JP2017169539A - コンバイン - Google Patents

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松澤 宏樹
Hiroki Matsuzawa
宏樹 松澤
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Abstract

【課題】作業性を向上させるとともに、簡易な設備により自律走行可能なコンバインを提供すること。【解決手段】実施形態に係るコンバイン1は、超音波センサ210と、制御部200とを備える。超音波センサ210は、コンバイン1の周囲に存在する物体を検出する。制御部200は、超音波センサ210によって検出した物体が、穀稈である場合、穀稈が検出された方向へコンバイン1を自動的に移動させる。【選択図】図10

Description

本発明は、コンバインに関する。
従来、GPS(Global Positioning System(全地球測位システム))を利用して機体の位置を検出し、設定した経路に沿って作業車両を走行させる技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
これにより、作業の無人化ないし省力化を図るものである。
特開2015−191592号公報
しかしながら、従来の作業車両では、設定した経路に沿って移動するため、経路の設定などの手間がかかり、またGPSを利用するための設備が必要となる。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、経路の設定などの手間を省き作業性を向上させるとともに、簡易な設備により自律走行可能なコンバインを提供することを目的とする。
上記した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1に記載のコンバイン(1)は、コンバイン(1)の周囲に存在する物体を検出する超音波センサ(210)と、前記超音波センサ(210)によって検出した前記物体が、穀稈である場合、前記穀稈が検出された方向へ前記コンバイン(1)を自動的に移動させる制御部(200)とを備える。
請求項2に記載のコンバイン(1)は、請求項1に記載のコンバイン(1)において、前記穀稈の特徴を記憶した記憶部(200)を備え、前記制御部(200)は、前記超音波センサ(210)によって検出した前記物体が前記記憶部(200)に記憶した前記穀稈の特徴に基づいて前記穀稈であると判定された場合、前記物体が検出された方向へ前記コンバイン(1)を自動的に移動させる構成とした。
請求項3に記載のコンバイン(1)は、請求項1または2に記載のコンバイン(1)において、前記コンバイン(1)の周囲に存在する前記物体の色を検出する色検出部(206)を備え、前記制御部(200)は、前記色検出部(206)によって検出された前記物体の色が前記穀稈の色である場合、前記穀稈の色が検出された前記物体の方向へ前記コンバイン(1)を自動的に移動させる構成とした。
請求項4に記載のコンバイン(1)は、請求項1から3のいずれか1項に記載のコンバイン(1)において、方位を検出する方位センサ(221)を備え、前記制御部(200)は、前記方位センサ(221)によって検出した前記方位に基づいて、前記コンバイン(1)を自動的に移動させる構成とした。
請求項5に記載のコンバイン(1)は、請求項1から4のいずれか1項に記載のコンバイン(1)において、動力源(20)と、前記穀稈を脱穀する脱穀装置(5)と、前記穀稈を刈り取る刈取装置(7)と、前記動力源(20)から前記脱穀装置(5)への動力伝達を遮断可能な脱穀クラッチ(81)と、前記動力源(20)から前記刈取装置(7)への動力伝達を遮断可能な刈取クラッチ(235)とを備え、前記制御部(200)は、前記コンバイン(1)の前進方向が決まった場合、前記コンバイン(1)の前進を開始する前に、前記脱穀クラッチ(81)、及び前記刈取クラッチ(235)を自動的に接続させる構成とした。
請求項6に記載のコンバイン(1)は、請求項1から5のいずれか1項に記載のコンバイン(1)において、前記穀稈を刈り取る刈取装置(7)と、前記刈取装置(7)に設けられ、前記穀稈を検出する穀稈センサ(217)とを備え、前記制御部(200)は、前記穀稈の刈取りを開始した後に、前記穀稈センサ(217)によって前記穀稈が検出されない場合、前記コンバイン(1)を自動的に停止させる構成とした。
請求項7に記載のコンバイン(1)は、請求項6に記載のコンバイン(1)において、前記制御部(200)は、前記穀稈センサ(217)によって前記穀稈が検出されず、前記コンバイン(1)を自動的に停止した後に、前記コンバイン(1)を自動的に後進させる構成とした。
請求項8に記載のコンバイン(1)は、請求項7に記載のコンバイン(1)において、前記制御部(200)は、前記穀稈センサ(217)によって前記穀稈が検出されず、前記コンバイン(1)を自動的に停止した後、前記コンバイン(1)を自動的に後進させた場合に、前回の前進時に前記穀稈を検出していた方向と同じ方向に前記穀稈が検出された場合、前回の前進時に前記穀稈を検出していた方向へ前記コンバイン(1)を自動的に旋回させた後に、前記コンバイン(1)を自動的に前進させる構成とした。
請求項9に記載のコンバイン(1)は、請求項1から8のいずれか1項に記載のコンバイン(1)において、前記超音波センサ(210)によって検出された前記物体の位置及び前記物体の形状を画像として表示する表示部(207)を備え、前記制御部(200)は、前記表示部(207)に表示された前記画像に基づいて、前記コンバイン(1)の進行方向が指示されると、この指示された方向に向けて前進を開始する構成とした。
請求項10に記載のコンバイン(1)は、請求項9に記載のコンバイン(1)において、前記表示部(207)は、前記コンバイン(1)の機体に脱着可能であり、前記制御部(200)は、前記表示部(207)における操作に基づいて、前記コンバイン(1)の前進を開始させる構成とした。
