JP2017173155A - 検体容器搬送装置および検体容器ホルダ - Google Patents
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Abstract
Description
(1) 1つ又は複数の検体容器を収納する収納部を有するホルダ本体と,収容された前記検体容器を覆うように前記ホルダ本体に対して取り付けられる開閉可能なカバー部材とを有し,前記カバー部材は,前記ホルダ本体が搬送経路の高さから上方に持ち上げられることで開き,前記ホルダ本体が搬送経路の高さまで降下されることで閉じる,検体容器ホルダと,
(2) 前記検体容器ホルダを搬送経路に沿って搬送する搬送機構と,
(3) 所定の位置に設けられ,前記ホルダ本体の底面を支持して上下動する昇降部材と,
(4) 前記昇降部材を上下方向に駆動する駆動機構と,
(5) 前記駆動機構の動作を制御する制御部と,
を有する検体容器搬送装置である。
(1−1)検体検査自動化システム
図1に,検体検査自動化システム1の構成例を示す。図1は,検体検査自動化システム1を上面側から見た図であり,主に,複数のモジュールを接続する搬送ラインの観点から描いている。搬送ラインを通じて接続される装置には,投入モジュール,遠心分離モジュール,開栓モジュール,検体分注モジュール,閉栓モジュール,収納モジュールなどがある。検体検査自動化システム1は,任意のモジュールを任意の台数組合せることで構成される。規模の大きな施設では,10台以上のモジュールを接続した検体検査自動化システム1が用いられることもある。
図2及び図3に,試験管22の搬送に使用される試験管ホルダ20の概略構成を示す。試験管ホルダ20は,ホルダ本体21と,ホルダ本体21に対して開閉自在に取り付けられた一対の検体用カバー(可動カバー)24,25とで構成される。ホルダ本体21は,円柱状の台座21Aと,上方に突出する4本の棒状部材で構成される収容部材21Bとで構成される。収容部材21Bは台座21Aの上面に設けられている。4本の棒状部材は,試験管22を収容する空間を取り囲むように等間隔に配置される。図2に示す構造は一例であり,ホルダ本体21の構成は任意である。
図6〜図8を使用して,検体検査自動化システム1における試験管ホルダ20の開閉動作(すなわち,検体用カバー24,25の開閉動作)について説明する。本実施例で使用する試験管ホルダ20は,検体用カバー24,25が側方に開く構造のため,搬送ライン(搬送経路)上にあっては,他の試験管ホルダ20と干渉して開閉動作が阻害される可能性がある。そこで,検体検査自動化システム1は,図6に示すスライド機構30により,搬送経路からオフセットした開閉位置(昇降機構が設けられている位置)に試験管ホルダ20を一旦退避させる。
以上説明したように,本実施例に係る試験管ホルダ20を用いれば,試験管22を試験管ホルダ20に移載する際,試験管22の蓋を開栓する際,試験管22から検体を分注する際,試験管22をトレイ19に移載する際など以外は,検体用カバー24,25を閉じた状態に保つことができる。このため,開口が開いた状態の試験管22が搬送経路上に長時間存在しても,搬送経路長が延長した場合でも,検体の蒸発量の低減が可能となる。また,本実施例に係る試験管ホルダ20を用いれば,搬送中に試験管22が転倒するおそれがなく,検体損失を防ぐこともできる。
(2−1)検体検査自動化システム
本実施例の場合も,検体検査自動化システム1の基本構成は,図1に示す構成と同じである。ただし,本実施例では,実施例1とは異なる構造の試験管ホルダを用いるため,押し上げピン等の配置位置に違いがある。
図9〜図12に,試験管22の搬送に使用される試験管ホルダ40の概略構成を示す。試験管ホルダ40は,ホルダ本体21と,ホルダ本体21の外周を覆う円筒部材45と,円筒部材45に対して開閉自在に取り付けられた可動蓋43とで構成される。本実施例の場合も,少なくとも円筒部材45は透明な部材で構成されることが望ましい。もっとも,円筒部材45は,不透明な材料であっても良い。
