JP2017171003A - 車体の側部構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両の側面衝突での衝撃吸収性能を向上させる。【解決手段】車体の側部構造は、車体のフロントドア内において前後方向に沿って延在するフロントドアビームと、リアドア内において前後方向に沿って延在するリアドアビームと、を有する。フロントドアビームは、センタピラー側の後端がフロントピラー側の前端より車幅方向外側に位置するように設けられる。リアドアビームは、フロントドアビームと高さ位置を揃えてセンタピラー側の前端がリアピラー側の後端より車幅方向外側に位置するように設けられる。フロントドアおよびリアドアに対して側方から他の車体などの構造物が衝突した場合に、フロントドアビームおよびリアドアビームが、センタピラーの外側において互いに連結され、フロントピラーおよびリアピラーとの間で車幅方向外方へ向かって凸となるアーチ形状を形成する。【選択図】図5

Description

本発明は、車体の側部構造に関する。
自動車などの車両の車体では、乗員が乗車してシートに着座する乗員室を有する。また、乗員室には、乗員が乗降するための乗降口が形成される。
このような乗降口に対してたとえば他の車体が衝突する場合、乗降口による大きな開口が形成されているため、衝撃荷重を車体の基本的な構造で吸収し難い。
そこで、特許文献1では、乗降口に対して開閉可能に設けられたドア内にドアビームを設ける。これにより、乗降口から乗員室内へ他の車体がそのまま突入し難くなる。
特開2012−206619号公報
しかしながら、特許文献1のようなドアビームは、ドア内において単に前後方向に沿って延在するだけである。
このため、ドアが変形すると、ドアビームは、最善でも、その両端がたとえば乗降口の前側の縁に沿って設けられるフロントピラーの外側と乗降口の中央に縦に立設されるセンタピラーとの外側に当たるだけである。その結果、他の車体が側方から強く当たる場合、ドアビームが折れ曲がり、乗降口から乗員室内へ他の車体が侵入する可能性がある。
また、ドアビームの長さがフロントピラーからセンタピラーまでの間隔より短い場合には、ドアビームはそのような機能も果たし得ない。
このように車両では、側面衝突での衝撃吸収性能を向上させることが求められている。
本発明に係る車体の側部構造は、フロントピラーとリアピラーとの間に乗員室の乗降口が形成されるとともに前記乗降口がセンタピラーにより前後に分断される車体と、前記フロントピラーと前記センタピラーとの間を開閉可能に塞ぐフロントドアと、前記センタピラーと前記リアピラーとの間を開閉可能に塞ぐリアドアと、前記フロントドア内において前後方向に沿って延在するフロントドアビームと、前記リアドア内において前後方向に沿って延在するリアドアビームと、を有し、前記フロントドアビームは、前記センタピラー側の後端が前記フロントピラー側の前端より車幅方向外側に位置するように設けられ、前記リアドアビームは、前記フロントドアビームと高さ位置を揃えて前記センタピラー側の前端が前記リアピラー側の後端より車幅方向外側に位置するように設けられ、前記フロントドアおよび前記リアドアに対して側方から他の車体などの構造物が衝突した場合に、前記フロントドアビームおよび前記リアドアビームが、前記センタピラーの外側において互いに連結され、前記フロントピラーおよび前記リアピラーとの間で車幅方向外方へ向かって凸となるアーチ形状を形成する。
好適には、前記フロントドアビームおよび前記リアドアビームの中の少なくとも一方は、側方衝突荷重により前記フロントドアおよび前記リアドアが変形することにより前記フロントドアまたは前記リアドアの外へ突出し、これにより前記フロントドアビームと前記リアドアビームとが互いに連結される、とよい。
好適には、前記フロントドアビームの後端部および前記リアドアビームの前端部には、互いに嵌合する嵌合部が形成される、とよい。
好適には、前記センタピラーの外側には、前記フロントドアビームと前記リアドアビームとの間となる高さ位置に、センタ連結部材が設けられ、前記フロントドアビームの後端部および前記リアドアビームの前端部が前記センタ連結部材と連結されることにより、互いに連結される、とよい。
