JP2017175023A - 情報処理装置、吸気異常検出方法および吸気異常検出プログラム - Google Patents

情報処理装置、吸気異常検出方法および吸気異常検出プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】目詰まりの種類を区別して吸気異常を検出できる情報処理装置、吸気異常検出方法および吸気異常検出プログラムを提供すること。【解決手段】防塵フィルタを筺体に設けた情報処理装置は、内部温度と外部温度とを取得する温度情報取得部と、前記情報処理装置の情報処理量を、情報処理に起因する温度変化量に変換する変換部と、前記内部温度と前記外部温度との温度差から前記情報処理に起因する温度変化量を減じることによって、吸気異常に起因する温度変化量を算出する第1算出部と、前記吸気異常に起因する温度変化量の上昇率を算出する第2算出部と、前記上昇率が第1の閾値よりも大きいと判定された場合に、第1の緊急度の異常通知を出力し、前記上昇率が第1の閾値以下であり、前記吸気異常に起因する温度変化量が第2の閾値よりも大きいと判定された場合に、前記第1の緊急度よりも緊急度が低い第2の緊急度の異常通知を出力する送信部と、を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、情報処理装置、吸気異常検出方法および吸気異常検出プログラムに関する。
情報処理装置は、CPU(Central Processing Unit)やHDD(Hard Disc Drive)など、通電により発熱する部品を備えており、これらの部品が過熱すると誤動作や故障の原因となる。そこで、装置内部に空気の流れを作って部品を冷却するため、情報処理装置の内部にファンを配置し、情報処理装置の筐体に吸気口および排気口を設けることがある。また、吸気口および排気口には、塵や埃などのごみが情報処理装置の内部に流入しないように防塵フィルタが備えられることがある。
防塵フィルタは、情報処理装置の稼働時間が長くなるにしたがって塵や埃などがフィルタの開口部に堆積し、目詰まりが発生し易くなる。防塵フィルタに目詰まりが発生すると、空気の流れが阻害されるため、冷却効率が低下し、情報処理装置内部の温度が上昇する。このため、情報処理装置の運用者などのユーザは、定期的または必要に応じて、防塵フィルタの清掃または交換を行っている。
防塵フィルタの清掃や交換を行う時期をユーザに通知する方法として、所定の稼働時間が経過したときに通知を行うタイマーを用いる方法が提案されている。しかし、タイマーを用いると、防塵フィルタに目詰まりが発生していないときも通知が行われることがある。この場合、ユーザにとって不要不急な作業が発生してしまうこととなる。
防塵フィルタの目詰まりを検出する方法として、プリンタ装置内の発熱装置の温度を検出し、温度変化の傾きを求め、温度および傾きをそれぞれ所定の閾値と比較することによって、目詰まりの有無や度合いを判定する技術が開示されている。
特開2014−167949号公報 特開2004−263989号公報 特開2012−199707号公報
防塵フィルタの目詰まりは、(1)塵や埃などの極小ごみが防塵フィルタに堆積することによって生じる目詰まりと、(2)紙片やビニール片など、塵や埃よりも大きなごみが防塵フィルタに吸着することによって生じる目詰まりに大別される。(1)の場合は、緊急度が比較的低く、現地にすぐに赴いて対処することは必ずしも必要とされない。しかし、(2)の場合は、装置の故障に繋がるため緊急度は高く、速やかに対処することが求められることが多い。このように、目詰まりの種類によって緊急度が異なるため、情報処理装置の運用者にとって、目詰まりの種類を区別して吸気異常を検出できることが望ましい。
本発明の1つの側面では、目詰まりの種類を区別して吸気異常を検出できる情報処理装置、吸気異常検出方法および吸気異常検出プログラムを提供することを目的とする。
発明の一観点によれば、外部からの異物の侵入を防ぐ防塵フィルタを筺体に設けた情報処理装置であって、内部温度と外部温度とを取得する温度情報取得部と、前記情報処理装置の情報処理量を、情報処理に起因する温度変化量に変換する変換部と、前記内部温度と前記外部温度との温度差から前記情報処理に起因する温度変化量を減じることによって、吸気異常に起因する温度変化量を算出する第1算出部と、前記吸気異常に起因する温度変化量の上昇率を算出する第2算出部と、前記上昇率が第1の閾値よりも大きいと判定された場合に、第1の緊急度の異常通知を出力し、前記上昇率が第1の閾値以下であり、且つ前記吸気異常に起因する温度変化量が第2の閾値よりも大きいと判定された場合に、前記第1の緊急度よりも緊急度が低い第2の緊急度の異常通知を出力する出力部と、を有する情報処理装置が提供される。
一実施態様によれば、目詰まりの種類を区別して吸気異常を検出できる情報処理装置、吸気異常検出方法および吸気異常検出プログラムを提供することができる。