請求項1に記載のコンバインによれば、超音波センサによって穀稈を検出すると、穀稈がある方向へコンバインが自動的に移動する。これにより、コンバインの走行経路の設定を行うことなく、コンバインを自律走行させ、コンバインによる刈取り作業を行うことができる。また、超音波センサにより穀稈を検出して、コンバインを自動的に移動させることで、簡易な設備によって、コンバインを自律走行させ、コンバインによる刈取り作業を自動的に行うことができる。
請求項2に記載のコンバインによれば、請求項1に記載の発明の効果に加えて、予め穀稈の特徴を制御部に記憶することで、超音波センサによる穀稈の検出を容易、かつ正確に行うことができる。
請求項3に記載のコンバインによれば、請求項1または2に記載の発明の効果に加えて、色検出部によって、物体の色を検出し、色に基づいて穀稈を検出することで、穀稈をさらに正確に検出することができる。
請求項4に記載のコンバインによれば、請求項1から3のいずれか1項に記載の発明の効果に加えて、方位センサによって検出した方位に基づいて、コンバインを移動させることで、コンバインの向きをより正確に制御することができる。例えば、障害物を回避する場合など、方位センサによって検出した方位に基づいて障害物を回避するので、回避後のコンバインの向きを、元の向きに正確に戻すことができる。また、例えば、コンバインがスリップした場合でも、方位センサによって検出した方位に基づいて、スリップによるずれを検出し、ずれに応じてコンバインを制御することで、スリップ前のコンバインの向きに正確に戻すことができる。
請求項5に記載のコンバインによれば、請求項1から4のいずれか1項に記載の発明の効果に加えて、コンバインの前進方向が決まった場合、コンバインを前進させる前に、脱穀クラッチ、及び刈取クラッチを接続することで、コンバインが前進し、穀稈の刈取りを開始する際に、穀稈の刈取りを素早く開始することができる。また、コンバインの前進直後に未刈領域が圃場に発生することを抑制することができる。
請求項6に記載のコンバインによれば、請求項1から5のいずれか1項に記載の発明の効果に加えて、穀稈センサにより穀稈が検出されない場合には、コンバインを停止させることで、穀稈を刈り取らない状態で、コンバインが走行する距離を短くし、燃費を向上させることができる。
請求項7に記載のコンバインによれば、請求項6に記載の発明の効果に加えて、穀稈センサにより穀稈が検出されない場合には、コンバインを後進させることで、刈り取られていない穀稈を新たに探索し、刈取り作業を継続させることができる。
請求項8に記載のコンバインによれば、請求項7に記載の発明の効果に加えて、穀稈が検出されず、コンバインを後進させた場合、前回の前進時に穀稈を検出していた方向と同じ方向に穀稈が検出された場合には、その方向へコンバインを旋回させ、コンバインを前進させる。これにより、刈り取られていない穀稈に向けてコンバインを前進させることができ、刈取り作業を継続することができる。
請求項9に記載のコンバインによれば、請求項1から8のいずれか1項に記載の発明の効果に加えて、表示部に、超音波センサなどによって検出した、物体の位置、及び物体の形状を画像として表示し、その画像に基づいてコンバインの進行方向が指示されると、その方向へ向けてコンバインを前進させる。これにより、コンバインへの前進指示を容易に行うことができ、作業性を向上させることができる。
請求項10に記載のコンバインによれば、請求項9に記載の発明の効果に加えて、表示部をコンバインの機体に脱着可能とすることで、コンバインの操縦部の内外から、コンバインを操作することができ、作業者の作業負荷を低減することができる。
図1は、第1実施形態に係るコンバインの側面図である。 図2は、同上のコンバインの平面図である。 図3は、同上のコンバインの内部構造の一部を側面視で示す説明図である。 図4は、同上のコンバインの内部構造を平面視で示す説明図である。 図5は、同上のコンバインの内部構造の一部を側面視で示す説明図である。 図6は、第1実施形態に係るコンバインの動力伝達経路の一部を示す模式図である。 図7は、図6に示すギヤボックスの詳細図である。 図8は、第1実施形態のコントローラのブロック図である。 図9は、モニターユニットに表示される表示例を示す図である。 図10は、第1実施形態のコンバインの走行制御を説明するフローチャートである。 図11は、第1実施形態の障害物回避制御を説明するフローチャートである。 図12は、第2実施形態のコントローラのブロック図である。 図13は、第2実施形態の障害物回避制御を説明するフローチャートである。 図14は、変形例におけるコンバインの側面図である。 図15は、変形例におけるコンバインの平面図である。
以下に、本発明に係るコンバインの実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではなく、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。さらに、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能、かつ、容易なもの、或いは実質的に同一のものいわゆる均等の範囲のものが含まれる。
<第1実施形態>
図1は、第1実施形態に係るコンバイン1の側面図、図2は、同コンバイン1の平面図である。なお、以下の説明では、コンバイン1の通常の使用態様時における前後方向、左右方向、上下方向を、各部位におけるそれぞれの前後方向、左右方向、上下方向として説明する。すなわち、前後方向はコンバイン1の長さ方向、左右方向は幅方向、上下方向は高さ方向である。このうち、前方は、刈り取り作業時におけるコンバイン1の進行方向であり、左方は、前方に向かって左手方向であり、下方は、重力が作用する方向である。なお、これらの方向は、説明をわかりやすくするために便宜上定義したものであり、これらの方向によって本発明が限定されるものではない。本実施形態のコンバイン1は、詳しくは後述する、超音波センサ210などを用いて自律走行可能であるが、作業者の操作により作業を行うことも可能である。
