JP2017173186A - 保持構造 - Google Patents

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Tomoyuki Otake
智之 大竹
庸夫 山口
Yasuo Yamaguchi
庸夫 山口
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Abstract

【課題】簡単な構造によって容易に着脱することができ測定器の取付け作業性を十分に向上させることができる保持構造を提供。
【解決手段】測定器1において、保持部材20によって検出器3をスケール枠4に保持する保持構造であって、スケール枠4にはスケール枠4の長手方向に沿って第1溝部14が形成され、検出器3には第1溝部14に平行な第2溝部15が形成されている。保持部材20は、スケール枠4の幅方向の一方側の側面に亘る板状の本体部30と、この本体部30から突出して第1溝部14に係合する第1爪部40と、本体部30から突出して第2溝部15に係合する第2爪部50と、本体部30から突出してスケール枠4と検出器3との隙間部16に位置する突片部60と、を有して構成されている。これにより、保持部材20は、測定器1に対してスケール枠4の幅方向の一方側から容易に着脱することができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、スケールを内蔵する長尺状のスケール枠と、スケールとの相対移動量を検出する検出器と、を備えた測定器において、検出器をスケール枠に保持するための保持構造に関する。
従来、スケールを内蔵する長尺状のスケール枠と、スケールとの相対移動量を検出する検出器と、を備え、工作機械等における一対の測定対象部間の移動距離を測定する測定器(リニアスケール)が知られている。このような測定器は、一対の測定対象部のうちの一方に測定器本体が固定され、他方に検出器が固定され、スケール枠内部のスケールに対する相対移動量を検出器が読み取ることで、測定対象部間の移動距離を測定するものである。
測定器本体に対して検出器が移動自在に設けられた測定器では、測定対象部に取付けるまでの輸送過程等において、測定器本体に対して検出器が任意方向に動いてしまうと、スケールと検出器のセンサー部とが衝突して破損する可能性がある。このような破損を防止するために、測定器本体に検出器を保持して移動を拘束する保持具が利用されている。この保持具は、測定対象部への測定器の取付けに際し、測定器本体に対する検出器の位置決めにも利用される。
検出器を保持する保持具としては、検出器の移動方向両側面に係合する一対の保持部材を有し、これらの保持部材がスケール枠にねじ止め固定されるものが一般的である。しかし、保持部材がねじ止めされることから、その取付けおよび取外しの作業が煩雑になるという不都合がある。さらに、保持部材をねじ止めするためには、スケール枠にタッピング加工によりねじ孔を形成する必要があり、そのための加工手間とコストが増加してしまう。また、ねじ孔によって保持部材の固定位置すなわち検出器の保持位置が限定されることから、測定対象部への測定器の取付けに際して検出器の位置決めの自由度がなくなり、取付け作業性が低下することになる。
以上のような従来の保持具における不都合を解消するために、検出器の側面に当接する保持本体と、保持本体から延びてスケール枠の溝部に係合する保持部と、この保持部を移動させて溝部に係合させる保持移動手段と、を備えた保持装置が本件出願人によって提案されている(特許文献1参照)。特許文献1に記載された保持装置によれば、保持移動手段によって溝部の幅方向に保持部を移動させ、この移動により保持部を溝部に係合させることで、スケール枠の長手方向の任意の位置に検出器を位置決めすることができ、測定対象部への測定器の取付け作業性を向上させることができるようになっている。
特許第4956263号公報
しかしながら、従来の保持装置では、保持移動手段がねじ部材や押圧部材、付勢部材等、各種の部材を複数組み合わせて構成されているため、その構造が複雑になるという問題がある。また、保持部材は、測定器の下方からねじ部材を回転操作することで係合させることから、保持部材の固定作業および固定解除作業が煩雑となり、測定器の取付け作業性の向上が必ずしも十分に実現できないという問題もある。