好適には、前記フロントドアビームおよび前記リアドアビームは、他の車体のバンパーの高さ位置において一直線状に設けられる、とよい。
本発明では、フロントドアビームは、センタピラー側の後端がフロントピラー側の前端より車幅方向外側に位置するように設けられ、リアドアビームは、フロントドアビームと高さ位置を揃えてセンタピラー側の前端がリアピラー側の後端より車幅方向外側に位置するように設けられ、フロントドアおよびリアドアに対して側方から他の車体などの構造物が衝突した場合に、フロントドアビームおよびリアドアビームが、センタピラーの外側において互いに連結され、フロントピラーおよびリアピラーとの間で車幅方向外方へ向かって凸となるアーチ形状を形成する。
このようにフロントピラーとリアピラーとの間に、車幅方向外方へ向かって凸となるアーチ形状の衝撃吸収構造を形成することにより、乗降口へ向かって側方から他の車体などの構造物が衝突する場合、その衝撃をフロントピラーとリアピラーとの間のアーチ形状の衝撃吸収構造により吸収することができる。その結果、単にドアビームの両端がフロントピラーの外側とセンタピラーとの外側とに当たるだけの場合と比べて、高い衝撃吸収性能を得ることができる。他の車体などの構造物が乗員室に入り込む前に、その構造物のエネルギーを吸収でき、安全性を高めることができる。
図1は、本発明の実施形態に係る自動車の車体の側面を透視した概略図である。 図2は、図1の車体の横断面の概略図である。 図3は、図1の車体の車幅方向での縦断面の概略図である。 図4は、図1の車体に適用される側部構造の説明図である。 図5は、図4のフロントドアビームおよびリアドアビームについての、側面衝突の際の変形動作説明図である。 図6は、側面衝突の衝撃荷重とその吸収構造の説明図である。 図7は、変形例に係る側部構造の説明図である。 図8は、他の変形例に係る側部構造の説明図である。
以下、本発明の実施形態を、図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る自動車1の車体2の側面を透視した概略図である。
図2は、図1の自動車1の車体2の横断面の概略図である。
図3は、図1の自動車1の車幅方向での縦断面の概略図である。
図1から図3に示す車体2は、乗員が着座するシート6が設置される乗員室4、乗員室4の前側に位置する前室3、乗員室4の後側に位置する後室5、を有する。
乗員室4の下面には、フロアパネル11が設けられる。フロアパネル11の車幅方向両側には、一対のサイドシル12が設けられる。
乗員室4の上面には、ルーフパネル13が設けられる。ルーフパネル13の車幅方向両側には、一対のルーフレール14が設けられる。
乗員室4と前室3とは、トーボード15により仕切られる。トーボード15は、フロアパネル11の前縁に立設される。トーボード15の車幅方向両側には、一対のフロントピラー16が設けられる。フロントピラー16は、サイドシル12の前端の位置からルーフレール14の前端の位置へ向かって、乗員室4の前隅に沿って上下方向に延在する。フロントピラー16は、インナパネル16Aとアウタパネル16Bとを中空状態で互いの外周縁をかしめたものでよい。
乗員室4と後室5とは、リアパネル17により仕切られている。リアパネル17は、フロアパネル11の後縁に立設される。リアパネル17の車幅方向両側には、一対のリアピラー18が設けられる。リアピラー18は、サイドシル12の後端の位置からルーフレール14の後端の位置へ向かって、乗員室4の後隅に沿って上下方向に延在する。リアピラー18は、インナパネル18Aとアウタパネル18Bとを中空状態で互いの外周縁をかしめたものでよい。
乗員室4の左右両側面には、一対の乗降口19が設けられる。乗降口19は、サイドシル12、フロントピラー16、リアピラー18およびルーフレール14により囲われる。