<コンバイン1の全体構成>
コンバイン1は、図1に示すように、機体フレーム2と、機体フレーム2の前方側に取り付けられた刈取装置7と、機体フレーム2の下方側に取り付けられた走行装置3と、機体フレーム2の後方側に取り付けられた脱穀装置5とを備える。また、コンバイン1には、動力源となるエンジン20(図6参照)が搭載される。また、コンバイン1は、コントローラ200(図8参照)を備える。
<走行装置3>
走行装置3は、エンジン20から動力が伝達される左右一対の履帯4を備える。履帯4は、エンジン20から動力が伝達されることで周回し、周回する左右一対の履帯4によりコンバイン1は走行する。
<刈取装置7>
刈取装置7は、穀稈を分草する分草杆7aと、分草された穀稈を引き起こす引起し装置7bと、引き起こされた穀稈の根元を切断する刈刃7cとを備える。刈取装置7は、圃場に立毛する穀稈を分草杆7aで分草し、分草した穀稈を引起し装置7bで引き起こし、引き起こした穀稈を刈刃7cで刈り取る。分草杆7aには、穀稈との距離を検出するためのマーカー(図示せず)が取り付けられている。マーカーは、例えば、超音波センサ210によって発信された超音波に反応し易い(反射し易い)部材である。なお、マーカーは、超音波センサ210によって発信された超音波に反応し難い(反射し難い)部材であってもよい。すなわち、マーカーが反射する反射波に対し、超音波センサ210が、マーカー特有の反射波を受信できればよい。
また、刈取装置7には、刈刃7cの上方の後方側に、刈刃7cによって刈り取った穀稈を搬送する刈取穀稈搬送装置15が配設される。この刈取穀稈搬送装置15は、刈り取った穀稈の株元側を搬送する株元搬送装置15aと、穀稈の穂先側を搬送する穂先搬送装置15bとを備える。また、刈取穀稈搬送装置15の後方には、穀稈を搬送する穀稈搬送装置10が配設される。すなわち、刈刃7cで刈り取り、刈取穀稈搬送装置15で搬送された穀稈は、穀稈搬送装置10により脱穀装置5に向けて搬送される。この穀稈搬送装置10は、機体フレーム2の幅方向における左端寄りの位置に配設される。
刈取装置7の後方側において左右方向の一方側、具体的には、刈取装置7の後方側における右側には、操縦室となるキャビン6が設けられている。キャビン6には、図2に示すように、運転席6Sと、運転席6Sの前方側に設けられた走行操作レバー6H(図1参照)及び操作パネル等の操作装置6Cと、各種情報を表示可能なモニタ6Dとが設けられる。また、キャビン6には、図示しない各種操作レバー及び計器類が配設される。
<脱穀装置5>
図3は、コンバイン1の内部構造の一部を側面視で示す説明図、図4は同コンバイン1の内部構造を平面視で示す説明図である。脱穀装置5は、穀稈搬送装置10により穀稈が後方に搬送される過程で、刈取装置7により刈り取った穀稈から穀粒を切離し、藁等の夾雑物と穀粒とを分離する装置である。
脱穀装置5は、図3に示すように、脱穀部5aと、脱穀部5aの下方に配置された選別部5bとを備える。このうち、脱穀部5aは、図4に示すように、前部左側に配置された扱室5Iと、扱室5Iの右方に配置された第二処理室5Kと、第二処理室5Kの後方に配置された排塵処理室5Eとを含んで構成される。扱室5Iは、キャビン6の左方に位置しており、この扱室5Iには、前後方向に延在する回転軸を中心に回転可能な円柱形状の扱胴5Rが配置される。扱胴5Rは、回転動作により、扱室5I内に搬送されてきた穀稈の穂先部から穀粒を脱粒する。また、第二処理室5Kには二番処理胴5Hが、排塵処理室5Eには排塵処理胴5Dが、それぞれ前後方向に延在する回転軸を中心に回転可能に配置される。
一方、選別部5bは、図3に示すように、扱室5Iの下方に揺動可能に配置された選別棚5Cと、選別棚5Cの下方空間にそれぞれ配置された唐箕5Fと、唐箕5Fの後方に配置された第2唐箕5Mと、一番回収部5G及び二番回収部5Jと、選別棚5Cの後方に配置された排塵ファン5Lとを含んで構成される。
選別部5bは、脱穀部5aで脱粒された穀粒を含む被処理物(扱胴5Rが脱穀したもの)から夾雑物を除去して、穀粒を回収する。すなわち、選別棚5Cの揺動運動と、唐箕5F及び第2唐箕5Mによる選別風、及び排塵ファン5Lによる吸引の作用とにより、脱穀部5aから送られてきた被処理物から穀粒を選別し、一番回収部5G及び二番回収部5Jで回収する。回収した穀粒は、グレンタンク8(図2)に搬送されて貯蔵される。なお、脱穀装置5を通過し、穀粒が扱ぎ取られた穀稈(排藁)は、穀稈搬送装置10の後方側に配置された排藁搬送装置(図示省略)によって、コンバイン1の後方側に配置されている排藁切断装置12へ搬送される。排藁切断装置12は、排藁搬送装置に投入された排藁を切断し、例えば、圃場に放出する。
<グレンタンク8、穀粒排出オーガ9>
図2に示すように、キャビン6の後方側には、脱穀装置5が脱穀した穀粒を一時的に貯蔵するためのグレンタンク8が配置される。グレンタンク8の後方側には、図1及び図2に示すように、内部に貯蔵された穀粒を外部へ排出する穀粒排出オーガ9が設けられる。穀粒排出オーガ9は、グレンタンク8に接続された揚穀筒9a(図1)と、揚穀筒9aに接続された伸縮可能な搬送筒9bと、グレンタンク8、揚穀筒9a及び搬送筒9bの内部に設けられた複数の螺旋軸(図示省略)とを備える。搬送筒9bの先端部には、穀粒を排出する排出口が設けられる。穀粒排出オーガ9は、搬送筒9bを適宜伸縮させつつ、昇降及び旋回させることで、排出口を所定の場所に位置させる。そして、穀粒排出オーガ9は、複数の螺旋軸を回転させることで、グレンタンク8の内部から揚穀筒9aへ穀粒を搬送し、揚穀筒9aから搬送筒9bへ穀粒を搬送することで、搬送筒9bへ搬送された穀粒を、搬送筒9bに設けられた排出口を介して外部に排出することができる。
<穀稈搬送装置10>
図5は、コンバイン1の内部構造の一部を側面視で示す説明図である。穀稈搬送装置10は、刈取装置7から脱穀装置5へ向けて刈り取った穀稈を搬送する。また、穀稈搬送装置10は、グレンタンク8(図2)が配置されている側とは反対側、すなわち、左側部に配置される。穀稈搬送装置10は、挟扼杆11(図1)と、フィードチェン13(図4、図5)とを含んで構成される。