本発明の目的は、簡単な構造によって容易に着脱することができ測定器の取付け作業性を十分に向上させることができる保持構造を提供することである。
本発明の保持構造は、スケールを内蔵する長尺状のスケール枠と、このスケール枠の長手方向に移動自在に設けられて前記スケールとの相対移動量を検出する検出器と、を備えた測定器に用いられる保持構造であって、前記スケール枠の長手方向に沿って該スケール枠に形成された第1溝部と、前記第1溝部に平行となるように前記検出器に形成された第2溝部と、前記第1溝部と前記第2溝部とに係合させて前記測定器を保持する保持部材と、を備え、前記保持部材は、前記検出器の移動方向に直交する前記スケール枠の幅方向の一方側の側面に亘る板状の本体部と、前記本体部から前記幅方向の他方側に突出して前記第1溝部に係合する第1爪部と、前記本体部から前記幅方向の他方側に突出して前記第2溝部に係合する第2爪部と、前記本体部から前記幅方向の他方側に突出して前記スケール枠と前記検出器との隙間に位置する突片部と、を備えることを特徴とする。
このような本発明によれば、スケール枠に形成された第1溝部と、検出器に形成された第2溝部と、第1溝部に係合する第1爪部と第2溝部に係合する第2爪部とを有する保持部材と、を用いて、検出器の移動方向に直交するスケール枠の幅方向の一方側から幅方向の他方側に向かって保持部材を装着することでスケール枠に検出器を保持させることができる。すなわち、測定器に保持部材を取付ける作業者と対向する作業面から測定対象部を取付ける取付け面に向かって保持部材を装着することで、測定器の下方から作業することなく保持部材を装着することができるため、測定器への保持部材の取付け作業性を向上させることができる。
また、保持部材をスケール枠の幅方向の一方側から幅方向の他方側に向かって装着することで、第1溝部に第1爪部を係合させ、第2溝部に第2爪部を係合させ、スケール枠と検出器との隙間に突片部を位置させた保持状態とすることができ、簡単に保持部材を固定することができる。また、保持部材はスケール枠と検出器との隙間に突片部を位置させることで、スケール枠と検出器との接触を防ぐことができ、輸送時の揺れ等によるスケール枠と検出器との接触でスケールや検出器のセンサー部が破損することを防ぐことができる。
このような保持部材によって検出器を保持することでねじ止めが不要になるので、測定対象部への測定器の取付け作業性を向上させることができる。さらに、ねじ止めのためのねじ孔を設ける必要がないため、コスト削減を図ることができる。
また、保持部材は、それぞれ単純な形状を有した第1爪部、第2爪部および突片部によって構成されるので、保持部材の構造を簡単化することができる。
また、保持部材の移動は、第1溝部と第1爪部との摩擦力、第2溝部と第2爪部との摩擦力、スケール枠および検出器と突片部との摩擦力によって規制されるので、検出器の位置決めの際、この摩擦力を超える力を加えることで検出器をスケール枠の長手方向に沿って移動させることができるので、検出器の位置決めを容易に実施することができる。
この際、前記第1溝部は、前記スケール枠の上面部に形成され、前記第2溝部は、前記検出器の底面部に形成され、前記保持部材は、可撓性を有し、前記第1爪部は、前記本体部から前記第1溝部に向かって延びて形成された第1延出部と、該第1延出部から前記第1溝部に向かって突出する第1先端部と、を備え、前記第2爪部は、前記本体部から前記第2溝部に向かって延びて形成された第2延出部と、該第2延出部から前記第2溝部に向かって突出する第2先端部と、を備えることが好ましい。
このような構成によれば、スケール枠の上面部に形成された第1溝部と、検出器の底面部に形成された第2溝部と、可撓性を有する保持部材と、を用いて、スケール枠の幅方向の一方側から幅方向の他方側に向かって保持部材を撓ませて装着することで簡単に検出器をスケール枠に保持することができる。保持部材を撓ませることで、第1溝部および第2溝部に第1爪部および第2爪部を容易に係合させることができるため、作業性の向上を図ることができる。
