JP2016187486A - ボクサーパンツ型使い捨ておむつ及び吸収性物品 - Google Patents

ボクサーパンツ型使い捨ておむつ及び吸収性物品 Download PDF

Info

Publication number
JP2016187486A
JP2016187486A JP2015069246A JP2015069246A JP2016187486A JP 2016187486 A JP2016187486 A JP 2016187486A JP 2015069246 A JP2015069246 A JP 2015069246A JP 2015069246 A JP2015069246 A JP 2015069246A JP 2016187486 A JP2016187486 A JP 2016187486A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
leg
crotch
absorbent
pair
width direction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015069246A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6323379B2 (ja
Inventor
花生 裕之
Hiroyuki Kao
裕之 花生
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Oji Holdings Corp
Original Assignee
Oji Holdings Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Oji Holdings Corp filed Critical Oji Holdings Corp
Priority to JP2015069246A priority Critical patent/JP6323379B2/ja
Publication of JP2016187486A publication Critical patent/JP2016187486A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6323379B2 publication Critical patent/JP6323379B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Absorbent Articles And Supports Therefor (AREA)

Abstract

【課題】体液漏れによる衣服への汚れを防止するとともに、脚の動きに対応した、股下部から脚周り開口部まで締め付け感を緩和するボクサーパンツ型の使い捨ておむつを提供する。【解決手段】前身頃21と、後身頃22と、股下部23と、前記股下部23の幅方向外側に左右一対の脚周り開口部24を有する左右一対の脚周り被覆部25とを具える外装体20と、前記外装体20の内側における股下部23に配された吸収性本体10とを備え、前記左右一対の脚周り被覆部25それぞれの内周における、内股領域に、内股部材33aが設けられており、前記内股部材33aの前記脚周り開口部24側に位置する端部の周方向の長さは、反対側に位置する端部の周方向の長さよりも長いことを特徴とするボクサーパンツ型使い捨ておむつ100。【選択図】図2

