JP2017173214A - 圧力センサー、高度計、電子機器および移動体 - Google Patents
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Abstract
【課題】圧力の検出精度の低下を低減することのできる圧力センサー、この圧力センサーを備えた信頼性の高い高度計、電子機器および移動体を提供する。【解決手段】開口および前記開口と連通しているキャビティを備えているパッケージと、前記キャビティ内に配置される圧力センサー素子と、前記キャビティ内に配置され、前記圧力センサー素子の少なくとも一部を覆う充填材と、を有し、前記充填材の少なくとも一部が導電性を有していることを特徴とする圧力センサー。また、前記充填材は、前記圧力センサー素子の少なくとも一部を覆う絶縁性を有する第1充填材と、前記第1充填材の少なくとも一部を覆う導電性を有する第2充填材と、を有している。【選択図】図1
Description
本発明は、圧力センサー、高度計、電子機器および移動体に関するものである。
従来から、圧力を検出可能な圧力センサー素子として、特許文献1に記載の構成が知られている。特許文献1の圧力センサー素子は、凹部を有し、凹部の底部が受圧により撓み変形するダイアフラムとなっているSOI基板と、凹部の開口を塞ぎ、そこに圧力基準室を形成するためにSOI基板に接合されているシリコン基板と、を有している。また、ダイアフラムにはピエゾ抵抗素子が配置されており、このピエゾ抵抗素子からダイアフラムの撓みに応じた検出信号を取り出し、この検出信号に基づいて受けた圧力を検出する構成となっている。また、特許文献2に記載されているように、このような圧力センサー素子をゲルで覆った状態でパッケージ内に配置することで、防水性を持たせた圧力センサーも知られている。
前述したゲルとしては、圧力センサーや圧力センサー素子の短絡を防止するために絶縁性のゲルを用いることが通常である。しかしながら、絶縁性のゲルを用いると、ゲルが帯電するおそれがある。ゲルが帯電すると、ゲル内に蓄えられた電荷(静電気)がピエゾ抵抗素子からの出力信号に悪影響を及ぼして、圧力の検出精度が悪化する。
本発明の目的は、圧力の検出精度の低下を低減することのできる圧力センサー、この圧力センサーを備えた信頼性の高い高度計、電子機器および移動体を提供することにある。
このような目的は、下記の本発明により達成される。
本発明の圧力センサーは、開口および前記開口と連通しているキャビティを備えているパッケージと、
前記キャビティ内に配置される圧力センサー素子と、
前記キャビティ内に配置され、前記圧力センサー素子の少なくとも一部を覆う充填材と、を有し、
前記充填材の少なくとも一部が導電性を有していることを特徴とする。
これにより、充填材の帯電を低減することができるため、圧力の検出精度の低下を低減することのできる圧力センサーが得られる。
前記キャビティ内に配置される圧力センサー素子と、
前記キャビティ内に配置され、前記圧力センサー素子の少なくとも一部を覆う充填材と、を有し、
前記充填材の少なくとも一部が導電性を有していることを特徴とする。
これにより、充填材の帯電を低減することができるため、圧力の検出精度の低下を低減することのできる圧力センサーが得られる。
本発明の圧力センサーでは、前記充填材は、液状ゲル状であることが好ましい。
これにより、圧力センサー素子を水分から効果的に保護することができると共に、外圧を効率的に圧力センサー素子へ伝達することができる。
これにより、圧力センサー素子を水分から効果的に保護することができると共に、外圧を効率的に圧力センサー素子へ伝達することができる。
本発明の圧力センサーでは、前記充填材は、前記圧力センサー素子の少なくとも一部を覆う絶縁性を有する第1充填材と、
前記第1充填材の少なくとも一部を覆う導電性を有する第2充填材と、を有していることが好ましい。
これにより、充填材の構成が簡単となる。
前記第1充填材の少なくとも一部を覆う導電性を有する第2充填材と、を有していることが好ましい。
これにより、充填材の構成が簡単となる。
本発明の圧力センサーでは、前記第2充填材は、前記開口と前記圧力センサー素子との間に配置され、
前記第1充填材は、前記第2充填材と前記圧力センサー素子との間に配置されていることが好ましい。
これにより、第2充填材と圧力センサー素子とが接触し難くなる。そのため、短絡等の発生の可能性を効果的に低減することができる。
前記第1充填材は、前記第2充填材と前記圧力センサー素子との間に配置されていることが好ましい。
これにより、第2充填材と圧力センサー素子とが接触し難くなる。そのため、短絡等の発生の可能性を効果的に低減することができる。
本発明の圧力センサーでは、前記充填材の前記開口に臨む表面は、前記第2充填材で形成されていることが好ましい。
これにより、外部からのノイズを効果的に遮断することができる。
これにより、外部からのノイズを効果的に遮断することができる。
本発明の圧力センサーでは、前記圧力センサー素子と電気的に接続されている少なくとも1つの配線を有する配線基板を備え、
前記充填材の導電性を有している部分は、前記配線基板に対して離間して配置されていることが好ましい。
これにより、短絡等の発生の可能性を効果的に低減することができる。
