JP2017172238A - 電気錠装置、及び収納装置 - Google Patents

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重隆 俣江
Shigetaka Matae
重隆 俣江
由記江 麻生
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由記江 麻生
大輔 宮田
Daisuke Miyata
大輔 宮田
淳 尾山
Atsushi Oyama
淳 尾山
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Abstract

【課題】電子錠による施錠ができないタイプの収納装置を、電子錠による施錠ができるタイプにする。
【解決手段】電気錠装置は、物品を収納する収納装置と、前記収納装置の一部に設けられた開口部を塞ぐ扉とを備える収納装置の電気錠装置である。電気錠装置は、収納装置の扉の表面に設けられる読取装置と、前記扉が開くことを制限する固定具に対する突出量を増やして前記扉を施錠するボルトを有し、前記収納装置の扉の裏面側に設けられる電気錠と、前記電気錠を制御する制御部と、を備え、前記読取装置の背面は、前記扉の表面に向けて前記表面に固定され、読取装置には、利用者識別情報を取得する利用者情報取得部が設けられ、前記電気錠のボルトは、前記扉の枠部より、又は前記扉を係止するラッチ機構が設けられている領域より、前記扉の表面から奥行き方向にさらに隔てた位置に設けられている。
【選択図】図1

Description

本発明は、電気錠装置、及び収納装置に関する。
収納装置に収納した物品を、収納装置の扉に施錠して管理することが必要とされることが有る。既に設けられている収納装置が、その扉に施錠することができないものである場合、施錠することが可能な収納装置を新たに設けることが必要とされる。新たに設ける施錠可能な収納装置が、既に設けられていた他の収納装置と異なる意匠を有するものである場合、それらを並べて配置すると、オフィスの景観が低下する場合がある。
このような収納装置の中には、扉のハンドル部分の部材を交換することで、施錠することができないタイプの収納装置を施錠することが可能なタイプのものに改造する方法があることが知られている(特許文献1を参照)。
特開2013−96135号公報
しかしながら、施錠できないタイプの収納装置から施錠可能なタイプのものへの改造は、扉のハンドル部分の部材を電子錠に対応するものに交換するものであり、上記の改造方法による改造を適用可能な収納装置のモデルは、扉のハンドル部分の部材を交換できるものに制限される。そのため、対象の収納装置が、施錠可能に改造が可能なタイプでなければ、同様の方法で改造することができない。
本発明は、上記の事情を考慮してなされたものであり、施錠することができないタイプの収納装置を施錠可能にする電気錠装置、及び収納装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の一実施態様は、物品を収納する収納装置本体部と、前記収納装置本体部の一部に設けられた開口部を塞ぐ扉とを備える収納装置の電気錠装置であって、収納装置の扉の表面側に設けられる読取装置と、前記扉が開くことを制限する固定具に対する突出量を増やして前記扉を施錠するボルトを有し、前記収納装置の扉の裏面側に設けられる電気錠と、前記電気錠を制御する制御部と、を備え、前記読取装置は、前記扉の表面に固定され、前記読取装置には、利用者識別情報を取得する利用者情報取得部が設けられ、前記電気錠のボルトは、前記扉の枠部より、又は前記扉を係止するラッチ機構が設けられている領域より、前記扉の表面から奥行き方向にさらに隔てた位置に設けられている、電気錠装置である。
また、本発明の一実施態様の電気錠装置における前記読取装置には、さらに、前記電気錠に対する機械的な解錠操作を受け付ける解錠操作受付部が設けられ、前記電気錠は、前記扉を閉じた状態で前記ボルトを突出させて、前記ボルトに対する位置に配置した留め具に係止して施錠し、前記機械的な解錠操作を受け付けて、解錠操作受付部から前記電気錠に対する機械的な解錠操作を伝達する。
