JP2017176407A - 吸収性物品 - Google Patents

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Abstract

【課題】胴回り開口部の大きさに依存することなく脚回り開口部を広く設けることを可能とした吸収性物品を提供する。
【解決手段】吸収性本体11は、前側接着領域17と、後側接着領域18と、前側接着領域17と後側接着領域18との間に位置する股下領域19と、股下領域19から左側下方および右側下方に延出する左右一対の羽根部21とを備える。股下領域19は脚周り開口部10Lに対して上側に位置する。羽根部21は、前身頃シート10Fにおける内股側端部に接着されている前側縁部23と、後身頃シート10Rにおける内股側端部に接着されている後側縁部24と備える。
【選択図】図5

Description

本発明は、前身頃シートと後身頃シートと吸収性本体とを備える吸収性物品に関する。
吸収性物品としての使い捨ておむつは、矩形形状を有する前身頃シートおよび後身頃シートと、前身頃シートと後身頃シートとの間に配置される吸収性本体とを備えている。このおむつは、前身頃シートと後身頃シートの左右両端部が接合された状態で、上端部に、胴回り開口部が構成され、下端部に、吸収体の両側に一対の脚回り開口部が構成される。特許文献1に記載されたおむつは、ボクサーパンツのように、着用者の鼠頸部から太股部分を覆う一対の脚回り被覆部を備え、脚回り被覆部の先端部に脚回り開口部を備えている。このような使い捨ておむつは、吸収性本体の両側に脚回り被覆部を備えることで、脚回り被覆部を備えない従来からの使い捨ておむつに比べて、脚回り開口部と鼠頸部との隙間が無くなり、脚回り開口部から排泄物が漏れることを抑制することができる。
特開2014−188109号公報
しかしながら、以上のような構成を備えたボクサーパンツ型の使い捨ておむつにおいて、一対の脚回り開口部の直径は、胴回り開口部の直径に依存する。すなわち、胴回り開口部の直径を小さくすれば、その分、脚回り開口部の直径も小さくなり、胴回り開口部の直径を大きくすれば、その分、脚回り開口部の直径も大きくなる。
したがって、胴回り開口部に適した胴回り寸法を有した着用者であっても、当該着用者の太股部分が平均より大幅に太い着用者などは、脚回り開口部の部分がきつくなってしまう。一方、このような着用者に対して、太股部分の太さに合わせた脚回り開口部を備えた使い捨ておむつを設計すると、胴回り開口部が大きくなり過ぎてしまう。
加えて、太股部分の太さに合わせて脚回り開口部を設計した場合には、前身頃シートや後身頃シートも大きくなり、その分、資材も多く使う必要が生じる。また、使い捨ておむつが胴回りからずり落ちないようにするための胴回りギャザーも多く必要となる。
本発明は、胴回り開口部の大きさに依存することなく脚回り開口部を広く設けることを可能とした吸収性物品を提供することを目的とする。
上記課題を解決するための吸収性物品は、前身頃を構成する前身頃シートと、後身頃を構成する後身頃シートと、吸収性本体とを備える。前記吸収性本体は、前記前身頃シートに接着されている前側接着領域と、前記後身頃シートに接着されている後側接着領域と、前記前側接着領域と前記後側接着領域との間の領域であり、左右一対の脚周り開口部よりも上側に位置する股下領域と、前記股下領域から左側下方および右側下方に延出する左右一対の羽根部とを備える。前記羽根部の各々は、前記前身頃シートにおける内股側端部に接着されている前側縁部と、前記後身頃シートにおける内股側端部に接着されている後側縁部とを備える。
上記構成によれば、脚回り開口部の大きさを、羽根部の幅の分大きくすることができる。
上記吸収性物品において、前記羽根部における前記股下領域に対する基端部において、前記前側縁部から前記股下領域にかけての左右方向の領域が前記前身頃シートに対して接着されているとともに、前記後側縁部から前記股下領域にかけての左右方向の領域が前記後身頃シートに対して接着されている構成としてもよい。
上記構成によれば、股下領域と、前側縁部または後側縁部との間に隙間が形成されないようにすることができる。