図1は、第1の実施形態における、システムの機能ブロック図の一例を示す図である。 図2は、第1の実施形態における、情報処理装置のハードウェア構成の一例を示す図である。 図3は、情報処理装置の斜視図である。 図4は、第1の実施形態における、吸気異常検出方法の一例を示すフローチャートである。 図5は、消費電力と情報処理に起因する温度変化量との関係の一例を示す図である。 図6は、吸気異常に起因する温度変化量の上昇率の時間変化の一例を示す図である。 図7は、吸気異常に起因する温度変化量の時間変化の一例を示す図である。 図8は、第2の実施形態における、システムの機能ブロック図の一例を示す図である。 図9は、第2の実施形態における、情報処理装置のハードウェア構成の一例を示す図である。 図10は、第2の実施形態における、吸気異常検出方法の一例を示すフローチャートである。 図11は、第3の実施形態における、システムの機能ブロック図の一例を示す図である。 図12は、第3の実施形態における、吸気異常検出方法の一例を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について、図1乃至図12を参照して具体的に説明する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態における、システムの機能ブロック図の一例を示す図である。図1に示すように、システム100は、情報処理装置101と、端末装置102とを備えている。情報処理装置101と端末装置102とは、ネットワーク200によって相互に通信できるように接続されている。情報処理装置101は、制御部10と、入力部20と、内部温度センサ30と、外部温度センサ40とを備えている。情報処理装置101は、例えば伝送装置、サーバ、パーソナルコンピュータなどのコンピュータである。端末装置102は、例えばパーソナルコンピュータ、タブレット、携帯電話、スマートフォンなどのコンピュータである。以下、情報処理装置101の各部の機能について説明する。
制御部10は、情報処理装置101全体の処理を管理するハードウェアである。制御部10は、例えばCPUまたはMPU(Micro Processing Unit)などのプロセッサによって実現される。制御部10は、設定部11と、温度情報取得部12と、負荷情報取得部13と、変換部14と、温度算出部15と、判定部16と、第1記憶部17と、第2記憶部18と、通信部19とを備えている。
設定部11は、吸気異常を検出する処理に用いられる各種パラメータを設定する処理を実行する。例えば設定部11は、入力部20から受信した、または通信部19がネットワーク200を介して取得した、情報処理装置101内の、吸気異常に起因する温度上昇率の閾値dTmaxと、温度変化量の上限の閾値Tmaxとを設定する。
温度情報取得部12は、外部温度センサ40が計測した情報処理装置の外部温度、および内部温度センサ30が計測した情報処理装置の内部温度の情報を取得する。温度情報取得部12は、第1算出部および第2算出部の一例である。
負荷情報取得部13は、情報処理量の情報を取得する。情報処理量は、情報処理装置101の負荷の程度を示す情報であり、例えば情報処理装置101の消費電力量、または送受信される信号の数を示す通信量である。通信量を情報処理量として用いる場合、負荷情報取得部13は、CPUまたはMPUだけでなく、公知の通信量モニタによっても実現することができる。例えば、通信量モニタの一例として、通信経路毎にHW(Hardware)カウンタを備えた統計情報処理回路が開示されている。この統計情報処理回路によれば、HWカウンタを用いて通信経路毎に通信量に関する統計情報を所定の時間間隔で取得することができる(例えば特開2012−199707号公報を参照)。
変換部14は、負荷情報取得部13によって取得された情報処理装置101の情報処理量を、情報処理に起因する温度変化量dTcに変換する。変換方法については後述する。
温度算出部15は、温度情報取得部12によって取得された外部温度および内部温度に基づいて、吸気異常に起因する温度変化量dTおよび温度変化量dTの上昇率Rを算出する。算出方法については後述する。
判定部16は、吸気異常を検出する処理の中で行われる各種の判定処理を実行する。
第1記憶部17は、制御部10が実行する、吸気異常を検出するための吸気異常検出プログラムを記憶するハードウェアである。
第2記憶部18は、制御部10が実行する処理に用いられる各種情報を記憶するためのデータベース(DB;Data Base)として用いられるハードウェアである。第2記憶部18は、設定部11によって設定された吸気異常に起因する温度上昇率の閾値Rmaxと、情報処理装置101の内部温度の上限の閾値Timaxと、負荷情報取得部13によって取得された情報処理量の情報とを記憶することができる。また、第2記憶部18は、変換部14によって算出された情報処理量に起因する温度変化量dTc、温度算出部15によって算出された吸気異常に起因する温度変化量dTおよび温度変化量dTの上昇率Rの情報を記憶することができる。これらの各種情報については後述する。なお、第1記憶部17および第2記憶部18は、用途または必要とする記憶容量などに応じて、複数の記憶装置によって構成することができる。
通信部19は、吸気異常の検出結果を出力する処理を実行する。例えば通信部19は、緊急度の異なる複数の異常通知を端末装置102へ送信することができる。さらに、通信部19は、ネットワーク200に接続されている端末装置102などの情報処理装置から、吸気異常に起因する温度変化量dTの上昇率Rの閾値Rmaxと、温度変化量dTの上限の閾値dTmaxとを受信することもできる。通信部は、出力部の一例である。
続いて、制御部10に接続されている入力部20、内部温度センサ30、外部温度センサ40について説明する。
入力部20は、ユーザからの情報の入力を受け付ける入力インターフェースである。入力部20は、例えばキーボード、タッチパネル、またはマウス等である。入力部20は、設定部11に接続されており、ユーザから入力された情報を設定部11に送信することができる。