また、本発明の一実施態様の電気錠装置における前記留め具は、前記扉の裏面側に設けられたフレームにより支持される。
また、本発明の一実施態様の電気錠装置は、前記電気錠を開錠する権限が与えられた利用者の許可利用者識別情報を記憶する記憶部を備え、前記制御部は、前記利用者情報取得部により取得した利用者識別情報と、前記許可利用者識別情報とに基づいて、前記電気錠を解錠する。
また、本発明の一実施態様は、物品を収納する収納装置本体部と、前記収納装置本体部の一部に設けられた開口部を塞ぐ扉と、上記の電気錠装置と、を備える収納装置である。
本発明は、施錠することができないタイプのキャビネットを施錠可能にする電気錠装置、及び収納装置を提供することができる。
本実施形態の収納装置の全体構成を示す斜視図である。 本実施形態のキャビネット12の正面側から、キャビネット12を立面視した状態を示す図である。 本実施形態の扉16aの端部と扉16bの端部を見た立面図である。 本実施形態のキャビネット12の上方側から、錠装置20が設けられた扉を平面視した状態を示す図である。 本実施形態の錠装置20の構成図である。 本実施形態の解錠レバー22Rの位置に応じた施錠状態を示す図である。 本実施形態のキャビネット12に対して錠装置20を取り付ける方法を示す図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
図1は収納装置の全体構成を示す斜視図である。
この収納装置10は、キャビネット12と、錠装置20(電気錠装置)とを備えている。例えば、収納装置10は、1又は複数のキャビネット12を含む。収納装置10が複数のキャビネットからなる場合に、収納装置10が備える複数のキャビネットのうちの一部又は全部がキャビネット12として構成され、残りのキャビネットは、キャビネット12Cとして構成されていてもよい。同図に示されるように、キャビネット12には錠装置20が設けられており、キャビネット12Cには錠装置20が設けられていない。なお、キャビネット12は、キャビネット12Cを改造して形成されたものでもよい。
キャビネット12は、収納本体部14と、当該収納本体部14に対して開閉自在に取付けられている扉16a,16bとを備えている。例えば、収納本体部14には、物品を収納する収納スペース14aが形成されており、その収納スペース14aに対する物品の出し入れに利用する開口部14iが設けられている。収納スペース14aの開口部には、例えば、両開きタイプの扉16a,16bが開閉自在に取付けられている。扉16a、16bは、収納本体部14の一部に設けられた開口部14iを塞ぐように構成される。また、上記の収納スペース14aは棚14sによって複数に分割されていてもよい。
上記扉16a,16bを閉じた状態では、扉16a,16bの合せ目部分が重なり合って配設されるようになっており、対になる扉16a,16bのうち一方の図1の右側の扉16aを閉じた状態では、他方の図1の左側の扉16bを開くことができない構成となっている。また、一方の扉16aには、操作部としての取っ手部17aと、ラッチ機構17dとが取付けられている。ラッチ機構17dは、扉16aに組込まれ、当該扉16aを閉状態に保つようにロックする。このような機構としては、爪部を収納本体部14側に係脱自在に係合させるようにした周知機構を含む種々の構成を採用することができる。取っ手部17aは、扉16aの外面側に姿勢変更自在に取付けられている。この取っ手部17aの姿勢変更に連動して、上記ラッチ機構17dが扉16aを閉状態に保つようにロックし、或は、当該ロック状態を解除する。扉16bには、操作部としての取っ手部17bが取付けられている。取っ手部17bは、取っ手部17aと異なり、ラッチ機構17dに対して作用しない。
そして、扉16a,16bを閉じることで、上記ラッチ機構17dがロック状態になって扉16a,16bが閉じた状態に保たれる。また、この状態で、取っ手部17aを引っ張るように解除操作することで、上記ラッチ機構17dのロック状態が解除され、扉16aを開くことができるようになる。また、扉16aを開くことで、扉16bも開くことができるようになる。つまり、取っ手部17aは、扉16a,16bのロック状態を解除させるための操作部として機能する。
