JP2017169719A - 生体音聴診装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】聴診時のノイズの発生を抑制する。【解決手段】生体音聴診装置(1)は、ダイヤフラム(12)と、該ダイヤフラムの周囲を囲む周辺部(21a)を有し、ダイヤフラムを保持する本体部(21、22)と、ダイヤフラムを保護すると共に、聴診時に上記周辺部の少なくとも一部に当接可能に本体部に取り付けられたキャップ部(30)と、を備える。キャップ部の上記周辺部側の面(30a)のうち、少なくとも周辺部に当接可能な部分に、平滑化のための第1表面処理又は粗面化のための第2表面処理が施されている。【選択図】図1

Description

本発明は、例えば電子聴診器等の生体音聴診装置の技術分野に関する。
この種の装置のセンサ部として、例えば、一方の面が検出対象物に接触する接触面となる第1振動伝達部と、該第1振動伝達部の他方の面と空気層を介して設けられた第2振動伝達部と、該第2振動伝達部の空気層側とは反対側の面に当接する振動板を有するマイクロホン素子と、を備える装置が提案されている(特許文献1参照)。
特開2013−175847号公報
特許文献1に記載の装置では、測定時に、ソフトシリコーン等の軟性部材により形成された第1振動伝達部が検出対象物と接触したときに、第1振動伝達部と、ソフトシリコーン等の軟性部材により形成された第2振動伝達部とが当接する。軟性部材は、粘着性を有することが多いため、第1振動伝達部が第2振動伝達部から剥がれるときに生じる音がノイズとなる可能性がある。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、ノイズの発生を抑制することができる生体音聴診装置を提供することを課題とする。
本発明の第1の生体音聴診装置は、上記課題を解決するために、ダイヤフラムと、前記ダイヤフラムの周囲を囲む周辺部を有し、前記ダイヤフラムを保持する本体部と、前記ダイヤフラムを保護すると共に、聴診時に前記周辺部の少なくとも一部に当接可能に前記本体部に取り付けられたキャップ部と、を備え、前記キャップ部の前記周辺部側の面のうち、少なくとも前記周辺部に当接可能な部分に、滑化のための第1表面処理又は粗面化のための第2表面処理が施されている。
本発明の第2の生体音聴診装置は、上記課題を解決するために、ダイヤフラムと、前記ダイヤフラムをその外周側から囲うように前記ダイヤフラムを保持すると共に、側面に溝部を有する本体部と、前記ダイヤフラムを保護すると共に、前記溝部に嵌合する凸部を有し、前記凸部が前記溝部に嵌合することによって前記本体部に取り付けられたキャップ部と、を備え、前記溝部には、平滑化のための第1表面処理が施され、前記凸部には、粗面化のための第2表面処理が施されている。
本発明の第3の生体音聴診装置は、上記課題を解決するために、ダイヤフラムと、前記ダイヤフラムをその外周側から囲うように前記ダイヤフラムを保持する本体部と、前記ダイヤフラムの一の面を保護すると共に、聴診時に前記一の面の少なくとも一部に当接可能に前記本体部に取り付けられたキャップ部と、を備え、前記一の面の少なくとも一部に、平滑化のための第1表面処理又は粗面化のための第2表面処理が施されており、前記キャップ部の前記ダイヤフラム側の面のうち、少なくとも前記一の面に当接可能な部分に、前記第1表面処理又は前記第2表面処理が施されている。
本発明の作用及び他の利得は次に説明する実施するための形態から明らかにされる。
実施例に係る電子聴診器のチェストピースの断面を示す断面図である。 実施例に係る電子聴診器のチェストピースの斜視図である。 実施例に係る電子聴診器において剥がれ音等が発生する箇所の一例を示す図である。 筺体部品及び保護キャップについての表面処理の効果を示す図である。 筺体部品の溝部及び保護キャップの凸部についての表面処理の効果を示す図である。 保護キャップ及び被検体についての表面処理の効果を示す図である。 保護キャップ及びダイヤフラムについての表面処理の効果を示す図である。
本発明の生体音聴診装置に係る実施形態について説明する。
<第1実施形態>
第1実施形態に係る生体音聴診装置は、ダイヤフラムと、該ダイヤフラムの周囲を額縁状に囲む周辺部を有し、該ダイヤフラムを保持する本体部と、ダイヤフラムを保護すると共に、聴診時に、本体部の周辺部の少なくとも一部に当接可能に本体部に取り付けられたキャップ部と、を備える。キャップ部の本体部側(本体部の周辺部側)の面のうち、少なくとも該周辺部に当接可能な部分に、平滑化のための第1表面処理又は粗面化のための第2表面処理が施されている。