この際、前記保持部材は、前記本体部から前記幅方向の他方側に突出する係合片部を有し、前記検出器は、前記係合片部と係合する係合溝部を有し、前記係合片部および前記係合溝部は、それぞれ前記長手方向の一方側に向かうにしたがい前記スケール枠から離れる方向に傾斜して形成された傾斜面を有し、前記保持部材の前記長手方向の一方側への移動に伴って前記傾斜面同士が摺接し、前記検出器が前記スケール枠に向かって付勢されることが好ましい。
このような構成によれば、保持部材の本体部には検出器に向かって突出する係合片部が形成され、この係合片部と検出器の係合溝部とを係合させることで、検出器がスケール枠側に引き寄せられて保持される。これにより、スケール枠と検出器との隙間に位置する突片部の摩擦力が大きくなり、この摩擦力によってさらにスケール枠の長手方向に沿った検出器の移動を確実に規制して、検出器を安定して保持することができる。
この際、前記第2爪部および前記突片部は、前記係合片部よりも前記幅方向の他方側まで延びて形成されることが好ましい。
このような構成によれば、係合片部よりもスケール枠の幅方向の他方側、すなわち係合片部よりも奥まで延びて第2爪部および突片部が形成されることで、スケール枠の長手方向を軸とした回転方向の力が検出器に加わったとしても、その回転を第2爪部と突片部とで抑制して確実にスケール枠に検出器を保持することができる。
この際、前記保持部材は、前記長手方向における前記本体部の一方側および他方側のそれぞれに形成された一対の前記第1爪部および前記第2爪部を備えることが好ましい。
このような構成によれば、保持部材の本体部の一方側および他方側に第1爪部および第2爪部を一対ずつ有し、スケール枠の長手方向に離れた位置で第1溝部および第2溝部に係合させてスケール枠および検出器を保持するため、輸送過程の振動等によるスケール枠の幅方向およびこの幅方向とスケール枠の長手方向に直交する方向を軸とした回転方向の力が検出器に加わったとしても、検出器のガタつきを抑制し破損等を防止することができる。
本発明の一実施形態に係る保持構造を用いた測定器の正面図および断面図 前記保持構造および測定器を示す斜視図 前記保持構造における保持部材を測定器に取付けた状態を示す斜視図 前記保持部材を示す正面図および側面図 前記保持部材を示す斜視図 前記保持部材の取付手順を説明する断面図 図6に続く保持部材の取付手順を説明する正面図 図7に続く保持部材の取付手順を説明する拡大断面図
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る保持構造を用いた測定器(リニアスケール)の正面図および断面図である。具体的には、図1(A)は保持構造を用いたリニアスケールの正面図であり、図1(B)は図1(A)のA−A断面における保持構造を用いたリニアスケールの断面図である。
測定器1は、図1に示すように、測定器本体2と、この測定器本体2に移動自在に設けられる検出器3と、を備える。この測定器1は、一対の測定対象部W1,W2間の移動距離を測定するものであって、測定器本体2が一方の測定対象部W1に固定され、検出器3が他方の測定対象部W2に固定される。
測定器本体2は、長尺状のスケール枠4と、このスケール枠4に内蔵されるスケール5と、を有して構成されている。スケール枠4は、中空状に形成されており、スケール5は、ガラス等の透光性材料からなるスケール基材と、このスケール基材の表面に形成されて一定のピッチの光学格子からなる目盛と、を有し、スケール枠4の内部に固定されている。なお、以下の説明および各図面において、スケール枠4の長手方向をX方向と記し、X方向に直交するスケール枠4の幅方向(奥行方向)をY方向と記し、X,Y方向に直交する上下方向をZ方向と記す場合がある。
検出器3は、スケール枠4の外部に設けられて他方の測定対象部W2に固定される検出器本体6と、この検出器本体6からスケール枠4の内部に延びて設けられる検出部7と、を有している。検出部7は、スケール5の一方面に沿って設けられて光を照射する発光部7Bと、スケール5の他方面に沿って設けられて発光部7Bからスケール5を透過した透過光を受光する受光部7Aと、を有して構成されている。
この検出器3は、受光部7Aが受光した透過光に基づいて電気信号を生成し、この電気信号を検出器本体6が受信することで、スケール5との相対移動量を検出するようになっている。