内部温度センサ30は、情報処理装置101の排気口側に設けられ、吸気口側から排気口側へ移動する空気の温度を内部温度として測定することができる。内部温度センサ30は、温度情報取得部12に接続されており、測定した内部温度の情報を温度情報取得部12に送信することができる。
外部温度センサ40は、情報処理装置101の吸気口側に設けられ、吸気口から流入した空気の温度を外部温度として測定することができる。外部温度センサ40は、温度情報取得部12に接続されており、測定した外部温度の情報を温度情報取得部12に送信することができる。
次に、情報処理装置101のハードウェア構成について説明する。
図2は、第1の実施形態における、情報処理装置のハードウェア構成の一例を示す図である。図2に示すように、情報処理装置101は、プロセッサ60、ROM(Read Only Memory)61、RAM(Random Access Memory)62、ストレージ装置63、ネットワークインタフェース64、可搬型記憶媒体用ドライブ65および可搬型記憶媒体66等を備えている。
プロセッサ60は、情報処理装置101全体の動作を制御する処理を実行する演算処理装置である。プロセッサ60は、例えばCPUまたはMPUなどのプロセッサによって実現することができる。プロセッサ60は、図1に示す制御部10の一例である。
ROM61は、情報処理装置101の動作を制御するプログラム(吸気異常検出プログラムを含む)を格納することができる不揮発性の記憶装置である。ROM61は、図1に示す第1記憶部17の一例である。
RAM62は、プログラムを実行する際に、必要に応じて作業領域として使用することができる揮発性の記憶装置である。なお、RAM62は、プロセッサ60の内部に備えることもできる。RAM62は、図1に示す第2記憶部18の一例である。
ストレージ装置63は、大容量の記憶装置であり、例えばHDD(Hard Disk Drive)である。ストレージ装置63は、図1に示す第1記憶部17または第2記憶部18の一例である。
ネットワークインタフェース64は、ネットワーク200を介して情報処理装置、情報処理装置、記憶装置などの外部装置と通信する際のインターフェースとして用いられるハードウェアである。ネットワークインタフェース64は、例えばNIC(Network Interface Card)である。ネットワークインタフェース64は、図1に示す通信部19の一例である。
可搬型記憶媒体用ドライブ65は、可搬型記憶媒体66が挿抜できるように構成されたハードウェアである。可搬型記憶媒体用ドライブ65は、可搬型記憶媒体66に格納されている各種データやプログラム(吸気異常検出プログラムを含む)を読み出したり、可搬型記憶媒体66にデータを書き込んだりすることができる。可搬型記憶媒体66は、図1に示す第1記憶部17または第2記憶部18の一例である。
図3は、情報処理装置の斜視図である。図3では、空気の流れを矢印で示している。情報処理装置101は、筐体の内部にプリント基板71を有している。プリント基板71上には、情報処理装置101を構成する数々のハードウェアが実装されているが、説明の便宜上省略されている。
図3に示すように、筐体の側面72は、吸気口73と呼ばれる開口を有している。さらに、側面72に対向する側面74は、排気口75と呼ばれる開口を有している。プリント基板71の排気口75側の表面には、複数のファン76が配置されている。また、吸気口73には、吸気口73の開口を覆うように、防塵フィルタ77が備えられている。複数のファン76が稼働(例えば回転)することによって、外部の空気が吸気口73を通って情報処理装置101の内部に入り、排気口75を通って外部に排出される気流が発生する。この気流によって、情報処理装置101内で発熱する複数の部品を冷却することができる。このとき防塵フィルタ77は、吸気口73から入った外部の空気に含まれる塵や埃などのごみが、情報処理装置101の内部に侵入することを防ぐ役目を担っている。
プリント基板71の吸気口73側の表面には、外部温度センサ40が配置されている。外部温度センサ40は、排気口75側から吸気口73の方向を見たときに、吸気口73と重なるように配置されている。この配置方法によれば、外部温度センサ40は、吸気口73の近傍にあり、外部から吸気口73を通って入って間もない空気が外部温度センサ40に直接当たるため、外部の温度とほぼ同等の温度を測定することができる。
さらに、プリント基板71の排気口75側の表面には、内部温度センサ30が配置されている。内部温度センサ30は、吸気口73側から排気口75の方向を見たときに、ファン76と重ならないように配置されている。このように配置することによって、気流による内部温度センサ30の冷却を最小限に抑えることができ、筐体内で最も高い内部温度を測定することができる。この配置場所は、情報処理装置101内部の温度異常の監視に適している。
さらに、筐体の側面72には、出力端子78が設けられている。この出力端子78は通信部19の一部であり、ネットワーク200を介して端末装置102と接続するための端子として用いられる。
次に、第1の実施形態における、図1に示す情報処理装置101により実行される吸気異常検出方法について説明する。
図4は、第1の実施形態における、吸気異常検出方法の一例を示すフローチャートである。