前記充填材の導電性を有している部分は、前記配線基板に対して離間して配置されていることが好ましい。
これにより、短絡等の発生の可能性を効果的に低減することができる。
本発明の圧力センサーでは、少なくとも1つの前記配線は、基準電位に接続される基準電位配線であり、
前記充填材の導電性を有している部分は、前記基準電位配線と電気的に接続されていることが好ましい。
これにより、簡単な構成で充填材に帯電した電荷を除去することができる。
前記充填材の導電性を有している部分は、前記基準電位配線と電気的に接続されていることが好ましい。
これにより、簡単な構成で充填材に帯電した電荷を除去することができる。
本発明の圧力センサーでは、前記パッケージは、導電性を有する部分を備え、
前記充填材の導電性を有する部分は、前記パッケージの導電性を有する部分と電気的に接続されていることが好ましい。
これにより、簡単な構成で充填材に帯電した電荷を除去することができる。
前記充填材の導電性を有する部分は、前記パッケージの導電性を有する部分と電気的に接続されていることが好ましい。
これにより、簡単な構成で充填材に帯電した電荷を除去することができる。
本発明の圧力センサーでは、前記圧力センサー素子は、受圧面を有するダイアフラムと、
前記ダイアフラムの一方の面側に配置されている圧力基準室と、
前記ダイアフラムに配置されているピエゾ抵抗素子と、を有していることが好ましい。
これにより、比較的簡単な構成の圧力センサー素子となる。
前記ダイアフラムの一方の面側に配置されている圧力基準室と、
前記ダイアフラムに配置されているピエゾ抵抗素子と、を有していることが好ましい。
これにより、比較的簡単な構成の圧力センサー素子となる。
本発明の高度計は、本発明の圧力センサーを有していることを特徴とする。
これにより、信頼性の高い高度計が得られる。
これにより、信頼性の高い高度計が得られる。
本発明の電子機器は、本発明の圧力センサーを有していることを特徴とする。
これにより、信頼性の高い電子機器が得られる。
これにより、信頼性の高い電子機器が得られる。
本発明の移動体は、本発明の圧力センサーを有していることを特徴とする。
これにより、信頼性の高い移動体が得られる。
これにより、信頼性の高い移動体が得られる。
以下、本発明の圧力センサー、高度計、電子機器および移動体を添付図面に示す実施形態に基づいて詳細に説明する。
<第1実施形態>
まず、本発明の第1実施形態に係る圧力センサーについて説明する。
まず、本発明の第1実施形態に係る圧力センサーについて説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る圧力センサーの断面図である。図2は、図1に示す圧力センサーが有する配線基板の平面図である。図3は、図1に示す圧力センサーが有する圧力センサー素子の断面図である。図4は、図1に示す圧力センサーが有するセンサー部を示す平面図である。図5は、図4に示すセンサー部を含むブリッジ回路を示す図である。図6ないし図8は、それぞれ、図1に示す圧力センサーの変形例を示す断面図である。なお、以下の説明では、図1中の上側を「上」、下側を「下」とも言う。
図1に示す圧力センサー1は、開口2aおよびこの開口2aと連通しているキャビティ2bを備えているパッケージ2と、キャビティ2b内に配置される圧力センサー素子3およびIC4と、キャビティ2b内に配置され、圧力センサー素子3の少なくとも一部を覆う充填材5と、を有している。そして、充填材5の少なくとも一部が導電性を有している。このように、充填材5が導電性を有する部分を有することで、当該部分から充填材5に蓄えられる電荷(静電気)を逃がすことができるため、充填材5の帯電を低減することができる。そのため、前記電荷が圧力センサー素子3の出力に影響を与える可能性(出力異常の可能性)が低減される。そのため、圧力センサー1の圧力検出精度の低下を低減することができる。以下、このような圧力センサー1について詳細に説明する。
[パッケージ]
図1に示すように、パッケージ2は、ベース21と、ハウジング22と、配線基板23と、を有している。そして、ベース21とハウジング22とで配線基板23を挟み込むようにして互いに接着剤層28を介して接合されている。このようにして形成されているパッケージ2は、上端部に位置する開口2aと、開口2aに連通するキャビティ2bと、を有している。
図1に示すように、パッケージ2は、ベース21と、ハウジング22と、配線基板23と、を有している。そして、ベース21とハウジング22とで配線基板23を挟み込むようにして互いに接着剤層28を介して接合されている。このようにして形成されているパッケージ2は、上端部に位置する開口2aと、開口2aに連通するキャビティ2bと、を有している。
ベース21は、パッケージ2の底部を構成し、箱状をなしている。一方、ハウジング22は、パッケージ2の蓋部を構成し、筒状をなしている。また、ハウジング22は、その外径および内径が上端に向かって漸減する第1の部位と、上端に向かってほぼ一定となる第2の部位と、を有している。これらベース21およびハウジング22の構成材料としては、特に限定されず、例えば、アルミナ、シリカ、チタニア、ジルコニア等の酸化物セラミックス、窒化珪素、窒化アルミニウム、窒化チタン等の窒化物セラミックスのような各種セラミックスや、ポリエチレン、ポリアミド、ポリイミド、ポリカーボネート、アクリル系樹脂、ABS樹脂、エポキシ樹脂のような各種樹脂材料等の絶縁性材料が挙げられ、これらのうちの1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。これらの中でも、各種セラミックスを用いることが特に好ましい。これにより、優れた機械的強度を有するパッケージ2が得られる。