スケール枠4は、アルミ合金製の押し出し形成材で形成され、上部に位置して一方の測定対象部W1と固定される固定部4Aと、固定部4Aから下方(−Z方向)に延びて前面側に位置する第1側面部4Bと、固定部4Aから下方(−Z方向)に延びて測定対象部W1に対向する第2側面部4Cと、第1側面部4Bの下端から折れ曲がって背面側(+Y方向)に延びる第1底面部4Dと、第2側面部4Cの下端から折れ曲がって前面側(−Y方向)に延びる第2底面部4Eと、固定部4Aと第1側面部4Bとの間に位置する上面部4Fと、スケール枠4の長手方向(X方向)に沿って上面部4Fに形成された第1溝部14と、を有して全体略矩形中空状に形成されている。
第1底面部4Dと第2底面部4Eとの間には、長手方向(X方向)に沿って開口した開口溝部4Gが形成され、この開口溝部4Gを通して検出器3の検出器本体6と検出部7とが連結されている。また、第1底面部4Dと検出器本体6との間には、隙間部16が設けられている。
検出器本体6は、全体略矩形中空状に形成され、スケール枠4の第1底面部4Dおよび第2底面部4Eと近接する上面部6Aと、底面に位置する底面部6Bと、前面に位置する前面部6Cと、背面に位置する背面部6Dと、を有している。底面部6Bは、スケール枠4の第1溝部14に平行となるように形成された第2溝部15を備えている。
以上の測定器1において、検出器3をスケール枠4に保持するための保持部材20が利用される。保持部材20は、測定対象部W1,W2に取付けるまでの輸送過程等において、測定器本体2に対して検出器3が任意方向に動いてスケール枠4等と接触して破損することを防止するために、検出器3をスケール枠4に保持して移動を拘束する。さらに、保持部材20は、測定対象部W1,W2への測定器1の取付けに際し、測定器本体2に対して検出器3を位置決めするために利用される。
図2は、前記保持構造および測定器を示す斜視図であり、図3は、前記保持構造における保持部材を測定器に取付けた状態を示す斜視図である。
図2に示すように、スケール枠4と検出器本体6との間には、隙間部16が設けられている。また、検出器本体6の上面部6Aおよび前面部6Cの角部には、隙間部16に開口した係合溝部17が形成されている。
図2,3に示すように、保持部材20は、例えばエンジニアリングプラスチック(Engineering plastic)等の可撓性素材で形成された一体形成部材であり、保持部材20の基礎となる本体部30と、第1溝部14と係合する第1爪部40と、第2溝部15と係合する第2爪部50と、スケール枠4と検出器本体6との間の隙間部16に向かって突出する突片部60と、検出器本体6の係合溝部17と係合する係合片部70と、を有して構成されている。
保持部材20は、検出器3を測定器本体2の長手方向(X方向)に沿った所定の位置に移動させた後、スケール枠4の幅方向の一方側(−Y方向)から幅方向の他方側(+Y方向)に向かって移動させてから、スケール枠4の長手方向の一方側(+X方向)にスライドさせることで、測定器1に装着することができる。
図4は、前記保持部材を示す正面図および側面図である。具体的には、図4(A)は−Y方向からみた保持部材20を示す正面図であり、図4(B)は−X方向からみた保持部材20を示す側面図である。
図4に示すように、保持部材20は、スケール枠4(図3参照)の長手方向(X方向)における一方側(+X方向側)および他方側(−X方向側)のそれぞれに形成された一対の第1爪部40および第2爪部50を備えている。本体部30は、スケール枠4の長手方向(X方向)に延びる本体基礎部31と、本体基礎部31の左右両端部から第1爪部40まで延びる一対の第1基礎部32と、本体基礎部31の左右両端部から第2爪部50まで延びる一対の第2基礎部33と、を有して正面視略H字型に形成されている。本体基礎部31および第2基礎部33には、スケール枠4の第1側面部4Bおよび検出器本体6の前面部6Cに当接する突部34が設けられている。
第1爪部40は、保持部材20の第1基礎部32からスケール枠4の上面部4Fの第1溝部14に向かって延びて形成された第1延出部41と、この第1延出部41から第1溝部14に向かって突出する鋭角状の第1先端部42と、第1先端部42を第1溝部14に着脱する際の補助として機能する取手部43と、で構成されている。