サイドシル12の中央部とルーフレール14の中央部との間には、センタピラー20が設けられる。センタピラー20により、乗降口19は前後に分断される。センタピラー20は、インナパネル20Aとアウタパネル20Bとを中空状態で互いの外周縁をかしめたものでよい。
乗降口19には、フロントピラー16とセンタピラー20との間を開閉可能に塞ぐフロントドア21と、センタピラー20とリアピラー18との間を開閉可能に塞ぐリアドア22と、が設けられる。
フロントドア21は、インナパネル21Aとアウタパネル21Bとを中空状態で互いの外周縁をかしめたものでよい。フロントドア21の前縁は、ヒンジ部材によりフロントピラー16の外面に対して回転可能に取り付けられる。フロントドア21の後縁には、センタピラー20に係止するためのロック機構が設けられる。フロントドア21は、閉じられた状態で、その外周縁が、フロントピラー16、ルーフレール14、センタピラー20、およびサイドシル12と重なる。
リアドア22は、インナパネル22Aとアウタパネル22Bとを中空状態で互いの外周縁をかしめたものでよい。リアドア22の前縁は、ヒンジ部材によりセンタピラー20の外面に対して回転可能に取り付けられる。リアドア22の後縁には、リアピラー18に係止するためのロック機構が設けられる。フロントドア21は、閉じられた状態で、その外周縁が、センタピラー20、ルーフレール14、リアピラー18、およびサイドシル12と重なる。
ところで、このような車体2において、乗員室4に対して車体2の側方からたとえば他の車体が衝突することが考えられる。乗員室4の車幅方向両側には、乗降口19による大きな開口が形成されているため、衝撃荷重を車体2の基本的な構造で吸収し難い。
そこで、たとえば図1に示すように、乗降口19に対して開閉可能に設けられたフロントドア21およびリアドア22に対して、前後方向に沿って延在するフロントドアビーム23およびリアドアビーム24を設けることが考えられる。
しかしながら、単に、ドア内に前後方向に沿って延在するドアビームを設けた場合、最善でも、ドアビームの前端および後端がピラーの外側に当たるだけである。そして、ドアビームは、ドアに対して固定されているものの、ピラーそのものに対しては固定されていない。そして、他の車体が側方から強く当たる場合、ドアビームが折れ曲がり、変形するドアとともにドアビームが乗降口19から乗員室4内へ押し込まれてしまう可能性がある。
また、図1と異なり、ドアビームの長さがピラー同士の間隔より短い場合には、ドアビームの端部がピラーの外側に当たることも期待できない。
このように車両では、側面衝突での衝撃吸収性能を向上させることが求められている。
図4は、図1の車体2に適用される側部構造の説明図である。
図4には、車体2の左側の側部構造が図示されている。車体2の右側の側部構造も同様である。
図4に示すように、フロントドア21内にはフロントドアビーム23が設けられ、リアドア22内にはリアドアビーム24が設けられる。
フロントドアビーム23およびリアドアビーム24は、たとえば高剛性金属を棒形状に形成したものである。フロントドアビーム23およびリアドアビーム24は、図1に示すように、互いの高さ位置を揃えて、他の車体のバンパーの高さ位置において一直線状に配置される。
フロントドアビーム23は、フロントピラー16の後面から、センタピラー20の外面に重なる位置までの長さを有する。フロントドアビーム23の前端は、フロントドア21のインナパネル21A寄りに設けられ、後端は、フロントドア21のアウタパネル21B寄りに設けられる。これにより、フロントドアビーム23は、センタピラー20側の後端が、フロントピラー16側の前端より、車幅方向外側に位置する。
リアドアビーム24は、センタピラー20の外面に重なる位置から、リアピラー18の前面までの長さを有する。リアドアビーム24の前端は、リアドア22のアウタパネル22B寄りに設けられ、後端は、リアドア22のインナパネル22A寄りに設けられる。これにより、リアドアビーム24は、センタピラー20側の前端が、リアピラー18側の後端より、車幅方向外側に位置する。
また、後述する図5に示すように、フロントドアビーム23の後端面には、その中央部分がえぐられて、嵌合凹部25が形成される。リアドアビーム24の前端部は、円錐状にとがった形状に形成されて、嵌合凸部26が形成される。