Description

本発明は、使い捨ておむつに関する。具体的には、本発明は、着用者の脚周りを被覆する脚周り被覆部を具えるボクサーパンツ型使い捨ておむつに関する。また、ボクサーパンツ型外装体に取り付けられる吸収性物品に関する。
前身頃と後身頃の左右端部が接合され、ウエスト開口部と左右の脚周り開口部とが形成された外装体を具える、いわゆるパンツ型の使い捨ておむつが一般に知られている。特に、左右の脚周り開口部が着用者のそけい部に沿うようにして形成されたショーツタイプのものが普及している。
しかしながら、ショーツタイプの使い捨ておむつは、股下部に隣接して脚周り開口部が位置する形となっている。したがって、着用者が歩いたり、座ったりといった脚の動作によって、着用者のそけい部とおむつの脚周り開口部との間に隙間が生じると、股下部で溜めた尿などの体液がその隙間から漏れやすい。
このような脚周り開口部からの体液漏れをより防ぐために、脚周り部分の密着性を強化したボクサーパンツ型の使い捨ておむつが提供されている。これは、パンツの股下部から脚周り開口部までの外装体の丈をショーツタイプに比べて長くし、着用者のそけい部よりも下方に脚周り開口部が位置するものである。このため、着用者の脚の動作によっても、着用者の脚とおむつとの間に隙間が生じにくく、脚周り開口部からの体液漏れを効果的に防止できる。
特許文献1に記載のボクサーパンツ型の使い捨ておむつは、脚周り部分に配置された弾性伸縮部材が、左右の脚周り開口部を全体として一つのラウンド状に囲んだ状態で設けられている。これにより体液が漏れにくいとされている。
特許第5208965号公報
ボクサーパンツ型の使い捨ておむつは、脚周りの丈を長くして、体液が衣服に付着するのを防止している。しかしながら、脚周りの丈を長くしただけでは、股下部から体液が漏れることがあり、体液の漏れ防止としては不十分であった。
また、ボクサーパンツ型のおむつは、脚周りの丈がショーツ型に比べて長いため、脚の動きによって、外装体が引っ張られるなどの影響があった。すなわち、ショーツ型の使い捨ておむつでは、脚周り開口部が股下部からウエスト方向に切れ上がった形であるため、脚の前後運動で大きく前後に移動する太股部分には、外装体は位置しない。したがって、糸ゴムなどの弾性伸縮部材を用いて、脚周り開口部が肌に密着するようにしても、脚の動きに伴っておむつ外装体が大きく引っ張られることはない。
一方、ボクサーパンツ型のおむつでは、脚周り開口部がそけい部よりも下方の太股部分に位置し、外装体がそけい部から脚周り開口部までの太股部分を覆うことになる。したがって、脚の前後運動で大きく移動する太股部分に脚周り開口部が位置するため、外装体は脚の動きによって引っ張られる部分が多い。外装体が脚の動きによって引っ張られることにより、太股部分に外装体が密着して締め付け感を感じる人もいる。特に、脚周り開口部に配置された弾性伸縮部材が肌に食い込む場合もあり、装着感が良くないと感じる人もいる。
本発明はこのような問題に鑑みて、体液漏れによる衣服への汚れを防止するとともに、脚の動きに対応した、股下部から脚周り開口部まで締め付け感を緩和するボクサーパンツ型の使い捨ておむつを提供することを課題とする。
本発明のボクサーパンツ型使い捨ておむつは、前身頃と、後身頃と、前身頃と後身頃との間に位置する股下部と、股下部から延在し、股下部の幅方向外側に左右一対の脚周り開口部を有する左右一対の脚周り被覆部とを具える外装体と、外装体の内側における股下部に配された吸収性本体とを備えるボクサーパンツ型使い捨ておむつであって、左右一対の脚周り被覆部それぞれの内周における、内股領域に、内股部材が設けられており、内股部材の前記脚周り開口部側に位置する端部の周方向の長さは、反対側に位置する端部の周方向の長さよりも長いことを特徴とする。
本発明の吸収性物品は、前身頃と、後身頃と、前身頃と後身頃との間に位置する股下部と、股下部の幅方向外側に形成された左右一対の脚周り開口部と、股下部から延在し、股下部の幅方向外側に左右一対の脚周り開口部を有する左右一対の脚周り被覆部とを具えるボクサーパンツ型外装体に取り付けられる吸収性物品であって、吸収体と、吸収体の一方面側に重ねられる液透過性のトップシートと、吸収体の他方面側に重ねられる液不透過性のバックシートと、トップシートの左右両側において、トップシートに接合される一対のサイドシートと、サイドシートと一体に形成された内股部材とを備え、吸収性物品が、前記ボクサーパンツ型外装体に取り付けられる際に、前身頃から後身頃にわたる長手方向に直交する幅方向に関し、内股部材は、一対のサイドシートのそれぞれから幅方向外側に延出するとともに、前記脚周り開口部側に位置する幅方向端部における長手方向の長さL2が、反対側端部の長手方向の長さL1に比べて長い形状であり、かつ、吸収性物品が、外装体に取り付けられたときに、外装体の、左右一対の脚周り被覆部それぞれの内周における、内股領域に位置することを特徴とする。
図1は、第1実施形態のボクサーパンツ型使い捨ておむつを示す斜視図である。 図2は、図1のボクサーパンツ型使い捨ておむつの展開図である。 図3は、サイドシートが展開された状態の吸収性本体の平面図である。 図4は、サイドシートが折り返される状態の吸収性本体をバックシート側から見た斜視図である。 図5は、第1実施形態の使い捨ておむつの断面図である。同図(a)は、図2のA−A線における断面図であり、同図(b)は、図2のB−B線における断面図であり、同図(c)は、図2のC−C線における断面図である。 図6は、着用者に装着された状態の使い捨ておむつの斜視図を模式的に示す。 図7は、内股部材である延出フラップの固定を示す模式図である。同図(a)は、第1実施形態の使い捨ておむつをウエスト開口部から股下部に向かって切断した断面を示す模式的断面図である。同図(b)は延出フラップにおける固定領域と非固定領域を示す模式的部分平面図である。 図8(a)、図8(b)、図8(c)のそれぞれは、延出フラップの切れ込みを示す部分平面図である。 図9(a)、図9(b)、図9(c)のそれぞれは、延出フラップの形状のバリエーションを示す、吸収製本体の平面図である。 図10は、第2実施形態の使い捨ておむつの展開図である。
本発明によるボクサーパンツ型使い捨ておむつの実施形態について、図1から図10を参照しながら詳細に説明する。
本実施形態において、「長手方向」とは、おむつ外装体及び吸収性本体(吸収性物品)において、前身頃から後身頃にわたる方向をいう。すなわち、着用者が本実施形態のおむつ等を装着した際に腹側から股下を通り、背側にわたる方向をいう。また、「幅方向」とは、長手方向に平面的に直交する方向をいう。図において、長手方向はY軸で示し、幅方向はX軸で示す。
本発明の第1実施形態におけるボクサーパンツ型使い捨ておむつ(以下、単に「おむつ」ともいう)の外観において、正面側から見た斜視図を図1に示す。また、図1のおむつを展開し、肌対向面側から見た展開図を図2に示す。
図1及び図2に示されるように、本実施形態におけるボクサーパンツ型使い捨ておむつ100は、吸収性本体10と外装体20とを具えている。吸収性本体10は、着用者の尿などの体液を吸収し保持するための部材である。外装体20は、吸収性本体10をその肌非対向面側から被覆し、吸収性本体10を着用者の股下で保持するための部材である。
外装体20は、着用者の腹側に位置する前身頃21と、着用者の背側に位置する後身頃22と、これら前身頃21と後身頃22の間に位置し、着用者の股下にあてがわれる股下部23とを有している。吸収性本体10は、この外装体20の股下部23を中心として、前身頃21と後身頃22にわたって伸びるように、外装体20の肌対向面側に重ねて配置されている。加えて、外装体20は、パンツ型であり、着用時に前身頃21と後身頃22とで着用者のウエストの部分を取り囲むウエスト開口部26が形成されている。同様に、前身頃21および後身頃22と股下部23とで着用者の両脚の太股部分を取り囲む左右一対の脚周り開口部24が形成されている。これら脚周り開口部24、ウエスト開口部26は、前身頃21と後身頃22が、それぞれの幅方向の左右両端に位置するサイドシール部21a、22aで互いに重ね合わせて接合されることにより、形成されるものである。そして、図2に示すように、外装体20は股下部23の左右両端に切り欠きが設けられており、サイドシール部21a、22aを互いに重ねて接合することにより、この切り欠きが輪状となって、脚周り開口部24となる。