本体部の周辺部とキャップ部との間には空気層が介在している。聴診時に、当該生体音聴診装置が、被検体(典型的には、患者)に押し当てられると、キャップ部が変形し、キャップ部の周辺部側の面の少なくとも一部が、本体部の周辺部に当接する。
このとき、被検体の表面の凹凸に起因して、或いは、当該生体音聴診装置に加わる圧力の変動又は押し当て角度の変動に起因して、キャップ部と本体部の周辺部との接触面積が変動する可能性がある。すると、接触面積の変動時に生じる摩擦音がノイズとなり、聴診の妨げになる可能性がある。
当該生体音聴診装置では、上述の如く、キャップ部の本体部側の面のうち、少なくとも該周辺部に当接可能な部分に、第1表面処理又は第2表面処理が施されている。第1表面処理により摩擦係数が小さくなることにより、又は、第2表面処理により、接触面積が低減されることにより、聴診時に生じるノイズを抑制することができる。
第1表面処理として、例えばコーティング処理が挙げられる。また、第2表面処理として、例えばブラスト処理が挙げられる。尚、「第1表面処理又は第2表面処理が施されている」とは、例えばキャップ部等の部材の成形後に表面処理が施される場合に限らず、部材を成形するための金型に予め処理が施されることにより、表面処理が施された部材が成形される場合も含む概念である。
本実施形態に係る生体音聴診装置の一態様では、本体部は、その側面に溝部を有し、キャップ部は、該溝部に嵌合する凸部を有し、キャップ部は、該凸部が該溝部に嵌合することによって本体部に取り付けられている。本体部の溝部には、第1表面処理が施されており、キャップ部の凸部には、第2表面処理が施されている。
聴診時にキャップ部が変形すると、本体部の溝部内におけるキャップ部の凸部の位置が変動する。すると、凸部の位置の変動に起因して生じる摩擦音が、又は、凸部の位置の変動に起因して生じる振動が本体部を介してダイヤフラムに伝達されることによるノイズが、聴診の妨げになる可能性がある。
この態様では、上述の如く、本体部の溝部には第1表面処理が施されており、キャップ部の凸部には第2表面処理が施されているので、聴診時に生じるノイズを抑制することができる。第1表面処理としては、上述したコーティング処理の他に、塗装処理(具体的には例えば、UV塗装処理、光沢塗装処理)も適用可能である。
本実施形態に係る生体音聴診装置の他の態様では、キャップ部の本体部側の面とは反対側の面の少なくとも一部に、第1表面処理又は第2表面処理が施されている。
キャップ部の本体部側の面とは反対側の面は、被検体に押し当てられる。このため、聴診時に、被検体の表面の凹凸に起因して、或いは、当該生体音聴診装置に加わる圧力の変動又は押し当て角度の変動に起因して、キャップ部と被検体との接触面積が変動する可能性がある。すると、接触面積の変動時に生じる摩擦音がノイズとなり、聴診の妨げになる可能性がある。
この態様では、上述の如く、キャップ部の本体部側の面とは反対側の面の少なくとも一部に、第1表面処理又は第2表面処理が施されているので、聴診時に生じるノイズを抑制することができる。
本実施形態に係る生体音聴診装置の他の態様では、キャップ部の本体部側(ダイヤフラム側)の面は、聴診時にダイヤフラムのキャップ部側の一の面の少なくとも一部に当接可能である。該一の面の少なくとも一部には、第1表面処理又は第2表面処理が施されており、キャップ部の本体部側の面のうち、該一の面に当接可能な部分に、第1表面処理又は第2表面処理が施されている。
ダイヤフラムとキャップ部との間には空気層が介在している。聴診時に、当該生体音聴診装置が、被検体に押し当てられると、キャップ部が変形し、キャップ部のダイヤフラム側の面の少なくとも一部が、ダイヤフラムに当接する。
このとき、被検体の表面の凹凸に起因して、或いは、当該生体音聴診装置に加わる圧力の変動又は押し当て角度の変動に起因して、キャップ部とダイヤフラムとの接触面積が変動する可能性がある。すると、接触面積の変動時に生じる摩擦音がノイズとなり、聴診の妨げになる可能性がある。
当該生体音聴診装置では、上述の如く、ダイヤフラムの一の面の少なくとも一部に、第1表面処理又は第2表面処理が施されており、更に、キャップ部のダイヤフラム側の面のうち、該一の面に当接可能な部分に、第1表面処理又は第2表面処理が施されている。このため、聴診時に生じるノイズを抑制することができる。
<第2実施形態>
第2実施形態に係る生体音聴診装置は、ダイヤフラムと、該ダイヤフラムをその外周側から囲うように該ダイヤフラムを保持すると共に、側面に溝部を有する本体部と、ダイヤフラムを保護すると共に、該溝部に嵌合する凸部を有し、該凸部が該溝部に嵌合することによって本体部に取り付けられたキャップ部と、を備える。本体部の溝部には、平滑化のための第1表面処理が施され、キャップ部の凸部には、粗面化のための第2表面処理が施されている。