図1に示すように、配線基板23は、ベース21とハウジング22との間に位置し、圧力センサー素子3およびIC4を支持していると共に、圧力センサー素子3およびIC4と電気的に接続されている。図2に示すように、配線基板23は、可撓性を有する基材24と、基材24に配置され、圧力センサー素子3と電気的に接続されている少なくとも1つの配線251を備えている配線群25と、を有している。
基材24は、開口241aを有する枠状の基部241と、基部241から延出している帯状の帯体242と、を有している。そして、基部241の外縁部においてベース21とハウジング22とに挟まれ、帯体242がパッケージ2の外側に飛び出している。このような基材24としては、可撓性を有していれば特に限定されず、例えば、一般的なフレキシブルプリント基板を用いることができる。
配線群25は、複数の配線251を備えている。これら複数の配線251は、それぞれ、パッケージ2の内外に引き回されている。また、複数の配線251は、それぞれ、キャビティ2b内においてボンディングワイヤーBW1を介してIC4と電気的に接続されている。IC4は、配線基板23の平面視で、開口241aと重なって位置し、ボンディングワイヤーBW1によってパッケージ2から浮遊した状態で配線基板23に支持されている。
[圧力センサー素子]
図3に示すように、圧力センサー素子3は、受圧面315aを有するダイアフラム315と、ダイアフラム315の一方の面側に配置されている圧力基準室Sと、ダイアフラム315に配置されているピエゾ抵抗素子321、322、323、324と、を有している。これにより、比較的簡単な構成の圧力センサー素子3となる。以下、圧力センサー素子3について具体的に説明するが、圧力センサー素子3の構成としては、圧力を検出することができれば、下記の構成に限定されない。
図3に示すように、圧力センサー素子3は、受圧面315aを有するダイアフラム315と、ダイアフラム315の一方の面側に配置されている圧力基準室Sと、ダイアフラム315に配置されているピエゾ抵抗素子321、322、323、324と、を有している。これにより、比較的簡単な構成の圧力センサー素子3となる。以下、圧力センサー素子3について具体的に説明するが、圧力センサー素子3の構成としては、圧力を検出することができれば、下記の構成に限定されない。
圧力センサー素子3は、基板31と、基板31に配置されているセンサー部32と、基板31に接合されているベース基板33と、基板31とベース基板33との間に形成されている圧力基準室Sと、を有している。
図3に示すように、基板31は、SOI基板311(すなわち、第1シリコン層311a、酸化シリコン層311bおよび第2シリコン層311cがこの順で積層されている基板)と、SOI基板311の上面に配置され、シリコン酸化膜(SiO2膜)で構成されている第1絶縁膜312と、第1絶縁膜312の上面に配置され、シリコン窒化膜(SiN膜)で構成されている第2絶縁膜313と、を有している。第1絶縁膜312は、ピエゾ抵抗素子321、322、323、324の界面順位を安定化し、第2絶縁膜313は、センサー部32を水分や埃から保護する。
なお、SOI基板311に替えて、例えば、シリコン基板を用いてもよい。また、第1絶縁膜312や第2絶縁膜313は、同様の効果を発揮することができれば、異なる材料(例えば、SiON等)で構成されていてもよい。また、第1絶縁膜312および第2絶縁膜313は、必要に応じて設ければよく、省略してもよい。
また、基板31には周囲の部分よりも薄肉であり、受圧によって撓み変形するダイアフラム315が設けられている。SOI基板311にはその下面に開放する有底の凹部316が形成されており、この凹部316の底部としてダイアフラム315が形成されている。そして、ダイアフラム315の上面(外表面)が受圧面315aとなる。なお、特に限定されないが、凹部316は、例えば、シリコンディープエッチング装置を用いたドライエッチングで形成することができる。また、本実施形態では、ダイアフラム315の平面視形状が略正方形であるが、ダイアフラム315の平面視形状としては、特に限定されず、例えば、円形であってもよい。
図4に示すように、センサー部32は、ダイアフラム315に設けられている4つのピエゾ抵抗素子321、322、323、324を有している。また、ピエゾ抵抗素子321、322、323、324は、配線325等を介して互いに電気的に接続され、図5に示すブリッジ回路320(ホイートストンブリッジ回路)を構成している。ブリッジ回路320には駆動電圧AVDCを供給する駆動回路(図示せず)が接続されている。ブリッジ回路320は、ダイアフラム315の撓みに基づくピエゾ抵抗素子321、322、323、324の抵抗値変化に応じた検出信号(電圧)を出力する。出力された検出信号はIC4に送られ、IC4が検出信号に基づいてダイアフラム315が受けた圧力を検出する。