上記吸収性物品において、前記前身頃シートと前記後身頃シートには、前記股下領域の下側に切り込み部を備え、前記切り込み部によって前記前身頃シートにおける内股側端部と前記後身頃シートにおける内股側端部とが構成されているようにしてもよい。
上記構成によれば、切り込み部によって、左右一対の脚回り開口部を分離することができ、着用者の脚を動かしやすくすることができる。
上記吸収性物品において、前記羽根部は、先端部の幅より基端部の幅の方が狭い構成としてもよい。
上記構成によれば、着用者の股下に接触する部分が狭くなり、着用感を向上させることができる。
上記吸収性物品において、前記吸収性本体は、前記前側接着領域および前記後側接着領域の幅より前記股下領域の幅のほうが狭い構成としてもよい。
上記構成によれば、着用者の股下に接触する部分が狭くなり、着用感を向上させることができる。
上記吸収性物品において、前記吸収性本体は、吸収体がトップシートとバックシートとに挟まれて構成されており、前記吸収体は、前記股下領域に相当する部分に、長手方向に対して直交する方向に内側にくびれるくびれ部を備える構成としてもよい。前記吸収性本体は、前記くびれ部の存在により前記吸収体が存在しない柔軟性部を備える構成としてもよい。
上記構成によれば、着用者の股下に吸収体の存在しない柔軟性部が存在することで、着用感を向上させることができる。
本発明によれば、胴回り開口部の大きさに依存することなく脚回り開口部を広く設けることを可能とした吸収性物品を提供することができる。
ボクサーパンツ型の使い捨ておむつの斜視図。 ボクサーパンツ型の使い捨ておむつの平面図。 吸収性本体の平面図。 吸収性本体の羽根部が折曲された状態を示す斜視図。 吸収性本体が2つに折り畳まれた状態において前側接着領域と後側接着領域と第1〜第4接着領域を示す平面図。 第2実施形態における吸収性本体の平面図。 第2実施形態において、吸収性本体が2つに折り畳まれた状態を示す平面図。 第2実施形態において、おむつの股下に形成される切り込み部の変形例を示す正面図。
図面を参照して本発明における吸収性物品を具体化した一実施形態におけるパンツ型使い捨ておむつについて説明する。
〔第1実施形態〕
図1および図2に示すように、パンツ型使い捨ておむつ10(以下、単に「おむつ10」という。)は、ボクサーパンツ型のおむつであり、人体の腹部形状に追従する形状を有する前身頃シート10Fと、人体の背部形状に追従する形状を有する後身頃シート10Rと、前身頃シート10Fおよび後身頃シート10Rをつなぐ吸収性本体11とを備えている。なお、図1および図4では、おむつ10の上下方向と幅(左右)方向と前後方向とが双頭矢印A,B,Cで示している。
前身頃シート10Fと後身頃シート10Rとは、胴回り方向の左右両端部が接合されて接合部10Jを構成する。そして、接合された前身頃シート10Fと後身頃シート10Rとは、胴回り部10Wを構成し、人体の胴周りの部分を取り囲む胴回り開口部10Aを構成している。また、前身頃シート10Fおよび後身頃シート10Rのそれぞれにおける左右両端部および下端部、および、吸収性本体11における羽根部21は、人体の太股部分を被覆する筒状形状をした左右一対の脚回り被覆部10Cを構成している。各脚回り被覆部10Cは、先端部、すなわち前身頃シート10Fおよび後身頃シート10Rにおける下端部に、太股部分を取り囲む形状を有した左右一対の脚回り開口部10Lを構成している。
前身頃シート10Fおよび後身頃シート10Rは、液不透過性材料や液透過性材料で形成された不織布などが用いられている。不織布は、ポリオレフィン(ポリエチレン、ポリプロピレンなど)、ポリエステル、脂肪族ポリアミドなどの熱可塑性樹脂から少なくとも1つ選ばれる材料で形成された合成繊維などによって構成されている。また、前身頃シート10Fおよび後身頃シート10Rは、伸縮性不織布などで構成してもよい。なお、このおむつ10において、専ら排泄物を吸収し保持する機能は、吸収性本体11が有することとしているので、前身頃シート10Fおよび後身頃シート10Rは、液不透過性材料や液透過性材料などの何れの材料で形成されていてもよい。
