JP2017176002A - 歩行型耕耘機 - Google Patents

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Abstract

【課題】走行車輪の動きを確実にロック出来る事。
【解決手段】走行車輪4L、4Rと、操作ハンドル17と、耕耘爪6と、走行車輪と耕耘爪を回動させるエンジン15と、エンジンの駆動力を走行車輪及び耕耘爪に伝達する伝動機構を内蔵したトランスミッションケース2と、伝動機構から外側に一端部が突き出していると共に、一端部に駐車ブレーキ溝41aが設けられた走行第2軸40と、駐車ブレーキ溝41aに嵌合可能な駐車ブレーキピン301を有し、走行第2軸の回動を阻止するか否かの切り替えを行う駐車ブレーキ入切装置310と、駐車ブレーキ入切装置に対して、走行第2軸の回動を阻止させる操作を行う駐車ブレーキ入り操作レバー70と、を備え、駐車ブレーキ入り操作レバーは、操作ハンドルに設けられ、駐車ブレーキ入り操作レバーを操作することで駐車ブレーキピン301が駐車ブレーキ溝41aに嵌合し走行第2軸の動きがロックされる、歩行型耕耘機。
【選択図】図8

Description

本発明は、歩行型耕耘機に関する。
従来、圃場を耕耘する歩行型耕耘機が知られている(例えば、特許文献1参照)。
この従来の歩行型耕耘機は、走行車輪の回転に抵抗を付与するブレーキ装置を備えている。
特開2011−182758号公報
しかしながら、上記従来の歩行型耕耘機の構成によれば、走行車輪の回転に抵抗を付与することで、駐車ブレーキを作動させるものであるが、ブレーキ装置はドラム式のブレーキ構成のため、シューの摩擦で走行車輪の回転に抵抗を付与する構成であった。このため、坂道や傾斜した圃場では走行車輪の動きを確実にロックすることが出来ない場合があるという課題があった。
本発明は、上記従来の歩行型耕耘機のこの様な課題に鑑み、坂道や傾斜した圃場であっても走行車輪の動きを確実にロックすることが出来ると共に、駐車ブレーキ操作部の操作が容易に行える歩行型耕耘機を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、第1の本発明は、
走行車輪と、
前記走行車輪の後方に配置された操作ハンドルと、
圃場を耕耘する耕耘爪と、
前記走行車輪と前記耕耘爪を回動させるエンジンと、
前記エンジンからの駆動力を前記走行車輪及び前記耕耘爪に伝達する伝動機構を内蔵したトランスミッションケースと、
前記トランスミッションケースの前記伝動機構から外側に一端部が突き出していると共に、前記一端部に被嵌合部が設けられた走行系の駆動軸と、
前記走行系の駆動軸の前記被嵌合部に嵌合可能な嵌合部材を有し、前記駆動軸の回動を阻止するか否かの切り替えを行う駐車ブレーキ入切装置と、
前記駐車ブレーキ入切装置に対して、前記駆動軸の回動を阻止させる操作を行う駐車ブレーキ操作部と、を備え、
前記駐車ブレーキ操作部は、前記操作ハンドルに設けられており、
前記駐車ブレーキ操作部を操作することにより、前記嵌合部材が前記被嵌合部に嵌合し前記走行系の駆動軸の動きがロックされる、ことを特徴とする歩行型耕耘機である。
これにより、走行系の駆動軸は滑ることなく確実にロック出来、駐車ブレーキの作動が確実に出来る。また、駐車ブレーキ操作部の操作が容易となる。
また、第2の本発明は、
前記操作ハンドルの高さを調節するハンドル高さ調節部と、
前記ハンドル高さ調節部を操作するハンドル高さ操作部と、を備え、
前記操作ハンドルは、平面視で、右側に張り出した右側部と、左側に張り出した左側部とを有し、
前記駐車ブレーキ操作部は、前記右側部に設けられ、前記ハンドル高さ操作部は、前記左側部に設けられている、ことを特徴とする上記第1の本発明の歩行型耕耘機である。
これにより、操作性が向上する。
また、第3の本発明は、
前記エンジンと前記伝動機構との間に設けられ、前記エンジンからの駆動力をベルトにより前記伝動機構に伝達可能に構成されたベルト伝動機構を備え、
前記駐車ブレーキ操作部による前記操作を、前記駐車ブレーキ装置に伝達するための連結部材は、前記ベルトと前記トランスミッションケースとの間を経由して配置されている、ことを特徴とする上記第1又は第2の本発明の歩行型耕耘機である。
これにより、連結部材が機体外へはみ出すことが防止出来る。
また、第4の本発明は、
前記ベルト伝動機構に対して、前記エンジンからの駆動力を前記伝動機構に伝達させるか否かの切り替え操作を行う主クラッチ入切操作部を有し、
前記主クラッチ入切操作部は、前記駐車ブレーキ入切装置と連結されており、
前記主クラッチ入切操作部が前記駆動力を前記伝達させる側に切り替えられた際は、前記主クラッチ入切操作部の前記切り替え操作に連動して、前記駐車ブレーキ入切装置が前記駆動軸の回動を阻止しない側に切り替えられ、
前記主クラッチ入切操作部が前記駆動力を前記伝達させない側に切り替えられた状態では、前記駐車ブレーキ入切装置を前記駆動軸の回動を阻止する側に切り替える操作が可能となる、ことを特徴とする上記第3の本発明の歩行型耕耘機である。
これにより、駐車ブレーキ入切装置の切り忘れが防止出来る。また、走行系の伝動機構の保護が図れる。
本発明によれば、坂道や傾斜した圃場であっても走行車輪の動きを確実にロックすることが出来ると共に、駐車ブレーキ操作部の操作が容易に行える歩行型耕耘機を提供することが出来る。
本発明の実施の形態における歩行型耕耘機の全体側面図 本実施の形態における歩行型耕耘機の操作ハンドル部分の平面図 本実施の形態における歩行型耕耘機の操作ハンドル部分の左側面図 本実施の形態における歩行型耕耘機のトランスミッションケースの概略右側面図 本実施の形態における歩行型耕耘機のベルトカバーを取り外した状態の歩行型耕耘機の要部であって、ベルト伝動機構及び、主クラッチを説明するための概略左側面図 本実施の形態における歩行型耕耘機のデフロッククラッチを説明するための、トランスミッションケースの概略断面図 本実施の形態における歩行型耕耘機のロータリークラッチを説明するための、トランスミッションケースの概略断面図 本実施の形態における歩行型耕耘機の駐車ブレーキ機構が設けられたトランスミッションケースの部分拡大右側面図 本実施の形態における歩行型耕耘機の駐車ブレーキ機構が設けられたトランスミッションケースの部分拡大概略平面図 本実施の形態における歩行型耕耘機の駐車ブレーキ機構の分解概略斜視図 (a):本実施の形態の駐車ブレーキ機構の要部の右側面図であり、駐車ブレーキ入切装置は「切」状態にある図、(b):本実施の形態の駐車ブレーキ機構の要部の右側面図であり、駐車ブレーキ入切装置は「入」状態にある図 (a):主クラッチレバーから手を離している状態において、駐車ブレーキレバーが「入」側に操作された状態を説明する為の、駐車ブレーキ機構の概略平面図であり、(b):図12(a)に示す駐車ブレーキ機構の概略右側面図 (a):主クラッチレバーを押し下げることにより、駐車ブレーキレバーが「切(解除)」側に強制的に移動させられた状態を説明する為の、駐車ブレーキ機構の概略平面図、(b):図13(a)に示す駐車ブレーキ機構の概略右側面図 (a):ロータリー・デフロッククラッチレバーを「切」側に移動させる操作を行った状態における、トランスミッションケースの右側の部分概略平面図、(b):同状態における、トランスミッションケースの右側の部分概略側面図 (a):ロータリー・デフロッククラッチレバーを「入」側に移動させる操作を行った状態における、トランスミッションケースの右側の部分概略平面図、(b):同状態における、トランスミッションケースの右側の部分概略側面図 (a):ロータリー・デフロッククラッチレバーを「入」側に移動させて、ロータリークラッチ固定用下孔とロータリークラッチ固定用上孔が重なった状態にあるときに、その孔にロータリークラッチ固定用ピンを挿入した後、ロータリー・デフロッククラッチレバーを「切」側に移動させる操作を行った状態における、トランスミッションケースの右側の部分概略平面図、(b):同状態における、トランスミッションケースの右側の部分概略側面図 (a):本実施の形態の歩行型耕耘機のブレーキレバーケーブルの経路を説明するための歩行型耕耘機の概略平面図、(b):同ブレーキレバーケーブルの経路を説明するための歩行型耕耘機のトランスミッションケース周辺の概略右側面図
以下、図面を参照しながら本発明の歩行型耕耘機の一実施の形態の歩行型耕耘機についてその構成と動作を説明する。
図1は、本実施の形態1における、歩行型耕耘機の全体左側面図であり、図2は、本実施の形態1における歩行型耕耘機の操作ハンドル部分の平面図であり、図3は、操作ハンドル部分の左側面図である。
なお、図3では、ハンドル上下操作レバー80の図示を省略した。
また、図4は、トランスミッションケースの概略右側面図である。
まず、主としてこれらの図面を用いて、本実施の形態の歩行型耕耘機100の構成を中心に説明する。
図1に示す通り、歩行型耕耘機100の機体1は、側面視で、略へ字型に形成されたトランスミッションケース2と該トランスミッションケース2の前側に設ける支持フレーム3等を備える。このうちトランスミッションケース2を構成する前側ケース2a下部には車軸4を突設し左右走行車輪4L,4Rを支持し、後側ケース2b下部には耕耘軸5を突設して複数の耕耘爪6,6…を設けて耕耘装置7を構成する。
