JP2017169996A - 食器具 - Google Patents

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Yoichi Toyoda
洋一 豊田
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【課題】気軽に日本建築物で使用される継手を学び、継手の幾何学的な美しさを楽しむことができ、かつ、一組で構成される食器具を繋げることで片方の紛失を防ぐことができる食器具を提供する。【解決手段】食器具10は、本体部20、21と、装飾部30、31とからなり、装飾部30、31が木造建築物で用いられる継手を構成する凹凸面を1以上形成する。また、食器具10の装飾部30、31は、本体部20、21と異なる材料で形成できる。さらに、食器具10の装飾部30、31は、透明材料で形成してもよい。また、装飾部30、31は、本体部20、21に着脱可能に設けることができる。【選択図】図1

Description

本発明は、食器具に関する。特に、日本建築に使用される継手構造の嵌合部を備えた食器具に関する。
近年、箸やフォーク、ナイフ等の食器具のデザインは多様化しており、単に食事に使用するのみならず、贈答品やお土産品、インテリアとして使用されている。特に箸に関しては、漆塗りの箸や、天然の貝を使用した箸、宝石や純金を使用した箸、和紙を使用した箸など高級感のある箸が創作されている。また、形状に関しても箸の断面が円形や四角形だけではなく、五角形、八角形のものが縁起物として創作されている。このように、食器具のデザインは、美術品のように趣向を凝らしたものが増えてきている。
特許文献1には、種々のイベントのイラストを箸セットにデザインすることで、一組の箸全体でメッセージ機能を発揮するデザイン箸セットが開示されている。この発明によると、箸セットのデザイン性をより高めることができ、イベントを一目で思い出すことができるとされている。
また、近年、海外から日本への観光客が増加する中、観光客が日本の伝統的な文化に触れたいという要望が増加している。一般に、日本の文化の中でも、着物の着付けや和食の料理などは学ぶ機会が多いが、日本の神社等に使用される木造建築物の伝統的な建築技術、特に釘やボルトを使用しない継手や仕口の技術は学ぶ機会が多くない。また、観光客だけではなく、一般人であっても、木造建築物の伝統的な建築技術は学ぶ機会が多くない。
特許文献2には、リング部に設けられる装飾部が、木造建築技術である継手の構造である指輪が開示されている。この発明によると、装飾性を高めることができ、伝統的な木造建築技術である継手の技術を容易に観察し、学習することが可能であるとされている。
特開2014−8300号公報 実用新案登録第3052811号公報
上記のように食器具のデザインは多様化しており、特に、箸や、フォークとナイフセット、容器と容器蓋のような一組で構成される食器具に関しては、一組で1つの図柄を構成するデザインも増えてきている。しかし、一組の片方を紛失した場合には、そのデザイン性を発揮できず、また、箸の場合には片方だけでは食事に使用することができない。そのため、一組で構成される食器具を保管する際に、片方の紛失を防ぐ工夫がされていることが望まれる。
また、デザインの装飾性に優れた食器具は多いが、日本の伝統的な技術を取り入れ、気軽に学ぶことができる食器具は少ない。箸やフォーク、ナイフ、容器、ボトルなどの食器具は、料理が提供される前にテーブルに置かれていることも多く、料理を待つ間に日本の木造建築の継手技術を学び、継手の幾何学的な美しさを楽しむことができる食器具が更に望まれる。
本発明は、上記事情を鑑みてなされたものであり、気軽に日本建築物で使用される継手を学び、継手の幾何学的な美しさを楽しむことができ、かつ、一組で構成される食器具を繋げることで、片方の紛失を防ぐことができる食器具を提供することを目的とする。
本発明に係る食器具は、本体部と、該本体部に設けられる装飾部とからなり、前記装飾部が木造建築物で用いられる継手を構成する凹凸面を1以上形成することを特徴とする。
前記装飾部は、前記本体部と異なる材料で形成してもよい。
また、前記装飾部は、透明材料で形成してもよい。
さらに、前記装飾部は、前記本体部に着脱可能に設けてもよい。この場合において、前記本体部に木造建築物で用いられる継手を構成する凹凸面を形成して、前記装飾部を前記本体部に着脱可能に設けることができる。
本発明の食器具によれば、気軽に日本建築物で使用される継手を学び、継手の幾何学的な美しさを楽しむことができ、かつ、一組で構成される食器具を繋げることで片方の紛失を防ぐことができる。