前身頃シート10Fおよび後身頃シート10Rには、胴回り部10Wの内で胴回り開口部10Aに近い上側領域に、胴回り方向に沿って上部弾性部材12Uが配置されている。また、胴回り部10Wの内で前記上側領域の下側に位置する領域には、胴回り方向に沿って下部弾性部材12Dが配置されている。上部弾性部材12Uは、ウェストギャザーを構成し、下部弾性部材12Dは、タミーギャザーを構成する。タミーギャザーは、ウェストギャザーと相俟って、おむつのフィット性やずり下がり防止効果を一層優れたものとする。また、脚回り被覆部10Cの部分にも、脚回り方向に沿って弾性部材12Lが配置され、脚回り被覆部10Cと太股部分との密着性を向上させて、排泄物の漏れを抑制している。
図3および図4に示すように、吸収性本体11は、液透過性を有したトップシート13と、吸収体14と、液不透過性を有したバックシート15とを備えている。トップシート13は、着用者の肌と接する内側に配置され、バックシート15は、外側に配置される。そして、おむつ10において、外側から肌側に向けて、バックシート15、吸収体14、トップシート13の順に重なっている。なお、バックシート15の外側には、手触り感を向上させるために、不織布を配置してもよい。
トップシート13を形成する材料は、例えば、織布、不織布、多孔性フィルムなどから選ばれる1以上の材料である。また、トップシート13は、例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、ナイロンのような熱可塑性樹脂の繊維であって親水化処理が施された繊維から構成される液透過性を有した不織布などが用いられる。バックシート15を形成する材料は、例えば、液不透過性を有したポリエチレン樹脂製のフィルムである。バックシート15は、通気性を確保するため、微細孔が多数形成されていることが好ましい。
吸収体14を形成する材料は、例えば、フラッフパルプ、高吸収性ポリマー、親水性シートなどの吸収性材料である。吸収体14は、前身頃シート10Fおよび後身頃シート10Rに跨るように細長い帯形状を有し、両側縁部それぞれの長手方向に沿った中央部分に着用者の鼠頸部に対応して内側にくびれるくびれ部14Aを備えている。そして、吸収体14は、コアラップによって包まれ、トップシート13とバックシート15との間に配置され接合される。
以上のように構成された吸収性本体11は、全体が帯状形状を有し、長手方向の両側縁部の中央部に、吸収体14のくびれ部14Aによって吸収体14が存在しない柔軟性部16が構成されている。トップシート13とバックシート15の側縁部が重なって構成された柔軟性部16は、吸収体14が存在しないので、吸収体14が配置された部分より柔らかく、着用者の鼠頸部の形状に倣って撓みやすくなっている。
以上のように構成された吸収性本体11は、長手方向における一端部側において、前身頃シート10Fの内面と接着される前側接着領域17を備えており、一端部と反対側の他端部側において、後身頃シート10Rの内面と接着される後側接着領域18を備えている。また、前側接着領域17と後側接着領域18との間は、股下領域19となる。股下領域19は、前身頃シート10Fと後身頃シート10Rの何れにも接着されない非接着領域19Aを含んでいる。
さらに、吸収性本体11は、長手方向に対して交差する両方向に延出する羽根部21を備えている。各羽根部21は、吸収性本体11の長手方向の側縁部に対して直交する左右方向に延出した矩形片であり、脚回り被覆部10Cの内股部分である内股部10I(図1および図2参照。)を構成し、各羽根部21の先端部は、内股部10Iにおいて脚回り開口部10Lの一部を構成する。各羽根部21における先端部から股下領域19との基端部21Aまでの寸法は、脚回り被覆部10Cの長さ寸法、すなわち股下領域19から脚回り開口部10Lまでの股下寸法を設定する要素となる。また、各羽根部21は、長手方向に沿った互いに向き合う前側縁部23と後側縁部24との間隔が脚回り被覆部10Cの太さと脚回り開口部10Lの大きさを決める要素となる。すなわち、脚回り被覆部10Cの太さと脚回り開口部10Lの大きさは、前身頃シート10Fおよび後身頃シート10Rの接合部10Jからそれぞれ前側縁部23および後側縁部24と重なる位置までの長さに対して、羽根部21の幅(接合している範囲を除く。)を加えた長さに設定される。