耕耘装置7の上面はロータリカバー8で覆う構成であり、後面は後部カバー9で覆う構成としている。ロータリカバー8の後端側には抵抗棒ホルダ10を備え、抵抗棒11を高さ調節自在に連結保持している。この抵抗棒ホルダ10に尾輪ホルダ12aを連結一体的に設け、尾輪13を上下高さ調節自在に設けている。
支持フレーム3にはエンジン15を設け、ベルト伝動機構200(図5参照)を介してエンジン出力をトランスミッションケース2内の伝動機構に伝達する構成である。16Lはベルト伝動機構200を左側面から覆うベルト左カバーであり、16R(図5参照)はベルト伝動機構200を右側面から覆うベルト右カバーである。また、エンジン15の上方には、燃料タンク19が設けられている。
トランスミッションケース2の上部において、操作ハンドル17の基部17bを回動可能に装着し、該操作ハンドル17は後方斜め上方に向けて設けられている(図1参照)。また、該操作ハンドル17は、平面視で、左右両側に向けて張り出した右側把持部17Rと左側把持部17Lとを備えつつ、それら右側把持部17Rと左側把持部17Lを後端側で連結した後端把持部17aによりループ状に形成されている(図2参照)。
また、操作ハンドル17の右側把持部17Rの下側には、後述する駐車ブレーキ入り操作レバー70が回動可能に設けられ、操作ハンドル17の左側把持部17Lの下側には、ハンドル上下操作レバー80が回動可能に設けられている。これにより、操作性の向上が図れる。
また、操作ハンドル17の右側把持部17R及び左側把持部17Lのそれぞれの下面において左右水平方向に固定された左右一対の第1横軸18aを回動軸芯として、主クラッチレバー18が上下回動可能に設けられている(図1、図2参照)。
また、操作ハンドル17の右側把持部17Rの近傍には、ロータリー・デフロッククラッチレバー20が設けられている。
ここで、ハンドル上下操作レバー80について図2を用いて説明する。
即ち、作業者が、ハンドル上下操作レバー80を握ると、ハンドル上下操作ケーブル81の先端に取り付けられたピン部材(図示省略)が、常時作用している押圧力に対抗して、ステイ250の一部に縦方向に複数個並んで設けられた位置決め用孔(図示省略)の何れか一つから抜け出すことで、操作ハンドル17が、ステイ250により両側が回動可能に支持されたハンドル回動用シャフト251を軸芯として上下方向に回動可能となる。その後、作業者が、ハンドル上下操作レバー80を離したまま、回動可能状態にある操作ハンドル17を上向き又は下向きに回動させると、上記位置決め用孔の別の孔に移動したピン部材は、ピン部材に常時作用している上記押圧力により当該別の位置決め用孔に挿入されるので、操作ハンドル17の高さが変更される構成である。
主クラッチレバー18は、第1横軸18a回りの上下回動(図1の矢印α参照)によってベルト伝動機構200における主クラッチ210(図5参照)の入り切り動作に連動可能な構成である。そして、作業者が、この主クラッチレバー18を操作ハンドル17の後端把持部17aと重なる状態に押し下げるときは、主クラッチ210が「入」となり、手を離すとバネ(図示省略)の復帰付勢力で主クラッチ210が「切」となる構成である。
尚、本実施の形態では、エンジン15からの駆動力は、主クラッチ210「入」で、車軸4及び耕耘軸5の両方に伝動され、主クラッチ210「切」で、車軸4及び耕耘軸5の両方に伝動されない構成である。
更に、本実施の形態の歩行型耕耘機100のトランスミッションケース2の右側面には、主クラッチ210(図5参照)の入り切りを行う為の主クラッチレバー18の動作に連動可能に構成され、走行系の駆動軸を確実にロック出来る駐車ブレーキ機構300が設けられている。これに関しては、更に後述する。
また、本実施の形態の歩行型耕耘機100には、上述した通り、操作ハンドル17の右側把持部17Rの斜め前方内側に、第2横軸20a回りの上下回動(図1の矢印β参照)によって、ロータリークラッチ400(図7参照)とデフロッククラッチ500(図6参照)の両方の入り切り動作に連動可能なロータリー・デフロッククラッチレバー20が設けられている。ここで、主クラッチ210「入」の状態において、エンジン15からの駆動力は、基本的には、ロータリークラッチ400「入」で、耕耘軸5に伝動され、ロータリークラッチ400「切」で、耕耘軸5に伝動されない構成である。また、デフロッククラッチ500「入」で、左右走行車輪4L,4Rに対してデフロックが作動し(即ち、ディファレンシャル機能が停止し)、デフロッククラッチ500「切」で、デフロックが解除される(即ち、ディファレンシャル機能が作動する)構成である。尚、これに関しても、更に後述する。
ここで、ディファレンシャル機能とは、歩行型耕耘機100を例えばUターンさせる場合に、内側の車輪と外側の車輪に回転数の差を生じさせる必要があるが、その回転数の差を生じさせる機能をいう。そして、ディファレンシャル機能を作動させると、歩行型耕耘機100はスムーズに旋回する。
尚、本実施の形態の駐車ブレーキ入切装置310は、本発明の駐車ブレーキ入切装置の一例にあたる。また、本実施の形態の駐車ブレーキ入り操作レバー70は、本発明の駐車ブレーキ操作部の一例にあたる。
また、本実施の形態のハンドル上下操作レバー80は、本発明のハンドル高さ操作部の一例にあたる。また、本実施の形態の主クラッチレバー18は、本発明の主クラッチ入切操作部の一例にあたる。
ここで、図5を用いて、上述した主クラッチ210及び、ベルト伝動機構200について更に説明する。
図5は、ベルト左カバー16Lを取り外した状態の歩行型耕耘機100の要部であって、ベルト伝動機構200及び、主クラッチ210を説明するための概略左側面図である。また、エンジンの外形形状は一部省略している。
図5に示す通り、ベルト伝動機構200は、エンジン出力軸201に固定された第1スプロケット201aと、トランスミッション入力軸202に固定された第2スプロケット202aと、それらの間に緩めに架けられた伝動ベルト203と、当該緩めに架けられた伝動ベルト203のテンションを調節することにより、エンジン15からの出力をトランスミッションケース2内の伝動機構に伝達させたり、伝達させなかったりする為の主クラッチ210と、を備えている。
また、主クラッチ210は、図5に示す通り、一端部において回動自在のテンションローラ211が伝動ベルト203に当接可能に配置され、他端部が回動軸213aにより回動可能に支持されると共に、当該回動軸213aにテンションローラ211を伝動ベルト203から引き離す方向に回動させる回動力を常時与えるトルクスプリング212が設けられたテンションアーム213と、他端部220b(図9参照)が主クラッチレバー18側の主クラッチ・ブレーキケーブル240に連結された主クラッチケーブル220の一端部220aをテンションアーム213の中央部に連結する為の引っ張りバネ214とから構成されている。
上記構成により、作業者が、この主クラッチレバー18を操作ハンドル17の後端把持部17aと重なる状態に押下げる(図2参照)と主クラッチ210が「入」となり、図5に示す通り、主クラッチケーブル220が矢印Aの方向に引っ張られて、テンションアーム213が時計回りに回動し(図5の矢印C参照)、テンションローラ211が伝動ベルト203を押し上げることにより、伝動ベルト203が、第1スプロケット201a及び第2スプロケット202aに密着する。これにより、エンジン出力軸201からの回動力が、トランスミッション入力軸202に伝達される。このとき引っ張りバネ214は伸びている。また、このとき、トルクスプリング212には、回動軸213aを中心にテンションローラ211を伝動ベルト203から引き離す方向に回動させようとするトルクが発生する。
また、上記構成により、作業者が、この主クラッチレバー18を操作ハンドル17の後端把持部17aと重なる状態に押下げていた状態から手を離す(図1参照)と、主クラッチケーブル220が緩むので引っ張りバネ214が縮み、トルクスプリング212に発生していたトルクによりテンションアーム213が反時計回りに回動することにより(図5の矢印D参照)、主クラッチ210が「切」となる。即ち、このとき、図5に示す通り、主クラッチケーブル220が矢印Bの方向に引っ張られて、テンションアーム213が反時計回りに回動し(図5の矢印D参照)、テンションローラ211が伝動ベルト203から離れることにより、伝動ベルト203が、第1スプロケット201a及び第2スプロケット202aの間で緩んだ状態となる。これにより、エンジン出力軸201からの回動力は、トランスミッション入力軸202に伝達されない。
次に、図6、図7を用いて、トランスミッションケース2内に設けられたデフロッククラッチ500、及びロータリークラッチ400について説明する。
図6は、デフロッククラッチ500を説明するための、トランスミッションケース2の概略断面図であり、図7は、ロータリークラッチ400を説明するための、トランスミッションケース2の概略断面図である。