また、図1に示されるように、おむつ100は、脚周り開口部24の周囲に、着用者の股下から太もも部分を被覆する脚周り被覆部25が形成される。図1に示されるように、脚周り被覆部25は、脚周り開口部24が股下部23よりも下方に位置するよう、股下部23から延在し、その端部に脚周り開口部24が設けられている。図2に示されるように、脚周り被覆部25は、次の二つによって形成される。すなわち、脚周り開口部24を形成する切り欠きの開口面積を小さくする(幅方向中心線Pからの前身頃21及び後身頃22切断片までの概角αを小さくする)こと、及び、脚周り開口部24から吸収性本体10の吸収体11までの間隔を広く確保することである。角度αが大きいと、足周り開口部24がおむつ左右端に向かって大きく切れ上がることになるため、ショーツ型パンツの形となる。
また、外装体20は、肌対向面側に位置するインナーシート27と、肌非対向面側に位置するアウターシート28とを少なくとも積層した構造となっている。必要に応じて、これらのシートの間、もしくは、外側に、他のシートを複数重ね合わせてもよい。インナーシート27とアウターシート28を構成する材料としては、例えば、織布や不織布を用いることができる。特に、外装体20の肌触りを良くするために、インナーシート27、アウターシート28として、ポリエチレン、ポリプロピレン、又はポリエステルのような熱可塑性樹脂からなる乾式不織布又は湿式不織布を用いることが好ましい。
また、外装体20には、インナーシート27とアウターシート28との間に、複数の弾性伸縮部材29a、29b、29cが介在している。ウエスト伸縮部材29aは、ウエスト開口部26の近傍において、前身頃21、後身頃22の幅方向に沿って伸張した状態で固定されている。ウエスト伸縮部材29aは、糸ゴムなど伸張するものであればよい。図1に示すように、このウエスト伸縮部材29aによって、ウエスト開口部26は、積層された複数シートに対してギャザーが寄せられた状態で保持されている。したがって、着用の際には、着用者の腰周りに合わせてウエストギャザーが形成されることとなる。また、複数のタミー伸縮部材29bは、ウエスト伸縮部材29aよりも股下部23寄りの位置において、幅方向に沿って伸張した状態で固定されている。図1に示すように、このタミー伸縮部材29bによっても積層された複数シートはギャザーが寄せられた状態で保持されている。すなわち、着用者の下腹部周りにタミーギャザーが形成される。また、脚周り伸縮部材29cは、脚周り開口部24の近傍において、この脚周り開口部24の形状に沿って伸張した状態で固定されている。脚周り伸縮部材29cによって、脚周り開口部24付近にギャザーが形成される。
このような外装体20の肌対向面側には、上述したように、吸収性本体10が配置される。図2に示されるように、吸収性本体10は、その長手方向中央が中心線P上にくるようにして、外装体20を成すシート中心に配される。そして、その肌非対向面側がホットメルト接着剤等を介して外装体20に接合される。吸収性本体10の長手方向の長さは外装体20の長手方向の長さよりも短く、吸収性本体10の幅方向の長さは、おむつ完成時において、脚周り開口部24よりも内側に位置する長さである。したがって、図1に示されるように、外装体20の各開口部24、26から吸収性本体10が露出することなく、外装体20の内側に収まっている。
そして、本実施形態のおむつ100は、脚周り被覆部25の内股部分に、内股部材である延出フラップ33aを有している。この延出フラップ33a(内股部材)は、体液が股下から伝いやすく、かつ、脚の動きによって締め付けが強くなる内股領域において、股を体液による汚れや締め付けから保護するものである。具体的には、この延出フラップ33aは、股下から内股を伝って漏れ出る体液を吸収し、脚周り開口部24へ漏れ出すのを阻止するとともに、糸ゴムなどの脚周り伸縮部材29cが直接肌に触れないようにする。この内股部材である延出フラップ33aの詳細については後述する。
図3は、吸収性本体10の構造を示した平面図である。
吸収性本体10は、吸収体11と、液透過性のトップシート12と、液不透過性のバックシート13と、立体ギャザーを形成するためのサイドシート14とを具えている。
図3は、サイドシート14が展開された状態を示しており、図4は、サイドシート14の一部が折り返された状態を示している。また、図5(a)は、図2に示したA−A線における断面構造を示し、図5(b)は、図2に示したB−B線における断面構造を示す。そして、図5(c)は、図2に示したC−C線における断面構造を示す。
吸収体11はトップシート12とバックシート13の間に配置され、トップシート12を透過した尿等の体液を吸収し、保持する。吸収体11はこのような機能を果たすために、吸収性材料によって構成されており、吸収性材料は、吸収機能を有する公知の材料を採用することができる。具体的には、例えばフラッフパルプ、高吸水性ポリマー(SAP)、又は親水性シートを用いてもよい。これらの吸収性材料は1種類を単独で用いてもよいし、複数種類を併用して用いてもよい。本実施形態においては、フラッフパルプに高吸水性ポリマー(SAP)を混ぜ込んだものをマット状にし、単層、または複数層を積層したものを用いている。
トップシート12は、着用者の股下の肌に直接接し、尿等の体液を吸収体11に透過させるためのものである。そのため、トップシート12は、肌触りのよい液透過性材料で形成されている。具体的には、例えば、ポリプロピレンやポリエチレン、ポリエステル、ナイロンのような熱可塑性樹脂の繊維を親水化処理し、さらに不織布にしたものを用いることとしてもよい。
バックシート13は、吸収体11に吸収された液体が、外装体20側に漏れ出すことを防止するための部材である。したがって、バックシート13は液不透過性材料(撥液性材料)で構成されている。具体的には、例えば、ポリエチレン樹脂からなる液不透過性のフィルムである。また、液を漏らさずに通気性を確保するために、0.1〜4μmの微細な孔が複数形成された微多孔性ポリエチレンフィルムを用いることが好ましい。
また、図5の断面図に示されるように、トップシート12は、吸収体11の幅方向左右外側まで延出し、吸収体11の端を包み込むようになっていてもよい。また、トップシート12の一部、すなわち、肌非当接面側に位置する部分とバックシート13とを接合することで、トップシート12とバックシート13とで吸収体11を内包してもよい。
加えて、図5に示されるように、トップシート12と吸収体11との間に液透過性のセカンドシート15を設けてもよい。セカンドシート15は、トップシート12を透過した液体を拡散させることを目的として配置されるシート状部材である。セカンドシート15を設けることで、着用者が着座時など、吸収性本体10が圧迫されて、吸収体11とトップシート12との間に十分な空間が形成されない場合においても、液が拡散しやすくなる。液が拡散しやすいため、液の吸収速度が低下することを抑制できる。セカンドシート15を構成する材料としては、トップシート12と同様に、液透過性の織布、不織布、多孔性フィルム等を用いることができる。