まず、設定部11は、吸気異常に起因する温度変化量dTの上昇率Rの上限の閾値Rmaxと、吸気異常に起因する温度変化量の上限の閾値dTmaxとを設定する(S101)。具体的には、設定部11は、入力部20に入力されたRmaxおよびdTmaxの情報を受信し、受信した情報を第2記憶部18に格納することによって設定する。あるいは、通信部19が、ネットワーク200を介して別の装置から送信されたRmaxおよびdTmaxの情報を受信し、設定部11が受信した情報を第2記憶部18に格納することによって設定することもできる。なお、吸気異常に起因する温度変化量dTの上昇率Rの算出方法については後述する。
続いて、判定部16は、吸気異常を検出する処理を開始するか否かを判定する(S102)。例えば、判定部16は、情報処理装置101の電源がオンになり、稼働を開始したときに、吸気異常を検出する処理を開始するか否かを判定する。または、吸気異常を検出する処理を所定の時間間隔で実行する場合、前回の一連の処理が終了してから所定の時間が経過したか否かを判定することによって、吸気異常を検出する処理を開始するか否かを判定する。所定の時間は、例えば3〜4分である。
吸気異常を検出する処理を開始すると判定されなかった場合(S102:No)、再びS102の処理を実行する。一方、吸気異常を検出する処理を開始すると判定された場合(S102:Yes)、温度情報取得部12は、内部温度センサ30から内部温度Ti(t)の情報を取得する(S103)。なお、tは、処理を実行した時刻を表すパラメータである。
続いて、温度情報取得部12は、外部温度センサ40から外部温度Ta(t)の情報を取得する(S104)。
続いて、負荷情報取得部13は、時刻tにおける情報処理量の情報を取得する(S105)。情報処理量の情報は、例えば消費電力または通信量である。通信量は、例えば受信フレーム数、送信フレーム数、または受信フレーム数と送信フレーム数との合計数などである。
続いて、変換部14は、情報処理に起因する温度変化量dTc(t)を算出する(S106)。
図5は、消費電力と情報処理に起因する温度変化量との関係の一例を示す図である。例えば伝送装置の場合、送受信する信号の量(トラフィック量)が多いほど情報処理の負荷が大きくなるため、消費電力が増加する。そして、図5に示すように、消費電力Pと情報処理に起因する温度変化量dTcとは比例の関係にある。また、図示を省略するが、通信量と情報処理に起因する温度変化量も同様に比例の関係にある。そこで、情報処理装置101は、情報処理量と、情報処理に起因する温度変化量dTcとの対応関係の情報を予め取得しておく。そしてS106において、変換部14は、この対応関係に基づいて、負荷情報取得部13によって取得された情報処理量を、時刻tにおける情報処理に起因する温度変化量dTc(t)に変換する。情報処理量として消費電力を用いた場合、対応関係の情報は、例えば以下の式(1)のような変換式で表すことができる。すなわち、定数Aは、図5に示すグラフの傾きを示している。
式(1):
dTc(t)=A×P(t)
P(t):時刻tにおける消費電力[W]、A:定数
例えば、P(t)=300[W]、A=0.06とすると、時刻tにおける情報処理に起因する温度変化量dTc(t)は、dTc(t)=300×0.06=18[℃]と算出される。なお、変換式は、式(1)のような一次式に限定されず、二次式または三次式などの高次式、またはこれらのいずれかを含む多項式を用いることもできる。また、対応関係の情報として、変換式の他に、情報処理量と、情報処理に起因する温度変化量dTcとの関係を示す対応テーブルを用いることもできる。
図4に戻り、S106の処理の後、温度算出部15は、時刻tにおける吸気異常に起因する温度変化量dT(t)を算出する(S107)。時刻tにおける情報処理装置101の内部と外部との温度差は、内部温度Ti(t)と外部温度Ta(t)との差分であるTi(t)−Ta(t)によって算出することができる。
ここで、情報処理装置101の温度上昇が、情報処理および吸気異常の2つの要因に依存すると仮定する。この場合、時刻tにおける吸気異常に起因する温度変化量dT(t)は、情報処理装置101の内部と外部との温度差から、情報処理に起因する温度変化量dTc(t)を差し引くことによって算出することができる。すなわち、吸気異常に起因する温度変化量dT(t)は、以下の式(2)に示すように、内部温度Ti(t)と外部温度Ta(t)との差分から情報処理に起因する温度変化量dTc(t)を差し引くことによって算出することができる。
式(2):
dT(t)=Ti(t)−Ta(t)−dTc(t)
例えば、Ti(t)=50[℃]、Ta(t)=25[℃]、dTc(t)=18[℃]とすると、dT(t)は、dT(t)=50−25−18=7[℃]と算出される。
S107の処理の後、温度算出部15は、吸気異常に起因する温度変化量の上昇率R(t)を算出する(S108)。吸気異常に起因する温度変化量の上昇率とは、単位時間あたりのdTの変化量である。S102で説明した「所定の時間」を単位時間tsとすると、吸気異常に起因する温度変化量の単位時間当たりの上昇率R(t)は、以下の式(3)で表すことができる。
式(3):
R(t)=(dT(t)−dT(t−1))/ts
なお、時刻t−1は、時刻tよりも所定の時間ts前の時刻である。
S108の処理の後、判定部16は、吸気異常に起因する温度変化量の上昇率R(t)が、S101で設定した閾値Rmax以下であるか否かを判定する(S109)。