図6に示す通り、トランスミッションケース2内には、トランスミッション入力軸202が一端に固定された入力軸21と、入力軸21からの駆動力が所定のギア機構を介して伝動される走行第1軸30と、走行第1軸30からの駆動力が所定のギア機構を介して走行系に伝動される走行第2軸40と、走行第2軸40からの駆動力が所定のギア機構を介して走行系に伝動される走行第3軸50と、が配置されている。また、トランスミッションケース2内には、走行車輪の車軸4の左右方向を基準として中央部に設けられたディファレンシャル機構60と、ディファレンシャル機構60の近傍に設けられ、ディファレンシャル機構60のディファレンシャル機能を入り切りするデフロッククラッチ500とが配置されていると共に、走行第3軸50とディファレンシャル機構60との間に駆動力を伝動する走行系チェーンベルト51が架けられている。
尚、走行第2軸40の一端部41は、トランスミッションケース2の右側面から外側に突き出しており、その先端には、駐車ブレーキ溝41aが2つ形成されている。これについては、更に後述する。
ここで、本実施の形態の走行第2軸40は、本発明の走行系の駆動軸の一例にあたり、本実施の形態の駐車ブレーキ溝41aは、本発明の走行系の駆動軸の被嵌合部の一例にあたる。
デフロッククラッチ500は、図6に示す通り、ディファレンシャル機構60側に設けられた第1爪61に対して、第2爪511を嵌合可能に設けると共に車軸4にスプライン接続されたデフロッククラッチ本体510と、ディファレンシャル機構60とデフロッククラッチ本体510との間に配置され、デフロッククラッチ本体510に、ディファレンシャル機構60から遠ざける方向への力を常時付勢するバネ部材512と、トランスミッションケース2の内部に、クラッチアーム回動軸514を回動中心として回動可能に支持されて、一端部がデフロッククラッチ本体510に連結されると共に、他端部が後述するデフロックアーム軸540(図4、図14(b)参照)にデフロック連結部材513(図4参照)を介して連結されたデフロッククラッチアーム520から構成されている。
尚、図6では、デフロッククラッチ本体510の第2爪511は、ディファレンシャル機構60の第1爪61から離れており、デフロッククラッチ500が「切」状態、即ち、ディファレンシャル機能が作動している状態を示している。
また、図7に示す通り、トランスミッションケース2内には、走行第1軸30からの駆動力が所定のギア機構を介して耕耘系に伝動される耕耘第1軸45と、耕耘第1軸45からの駆動力が所定のギア機構を介して耕耘系に伝動される耕耘第2軸55と、が配置されている。また、トランスミッションケース2内には、耕耘第2軸55の左右方向を基準としてほぼ中央部に遊嵌接続さられた耕耘第1スプロケット56と、耕耘第2軸55から耕耘第1スプロケット56への駆動力の伝動を入り切りするロータリークラッチ400とを備える。
また、ロータリークラッチ400は、図7に示す通り、耕耘第2軸55にスプライン接続されると共に、耕耘第1スプロケット56に設けられた耕耘第1スプロケット爪56aと嵌合可能に配置されたロータリークラッチ爪410aを有するロータリークラッチ本体410と、ロータリークラッチ本体410を耕耘第2軸55の軸方向に沿ってシフトさせるロータリークラッチシフタ420と、から構成されている。また、ロータリークラッチシフタ420を構成するシフタシャフト421の一端部421aは、トランスミッションケース2から外側に突き出しており、後述するロータリークラッチアーム440(図14(a)参照)に連結されている。
シフタシャフト421が、矢印K方向にスライドすることで、耕耘第1スプロケット爪56aとロータリークラッチ爪410aが嵌合し、ロータリークラッチ400が「入」状態となり、また、シフタシャフト421が、矢印J方向にスライドすることで、耕耘第1スプロケット爪56aとロータリークラッチ爪410aが離れて、ロータリークラッチ400が「切」状態となる構成である。
また、耕耘第2軸55に配置された耕耘第1スプロケット56と、耕耘軸5に配置された耕耘第2スプロケット(図示省略)との間には、図7に示す通り、耕耘軸5に駆動力を伝動する耕耘系チェーンベルト57が架けられている。
次に、図8、図9、図10、図11(a)、図11(b)を用いて、駐車ブレーキ機構300の構成を中心に、更に具体的に説明する。
図8は駐車ブレーキ機構300が設けられたトランスミッションケース2の部分拡大右側面図であり、図9は駐車ブレーキ機構300が設けられたトランスミッションケース2の部分拡大概略平面図であり、図10は駐車ブレーキ機構300を説明するための分解概略斜視図である。尚、図9では、駐車ブレーキ機構300を説明する為に必要な要部を示しており、その他の構成(例えば、後述するロータリークラッチアーム支持部335や、戻りスプリング引っ掛け部336等)の図示は省略した。
また、図11(a)は、駐車ブレーキ機構300の要部(駐車ブレーキ入切装置310及びブラケット330等)の右側面図であり、駐車ブレーキ入切装置310が「切」状態にある図であり、図11(b)は、駐車ブレーキ機構300の要部の右側面図であり、駐車ブレーキ入切装置310が「入」状態にある図である。なお、図11(b)は、作業者が駐車ブレーキ入り操作レバー70を手で握っているときの状態を示す図であるが、後述する図12(a)、図12(b)は、作業者が駐車ブレーキ入り操作レバー70を手で握ることにより、駐車ブレーキ入切装置310が「切」状態から「入」状態に切り替えられた後、駐車ブレーキ入り操作レバー70から手を離しているときの状態を示す図である。
図8、図10に示す通り、トランスミッションケース2の右側面から外側に走行第2軸40の一端部41が、後述するブラケット330に設けられた孔330aから突き出しており、その先端の外周面には、軸対称の位置に駐車ブレーキ溝41aが2つ形成されている。
また、トランスミッションケース2の右側面には、駐車ブレーキ溝41aに入り込む先端部301aが円錐台突起状に形成された駐車ブレーキピン301を有する駐車ブレーキ入切装置310が、回動軸芯としてのボルト310aにより、回動可能に取り付けられている。なお、上記先端部301aの形状は、円錐台突起状に限らず例えば、球面突起状であっても良い。
即ち、駐車ブレーキ入切装置310は、図10、図11(a)に示す様に、(1)トランスミッションケース2に近い側の第1アーム311aと、遠い側の第2アーム311bとを、平面視で、後端側において略U字状に一体的に連結形成した駐車ブレーキアーム本体311と、(2)上述した駐車ブレーキピン301と、(3)駐車ブレーキピン301の後端部を、駐車ブレーキアーム本体311に対して回動可能に取り付ける取り付けピン302と、(4)主クラッチレバー18側と連結するブレーキケーブル230の先端部230aが繋がれた、平面視で略U字状を成す二股金具316と、(5)ブレーキレバーケーブル270の先端部270aが保持されると共に、二股金具316を第1アーム311aに回動可能に連結する、頭部が六角柱状で胴部292が円柱状(丸棒状)を成したブレーキレバーケーブル連結ピン290と、を備えている。
取り付けピン302は、第1アーム311aと第2アーム311bとの間に回動可能に貫通配置されており、走行第2軸40の一端部41と平行であり、駐車ブレーキピン301の中心軸と直交している。
また、ブレーキレバーケーブル連結ピン290は、頭部において、六角柱状の当該頭部の6つの側面における対向面を貫通した貫通孔291(図11(a)参照)を有している。ブレーキレバーケーブル270の先端部270aは、当該貫通孔291を、機体1の前側から後側に向けて突き抜けており、且つ、当該先端部270aには、表面に雄ねじ部が形成されたダブルナット取り付け具271が固定されている。貫通孔291を機体1の後側に突き抜けたブレーキレバーケーブル270の先端部270a側には、ダブルナット取り付け具271に締め付けられたダブルナット273と、六角柱状の頭部の6つの側面の内、機体1の後側に貫通孔291の開口部を有する第1側面290aとの間に、圧縮スプリング272が装着されている。圧縮スプリング272の弾性力(伸張力)により、ダブルナット273がブレーキレバーケーブル連結ピン290から遠ざかる方向に、常に付勢される構成である。即ち、圧縮スプリング272の弾性力(伸張力)により、ブレーキレバーケーブル270の先端部270aは、常に、矢印P方向(図11(a)参照)に向けて引っ張られている。
なお、ダブルナット273は、ブレーキレバーケーブル270の先端部270a側をブレーキレバーケーブル連結ピン290に連結する機能と、圧縮スプリング272の弾性力の調整機能とを兼ねている。
また、圧縮スプリング272の前端部が当接する、ブレーキレバーケーブル連結ピン290の六角柱状の頭部の第1側面290aは平面であるので、圧縮スプリング272の座りが良く、図11(a)に示す様に、圧縮スプリング272は、機体1の後方斜め下方に向けて真っ直ぐに位置している。これにより、圧縮スプリング272が圧縮されるときに、曲がって圧縮されることが防止出来、設定通りの弾性力を得ることが出来る。
また、駐車ブレーキ入切装置310が「切」状態から「入」状態に切り替えられた後、作業者が、駐車ブレーキ入り操作レバー70から手を離している場合でも、図12(b)に示す様に、圧縮スプリング272や、その後端部のダブルナット273は、機体1の後方斜め下方に向けてほぼ真っ直ぐに位置している。仮に、これら圧縮スプリング272等が、機体1の後方斜め下方に向けて大きく傾斜した場合でも、圧縮スプリング272の下面側が、駐車ブレーキアーム本体311やスプリング後ピン313に当たるので、それ以上に大きく垂れ下がることはない。