また、吸収性本体10の肌対向面側の幅方向左右両側には、長手方向の全体にわたって、一対のサイドシート14が重ねあわされている。一対のサイドシート14は、吸収体11の両側縁に沿って起立し、体液の横漏れを防止する立体ギャザーを形成する。サイドシート14としては、撥水性と通気性を有するものが適している。具体的な材料として、例えば、カードエンボスやスパンボンド等の製法により形成された不織布シートを用いることができ、特に、防水性と通気性の高いSMSやSMMS等の不織布シートを用いるのが好ましい。また、サイドシート14は、織布や不織布に撥水加工をしたものであってもよく、あるいは、トップシート12等と同様に、液透過性シートを用いることも可能である。
図5に示されるように、サイドシート14は、トップシート12に接する側に位置する内層14aと、トップシート12に接しない側に位置する外層14bとが重なった積層構造となっている。例えば、サイドシート14を構成するシート部材を立体ギャザーの頂点で折り返して、内側に位置するものを内層14aとし、外側に位置するものを外層14bとする。
図3に示されるように、一対のサイドシート14は、接合領域31、起立領域32、延出領域33に幅方向に区分される。図5に示すように、幅方向内側から、起立領域32、接合領域31、延出領域33と形成されており、長手方向に沿って延びる帯状の領域とみなせる。起立領域32は立体ギャザーを構成する領域である。延出領域33は、吸収性本体10の肌非対向面側に折り返される折返フラップ33bと、延出フラップ33aを構成する領域である。
図5に示されるように、サイドシート14の接合領域31は、トップシート12の肌対向面上に接合されており、この接合領域31の接合により起立領域32を固定できる。基本的にサイドシート14は、対向するトップシート12の肌対向面上に全面的に接合されている。なお、図示は省略するが、バックシート13の左右両端部がトップシート12の左右両端部から延出している場合、サイドシート14は、接合領域31において、バックシート13の肌対向面上に接合されていてもよい。
図3に示すように、起立領域32は、長手方向の前後両端側に接合部分32aを配し、これら接合部分32a間を自由部分32bとする。前後両端の接合部分32aにおいて、サイドシート14は、トップシート12の肌対向面上に接合されている。他方、自由部分32bにおいて、サイドシート14は、トップシート12の肌対向面上に接合されていない。このため、サイドシート14は、起立領域32の自由部分32bにおいて、トップシート12から離れて、自由に立ち上がることができるようになっている。起立領域32の自由部分32bには立体ギャザーが形成されている。自由部分32bは、股下部23から前身頃21、後身頃22にわたる長さで形成されているのが好ましい。なお、上述したサイドシート14の接合領域31や、起立領域32の接合部分32aにおけるシートの接合は、例えば、公知のホットメルト接着剤などを利用して行われるものである。
加えて、図3に示されるように、サイドシート14の起立領域32における自由部分32bには、長手方向に沿って1または複数の立体ギャザー伸縮部材16が固定されている。この立体ギャザー伸縮部材16が収縮することにより、起立領域32の自由部分32bが着用者の肌に当接する方向に向かって立ち上がり、立体ギャザーを形成する。立体ギャザーは、尿など体液の防漏壁となり、外部へ漏れ出すのを防止する。
さらに、サイドシート14は延出領域33を備える。この延出領域33は、接合領域31の幅方向外側に位置し、かつ、少なくともトップシート12の肌対向面に接合されていない領域である。特に、図3に示されるように、サイドシート14が展開されている状態において、この延出領域33は、吸収性本体10を構成するほかの部材(吸収体11、トップシート12、バックシート13、セカンドシート15等)のいずれに対しても、肌対向面側に接合されていないのが好ましい。例えば、バックシート13がトップシート12の幅方向外側に延出している場合、サイドシート14の延出領域33は、バックシート13の肌対向面側に接合されていない領域である。この延出領域33の形状及び幅方向の幅の詳細については、後述する。
図3に示されるように、本実施形態において、サイドシート14の延出領域33は、長手方向の中央部分に位置する延出フラップ33aと、この延出フラップ33aの長手方向の前後両側に位置する折返フラップ33bとに区分されている。図3に示されるように、延出フラップ33aと、その前後に位置する折返フラップ33bとの間は、切り込み33cによって切り離されている。図3では、切り込み33cは、延出領域33の幅方向端部まで延出しており、この切り込み33cにより、延出フラップ33aは、延出領域33幅方向端部に向かうにつれて広がる台形形状となる。
図4に示されるように、延出領域33の折返フラップ33bは、吸収性本体10の肌非当接面側に折り返される。そして、図5(C)に示されるように、吸収性本体10の最も外側をくるむようにして、ホットメルト接着剤などによって接合される。この詳細については後述する。そして、このとき、接合領域31と延出領域33の境界線が、折返フラップ33bの折返線として機能する。他方で、延出フラップ33aは、折り返されずにそのまま残った状態となる。したがって、図4に示されるように、延出フラップ33は、吸収性本体10のトップシート12よりも幅方向外側に向かって延出した部位となる。特に、延出フラップ33aは、吸収性本体10を構成する他のいずれの部材(吸収体11、トップシート12、バックシート13、セカンドシート15等)よりも幅方向外側に位置するのが望ましい。その延出の長さについては後述する。そして、図4には示されていないが、例えば、バックシート13の幅方向の長さがトップシート12の幅方向長さよりも長く形成されており、バックシート13がトップシート12の幅方向外側に延出していることもある。この場合、延出フラップ33aは、バックシート13よりもさらに幅方向外側に延出する。
本実施形態では、トップシート12がバックシート13の肌非当接面側と対峙するように折り返されて、トップシート12が吸収体11及びバックシート13の端をくるんでいる。したがって、図5(c)に示されるように、折り返された折返フラップ33bは、この折り返されたトップシート12の肌非対向面側に重なるように、最も外側に折り返されて固定される。したがって、サイドシート14がトップシート12、吸収体11、バックシート13を全てくるむ形となり、横漏れを防止するとともに、吸収性本体10の型崩れを抑制する。
一方で、図4に示されるように、延出フラップ33aは、吸収性本体10の幅方向に突出することとなる。本実施形態では、この延出フラップ33aの形状を次のようにする。すなわち、図3及び図4に示すように、接合領域31との境界部分の長手方向の長さをL1とし、延出フラップ33aの幅方向端部における長手方向の長さをL2とすると、必ずL1<L2の関係を満たす形状とする。具体的には、長さL1は50mm以下であり、長さL2は、1.5L1<L2<7.5L1の関係を満たす長さである。このように、延出フラップ33aは、接合領域31との境界部分においては短く、幅方向外側に向かうに従い長くなる形状とすることで、着用時の肌当たりをよくしている。この形状の詳細及び効果については後述する。
なお、図1に示すように、パンツに成形した際、この長手方向は、脚周り被覆部25の周方向となる。したがって、L1およびL2は、おむつ100が展開状態においては長手方向の長さであるとともに、パンツ成形状態においては、脚周り被覆部25の周方向の長さであるとも言える。
また、吸収性本体11の長手方向の長さをL3を100%とした場合、延出フラップ33aの幅方向端部の長さL2は、5%〜70%、または10%〜40%であるのが好ましい、延出フラップ33aの長さL2が5%未満であると、内股部分を覆う面積が少なくなるため、尿漏れを効果的に防止できなくなるおそれがある。他方、長さL2が70%を越えると、延出フラップ33aが内股部分だけでなく、太股外周のかなりの部分を被覆することになり、ごわつき感などを与えることになる。また、脚の前後運動を阻害するおそれがある。