上記のキャビネット12の説明は、比較例のキャビネット12Cの説明にも共通する。
図1に示す比較例のキャビネット12Cには、錠装置20が設けられていないため、キャビネットを開く権限を与えられていない人でも取っ手部17aを操作することで、扉16a,16bのロック状態を解除して、扉16a,16bを開くことができる。
これに対し、キャビネット12には、取っ手部17aとラッチ機構17dの他に、錠装置20が設けられている。錠装置20が設けられたキャビネット12では、錠装置20がキャビネット12の扉16a,16bを施錠することで、扉16a,16bを開く権限が与えられていない人によるキャビネット12の操作を制限する。以下、この相違点を中心に説明する。
例えば、錠装置20は、キャビネット12における扉16aに取付けられる。錠装置20は、錠装置20のロック状態を解除する操作として、キャビネット12の外側から実施される操作を検出する。より具体的には、錠装置20は、扉16aにおける取っ手部17aの操作に干渉しない位置に取付けられる。取っ手部17aの操作に干渉しない位置とは、例えば、扉16aにおける取っ手部17aと異なる位置であって、錠装置20の位置を変更せずに利用者による取っ手部17aの操作を可能とする位置である。例えば、錠装置20は、上記の条件に基づいて決定された扉16aにおける扉16b側の端部近傍の位置に設けられている。
図2は、キャビネット12の正面側から、キャビネット12を立面視した状態を示す図である。同図には、閉じた状態の扉16a,16bの面(意匠面)の法線方向(−Y軸方向)にそって、キャビネット12の正面側から、キャビネット12を立面視した状態が示されている。錠装置20は、扉16a,16bにおける取っ手部17aの高さより高い位置又は低い位置に配されている。
図1と図2に示す例は、前述の取っ手部17aの高さより高い位置に配した場合を例示するものである。例えば、錠装置20の下端部の高さh2を、取っ手部17aの上端部の高さh1より高い位置に配することにより、錠装置20が取っ手部17aを覆うことが無く、取っ手部17aに対する操作が錠装置20に干渉することが無い。つまり、ラッチ機構17dによる扉16a,16bのロック状態を解除させるための操作方法を変更することなく、扉16a,16bに錠装置20による施錠管理機能をキャビネット12に付加することができる。
図3は、扉16aの端部と扉16bの端部を見た立面図である。図3(a)に、扉16aの扉16b寄りの端部を見た錠装置20を示す。読取装置21と電気錠22は、扉16aを挟んで配置され、対応付けて設けられている。図3(b)に、扉16bの扉16a寄りの端部を見た錠装置20を示す。固定部材23と固定具24は、扉16bを挟んで配置され、対応付けて設けられている。
図4は、キャビネット12の上方側から、錠装置20が設けられた扉を平面視した状態を示す図である。同図に示されるように、錠装置20は、読取装置21と、電気錠22と、固定部材23と、固定具24とを含む。
扉16aには、その表側の面に読取装置21が設けられ、その裏側の面に電気錠22が設けられている。
読取装置21には、キャビネット12の開錠を要求する利用者の識別情報(利用者識別情報)を、近接して配置されたICカード等から読み取って取得するカード読取部(利用者情報取得部)211と、電気錠22に対する機械的な解錠操作を受け付ける解錠操作受付部213とが設けられている。読取装置21は、その背面が扉16aの表面に向けられ、扉16aの表側の面(表面)に固定される。
電気錠22は、電気錠本体221と、センサー222と、フレーム223と、台座224と、カバー225を含む。例えば、電気錠本体221とセンサー222は、台座224に設けたフレーム223にねじなどにより締結され、固定される。センサー222は、後述するセンサー242と対になり、互いの近接状態を検出する。例えば、センサー222は、近接センサーである。センサー222とセンサー242とが近接した状態にある場合に、扉16aと扉16bが閉じられている状態にあることが検出される。