これにより、圧縮スプリング272、及び、その後端部のダブルナット273が大きく垂れ下がることが防止出来るので、ミッションオイル検油口370でのオイル量確認作業の妨げにならない。
また、ダブルナット273を、平面視で、トランスミッションケース2側から突き出したデフロックアーム軸540に固定されたデフロックアーム550(図14(b)参照)と、二股金具316との間に配置したことにより、ダブルナット273が周辺の可動部材に引っ掛かることがなく、それらの動作を妨げない。なお、デフロックアーム軸540及びデフロックアーム550については、後述する。
また、主クラッチレバー18が「入」方向(図3参照)に押された場合、二股金具316を介して第1アーム311aに連結されているブレーキケーブル230の先端部230aは、q1方向に引かれ、駐車ブレーキアーム本体311が、Q1方向に回動する構成であり、且つ、主クラッチレバー18が「切」方向(図3参照)に移動した場合、ブレーキレバーケーブル連結ピン290の頭部を介して第1アーム311aに連結されているブレーキレバーケーブル270の先端部270aは、q2方向に引かれ、駐車ブレーキアーム本体311が、Q2方向に回動する構成である。この動作については、図12〜図13を用いて、更に後述する。
なお、駐車ブレーキアーム本体311には、ボルト310aを挿入するための貫通孔312と、ブレーキレバーケーブル連結ピン290の胴部292を回動可能に挿入し、二股金具316を第1アーム311aに回動可能に連結するための連結用孔315とが形成されている(図10参照)。
また、駐車ブレーキアーム本体311には、(1)上記貫通孔312の後方に死点越え用スプリング320の一端を掛けるためのスプリング後ピン313と、(2)第1アーム311aと第2アーム311bとを横断すると共に、ボルト310aに平行で且つ貫通孔312より後方上側に固定されたストッパーピン314であって、駐車ブレーキアーム本体311が矢印Q1方向(図10参照)、即ち、駐車ブレーキ「切(解除)」状態に切り替えられる方向に回動した際に、後述するブラケット330の一部に当たることでストッパーの役割を果たすストッパーピン314と、が固定されている。
上記の様に、ブレーキレバーケーブル連結ピン290の胴部292は、連結用孔315に回動可能に挿入されているので、駐車ブレーキアーム本体311を、矢印Q1方向(図10参照)に、即ち、駐車ブレーキ「切(解除)」状態に切り替えられる方向に回動した際と、矢印Q2方向に、即ち、駐車ブレーキ「入」状態に切り替えられる方向に回動した際との間で、駐車ブレーキアーム本体311の回動範囲が大きくても、ブレーキレバーケーブル連結ピン290が自在に回動出来ることにより、駐車ブレーキアーム本体311の動きが滑らかになる。
また、ブレーキレバーケーブル270の先端部270aは、圧縮スプリング272の弾性力により、常に、矢印P方向(図11(a)参照)に向けて引っ張られているので、作業者が、駐車ブレーキを「入」状態に切り替えるために、駐車ブレーキ入り操作レバー70を右手で握った場合を除き、駐車ブレーキ入り操作レバー70の把持部70bは、右側把持部17Rから下方に離れた位置に常に位置していると共に、ブレーキレバーケーブル270の先端部270a側や、駐車ブレーキ入り操作レバー70の近傍で、ケーブルが弛むことも無い。
また、上述した様に、ブレーキレバーケーブル連結ピン290により、ブレーキケーブル230の先端部230aを二股金具316を介して第1アーム311aに連結し、且つ、ブレーキレバーケーブル270の先端部270aをブレーキレバーケーブル連結ピン290の頭部を介して第1アーム311aに連結する構成とした。これにより、1つのブレーキレバーケーブル連結ピン290により、2本のケーブル(ブレーキケーブル230の先端部230aとブレーキレバーケーブル270の先端部270a)を、それぞれ第1アーム311aに連結することが出来るので、構成部品の部品点数を少なくすることが出来る。
また、図10、図11(a)に示す様に、トランスミッションケース2の右側面には、駐車ブレーキアーム本体311と、トランスミッションケース2の右側面から外側に突き出した走行第2軸40の一端部41との間に、側面視で略L字状のL字プレート332が溶接固定されたブラケット330が、上下それぞれ2カ所に設けられたボルト挿入用孔333a〜333dを利用してボルトで固定されている。
また、L字プレート332には、駐車ブレーキピン301をスライド移動自在に支持するための、貫通孔332a及び当該貫通孔332aと連通した円柱状ガイド部材332bが設けられており、更に、その貫通孔332aの上部に設けられた挿入用孔332cに、ブレーキレバーケーブル270を保持する段付き形状のケーブルアウターホルダー274が挿入されている。ケーブルアウターホルダー274は、段付き部を利用して、機体1の前側から後側に向けて挿入用孔332cに差し込む構成としたことで、ケーブルアウターホルダー274の取り付けが容易であり、且つ、脱落し難くなる。
なお、ブレーキレバーケーブル270の経路は、次の様に構成されている。
即ち、ブレーキレバーケーブル270は、図17(a)、図17(b)に示す様に、右側把持部17Rの下方に設けられた駐車ブレーキ入り操作レバー70から、操作ハンドル17に沿って斜め前方に下降し(図1、図2参照)、トランスミッションケース2の右側から左側に至り(図2参照)、ベルト伝動機構200を左側面から覆うベルト左カバー16Lとトランスミッションケース2の左側面との間のスペースに沿って前方に至り、その後、トランスミッションケース2の上面に沿って左側から右側に渡り、トランスミッションケース2内の伝動機構を変速操作する変速操作レバー90の先端に固定されたシフターアーム91(図1、図8参照)の下方を通過して、トランスミッションケース2の右側面に沿って、後述する戻りスプリング引っ掛け部336の下方を通り後方に向かい、ケーブルアウターホルダー274に保持されて、ブレーキレバーケーブル270の先端部270a側が、ブレーキレバーケーブル連結ピン290に連結されている。
ここで、図17(a)は、ブレーキレバーケーブル270の経路を説明するための歩行型耕耘機100の概略平面図であり、図17(b)は、ブレーキレバーケーブル270の経路を説明するための歩行型耕耘機100のトランスミッションケース2周辺の概略右側面図である。
上記の通り、ブレーキレバーケーブル270の経路として、ベルト伝動機構200を左側面から覆うベルト左カバー16Lとトランスミッションケース2の左側面との間のスペースを利用したことにより、ブレーキレバーケーブル270が機体1の外にはみ出すことが無く、障害物に引っ掛かることが防止出来る。
また、上記の通り、ブレーキレバーケーブル270の経路として、変速操作レバー90の先端に固定されたシフターアーム91(図1、図8参照)の下方を通過させたことにより、変速操作レバー90及びシフターアーム91との干渉を防止出来る。
また、ブレーキレバーケーブル270の経路として、戻りスプリング引っ掛け部336の下方を通すことにより(図8、図10、図14(a)、図14(b)参照)、ブレーキレバーケーブル270の位置が安定し、ロータリークラッチアーム440、ロータリークラッチ戻りスプリング450、シフターアーム91等の作動部との干渉を防止出来る。
ここで、再び図10、図11(a)に戻り、ブラケット330の構成について説明する。
即ち、ブラケット330のL字プレート332には、死点越え用スプリング320の他端を掛けるための略L字状に湾曲したスプリング前ピン331が貫通孔312の前方に位置する様に溶接固定されている。
また、駐車ブレーキ入切装置310を回動可能に支持する上述したボルト310aは、ボルト挿入用孔333aを利用してブラケット330をトランスミッションケース2に固定するボルトを兼ねている。これにより、部品点数の削減が図れる。
また、L字プレート332が側面視で略L字に湾曲して形成されている為、仮に、走行第2軸40の駆動力が駐車ブレーキピン301に加わったときでも、単なる平板に比べて強度が強いので変形し難い。
また、略L字状に湾曲したスプリング前ピン331が、L字プレート332と共にブラケット330とも溶接固定されているので、強度性に優れたL字プレート332に加えて、L字状のスプリング前ピン331も強度アップ部材とすることにより、走行第2軸40の駆動力が駐車ブレーキピン301に加わった際のL字プレート332の変形を防止出来る。
また、一端がスプリング後ピン313に掛けられ、且つ、他端がスプリング前ピン331に掛けられた死点越え用スプリング320は、機体1を基準として略水平方向に配置される構成である。
これにより、駐車ブレーキアーム本体311が矢印Q2方向に回動し(図10参照)、駐車ブレーキが「入」状態にあるとき、死点越え用スプリング320の張力(収縮力)が、駐車ブレーキピン301を走行第2軸40の一端部41に押しつける方向に働くので、駐車ブレーキピン301の先端部301aが、走行第2軸40の一端部41に常時押しつけられた状態となり、駐車ブレーキ溝41aの何れか一方に挿入された後は、走行第2軸40は確実にロックされる(図12(b)参照)。