ピエゾ抵抗素子321、322、323、324は、それぞれ、例えば、SOI基板311の上面(第2シリコン層311cの表面)にリン、ボロン等の不純物をドープ(拡散または注入)することで形成されている。また、配線325は、例えば、SOI基板311の上面(第2シリコン層311cの表面)に、ピエゾ抵抗素子321、322、323、324よりも高濃度でリン、ボロン等の不純物をドープ(拡散または注入)することで形成されている。
ベース基板33は、凹部316の開口を塞ぐように、基板31の下面(第1シリコン層311aの表面)に接合されている。これにより、ダイアフラム315とベース基板33との間に気密的な空間が形成され、当該空間が圧力基準室Sとなっている。このようにして形成されている圧力基準室Sは、真空(例えば、10Pa以下程度)であることが好ましい。これにより、圧力センサー1を、真空を基準として圧力を検出する所謂「絶対圧センサー」として用いることができる。そのため、利便性の高い圧力センサー1となる。ただし、圧力基準室S内の圧力は、真空に限定されない。
以上のような圧力センサー素子3では、前述したように、ピエゾ抵抗素子321、322、323、324が圧力センサー素子3の表面近傍に配置されているため、充填材5に帯電した電荷(静電気)の影響を特に受けやすい構造となっている。したがって、このような圧力センサー素子3を、充填材5に帯電した電荷を除去できるように構成されている圧力センサー1に組み込むことで、本発明の効果(圧力センサー素子3の出力異常の低減)をより顕著に発揮することができる。
[IC]
IC4は、前述したように、ボンディングワイヤーBW1によって浮遊した状態で配線基板23に支持されていると共に、配線251と電気的に接続されている。また、IC4の上側には圧力センサー素子3がダイアフラム315(受圧面315a)を上側に向けた姿勢で配置されている。そして、圧力センサー素子3は、ボンディングワイヤーBW2を介してIC4と電気的に接続されていると共に、IC4から浮遊した状態でIC4に支持されている。このような構成とすることで、圧力センサー1に作用した外部応力(圧力以外の応力)が圧力センサー素子3に伝わり難くなる。
IC4は、前述したように、ボンディングワイヤーBW1によって浮遊した状態で配線基板23に支持されていると共に、配線251と電気的に接続されている。また、IC4の上側には圧力センサー素子3がダイアフラム315(受圧面315a)を上側に向けた姿勢で配置されている。そして、圧力センサー素子3は、ボンディングワイヤーBW2を介してIC4と電気的に接続されていると共に、IC4から浮遊した状態でIC4に支持されている。このような構成とすることで、圧力センサー1に作用した外部応力(圧力以外の応力)が圧力センサー素子3に伝わり難くなる。
このようなIC4には、例えば、ブリッジ回路320に電圧を供給するための駆動回路や、ブリッジ回路320からの出力を温度補償するための温度補償回路や、温度補償回路からの出力から受けた圧力を求める圧力検出回路や、圧力検出回路からの出力を所定の出力形式(CMOS、LV−PECL、LVDS等)に変換して出力する出力回路等が形成されている。
[充填材]
図1に示すように、充填材5は、キャビティ2b内に配置され、圧力センサー素子3およびIC4を囲っている。このような充填材5により、圧力センサー素子3およびIC4を保護(防塵および防水)すると共に、圧力センサー1に作用した外部応力(圧力以外の応力)が圧力センサー素子3に伝わり難くなる。なお、圧力センサー1に加わった圧力は、パッケージ2の開口2aおよび充填材5を介して、圧力センサー素子3の受圧面315aに作用する。
図1に示すように、充填材5は、キャビティ2b内に配置され、圧力センサー素子3およびIC4を囲っている。このような充填材5により、圧力センサー素子3およびIC4を保護(防塵および防水)すると共に、圧力センサー1に作用した外部応力(圧力以外の応力)が圧力センサー素子3に伝わり難くなる。なお、圧力センサー1に加わった圧力は、パッケージ2の開口2aおよび充填材5を介して、圧力センサー素子3の受圧面315aに作用する。
充填材5は、液状またはゲル状であることが好ましく、特にゲル状であることが好ましい。これにより、圧力センサー素子3およびIC4を水分から効果的に保護することができると共に、圧力を効率的に圧力センサー素子3へ伝達することができる。
前述したように、このような充填材5は、少なくとも一部が導電性を有しており、これにより、充填材5の帯電を低減している。本実施形態では、充填材5は、圧力センサー素子3の少なくとも一部を覆う絶縁性を有する第1充填材51と、第1充填材51の少なくとも一部を覆う導電性を有する第2充填材52と、を有しており、第2充填材52が前述した「導電性を有する部分」を構成している。このような構成とすることで、充填材5の構成が簡単なものとなる。また、充填材5は、ディスペンサー等によってキャビティ2b内に配置されるが、この際に、第1、第2充填材51、52を順に配置することで、キャビティ2b内での第1、第2充填材51、52の配置を高精度に制御することができる。