取手部43は、スケール枠4の下方(−Z方向)や幅方向の一方側(−Y方向)に移動させることで第1基礎部32を撓ませることができ、第1爪部40を第1溝部14に係合する際の補助として用いることができる。
第2爪部50は、保持部材20の第2基礎部33から検出器本体6の底面部6Bの第2溝部15に向かって延びて形成された第2延出部51と、この第2延出部51から第2溝部15に向かって突出する丸みを帯びた形状の第2先端部52と、で構成されている。
突片部60は、スケール枠4の第1底面部4Dと当接する第1当接面61と、検出器本体6の上面部6Aと当接する第2当接面62と、を有している。
図5は、前記保持部材を示す斜視図である。具体的には、測定器1に対向する保持部材20の取付け面を示す斜視図である。
図4,5に示すように、保持部材20の係合片部70は、突片部60の第2当接面62に接続するように本体基礎部31に形成されている。さらに、係合片部70は、係合溝部17に向かって突出して形成されており、スケール枠4の長手方向の一方側(+X方向)に向かうにしたがいスケール枠4から離れる方向(−Z方向)に傾斜した傾斜面70Aを有している。ここで、検出器本体6の前面部6Cに形成された係合溝部17(図2参照)は、長手方向の一方側(+X方向)に向かうにしたがいスケール枠4から離れる方向(−Z方向)に傾斜した傾斜面17Aを有している。なお、第2爪部50および突片部60は、係合片部70よりもスケール枠4の幅方向の他方側(+Y方向)まで延びて形成されている。
続いて、図6〜8を参照して測定器1に対する保持部材20の取付手順を説明する。
図6は、図1(A)のA−A断面における断面図であり、図6(A),(B)は、測定器1に対して保持部材20を取付ける前と、取付けた後を示す図である。
先ず、測定器本体2の長手方向(X方向)に沿った所定の位置に検出器3を移動させる(図2参照)。
次に、図6(A)に示すように、保持部材20の突片部60をスケール枠4の第1底面部4Dと検出器本体6の上面部6Aとの間の隙間部16に位置させ、さらに、検出器本体6の前面部6Cの係合溝部17に挿入可能な位置に係合片部70が位置するように保持部材20を移動させる。
次に、図6(B)に示すように、保持部材20の突片部60を隙間部16に向かってスケール枠4の幅方向の一方側(−Y方向)から幅方向の他方側(+Y方向)に向かって挿入し、係合片部70も同様に係合溝部17に向かって挿入する。そして、第1爪部40と第1溝部14とを係合させ、第2爪部50と第2溝部15とを係合させる。この際、第1爪部40および第2爪部50は、どちらを先に第1溝部14および第2溝部15と係合させてもよいが、第2爪部50から先に係合させる方が好ましい。第1爪部40には取手部43が設けられており、第1爪部40を係合する際に取手部43を用いて第1基礎部32を撓ませることで、容易に第1爪部40と第1溝部14とを係合させることができる。また、保持部材20を取外す際は、取手部43を用いて第1溝部14から第1爪部40の第1先端部42を外し、第1基礎部32を撓ませることで容易に取外すことができる。
図7,8は、図6に続く保持部材の取付手順を説明する図である。
具体的には、図7(A),(B)は、スケール枠4の長手方向の一方側(+X方向)に保持部材20を移動させることで検出器本体6の係合溝部17と保持部材20の係合片部70とを係合させる前と、係合させた後を示す図である。図8は、図6(B)のB−B断面における図7の拡大断面図であり、図8(A),(B)は、図7(A),(B)と同じく検出器本体6の係合溝部17と保持部材20の係合片部70を係合させる前と、係合させた後を示す図である。
図7,8に示すように、先ず、図6で測定器1に装着した保持部材20をスケール枠4の長手方向の一方側(+X方向)にスライドさせて移動させる。この際、保持部材20をスライドさせて移動させることで、検出器3がスケール枠4側に引き寄せられて保持される。図8(A)に示すように、係合溝部17と係合片部70との間には隙間が生じている。また、検出器本体6の上面部6Aと突片部60の第2当接面62との間にも隙間が生じている。