聴診時にキャップ部が変形すると、本体部の溝部内におけるキャップ部の凸部の位置が変動する。すると、凸部の位置の変動に起因して生じる摩擦音が、又は、凸部の位置の変動に起因して生じる振動が本体部を介してダイヤフラムに伝達されることによるノイズが、聴診の妨げになる可能性がある。
当該生体音聴診装置では、上述の如く、本体部の溝部には第1表面処理が施されており、キャップ部の凸部には第2表面処理が施されているので、聴診時に生じるノイズを抑制することができる。
<第3実施形態>
第3実施形態に係る生体音聴診装置は、ダイヤフラムと、該ダイヤフラムをその外周側から囲うように該ダイヤフラムを保持する本体部と、ダイヤフラムの一の面を保護すると共に、聴診時に該一の面の少なくとも一部に当接可能に本体部に取り付けられたキャップ部と、を備える。ダイヤフラムの一の面の少なくとも一部に、平滑化のための第1表面処理又は粗面化のための第2表面処理が施されている。キャップ部のダイヤフラム側の面のうち、少なくともダイヤフラムの一の面に当接可能な部分に、第1表面処理又は第2表面処理が施されている。
ダイヤフラムとキャップ部との間には空気層が介在している。聴診時に、当該生体音聴診装置が、被検体に押し当てられると、キャップ部が変形し、キャップ部のダイヤフラム側の面の少なくとも一部が、ダイヤフラムに当接する。
このとき、被検体の表面の凹凸に起因して、或いは、当該生体音聴診装置に加わる圧力の変動又は押し当て角度の変動に起因して、キャップ部とダイヤフラムとの接触面積が変動する可能性がある。すると、接触面積の変動時に生じる摩擦音がノイズとなり、聴診の妨げになる可能性がある。
当該生体音聴診装置では、上述の如く、ダイヤフラムの一の面の少なくとも一部に、第1表面処理又は第2表面処理が施されており、更に、キャップ部のダイヤフラム側の面のうち、該一の面に当接可能な部分に、第1表面処理又は第2表面処理が施されている。このため、聴診時に生じるノイズを抑制することができる。
本発明の生体音聴診装置に係る実施例について、図1乃至図7を参照して説明する。以下の実施例では、生体音聴診装置の一例として、電子聴診器を挙げる。
(電子聴診器の構成)
実施例に係る電子聴診器の構成について、図1及び図2を参照して説明する。図1は、実施例に係る電子聴診器のチェストピースの断面を示す断面図である。図2は、実施例に係る電子聴診器のチェストピースの斜視図である。
図1において、電子聴診器1は、センサーモジュール10と、筺体部品21及び22と、センサーモジュール10を筺体部品21に保持する防振ダンパ40と、保護キャップ30と、を備えて構成されている。
センサーモジュール10は、加速度センサ11と、該加速度センサ11を保持するダイヤフラム12と、加速度センサ11を収容するステンレスケース13と、を備えて構成されている。
筺体部品21は、図2に示すように、ダイヤフラム12の周囲を額縁状に囲む周辺部21aを有している。また、筺体部品21の側面には、保護キャップ30の凸部30c(図1参照)と嵌合する溝部21bが形成されている。
筺体部品21及び22は、例えばABS樹脂により構成されている。ダイヤフラム12、防振ダンパ40及び保護キャップ30は、例えばシリコーンゴム等の軟性材料により構成されている。
(聴診時の問題点)
電子聴診器1を用いて、被検体の聴診が行われる場合、以下のような問題が生じる可能性がある。即ち、聴診時には、電子聴診器1のチェストピースが被検体に押し当てられるので、例えば保護キャップ30やダイヤフラム12は、図3に矢印で示した向きに反力を受ける。保護キャップ30及びダイヤフラム12は、上述の如く、軟性材料により構成されているので、保護キャップ30及びダイヤフラム12は、反力により変形する(更に、ダイヤフラム12が反力を受けることにより、防振ダンパ40も変形する)。
但し、保護キャップ30等が受ける反力は一定ではなく、被検体の表面の凹凸、或いは、当該電子聴診器1を被検体に押し当てる力又は押し当て角度に起因して、保護キャップ30等が受ける反力は変化する。このため、特に、(i)保護キャップ30の面30aと、筺体部品21の周辺部(面)21aとが接する部分(図3の点線円C1参照)、(ii)保護キャップ30の凸部30cと筺体部品21の溝部21bとが接する部分(図3の点線円C2参照)、(iii)保護キャップ30の面30b(特に、外周部分)と被検体とが接する部分(図3の点線円C3参照)、及び(iv)保護キャップ30の面30aとダイヤフラム12とが接する部分(図3の点線円C4参照)、の面積が反力に応じて変化する。