次に、図5(a)に示されるように、サイドシート14の接合領域31から脚周り開口部24までの間隔をW1とし、延出フラップ33aの幅方向の長さ(横幅)をW2とする。延出フラップ33aの幅方向の長さ(横幅)W2は、脚周り開口部24までの間隔W1以下である(W2≦W1)。例えば、延出フラップ33aの長さW2が間隔W1よりも長いと、パンツの脚周り開口部から延出フラップ33aがはみ出すこととなる。このような形状であると、体液を吸収した延出フラップ33aが着用者の衣服に直接触れることとなり、衣服を濡らしてしまうおそれがある。また、延出フラップ33aがはみ出していると、おむつの見栄えが悪い。一方で、延出フラップ33aの長さW2があまりに短いと、内股の皮膚を保護し、かつ、体液漏れを吸収するという効果を十分に発揮できない。したがって、延出フラップ33aの長さW2は、サイドシート14の接合領域31から脚周り開口部24までの間隔W1を100%とすると、25%〜100%、または50%〜95%が好ましい。そして、脚周り開口部24に設けられた脚周り伸縮部材29cを覆う位置まで延在しているのが最も好ましい。この最も好ましい形状であれば、脚周り開口部の内周において、脚周り伸縮部材29cの一部は、延出フラップ33aに覆われており、外装体20の内側面に露出しない。この詳細については、後述する。
図2に示されるように、延出フラップ33aが形成された吸収性本体10は、外装体20の肌対向面側に配置される。具体的には、吸収性本体10は、外装体20の股下部23を中心として、前身頃21から後身頃22にかけて配置される。この時、上述したように、延出フラップ33aが、外装体20の脚周り被覆部25に相当する位置に配置される。
延出フラップ33aを備える吸収性本体10は、外装体20に対してホットメルト接着剤等によって接合される。吸収性本体10の外装体20への接合は、肌非当接面側に接着剤を塗布して固定する。しかしながら、接合はこの方法に限らず、部分的に接着剤を塗布して接合するものであってもよい。
図6に示すように、延出フラップ33aは、おむつ100を装着した時に、外装体20の内股領域に位置する。脚の動き等により、股下から漏れ出た体液は、脚の内股部分を伝って流れるため、その体液を延出フラップ33aは吸収することができる。そして、脚の動きにより、外装体20の内股領域は引っ張られ、肌に密着しやすい。特に、脚周り開口部24の脚周り伸縮部材29cは、糸ゴムなどであるため、脚の動きによって肌に食い込みやすい。本実施形態では、内股領域における脚周り伸縮部材29cを覆うように、延出フラップ33aが外装体20に固定されている。したがって、内股領域については、外装体20のインナーシートだけでなく、延出フラップ33aも重なることになり、肌と脚周り伸縮部材29cとの間の保護材の厚みが増すため、肌当たりが良好となる。そして、脚周り伸縮部材29cの締め付けに対しても、インナーシート27と延出フラップ33aの二重の保護によって、伸縮部材29cの食い込みが抑制される。
一方で、延出フラップ33aは、脚周り開口部24に向かうにしたがって広がる台形状である。したがって、図6に示されているように、股下付近では、延出フラップ33aの面積が、脚周り開口部24付近に比べて小さい。図1及び図2に示されるように、股下付近は、おむつ100が股下及び股下から伸びる脚に合わせて折れ曲がり、皺がよりやすい部分である。特に、股下と内股の境界部分が、一番皺がよりやすい。このような皺がよりやすい部分を被覆するものの厚みが厚いと、ごわつき感が出たり、股下及びそけい部の形に沿ってきれいに折れ曲がらないなどの問題がある。したがって、おむつ100の股下付近に接する領域については、延出フラップ33aの面積をなるべく小さくし、延出フラップ33aとインナーシート27、アウターシート28の3枚が重なる領域を極力少なくする。このようなそけい部における各シートの重なりを調整することで、肌へのごわつき感を抑制する。また、延出フラップ33aが着用者の内股部分にフィットし易く、しかも延出フラップ33aが着用者の動きに追従し易くなり、着用者がひっぱり感を感じることが抑制される。
次に、延出フラップ33aの外装体20への固定について説明する。
図7に示されるように、股下部23に位置する吸収体11の幅方向端部から、脚周り開口部24までの長さをKとする。すなわち、脚周り被覆部25における内股部分の長さとなる。延出フラップ33aが、脚周り伸縮部材29cを覆うところまで延在するものであると、この長さKは、延出フラップ33aの幅方向の長さW2よりもわずかに長いものとなる。
延出フラップ33aは、全てが外装体20に接合されていてもよいが、図7に示されるように、一部のみが接合されている方が好ましい。図7(a)は、本実施形態のおむつ100の股下部分から脚周り開口部までを示す部分断面図である。この図に示されるように、延出フラップ33aは、脚周り伸縮部材29cに対向する幅方向端部のみが外装体20に接合されている。この接合されている領域を接合領域K1とする。一方で、サイドシート14の接合領域31の境界部から、この接合領域K1までの領域は、外装体20に接合されていない。この領域を自由領域K2とする(図7(b)参照。)。このように、延出フラップ33aは、全てを外装体20に接合する形とせずに、股下付近は自由領域K2とすることにより、脚の動きに伴って外装体20が引っ張られても、延出フラップ33aは外装体20の影響を受けにくい。そして、肌に合わせて自由に湾曲することができるため、股下からの漏れを確実に吸収することができる。また、外装体20股下から内股にわたる領域において、最も皺が寄りやすい領域Jは、外装体20のみの厚みとなるため、折れ曲がりやすくなり、肌へのごわつき感も抑制できる。
また、延出フラップ33aにスリットを入れることにより、脚の動きに合わせて伸び縮みしやすくしてもよい。図8はスリットの形態を示すものである。図8(a)に示されるように、自由領域K2に、長手方向に延びる複数のスリット34を形成してもよい。例えば、脚の動きに伴い、矢印Nの方向に外装体20及び延出フラップ33aが引っ張られた際にも、このスリット34が開くことにより、その引っ張り力を吸収し、股下部分への影響を抑制する。また、スリット34の形は、図8(b)に示されるように延出フラップ33a端から斜め方向に伸びるものであってもよい。また、さらに、スリット34は、図8(c)に示されるように、サイドシート14の接合領域に食い込んだ形であってもよい。
加えて、延出フラップ33aは、幅方向外側に広がる台形状だけでなく、接合領域31との境界部の長さL1と幅方向端部の長さL2との関係が、L1<L2を満たす形であれば、様々な形を取り得る。例えば、図9(a)に示されるように、幅方向端部は長方形状となっていてもよい。また、同図(b)に示されるように、延出フラップ33aは、半円形状であってもよい。さらに、同図(c)に示されるように、延出フラップ33aは、接合領域31境界から幅方向に延びる足付きの長方形状であってもよい。
なお、上述したように、延出フラップ33aは、尿などの体液を吸収する役目もあるため、より吸収性を有しているのが好ましい。一方で、延出フラップ33aは、サイドシート14の一部である。サイドシート14は、上述したように、体液の横漏れを防止する立体ギャザーを構成するものであるため、一般的に撥水性を有するシート材料で形成されることが多い。したがって、本実施形態において、延出フラップ33aには、吸収性を高めるために、親水材を塗布するなどの親水処理を施すのが好ましい。
また、延出フラップ33aに液吸収性を持たせる別の例として、延出フラップ33aの肌対向面側に吸収性素材からなる吸収用片を貼り付けてもよい。この吸収用片は吸収性素材であればよく、例えば、パルプ、セルロース繊維、繊維状の吸収性ポリマーなどが挙げられる。また、ティシュや、合成繊維と吸収性ポリマーからなるSAPシート、ウレタンなどの発泡素材で吸収性を有するものなども用いることができる。