穀稈搬送装置10は、刈取装置7によって刈り取った穀稈を、挟扼杆11とフィードチェン13との間に送り込む。フィードチェン13は、扱胴5Rの回転中心軸と交差する方向で、かつ、扱室5Iの左側に配置される。一方、挟扼杆11は、フィードチェン13における穀稈を搬送する側の部位に対向する位置に配設されており、コイルスプリング(図示省略)によって、フィードチェン13側へ向けて付勢されるように配設される。かかる構造により、挟扼杆11は、穀稈にフィードチェン13へ向かう力を付与することができる。このため、挟扼杆11とフィードチェン13との間に送り込まれた穀稈は、挟扼杆11とフィードチェン13とに挟み込まれ、フィードチェン13によって脱穀装置5に搬送される。
<動力伝達経路>
次に、コンバイン1の動力伝達経路について説明する。図6は、図1に示すコンバイン1の動力伝達経路の一部を示す模式図である。
動力源であるエンジン20には、出力軸20Sが設けられ、出力軸20Sには、複数のエンジン出力プーリ20Pが取り付けられる。複数のエンジン出力プーリ20Pからは、走行装置3(図1参照)、脱穀装置5、刈取装置7、穀粒排出オーガ9及び穀稈搬送装置10を駆動するための動力が出力される。
図示するように、コンバイン1は、脱穀装置5へ動力を伝達するための脱穀動力伝達シャフト38を有する。脱穀動力伝達シャフト38には、一端側(図6における左側)から順に、複数の入力プーリ38a、処理胴出力プーリ38b、複数の扱胴出力プーリ38c、刈取出力プーリ38f、回収部出力プーリ38d、及び唐箕出力プーリ38eが取り付けられる。
複数のエンジン出力プーリ20Pと複数の入力プーリ38aとには、それぞれ無端のベルトである複数の第1伝達ベルト37が掛け回される。このため、エンジン20から発生した動力は、各エンジン出力プーリ20Pと各第1伝達ベルト37と各入力プーリ38aとを介して、脱穀動力伝達シャフト38に伝達される。
各エンジン出力プーリ20Pと各入力プーリ38aとの間には、脱穀クラッチ81が設けられる。脱穀クラッチ81を接続すると、エンジン出力プーリ20Pと入力プーリ38aとの間で動力が伝達され、脱穀クラッチ81の接続を解除すると、エンジン出力プーリ20Pと入力プーリ38aとの間における動力の伝達が遮断される。
二番処理胴5H及び排塵処理胴5Dは、処理胴出力プーリ38bから伝達される動力で駆動される。処理胴出力プーリ38bには、無端の第2伝達ベルト60を介して、処理胴駆動プーリ61aが連結されている。処理胴駆動プーリ61aは、処理胴駆動シャフト61の一端部に取り付けられる。処理胴駆動シャフト61の他端部には、第1傘歯車61bが取り付けられており、第1傘歯車61bは、第2傘歯車62aと噛み合っている。第2傘歯車62aは、処理胴回転シャフト62に取り付けられ、処理胴回転シャフト62には、二番処理胴5H及び排塵処理胴5Dが取り付けられる。このため、脱穀動力伝達シャフト38に伝達されたエンジン20の動力は、処理胴出力プーリ38b、第2伝達ベルト60、処理胴駆動プーリ61a、処理胴駆動シャフト61、第1傘歯車61b、第2傘歯車62a及び処理胴回転シャフト62を介して、二番処理胴5H及び排塵処理胴5Dに伝達される。こうして、二番処理胴5H及び排塵処理胴5Dが回転する。このように、二番処理胴5H及び排塵処理胴5Dは、エンジン20の動力が直接伝達されるため、コンバイン1の走行速度に関わらず一定の速度(回転速度)で駆動されることになる。
扱胴5Rは、扱胴出力プーリ38cから伝達される動力で駆動される。扱胴出力プーリ38cには、無端の第3伝達ベルト63を介して、扱胴駆動プーリ64aが連結される。扱胴駆動プーリ64aは、第1扱胴駆動シャフト64の一端部に取り付けられる。第1扱胴駆動シャフト64の他端部には、第1減速ギヤ64bが取り付けられており、第1減速ギヤ64bは、第2減速ギヤ65aと噛み合っている。第2減速ギヤ65aは、第2扱胴駆動シャフト65の一端部に取り付けられる。第2扱胴駆動シャフト65の他端部には、第3傘歯車65bが取り付けられており、第3傘歯車65bは、第4傘歯車66aと噛み合っている。第4傘歯車66aは、扱胴回転シャフト66に取り付けられ、扱胴回転シャフト66には、扱胴5Rが取り付けられる。このため、脱穀動力伝達シャフト38に伝達されたエンジン20の動力は、扱胴出力プーリ38c、第3伝達ベルト63、扱胴駆動プーリ64a、第1扱胴駆動シャフト64、第1減速ギヤ64b、第2減速ギヤ65a、第2扱胴駆動シャフト65、第3傘歯車65b、第4傘歯車66a及び扱胴回転シャフト66を介して、扱胴5Rに伝達される。こうして、扱胴5Rが回転する。このように、扱胴5Rも、エンジン20の動力が直接伝達されるため、コンバイン1の走行速度に関わらず一定の速度(回転速度)で駆動されることになる。
唐箕5Fは、唐箕出力プーリ38eから伝達される動力で駆動される。唐箕出力プーリ38eには、無端の第4伝達ベルト67を介して、唐箕駆動プーリ68aが連結される。唐箕駆動プーリ68aは、唐箕回転シャフト68の一端部に取り付けられており、唐箕回転シャフト68には、唐箕5Fが取り付けられる。このため、脱穀動力伝達シャフト38に伝達されたエンジン20の動力は、唐箕出力プーリ38e、第4伝達ベルト67、唐箕駆動プーリ68a、唐箕回転シャフト68を介して、唐箕5Fに伝達される。こうして、唐箕5Fが回転する。このように、唐箕5Fは、エンジン20の動力が直接伝達されるため、コンバイン1の走行速度に関わらず一定の速度(回転速度)で駆動されることになる。
