JP2017171238A - 手押し車 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な構成で、操作性に優れた走行用と駐車用のブレーキを備えた手押し車を提供することにある。
【解決手段】前輪2と後輪5を有する車体1と、車体の後輪の近くに設けられ作動時に前記後輪の回転を阻止する制動部31と、車体の後方向の上部に設けられ車体を押す際に把持するための操作ハンドル14と、操作ハンドルと一体的に設けられた保持部16と、下端部が保持部に上下方向及び車体の前後方向に回動可能に支持されて設けられ、上端部側を後方向へ所定角度回動させたときにその回動角度で保持されるブレーキハンドル24と、一端が制動部に連結され他端がブレーキハンドルに連結して設けられブレーキハンドルを上昇方向或いは前記後方向へ回転させたときに引かれて制動部を作動させる操作ワイヤ28を具備する。
【選択図】 図1

Description

この発明は老人や足腰が不自由な人などが散歩や買い物などをする際に、歩行を補助するために用いられる手押し車に関する。
老人や足腰が不自由な人などが散歩や買い物などをする際、歩行を補助するために手押し車が用いられることがある。この種の手押し車には、利用者が押して歩行しているときに使用される走行用ブレーキが備えられている。
さらに、前記手押し車には座部を設け、利用者が手押し車を止めて前記座部に着座して休息できるようにしたものがある。そのような手押し車においては、利用者が前記座部に着座しているときに、手押し車が不用意に動くのを防止するため、駐車用ブレーキを備えるようにしている。それによって、手押し車の座部に安定した状態で着座して休息することができる。
駐車用ブレーキが設けられた手押し車としては、特許文献1と特許文献2に示されるものが知られている。特許文献1では車体のハンドルに通常(走行用)ブレーキの操作レバーを回動可能に設けている。この操作レバーを回動操作することで、走行時にブレーキをかけることができるようにする一方、前記車体の前記操作レバーの近くに切り換え部材を回動可能に設ける。この切り換え部材には前記操作レバーに設けられたストッパに択一的に係合する第1の係止部と第2の係止部が形成されている。
前記切り換え部材は前記第1の係止部が前記ストッパに係合する第1の位置と、前記第2の係止部が前記ストッパに係合する第2の位置との間で回動させることができるようになっている。
前記切り換え部材の第1の係止部が前記ストッパに係合した前記第1の位置にあるときには、通常のブレーキ作動モードとなるため、前記操作レバーを回動操作することで、ブレーキをかけることができる。
そして、前記切り換え部材を回動させ、前記第2の係止部を前記ストッパに係合させて前記第2の位置とすると、前記操作レバーが前記切り換え部材によって回動させられて車輪の回転が阻止されるから、駐車用ブレーキの状態となる。
特許文献2では、車体のハンドル部分にブレーキレバーを回動可能に設けている。このハンドルレバーをフック部材によって水平な状態で下降方向へ回動不能な状態で保持し、前記ハンドルレバーを水平に保持された状態から上方へ回動させることで、走行時に車輪にブレーキをかけることができる。
駐車時には前記ハンドルレバーを前記フックから外し、このハンドルレバーを下方へ回動させる。それによって、駐車時に車輪にブレーキをかけることができるようにしている。
走行時にブレーキをかけるときと、駐車時にブレーキをかけるときとでは前記ハンドルレバーの回動方向が逆に向きとなる。そのため、走行時のブレーキは、車体の車輪の近くに中途部が回動可能に取付けられた制動部材の一端に設けられたブレーキ片を車輪の外周面に圧接させるようにしている。
一方、駐車時にブレーキをかけるときには、車輪の中心部に放射状に設けられた複数の係止部の間に、前記制動部材の他端に設けられたストッパ片を前記係止部の間に入り込ませ、前記車輪が回転するのを阻止するようにしている。
特開2004−136715号公報 特開2002−87273号公報