導電性を有する第2充填材52は、開口2aと圧力センサー素子3との間に配置され、絶縁性を有する第1充填材51は、第2充填材52と圧力センサー素子3との間に配置されている。特に、本実施形態では、第1充填材51が圧力センサー素子3、IC4、ボンディングワイヤーBW1、BW2および配線基板23を覆うように配置されており、その上に第2充填材52が配置されている。そのため、第2充填材52(充填材5の導電性を有している部分)が、圧力センサー素子3、IC4、ボンディングワイヤーBW1、BW2および配線基板23に対して離間して配置されている。このように、第2充填材52と圧力センサー素子3、IC4、ボンディングワイヤーBW1、BW2および配線基板23とを離間させることで、第2充填材52を介した短絡の発生の可能性を効果的に低減することができる。なお、短絡の発生のおそれが無い限り、第2充填材52が圧力センサー素子3、IC4、ボンディングワイヤーBW1、BW2および配線基板23の一部と接触していてもよい。
また、充填材5の開口2aに臨む表面(上面)は、第2充填材52で形成されている。言い換えると、充填材5の開口2aに臨む表面に位置するように、第2充填材52が配置されている。これにより、第2充填材52によって、電磁波等の外乱を効果的に遮断することができる。そのため、前記外乱に起因した圧力検出精度の低下を低減することができる。
ここで、複数の配線251の中の少なくとも1つの配線は、基準電位(例えばグランド電位)に接続される基準電位配線251aである。そして、第2充填材52(充填材5の導電性を有している部分)は、基準電位配線251aと電気的に接続されている。これにより、IC4用の配線を、充填材5に蓄えられた電荷(静電気)を逃がす経路として利用することができる。そのため、簡単な構成で充填材5に帯電した電荷(静電気)を除去することができる。
具体的には、図1に示すように、一端部が基準電位配線251aと接触し、他端部が第2充填材52と接触する接続配線29が設けられており、この接続配線29を介して第2充填材52と基準電位配線251aとが電気的に接続されている。このような接続配線29は、基準電位配線251aに固定され、上方へ突出するように設けられた比較的硬質な部材(充填材5の充填によっても実質的に変形しない程度に硬質な部材)で構成されている。そのため、第2充填材52と基準電位配線251aとをより確実に電気的に接続することができる。
以上、充填材5について説明した。第1、第2充填材51、52としては、特に限定されず、例えば、シリコーンオイル、フッ素系オイル、シリコーンゲル等を用いることができる。また、例えば、第2充填材52に導電性を付与するためには、上述した材料に導電性粒子(例えば、Au粒子、Cu粒子等の金属系導電性粒子、グラファイト等のカーボン系導電性粒子)を混入すればよい。また、第1、第2充填材51、52には、例えば、熱膨張率、熱伝導性、粘度等を調整する目的等で各種フィラーが混合されていてもよい。また、第1充填材51が有する「絶縁性」とは、第1充填材51を介して短絡が生じない程度の絶縁性を意味している。
以上のような構成の圧力センサー1によれば、充填材5の帯電を低減することができるため、圧力センサー1の圧力検出精度の低下(圧力センサー素子3の出力異常)を低減することができる。
なお、本実施形態では、圧力センサー1がIC4を有しているが、IC4は、省略してもよい。すなわち、図6に示すような構成としてもよい。また、本実施形態では、IC4がボンディングワイヤーBW1によって配線基板23に対して浮遊した状態となっているが、配線基板23の基部241から開口241aを無くし、図7に示すように、基部241上にIC4を配置(固定)してもよい。また、本実施形態では、圧力センサー素子3がボンディングワイヤーBW2によってIC4に対して浮遊した状態となっているが、図8に示すように、IC4上に圧力センサー素子3を配置(固定)してもよい。また、本実施形態では、充填材5の最外周に第2充填材52が位置し、第2充填材52で充填材5の表面が形成されているが、さらに、この第2充填材52を覆うように第1充填材51を配置してもよい。すなわち、第1充填材51に挟まれるようにして第2充填材52を配置してもよい。また、充填材5の配置方法としては、前述した方法に限定されず、例えば、まず、絶縁性の充填材を充填し、その後、充填を終えた充填材の一部に導電性フィラーを注入することで、導電性を有する部分を形成してもよい。
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態に係る圧力センサーについて説明する。
次に、本発明の第2実施形態に係る圧力センサーについて説明する。
図9は、本発明の第2実施形態に係る圧力センサーの断面図である。図10は、図9に示す圧力センサーの変形例を示す断面図である。
以下、第2実施形態の圧力センサーについて、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
第2実施形態の圧力センサーは、第2充填材の電気的な接続が異なること以外は、前述した第1実施形態と同様である。なお、前述した実施形態と同様の構成には同一符号を付してある。