次に、測定器1に装着した保持部材20をスケール枠4の長手方向の一方側(+X方向)にスライドさせて移動させることで、係合溝部17の傾斜面17Aと係合片部70の傾斜面70Aとの傾斜面同士が摺接する。摺接する過程において、傾斜面17Aは、傾斜面70Aをスケール枠4へ近づく方向(+Z方向)にスライドして移動しつつ検出器3をスケール枠4側に引き寄せられて付勢される。検出器3がスケール枠4側に引き寄せられるにしたがい隙間部16は狭められ、スケール枠4の第1底面部4Dと突片部60の第1当接面61とが当接し、検出器本体6の上面部6Aと突片部60の第2当接面62とが当接する。また、係合溝部17と係合片部70とが当接し、保持部材20のスケール枠4の長手方向(+X方向)への移動を規制する。
以上により、スケール枠4、検出器本体6および突片部60が互いに当接し、互いが当接することで接触面積が大きくなる。したがって、突片部60の摩擦力は保持部材20をスケール枠4の長手方向(+X方向)へスライドさせ移動させる前よりも大きくなり、この摩擦力によって、保持部材20は、スケール枠4の幅方向(Y方向)およびこの幅方向とスケール枠4の長手方向に直交する方向(Z方向)を軸とした回転方向への移動を拘束し検出器3をスケール枠4に固定する。
このような本実施形態によれば、以下の作用・効果を奏することができる。
(1)測定器1において、保持部材20をスケール枠4の幅方向の一方側(−Y方向)から幅方向の他方側(+Y方向)に向かって装着することで、測定器1の下方から作業することなくスケール枠4に検出器3を保持することができるため、測定器1への保持部材20の取付け作業性を向上させることができる。
(2)保持部材20をスケール枠4の幅方向の一方側(−Y方向)から幅方向の他方側(+Y方向)に向かって装着することで、第1溝部14に第1爪部40を係合させ、第2溝部15に第2爪部50を係合させ、スケール枠4と検出器本体6との隙間部16に突片部60を位置させた保持状態とすることができ、簡単に保持部材20を固定することができる。
(3)保持部材20は、スケール枠4と検出器本体6との隙間部16に突片部60を位置させることで、スケール枠4と検出器3との接触を防ぐことができ、輸送時の揺れ等による検出器3とスケール枠4との接触で測定器1が破損することを防ぐことができる。
(4)保持部材20によって検出器3をスケール枠4に保持することで、ねじ止めが不要になるので測定対象部W1,W2への測定器1の取付け作業性を向上させることができる。
(5)保持部材20によって検出器3をスケール枠4に保持することで、測定器1にはねじ止めのためのねじ孔を設ける必要がないため、コスト削減を図ることができる。
(6)保持部材20は、それぞれ単純な形状を有した第1爪部40、第2爪部50、突片部60および係合片部70によって構成されるので、保持部材20の構造を簡単化することができる。
(7)スケール枠4および検出器本体6と突片部60との摩擦力、第1溝部14と第1爪部40との摩擦力、第2溝部15と第2爪部50との摩擦力によって保持部材20の移動が規制されるので、摩擦力を超える力を加えることで検出器3をスケール枠4の長手方向(X方向)に沿って移動させることができ、測定器1を測定対象部W1,W2に取付ける際は、検出器3の位置決めを容易に実施することができる。
(8)可撓性を有する保持部材20を用いて撓ませて装着することで、第1溝部14および第2溝部15に第1爪部40および第2爪部50を容易に係合させることができるため、作業性の向上を図ることができる。
(9)保持部材20の本体部30には、係合溝部17に向かって突出する係合片部70が形成され、この係合片部70と係合溝部17とを係合させることで、検出器3がスケール枠4側に引き寄せられて保持される。これにより、スケール枠4と検出器本体6との隙間部16に位置する突片部60の摩擦力が大きくなり、この摩擦力によってさらにスケール枠4の長手方向に沿った検出器3の移動をより確実に規制して、検出器3を安定して保持することができる。
(10)係合片部70よりもスケール枠4の幅方向の他方側(+Y方向)まで延びて第2爪部50および突片部60が形成されることで、スケール枠4の長手方向(X方向)を軸とした回転方向の力が検出器3に加わったとしてもその回転を第2爪部50と突片部60とで抑制して確実に保持することができる。