また、延出フラップ33aに親水加工を行った場合、防漏性を向上させるために、次のような加工を加えてもよい。すなわち、延出フラップ33aの肌非当接面側に漏れを防ぐための防漏性フィルムを貼り付けてもよい。このように防漏性フィルムを貼り付けることにより、延出フラップ33aの吸収性と、防漏性の両方を確保することができる。
また、延出フラップ33aは、内股部分という脚の前後運動によってすれ易い部分に位置する。したがって、肌に影響がないように、延出フラップ33aには、ローションやかぶれ防止用薬剤を予め塗布しておいてもよい。その量は延出フラップ33aの吸収性を損なわない程度のものとする。
加えて、必要に応じて、延出フラップ33aに消臭剤や抗菌剤を添加したり、塗布してもよい。
このように、肌保護部材である延出フラップ33aを設けることにより、内股の肌を脚周り伸縮部材29cの締め付けから保護できるとともに、股下からの体液の漏れ出しを吸収することができる。また、股下付近は極力、延出フラップ33aの面積を小さくしたので、ごわつき感を抑制した上で、締め付けからの肌の保護及び締め付け感の緩和を図ることができる。また、延出フラップ33aが着用者の内股部分にフィットし易く、しかも延出フラップ33aが着用者の動きに追従し易く、着用者がひっぱり感を感じることが抑制される。
なお、図1〜図9に示された実施形態では、延出領域33が1つの延出フラップ33aと2つの折返フラップ33bに区分されているが、この延出領域33は、少なくとも1つの延出フラップ33aを有していればよい。例えば、折返フラップ33bを省略して、延出フラップ33aだけとしたサイドシート14を用いても良い。また、延出フラップ33aは、連続した一つのものだけでなく、複数に分けて形成したものであってもよい。
また、延出フラップ33aは、サイドシート14の内層14aと外層14bとの両方に形成されているが、外層14bのみに形成したものでもよい。例えば、外層14bによって、延出フラップ33aを形成しつつ、内層14aを吸収性本体10の肌対向面側に向かって折り返してもよい。
次に、本実施形態のボクサーパンツ型使い捨ておむつの製造方法について説明する。
吸収体11、トップシート12、及びバックシート13の積層体を用意する。この積層体には、セカンドシート15が含まれていてもよい。
次に、積層体の幅方向両側に、一対のサイドシート14を接合する。このとき、サイドシート14の接合領域31を、積層体のトップシート12上に接合するとともに、接合領域31よりも幅方向外側に位置する延出領域33を積層体から延出させる。この段階において、サイドシート14には、立体ギャザー伸縮部材16などを取り付けておく。また、延出フラップ33aの親水化処理はこの段階、もしくは、折返フラップ33bを折り返した後で行うのが望ましい。例えば、延出フラップ33aの肌対向面側に親水材を塗布する。また、吸収用片や防漏性フィルムを延出フラップに取り付けるときは、この段階で取り付けてもよい。
次にサイドシート14の延出領域33に2つの切り込み33cを形成する。この切り込み33cによって、サイドシート14の延出領域33は、1つの延出フラップ33aと、その前後両側に位置する2つの折返フラップ33bに区分される。また、切り込み33cを形成する際には、サイドシート14を形成するシート部材を溶融させながら切断を行うヒートカッターを用いることが好ましい。
次に延出領域33のうち、折返フラップ33bを積層体の肌非対向面側に向かって折り返す。ホットメルト接着剤などによって、折返フラップ33bを積層体の肌非対向面に接合することが好ましい。これにより、延出フラップ33aだけが突出した吸収性本体10ができる。上述したように、この延出フラップ33aだけが突出した状態で延出フラップ33aの親水化処理を行っても良い。
次に、吸収性本体10を、別の製造ラインで製造した外装体20の肌対向面に重ね合わせて固定する。この時、上述したように、延出フラップ33aの接合領域K1が、脚周り伸縮部材29cを覆うように配置する。
最後に、外装体20の前身頃と後身頃の幅方向両端部を重ね合わせて接合し、ボクサーパンツ型の使い捨ておむつ100とする。このように、本実施形態のおむつ100は、少なくとも内股部分に位置する内股部材である延出フラップ33aによって、股下から内股を伝って漏れる体液を効果的に吸収し、それ以上の漏れ出しを阻止することができる。この吸収、漏れ出し効果に加えて、脚周り伸縮部材29cを覆うために、脚周り伸縮部材29c付近の肌への当たりが柔らかとなり、締め付けによる肌のかぶれなどの発生を抑制する。加えて、延出フラップ33aは、全てが外装体20に接合されているのではなく、接合領域K1と自由領域K2とを有しているため、肌を保護すると同時に、脚の動きに沿って変形しやすいため、脚周りにごわつき感を与えることなく、確実に股下からの体液漏れを吸収することができる。加えて、スリットなどを設けることにより、さらに脚の動きに対応した変形をして、着用者がひっぱり感やごわつき感を感じることが抑制される。
なお、本実施形態では、内股部材は、サイドシート14から延出する延出フラップ33aである。すなわち、吸収性本体10と一体となったものであるが、本発明ではこれに限らず、別体であってもよい。次に内股部材を別体とした第2実施形態について説明する。
図10は、第2実施形態におけるボクサーパンツ型使い捨ておむつを展開し、肌対向面側から見た展開図である。
本実施形態の内股部材35は、吸収性本体10から延出したものではなく、吸収性本体10と別体に形成されている。図10から分かるように、内股部材35は、吸収性本体10と独立して外装体20に取り付けられている。内股部材35は、幅方向に向かって開口するU字状をしており、脚周り伸縮部材29cを覆うように配置されている。その幅は、少なくとも2本の脚周り伸縮部材29cを覆っていればよく、好ましくは、内股領域での体液漏れを吸収するのに十分な大きさであればよい。
股下から内股部分への漏れは頻繁におきるわけではなく、体の向きや脚の動き、体液のたまり具合によって、発生するものである。したがって、吸収性本体10が体液を吸収した際に、内股部材は常に濡れるのではない。したがって、外装体20が、吸収性本体10を交換して複数回使用するようなタイプであれば、内股部材は吸収性本体10から独立しているものが望ましい。すなわち、独立していれば、従来の吸収性本体10を用いても、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
なお、本実施形態において、吸収性本体10は、尿パッドなどの交換可能なものであればいかなるものであってもよい。
また、第1実施形態及び第2実施形態において、内股部材は、その中心が、外装体20の中心線P上に位置するように、長手方向に均等に配置したが、本発明はこれに限らない。すなわち、脚周り伸縮部材の締め付け加減によっては、多少、後身頃側、もしくは前身頃側に寄った形であってもよい。位置については、横漏れのしやすい位置や、脚周りの締め付け具合に応じて、適宜調整されるものとする。
10 吸収性本体
11 吸収体
12 トップシート
13 バックシート
14 サイドシート
14a 内層
14b 外層
15 セカンドシート
16 立体ギャザー伸縮部材
20 外装体
21 前身頃
22 後身頃
23 股下部
24 脚周り開口部
25 脚周り被覆部
26 ウエスト開口部
27 インナーシート
28 アウターシート
29a ウエスト伸縮部材
29b タミー伸縮部材
29c 脚周り伸縮部材
31 接合領域
32 起立領域
33 延出領域
33a 延出フラップ(内股部材)
33b 折返フラップ
33c 切り込み
34 スリット
35 吸収性本体から独立した内股部材
100 使い捨ておむつ