一番回収部5G及び二番回収部5Jは、回収部出力プーリ38dから伝達される動力で駆動される。回収部出力プーリ38dには、無端の第5伝達ベルト90を介して、一番回収部駆動プーリ91a及び二番回収部駆動プーリ92aが連結される。一番回収部駆動プーリ91aは、一番回収部5Gを駆動するための一番回収部駆動シャフト91に取り付けられる。二番回収部駆動プーリ92aは、二番回収部5Jを駆動するための二番回収部駆動シャフト92に取り付けられる。このため、脱穀動力伝達シャフト38に伝達されたエンジン20の動力は、回収部出力プーリ38d、第5伝達ベルト90、一番回収部駆動プーリ91a及び一番回収部駆動シャフト91を介して、一番回収部5Gに伝達される。こうして、一番回収部5Gが駆動する。また、脱穀動力伝達シャフト38に伝達されたエンジン20の動力は、回収部出力プーリ38d、第5伝達ベルト90、二番回収部駆動プーリ92a、二番回収部駆動シャフト92を介して、二番回収部5Jに伝達され、二番回収部5Jを駆動する。
また、一番回収部駆動プーリ91aと二番回収部駆動プーリ92aとの間には、第2唐箕駆動プーリ93aが設けられ、第2唐箕駆動プーリ93aは、第5伝達ベルト90に連結される。第2唐箕駆動プーリ93aは、第2唐箕回転シャフト93に取り付けられ、第2唐箕回転シャフト93には、第2唐箕5Mが取り付けられる。このため、脱穀動力伝達シャフト38に伝達されたエンジン20の動力は、回収部出力プーリ38d、第5伝達ベルト90、第2唐箕駆動プーリ93a及び第2唐箕回転シャフト93を介して、第2唐箕5Mに伝達される。こうして、第2唐箕5Mが回転する。
ここで、一番回収部駆動シャフト91には、搬送駆動プーリ91bが取り付けられ、搬送駆動プーリ91bからは、穀稈搬送装置10を駆動するための動力が取り出される。搬送駆動プーリ91bは、第6伝達ベルト95を介して、ギヤボックス100の変速入力プーリ101aに連結される。
<ギヤボックス100>
図7は、図6に示すギヤボックス100の詳細図である。ギヤボックス100は、エンジン20からの動力を変速してフィードチェン13へ向けて出力するフィードチェン変速装置として機能するとともに、エンジン20からの動力を遮断可能なクラッチとして機能する。
ギヤボックス100は、第6伝達ベルト95に連結された変速入力プーリ101aを有し、変速入力プーリ101aは、ギヤボックス入力軸101の一端部に取り付けられる。ギヤボックス入力軸101の他端部には、入力ギヤ101bが取り付けられており、入力ギヤ101bは、排塵ファン出力ギヤ102aと噛み合っている。排塵ファン出力ギヤ102aは、排塵ファン回転シャフト102に取り付けられ、排塵ファン回転シャフト102には、排塵ファン5Lが取り付けられる。このため、一番回収部駆動シャフト91に伝達されたエンジン20の動力は、搬送駆動プーリ91b、第6伝達ベルト95、変速入力プーリ101a、ギヤボックス入力軸101、入力ギヤ101b、排塵ファン出力ギヤ102a及び排塵ファン回転シャフト102を介して、排塵ファン5Lに伝達される。こうして、排塵ファン5Lが回転する。このように、排塵ファン5Lも、エンジン20の動力が直接伝達されるため、コンバイン1の走行速度に関わらず一定の速度(回転速度)で駆動されることになる。
また、排塵ファン出力ギヤ102aは、変速入力ギヤ103aと噛み合っている。変速入力ギヤ103aは、変速軸103の一端部に取り付けられる。この変速軸103には、高速側伝動ギヤ103bと低速側伝動ギヤ103cとが回転自在に取り付けられる。高速側伝動ギヤ103bは、変速入力ギヤ103a側に設けられ、低速側伝動ギヤ103cは、高速側伝動ギヤ103bを挟んで、変速入力ギヤ103aの反対側に設けられる。高速側伝動ギヤ103bと低速側伝動ギヤ103cとの間の変速軸103には、移動体103dが設けられ、移動体103dは、変速軸103と一体的に回転するように取り付けられる一方で、変速軸103の軸方向に移動可能となっている。
高速側伝動ギヤ103bの軸方向の移動体103dと対向する面には、高速側クラッチ爪104が設けられ、低速側伝動ギヤ103cの軸方向の移動体103dと対向する面には、低速側クラッチ爪105が設けられる。また、移動体103dの軸方向の高速側伝動ギヤ103bと対向する面には、高速側クラッチ爪104に係合可能な第1クラッチ爪106が設けられ、移動体103dの軸方向の低速側伝動ギヤ103cと対向する面には、低速側クラッチ爪105に係合可能な第2クラッチ爪107が設けられる。
このため、移動体103dが高速側伝動ギヤ103b側の高速側変速位置に移動すると、高速側クラッチ爪104と第1クラッチ爪106とが係合状態となる一方で、低速側クラッチ爪105と第2クラッチ爪107とが非係合状態となり、高速側伝動ギヤ103bは、移動体103d及び変速軸103と一体となって回転する。
他方、移動体103dが低速側伝動ギヤ103c側の低速側変速位置に移動すると、低速側クラッチ爪105と第2クラッチ爪107とが係合状態となる一方で、高速側クラッチ爪104と第1クラッチ爪106とが非係合状態となり、低速側伝動ギヤ103cは、移動体103d及び変速軸103と一体となって回転する。
なお、移動体103dが高速側変速位置と低速側変速位置との間の中立位置に位置すると、移動体103dの第1クラッチ爪106及び第2クラッチ爪107は、高速側クラッチ爪104及び低速側クラッチ爪105と非係合状態となるため、変速軸103からの動力は、高速側伝動ギヤ103b及び低速側伝動ギヤ103cへ伝達されずに遮断される。
変速軸103に取り付けられる高速側伝動ギヤ103bは、高速側出力ギヤ112aと噛み合っている。また、高速側伝動ギヤ103bと同様に変速軸103に取り付けられる低速側伝動ギヤ103cは、低速側出力ギヤ112bと噛み合っている。高速側出力ギヤ112a及び低速側出力ギヤ112bは、ギヤボックス出力軸113に一体に設けられている。このように、高速側出力ギヤ112aまたは低速側出力ギヤ112bに動力が伝達されることで、ギヤボックス出力軸113が回転する。
ギヤボックス100のギヤボックス出力軸113には、フィードチェン駆動プーリ113aが取付けられる。フィードチェン駆動プーリ113aには、フィードチェン13が巻き掛けられる。このため、ギヤボックス100のギヤボックス入力軸101に伝達されたエンジン20の動力は、ギヤボックス100において変速され、変速された動力は、ギヤボックス出力軸113からフィードチェン13に伝達される。こうして、フィードチェン13は駆動(周回)する。