第1の引用文献1の構成では、手押し車に駐車ブレーキを備えるために、通常の走行ブレーキの構成部品の他に、駐車ブレーキを構成する専用の部品としての切り換え部材を備え、その切り換え部材を操作して駐車ブレーキを掛けなければならない。
そのため、部品点数が増大し、コストの上昇を招くということがあるばかりか、駐車ブレーキをかけるときには走行ブレーキとは全く別の前記切り換え部材を操作しなければならないため、操作性の低下を招いたり、操作し忘れるという虞がある。
第2の引用文献の構成では、走行時にブレーキをかけるときと、駐車時にブレーキをかけるときとでは制動部材を逆方向に回動させる構成である。そのため、前記制動部材の一端にブレーキ片を設けるだけでなく、他端にストッパ片を設けなければならない。しかも、駐車時にブレーキをかけるために、車輪の中心部に放射状に複数の係止部を設け、前記ストッパ片を前記係止部の間に入り込ませるようにしている。
そのため、駐車ブレーキを構成する専用の部品としての係止部やストッパ片が必要となるから、部品点数が増大し、コストの上昇を招くということがある。
しかも、走行時にブレーキをかけるときと、駐車時にブレーキをかけるときとでは前記ハンドルレバーを逆方向に回動操作しなければならない。そのため、操作性が悪いということがあるばかりか、利用者によっては操作方向を間違え、駐車時にブレーキが掛かっていない状態で座部に着座してしまうという虞もある。
この発明は、比較的簡単な構成で、しかも操作性に優れた走行用のブレーキと駐車用のブレーキを備えることができるようにした手押し車を提供することにある。
この発明は、前輪と後輪を有する車体と、
前記車体の前記後輪の近くに設けられ作動時に前記後輪の回転を阻止する制動部と、
前記車体の後方向の上部に設けられ前記車体を押す際に把持するための操作ハンドルと、
この操作ハンドルと一体的に設けられた保持部と、
下端部が前記保持部に上下方向及び前記車体の前後方向に回動可能に支持されて設けられ、上端部側を前記後方向へ所定角度回動させたときにその回動角度で保持されるブレーキハンドルと、
一端が前記制動部に連結され他端が前記ブレーキハンドルに連結して設けられ前記ブレーキハンドルを上昇方向或いは前記後方向へ回転させたときに引かれて前記制動部を作動させる操作ワイヤと
を具備したことを特徴とする手押し車にある。
この発明によれば、走行時にはブレーキハンドルを上昇させることでブレーキをかけることができ、駐車時には前記ブレーキハンドルを回動させることでブレーキをかけることができる。しかも、前記ブレーキハンドルは操作ハンドルと一体的に設けられた保持部に上下方向及び回動方向に移動可能に保持されている。
そのため、駐車ブレーキをかけることができる構成とするために、駐車ブレーキ専用の部品を必要としないばかりか、前記ブレーキハンドルだけによって走行時及び駐車時のブレーキ操作を行えるから、操作性にも優れている。
この発明の一実施の形態を示す手押し車の正面図。 手押し車を後方から見た一部省略した斜視図。 (a)は操作ハンドルの斜視図、(b)は同じく平面図、(c)は同じく正面図。 (a)は制動部が後輪にブレーキをかけていない状態を示す説明図、(b)は制動部が後輪にブレーキをかけた状態を示す説明図。 (a)はブレーキをかけずに走行しているときのブレーキハンドルとスライダの状態を示す説明図、(b)は走行時にブレーキをかけたときのブレーキハンドルとスライダの状態を示す説明図、(c)は駐車時にブレーキをかけたときのブレーキハンドルとスライダの状態を示す説明図。
以下、この発明の一実施の形態を図面を参照しながら説明する。
図1と図2に示す手押し車は車体1を備えている。この車体1は下端に一対の前輪2が設けられた前側フレーム3と、この前側フレーム3の上下方向の中途部に上端部が回動可能に連結された後側フレーム4を有し、この後側フレーム4の下端には一対の後輪5が設けられている。
前記前側フレーム3と後側フレーム4との下端部はリンク6によって連結されていて、このリンク6を伸ばせば、前記前側フレーム3に対して前記後側フレーム4を所定の角度で開いた状態に保持することができる。