図6は、吸気異常に起因する温度変化量の上昇率の時間変化の一例を示す図である。横軸は時間t(単位:分)を示し、縦軸は吸気異常に起因する温度変化量の上昇率R(t)を示している。また、上昇率Rの上限の閾値Rmaxのレベルが点線で示されている。
図6に示すように、R(t)は、情報処理装置101が稼働を開始してから時刻taまでは、零、または零に近い数値で推移する。しかし、R(t)は時刻taを過ぎると急激に増加している。そして、時刻tbでは閾値Rmaxを示す点線のレベルを超えている。図6に示す時間変化は、時刻ta付近で、紙片やビニール片などの、塵や埃よりも大きなごみが防塵フィルタに吸着したものと推測することができる。例えば時刻t=tbのときのR(t)を用いてS109の判定処理を実行した場合、R(t)はRmaxを超えているため、R(t)がRmax以下でない(S109:No)と判定される。
図4に戻り、R(t)がRmax以下でない判定された場合(S109:No)、塵や埃よりも大きなごみが防塵フィルタに吸着したと判定される。そして、通信部19は、ネットワークを介して端末装置102に緊急度が高い旨の異常通知を送信する(S110)。S110の処理により、情報処理装置101の運用者は、端末装置102を通じて緊急度が高い旨の異常通知を受信し、情報処理装置101の防塵フィルタに塵や埃よりも大きなごみが付着して目詰まりが発生したことを認識する。これにより運用者は、情報処理装置101に赴いて復旧作業を迅速に行うことが可能となる。S110の処理の後、S113に移る。
一方、R(t)がRmax以下であると判定された場合(S109:Yes)、判定部16は、情報処理装置101の防塵フィルタに緊急度の高い目詰まりが発生していないと判定し、S111に移る。そして、判定部16は、塵や埃などの極小ごみの堆積による緊急度の低い目詰まりが発生しているか否かを判定するため、吸気異常に起因する温度変化量dT(t)が、S101で設定された上限の閾値dTmax以下であるか否かを判定する(S111)。
図7は、吸気異常に起因する温度変化量の時間変化の一例を示す図である。横軸は時間tを示し、縦軸は吸気異常に起因する温度変化量dT(t)を示している。また、dT(t)の上限の閾値dTmaxのレベルが点線で示されている。
図7に示すように、dT(t)は、緩やかな曲線を描きながら増加傾向を示している。時刻tcでは、閾値dTmaxを示す点線のレベルを超えていないが、時刻tdでは点線のレベルを超えている。このため、例えば時刻t=tcのときのdT(t)を用いてS111の判定処理を実行した場合、dT(t)がdTmax以下ある(S111:Yes)、すなわち、dT(t)がdTmaxを超えていないと判定される。一方、例えば時刻t=tdのときのdT(t)を用いてS111の判定処理を実行した場合、dT(t)がdTmax以下でない(S111:No)、すなわち、dT(t)がdTmaxを超えていると判定される。
図4に戻り、dT(t)がdTmax以下でないと判定された場合(S111:No)、極小ごみによる目詰まりが許容範囲を超えていると判定され、通信部19は、ネットワークを介して端末装置102に緊急度が低い異常通知を送信する(S112)。S112の処理により、情報処理装置101の運用者は、端末装置102を通じて緊急度が低い旨の異常通知を受信する。そして運用者は、情報処理装置101の防塵フィルタに極小ごみが堆積したため、清掃または交換時期が近いことを認識する。これにより運用者は、緊急度の程度に応じて、然るべき時期に情報処理装置101に赴いて復旧作業を行うことが可能となる。S112の処理の後、S113に移る。
一方、dT(t)がdTmax以下であると判定された場合(S111:Yes)、判定部16は、極小ごみによる目詰まりが許容範囲以内であると判定し、S113に移る。
S113では、判定部16は、吸気異常を検出するための処理を終了するか否かを判定する。処理を終了すると判定されなかった場合(S113:No)、S102に戻り、S102以降の処理を再び実行する。一方、例えば判定部16が、情報処理装置101が稼働を停止する処理を実行中であることを検出した場合に、処理を終了すると判定し(S113:Yes)、制御部10は、吸気異常を検出するための一連の処理を終了する。
以上のようにして、吸気異常方法に関する処理を実行することができる。
第1の実施形態によれば、情報処理装置の内部と外部の温度差から、情報処理に起因する温度変化量を減じることによって得られた吸気異常に起因する温度変化量の値と、該温度変化量の上昇率とを各々閾値と比較することによって、防塵フィルタの目詰まりの種類を区別して吸気異常を検出する。この方法によれば、吸気異常に起因する温度変化量の上昇率を用いて判定処理を行うため、目詰まりの種類を区別して吸気異常を検出することができる。
また、この方法によれば、情報処理に起因する温度変化量を排除して吸気異常に起因する温度変化量を抽出しているため、高い精度で吸気異常を検出することができる。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態について説明する。第2の実施態様では、防塵フィルタの目詰まりが検出された場合に、自装置内に設けられた出力部から異常通知を出力することを特徴としている。
以下、図8乃至図10を参照しながら、第2の実施形態について説明する。