また、図6に示すように、刈取装置7と引継搬送装置16は、刈取出力プーリ38fから伝達される動力で駆動される。刈取出力プーリ38fには、無端の第7伝達ベルト120を介して、無段変速入力プーリ132が連結される。無段変速入力プーリ132は、無段変速装置130の入力軸である無段変速入力軸131の一端部に取り付けられる。この無段変速装置130は、HST(Hydraulic Static Transmission)等からなる無段変速機構を有し、無段変速入力軸131から入力された駆動力を、任意の変速比により無段階で変速して、無段変速出力軸133やシンクロ出力軸135から出力することが可能である。
このうち、無段変速出力軸133には、一端に無段変速出力プーリ134が取り付けられており、無段変速出力プーリ134は、刈取装置7が有する刈取入力プーリ138に、無端の第8伝達ベルト125を介して連結される。この刈取入力プーリ138は、刈取装置7の入力軸である刈取入力軸137の一端に取り付けられる。このため、無段変速装置130に伝達されたエンジン20の動力は、無段変速装置130で無段階に変速され、変速された動力は、無段変速出力軸133から刈取入力軸137に伝達される。こうして、刈取装置7が駆動する。
他方、シンクロ出力軸135には、引継搬送装置16のシンクロチェン17に対して駆動力を伝達するシンクロスプロケット136が一端に取り付けられる。これにより、無段変速装置130に入力された駆動力は、引継搬送装置16に対して出力することができる。このため、無段変速装置130に伝達されたエンジン20の動力は、無段変速装置130で無段階に変速され、変速された動力は、シンクロ出力軸135からシンクロチェン17に伝達される。こうして、シンクロチェン17が駆動(周回)する。
また、複数のエンジン出力プーリ20Pのうち、一部のエンジン出力プーリ20Pは、走行装置3が有する走行用ミッション140の入力軸に取り付けられる走行用入力プーリ141に第9伝達ベルト145を介して連結される。これにより、エンジン20で発生した動力の一部は、走行用ミッション140に伝達可能となる。このため、走行用ミッション140に伝達されたエンジン20の動力は、コンバイン1の走行状態に応じて走行用ミッション140で変速されて走行用ミッション140から出力され、履帯4を回転させる。このように、エンジン20で発生した動力の一部はコンバイン1の走行用の動力として用いられる。
また、エンジン20は、出力軸20Sが配設される側の反対側に、第2出力軸20Tを備えており、エンジン20で発生した動力は、この第2出力軸20Tからも出力可能である。図示するように、穀粒排出オーガ9は、第2出力軸20Tから出力される動力により駆動可能に構成される。
<コントローラ200>
図8は、コンバイン1に搭載されたコントローラ200のブロック図である。コントローラ200は、制御ユニット201と、走行・旋回制御ユニットECU(Electronic Control Unit)202と、刈取・脱穀制御ユニットECU(Electronic Control Unit)203と、本機制御ECU(Electronic Control Unit)204と、エンジン制御ユニットECU(Electronic Control Unit)205とを備える。制御ユニット201、各ECU202〜205は、CAN(Controller Area Network)通信によってそれぞれ接続されている。コントローラ200は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)などによって構成され、記憶されたプログラムをCPUが読み出すことで、コントローラ200の各機能が発揮される。
制御ユニット201には、超音波センサ210、及び補助センサユニット206が接続され、これらから信号を受信する。
超音波センサ210は、図1、図2に示すように、コンバイン1の上方の四隅に4つ設けられる、第1超音波センサ210a、第2超音波センサ210b、第3超音波センサ210c、及び第4超音波センサ210dによって構成される。
第1超音波センサ210aは、キャビン6の右前上方に設けられる。第1超音波センサ210aは、コンバイン1の右前方に向けて超音波を発信し、コンバイン1の右前方に存在する物体から反射波を受信する。
第2超音波センサ210bは、穀粒排出オーガ9の先端側、つまりコンバイン1の左前上方に設けられる。第2超音波センサ210bは、コンバイン1の左前方に向けて超音波を発信し、コンバイン1の左前方に存在する物体から反射波を受信する。
第3超音波センサ210cは、コンバイン1の後方側に設けた排藁切断装置12の右上方に設けられる。第3超音波センサ210cは、コンバイン1の右後方に向けて超音波を発信し、コンバイン1の右後方に存在する物体から反射波を受信する。
第4超音波センサ210dは、排藁切断装置12の左上方に設けられる。第4超音波センサ210dは、コンバイン1の左後方に向けて超音波を発信し、コンバイン1の左後方に存在する物体から反射波を受信する。
各超音波センサ210a〜210dは、超音波を発信し、物体などにより反射した反射波を受信し、受信した反射波を電気信号に変換して制御ユニット201に送信する。
制御ユニット201は、超音波センサ210が受信した反射波による信号に基づいて、コンバイン1の周囲に存在する物体に対し、物体の位置、及び物体の形状を検出する。
物体とは、例えば、穀稈や、畔や、障害物や、人などである。物体の形状とは、物体のおおまかな形状であり、例えば、穀稈のまとまり(穀稈群)や、穀稈列のうねりや、畔の形状(圃場と畔との境界)などである。
制御ユニット201は、超音波の発信から反射波の受信までの受信時間に基づいて、物体の位置、及び物体の形状を検出する。例えば、制御ユニット201は、予め、コンバイン1に搭載した超音波センサ210によって、穀稈、畔、圃場などの物体に、超音波を発信し、各物体からの反射波を超音波センサ210によって受信し、物体毎の反射波の受信時間を求め、物体毎の受信時間を記憶している。そして、記憶した受信時間と、実際の受信時間とを比較することで、物体の位置、及び物体の形状を検出する。物体毎の受信時間は、予め実験などにより求めてもよく、また、作業を行う圃場で作業前に求めてもよい。