図5は、図4のフロントドアビーム23およびリアドアビーム24についての、側面衝突の際の変形動作説明図である。
図5(A)に示すように、衝突前においては、閉じたフロントドア21およびリアドア22は変形していない。この場合、フロントドアビーム23およびリアドアビーム24は、フロントドア21およびリアドア22の内部の所定の位置にある。すなわち、フロントドアビーム23の後端、およびリアドアビーム24の前端は、センタピラー20の外側に位置する。また、嵌合凹部25と嵌合凸部26とは、前後方向に離間した状態にある。
図5(B)に示すように、衝突が開始すると、閉じたフロントドア21およびリアドア22は、他の車体などの構造物が側面から内側へ突入する荷重により、変形し始める。
そして、まず、閉じたフロントドア21のアウタパネル21Bおよびリアドア22のアウタパネル22Bが、車幅方向の内側へ変形し、フロントドアビーム23の後端およびリアドアビーム24の前端に接触する。また、更に他の車体が突入すると、フロントドアビーム23の後端およびリアドアビーム24の前端は、アウタパネル21B,22Bとともに車幅方向の内側へ変形し始める。そして、図5(C)に示すように、リアドアビーム24の前端の嵌合凸部26は、リアドア22の前面を突き破ってリアドア22から前外へ突出する。なお、衝突の状況によっては、フロントドアビーム23の後端も、フロントドア21の後面を突き破ってフロントドア21から後外へ突出する。
更に他の車体が突入すると、図5(D)に示すように、リアドアビーム24の前端の嵌合凸部26は、フロントドア21の後面を突き破ってフロントドア21内へ侵入し、フロントドアビーム23の後端の嵌合凹部25内へ入る。このように他の車体が大きく突入すると、フロントドアビーム23とリアドアビーム24とが、センタピラー20の外側で離間した位置において、互いに連結される。
また、図4に示すように、フロントドアビーム23の前端は、フロントピラー16の後面に対向する位置にあり、リアドアビーム24の後端は、リアピラー18の前面に対向する位置にある。よって、互いに連結されたフロントドアビーム23とリアドアビーム24とは、他の車体が更に突入することにより互いに連結された状態のままで車幅方向内側へ押し込まれて、フロントピラー16の後面とリアピラー18の前面との間においてこれらに両側から挟まれて支持される状態となる。なお、フロントドアビーム23とリアドアビーム24とは、図5(D)に示すように、フロントピラー16とリアピラー18との間に挟まれて支持された状態において、センタピラー20から外側へ離間している。
このように、フロントドア21とリアドア22との内部に設けられたフロントドアビーム23とリアドアビーム24とは、他の車体が突入することによる衝突荷重により車幅方向内側へ向かって変形し、フロントドア21とリアドア22とを突き抜け、センタピラー20から外側へ離れた位置において互いに連結され、フロントピラー16とリアピラー18との間に車幅方向外方へ向かって凸となるアーチ形状の骨格を形成する。
図6は、側面衝突の衝撃荷重とその吸収構造の説明図である。
フロントドアビーム23とリアドアビーム24とは、図6に示すように、センタピラー20の外側に離れた位置において互いに連結されることにより、フロントピラー16とリアピラー18との間に車幅方向外方へ向かって凸となるアーチ形状の骨格構造を形成する。
このため、側方から車体2に衝突する他の車体の衝突荷重は、まず、このアーチ形状の荷重受け構造に作用する。衝突荷重の一部は、外凸のアーチ形状の骨格構造を通じて、車体2のフロントピラー16およびリアピラー18に作用する。しかも、アーチ形状の荷重受け構造からフロントピラー16およびリアピラー18へ逃げるように作用する荷重は、車幅方向の力成分が少なく、その殆どが前後方向の力成分となる。よって、フロントピラー16およびリアピラー18が車幅方向内側へ向かって変形し難い。フロントピラー16、センタピラー20、およびリアピラー18を車幅方向内側へ向かって変形させることなく、側面衝突の衝突荷重の一部を吸収することができる。その後、更に他の車体が突入した場合、該他の車体は、初めてセンタピラー20に衝突荷重をさせるようになる。