そして、前記リンク6を折り畳めば、前記前側フレーム3と前記後側フレーム4が重なるように前記車体1を折り畳むことができるようになっている。つまり、前記車体1は折り畳み可能な構成となっている。
前記前側フレーム3の前面側の高さ方向の中途部には座フレーム9が設けられている。この座フレーム9は水平な状態で保持可能であるとともに、前記前側フレーム3と接合する方向に倒伏させることができるようになっている。
水平に保持された前記座フレーム9には背部と座部とを有するクッション部材11が設けられる。このクッション部材11と前記座フレーム9とで座部12を構成している。この座部12の背面側には、図2に示すように買い物袋などとして利用されるバッグBが着脱可能に保持されるようになっている。
前記前側フレーム3の上部には、前記車体1を押す際に利用者が両手で把持するための操作ハンドル14が設けられている。この操作ハンドル14は、図3(a)〜(c)に示すように中空状の中間部14aと、この中間部14aの両端にほぼ90度に折り曲げ形成された、同じく中空状の一対の側部14bとが合成樹脂によって一体成形されている。
一対の前記側部14bの中途部には、この側部14bと一体成形された楕円筒状の保持部16が開口面を前記操作ハンドル14の幅方向内方に向けて設けられている。この保持部16の開口面は後述するように着脱可能な蓋部材15(図1に示す)によって閉塞されるようになっている。
前記操作ハンドル14の一対の側部14bは、前記車体1の前記前側フレーム3の一対の上端部3a(図1に示す)にスライド及び着脱可能に外嵌されている。
つまり、一対の前記側部14bには、図3(a)に示す取付け部18が設けられている。これらの取付け部18にはハンドルによって先端部が前記側部14b内に突没可能に設けられた位置決めピン(ともに図示せず)が取付けられる。前記位置決めピンは前記前側フレーム3の上端部3aに上下方向に所定間隔で形成されて複数の位置決め孔(図示せず)に係合させることができるようになっている。
したがって、前記操作ハンドル14を操作して前記位置決めピンを前記位置決め孔から外し、前記前側フレーム3の前記上端部3aに対する前記操作ハンドル14の高さ位置を調整した後、前記位置決めピンを所定の高さ位置の前記位置決め孔に係合させれば、前記操作ハンドル14の高さ位置を変えることができる。
図5(a)〜(c)に示すように、一対の前記保持部16内には上下方向に沿って金属製のインサート部材19が設けられている。このインサート部材19の中途部にはガイドピン21が前記操作ハンドル14の幅方向内方に向かって突設されている。このガイドピン21には柱状のスライダ22が以下のように支持されている。
つまり、前記スライダ22の中途部には長孔23が穿設されている。前記スライダ22は前記長孔23を前記ガイドピン21に係合させて設けられている。それによって、前記スライダ22は前記ガイドピン21に沿って上下方向にスライドさせることができるとともに、前記ガイドピン21を支点として前記車体1の前後方向に回動させることができるようになっている。
なお、前記蓋部材15は、前記ガイドピン21の上端に開口して形成されたねじ孔21aに図示しないねじによって取付け固定される。また、楕円形状の前記保持部16の周壁内面の短軸方向の両端には一対の係合孔16cが形成され、前記蓋部材15の内面の短軸方向の両端部には前記係合孔16cに嵌合する突起(図示せず)が形成されている。
それによって、前記蓋部材15は前記保持部16に対して回動方向にずれることなく取付けることができるようになっている。
一対の前記保持部16内に設けられたそれぞれの前記スライダ22は、ブレーキハンドル24に連結されている。このブレーキハンドル24は把持部24a及びこの把持部24aの両端部を折曲形成された連結部24bを有し、一対の連結部24bの下端に前記スライダ22の一端がねじ25によって連結固定されている。
つまり、前記ブレーキハンドル24は図5(a)〜(c)に示すように、その連結部24bが前記保持部16の周壁の上部に切り欠き形成された開口部16aから前記保持部16内に挿通されて、前記スライダ22に連結固定されている。