穀稈は、超音波センサ210と、圃場の表土面、または畔との間に位置する。そのため、穀稈により反射された反射波の受信時間は、圃場、または畔により反射された反射波の受信時間よりも短い。このように、物体毎の反射波の受信時間が異なるため、受信時間に基づいて、物体の位置、及び物体の形状を検出することができる。
補助センサユニット206は、コンバイン1の周囲に存在する物体の色を識別する。補助センサユニット206は、カメラ230、例えば、CCDカメラによってコンバイン1の周囲を撮影し、撮影して得られた画像に関する画像データに対し、画像処理を行い、画像内の色、つまり、コンバイン1の周囲に存在する物体の色を識別する。カメラ230は、複数配置されており、コンバイン1の周囲を撮影することができる。
制御ユニット201には、物体の色、例えば、穀稈の色や、圃場の表土の色や、畔の色などが記憶されている。制御ユニット201は、記憶した色と、画像データから得られた物体の色とを比較することで、コンバイン1の周囲に存在する物体に対し、物体の位置、及び物体の形状を検出することができる。
走行・旋回制御ユニットECU202には、旋回レバー(図示せず)の操作角度を検出するレバーセンサ211と、コンバイン1の車速を検出する車速センサ212と、HSTを変速操作する操作レバー(図示せず)の角度を検出する変速レバーセンサ213と、が接続されている。走行・旋回制御ユニットECU202は、走行装置3が有する左側の履帯4への回転の伝達を制御する左サイドクラッチ231の接続、または接続の解除を制御する。走行・旋回制御ユニットECU202は、走行装置3が有する右側の履帯4への回転の伝達を制御する右サイドクラッチ232の接続、または接続の解除を制御する。走行・旋回制御ユニットECU202は、左サイドクラッチ231、及び右サイドクラッチ232のうち接続を解除した側へブレーキをかける旋回ブレーキ233を制御する。走行・旋回制御ユニットECU202は、HSTなどの無段変速装置130を制御する。
刈取・脱穀制御ユニットECU203には、刈取装置7の昇降レバー(図示せず)の操作量を検出する刈取昇降センサ214と、機体フレーム2に対する刈取装置7の昇降位置を検出する刈取位置センサ215と、刈取脱穀レバー(図示せず)の操作位置を検出する刈取脱穀センサ216と、が接続されている。刈取・脱穀制御ユニットECU203は、油圧シリンダ(図示せず)への油圧を制御し、刈取装置7を昇降させる。刈取・脱穀制御ユニットECU203は、油圧回路(図示せず)の油圧立ち上げを行うアンロードバルブ234を制御する。刈取・脱穀制御ユニットECU203は、第1電動モータ(図示せず)によって刈取クラッチ235を接続し、または接続を解除する。刈取・脱穀制御ユニットECU203は、第2電動モータ(図示せず)によって脱穀クラッチ81を接続し、または接続を解除する。刈取・脱穀制御ユニットECU203は、刈取脱穀レバーが操作され、「ON」となると、第1電動モータ、及び第2電動モータを制御し、刈取クラッチ235、及び脱穀クラッチ81を接続する。
本機制御ECU204は、モニターユニット207と、刈取装置7に設けられた穀稈センサ217が接続される。
モニターユニット207は、制御ユニット201によって検出した、コンバイン1の周囲に存在する物体に関する情報を表示する。モニターユニット207には、例えば、図9に示すように、コンバイン1の周囲で、穀稈が存在する領域(図9中、ハッチング領域)と、穀稈が存在しない領域(図9中、白抜き領域)とを表示する。図9は、モニターユニット207に表示される表示例である。モニターユニット207は、タッチパネル式であり、例えば、図9のような画面において、作業者がコンバイン1を進行させたい方向の画面を押す(タッチする)ことで、その信号が走行・旋回制御ユニットECU202に伝達されて、コンバイン1がその方向へ前進する。モニターユニット207は、コンバイン1に脱着可能である。作業者は、コンバイン1のキャビン6内からでも、キャビン6外からでも、モニターユニット207によって、コンバイン1の走行方向について、指示することができる。
エンジン制御ユニットECU205には、エンジン20の出力軸20Sの回転速度を検出するエンジン回転速度センサ218と、排気ガスを浄化するDPF(Diesel Particulate Filter)(図示せず)に設けられた、圧力センサ219と温度センサ220とが接続される。
なお、コントローラ200は、コンバイン1の走行や、穀稈の刈取りなどを、作業者の操作によらず行う自律走行が可能であり、上記した機能の一部を、作業者の操作によらず、実行可能である。
<コンバイン走行制御>
次に、本実施形態のコンバイン1の走行制御について、図10を用いて説明する。図10は、コンバイン1の走行制御を説明するフローチャートである。
ステップS100では、コントローラ200は、コンバイン1の周囲に存在する物体を検出する。具体的には、以下の方法により、コントローラ200は、コンバイン1の周囲に存在する物体を検出する。
コントローラ200は、超音波センサ210によって、超音波を発信し、コンバイン1の周囲に存在する物体からの反射波を受信する。そして、コントローラ200は、超音波を発信してから、反射波を受信するまでの受信時間を算出する。
コントローラ200は、受信時間に基づいて、コンバイン1の周囲に存在する物体に対し、物体の位置、及び物体の形状を検出する。具体的には、コントローラ200は、予め記憶している物体毎の受信時間と、検出した受信時間とに基づいて、コンバイン1の周囲に存在する物体に対し、物体の位置、及び物体の形状を検出する。