本発明の第1の実施形態に係る箸の(A)分離した状態と、(B)嵌合した状態の斜視図である。 図1の継手(河合継手)の(A)嵌合した状態と、(B)分離した状態、(C)他の向きに嵌合した状態の斜視図である。 他の例である継手(四方蟻継ぎ)の(A)嵌合した状態と、(B)分離した状態の斜視図である。 他の例である継手(大阪城大手門控柱継手)の(A)嵌合した状態と、(B)分離した状態の斜視図である。 本発明の第2の実施形態に係る箸の斜視図であり、(A)は本体に装飾部が付いた状態、(B)は本体から装飾部が取り外された状態、(C)取り外された装飾部を箸置きにした状態を示す。 本発明の第3の実施形態に係るフォークとナイフのセットの斜視図である。 本発明の第4の実施形態に係る容器の斜視図である。 本発明の第5の実施形態に係るボトルの斜視図である。
以下、本発明の実施の形態(以下実施例と記す)を、図面に基づいて説明する。なお、以下の図において、共通する部分には同一の符号を付しており、同一符号の部分に対して重複した説明を省略する。なお、以下に説明する実施例では食器具が、箸、フォークとナイフのセット、容器及びボトルを例に挙げて説明するが、本発明はこれに限らず、あらゆる食器具に適用できるものである。
また、木造建築において、「継手」は、材木を継ぎ足すときに使われ、材木を長さ方向に接合する方法、「仕口」は、土台と柱のつなぎ目や等に使われ、二つの木材を直角あるいは斜めに接合する方法として区別されて使われるが、本明細書ではこれらを区別せず、2つの部材を接合するもの全てを「継手」という。
図1は、本発明の第1の実施例に係る箸の斜視図であり、図2は箸の継手部分の斜視図である。図1に示すように、箸10は、本体部20、21と、継手に使用される凹凸面を形成した装飾部30、31から構成される。
本体部20、21は、通常の箸と同様に食事をする(又は物をはさむ)用途を満たすものであれば、その形状や材質、装飾は限定されない。但し、使用しやすいように、本体部20、21の2本が略同一な形状で形成されることが好ましい。本実施例では、断面が略四角形の本体部20、21を使用する。本体部20、21の断面が、円形、五角形、八角形のものを使用してもよい。また、本実施例では、本体部20、21の材料として木材を使用する。竹や金属、合成樹脂などの材料を使用してもよい。更に、本体部20、21に装飾を施してもよく、本実施例では木材の本体部20、21に漆塗りを施している。本体部20、21にイラストや写真、和紙や金、宝石等で装飾してもよい。
装飾部30、31は、箸10の本体部20、21の端部に設けられている。装飾部30、31には、木造建築物で用いられる継手を構成するように凹凸面が形成されている。図1及び図2に示すように、箸10の一方の装飾部30には、継手の一方に形成される「ほぞ」又は「ほぞ穴」と呼ばれる凹凸面が形成され、他方の装飾部31には、継手の他方に形成され、継手の一方の凹凸面と嵌合する凹凸面が形成されている。図2に示すように、本実施例では、装飾部30、31に使用される凹凸面の形状は、「河合継手」として知られている継手を使用するが、継手の形状は限定されるものではなく、木造建築で用いられるいかなる継手を使用してもよい。
図2に示す「河合継手」は2本の木材を長手方向(1方向)にも直角方向(2方向)にも繋ぐことができる継手である。図1(B)及び図2(A)、(C)に示すように、装飾部30、31のつなぎ方は3種類あり、それぞれのつなぎ方を試すことができる。
図3及び図4は、装飾部30、31に使用する他の継手の例である。図3は「四方蟻継ぎ」として知られている継手であり、図4は、大阪城の大手門に使用された「大阪城大手門控柱継手」として知られている継手である。「四方蟻継ぎ」と「大阪城大手門控柱継手」の継手が嵌合した状態(図3(A)、図4(A))は、一見すると前後左右どこからも嵌め込むことができないように見えるパズルのような継手である。これら以外の継手(宮島継ぎ、腰掛け蟻継ぎ、襟輪継ぎ等)を使用してもよい。
上記のような継手を装飾部30、31に使用することで、日本の木造建築で使用される継手構造の理解を深め、継手の幾何学的な美しさ、パズルのような意外性を楽しむことができる。また、箸10の装飾部30、31(継手)の立体的な幾何学的デザインは、箸の装飾性を高めることができ、贈答用品としても適している。