また、これにより、トレッド最小時のタイヤとのクリアランスを確保出来る。即ち、駐車ブレーキが解除されているときは、図13(b)に示す通り、スプリング後ピン313は、下方に下がっている。スプリング後ピン313の下方には右走行車輪4Rのタイヤの外周がくるので、スプリング後ピン313を出来るだけ水平に配置することにより、タイヤとの隙間を確保出来て、スプリング後ピン313がタイヤと接触することを防止出来る。尚、通常、歩行型耕耘機のタイヤの左右位置を、車軸4に対して変更すること(これをトレッド変更と呼ぶ)は容易に行える。本実施の形態の歩行型耕耘機の構成では、タイヤがスプリング後ピン313の下方にくるときは、トレッド変更によるタイヤの間隔が最小のときである。
また、ブラケット330の後部は上下に分離しており、その内、下側の後部の上端縁部334に、ストッパーピン314のトランスミッションケース2に近い側の端部下面314aが当たることで、駐車ブレーキアーム本体311が矢印Q1方向(図10参照)に回動された際にストッパーの役割を果たす構成である。
これにより、ブラケット330の一部がストッパーの役割を兼ねているので、独立した新たな部品は不要となり構成が簡単になる。
尚、主クラッチケーブル220の他端部220bと、ブレーキケーブル230の他端部230bは、図9に示す通り、主クラッチ・ブレーキケーブル240として1本に纏められて、主クラッチレバー18に連結されている(図2、3参照)。
また、ブレーキケーブル230の先端部230a側は、操作ハンドル17を回動可能に支持する部材としての一つのステイ250で保持されている。また、このステイ250は、後述するロータリークラッチケーブル430の先端部430a側と、デフロッククラッチケーブル530の先端部530a側を、平面視で、ロータリークラッチケーブル430をデフロッククラッチケーブル530より外側に配置して保持する構成である(図14(a)参照)。
これにより、一つのステイ250で、ブレーキケーブル230の先端部230a側、ロータリークラッチケーブル430の先端部430a側、及びデフロッククラッチケーブル530の先端部530a側を共に保持する構成であるので、部材を少なく出来て、構成が簡素化出来る(図2参照)。
また、平面視で、ロータリークラッチケーブル430をデフロッククラッチケーブル530より外側に配置したことで、機体横方向への部材の飛び出し量が少なく出来る。
また、上記構成によれば、駐車ブレーキとしてのみ使用する場合、内拡式ブレーキよりも省スペースで構成出来る。
以上説明した、トランスミッションケース2の右側面から外側に突き出した走行第2軸40の一端部41、その先端の外周面に軸対称の位置に形成された駐車ブレーキ溝41a、駐車ブレーキ入切装置310、及びブラケット330等が、駐車ブレーキ機構300を構成する。
また、変速シフタなどの機構部を覆いながら、トランスミッションケース2の右側面から外側に突き出した走行第2軸40の一端部41等の回転部を防護して、デザイン性を考慮しつつ安全性の向上を図る樹脂成形品のカバー390が、トランスミッションケース2にねじ391a、391bで固定されている。
尚、ブラケット330には、駐車ブレーキ機構300には含まれないが、ロータリークラッチ400とロータリークラッチケーブル430の先端部430aとを連結するロータリークラッチアーム440(図14(a)参照)を支点335a(図14(a)参照)で回動自在に支持するロータリークラッチアーム支持部335(図10、図14(a)参照)や、引っ張りバネ部材であるロータリークラッチ戻りスプリング450の一端部を掛ける戻りスプリング引っ掛け部336(図10、図14(a)参照)が、ブラケット330の一部を折り曲げることにより構成されている。これにより、支点335aとロータリークラッチ戻りスプリング450を一体的に構成することで、寸法のばらつきが無くなることから、ロータリークラッチ戻りスプリング450のアジャスト機構が不要となり、部品点数の削減が図れる。
これらの構成と各種クラッチ等の動作については、図14〜図16を用いて、更に後述する。
尚、本実施の形態の駐車ブレーキ入切装置310は、本発明の駐車ブレーキ入切装置の一例である。
また、本実施の形態では、ブレーキレバーケーブル270の終端部を駐車ブレーキ入り操作レバー70に取り付けるにあたり、ブレーキレバーケーブル270の終端部にネジ部を有する受け部を固定し、受け部のネジ部を駐車ブレーキ入り操作レバー70に固定し、ダブルナットで張り代調節をする構成とした。
次に、主として図12〜図13を用いて、主クラッチレバー18、主クラッチ210、駐車ブレーキ機構300の動作を中心に説明する。
図12(a)は、作業者が主クラッチレバー18から手を離している状態において、駐車ブレーキ入り操作レバー70を手で握ることで、駐車ブレーキアーム本体311が「入」側(図10の矢印Q2参照)に回動された状態を説明する為の、駐車ブレーキ機構300の概略平面図であり、図12(b)は、作業者が主クラッチレバー18から手を離している状態において、駐車ブレーキ入り操作レバー70を手で握ることで、駐車ブレーキアーム本体311が「入」側(図10の矢印Q2参照)に回動された状態を説明する為の、駐車ブレーキ機構300の概略右側面図である。なお、上述した通り、図12(a)、図12(b)は、作業者が駐車ブレーキ入り操作レバー70を手で握ることにより、駐車ブレーキ入切装置310が「切」状態から「入」状態に切り替えられた後、駐車ブレーキ入り操作レバー70から手を離しているときの状態を示す図である。
また。図13(a)は、作業者が主クラッチレバー18を押し下げることにより、駐車ブレーキアーム本体311が「切(解除)」側(図10の矢印Q1参照)に強制的に回動させられた状態を説明する為の、駐車ブレーキ機構300の概略平面図であり、図13(b)は、作業者が主クラッチレバー18を押し下げることにより、駐車ブレーキアーム本体311が「切(解除)」側(図10の矢印Q1参照)に強制的に回動させられた状態を説明する為の、駐車ブレーキ機構300の概略右側面図である。
まず、作業者が主クラッチレバー18から手を離したときの動作は次の通りである。
尚、このとき、死点越え用スプリング320が死点越えした状態で、ストッパーピン314の端部下面314aがブラケット330の下側の後部の上端縁部334に当たっており駐車ブレーキ入切装置310(駐車ブレーキアーム本体311)は「切(解除)」側に位置して安定しているものとする(図13(a)、図13(b)参照)。
作業者が主クラッチレバー18から手を離すと、図5に示す引っ張りバネ214とトルクスプリング212の復帰付勢力により、主クラッチレバー18は立ち上がると共に、主クラッチ・ブレーキケーブル240が弛もうとするが、テンションアーム213に設けられたばね部材のトルクスプリング212(図5参照)の復元力により主クラッチケーブル220が矢印B方向(図5参照)に引っ張られることで、主クラッチケーブル220と繋がっている主クラッチ・ブレーキケーブル240が矢印E方向(図3、図12(a)参照)に引っ張られる。
主クラッチケーブル220が矢印B方向(図5参照)に引っ張られることにより、テンションローラ211が伝動ベルト203から引き離される方向(図5の矢印D参照)に回動して、主クラッチ210が「切」状態となる。これにより、エンジン15からの出力はトランスミッションケース2内の伝動機構に伝達されなくなり、車軸4及び耕耘軸5の回動が停止する。
一方、主クラッチ・ブレーキケーブル240が矢印E方向(図12(a)参照)に引っ張られることで、主クラッチ・ブレーキケーブル240と繋がっているブレーキケーブル230も同時に矢印E方向(図12(a)参照)に移動するが、上述した通り、駐車ブレーキ入切装置310は「切(解除)」側に位置して安定しているので、ブレーキケーブル230の先端部230aはステイ250に固定されたケーブルアウターホルダー231から出た位置で弛んだ状態となる。
このとき、ブレーキケーブル230の先端部230aが弛んだ状態にあるので、作業者は、操作ハンドル17の右把持部17Rの下方に配置されている駐車ブレーキ入り操作レバー70を手で握ることにより、ブレーキレバーケーブル270で連結された駐車ブレーキ入切装置310を、「切(解除)」状態から「入」状態に切り替えることが出来る。
即ち、作業者が、駐車ブレーキ入り操作レバー70を手で握ると、ブレーキレバーケーブル270が矢印G方向(図3参照)に引っ張られると共に、ブレーキレバーケーブル270の先端部270aが矢印q2方向(図11(a)参照)に引っ張られるので、当該先端部270aに、ブレーキレバーケーブル連結ピン290を介して連結されている駐車ブレーキアーム本体311が、回動軸芯としてのボルト310aを中心に矢印Q2方向(図10参照)に回動する(図11(b)参照)。