図13及び図14を使用して,検体検査自動化システム1における試験管ホルダ40の開閉動作(すなわち,可動蓋43の開閉動作)について説明する。本実施例で使用する試験管ホルダ40は,実施例1とは異なり,可動蓋43が上方に開く構造である。このため,搬送ライン(搬送経路)上で可動蓋43を開閉することができる。
以上説明したように,本実施例に係る試験管ホルダ40を用いれば,試験管22を試験管ホルダ40に移載する際,試験管22の蓋を開栓する際,試験管22から検体を分注する際,試験管22をトレイ19に移載する際など以外は,可動蓋43を閉じた状態に保つことができる。このため,開口が開いた状態の試験管22が搬送経路上に長時間存在しても,搬送経路長が延長した場合でも,検体の蒸発量の低減が可能となる。また,本実施例に係る試験管ホルダ40では,搬送ライン上で可動蓋43を開閉できるため,実施例1に記載の検体検査自動化システム1に比して開閉機構のためのスペースが少なく済む。勿論,本実施例に係る試験管ホルダ40を用いれば,搬送中に試験管22が転倒するおそれがなく,検体損失を防ぐこともできる。
本発明は,上述した実施例に限定されるものでなく,様々な変形例を含んでいる。例えば,試験管ホルダ20及び40は,複数本の試験管22を搭載可能ないわゆるラックタイプであっても良い。
2A…投入モジュール,
2B…収納モジュール,
10…部材,
12…主搬送ライン,
13…緊急追越しライン,
14,15…分岐ライン,
16,17…空ホルダ用搬送ライン,
18…戻りライン,
19…トレイ,
20…試験管ホルダ,
21…ホルダ本体,
21A…台座,
21B…収容部材,
22…試験管,
23…ガイドピン,
24,25…検体用カバー(可動カバー),
24A,25A…ガイド溝,
26…リンク機構,
26A,26B…リンクアーム,
30…スライド機構,
31…ホルダガイド,
31A…窪み,
31B…突起,
32…ホルダガイド駆動用モータ,
31A…回転軸,
33…エンドレスベルト,
34…軸,
35…ホルダ押し上げピン,
35A…突起,
36…ホルダ押し上げピン駆動用モータ,
36A…回転軸,
37…エンドレスベルト,
38…軸,
40…試験管ホルダ,
41…蓋押し上げ棒,
42…ガイドピン,
43…可動蓋,
44…ヒンジ部材,
44A.44B…部材,
44C…回転軸,
45…円筒部材,
45A…ガイド溝,
46…蓋押え,
47…突起,
51…ホルダストッパ,
52…ホルダストッパ駆動用モータ,
53…連結ギア,
101…ホストコンピュータ,
102…検体移載部。
Claims (10)
- 1つ又は複数の検体容器を収納する収納部を有するホルダ本体と,収容された前記検体容器を覆うように前記ホルダ本体に対して取り付けられる開閉可能なカバー部材とを有し,前記カバー部材は,前記ホルダ本体が搬送経路の高さから上方に持ち上げられることで開き,前記ホルダ本体が搬送経路の高さまで降下されることで閉じる,検体容器ホルダと,
前記検体容器ホルダを搬送経路に沿って搬送する搬送機構と,
所定の位置に設けられ,前記ホルダ本体の底面を支持して上下動する昇降部材と,
前記昇降部材を上下方向に駆動する駆動機構と,
前記駆動機構の動作を制御する制御部と
を有する検体容器搬送装置。 - 請求項1に記載の検体容器搬送装置において,
前記カバー部材は,少なくとも1つの可動部材を含む複数の部材で構成され,
前記可動部材は,前記ホルダ本体が搬送経路の高さ位置から上方に持ち上げられる際に開き,前記ホルダ本体が搬送経路の高さ位置まで降下される際に閉じる
ことを特徴とする検体容器搬送装置。 - 請求項1に記載の検体容器搬送装置において,
前記カバー部材の少なくとも一部分は透明である
ことを特徴とする検体容器搬送装置。 - 請求項1に記載の検体容器搬送装置において,