台座224は、扉16aの裏側の面(裏面)に設けられ、扉16aに対して移動しないように固定される。フレーム223とカバー225は、台座224にねじなどによって締結され、固定される。つまり、フレーム223は、電気錠本体221とセンサー222とを支持した状態で台座224に固定され、カバー225が電気錠本体221とセンサー222等を覆ってそれらを保護する。
キャビネット12は、扉16bが閉じられている状態で、扉16aを開閉することが可能である。扉16aの開度を調整する際に電気錠22が扉16bに干渉(接触)しないように、扉16bに対する電気錠22の位置が決定される。つまり、扉16aにおける電気錠22の位置は、扉16b側寄りの扉16aの端部近傍であるが、支持される軸を中心に扉16aを回動させても扉16bと電気錠22とが干渉しないような隙間Δrを確保できる位置に決定されている。例えば、軸から電気錠22の遠端部までの距離をr1とし、軸から扉16bの近端部までの距離をr2とすれば、隙間Δrは下記の式(1)を満たす。
Δr=(r2−r1)>0 ・・・(1)
電気錠22は、ラッチ機構17dを駆動させるためのラッチ機構駆動軸17sとも干渉しないように形成されている。例えば、図4に示すように、電気錠22の形状と位置は、ラッチ機構駆動軸17sの回動範囲を避けるように決定されており、カバー225が、ラッチ機構駆動軸17sに当たることはない。より具体的には、扉16bからボルト22Bまでの距離d1は、扉16bから扉16bの端部までの高さd2より長く形成されている。このように、ボルト22Bの位置を最適化することにより、キャビネット12が有するラッチ機構17dをそのまま利用することができる。
なお、カバー225によって保護される範囲内に、後述する制御部30が設けられていてもよい。
固定部材23は、閉じた状態の扉16bの表側の面(表面)に固定される。例えば、固定部材23には、キャビネット12の扉16bの意匠面と同様の意匠になるように施されていてもよい。
固定具24は、電気錠勘合部241(留め具)と、センサー242と、フレーム243と、台座244と、カバー245とを含む。電気錠勘合部241とセンサー242は、フレーム243に固定される。
台座244は、扉16bの裏側の面(裏面)に設けられ、扉16aに対して移動しないように固定される。フレーム243とカバー245は、台座244にねじなどによって締結され、固定される。つまり、フレーム243は、電気錠勘合部241とセンサー242とを支持した状態で台座244に固定され、カバー225が電気錠本体221とセンサー222等を覆ってそれらを保護する。なお、電気錠勘合部241とフレーム243は、一体で形成されていてもよく、別体で構成されていてもよい。
図5を参照して、錠装置20の構成について説明する。図5は、錠装置20の構成図である。
錠装置20は、読取装置21と、電気錠22と、制御部30とを備える。
読取装置21は、カード読取部211(利用者情報取得部)と、出力表示部212と、解錠操作受付部213とを備える。
カード読取部211は、ICカード40に記憶されている利用者識別情報を取得する。カード読取部211が読取対象とするICカード40は、例えば、ISO/IEC14443などで規定される通信方式により通信可能なものとする。以下の説明では、カード読取部211が読取対象をICカード40とする場合を例示するが、これに代えて、ICカードのように通信する機能を有した携帯型の端末装置に代えてもよい。
出力表示部212は、読取装置21の制御状態を表示する。例えば、その表示には、錠装置20に対する通電状態、読取装置21の読取結果の判定と、電気錠22の施錠状態や動作状況などを、LED等の点灯/消灯、発光色、発光パターン等により表示する。例えば、表示する項目として「稼働中(RUN)」、「施錠中(LOCK)」、「警報(ALM)」などが挙げられる。解錠操作受付部213は、錠装置20に対する機械的な解錠操作を受け付ける。例えば、解錠操作受付部213は、所定の軸周りの回転操作による回転量に基づいて、本解錠操作を優先させて、施錠状態にある錠装置20を解錠させる。その詳細は後述する。
なお、上記のとおり、カード読取部211と解錠操作受付部213は、読取装置21に視認可能な位置に配置されるが、前述の図2は一例を示すものであり、実施の形態はこれに制限されない。