以上のような羽根部21は、股下領域19がトップシート13を上側にして二つ折りにした状態において、先端部が下方を向くように折曲される。具体的に、羽根部21は、トップシート13を上側としたとき、先ず、短手方向の中央を長手方向に沿って延びる中心線20で谷部が上側を向くように谷折りをする。次いで、二枚に重なっている前側縁部23および後側縁部24とを外側に開き、内側へ向かって折り、その後、再び閉じる中割り折りをする。これにより、羽根部21のうちで基端部21Aは、中心線20に沿った谷折りの状態となり、羽根部21のうちで下方に延びる垂下部21Bは、中心線20に沿った山折の状態となる。そして、羽根部21は、先端部が下側を向くように、股下領域19につながる基端部21Aに対してほぼ直角に折れ曲がる。この状態において、垂下部21Bにおける山折りの頂部22が股下領域19とは反対側に位置し、長手方向に沿った前側縁部23と後側縁部24が股下領域19側に位置する。
図4および図5に示すように、前側縁部23は、下端部に向かって前身頃シート10Fの内面に接着される第1接着領域23Aを備え、後側縁部24は、後身頃シート10Rの内面に接着される第2接着領域24Aを備える。第1接着領域23Aおよび第2接着領域24Aは、できるだけ細くし、また、できるだけ縁に寄せて、第1接着領域23Aおよび第2接着領域24Aから頂部22までの距離を長くするほど、脚回り被覆部10Cを太くすることができる。第1接着領域23Aは、前身頃シート10Fと後身頃シート10Rが接合された状態において、前身頃シート10Fの内股側端部27に対して接着され、第2接着領域24Aは、後身頃シート10Rの内股側端部27に対して接着される。
また、股下領域19の側縁部に対して直交する方向に延出した基端部21Aには、第1接着領域23Aの股下領域19に近い端部から股下領域19にかけて左右方向に延び、前身頃シート10Fの内面に接着される第3接着領域23Bが設けられている。また、第2接着領域24Aの股下領域19に近い端部から股下領域19にかけて左右方向に延び、後身頃シート10Rの内面に接着される第4接着領域24Bが設けられている。第1接着領域23Aと第3接着領域23B、および、第2接着領域24Aと第4接着領域24Bとは、ここでは連続しているが、間に接着剤が塗布されない隙間があってもよい。
以上のように構成されたおむつ10は、先ず、前身頃シート10Fと後身頃シート10Rが接合される前の状態において、吸収性本体11の前側接着領域17が前身頃シート10Fの内面に接着され、後側接着領域18が後身頃シート10Rの内面に接着される。そして、前身頃シート10Fと後身頃シート10Rとが向かい合うように、吸収性本体11を二つ折りにする。この際、各羽根部21も折曲され、基端部21Aに対してほぼ直角に垂下する垂下部21Bが形成される。そして、前身頃シート10Fと後身頃シート10Rの左右両端部が接合されると共に、垂下部21Bの第1接着領域23Aが前身頃シート10Fの内面における内股側端部27に相当する位置に接着され、第2接着領域24Aが後身頃シート10Rの内面における内股側端部27に相当する位置に接着される。また、基端部21Aの第3接着領域23Bが前身頃シート10Fの内面に接着され、第4接着領域24Bが後身頃シート10Rの内面に接着される。
この際、長手方向に半分に折曲された吸収性本体11の股下領域19の折曲端部26は、前身頃シート10Fおよび後身頃シート10Rの下端部に位置する脚回り開口部10Lより上側に位置する。具体的に、前身頃シート10Fおよび後身頃シート10Rの下端部より垂下部21Bの長さの分上側に位置する。そして、股下領域19は、前身頃シート10Fおよび後身頃シート10Rの内面に対して非接着領域19Aとされる。
なお、吸収性本体11と前身頃シート10Fおよび後身頃シート10Rとの接着には、例えばホットメルト接着剤などの接着剤が用いられる。