図9に示すように、本実施形態の圧力センサー1は、前述した第1実施形態の圧力センサー1から接続配線29を省略した構成となっている。また、本実施形態の圧力センサー1では、パッケージ2が導電性を有する部分を備えており、この導電性を有する部分に、第2充填材52(充填材5の導電性を有する部分)が電気的に接続されている。具体的には、パッケージ2のハウジング22が導電性を有しており、このハウジング22と第2充填材52とが接触している。そして、例えば、ボンディングワイヤーBW3を介してハウジング22を基準電位(例えばグランド)に接続すれば、充填材5に帯電した電荷を逃がす電気経路を形成することができる。このような構成によれば、前述した第1実施形態のような接続配線29を用いる必要がないため、例えば、第1実施形態と比べて、簡単な構成で充填材5に帯電した電荷を除去することができる。また、ハウジング22によって、電磁波等の外乱を効果的に遮断することができ、前記外乱に起因した圧力検出精度の低下を低減することができる。
なお、ハウジング22の構成材料としては、導電性を有していれば特に限定されず、例えば、銀、銅、アルミニウム、ニッケル等の金属材料を用いることができる。
このような第2実施形態によっても前述した第1実施形態と同様の効果を発揮することができる。なお、本実施形態では、ボンディングワイヤーBW3を介してハウジング22を基準電位に接続しているが、例えば、図10に示すように、導電性バンプB(導電性部材)をハウジング22と配線基板23との間(すなわち、接着剤層28内)に配置し、この導電性バンプBを介してハウジング22と基準電位配線251aとを電気的に接続してもよい。
<第3実施形態>
次に、本発明の第3実施形態に係る圧力センサーについて説明する。
次に、本発明の第3実施形態に係る圧力センサーについて説明する。
図11は、本発明の第3実施形態に係る圧力センサーの断面図である。図12および図13は、それぞれ、図11に示す圧力センサーの変形例を示す断面図である。
以下、第3実施形態の圧力センサーについて、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
第3実施形態の圧力センサーは、パッケージの構成が異なること以外は、前述した第1実施形態と同様である。なお、前述した実施形態と同様の構成には同一符号を付してある。
図11に示すように、本実施形態のパッケージ2は、上面に開放する凹部261を有するベース26で構成されている。また、凹部261の底面には内部端子262が配置されており、ベース26の下面には外部端子263が配置されている。そして、各内部端子262は、ベース26に配置されている図示しない内部配線を介して対応する外部端子263と電気的に接続されている。
また、凹部261の底面にはIC4が配置(固定)されており、IC4の上面には圧力センサー素子3が受圧面315aを上側に向けた姿勢で配置(固定)されている。そして、ボンディングワイヤーBW1を介してIC4と内部端子262とが電気的に接続されており、ボンディングワイヤーBW2を介してIC4と圧力センサー素子3とが電気的に接続されている。なお、凹部261へのIC4の固定や、IC4への圧力センサー素子3の固定は、接着剤を用いて行うことができる。
また、充填材5は、圧力センサー素子3、IC4、ボンディングワイヤーBW1、BW2および内部端子262を覆うように配置されている絶縁性の第1充填材51と、第1充填材51を覆うように配置されている導電性の第2充填材52と、を有している。ここで、凹部261には基準電位(例えば、グランド)に接続される端子264が配置されており、この端子264が第2充填材52と接触している。これにより、充填材5に帯電した電荷を逃がす電気経路を形成することができる。
このような第3実施形態によっても前述した第1実施形態と同様の効果を発揮することができる。なお、本実施形態では、ベース26が凹部261を有する箱状をなしているが、ベース26の形状としては特に限定されず、例えば、板状であってもよい。また、本実施形態では、圧力センサー1がIC4を備えている構成について説明したが、IC4を省略してもよい。また、図12に示すように、ボンディングワイヤーBW1、BW2によってIC4や圧力センサー素子3を浮遊させてもよい。また、図13に示すように、パッケージ2が凹部261の開口を覆うリッド27を有していてもよい。
<第4実施形態>
次に、本発明の第4実施形態に係る圧力センサーについて説明する。
次に、本発明の第4実施形態に係る圧力センサーについて説明する。
図14は、本発明の第4実施形態に係る圧力センサーが有する圧力センサー素子の断面図である。
以下、第4実施形態の圧力センサーについて、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
第4実施形態の圧力センサーは、圧力センサー素子の構成が異なること以外は、前述した第1実施形態と同様である。なお、前述した実施形態と同様の構成には同一符号を付してある。
図14に示す圧力センサー素子3Aは、基板31と、センサー部32と、周囲構造体37と、圧力基準室S(空洞部)と、を有している。基板31、センサー部32および圧力基準室Sの構成は、それぞれ、前述した第1実施形態と同様であるため、以下では、主に、周囲構造体37について説明する。