電気錠22は、扉16a、16bが開くことを制限する固定具24に対する突出量を増やして扉16a、16bを施錠するボルト22Bを有する。図示するように電気錠22は、キャビネット12の扉16aの裏面側に設けられる。電気錠22のボルト22Bは、扉16a、16bの枠部より、又は扉16a、16bを係止するラッチ機構が設けられている領域より、扉16a、16bの奥行き方向に距離(d1−d2)ほど隔てた位置に設けられている。
電気錠22は、扉16a、16bを閉じた状態でボルト22Bを突出させることで、ボルト22Bに対する位置に配置した電気錠勘合部241に、当該ボルト22Bを係止して施錠する。さらに、電気錠22は、解錠操作受付部213による機械的な解錠操作を受け付けて、解錠操作受付部213から電気錠22に対する機械的な解錠操作を伝達する。
制御部30は、例えば、CPU(Central Processing Unit)等のプロセッサと、記憶装置などを有する。例えば、制御部30は、記憶部31と、コントローラ32と、通信IF部とを備える。
記憶部31は、ROM(Read Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)等の不揮発性の記憶装置と、RAM(Random Access Memory)レジスタ等の揮発性の記憶装置によって実現される。記憶部31は、錠装置20を機能させるためのプログラム、電気錠22を開錠する権限が与えられた利用者を許可利用者として識別するための識別情報、収納装置10の利用履歴情報等を格納する。
コントローラ32は、記憶部31に記憶されているプログラムにより、読取装置21のカード読取部211がICカードから読み取った情報などに基づいて制御指令を生成して、電気錠22を制御する。電気錠22の制御の詳細については後述する。コントローラ32は、錠装置20における制御状態を出力して、読取装置21の出力表示部212に表示させる。コントローラ32は、制御の履歴を管理して履歴情報として記憶部31に書き込む。コントローラ32は、通信IF部33を介して、外部のコンピュータと通信して、外部のコンピュータからの要求に基づいて、記憶部31に格納されている制御の履歴情報を当該コンピュータに対して送信する。
(電気錠22)
電気錠22の一例について、その詳細を説明する。本実施形態の電気錠22は、電力が供給されている状態で、制御部30からの指示に応じてボルト22Bの突出量を制御して、施錠機能の状態を切り換える。施錠機能の状態には、ボルト22Bの突出量を増大させた施錠状態と、ボルト22Bの突出量を減少させた開錠状態がある。
例えば、電気錠22は、モーター又はソレノイドなどの駆動部を内蔵しており、駆動部により駆動されるボルト22Bの駆動量により、施錠機能の状態を切り換える。電気錠22は、ボルト22Bを扉16b側に突出させた状態にすることで、ボルト22Bを固定具に勘合させることができ、電気錠22を施錠状態にすることができる。
なお、電気錠22に対する通電が遮断されても、電気錠22は、通電が遮断される前の状態を保持する。このような構造の電気錠22であれば、悪意を持つ者によって通電が遮断されても、施錠状態が切り替わることが無く、開錠させることができないものであり、セキュリティ性を確保することができる。
本実施形態の電気錠22は、施錠状態に対応する位置にあるボルト22Bの突出量を、機械的な制御により減少させることができる。例えば、停電時や管理者による点検時等のように、通常の運用と異なる利用形態では、電気的な制御だけでは、収納装置10を利用するうえでの自由度が低下する。そこで、電気錠22は、ボルト22Bの突出量を機械的な制御によって、減少方向に調整する調整手段を有している。この調整手段は、機械的な作用で調整可能に構成されており、通電状態に依存することなく制御することができる。例えば、電気錠22に設けられた解錠レバー22Rと変換部226は、調整手段の一例である。解錠レバー22Rは、電気錠22の本体部に対する突出量により、電気錠22の施錠機能を切り換える。
図6は、解錠レバー22Rの位置に応じた施錠状態を示す図である。図6(a)と(b)とに示すように、解錠レバー22Rが電気錠22の電気錠本体221より図6の上方(Z軸方向)に所定量突出した状態にあれば、電気錠22は、施錠機能を利用可能な状態(通常状態)にある。図6(a)に解錠状態を示し、図6(b)に施錠状態を示す。