吸収性本体11の股下領域19の折曲端部26と第1接着領域23Aと第2接着領域24Aとに囲まれる領域は、凹部形状の切り込み部25が設けられる。これにより、切り込み部25両側には、一対の脚回り被覆部10Cが設けられる。
次に、以上のように構成されたおむつ10の作用について説明する。
おむつ10は、一対の脚回り開口部10Lより着用者の脚が挿入され、着用される。着用者が履いた状態において、吸収性本体11の股下領域19は、股下から露出し、また、着用者の股下が当接した状態となる。股下領域19は、前身頃シート10Fと後身頃シート10Rに対して接着領域ではなく非接着領域19Aである。したがって、着用者が、歩行や脚の曲げ伸ばしなどの股関節を大きく動かす動作をしたときであっても、脚回り被覆部10Cの移動に引きずられて股下領域19が移動してしまうことが抑制され、着用者の鼠蹊部に股下領域19との間に隙間ができにくくなり、排泄物が漏れにくくなる。仮に股下領域19の外側に排泄物が漏れることがあっても、脚回り被覆部10Cにおいて、おむつ10からの排泄物の漏れを防ぐことができる。
また、車椅子などを使用して座位姿勢が長時間続く場合などには、着用者の身体が車椅子などの着座部に対してずり下がり、おむつ10が腹側に逆にずり上がってしまうことがある。このような場合であっても、おむつ10は、脚回り被覆部10Cを備えるため、着用者の下側臀部が露出してしまうことを防ぐことができ、座位姿勢が長時間続くような場合であっても、股下から排泄物が漏れにくくなる。
以上、上記実施形態によれば以下に列挙する効果を得ることができる。
(1)脚回り開口部10Aの大きさや脚回り被覆部10Cの太さを、吸収性本体11の羽根部21によって大きくすることができる。そして、脚回り開口部10Aの大きさや脚回り被覆部10Cの太さは、羽根部21の幅を調節することによって、容易に設定することができる。
(2)脚回り部の股下領域19から脚回り開口部10Aまでの股下長さは、羽根部21の基端部21Aから脚回り開口部10Aまでの長さを調節することによって、容易に設定することができる。したがって、一分丈や三分丈のボクサーパンツ型のおむつ10を容易に製造することができる。
(3)股下領域19は、前身頃シート10Fおよび後身頃シート10Rに対する非接着領域19Aとなるので、羽根部21が撓みやすくなり、折り畳まれた状態にある羽根部21が着用時において開きやすくなる。
(4)第3接着領域23Bおよび第4接着領域24Bは、前身頃シート10Fおよび後身頃シート10Rの内面と接着されることで、鼠頸部において、股下領域19と前身頃シート10Fおよび後身頃シート10Rとの間に隙間が形成されないようにすることができる。したがって、排泄物が股下領域19から脚回り被覆部10Cへ漏れにくくすることができる。
(5)股下領域19の下側には、切り込み部25が設けられることで、左右の脚回り被覆部10Cを分離することができ、着用者の脚が動きやすくなる。
(6)吸収性本体11は、股下領域19において、左右両側に吸収体14のくびれ部14Aによって柔軟性部16が設けられているので、着用感を向上させることができる。
〔第2実施形態〕
図5および図6に示すように、吸収性本体11において、羽根部21は、先端部の幅W1より基端部21Aの幅W2の方が狭くなるように形成されている。これにより、羽根部21を折り畳んだときに、着用者の股下に対応する部分が狭くなり、着用感を向上させることができる。
また、吸収性本体11は、前側接着領域17および後側接着領域18の幅W3より股下領域の幅W4のほうが狭くなるように形成されている。これにより、着用者の股下に対応する股下領域19を狭くすることができ、着用感を向上させることができる。
さらに、吸収体14のくびれ部14Aの幅W5が股下領域の幅W4がより狭くなるように形成され、ここに、トップシート13とバックシート15とが重なった柔軟性部16を構成している。