前記スライダ22に連結固定された前記ブレーキハンドル24前記把持部24aは前記操作ハンドル14の下方に位置している。
なお、利用者が前記車体1の前記操作ハンドル14に手を掛けた状態で、前記操作ハンドル14の下方に位置する前記ブレーキハンドル24の前記把持部24aに手指が掛けた易い位置となるよう、前記ブレーキハンドル24の前記連結部24bは前方に向かって屈曲されている。
前記スライダ22の他端となる下端には、このスライダ22が下方向にスライドした状態において、図5(a)に示すように前記保持部16の内周面に当接する突起部22aが形成されている。さらに、前記保持部16の内周面の下部には階段状の係合部16cが形成されている。
前記スライダ22を図5(a)に示すように下方へスライドした状態から前記ガイドピン21を支点として矢印Lで示す時計方向へ後述するように所定角度回動させると、図5(c)に示すように前記突起部22aが前記係合部16cに係合し、前記スライダ22とともに前記ブレーキハンドル24が所定角度回動した状態で保持されるようになっている。
前記スライダ22の他端部には長孔からなる連結孔27が穿設されている。この連結孔27にはブレーキ用の操作ワイヤ28の一端に連結された第1の連結ピン29が回動可能かつ前記連結孔27の長手方向に移動可能に係合して設けられている。つまり、前記操作ワイヤ28の一端は前記保持部16の周壁の下部に形成された導入部16bから前記保持部16内に導入されている。
前記操作ワイヤ28の他端は、前記車体1の前記後輪5の近くに設けられた制動部31に導かれている。この制動部31は、図1、図2及び図4(a),(b)に示すように制動部材32を有する。この制動部材32は前記車体1の幅寸法とほぼ同じ長さ寸法を有する中間部32aと、この中間部32aの両端にクランク状に折曲された作動部32bを有する。この作動部32bの先端はさらに外方に向かって90度折り曲げられた接触部32cに形成されている。
図4(a),(b)に示すように、前記制動部材32は一対の前記作動部32bの中途部を前記後側フレーム4の両側下端部にピン33によって枢着されて設けられている。それによって、前記作動部32bの先端の折り曲げられた前記接触部32cは前記後輪5の外周面に対向位置している。
前記制動部材32の一対の前記作動部32bには、前記中間部32a側に位置する基端部に前記操作ワイヤ28の他端が第2の連結ピン35によって連結されている。前記作動部32bの前記第2の連結ピン35の近くには取付けピン36が設けられている。この取付けピン36には付勢手段としての引張ばね37の一端が保持されている。この引張ばね37の他端は、前記後側フレーム4の下端部の前記後輪5が取付けられた箇所、つまり後輪5の支軸38の部分に係合保持されている。
それによって、前記制動部材32は一対の前記引張ばね37によって図4(a)に矢印Rで示す方向である、反時計方向に付勢されている。つまり、前記制動部材32は、両端部に形成された一対の前記接触部32cが前記引張ばね37によって図4(a)に示すように前記後輪5の外周面から離れる方向に付勢されている。
前記制動部材32は、前記ブレーキハンドル24を操作することで、前記操作ワイヤ28を介して前記接触部32cが前記後輪5の外周面に圧接する方向に回動させることができる。
つまり、図5(a)は前記ブレーキハンドル24を操作していない状態を示している。この状態では、前記制動部材32は引張ばね37の付勢力によって図4(a)に矢印Rで示す反時計方向に付勢されて回動している。それによって、前記制動部材32の前記接触部32cは前記後輪5の外周面から離反している。つまり前記後輪5はブレーキが掛けられていない状態にある。
したがって、利用者は前記操作ハンドル14を把持して前記車体1、つまり手押し車を押しながら歩行することができる。
前記手押し車の走行を停止させる場合、利用者は前記操作ハンドル14の下方に位置する前記ブレーキハンドル24の把持部24aに指を掛け、図5(b)に示すように前記ブレーキハンドル24を上方へ引き上げる。