図8は、第2の実施形態における、システムの機能ブロック図の一例を示す図である。図8に示すように、システム100aは、少なくとも情報処理装置101aを備えている。なお、第1の実施形態のシステム100と同様に、システム100aは、端末装置102とを備えていてもよい。なお、システム100aが端末装置102を備える場合、情報処理装置101aと端末装置102とは、例えばネットワーク200によって相互に通信できるように接続されている。また、情報処理装置101aは、制御部10に接続された出力部50を備えている。
出力部50は、判定部16によって吸気異常が検出された場合に、吸気異常の緊急度の程度に応じたアラームを出力することができる。システム100aを構成するその他の機能ブロックは、それぞれ図1に示す第1の実施形態における、同一の符号が付された機能ブロックと同様であるので、説明を省略する。
次に、情報処理装置101aのハードウェア構成について説明する。
図9は、第2の実施形態における、情報処理装置のハードウェア構成の一例を示す図である。図9に示すように、情報処理装置101aは、図2に示す各ハードウェアに加え、スピーカ51およびディスプレイ52を備えている。スピーカ51およびディスプレイ52は、図8に示す出力部50の一例である。
スピーカ51は、警告音または音声などの音を出力するためのデバイスである。ディスプレイ52は、文字、画像または映像などを表示するためのデバイスであり、例えば液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイまたは有機ELディスプレイ等によって実現される。情報処理装置101aを構成するその他のハードウェアは、それぞれ図2に示す第1の実施形態における、同一の符号が付されたハードウェアと同様であるので、説明を省略する。
次に、第2の実施形態における、図8に示す情報処理装置101aにより実行される吸気異常検出方法について説明する。
図10は、第2の実施形態における、吸気異常検出方法の一例を示すフローチャートである。S101からS109までの処理は、図4に示す第1の実施形態におけるS101からS109までの処理と同様であるので、説明を省略する。
S109において、判定部16によって、吸気異常に起因する温度変化量の上昇率R(t)が閾値Rmax以下でないと判定された場合(S109:No)、塵や埃よりも大きなごみが防塵フィルタに吸着したと判定される。そして、出力部50は、緊急度が高い異常通知を出力する(S110a)。出力部50がスピーカ51である場合は、異常通知を警告音または音声によって出力する。一方、出力部50がディスプレイ52である場合は、異常通知を画面上に表示する。S110aの処理により、情報処理装置101の運用者は、聴覚的または視覚的に緊急度が高い旨の異常が発生したことを認識することができる。S110aの後、S113に移る。S113以降の処理は、図4に示す第1の実施形態におけるS113以降の処理と同様であるので、説明を省略する。
一方、S109において、判定部16によって、吸気異常に起因する温度変化量の上昇率R(t)が閾値Rmax以下であると判定された場合(S109:Yes)、判定部16は、情報処理装置101の防塵フィルタに緊急度の高い目詰まりが発生していないと判定し、S111に移る。そして、判定部16は、塵や埃などの極小ごみの堆積による緊急度の低い目詰まりが発生しているか否かを判定するため、吸気異常に起因する温度変化量dT(t)が、S101で設定された上限の閾値dTmax以下であるか否かを判定する(S111)。
dT(t)がdTmax以下でない判定された場合(S111:No)、判定部16は、極小ごみによる目詰まりが許容範囲を超えていると判定し、出力部50に、緊急度が低い異常通知を出力させる(S112a)。出力部50がスピーカ51である場合、出力部50は、異常通知を警告音または音声などの音によって出力する。一方、出力部50がディスプレイ52である場合、出力部50は、異常通知を示す文字、画像または映像を画面上に表示する。これにより、情報処理装置101aの運用者は、聴覚的または視覚的に緊急度が低い旨の異常が発生したことを認識することができる。S112aの処理の後、S113に移る。
一方、dT(t)がdTmax以下であると判定された場合(S111:Yes)、判定部16は、極小ごみによる目詰まりが許容範囲以内であると判定し、S113に移る。S113以降の処理は、第1の実施形態におけるS113以降の処理と同様であるので、説明を省略する。
以上のようにして、吸気異常方法に関する処理を実行することができる。
第2の実施形態によれば、防塵フィルタの目詰まりが検出された場合に、自装置内に設けられた出力部50から緊急度の程度に応じた異常通知を出力する。この方法によれば、通知手段としてネットワーク200を使用しないため、ネットワーク200の状態に関わらず異常通知を出力することができる。
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態について説明する。第3の実施態様では、塵や埃よりも大きなごみが防塵フィルタに吸着したと判定された場合に、発熱する部品が故障する可能性の高い内部温度に達するまでの時間を推定し、推定した結果を警報とともに運用者に通知することを特徴としている。
以下、図11及び図12を参照しながら、第3の実施形態について説明する。
図11は、第3の実施形態における、システムの機能ブロック図の一例を示す図である。図11に示すように、システム100bは、情報処理装置101bと、端末装置102とを備えている。情報処理装置101bと端末装置102とは、ネットワーク200によって相互に通信できるように接続されている。また、情報処理装置101bは、制御部10内に時間推定部21を備えている。