保護キャップ30等を構成する軟性材料は、粘着性や比較的高い摩擦係数を有する。例えば保護キャップ30の面30aが、筺体部品21の周辺部21aと接触した後、反力が小さくなり、面30aと周辺部21aとの接触部分が変化する場合、面30aの一部が周辺部21aから剥がれることに起因して、又は、面30aの他の部分が周辺部21aと接することに起因して音(剥がれ音、摩擦音)が発生する。該発生した音は、当該電子聴診器1が聴診対象とする音(例えば被検体の生体音等)に比べ十分に大きいため、聴診の妨げになる可能性がある。
聴診者が(更には、被検体も)人であるため、全く微動せずに荷重一定で聴診することは不可能である。このため、何らの対策も採らずに、剥がれ音等をなくすことはできない。そこで、本願発明者は、保護キャップ30等に表面処理を施すことにより、聴診時に生じるノイズの抑制を試みた。
(表面処理の効果)
次に、表面処理の効果(即ち、剥がれ音等の抑制の程度)について、図4乃至図7を参照して部分毎に説明する。
1.保護キャップ30の面30a及び筺体部品21の周辺部21a
先ず、保護キャップ30の面30a及び筺体部品21の周辺部21aについて(図3の点線円C1参照)、図4を参照して説明する。
図4に示すように、保護キャップ30の面30aに、表面処理として、コーティング処理又はブラスト処理を行えば、筺体部品21の周辺部12aに、表面処理としてのUV塗装を施すか否かにかかわらず、剥がれ音等を抑制することができる。
2.保護キャップ30の凸部30c及び筺体部品21の溝部21b
次に、保護キャップ30の凸部30c及び筺体部品21の溝部21bについて(図3の点線円C2参照)、図5を参照して説明する。
図5に示すように、保護キャップ30の凸部30cに、表面処理としてのコーティング処理が施され、筺体部品21の溝部21bに、表面処理としてのUV塗装が施されている場合以外は、剥がれ音等を抑制することができる。
保護キャップ30の凸部30cにコーティング処理が施されて凸部30cが平滑化されると共に、筺体部品21の溝部21bにUV塗装が施されて溝部21bに比較的硬く平滑な層が形成されると、凸部30cが滑りやすく摩擦音が生じやすくなると考えられる。
3.保護キャップ30の面30b及び被検体
次に、保護キャップ30の面30b及び被検体について(図3の点線円C3参照)、図6を参照して説明する。
図6に示すように、保護キャップ30の面30bに、表面処理として、コーティング処理又はブラスト処理を行えば、剥がれ音等を抑制することができる。
4.保護キャップ30の面30a及びダイヤフラム12の面12a
次に、保護キャップ30の面30a及びダイヤフラム12の面12aについて(図3の点線円C4参照)、図7を参照して説明する。
図7に示すように、保護キャップ30の面30a及びダイヤフラム12の面12aの両方に、表面処理としてのコーティング処理が施された場合に、剥がれ音等が最も抑制されることがわかる。面30a及び面12aの一方に、表面処理としてコーティング処理を施し、面30a及び面12aの他方に、表面処理としてブラスト処理を施した場合に、剥がれ音等が良好に抑制されることがわかる。面30a及び面12aの両方に、表面処理としてブラスト処理が施された場合、剥がれ音等が抑制されることがわかる。
尚、部材(例えば保護キャップ30等)の成形後に、該部材にブラスト処理が施される場合に限らず、部材を成形するための金型に予めブラスト処理が施されることにより、ブラスト処理が施された部材が成形されてもよい。
(電子聴診器に係る表面処理)
上記「表面処理の効果」における1〜4の結果に基づいて、当該電子聴診器1では以下のように、保護キャップ30等に表面処理が施されている。
1.態様1
保護キャップ30の面30a、面30b及び凸部30cに、ブラスト処理が施されている。ダイヤフラム12の面12aに、コーティング処理が施されている。筺体部品21の溝部21bに、UV塗装が施されている。
2.態様2
或いは、保護キャップ30の面30a、面30b及び凸部30c、並びにダイヤフラム12の面12aに、コーティング処理が施されている。他方で、筺体部品21の溝部21bには何らの処理も施されていない。これは、溝部21bに、例えばUV塗装を施すと、摩擦音が生じるからである(図5参照)。
3.態様3
或いは、保護キャップ30の面30a及び凸部30c、並びにダイヤフラム12の面12aに、コーティング処理が施されている。保護キャップ30の面30bに、ブラスト処理が施されている。他方で、筺体部品21の溝部21bには何らの処理も施されていない。
