流動:スリップ無(No−Slip)
熱伝達係数:5W/m/K
雰囲気温度:30℃
・湯面
流動:スリップ有(Slip)
熱伝達係数:30W/m/K
雰囲気温度:500℃
・介在物
密度:3800kg/m
直径:150μm
浮上速度の計算:Allen及びStokesの式
・計算モデル
Realized K−ε 単相流乱流
定常伝熱(Boussinesq)モデル
介在物はEuler移流モデル
タンディッシュについては、図1に示す構造(貫通孔の数:2、ストランド(供給孔)の数:5)を有し、表1に示す貫通孔の水理直径d1及びd2、距離LPP1及びLPP2、並びに距離DL1及びDL2を有する実施例1〜8及び比較例1〜6のタンディッシュを設計した。なお、実施例8及び比較例5は図1の最も右側(右端)の供給孔を有さないストランド数が4の構成とし、実施例7及び比較例6は図1の左端及び右端の供給孔を有さないストランド数が3の構成とした。
Figure 2017177160
各実施例及び比較例の上記タンディッシュについて、以下の評価を行った。
[温度偏差]
各ストランドの鋳型への注入温度の偏差(最大値と最小値の差)を計算した。
表2に上記温度偏差の結果を示す。
Figure 2017177160
表2に示されるように、本願発明の構成を満たさない比較例1〜6では温度偏差が大きいのに対し、実施例1〜8では、温度偏差が7℃以下に抑えられており、ストランド間の温度偏差を大きく低減できている。なお、温度偏差が7℃を超えると、ノズル詰まり(ブレークアウト)の発生率が急激に上昇する。
比較例1、2、4〜6は、式(2)を満たさないため、滞留が発生し温度偏差が大きくなったと考えられる。また、比較例3は、上記式(1)を満たさないため、噴流が発生し流路が乱れて温度偏差が大きくなったと考えられる。
また、供給孔の数及び貫通孔の水理直径が同じ実施例1〜4を比較すると、|DL1−DL2|の値が最も小さい実施例4が温度偏差の低減に優れていた。従って、式(2)を満たしつつ、|DL1−DL2|が小さくなる配置が好ましいことが推測される。
本発明の多ストランド連続鋳造用タンディッシュは、ストランド間の温度偏差を低減できる。
1 分配室
2 仕切堤
3 注入室
4 供給孔
5 貫通孔

Claims (1)

  1. 列設される3以上6以下の供給孔を底面に有し、溶湯を分配する長方形状の分配室と、この分配室の側方に仕切堤を介して接続され、溶鋼が注入される注入室とを備える多ストランド連続鋳造用タンディッシュであって、
    上記仕切堤が分配室の長手方向に列設され、中心軸が上記分配室側で交差しない複数の貫通孔を有し、
    上記複数の貫通孔の中心軸上における貫通孔出口から対向する分配室側壁までの距離LPPが下記式(1)を満たし、
    平面視で、隣接する一対の上記貫通孔の中心軸の間に1の上記供給孔が存在し、この一対の貫通孔の中心軸の分配室側壁との一対の交点と上記1の供給孔の重心から分配室側壁への垂線の足との距離DL1及びDL2が下記式(2)を満たすことを特徴とする多ストランド連続鋳造用タンディッシュ。
    LPP<10×d ・・・(1)
    |DL1−DL2|>LL1+LL2 ・・・(2)
    上記式(1)中、dは貫通孔の水理直径を意味する。上記式(2)中、LL1及びLL2は、それぞれ下記式(3)及び(4)で示される値である。
    LL1=200000×(d1/(LPP1×0.5×(DL1+DL2))) ・・・(3)
    LL2=200000×(d2/(LPP2×0.5×(DL1+DL2))) ・・・(4)
    上記式(3)及び(4)中、d1及びd2は一対の貫通孔の水理直径を意味し、LPP1及びLPP2は、一対の貫通孔の中心軸上における貫通孔出口から対向する分配室側壁までの距離を意味する。

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