時間推定部21は、発熱する部品が故障する可能性の高い、内部温度の上限に達するまでの時間を推定する。システム100bを構成するその他の機能ブロックは、それぞれ図1に示す第1の実施形態における、同一の符号が付された機能ブロックと同様であるので、説明を省略する。また、情報処理装置101bのハードウェア構成は、図2に示す第1の実施形態における情報処理装置101のハードウェア構成と同様であるため、説明を省略する。
次に、第3の実施形態における、図11に示す情報処理装置101bにより実行される吸気異常検出方法について説明する。
図12は、第3の実施形態における、吸気異常検出方法の一例を示すフローチャートである。S101からS109までの処理は、図4に示す第1の実施形態におけるS101からS109までの処理と同様であるので、説明を省略する。
S109において、吸気異常に起因する温度変化量の上昇率R(t)が閾値Rmax以下でないと判定された場合(S109:No)、時間推定部21は、情報処理装置101bの内部温度の上限に達するまでの時間を推定する(S109a)。ここで、S109aにおいて時間推定部21によって実行される、内部温度の上限に達するまでの時間の推定方法について説明する。
まず、時刻t−1における、吸気異常に起因する温度変化量dT(t−1)は、式(4)によって表すことができる。
式(4):
dT(t−1)=Ti(t−1)−Ta(t−1)−dTc(t−1)
時刻t以降に外部温度および情報処理量がそれぞれ変化しないと仮定すると、
式(5):
Ta(t)=Ta(t−1)
式(6):
dTc(t)=dTc(t−1)
と表される。すると、吸気異常に起因する温度変化量の単位時間当たりの上昇率R(t)は、式(2)〜式(6)を用いると、以下の式(7)のように内部温度を用いて表すことができる。
式(7):
R(t)=(T(t)−T(t−1))/ts=(Ti(t)−Ti(t−1))/ts
続いて、内部温度の上限をTimaxとし、Timaxに達するまでの時間を推定する。
時刻xにTimaxに達すると仮定し、時刻tを起点とすると、Timaxに達するまでの時間は、時刻xから時刻tとの差分、すなわちx−tで表される。内部温度の上昇率が一定である場合、内部温度の時間変化の傾きが等しいことを示す、以下の式(8)が成立する。
式(8):
(Timax−Ti(t))/(x−t)=(Ti(t)−Ti(t−1))/ts
よって、Timaxに達するまでのx−tは、以下の式(9)を用いて算出することができる。
式(9):
x−t=ts×(Timax−Ti(t))/(T(t)−T(t−1))
例えば、Timax=80[℃]、Ti(t)=70[℃]、Ti(t−1)=65[℃]、ts=5[分]とすると、Timaxに達するまでの時間x−tは、x−t=5×(80−70)/(70−65)=10[分]と算出される。
以上のようにして、内部温度の上限に達するまでの時間を推定することができる。
S109aの処理の後、S110に移る。S110以降の処理は、第1の実施形態におけるS110以降の処理と同様であるので、説明を省略する。
以上のようにして、吸気異常方法に関する処理を実行することができる。
第3の実施形態によれば、塵や埃よりも大きなごみが防塵フィルタに吸着したと判定された場合に、内部温度の時間変化の情報に基づいて、発熱する部品が故障する可能性の高い内部温度に達するまでの時間を推定し、推定した結果を警報とともに運用者に通知する。この方法によれば、運用者に通知する吸気異常の緊急度の程度を、具体的な時間で表すことができるため、運用者は、緊急度の高さをより詳細に把握することができる。
以上、本発明の好ましい実施例について詳述したが、本発明は特定の実施例に限定されるものではなく、種々の変形や変更が可能である。例えば、図3に示す斜視図では、内部温度センサ30および外部温度センサ40がそれぞれ1個ずつ配置された例を示しているが、それぞれ2個以上配置することもできる。例えば、複数の内部温度センサ30を、それぞれ発熱する部品の隣に配置するようにしても良い。この方法によれば、内部温度センサ30が発熱する部品の至近距離に存在するため、発熱する部品の温度とほぼ同等の温度情報を内部温度として取得することができる。
また、フローチャートの説明では、防塵フィルタの目詰まりが検出された場合に出力される異常通知として、緊急度のレベルが異なる2種類の異常通知を用いて説明を行ったが、3種類以上のレベルの異常通知を用いることもできる。
また、第2の実施形態では、スピーカまたはディスプレイのいずれかを用いて異常通知を出力しているが、スピーカおよびディスプレイの両方を用いて出力することも可能である。また、スピーカ、ディスプレイ、またはこれらの両方から異常通知を出力するだけでなく、ネットワーク200を介して端末装置102に異常通知を送信することもできる。この方法によれば、情報処理装置101bを直接監視している運用者と、情報処理装置101bから離れた場所にいる運用者の両方に異常通知を通知できるため、異常通知の見落としや誤認識を防ぐことが可能となる。