即ち、死点越え用スプリング320は、駐車ブレーキアーム本体311が矢印Q2方向に回動を開始してから死点越え用スプリング320が死点越えするまでの間は、駐車ブレーキ入り操作レバー70を手で握る操作に伴う駐車ブレーキアーム本体311の矢印Q2方向への回動により、死点越え用スプリング320の張力(収縮力)に対抗して引き延ばされる。しかし、死点越えした後は、死点越え用スプリング320は、駐車ブレーキアーム本体311の矢印Q2方向への回動を促す方向に収縮するので、たとえ作業者が駐車ブレーキ入り操作レバー70から手を離していても、駐車ブレーキピン301は矢印F方向(図12(b)参照)に移動すると共に、駐車ブレーキピン301の先端部301aは、走行第2軸40の一端部41に常時押しつけられた状態となる。そして、作業者が歩行型耕耘機100を前又は後に少し移動させることで、左右走行車輪4L、4Rが回動すると共に、走行第2軸40が回動し、その一端部41に2つ形成された駐車ブレーキ溝41aの何れか一方が、駐車ブレーキピン301の先端部301aの位置に来たときに、先端部301aが駐車ブレーキ溝41aに挿入される。
これにより、走行第2軸40は滑ることなく確実にロック出来、坂道や傾斜した圃場であっても駐車ブレーキを確実に作動させることが出来る(図12(b)参照)。また、駐車ブレーキ入り操作レバー70が操作ハンドル17に設けられており、作業者が操作し易い位置にあるので、停車後即座に駐車ブレーキ入切装置310を「入」状態に切り替えることが出来き、操作性が向上する。
また、走行第2軸40には駐車ブレーキ溝41aが2つ設けられているので、駐車ブレーキピン301が入り込める場所が2カ所あることになり、駐車ブレーキ溝41aが1つの場合に比べてブレーキが効くタイミングが早くなる。
また、作業者が主クラッチレバー18を押し下げたときの動作は次の通りである。
尚、主クラッチレバー18が押し下げられる直前は、駐車ブレーキ入切装置310は「入」側に位置しており、駐車ブレーキピン301の先端部301aが駐車ブレーキ溝41aに挿入されているものとする(図12(b)参照)。また、このとき、作業者は、駐車ブレーキ入り操作レバー70から手を離しているものとする。
作業者が主クラッチレバー18を押し下げると、主クラッチ・ブレーキケーブル240が矢印G方向(図3、図13(a)参照)に引っ張られると共に、主クラッチ・ブレーキケーブル240に繋がっている主クラッチケーブル220とブレーキケーブル230が同時に矢印G方向に引っ張られる。
主クラッチケーブル220が矢印G方向(図13(a)参照)に引っ張られることにより、テンションローラ211が伝動ベルト203を押し上げる方向(図5の矢印C参照)に回動して、主クラッチ210が「入」状態となる。これにより、エンジン15からの出力はトランスミッションケース2内の伝動機構に伝達されて、車軸4の回動が開始され、耕耘軸5の回動が可能となる。
一方、ブレーキケーブル230が矢印G方向(図13(a)参照)に引っ張られることにより、直前まで「入」側に位置していた駐車ブレーキ入切装置310は、強制的に「切(解除)」側に移動させられるので、駐車ブレーキピン301の先端部301aが矢印H方向(図13(b)参照)に移動すると共に駐車ブレーキ溝41aから抜けて、走行第2軸40のロック状態は解除される。
即ち、ブレーキケーブル230が矢印G方向(図13(a)参照)に引っ張られることにより、ブレーキケーブル230の先端部230aが矢印q1方向(図10、図11(a)参照)に引っ張られるので、当該先端部230aに、二股金具316及びブレーキレバーケーブル連結ピン290を介して連結されている駐車ブレーキアーム本体311が、回動軸芯としてのボルト310aを中心に矢印Q1方向(図10参照)に回動する。
また、主クラッチレバー18が押し下げられる直前において、駐車ブレーキ入切装置310が「入」側に位置しているとき、作業者は、駐車ブレーキ入り操作レバー70から手を離しているので、圧縮スプリング272は自らの弾性力(伸張力)の作用により伸びた状態にあると共に、ブレーキレバーケーブル270の先端部270aは、矢印P方向(図12(b)参照)に向けて引っ張られている。その状況下で、主クラッチレバー18が押し下げられて、ブレーキケーブル230の先端部230aが矢印q1方向(図10、図11(a)参照)に引っ張られると、ブレーキレバーケーブル270の先端部270aの矢印P方向への引っ張り代は増加せずに、それまで伸びた状態にあった圧縮スプリング272が収縮させられることにより、駐車ブレーキアーム本体311の矢印Q1方向への移動が許容される構成である。
これにより、作業者が、主クラッチレバー18を押し下げて主クラッチ210を「入」状態にする操作を行うと、その操作に連動して、駐車ブレーキ入切装置310が強制的に「切(解除)」側に回動されて、走行第2軸40のロック状態は自動的に解除されるので安全であり、作業性も良い。
また、駐車ブレーキ入切装置310が、強制的に「切(解除)」側に移動させられることにより、死点越え用スプリング320が死点越えした状態で、その収縮力の作用によりストッパーピン314の端部下面314aがブラケット330の下側の後部の上端縁部334に当たって、駐車ブレーキ入切装置310は、「切(解除)」側の位置で停止したままの状態が保持される。
また、本実施の形態の歩行型耕耘機100では、主クラッチレバー18の回動中心である第1横軸18aを基準としたときの、作業者が手で押さえる主クラッチレバー18の後端部18bの位置までの距離(第1アーム長さ)は、駐車ブレーキ入り操作レバー70の回動中心であるボルト70aの軸心を基準としたときの、作業者が手で握る把持部70bの位置までの距離(第2アーム長さ)に比べて極めて長く設定されている(図3参照)。
従って、主クラッチレバー18が押し下げられた状態、即ち、主クラッチ210が「入」状態のときは、駐車ブレーキ入切装置310は、上述した通り、「切(解除)」側の位置で保持されており、仮に、作業者が、駐車ブレーキ入り操作レバー70を手で握って、駐車ブレーキ入切装置310を「入」状態に切り替える操作を行おうとしても、双方のアーム長さの関係(アーム比の関係)で、主クラッチレバー18による主クラッチ210の「入」状態を維持する操作力の方がはるかに大きく、駐車ブレーキ入り操作レバー70による駐車ブレーキ入切装置310を「入」側に回動させる操作力がそれに打ち勝てず、駐車ブレーキ入り操作レバー70を手で押さえ込むことは出来ない構成である。
これにより、主クラッチレバー18を押し下げて主クラッチ210が「入」状態にあるときに、駐車ブレーキ入切装置310が「入」側に切り替えられることが防止出来て、走行系の伝動機構の保護が図られる。
以上説明したことをまとめると、次のことがいえる。
1.即ち、駐車ブレーキ入切装置310が「切(解除)」状態にあるときは、作業者は、主クラッチレバー18を、手で押し下げて、主クラッチ210を「入」状態にすることも出来るし、あるいは、手を離すことで、主クラッチ210を「切」状態にすることも出来る。
2.また、主クラッチレバー18から手を離しているとき、即ち、主クラッチ210が「切」状態のときは、駐車ブレーキ入り操作レバー70は、駐車ブレーキ入切装置310を「切(解除)」状態から「入」状態に切り替える操作が出来る。
3.また、主クラッチレバー18を手で押し下げているとき、即ち、主クラッチ210が「入」状態のときは、駐車ブレーキ入切装置310は、「切(解除)」状態に保持されており、上述したアーム比の関係により、駐車ブレーキ入り操作レバー70を「入」側には操作出来ない。そして、主クラッチレバー18は、作業者が押し下げる操作を続けなければ、主クラッチ210の「入」状態を維持出来ない。これにより、作業者が主クラッチレバー18から手を離すと、主クラッチ210は自動的に「切」状態となるので安全な操作が行える。
4.尚、駐車ブレーキ入切装置310が「入」状態にあるときでも、作業者は、主クラッチレバー18を、手で押し下げて、主クラッチ210を「入」状態にすることが出来る。このとき、同時に、駐車ブレーキ入切装置310が強制的に「切(解除)」状態に切り替えられて、走行第2軸40のロック状態が解除されることは上述した通りである。
次に、主として図14を用いて、ロータリークラッチ400や、デフロッククラッチ500の動作に関係する構成を説明する。
図14(a)は、作業者がロータリー・デフロッククラッチレバー20(図3参照)を「切」側に移動させる操作(即ち、ロータリークラッチ400(図7参照)とデフロッククラッチ500(図6参照)の両方を「切」状態にする操作)を行った状態における、トランスミッションケース2の右側の部分概略平面図であり、図14(b)は、同状態における、トランスミッションケース2の右側の部分概略側面図である。
図8〜図10で既に説明したものと同じ構成には同じ符号を付し、その説明を省略する。
ロータリークラッチアーム440は、図14(a)に示す通り、平面視で、略L字状を成し、その一辺440a側の先端に形成されたスプリング用孔441には、引っ張りバネ部材であるロータリークラッチ戻りスプリング450の他端部が掛けられており、他辺440b側の先端は、ロータリークラッチシフタ420(図7参照)を構成するシフタシャフト421の一端部421aと回動自在に連結されている。また、スプリング用孔441には、ロータリークラッチケーブル430の先端部430aが掛けられている。