周囲構造体37は、基板31との間に圧力基準室Sを形成している。このような周囲構造体37は、基板31上に配置されている層間絶縁膜371と、層間絶縁膜371上に配置されている配線層372と、配線層372および層間絶縁膜371上に配置されている層間絶縁膜373と、層間絶縁膜373上に配置されている配線層374と、配線層374および層間絶縁膜373上に配置されている表面保護膜375と、配線層374および表面保護膜375上に配置されている封止層376と、を有している。
配線層372は、圧力基準室Sを囲んで配置されている枠状の配線部3721と、センサー部32の配線325と接続されている配線部3729と、を有している。同様に、配線層374は、圧力基準室Sを囲んで配置されている枠状の配線部3741と、配線325と接続されている配線部3749と、を有している。そして、センサー部32は、配線部3729、3749によって周囲構造体37の上面に引き出されている。
また、配線層374は、圧力基準室Sの天井に位置している被覆層3744を有している。また、この被覆層3744には圧力基準室Sの内外を連通する複数の貫通孔3745が配置されている。被覆層3744は、配線部3741と一体形成されている。なお、複数の貫通孔3745は、製造途中まで圧力基準室Sを埋めている犠牲層を除去する際のリリースエッチング用の孔である。また、被覆層3744上には封止層376が配置されており、この封止層376によって貫通孔3745が封止され、気密的な圧力基準室Sが形成されている。
表面保護膜375は、周囲構造体37を水分、ゴミ、傷などから保護する機能を有している。このような表面保護膜375は、被覆層3744の貫通孔3745を塞がないように、層間絶縁膜373および配線層374上に配置されている。
このような周囲構造体37のうち、層間絶縁膜371、373としては、例えば、シリコン酸化膜(SiO2膜)等の絶縁膜を用いることができる。また、配線層372、374としては、例えば、アルミニウム膜等の金属膜を用いることができる。また、封止層376としては、例えば、Al、Cu、W、Ti、TiN等の金属膜、シリコン酸化膜等を用いることができる。また、表面保護膜375としては、例えば、シリコン酸化膜、シリコン窒化膜、ポリイミド膜、エポキシ樹脂膜などを用いることができる。
以上のような圧力センサー素子3Aは、ダイアフラム315の受圧面315aを下側(開口2aと反対側)に向けて配置されている。
このような第4実施形態によっても、前述した第1実施形態と同様の効果を発揮することができる。
<第5実施形態>
次に、本発明の第5実施形態に係る高度計について説明する。
図15は、本発明の高度計の一例を示す斜視図である。
次に、本発明の第5実施形態に係る高度計について説明する。
図15は、本発明の高度計の一例を示す斜視図である。
図15に示す高度計200は、腕時計のように手首に装着することができる。また、高度計200の内部には圧力センサー1が搭載されており、表示部201に現在地の海抜からの高度、現在地の気圧等を表示することができる。なお、この表示部201には、他にも現在時刻、使用者の心拍数、天候等、様々な情報を表示することができる。このような高度計200は、検出精度に優れる圧力センサー1を有しているため、高い信頼性を発揮することができる。なお、高度計200は、圧力センサー1の替りに圧力センサー1Aを備えていてもよい。
なお、このような高度計200は、防水性を備えていれば、例えば、ダイビング、フリーダイビング用の水深計としても利用可能となる。
<第6実施形態>
次に、本発明の第6実施形態に係る電子機器について説明する。
図16は、本発明の電子機器の一例を示す正面図である。
次に、本発明の第6実施形態に係る電子機器について説明する。
図16は、本発明の電子機器の一例を示す正面図である。
図16に示す電子機器は、圧力センサー1を備えたナビゲーションシステム300である。ナビゲーションシステム300は、図示しない地図情報と、GPS(全地球測位システム:Global Positioning System)からの位置情報取得手段と、ジャイロセンサーおよび加速度センサーと車速データとによる自立航法手段と、圧力センサー1と、所定の位置情報または進路情報を表示する表示部301と、を備えている。
このナビゲーションシステム300によれば、取得した位置情報に加えて、圧力センサー1によって高度情報を取得することができる。そのため、一般道路から高架道路へ進入する(またはこの逆)ことによる高度変化を検出することで、一般道路を走行しているのか高架道路を走行しているのかを判断でき、実際の走行状態におけるナビゲーション情報を使用者に提供することができる。このようなナビゲーションシステム300は、検出精度に優れる圧力センサー1を有しているため、高い信頼性を発揮することができる。なお、ナビゲーションシステム300は、圧力センサー1の替りに圧力センサー1Aを備えていてもよい。
なお、本発明の圧力センサーを備える電子機器は、上記のナビゲーションシステムに限定されず、例えば、パーソナルコンピューター、携帯電話、スマートフォン、タブレット端末、HMD(ヘッドマウントディスプレイ)等のウェアラブル端末、時計(スマートウォッチを含む)、医療機器(例えば電子体温計、血圧計、血糖計、心電図計測装置、超音波診断装置、電子内視鏡)、各種測定機器、計器類(例えば、車両、航空機、船舶の計器類)、フライトシミュレーター等に適用することができる。