なお、前述した吸気異常検出方法をコンピュータに実行させるコンピュータプログラム、およびそのプログラムを記録した、非一時的なコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、本発明の範囲に含まれる。ここで、非一時的なコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、例えばSDメモリカードなどのメモリカードである。なお、前記コンピュータプログラムは、前記記録媒体に記録されたものに限られず、電気通信回線、無線又は有線通信回線、インターネットを代表とするネットワーク等を経由して伝送されるものであってもよい。
10:制御部
11:設定部
12:温度情報取得部
13:負荷情報取得部
14:変換部
15:温度算出部
16:判定部
17:第1記憶部
18:第2記憶部
19:通信部
20:入力部
21:時間推定部
30:内部温度センサ
40:外部温度センサ
50:出力部
51:スピーカ
52:ディスプレイ
60:プロセッサ
61:ROM
62:RAM
63:ストレージ装置
64:ネットワークインタフェース
65:可搬型記憶媒体用ドライブ
66:可搬型記憶媒体
71:プリント基板
72:側面
73:吸気口
74:側面
75:排気口
76:ファン
77:防塵フィルタ
78:出力端子
100,100a,100b:システム
101,101a,101b:情報処理装置
102:端末装置
200:ネットワーク

Claims (7)

  1. 外部からの異物の侵入を防ぐ防塵フィルタを筺体に設けた情報処理装置であって、
    内部温度と外部温度とを取得する温度情報取得部と、
    前記情報処理装置の情報処理量を、情報処理に起因する温度変化量に変換する変換部と、
    前記内部温度と前記外部温度との温度差から前記情報処理に起因する温度変化量を減じることによって、吸気異常に起因する温度変化量を算出する第1算出部と、
    前記吸気異常に起因する温度変化量の上昇率を算出する第2算出部と、
    少なくとも前記上昇率が第1の閾値よりも大きいと判定された場合に、第1の緊急度の異常通知を出力し、少なくとも前記上昇率が第1の閾値以下であり、且つ前記吸気異常に起因する温度変化量が第2の閾値よりも大きいと判定された場合に、前記第1の緊急度よりも緊急度が低い第2の緊急度の異常通知を出力する出力部と、
    を有する情報処理装置。
  2. ファンと、
    前記防塵フィルタを備え、前記ファンが稼働しているときに、前記情報処理装置の外部から空気が吸入される吸気口と、
    前記吸気口が設けられた面に対向する面に設けられ、前記ファンが稼働しているときに、前記吸気口から吸入された空気が排出される排気口と、
    前記筐体の前記吸気口側に配置され、前記外部温度を測定する外部温度センサと、
    前記筐体の前記排気口側に配置され、前記内部温度を測定する内部温度センサと、
    を更に有することを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
  3. 前記内部温度センサは、前記吸気口側から前記排気口の方向を見たときに、前記排気口と重ならないように配置されていることを特徴とする請求項2記載の情報処理装置。
  4. 前記外部温度センサは、前記排気口側から前記吸気口の方向を見たときに、前記吸気口と重なるように配置されていることを特徴とする請求項2又は3に記載の情報処理装置。
  5. 前記情報処理量を取得する処理量取得部を更に有し、
    前記変換部は、前記情報処理量に所定の係数を乗じることによって、前記情報処理に起因する温度変化量を算出することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  6. 外部からの異物の侵入を防ぐ防塵フィルタを筺体に設けた情報処理装置によって実行される制御方法であって、
    内部温度と外部温度とを取得し、
    前記情報処理装置の情報処理量を、情報処理に起因する温度変化量に変換し、
    前記内部温度と前記外部温度との温度差から前記情報処理に起因する温度変化量を減じることによって、吸気異常に起因する温度変化量を算出し、
    前記吸気異常に起因する温度変化量の上昇率を算出し、
    少なくとも前記上昇率が第1の閾値よりも大きいと判定された場合に、第1の緊急度の異常通知を出力し、
    少なくとも前記上昇率が第1の閾値以下であり、且つ前記吸気異常に起因する温度変化量が第2の閾値よりも大きいと判定された場合に、前記第1の緊急度よりも緊急度が低い第2の緊急度の異常通知を出力する、
    ことを特徴とする吸気異常検出方法。
  7. 外部からの異物の侵入を防ぐ防塵フィルタを筺体に設けた情報処理装置に、
    内部温度と外部温度とを取得し、
    前記情報処理装置の情報処理量を、情報処理に起因する温度変化量に変換し、
    前記内部温度と前記外部温度との温度差から前記情報処理に起因する温度変化量を減じることによって、吸気異常に起因する温度変化量を算出し、
    前記吸気異常に起因する温度変化量の上昇率を算出し、
    少なくとも前記上昇率が第1の閾値よりも大きいと判定された場合に、第1の緊急度の異常通知を出力し、
    少なくとも前記上昇率が第1の閾値以下であり、且つ前記吸気異常に起因する温度変化量が第2の閾値よりも大きいと判定された場合に、前記第1の緊急度よりも緊急度が低い第2の緊急度の異常通知を出力する、
    処理を実行させるための吸気異常検出プログラム。


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