装飾部30、31の材料は木材、金属や合成樹脂等、特に限定されないが、本実施例では本体部20、21と異なる材料(金属)を使用する。本体部20、21と同じ材料(木材)を使用してもよい。本体部20、21と装飾部30、31の材料を、共に木材にする場合には、実際の木造建築技術で用いられる継手の感触を体得することができる。本体部20、21と装飾部30、31の材料に、異なる材料を使用する場合は異種素材の組み合わせによって生まれるデザインの多様性が増し、装飾性を高めることができる。
特に装飾部30、31の材料に、金属(金や銀など)を使用する場合には、継手の強度を増すことができる。また、装飾部30、31を透明材料で形成すれば、装飾部30、31が嵌合した後でも継手の凹凸面の構造を外側から観察することができる。
装飾部30、31の断面の形状についても特に限定されないが、本実施例では本体部20、21と同様に、装飾部30、31の断面は略四角形の形状で形成する。装飾部30、31の断面が、円形、五角形、八角形のものを使用してもよい。更に、いかなる装飾(漆塗りやイラスト、金、宝石等)を付けてもよい。
以上、説明したように、継手を箸10の装飾部30、31に使用することで、箸の装飾性を高めることができ、日本の木造建築で使用される継手構造の理解を深めることができる。また、継手により、箸10の装飾部30、31がしっかりと嵌合するため、保管の際に箸10の片方の紛失を防ぐことができる。特に箸が一組で1つの図柄を構成するデザインの場合に、片方の紛失を防ぐために本発明の箸10を利用することもできる。また、箸10は、料理が提供される前にテーブルに置かれていることが多いため、料理を待つ間に日本の技術を学ぶことができ、外国からの観光客に対しても気軽に日本の技術を紹介することができる。更に、箸10は、子供から大人までパズルのように楽しむことができる。
次に、本発明の第2の実施例に係る箸10について説明する。図5は、本発明の第2の実施例に係る箸10の斜視図であり、図5(A)は本体部20、21に装飾部30、31が付いた状態、図5(B)は本体部20、21から装飾部30、31が取り外された状態、図5(C)は、取り外された装飾部を箸置きにした状態を示す。
第1の実施例に係る箸10との違いは、装飾部30、31が本体部20、21に着脱可能に設けられることである。それ以外の箸10の形状や材質、装飾等は第1の実施例と同様であるため、説明を省略する。装飾部30、31は、図5(A)に示すように、本体部20、21に取り付けることもできるし、図5(B)に示すように、取り外すこともできる。
本体部20、21に装飾部30、31を取り付ける方法は、いかなる方法を用いてもよい。例えば、本体部20、21の一端部に凸部を設け、装飾部30、31の一端部に凸部と嵌合する凹部を設けて、それらを嵌合させて取り付ける。本実施例では、本体部20、21に装飾部30、31を取り付ける方法に、前述の継手を使用する。図5に示す例では、装飾部30、31と本体部20、21の継手に、図3に示した「四方蟻継ぎ」を使用する。
本実施例では、装飾部30と装飾部31を嵌合する継手として「河合継手」を使用し、装飾部30、31と本体部20、21を嵌合する継手として「四方蟻継ぎ」を使用しているが、いかなる継手を使用してもよい。例えば、装飾部30と装飾部31を嵌合する継手と、装飾部30、31と本体部20、21を嵌合する継手を同じ種類の継手としてもよい。また、装飾部30と本体部20を嵌合する継手と、装飾部31と本体部21を嵌合する継手を異なる種類の継手としてもよい。
また、図5(C)に示すように、本体部20、21から装飾部30、31を取り外して、装飾部30、31の継手を嵌合して、箸置き32とすることもできる。本実施例では、装飾部30、31の継手に河合継手を使用しているため、図5(C)に示すように、装飾部30、31の長手方向にも垂直方向にも嵌合することができる。また、取り外した装飾部30、31をインテリアとして置くこともでき、いかなる用途に使用してもよい。食事をする際には、図5(A)に示すように、装飾部30、31を本体部20、21に取り付けて使用してもよいし、図5(B)に示すように、装飾部30、31を取り外した状態で、本体部20、21だけ使用してもよい。
本実施例では、第1の実施例の効果に加え、以下の効果がある。箸10の装飾部30、31が本体部20、21に着脱可能に設けられることにより、更にデザインの多様性が増し、装飾性を高めることができる。例えば、料理の種類に応じて箸10の装飾部30、31の継手の種類や材質、色などを変えて楽しむことができる。また、装飾部30、31を本体部20、21から取り外した後も装飾部30、31の継手を嵌合させることで、装飾部30、31の片方の紛失を防ぐことができる。さらに、装飾部30と本体部20を嵌合する継手と、装飾部31と本体部21を嵌合する継手を同じ種類にして、凹凸が逆の継手を使用すれば、本体部20と本体部21の継手を嵌合させることができ、本体部20、21の片方の紛失を防ぐことができる。