Claims (8)

  1. 前身頃と、後身頃と、前記前身頃と前記後身頃との間に位置する股下部と、前記股下部から延在し、前記股下部の幅方向外側に左右一対の脚周り開口部を有する左右一対の脚周り被覆部とを具える外装体と、
    前記外装体の内側における股下部に配された吸収性本体とを備えるボクサーパンツ型使い捨ておむつであって、
    前記左右一対の脚周り被覆部それぞれの内周における、内股領域に、内股部材が設けられており、
    前記内股部材の前記脚周り開口部側に位置する幅方向端部の周方向の長さは、反対側に位置する端部の周方向の長さよりも長いことを特徴とするボクサーパンツ型使い捨ておむつ。
  2. 前記外装体は、前記脚周り被覆部に、前記脚周り開口部に沿って脚周り伸縮部材をさらに有し、
    前記内股部材は、前記内股領域において、脚周り伸縮部材を覆うように位置することを特徴とする請求項1に記載のボクサーパンツ型使い捨ておむつ。
  3. 吸収性本体は、吸収体と、該吸収体の一方面側に重ねられる液透過性のトップシートと、前記吸収体の他方面側に重ねられる液不透過性のバックシートと、前記トップシートの左右両側において、前記トップシートに接合される一対のサイドシートとを具え、
    前記内股部材は、前記各サイドシートと一体に形成され、前記吸収性本体から幅方向外側に延出することを特徴とする請求項1または2に記載のボクサーパンツ型使い捨ておむつ。
  4. 前記内股部材は、少なくとも、前記脚周り開口部側に位置する前記幅方向端部が前記外装体に接合されていることを特徴とする請求項3に記載のボクサーパンツ型使い捨ておむつ。
  5. 前記内股部材は、スリットを有することを特徴とする請求項3または4に記載のボクサーパンツ型使い捨ておむつ。
  6. 前記内股部材は、親水性部分を有することを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載のボクサーパンツ型使い捨ておむつ。
  7. 前身頃と、後身頃と、前記前身頃と前記後身頃との間に位置する股下部と、前記股下部の幅方向外側に形成された左右一対の脚周り開口部と、前記股下部から延在し、前記股下部の幅方向外側に左右一対の脚周り開口部を有する左右一対の脚周り被覆部とを具えるボクサーパンツ型外装体に取り付けられる吸収性物品であって、
    吸収体と、該吸収体の一方面側に重ねられる液透過性のトップシートと、前記吸収体の他方面側に重ねられる液不透過性のバックシートと、前記トップシートの左右両側において、前記トップシートに接合される一対のサイドシートと、該サイドシートと一体に形成された内股部材とを備え、
    前記吸収性物品が、前記ボクサーパンツ型外装体に取り付けられる際に、前身頃から後身頃にわたる長手方向に直交する幅方向に関し、前記内股部材は、前記一対のサイドシートのそれぞれから前記幅方向外側に延出するとともに、前記脚周り開口部側に位置する幅方向端部における長手方向の長さL2が、反対側端部の長手方向の長さL1に比べて長い形状であり、かつ、前記吸収性物品が、前記外装体に取り付けられたときに、前記外装体の、前記左右一対の脚周り被覆部それぞれの内周における、内股領域に位置することを特徴とする吸収性物品。
  8. 前記内股部材は、親水性部分を有することを特徴とする請求項7に記載の吸収性物品。
JP2015069246A 2015-03-30 2015-03-30 ボクサーパンツ型使い捨ておむつ及び吸収性物品 Active JP6323379B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015069246A JP6323379B2 (ja) 2015-03-30 2015-03-30 ボクサーパンツ型使い捨ておむつ及び吸収性物品