<第7実施形態>
次に、本発明の第7実施形態に係る移動体について説明する。
図17は、本発明の移動体の一例を示す斜視図である。
次に、本発明の第7実施形態に係る移動体について説明する。
図17は、本発明の移動体の一例を示す斜視図である。
図17に示す移動体は、圧力センサー1を備えた自動車400である。自動車400は、車体401と、4つの車輪402とを有しており、車体401に設けられた図示しない動力源(エンジン)によって車輪402を回転させるように構成されている。このような自動車400は、検出精度に優れる圧力センサー1を有しているため、高い信頼性を発揮することができる。なお、自動車400は、圧力センサー1の替りに圧力センサー1Aを備えていてもよい。
以上、本発明の圧力センサー、高度計、電子機器および移動体を図示の各実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置換することができる。また、他の任意の構成物や、工程が付加されていてもよい。また、各実施形態を適宜組み合わせてもよい。
また、前述した実施形態では、センサー部としてピエゾ抵抗素子を用いたものについて説明したが、圧力センサーとしては、これに限定されず、例えば、フラップ型の振動子を用いた構成や、櫛歯電極等の他のMEMS振動子や、水晶振動子等の振動素子を用いることもできる。
1…圧力センサー、2…パッケージ、2a…開口、2b…キャビティ、21…ベース、22…ハウジング、23…配線基板、24…基材、241…基部、241a…開口、242…帯体、25…配線群、251…配線、251a…基準電位配線、26…ベース、261…凹部、262…内部端子、263…外部端子、264…端子、27…リッド、28…接着剤層、29…接続配線、3…圧力センサー素子、3A…圧力センサー素子、31…基板、311…SOI基板、311a…第1シリコン層、311b…酸化シリコン層、311c…第2シリコン層、312…第1絶縁膜、313…第2絶縁膜、315…ダイアフラム、315a…受圧面、316…凹部、32…センサー部、320…ブリッジ回路、321、322、323、324…ピエゾ抵抗素子、325…配線、33…ベース基板、37…周囲構造体、371…層間絶縁膜、372…配線層、3721…配線部、3729…配線部、373…層間絶縁膜、374…配線層、3741…配線部、3744…被覆層、3745…貫通孔、3749…配線部、375…表面保護膜、376…封止層、4…IC、5…充填材、51…第1充填材、52…第2充填材、200…高度計、201…表示部、300…ナビゲーションシステム、301…表示部、400…自動車、401…車体、402…車輪、B…導電性バンプ、BW1、BW2、BW3…ボンディングワイヤー、S…圧力基準室
Claims (12)
- 開口および前記開口と連通しているキャビティを備えているパッケージと、
前記キャビティ内に配置される圧力センサー素子と、
前記キャビティ内に配置され、前記圧力センサー素子の少なくとも一部を覆う充填材と、を有し、
前記充填材の少なくとも一部が導電性を有していることを特徴とする圧力センサー。 - 前記充填材は、液状またはゲル状である請求項1に記載の圧力センサー。
- 前記充填材は、前記圧力センサー素子の少なくとも一部を覆う絶縁性を有する第1充填材と、
前記第1充填材の少なくとも一部を覆う導電性を有する第2充填材と、を有している請求項1または2に記載の圧力センサー。 - 前記第2充填材は、前記開口と前記圧力センサー素子との間に配置され、
前記第1充填材は、前記第2充填材と前記圧力センサー素子との間に配置されている請求項3に記載の圧力センサー。 - 前記充填材の前記開口に臨む表面は、前記第2充填材で形成されている請求項3または4に記載の圧力センサー。
- 前記圧力センサー素子と電気的に接続されている少なくとも1つの配線を有する配線基板を備え、
前記充填材の導電性を有している部分は、前記配線基板に対して離間して配置されている請求項1ないし5のいずれか1項に記載の圧力センサー。 - 少なくとも1つの前記配線は、基準電位に接続される基準電位配線であり、
前記充填材の導電性を有している部分は、前記基準電位配線と電気的に接続されている請求項6に記載の圧力センサー。 - 前記パッケージは、導電性を有する部分を備え、
前記充填材の導電性を有する部分は、前記パッケージの導電性を有する部分と電気的に接続されている請求項1ないし6のいずれか1項に記載の圧力センサー。 - 前記圧力センサー素子は、受圧面を有するダイアフラムと、
前記ダイアフラムの一方の面側に配置されている圧力基準室と、
前記ダイアフラムに配置されているピエゾ抵抗素子と、を有している請求項1ないし8のいずれか1項に記載の圧力センサー。 - 請求項1ないし9のいずれか1項に記載の圧力センサーを有していることを特徴とする高度計。
- 請求項1ないし9のいずれか1項に記載の圧力センサーを有していることを特徴とする電子機器。
- 請求項1ないし9のいずれか1項に記載の圧力センサーを有していることを特徴とする移動体。
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