前記検体容器ホルダを,搬送経路上から前記所定の位置に移動させるスライド機構を更に有する
ことを特徴とする検体容器搬送装置。 - 請求項1に記載の検体容器搬送装置において,
前記検体容器ホルダを,搬送経路上の前記所定の位置に停止させるホルダストッパを更に有する
ことを特徴とする検体容器搬送装置。 - 請求項1に記載の検体容器搬送装置において,
前記ホルダ本体は,その底面付近の側面から外方に突出する一対のガイドピンを有し,
前記カバー部材は,閉状態において筒形状を形成する第1の可動カバーと第2の可動カバーを有し,
前記第1の可動カバーと前記第2の可動カバーはそれぞれ,前記一対のガイドピンに嵌合する一対のガイド溝を有し,
前記ガイド溝は,前記ホルダ本体の上昇時に前記第1の可動カバーと前記第2の可動カバーを開位置に移動させ,前記ホルダ本体の下降時に前記第1の可動カバーと前記第2の可動カバーを閉位置に移動させるように,前記ホルダ本体の移動方向に対して傾斜している
ことを特徴とする検体容器搬送装置。 - 請求項1に記載の検体容器搬送装置において,
前記カバー部材は,筒状部材と,前記筒状部材の上端側の開口を開閉する可動蓋を有し,
前記ホルダ本体は,その底面付近の側面から外方に突出する一対のガイドピンと,上方に向かって延びる蓋押し上げ棒と,前記可動蓋と前記蓋押し上げ棒の上端を回動可能に連結する連結部材とを有し,
前記筒状部材は,
その下端側の側面に設けられる,前記一対のガイドピンに嵌合して前記ホルダ本体を上下方向に案内する一対のガイド溝と,
その上端側の開口のうち前記蓋押し上げ棒の近傍位置に位置し,前記蓋押し上げ棒の上方への移動時に前記可動蓋の外縁部を上方から押さえることにより,前記可動蓋に回転運動を生じさせる蓋押さえ部と,
その上端側の開口に設けられ,前記蓋押し上げ棒と共に,前記可動蓋を下方から支持する支持部と
を有する
ことを特徴とする検体容器搬送装置。 - 1つ又は複数の検体容器を収納する収納部を有するホルダ本体と,
収容された前記検体容器を覆うように前記ホルダ本体に対して取り付けられる開閉可能なカバー部材と,
を有し,
前記カバー部材は,前記ホルダ本体が搬送経路の高さから上方に持ち上げられることで開き,前記ホルダ本体が搬送経路の高さまで降下されることで閉じる,検体容器ホルダ。 - 請求項8に記載の検体容器ホルダにおいて,
前記ホルダ本体は,その底面付近の側面から外方に突出する一対のガイドピンを有し,
前記カバー部材は,閉状態において筒形状を形成する第1の可動カバーと第2の可動カバーを有し,
前記第1の可動カバーと前記第2の可動カバーはそれぞれ,前記一対のガイドピンに嵌合する一対のガイド溝を有し,
前記ガイド溝は,前記ホルダ本体の上昇時に前記第1の可動カバーと前記第2の可動カバーを開位置に移動させ,前記ホルダ本体の下降時に前記第1の可動カバーと前記第2の可動カバーを閉位置に移動させるように,前記ホルダ本体の移動方向に対して傾斜している
検体容器ホルダ。 - 請求項8に記載の検体容器ホルダにおいて,
前記カバー部材は,筒状部材と,前記筒状部材の上端側の開口を開閉する可動蓋を有し,
前記ホルダ本体は,その底面付近の側面から外方に突出する一対のガイドピンと,上方に向かって延びる蓋押し上げ棒と,前記可動蓋と前記蓋押し上げ棒の上端を回動可能に連結する連結部材とを有し,
前記筒状部材は,
その下端側の側面に設けられる,前記一対のガイドピンに嵌合して前記ホルダ本体を上下方向に案内する一対のガイド溝と,
その上端側の開口のうち前記蓋押し上げ棒の近傍位置に位置し,前記蓋押し上げ棒の上方への移動時に前記可動蓋の外縁部を上方から押さえることにより,前記可動蓋に回転運動を生じさせる蓋押さえ部と,
その上端側の開口に設けられ,前記蓋押し上げ棒と共に,前記可動蓋を下方から支持する支持部と
を有する,検体容器ホルダ。
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