また、ロータリークラッチアーム440の一辺440a側には、支点335aとスプリング用孔441の間の位置にロータリークラッチ固定用下孔442が設けられている。そして、ロータリークラッチケーブル430が矢印H方向(図14(a)参照)に引っ張られると、ロータリークラッチアーム440は、支点335aを中心として、平面視で、時計回りに回動すると共に、他辺440bに連結された、シフタシャフト421の一端部421aが矢印K方向にスライドすることで、ロータリークラッチ400(図7参照)が「入」状態となるが、ロータリークラッチ固定用下孔442は、ロータリークラッチ400の「入」状態を強制的に維持させる為に使用する孔である。
その為、ロータリークラッチアーム支持部335の先端部にも、ロータリークラッチ400が「入」状態のときのロータリークラッチ固定用下孔442の位置と重なる位置に、ロータリークラッチ固定用上孔335bが設けられている。
そして、ロータリークラッチ固定用下孔442とロータリークラッチ固定用上孔335bが重なったときに、ステイ250に設けられたピン保持用孔250a(図16(a)参照)に予め装着されている一端側に鍔の付いた円柱状のロータリークラッチ固定用ピン460を、作業者がステイ250から抜き取って、上記の重なった孔に挿入することで、ロータリークラッチアーム440の位置が固定されるので、ロータリー・デフロッククラッチレバー20の操作に関わらず、ロータリークラッチ400の「入」状態を維持出来る構成である。
尚、ロータリークラッチ固定用ピン460を上記の重なった孔に挿入し、その後、外した際に、保持する為のピン保持用孔250aをステイ250に設けたことで、ロータリークラッチアーム440のサイズを小さく出来、機体外側への飛び出し寸法を小さく出来る。
また、トランスミッションケース2の右側面の、駐車ブレーキ入切装置310の後方であってステイ250の下方位置からは、デフロックアーム軸540が突き出しており、その先端部に長板状のデフロックアーム550が固定されている。デフロックアーム550の先端部に設けられた孔には、デフロッククラッチケーブル530の先端部530aが掛けられている。なお、上述した様に、駐車ブレーキ入切装置310のダブルナット273がデフロックアーム550等の可動部材と干渉することは無い。
次に、以上の構成のもとで、更に、図14〜図16を用いて、それらの構成と、ロータリー・デフロッククラッチレバー20、ロータリークラッチ400、及びデフロッククラッチ500とを関連づけて、それぞれの動作を説明する。
図15(a)は、作業者がロータリー・デフロッククラッチレバー20(図3参照)を「入」側に移動させる操作(即ち、ロータリークラッチ400(図7参照)とデフロッククラッチ500(図6参照)の両方を「入」状態にする操作)を行った状態における、トランスミッションケース2の右側の部分概略平面図であり、図15(b)は、同状態における、トランスミッションケース2の右側の部分概略側面図である。
また、図16(a)は、作業者がロータリー・デフロッククラッチレバー20(図3参照)を「入」側に移動させて、ロータリークラッチ固定用下孔442とロータリークラッチ固定用上孔335bが重なった状態にあるときに、その孔にロータリークラッチ固定用ピン460を挿入した後、ロータリー・デフロッククラッチレバー20を「切」側に移動させる操作を行った状態における、トランスミッションケース2の右側の部分概略平面図であり、図16(b)は、同状態における、トランスミッションケース2の右側の部分概略側面図である。
図8〜図10、図14(a)、図14(b)で既に説明したものと同じ構成には同じ符号を付し、その説明を省略する。
尚、図14〜図16では、駐車ブレーキピン301は、駐車ブレーキ溝41aに挿入されていないものとする。
ここでは、歩行型耕耘機100を走行させながら耕耘作業を行う際に、圃場における一つの畦の端まで作業を行った後、隣の畦に移動して作業を続ける為に、作業者が歩行型耕耘機100を旋回させる場面を例に挙げて説明する。
即ち、本実施の形態の歩行型耕耘機100によれば、歩行型耕耘機100を旋回させる際に、耕耘爪6の回動を停止させるか否かを作業者が選択出来るものである。
まず、歩行型耕耘機100を旋回させる際に、ロータリー・デフロッククラッチレバー20の操作に対応して、耕耘爪6の回動を停止させることが出来る場面を、図14(a)、図14(b)を用いて説明する。
この場面では、図14(a)に示す通り、ロータリークラッチ固定用ピン460はステイ250に設けられたピン保持用孔250a(図16(a)参照)に装着されたままの状態であるとする。
作業者は、歩行型耕耘機100を旋回させて隣の畦に移る際に、耕耘爪6の回動を停止させ、且つ、左右走行車輪4L、4Rのデフロックを解除する(即ち、ディファレンシャル機能を作動させる)べく、直前まで前側に傾斜していたロータリー・デフロッククラッチレバー20を後側に引き起こす操作(図3では、時計回り方向に回動させる操作)を行う。これにより、デフロッククラッチ500側に設けられたバネ部材512(図6参照)やロータリークラッチ戻りスプリング450の復元力により、ロータリークラッチケーブル430と、デフロッククラッチケーブル530が矢印I方向(図14(a))に引っ張られると共に、それらに繋がれているロータリー・デフロッククラッチケーブル470が矢印I方向(図3、図14(a)参照)に引っ張られる。
これにより、ロータリークラッチアーム440は、支点335aを中心として、平面視で、反時計回りに回動すると共に、他辺440bに連結された、シフタシャフト421の一端部421aが矢印J方向にスライドすることで、ロータリークラッチ400(図7参照)が「切」状態となり、耕耘爪6の回動が停止される。
一方、デフロッククラッチ500は、上述した通り、バネ部材512(図6参照)の復元力により、デフロッククラッチ500が「切」状態、即ち、ディファレンシャル機能が作動する状態となる。そして、作業者は耕耘爪6の下端が少し地面から離れる程度に操作ハンドル17を少し持ち上げて旋回する。
以上の作業では、例えば、耕耘作業に不慣れな作業者の場合は、耕耘爪6の回動が停止させて安全性を確保しつつ、ディファレンシャル機能を作動させることでスムーズな旋回操作を実行することに集中出来る。
次に、作業者が、歩行型耕耘機100の旋回が完了した後、耕耘爪6の回動を再開させ、且つ、左右走行車輪4L、4Rのデフロックを作動させる(即ち、ディファレンシャル機能を停止させる)べく、直前まで後側に引き起こされていたロータリー・デフロッククラッチレバー20を前側に押し倒す操作(図3では、反時計回り方向に回動させる操作)を行うことで、ロータリー・デフロッククラッチケーブル470が矢印H方向(図3、図15(a)参照)に引っ張られると共に、ロータリークラッチケーブル430と、デフロッククラッチケーブル530が矢印H方向(図15(a)、図15(b)参照)に引っ張られる。
これにより、ロータリークラッチアーム440は、支点335aを中心として、平面視で、時計回りに回動すると共に、他辺440bに連結された、シフタシャフト421の一端部421aが矢印K方向にスライドすることで、ロータリークラッチ400(図7参照)が「入」状態となる。これにより、耕耘爪6の回動が開始される。
一方、デフロッククラッチケーブル530が矢印H方向(図15(b)参照)に引っ張られることにより、デフロックアーム550が反時計回り方向(図4の矢印L、図15(b)の矢印L参照)に回動し、デフロック連結部材513を引っぱると共に、デフロッククラッチアーム520を矢印M方向(図6参照)に回動させるので、第1爪61に対して第2爪511が嵌合されて、デフロッククラッチ500は、「入」状態、即ち、ディファレンシャル機能が停止する状態となる。
次に、例えば、耕耘作業に熟練した作業者が、歩行型耕耘機100の旋回作業を行う場面を、主として図16(a)、図16(b)を用いて説明する。
熟練作業者の場合、歩行型耕耘機100を旋回させる際に、スムーズな旋回を確保するべくデフロックは解除させる(即ち、ディファレンシャル機能を作動させる)が、耕耘爪6の回動は停止させることなく回動を続けさせることを望む場合がある。
まず、圃場において耕耘作業を開始する際、ロータリー・デフロッククラッチレバー20を前側に押し倒す操作(図3では、反時計回り方向に回動させる操作)を行うことで、ロータリー・デフロッククラッチケーブル470が矢印H方向(図3、図15(a)参照)に引っ張られると共に、ロータリークラッチケーブル430と、デフロッククラッチケーブル530が矢印H方向(図15(a)、図15(b)参照)に引っ張られる。
この操作により、ロータリークラッチアーム440が平面視で時計回り方向に回動するので、そこに設けられているロータリークラッチ固定用下孔442が、ロータリークラッチアーム支持部335に設けられているロータリークラッチ固定用上孔335bと重なる。
そこで、作業者は上記要望を満たすべく、2つの孔が重なっている状況において、ステイ250のピン保持用孔250aに装着されているロータリークラッチ固定用ピン460を取り出して、ロータリークラッチ固定用上孔335bの側から挿入する(図16(a)参照)。
これにより、ロータリークラッチアーム440の位置が固定されるので、ロータリー・デフロッククラッチレバー20の操作に関わらず、ロータリークラッチ400の「入」状態が維持可能となる。
上記作業を行った後、主クラッチレバー18を操作して、歩行型耕耘機100の前進走行と耕耘作業を開始する。