図7に示すように、羽根部21の基端部21Aの幅を狭くしたときには、垂下部21Bにおける前側縁部23と後側縁部24が基端部21Aの内側、すなわち股下領域19の下側に位置する。したがって、右側の前側縁部23および後側縁部24と左側の前側縁部23および後側縁部24との位置は近くなる。図8に示すように、この場合、切り込み部25は、凹部形状ではなくスリットで形成することもできる。
なお、上記実施形態は以下のように適宜変更して実施することもできる。
・吸収体14は、全体形状がくびれ部14Aを備えない矩形形状を有していてもよい。この場合、柔軟性部16は、くびれ部14Aが存在しない分、狭いものとなる。
・切り込み部25は、股下寸法が短い場合割愛してもよい。この場合、脚回り被覆部10Cは、極めて短いものとなる。
・第3接着領域23Bおよび第4接着領域24Bは割愛してもよい。または、第3接着領域23Bおよび第4接着領域24Bの何れか一方を割愛してもよい。
・第3接着領域23Bおよび第4接着領域24Bは、前側接着領域17および後側接着領域18とそれぞれつながっていてもよいし、つながっていなくてもよい。
・吸収性物品は、テープ型のおむつであってもよいし、また、幼児用おむつであってもよいし、成人用おむつであってもよい。
10…おむつ、10A…胴回り開口部、10C…脚回り被覆部、10F…前身頃シート、10I…内股部、10J…接合部、10L…脚回り開口部、10R…後身頃シート、10W…胴回り部、11…吸収性本体、12D…下部弾性部材、12L…弾性部材、12U…上部弾性部材、13…トップシート、14…吸収体、14A…くびれ部、15…バックシート、16…柔軟性部、17…前側接着領域、18…後側接着領域、19…股下領域、19A…非接着領域、20…中心線、21…羽根部、21A…基端部、21B…垂下部、22…頂部、23…前側縁部、23A…第1接着領域、23B…第3接着領域、24…後側縁部、24A…第2接着領域、24B…第4接着領域、25…切り込み部、26…折曲端部、27…内股側端部。

Claims (6)

  1. 前身頃を構成する前身頃シートと、
    後身頃を構成する後身頃シートと、
    吸収性本体とを備え、
    前記吸収性本体は、
    前記前身頃シートに接着されている前側接着領域と、
    前記後身頃シートに接着されている後側接着領域と、
    前記前側接着領域と前記後側接着領域との間の領域であり、左右一対の脚周り開口部よりも上側に位置する股下領域と、
    前記股下領域から左側下方および右側下方に延出する左右一対の羽根部とを備え、
    前記羽根部の各々は、
    前記前身頃シートにおける内股側端部に接着されている前側縁部と、
    前記後身頃シートにおける内股側端部に接着されている後側縁部と
    を備える吸収性物品。
  2. 前記羽根部における前記股下領域に対する基端部において、
    前記前側縁部から前記股下領域にかけての左右方向の領域が前記前身頃シートに対して接着されているとともに、
    前記後側縁部から前記股下領域にかけての左右方向の領域が前記後身頃シートに対して接着されている
    請求項1に記載の吸収性物品。
  3. 前記前身頃シートと前記後身頃シートには、前記股下領域の下側に切り込み部を備え、前記切り込み部によって前記前身頃シートにおける内股側端部と前記後身頃シートにおける内股側端部とが構成されている
    請求項1または2に記載の吸収性物品。
  4. 前記羽根部は、先端部の幅より基端部の幅の方が狭い
    請求項1ないし3の内、何れか1項に記載の吸収性物品。
  5. 前記吸収性本体は、前記前側接着領域および前記後側接着領域の幅より前記股下領域の幅のほうが狭い
    請求項1ないし4の内、何れか1項に記載の吸収性物品。
  6. 前記吸収性本体は、吸収体がトップシートとバックシートとに挟まれて構成されており、
    前記吸収体は、前記股下領域に相当する部分に、長手方向に対して直交する方向に内側にくびれるくびれ部を備え、
    前記吸収性本体は、前記くびれ部の存在により前記吸収体が存在しない柔軟性部を備える
    請求項1ないし5の内、何れか1項に記載の吸収性物品。
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