以上のように、本実施形態では、フロントドアビーム23は、センタピラー20側の後端がフロントピラー16側の前端より車幅方向外側に位置するように設けられ、リアドアビーム24は、フロントドアビーム23と高さ位置を揃えてセンタピラー20側の前端がリアピラー18側の後端より車幅方向外側に位置するように設けられ、フロントドア21およびリアドア22に対して側方から他の車体などの構造物が衝突した場合に、フロントドアビーム23およびリアドアビーム24が、センタピラー20の外側において互いに連結され、フロントピラー16およびリアピラー18の間で車幅方向外方へ向かって凸となるアーチ形状を形成する。
このようにフロントピラー16とリアピラー18との間に、車幅方向外方へ向かって凸となるアーチ形状の衝撃吸収構造を形成することにより、乗降口19へ向かって側方から他の車体などの構造物が衝突する場合、その衝撃をフロントピラー16とリアピラー18との間のアーチ形状の衝撃吸収構造により吸収することができる。その結果、単にドアビームの両端がフロントピラー16の外側とセンタピラー20との外側とに当たるだけの場合と比べて、高い衝撃吸収性能を得ることができる。他の車体などの構造物が乗員室4に入り込む前に、その構造物のエネルギーを吸収でき、安全性を高めることができる。
また、本実施形態では、側方衝突荷重によりフロントドア21およびリアドア22が変形することにより、フロントドアビーム23およびリアドアビーム24のいずれか一方または双方がフロントドア21およびリアドア22の外へ突出する。これにより、フロントドアビーム23とリアドアビーム24とを互いに連結することができる。
また、本実施形態では、フロントドアビーム23の後端部と、リアドアビーム24の前端部とには、互いに嵌合する嵌合凹部25および嵌合凸部26が形成される。よって、フロントドアビーム23とリアドアビーム24とは互いに強固に連結でき、連結後にさらに衝撃が入力されたとしても、フロントドアビーム23とリアドアビーム24との連結状態を維持し、衝突荷重をフロントピラー16およびリアピラー18へ逃がすことができる。
また、本実施形態では、フロントドアビーム23およびリアドアビーム24が、他の車体のバンパーの高さ位置において一直線状に設けられる。よって、側面に衝突する他の車の衝撃荷重を、車幅方向外方へ向かって凸となるアーチ形状の衝撃吸収構造により吸収することができる。
以上の実施形態は、本発明に好適な実施形態の例であるが、本発明は、これに限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変形または変更が可能である。
たとえば上記実施形態では、フロントドアビーム23およびリアドアビーム24は、直線状の棒形状を有する。この他にもたとえば、ドアビームは、車幅方向外向きに凸形状となるように湾曲した棒形状を有してもよい。
図7は、変形例に係る側部構造の説明図である。
図7において、前端より後端が外側となるように配置されるフロントドアビーム23の後端部は、前後方向に沿うように屈曲されている。また、後端より前端が外側となるように配置されるリアドアビーム24の前端部は、前後方向に沿うように屈曲されている。これにより、センタピラー20の外側におけるフロントドアビーム23およびリアドアビーム24の外への突出量を抑えることができる。
図8は、他の変形例に係る側部構造の説明図である。
図8では、センタピラー20の外側に、フロントドアビーム23とリアドアビーム24との間となる高さ位置に、前後方向に延在するセンタ連結部材27が設けられる。センタ連結部材27とセンタピラー20の外面との間には、弾性部材28が設けられる。これにより、センタ連結部材27は、センタピラー20に対して揺動可能になる。
また、フロントドアビーム23の後端は、センタピラー20より前側に位置する。リアドアビーム24の前端は、センタピラー20より後側に位置する。これにより、センタピラー20の外側にフロントドアビーム23およびリアドアビーム24を設ける必要がない。