その後、圃場における一つの畦の端まで作業が行われ、引き続き隣の畦や耕耘場所に移動して作業を続行するべく歩行型耕耘機100を旋回させる際に、作業者は、直前まで前側に傾斜していたロータリー・デフロッククラッチレバー20を後側に引き起こす操作(図3では、時計回り方向に回動させる操作)を行う。
これにより、デフロッククラッチ500側に設けられたバネ部材512(図6参照)の復元力により、デフロックアーム550が矢印N方向(図4、図16(b)参照)に回動してデフロッククラッチケーブル530が矢印I方向(図16(a))に引っ張られると共に、それらに繋がれているロータリー・デフロッククラッチケーブル470が矢印I方向(図3、図16(a)参照)に引っ張られる。
デフロッククラッチ500は、上述した通り、バネ部材512(図6参照)の復元力により、デフロッククラッチ500が「切」状態、即ち、ディファレンシャル機能が作動する状態となる。
一方、ロータリークラッチアーム440は、上述した通り、ロータリークラッチ固定用ピン460により回動がロックされているので、ロータリークラッチ400の「入」状態が維持されて、耕耘爪6は回動を続ける。
これにより、耕耘爪6は回動を続けたまま、且つ、左右走行車輪4L、4Rのデフロックを解除させて(即ち、ディファレンシャル機能を作動させて)、歩行型耕耘機100を旋回させることが出来る。
このような方法は、熟練作業者にかかわらず使用することがある。例えば、通常では耕耘作業は直進であるので、デフロックにするが、圃場の形状によっては、カーブしている圃場もあるので、カーブしながら耕耘走行するときにもデフロックの解除機能を使用する。
なお、上記実施の形態では、駐車ブレーキ入り操作レバー70を、平面視で、ハンドル上下操作レバー80と、操作ハンドル17において左右対称の位置に配置した場合について説明したが(図2参照)、これに限らず例えば、操作ハンドル17の基部17bと右側把持部17Rとの間であって、ロータリー・デフロッククラッチレバー20(図2参照)及びその操作パネル20bよりも前側に配置しても良い。これにより、他のレバーと区別し易く、誤操作を防止出来る。
また、上記実施の形態では、走行第2軸40の一端部41に駐車ブレーキ溝41aを2つ設けた構成について説明したが、これに限らず例えば、駐車ブレーキ溝の数は、トランスミッションケース2から外部に突き出した駆動軸の先端の全周に亘って3つ以上の溝が形成された構成であっても良い。
また、上記実施の形態では、本発明の嵌合部材の一例として、球面突起状に形成された先端部301aを1つ有する駐車ブレーキピン301を用いた例を説明したが、これに限らず例えば、本発明の嵌合部材の一例として、先端部に歯車状の複数の突起を有し、それらの突起の一部が、トランスミッションケースから外部に突き出した駆動軸の一端部に形成された被嵌合部と嵌合可能な構成であっても良く、要するに、トランスミッションケースから外部に突き出した駆動軸の回動をロック出来る構成であれば、嵌合部材はどのような形状や構造であっても良い。
また、上記実施の形態では、本発明の被嵌合部の一例として、走行第2軸40の一端部41に駐車ブレーキ溝41aを設けた場合を説明すると共に、本発明の嵌合部材の一例として、球面突起状に形成された先端部301aを有する駐車ブレーキピン301を用いた場合を説明したが、これに限らず例えば、本発明の被嵌合部の一例として、走行第2軸40の一端部41に凸部を設けると共に、本発明の嵌合部材の一例として、当該凸部に嵌合可能な凹部が形成された先端部を有する駐車ブレーキピンを用いた構成であっても良い。
また、本発明の走行系の駆動軸の被嵌合部と、当該被嵌合部に嵌合可能な嵌合部材との関係は、必ずしも、被嵌合部と嵌合部材とが、互いにぴったりと嵌め合わされる場合に限らず、要するに、本発明の走行系の駆動軸の動きがロックされる構成であれば、どの様な構成であっても良い。例えば、被嵌合部と嵌合部材との間に隙間が設けられている構成の一例として、被嵌合部が凹部であって、走行系の駆動軸の軸芯方向に沿った当該凹部の幅が、当該凹部に嵌合可能な嵌合部材として凸部の、走行系の駆動軸の軸芯方向に対応する方向の幅より長く設定されていても良いし、或いは、被嵌合部が凹部であって、走行系の駆動軸の軸芯方向と直交する方向に沿った当該凹部の幅が、当該凹部に嵌合可能な嵌合部材として凸部の、走行系の駆動軸の軸芯方向と直交する方向に対応する方向の幅より長く設定されていても良い。
また、上記実施の形態では、本発明のトランスミッションケースの伝動機構から外側に一端部が突き出した走行系の駆動軸の一例として、トランスミッションケース2から走行第2軸40が突き出した構成について説明したが、これに限らず例えば、走行第1軸30、又はその他の走行系の駆動軸がトランスミッションケース2から突き出した構成であっても良い。
また、上記実施の形態では、駐車ブレーキ入り操作レバー70を操作ハンドル17の右側把持部17Rに設け、ハンドル上下操作レバー80を左側把持部17Lに設けた場合について説明したが、これに限らず例えば、双方の位置が左右逆の構成、即ち、駐車ブレーキ入り操作レバー70を操作ハンドル17の左側把持部17Lに設け、ハンドル上下操作レバー80を右側把持部17Rに設けた構成であっても良い。
本発明にかかる歩行型耕耘機は、坂道や傾斜した圃場であっても走行車輪の動きを確実にロックすることが出来るという効果を有し、歩行型耕耘機として有用である。
1 機体
2 トランスミッションケース
2a 前側ケース
2b 後側ケース
3 支持フレーム
4L (左)走行車輪
4R (右)走行車輪
6 耕耘爪
7 耕耘装置
15 エンジン
16L ベルト左カバー
16R ベルト右カバー
17 操作ハンドル
18 主クラッチレバー
20 ロータリー・デフロッククラッチレバー
40 走行第2軸
41a 駐車ブレーキ溝
70 駐車ブレーキ入り操作レバー
80 ハンドル上下操作レバー
100 歩行型耕耘機
301 駐車ブレーキピン
310 駐車ブレーキ入切装置
311 駐車ブレーキアーム本体
330 ブラケット
また、第3の本発明は、
前記エンジンと前記伝動機構との間に設けられ、前記エンジンからの駆動力をベルトにより前記伝動機構に伝達可能に構成されたベルト伝動機構を備え、
前記駐車ブレーキ操作部による前記操作を、前記駐車ブレーキ入切装置に伝達するための連結部材は、前記ベルトと前記トランスミッションケースとの間を経由して配置されている、ことを特徴とする上記第1又は第2の本発明の歩行型耕耘機である。

Claims (4)

  1. 走行車輪と、
    前記走行車輪の後方に配置された操作ハンドルと、
    圃場を耕耘する耕耘爪と、
    前記走行車輪と前記耕耘爪を回動させるエンジンと、
    前記エンジンからの駆動力を前記走行車輪及び前記耕耘爪に伝達する伝動機構を内蔵したトランスミッションケースと、
    前記トランスミッションケースの前記伝動機構から外側に一端部が突き出していると共に、前記一端部に被嵌合部が設けられた走行系の駆動軸と、
    前記走行系の駆動軸の前記被嵌合部に嵌合可能な嵌合部材を有し、前記駆動軸の回動を阻止するか否かの切り替えを行う駐車ブレーキ入切装置と、
    前記駐車ブレーキ入切装置に対して、前記駆動軸の回動を阻止させる操作を行う駐車ブレーキ操作部と、を備え、
    前記駐車ブレーキ操作部は、前記操作ハンドルに設けられており、
    前記駐車ブレーキ操作部を操作することにより、前記嵌合部材が前記被嵌合部に嵌合し前記走行系の駆動軸の動きがロックされる、ことを特徴とする歩行型耕耘機。
  2. 前記操作ハンドルの高さを調節するハンドル高さ調節部と、
    前記ハンドル高さ調節部を操作するハンドル高さ操作部と、を備え、
    前記操作ハンドルは、平面視で、右側に張り出した右側部と、左側に張り出した左側部とを有し、
    前記駐車ブレーキ操作部は、前記右側部に設けられ、前記ハンドル高さ操作部は、前記左側部に設けられている、ことを特徴とする請求項1に記載の歩行型耕耘機。
  3. 前記エンジンと前記伝動機構との間に設けられ、前記エンジンからの駆動力をベルトにより前記伝動機構に伝達可能に構成されたベルト伝動機構を備え、
    前記駐車ブレーキ操作部による前記操作を、前記駐車ブレーキ装置に伝達するための連結部材は、前記ベルトと前記トランスミッションケースとの間を経由して配置されている、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の歩行型耕耘機。
  4. 前記ベルト伝動機構に対して、前記エンジンからの駆動力を前記伝動機構に伝達させるか否かの切り替え操作を行う主クラッチ入切操作部を有し、
    前記主クラッチ入切操作部は、前記駐車ブレーキ入切装置と連結されており、
    前記主クラッチ入切操作部が前記駆動力を前記伝達させる側に切り替えられた際は、前記主クラッチ入切操作部の前記切り替え操作に連動して、前記駐車ブレーキ入切装置が前記駆動軸の回動を阻止しない側に切り替えられ、
    前記主クラッチ入切操作部が前記駆動力を前記伝達させない側に切り替えられた状態では、前記駐車ブレーキ入切装置を前記駆動軸の回動を阻止する側に切り替える操作が可能となる、ことを特徴とする請求項3記載の歩行型耕耘機。
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