(11)保持部材20は、本体部30の一方側(+X方向)および他方側(−X方向)のそれぞれに形成された一対の第1爪部40および第2爪部50を有し、これらをスケール枠4の長手方向(X方向)に離れた位置で第1溝部14および第2溝部15に係合させて検出器3とスケール枠4とを保持するため、輸送過程の振動等にスケール枠4の幅方向(Y方向)およびこの幅方向とスケール枠4の長手方向に直交する方向(Z方向)を軸とした回転方向への検出器3のガタつきを抑制し破損等を防止することができる。
〔実施形態の変形〕
なお、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
例えば、前記実施形態では、光学式の測定器(リニアスケール)に保持構造を用いる場合を説明したが、測定器としては、測定器本体に移動自在に設けられる検出器を備えたものであればよく、検出器の形式や検出方式等は特に限定されるものではない。
前記実施形態では、測定器本体2のスケール枠4が全体略矩形中空状に形成されていたが、スケール枠4の形状は矩形に限らず任意形状でよい。
前記実施形態では、保持部材20の本体部30は、正面視略H字型に形成されていたが、略十字型に形成されていてもよく、また、略矩形型に形成されていてもよい。また、第1爪部40および第2爪部50は、保持部材20の本体部30において、スケール枠4の長手方向の一方側(+X方向側)および他方側(−X方向側)に一対ずつ設けられていたが、第1爪部40および第2爪部50は一対以上設けられていればよい。また、第1爪部40および第2爪部50は対になって設けられていなくてもよく、第1爪部40と第2爪部50とは、それぞれ異なった数で設けられていてもよい。
前記実施形態では、第1溝部14はスケール枠4の上面部4Fに形成され、第2溝部15は検出器本体6の底面部6Bに形成されていたが、第1溝部14はスケール枠4の固定部4Aや第1側面部4Bに形成されていてもよく、第2溝部15は検出器本体6の前面部6Cに形成されていてもよい。この際、保持部材20の第1爪部40および第2爪部50は、第1溝部14および第2溝部15に向かって係合するように形成されていればよい。
例えば、スケール枠4の第1側面部4Bに形成された第1溝部および検出器本体6の前面部6Cに形成された第2溝部に対して、第1爪部40および第2爪部50は第1溝部および第2溝部よりも僅かに厚く形成され、スケール枠4の幅方向の一方側(−Y方向)から幅方向の他方側(+Y方向)に向かって圧入するように装着してもよい。この場合には、保持部材20は、可撓性を有していなくてもよい。
第1爪部40と第2爪部50は爪状の係合部を有していたが、スケール枠4および検出器本体6に係合可能であれば任意形状でよく、例えば突出して形成されていてもよい。また、第1爪部40の第1先端部42は鋭角状に形成され、第2爪部50の第2先端部52は丸みを帯びた形状に形成されていたが、いずれも第1溝部14および第2溝部15と係合可能な形状を有していれば任意形状でよい。さらに、第1爪部40は下方(−Z方向)、第2爪部50は上方(+Z方向)に向かって形成されていたが、第1溝部14および第2溝部15と係合可能であれば、任意の方向に向かって形成されていてもよい。
保持部材20の本体部30の突部34は、本体部30の任意の箇所に任意形状で設けられていてもよく、また、必須ではなく省略されていてもよい。
第1爪部40の取手部43は、第2爪部50に設けられていてもよく、また、必須ではなく省略されてもよい。さらに、取手部43の形状は、第1爪部40を第1溝部14へ係合する際の補助として設けられているため、係合する際の補助ができれば任意形状でよい。
前記実施形態では、係合溝部17および係合片部70には、スケール枠4の長手方向の一方側(+X方向)に向かうにしたがいスケール枠4から離れる方向(−Z方向)に傾斜した傾斜面17Aおよび傾斜面70Aが形成されていたが、スケール枠4の長手方向の他方側(−X方向)に向かうにしたがいスケール枠4から離れる方向(−Z方向)に傾斜した傾斜面がそれぞれに形成されていてもよい。この際、係合溝部17と係合する係合片部70の傾斜面70Aも同様の傾斜に形成し、スケール枠4の長手方向の他方側(−X方向)に保持部材20を移動させ、摺接させて係合させる必要がある。また、係合溝部17および係合片部70は、必須ではなく省略されてもよい。