次に、本発明の第3の実施例に係るフォークとナイフセットについて説明する。図6は、本発明の第3の実施例に係るフォークとナイフセットの斜視図である。
第1及び第2の実施例との違いは、食器具が箸10ではなく、フォーク40とナイフ50のセットである点である。従って、箸10の本体部20、21が、フォーク40の本体部41とナイフ50の本体部51に対応し、箸10の装飾部30、31が、フォーク40の装飾部42とナイフ50の装飾部52に対応する。
フォーク40の装飾部42とナイフ50の装飾部52との継手は、第2の実施例の箸10の装飾部30、31の継手と同様である。また、フォーク40とナイフ50の本体部41、51と装飾部42、52の形状や材質、装飾等は第1、2の実施例の箸10と同様であるため、説明を省略する。
また、本実施例では、フォーク40とナイフ50の本体部41、51に装飾部42、52が実施例2と同様に着脱可能に設けているが、第1の実施例に係る箸10のように装飾部42、52が付いている構成としてもよい。本実施例においても、装飾部42、52を本体部41、51に取り付ける方法は、いかなる方法を用いてもよく、第2の実施例で説明したように継手を使用してもよい。
このように、フォーク40の装飾部42とナイフ50の装飾部52が継手になっていることにより、フォーク40の装飾部42とナイフ50の装飾性を高めることができる。実施例2と同様に、装飾部42、52をフォーク40とナイフ50から外して、フォーク40とナイフ50置きにすることもできる(図示せず)。また、フォーク40の装飾部42とナイフ50の装飾部52の継手がしっかりと嵌合するため、保管の際に片方の紛失を防ぐことができる。特にフォークとナイフが一組で1つの図柄を構成するデザインの場合に、片方の紛失を防ぐために本発明のフォーク40とナイフ50を利用することもできる。さらに、箸を使用しない洋食のレストラン等においても、テーブルにフォーク40とナイフ50が置かれていれば、料理を待つ間に日本の技術を気軽に学ぶことができる。
また、本実施例ではフォークとナイフのセットについて説明したが、本発明はこのセットに限定されず、フォークとスプーンのセットでもよいし、いかなるセットでもよい。例えば、フォークとナイフのセットと、フォークとスプーンのセットにそれぞれ着脱可能な装飾部(継手)を設ければ、継手だけを取り換えれば、ナイフとスプーンのセットにすることも可能である。従って、複数種類のセットにそれぞれ着脱可能な継手を設けることで、自由な組み合わせの食器具セットを提供することができる。提供者側からの視点では、様々な食器具セットを何組も用意して置かなければならなかった物が、継手だけ取り換えれば良くなり、デザインの多様性が加わり、かつ、経済的である。また、購入者側の視点からも、必要な食器具セットを好みに応じて選ぶことができ、経済的である。
次に、本発明の第4の実施例に係る容器と蓋について説明する。図7は、本発明の第4の実施例に係る容器の斜視図である。図7(A)は、容器の蓋を閉じた状態、図7(B)は、容器の蓋を開けた状態、図7(C)は、容器の開口部を塞がないように、蓋を容器に嵌合させた状態を示す。
実施例1〜3においては、箸やフォークなどの本体部と、その装飾部(継手)からなるが、本実施例では、図7に示すように、容器60の本体部が容器の本体部61、装飾部が蓋62に対応する。本実施例においても、実施例2と3のように、容器の蓋62(装飾部)と本体部61に、木造建築物で用いられる継手を構成する凹凸面を形成して、蓋62が本体部61に着脱可能に構成される。
本体部61には、図7(B)に示すように継手の接触面の一部に内容物を取り出す開口部611が設けられている。開口部611が、本体部61と蓋62を継手で嵌合させることにより、図7(A)に示すように容器の開口部611を塞ぐことができる。本実施例では、蓋62を本体部61に嵌合させる継手として「河合継手」(図2参照)を使用するが、「四方蟻継ぎ」や「大阪城大手門控柱継手」でもよく、いかなる継手を使用してもよい。
本実施例では特に、図2に示した「河合継手」の3方向に繋ぐことができる特性を生かして、図7(C)に示すように、容器の開口部611を塞がないように、蓋62を容器に嵌合させることもできる。このように嵌合させることで、蓋62を容器に置いた状態のまま、内容物を取り出すこともできる。また、容器を使用後に、図7(A)に示すように、本体部61と蓋62を継手でしっかりと嵌合することにより、保管の際にコンパクトに収納できる。それにより、蓋62の紛失を防ぐことができ、蓋62の置場にも困らない。