すると、前記ブレーキハンドル24とともに前記スライダ22が前記ガイドピン21に沿って上昇するから、このスライダ22によって前記操作ワイヤ28の一端が引かれる。操作ワイヤ28の一端が引かれると、他端に連結された前記制動部材32が前記引張ばね37の付勢力に抗して図4(a)の状態から、図4(b)に矢印Mで示す時計方向に回動する。
それによって、前記制動部材32の前記作動部32bの先端に形成された接触部32cが前記後輪5の外周面に圧接し、前記後輪5にブレーキがかけられるから、前記手押し車を停止させることができる。
一方、利用者が歩行時の途中で疲れた場合など、前記車体1に設けられた座部12に腰掛けて休息したいことがある。そのような場合、前記手押し車に駐車ブレーキをかけるようにする。
前記手押し車に駐車ブレーキをかけるには、利用者は図5(a)に示すように前記操作ハンドル14の下方に位置する前記ブレーキハンドル24の把持部24aに手を掛け、このブレーキハンドル24を図5(c)に矢印Nで示す時計方向へ回動させる。
前記ブレーキハンドル24を矢印N方向に回動させると、前記第1の連結ピン29を前記スライダ22の前記連結孔27に係合させた前記操作ワイヤ28の一端が図4(b)に矢印Yで示す上方向へ引かれる。それによって、前記制動部31の前記制動部材32が図4(b)に示す矢印M方向に回動するから、前記接触部32cが後輪5に圧接してブレーキがかけられる。
図5(c)に示すように、前記ブレーキハンドル24を矢印Nで示す時計方向へ所定の角度回動させ、その回動に前記スライダ22を連動させると、それまで前記引張ばね37の付勢力によって前記保持部16の内周面に接触していた前記スライダ22の先端部の前記突起部22aが、図5(c)に示すように前記保持部16の内周面に形成された前記係合部16cに弾性的に係合する。
それによって、前記スライダ22は前記引張ばね37の付勢力によって逆方向に回動するのが阻止された状態で保持される。つまり、前記スライダ22は所定の角度回動下状態で保持される。
したがって、前記ブレーキハンドル24から手を離しても前記後輪5にブレーキが掛けられた状態が維持される。つまり、駐車時に前記手押し車にブレーキをかけることができるから、利用者は走行不能に保持された手押し車の前記座部12に着座して休息することができる。
駐車時に前記手押し車にかけられたブレーキを解除する場合、図5(c)の状態にある前記ブレーキハンドル24の把持部24aに手を掛け、このブレーキハンドル24を前記スライダ22とともに引き上げて、前記保持部16の内周面に形成された前記係合部16aから前記スライダ22の先端の前記突起部22aを外した後、前記ブレーキハンドル24から手を離す。
それによって、前記引張ばね37の付勢力によって前記スライダ22は図5(a)に示すように回動しながら下方へスライドするから、図4(b)に示すように引張られていた前記操作ワイヤ28は図4(a)に示すように弛む。
前記操作ワイヤ28が弛めば、前記制動部材32が図4(a)に矢印Rで示す方向に回動するから、前記接触部32cが前記後輪5の外周面から離れ、その後輪5の駐車ブレーキが解除されることになる。
このように、上記構成の手押し車によれば、走行時に用いられる走行用ブレーキと、駐車時に用いられる駐車用ブレーキは、ともに同一の部品である、ブレーキハンドル24、スライダ22、操作ワイヤ28、制動部材32及び引張ばね37を用いて構成されている。
つまり、同一の部品で走行用ブレーキと、駐車用ブレーキが構成されている。そのため、駐車用ブレーキを設けるために、それ専用の部品を必要としないから、部品点数の増加によるコスト上昇や組立て作業の煩雑化などを招くことなく、手押し車に駐車用のブレーキを備えることができる。
走行時にブレーキをかける場合と、駐車時にブレーキをかける場合とでは、ともに前記ブレーキハンドル24を操作するだけでよい。つまり、走行時にブレーキを掛ける場合には前記ブレーキハンドル24は上昇させるだけでよく、駐車時にブレーキを掛けるときには前記ブレーキハンドル24を後方へ回動させるだけでよい。そのため、走行時と駐車時とのブレーキ操作に大きな違いがないから、それらの操作を比較的容易に、しかも確実に行うことができる。