係合溝部17および係合片部70は、互いに摺接して検出器3をスケール枠4側に引き寄せることができればよいため、検出器本体6の前面部6Cおよび前面部6Cと対向する保持部材20の本体基礎部31に形成されていれば、本実施形態の位置に限らず任意の位置に形成してもよい。また、係合溝部17および係合片部70はそれぞれ2つずつ形成されていたが、各1つでもよいし、各3つ以上でもよい。
以上のように、本発明は、スケールを内蔵するスケール枠と、スケールとの相対移動量を検出する検出器と、を備えた測定器における検出器をスケール枠に保持する保持構造に好適に利用できる。
1 測定器
2 測定器本体
3 検出器
4 スケール枠
5 スケール
6 検出器本体
14 第1溝部
15 第2溝部
16 隙間部
17 係合溝部
20 保持部材
30 本体部
40 第1爪部
41 第1延出部
42 第1先端部
50 第2爪部
51 第2延出部
52 第2先端部
60 突片部
70 係合片部
W1,W2 測定対象部

Claims (5)

  1. スケールを内蔵する長尺状のスケール枠と、このスケール枠の長手方向に移動自在に設けられて前記スケールとの相対移動量を検出する検出器と、を備えた測定器に用いられる保持構造であって、
    前記スケール枠の長手方向に沿って該スケール枠に形成された第1溝部と、
    前記第1溝部に平行となるように前記検出器に形成された第2溝部と、
    前記第1溝部と前記第2溝部とに係合させて前記測定器を保持する保持部材と、を備え、
    前記保持部材は、
    前記検出器の移動方向に直交する前記スケール枠の幅方向の一方側の側面に亘る板状の本体部と、
    前記本体部から前記幅方向の他方側に突出して前記第1溝部に係合する第1爪部と、
    前記本体部から前記幅方向の他方側に突出して前記第2溝部に係合する第2爪部と、
    前記本体部から前記幅方向の他方側に突出して前記スケール枠と前記検出器との隙間に位置する突片部と、を備えることを特徴とする保持構造。
  2. 請求項1に記載された保持構造において、
    前記第1溝部は、前記スケール枠の上面部に形成され、
    前記第2溝部は、前記検出器の底面部に形成され、
    前記保持部材は、可撓性を有し、
    前記第1爪部は、
    前記本体部から前記第1溝部に向かって延びて形成された第1延出部と、
    該第1延出部から前記第1溝部に向かって突出する第1先端部と、を備え、
    前記第2爪部は、
    前記本体部から前記第2溝部に向かって延びて形成された第2延出部と、
    該第2延出部から前記第2溝部に向かって突出する第2先端部と、を備えることを特徴とする保持構造。
  3. 請求項1または請求項2に記載された保持構造において、
    前記保持部材は、前記本体部から前記幅方向の他方側に突出する係合片部を有し、
    前記検出器は、前記係合片部と係合する係合溝部を有し、
    前記係合片部および前記係合溝部は、それぞれ前記長手方向の一方側に向かうにしたがい前記スケール枠から離れる方向に傾斜して形成された傾斜面を有し、前記保持部材の前記長手方向の一方側への移動に伴って前記傾斜面同士が摺接し、前記検出器が前記スケール枠に向かって付勢されることを特徴とする保持構造。
  4. 請求項3に記載された保持構造において、
    前記第2爪部および前記突片部は、前記係合片部よりも前記幅方向の他方側まで延びて形成されることを特徴とする保持構造。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載された保持構造において、
    前記保持部材は、前記長手方向における前記本体部の一方側および他方側のそれぞれに形成された一対の前記第1爪部および前記第2爪部を備えることを特徴とする保持構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111366304A (zh) * 2020-05-08 2020-07-03 南京英格伯格智能装备有限公司 一种柔性作业的吸枪式检漏仪用夹持机构

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