そして、側方から他の車体が衝突すると、衝突荷重によりフロントドアビーム23とリアドアビーム24とが内側へ押し込まれ、変形したフロントドアビーム23の後端がセンタ連結部材27の先端と嵌合し、変形したリアドアビーム24の前端がセンタ連結部材27の後端と嵌合する。これにより、フロントドアビーム23とリアドアビーム24とが互いに連結される。
この場合でも、フロントドアビーム23とリアドアビーム24とを、センタピラー20の外側において互いに連結でき、さらに衝撃が入力されてもフロントドアビーム23とリアドアビーム24との連結状態を維持することができる。
1…自動車(車両)
2…車体
3…前室
4…乗員室
5…後室
6…シート
11…フロアパネル
12…サイドシル
13…ルーフパネル
14…ルーフレール
15…トーボード
16…フロントピラー
16A…インナパネル
16B…アウタパネル
17…リアパネル
18A…インナパネル
18B…アウタパネル
18…リアピラー
19…乗降口
20…センタピラー
20A…インナパネル
20B…アウタパネル
21…フロントドア
21A…インナパネル
21B…アウタパネル
22…リアドア
22A…インナパネル
22B…アウタパネル
23…フロントドアビーム
23A…メインビーム部
23B…屈曲部
24…リアドアビーム
24A…メインビーム部
24B…屈曲部
25…嵌合凹部(嵌合部)
26…嵌合凸部(嵌合部)
27…センタ連結部材
28…弾性部材

Claims (5)

  1. フロントピラーとリアピラーとの間に乗員室の乗降口が形成されるとともに前記乗降口がセンタピラーにより前後に分断される車体と、
    前記フロントピラーと前記センタピラーとの間を開閉可能に塞ぐフロントドアと、
    前記センタピラーと前記リアピラーとの間を開閉可能に塞ぐリアドアと、
    前記フロントドア内において前後方向に沿って延在するフロントドアビームと、
    前記リアドア内において前後方向に沿って延在するリアドアビームと、
    を有し、
    前記フロントドアビームは、前記センタピラー側の後端が前記フロントピラー側の前端より車幅方向外側に位置するように設けられ、
    前記リアドアビームは、前記フロントドアビームと高さ位置を揃えて前記センタピラー側の前端が前記リアピラー側の後端より車幅方向外側に位置するように設けられ、
    前記フロントドアおよび前記リアドアに対して側方から他の車体などの構造物が衝突した場合に、前記フロントドアビームおよび前記リアドアビームが、前記センタピラーの外側において互いに連結され、前記フロントピラーおよび前記リアピラーとの間で車幅方向外方へ向かって凸となるアーチ形状を形成する、
    車体の側部構造。
  2. 前記フロントドアビームおよび前記リアドアビームの中の少なくとも一方は、側方衝突荷重により前記フロントドアおよび前記リアドアが変形することにより前記フロントドアまたは前記リアドアの外へ突出し、これにより前記フロントドアビームと前記リアドアビームとが互いに連結される、
    請求項1記載の車体の側部構造。
  3. 前記フロントドアビームの後端部および前記リアドアビームの前端部には、互いに嵌合する嵌合部が形成される、
    請求項1または2記載の車体の側部構造。
  4. 前記センタピラーの外側には、前記フロントドアビームと前記リアドアビームとの間となる高さ位置に、センタ連結部材が設けられ、
    前記フロントドアビームの後端部および前記リアドアビームの前端部が前記センタ連結部材と連結されることにより、互いに連結される、
    請求項1または2記載の車体の側部構造。
  5. 前記フロントドアビームおよび前記リアドアビームは、他の車体のバンパーの高さ位置において一直線状に設けられる、
    請求項1から4のいずれか一項記載の車体の側部構造。
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