前記車体1に設けられる前記操作ハンドル14と、前記スライダ22が収容される保持部16を合成樹脂によって一体成形するようにした。そのため、そのことによっても、部品点数の減少及び組立て作業の容易化などを図ることができる。
利用者が駐車ブレーキを掛けて前記座部12に着座する場合、前記ブレーキハンドル24は図5(a)に示す状態から、図5(c)に示すように後方へ回動させて保持される。それによって、前記ブレーキハンドル24はその上部側が図5(a)に示すように前記操作ハンドル14よりも前方に位置する状態から、図5(c)に示すように後方向へ退避した位置となる。すなわち、前記ブレーキハンドル24は利用者が着座する座部12の上方から後方へ退避する。
そのため、前記座部12に利用者が着座して後方に寄り掛かったときなどに、利用者の背面に前記ブレーキハンドル24の上部が当たり難いため、快適な状態で着座して休息することができる。
この発明は上述した一実施の形態に限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲で変形可能である。たとえば、上述した一実施の形態では操作ハンドル14を合成樹脂によって成形することで、前記保持部14を前記操作ハンドル14の側部14bに一体成形するようにしたが、前記保持部14を前記側部14bと別体に形成し、前記保持部14を前記側部14bに取付け固定することで、前記保持部14を前記操作ハンドル14と一体的に設けるようにしてもよい。
また、前記操作ハンドル14の前記中間部14aと前記側部14bを分割形成し、前記側部14bに前記保持部14を一体成形し、その側部14bと前記中間部14aとを連結固定して、前記保持部14を前記操作ハンドル14と一体的に設けるようにしてもよい。
要は、最終的に前記保持部14が前記操作ハンドル14に一体的に設けられた構成となればよい。
1…車体、2…前輪、5…後輪、12…座部、14…操作ハンドル、16…保持部、22…スライダ、24…ブレーキハンドル、28…操作ワイヤ、31…制動部、32…制動部材、37…引張ばね。

Claims (4)

  1. 前輪と後輪を有する車体と、
    前記車体の前記後輪の近くに設けられ作動時に前記後輪の回転を阻止する制動部と、
    前記車体の後方向の上部に設けられ前記車体を押す際に把持するための操作ハンドルと、
    この操作ハンドルと一体的に設けられた保持部と、
    下端部が前記保持部に上下方向及び前記車体の前後方向に回動可能に支持されて設けられ、上端部側を前記後方向へ所定角度回動させたときにその回動角度で保持されるブレーキハンドルと、
    一端が前記制動部に連結され他端が前記ブレーキハンドルに連結して設けられ前記ブレーキハンドルを上昇方向或いは前記後方向へ回転させたときに引かれて前記制動部を作動させる操作ワイヤと
    を具備したことを特徴とする手押し車。
  2. 前記保持部は前記操作ハンドルの幅方向の両端部に、前記操作ハンドルと一体成形されていることを特徴とする請求項1記載の手押し車。
  3. 前記ブレーキハンドルの下端にはスライダが一体的設けられ、前記保持部は内部にガイドピンが突設された中空状に形成され、前記スライダは前記ガイドピンに上下動及び回動可能に支持されていて、
    前記保持部の内周面には、前記ブレーキハンドルとともに前記スライダを所定の角度に回動させたとき、前記スライダの先端部が係合してこのスライダをその回動角度で保持する係合部が設けられていることを特徴とする請求項1記載の手押し車。
  4. 前記車体の前記ブレーキハンドルの下方の部位には利用者が着座するための座部が設けられ、
    前記ブレーキハンドルは、前記制動部を作動させるために後方向へ回転させて保持したときに、前記座部の上方よりも後方へ退避した位置で保持される構成であることを特徴とする請求項1記載の手押し車。
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