4.態様4
或いは、保護キャップ30の面30a及び凸部30c、コーティング処理が施されている。保護キャップ30の面30b及びダイヤフラム12の面12aに、ブラスト処理が施されている。他方で、筺体部品21の溝部21bには何らの処理も施されていない。
上記態様1〜態様4のいずれによっても、当該電子聴診器1の聴診時に生じるノイズを抑制することができる。
実施例に係る「保護キャップ30」、「面30a」、「面30b」及び「面12a」は、夫々、本発明に係る「キャップ部」、「周辺部側の面」、「周辺部側の面とは反対側の面」及び「一の面」の一例である。実施例に係る「筺体部品21及び22」は、本発明に係る「本体部」の一例である。実施例に係る「コーティング処理」及び「UV塗装」は、本発明に係る「第1表面処理」の一例である。実施例に係る「ブラスト処理」は、本発明に係る「第2表面処理」の一例である。
本発明は、上述した実施形態に限られるものではなく、特許請求の範囲及び明細書全体から読み取れる発明の要旨或いは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴う生体音聴診装置もまた本発明の技術的範囲に含まれるものである。
1…電子聴診器、10…モジュール、11…加速度センサ、12…ダイヤフラム、13…ステンレスケース、21、22…筺体部品、21a…周辺部、21b…溝部、30…保護キャップ、30c…凸部、40…防振ダンパ

Claims (6)

  1. ダイヤフラムと、
    前記ダイヤフラムの周囲を囲む周辺部を有し、前記ダイヤフラムを保持する本体部と、
    前記ダイヤフラムを保護すると共に、聴診時に前記周辺部の少なくとも一部に当接可能に前記本体部に取り付けられたキャップ部と、
    を備え、
    前記キャップ部の前記周辺部側の面のうち、少なくとも前記周辺部に当接可能な部分に、平滑化のための第1表面処理又は粗面化のための第2表面処理が施されている
    ことを特徴とする生体音聴診装置。
  2. 前記本体部は、その側面に溝部を有し、
    前記キャップ部は、前記溝部に嵌合する凸部を有し、
    前記キャップ部は、前記凸部が前記溝部に嵌合することによって前記本体部に取り付けられ、
    前記溝部には、前記第1表面処理が施され、
    前記凸部には、前記第2表面処理が施されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の生体音聴診装置。
  3. 前記キャップ部の前記周辺部側の面とは反対側の面の少なくとも一部に、前記第1表面処理又は前記第2表面処理が施されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の生体音聴診装置。
  4. 前記周辺部側の面は、聴診時に前記ダイヤフラムの前記キャップ部側の一の面の少なくとも一部に当接可能であり、
    前記一の面の少なくとも一部に、前記第1表面処理又は前記第2表面処理が施されており、
    前記周辺部側の面のうち、前記一の面に当接可能な部分に、前記第1表面処理又は前記第2表面処理が施されている
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の生体音聴診装置。
  5. ダイヤフラムと、
    前記ダイヤフラムをその外周側から囲うように前記ダイヤフラムを保持すると共に、側面に溝部を有する本体部と、
    前記ダイヤフラムを保護すると共に、前記溝部に嵌合する凸部を有し、前記凸部が前記溝部に嵌合することによって前記本体部に取り付けられたキャップ部と、
    を備え、
    前記溝部には、平滑化のための第1表面処理が施され、
    前記凸部には、粗面化のための第2表面処理が施されている
    ことを特徴とする生体音聴診装置。
  6. ダイヤフラムと、
    前記ダイヤフラムをその外周側から囲うように前記ダイヤフラムを保持する本体部と、
    前記ダイヤフラムの一の面を保護すると共に、聴診時に前記一の面の少なくとも一部に当接可能に前記本体部に取り付けられたキャップ部と、
    を備え、
    前記一の面の少なくとも一部に、平滑化のための第1表面処理又は粗面化のための第2表面処理が施されており、
    前記キャップ部の前記ダイヤフラム側の面のうち、少なくとも前記一の面に当接可能な部分に、前記第1表面処理又は前記第2表面処理が施されている
    ことを特徴とする生体音聴診装置。
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