容器60の内容物としては、塩や砂糖、醤油などの食料品、菓子等が考えられる。内容物の種類に応じて容器の本体部61と蓋62の継手の種類や材質、色などを変えれば、デザインの多様性が増し、装飾性を高めることができる。本体部61と蓋62は、いかなる材料で形成してもよいが、ガラスやプラスチックなどの透明材料で形成すれば、容器60の内容物を外側から観察することができ、また、継手の凹凸面の構造を外側から観察して学ぶこともできる。特に内容物が装飾性のある菓子の場合には、それだけでインテリアもなり、土産品としても最適である。また、容器60が空になった後でも継手の構造を学び、継手の幾何学的な美しさを楽しむことができる。
本発明の第5の実施例に係るボトルネックと蓋について説明する。本実施例のボトルネックと蓋の構成は、第4の実施例に係る容器60の本体部61と蓋62の構成と同様である。図8は、本発明の第5の実施例に係るボトルの斜視図である。図8(A)は、ボトルネックの蓋を閉じた状態、図8(B)は、ボトルネックの蓋を開けた状態である。
本実施例においても、実施例2〜4のように、ボトル70の蓋72(装飾部)とボトルネック71(本体部に相当)に、木造建築物で用いられる継手を構成する凹凸面を形成して、蓋72がボトルネック71に着脱可能に構成される。本実施例においてもボトルネック71と蓋72の継手に、「河合継手」を使用しているが、いかなる継手を使用してもよい。また、蓋72とボトルネック71は、他の実施例と同様に、いかなる材料で形成してもよい。
図8(B)に示すように、ボトルネック71には、継手の接触面の一部に内容物を取り出す開口部711が設けられている。本実施例においても、第4の実施例の図7(C)と同様に、蓋72がボトルネック71の開口部711を塞がないように、蓋72をボトルネック71に嵌合させることができる(図示せず)。
図8(A)に示すように、蓋72とボトルネック71が、継手でしっかりと嵌合して開口部711を塞ぐため、内容物が液体であっても持ち運ぶ際にその液体がこぼれる心配はなく、また、蓋72がボトルネック71の開口部711を塞がないように嵌合させることができるため、ボトル70を使用中も蓋72の紛失を防ぐことができる。また、蓋72の置場にも困らない。さらに、実施例4と同様に、内容物の種類に応じてボトル70の蓋72とボトルネック71の継手の種類や材質、色などを変えれば、デザインの多様性が増し、装飾性を高めることができる。
以上、説明してきたように、いずれの実施例においても、本体部と装飾部(蓋)に継手を使用することにより、食器具の装飾性を高めることができる。また、食器具は、料理が提供される前にテーブルに置かれていることが多いため、料理を待つ間に日本建築物で使用される継手を学び、継手の幾何学的な美しさを楽しむことができる。また、外国からの観光客に対しても気軽に日本の技術を紹介することができる。更に、一組で構成される食器具を繋げることで、片方の紛失を防ぐことができる。
なお、上述した実施例の食器具は一例であり、その構成や装飾、形状等は、発明の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜変更可能である。
10 箸
20、21 箸の本体部
30、31 箸の装飾部
32 箸置き
40 フォーク
41 フォークの本体部
42 フォークの装飾部
50 ナイフ
51 ナイフの本体部
52 ナイフの装飾部
60 容器
61 容器の本体部
62 容器の蓋
70 ボトル
71 ボトルネック
72 ボトルの蓋
611 容器の開口部
711 ボトルネックの開口部

Claims (5)

  1. 本体部と、該本体部に設けられる装飾部とからなり、前記装飾部が木造建築物で用いられる継手を構成する凹凸面を1以上形成することを特徴とする食器具。
  2. 請求項1に記載の食器具において、前記装飾部は、前記本体部と異なる材料で形成することを特徴とする食器具。
  3. 請求項1又は2に記載の食器具において、前記装飾部は、透明材料で形成することを特徴とする食器具。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載の食器具において、前記装飾部は、前記本体部に着脱可能に設けることを特徴とする食器具。
  5. 請求項4に記載の食器具において、前記本体部に木造建築物で用いられる継手を構成する凹凸面を形成して、前記装飾部を前記本体部に着脱可能に設けることを特徴とする食器具。
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