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015069246A JP6323379B2 (ja) 2015-03-30 2015-03-30 ボクサーパンツ型使い捨ておむつ及び吸収性物品

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016187486A true JP2016187486A (ja) 2016-11-04
JP6323379B2 JP6323379B2 (ja) 2018-05-16

Family

ID=57240203

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015069246A Active JP6323379B2 (ja) 2015-03-30 2015-03-30 ボクサーパンツ型使い捨ておむつ及び吸収性物品

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6323379B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017176407A (ja) * 2016-03-30 2017-10-05 王子ホールディングス株式会社 吸収性物品

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7422044B2 (ja) 2020-09-30 2024-01-25 大王製紙株式会社 ボクサーパンツ型使い捨ておむつ及びその製造方法

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62231005A (ja) * 1986-03-31 1987-10-09 ユニ・チヤ−ム株式会社 使い捨て吸収性パンツ
JPS63186425U (ja) * 1987-05-21 1988-11-30
JPH0211140A (ja) * 1988-03-31 1990-01-16 Procter & Gamble Co:The フラップと応力軽減手段を有する生理用ナプキン
JPH06304201A (ja) * 1993-04-23 1994-11-01 Daio Paper Corp 紙おむつ
JPH09182769A (ja) * 1995-12-28 1997-07-15 Kao Corp 使い捨ておむつ
US20040102746A1 (en) * 2002-11-25 2004-05-27 Mortell Heather Schenck Process to make boxer shorts with an absorbent core
JP2011030638A (ja) * 2009-07-30 2011-02-17 Japan Absorbent Technology Institute 吸収体物品
JP2012210352A (ja) * 2011-03-31 2012-11-01 Unicharm Corp 吸収性物品

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62231005A (ja) * 1986-03-31 1987-10-09 ユニ・チヤ−ム株式会社 使い捨て吸収性パンツ
JPS63186425U (ja) * 1987-05-21 1988-11-30
JPH0211140A (ja) * 1988-03-31 1990-01-16 Procter & Gamble Co:The フラップと応力軽減手段を有する生理用ナプキン
JPH06304201A (ja) * 1993-04-23 1994-11-01 Daio Paper Corp 紙おむつ
JPH09182769A (ja) * 1995-12-28 1997-07-15 Kao Corp 使い捨ておむつ
US20040102746A1 (en) * 2002-11-25 2004-05-27 Mortell Heather Schenck Process to make boxer shorts with an absorbent core
JP2011030638A (ja) * 2009-07-30 2011-02-17 Japan Absorbent Technology Institute 吸収体物品
JP2012210352A (ja) * 2011-03-31 2012-11-01 Unicharm Corp 吸収性物品

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017176407A (ja) * 2016-03-30 2017-10-05 王子ホールディングス株式会社 吸収性物品

Also Published As

Publication number Publication date
JP6323379B2 (ja) 2018-05-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4926742B2 (ja) 吸収性物品
JP5530733B2 (ja) 吸収性物品
JP5164837B2 (ja) 使い捨て可能な吸収性のパンツ型の衛生用品
JP4908255B2 (ja) 吸収性物品
US8951239B2 (en) Disposable diaper
JP5291225B1 (ja) 使い捨ておむつ
JP6467213B2 (ja) 使い捨て着用物品
JP4522281B2 (ja) 使い捨ておむつ
JP5558616B2 (ja) 吸収性パッド
JP2016120018A (ja) パンツ型吸収性物品
JP6308121B2 (ja) ボクサーパンツ型の使い捨ておむつ
JP6112981B2 (ja) 吸収性物品
JP6297438B2 (ja) 使い捨て着用品
JP6095385B2 (ja) 吸収性物品
JP2010115347A (ja) 吸収性物品
JP6352088B2 (ja) 使い捨て着用品
JP6922249B2 (ja) 吸収性物品
JP6323379B2 (ja) ボクサーパンツ型使い捨ておむつ及び吸収性物品
JP6821893B2 (ja) パンツタイプ吸収性物品
JP5175702B2 (ja) 使い捨ておむつ
JP6255203B2 (ja) 吸収性物品
TWI536973B (zh) 吸收性物品及使用後丟棄之尿片
JP6297437B2 (ja) 使い捨て着用品
JP5149105B2 (ja) 吸収性物品
JP6365373B2 (ja) ボクサーパンツ型使い捨ておむつ及び吸収性物品

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170622

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180307

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180313

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180326

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6323379

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250