その一方で、図6(c)に示すように、電気錠22の電気錠本体221に、先に示した解錠レバー22Rを押し込んだ状態にあれば、電気錠22は、施錠機能を利用できない強制解錠状態にある。電気錠22の電気錠本体221に解錠レバー22Rを押し込むことにより、電気錠22のボルトが解錠状態の位置に戻り、強制的に電気錠22を解錠させることができる。なお、解錠レバー22Rは、電気錠22内に設けられている図示しない弾性体により、図の上方(Z軸方向)に向けて付勢されていてもよい。この場合、解錠レバー22Rに対する外力が掛からない状況にあれば、解錠レバー22Rによって解錠することはない。
(機構的な連結による電気錠の解錠)
錠装置20において、読取装置21に設けられている解錠操作受付部213と、電気錠22の解錠レバー22Rとが変換部226を介して機械的に連結されており、解錠操作受付部213を操作することにより、間接的に解錠レバー22Rを操作することができる。
例えば、変換部226は、解錠操作受付部213に接続されるシャフト213Sの回転角に応じて、解錠レバー22Rを図6の上下方向(Z軸方向)に移動させる。変換部226は、シャフト213Sの初期状態の角度から回転された場合、解錠レバー22Rに対して図6の下向き方向(−Z軸方向)、つまり、解錠レバー22Rを電気錠22の本体に押し込む方向の応力を掛ける。これにより、解錠レバー22Rが、電気錠22の本体に押し込まれて、機械的な手段で、解錠させることが可能になる。変換部226において、回転量を直線移動量に変換する方法は、既知の方法を利用することができる。例えば、シャフト213Sをクランク状に形成して、シャフト213Sの軸からの偏芯した部分のZ軸方向の移動を解錠レバー22Rの移動に対応付けてもよい。
以上の説明では、解錠操作受付部213を回転させるものとして説明したが、これに限らず、解錠操作受付部213を操作することにより機械的に物理的な変化量を生成できればよい。ただし、解錠操作受付部213を回転させるように構成することで、扉16aに設ける穴の大きさを比較的小さくできる。また、その穴を略円形にすることが可能になり、扉16aの加工が容易になる。
図7は、キャビネット12に対して錠装置20を取り付ける方法を示す図である。
扉16aには、読取装置21と台座224を固定する複数の固定穴H1と、解錠操作受付部213による回転運動を、扉16aを挟んで収納スペース側に伝えるための穴H2と、読取装置21と制御部30とを電気的に接続するコードを通線する通線穴H3が設けられている。
固定ねじにより台座224に設けたリブと扉16aとを挟み、扉16aの裏面側から固定穴H1を通したねじにより読取装置21を扉16aに固定する。読取装置21と制御部30間は、通線穴H3を通したコードで接続される。読取装置21の解錠操作受付部213から延びるシャフト213Sは、穴H2を通って、解錠レバー22Rを駆動させる変換部226に接続される。
上記に示したように、実施形態の錠装置20は、収納装置10に適用される錠装置である。収納装置10は、物品を収納する収納装置本体部14bと、収納装置本体部14bの一部に設けられた開口部14iを塞ぐ扉16a、16bとを備える。
錠装置20は、収納装置10(キャビネット12)の扉16aの表面側に設けられる読取装置21と、扉16a、16bが開くことを制限する固定具24に対する突出量を増やして扉16a、16bを施錠するボルト22Bを有し、収納装置10の扉16aの裏面側に設けられる電気錠22と、電気錠22を制御する制御部30と、を備える。読取装置21は、扉16aの表面に固定され、読取装置21には、利用者識別情報を取得するカード読取部241が設けられる。電気錠22のボルト22Bは、扉16aの枠部より、又は扉を係止するラッチ機構が設けられている領域より、前記扉の表面から奥行き方向にさらに隔てた位置に設けられている。これらにより、錠装置20は、施錠することができないタイプの収納装置を施錠可能にすることができる。
また、電気錠22は、扉16a、16bを閉じた状態でボルトを突出させて、ボルトに対する位置に配置した電気錠勘合部241に係止して施錠するとともに、機械的な解錠操作を受け付けて、解錠操作受付部213から電気錠22に対する機械的な解錠操作を伝達する。これにより、電気錠22は、解錠操作を機械的な手段によって電気錠本体221に伝達することができ、電気的な制御によらずに電気錠22を解錠させることができる。
また、電気錠勘合部241は、扉16bの裏面側に設けられたフレーム243により支持されることにより、キャビネット12の内部に鍵を設けることができ、鍵を攻撃されるリスクを低減できる。
また、錠装置20は、電気錠22を開錠する権限が与えられた利用者を許可利用者として識別するための識別情報を記憶する記憶部31を備える。制御部30は、カード読取部211により取得した利用者識別情報と、許可利用者識別情報とに基づいて、電気錠22を解錠する。これにより、錠装置20は、利用者識別情報と許可利用者識別情報とを照合することにより、利用者に付与される利用権限に応じて、キャビネット12の利用を許可することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
例えば、実施形態の収納装置10における各キャビネット12には、それぞれコントローラ30を含む錠装置20が設けられるものとして説明したが、これに代えてコントローラ30が複数の電気錠22を制御するようにしてもよい。この場合、利用者は、各キャビネット12に対応して設けられたカード読取部211にICカード40の情報を読み取らせるようにしてもよい。
10…収納装置、12、12C…キャビネット、14…収納本体部、16a、16b…扉、20…錠装置(電気錠装置)、21…読取装置、211…カード読取部、212…出力表示部、213…解錠操作受付部、22…電気錠、221…電気錠本体、222…センサー、223…フレーム、224…台座、225…カバー、226…変換部、23…固定部材、24…固定具、241…電気錠勘合部(留め具)、242…センサー、243…フレーム、244…台座、245…カバー、30…制御部、31…記憶部、32…コントローラ、40…ICカード

Claims (5)

  1. 物品を収納する収納装置本体部と、前記収納装置本体部の一部に設けられた開口部を塞ぐ扉とを備える収納装置の電気錠装置であって、
    収納装置の扉の表面側に設けられる読取装置と、
    前記扉が開くことを制限する固定具に対する突出量を増やして前記扉を施錠するボルトを有し、前記収納装置の扉の裏面側に設けられる電気錠と、
    前記電気錠を制御する制御部と、
    を備え、
    前記読取装置は、前記扉の表面に固定され、
    前記読取装置には、利用者識別情報を取得する利用者情報取得部が設けられ、
    前記電気錠のボルトは、
    前記扉の枠部より、又は前記扉を係止するラッチ機構が設けられている領域より、前記扉の表面から奥行き方向にさらに隔てた位置に設けられている、
    電気錠装置。
  2. 前記読取装置には、
    さらに、前記電気錠に対する機械的な解錠操作を受け付ける解錠操作受付部が設けられ、
    前記電気錠は、
    前記扉を閉じた状態で前記ボルトを突出させて、前記ボルトに対する位置に配置した留め具に係止して施錠し、前記機械的な解錠操作を受け付けて、解錠操作受付部から前記電気錠に対する機械的な解錠操作を伝達する、
    請求項1記載の電気錠装置。
  3. 前記留め具は、
    前記扉の裏面側に設けられたフレームにより支持される、
    請求項2記載の電気錠装置。
  4. 前記電気錠を開錠する権限が与えられた利用者の許可利用者識別情報を記憶する記憶部
    を備え、
    前記制御部は、
    前記利用者情報取得部により取得した利用者識別情報と、前記許可利用者識別情報とに基づいて、前記電気錠を解錠する
    請求項1から請求項3のうち何れか1項記載の電気錠装置。
  5. 物品を収納する収納装置本体部と、
    前記収納装置本体部の一部に設けられた開口部を塞ぐ扉と、
    請求項1から請求項4のうち何れか1項記載の電気錠装置と、
    を備える収納装置。
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