例えば、第1超音波センサ210aによって、コンバイン1の右前方に向けて発信した超音波の反射波が、穀稈による反射波と、穀稈による反射波から遅れた圃場による反射波との2つを含む場合、コントローラ200は、コンバイン1の右前方に、穀稈と穀稈が刈り取られた圃場とが存在すると判定する。また、第2超音波センサ210bによって、コンバイン1の左前方に向けて発信した超音波の反射波が、穀稈による反射波のみである場合、コントローラ200は、コンバイン1の左前方に穀稈が存在すると判定する。
そして、コントローラ200は、コンバイン1に対し、例えば、図9で示すように、コンバイン1の前方、及び左方に穀稈が存在し、右方に、穀稈が刈り取られた圃場が存在すると判定する。このようにして、超音波センサ210によって、コンバイン1の周囲に存在する物体に対し、物体の位置、及び物体の形状を検出する。
また、コントローラ200は、カメラ230によってコンバイン1の周囲を撮影する。そして、コントローラ200は、撮影して得られた画像データに基づいて、画像内の色を識別する。具体的には、コントローラ200は、得られた画像データに基づいて検出した物体の色が、記憶された穀稈の色と略一致する場合には、色が略一致する箇所を穀稈であると判定する。コントローラ200は、カメラ230によって撮影した画像に基づいて、コンバイン1の周囲に存在する物体に対し、物体の位置、及び物体の形状を検出する。
ステップS101では、コントローラ200は、コンバイン1の前方に穀稈があるかどうか判定する。例えば、コントローラ200は、超音波センサ210からの信号に基づいてコンバイン1の前方に穀稈が検出され、さらに、カメラ230からの画像データに基づいてコンバイン1の前方に穀稈が検出された場合には、コンバイン1の前方に穀稈があると判定する。コントローラ200は、コンバイン1の前方に穀稈があると判定した場合、処理をステップS102に移す。一方、コントローラ200は、コンバイン1の前方に穀稈がないと判定した場合、処理をステップS104に移す。
ステップS102では、コントローラ200は、刈取クラッチ235を接続するとともに、脱穀クラッチ81を接続する。
ステップS103では、コントローラ200は、コンバイン1を前進させる。これにより、コンバイン1による穀稈の刈取りが開始される。コントローラ200は、例えば、マーカーによる超音波の反射波と、穀稈による超音波の反射波とに基づいて、コンバイン1を走行させる。コントローラ200は、これらの反射波の受信時間の差が一定差、すなわち超音波センサ210に対する、マーカーの距離と穀稈との距離の差が一定距離差となるように、コンバイン1を走行させる。これにより、超音波センサ210に対する、マーカーと穀稈との相対位置が一定となり、穀稈に合わせてコンバイン1を前進させ、穀稈を刈り取ることができる。
なお、コンバイン1を前進させている場合には、ステップS102、及びステップS103を省略する。
ステップS104では、コントローラ200は、穀稈センサ217からの信号に基づいて、穀稈センサ217により穀稈が検出されているかどうか判定する。すなわち、コントローラ200は、刈取装置7によって穀稈を刈り取っているかどうか判定する。コントローラ200は、穀稈が検出されている場合には、今回の処理を終了する。一方、コントローラ200は、穀稈が検出されていない場合には、処理をステップS105に移す。
ステップS105では、コントローラ200は、穀稈が検出されずにコンバイン1が走行した距離を計測する。
ステップS106では、コントローラ200は、穀稈が検出されずにコンバイン1が走行した距離が第1所定距離となったかどうか判定する。第1所定距離は、予め設定された距離であり、コンバイン1が、穀稈がない箇所を走行していると判断可能な距離である。コントローラ200は、穀稈が検出されずにコンバイン1が走行した距離が第1所定距離となった場合には、処理をステップS107に移す。一方、コントローラ200は、穀稈が検出されずにコンバイン1が走行した距離が第1所定距離とはなっていない場合には、処理をステップS105に戻す。
ステップS107では、コントローラ200は、コンバイン1を停止させ、コンバイン1を停止させた時間をカウントする。例えば、コントローラ200は、タイマによってコンバイン1を停止させた時間をカウントする。なお、コンバイン1が走行(前進、または後進)した場合には、コントローラ200は、タイマをリセットする。
ステップS108では、コントローラ200は、コンバイン1の周囲に存在する障害物を検出する。具体的な検出方法は、ステップS100と同様である。障害物とは、穀稈、及び圃場以外の物体であり、例えば、畔や、人などである。
ステップS109では、コンバイン1の後方に障害物が存在するかどうか判定する。コントローラ200は、コンバイン1の後方に障害物が存在すると判定した場合には、処理をステップS107に戻す。一方、コントローラ200は、コンバイン1の後方に障害物が存在しないと判定した場合、処理をステップS110に移す。
ステップS110では、コントローラ200は、コンバイン1を停止させた時間が所定時間となったかどうか判定する。所定時間は、予め設定された時間である。つまり、コントローラ200は、コンバイン1の後方に障害物が検出されず、その状態が所定時間継続したかどうか判定する。コントローラ200は、コンバイン1を停止させた時間が所定時間となった場合には、処理をステップS111に移す。一方、コントローラ200は、コンバイン1を停止させた時間が所定時間となっていない場合には、処理をステップS107に戻す。
ステップS111では、コントローラ200は、コンバイン1を後進させる。
ステップS112では、コントローラ200は、コンバイン1の周囲に存在する物体を検出する。すなわち、コントローラ200は、コンバイン1を後進させながら、コンバイン1の周囲に存在する物体を検出する。物体の検出方法は、ステップS100と同じである。
ステップS113では、コントローラ200は、コンバイン1が第2所定距離、後進したかどうか判定する。第2所定距離は予め設定された距離であり、第1所定距離よりも長く設定されている。すなわち、穀稈センサ217によって穀稈が検出されなくなった距離より、長い距離後進させることで、穀稈が検出されていた箇所まで、コンバイン1が後進する。コントローラ200は、コンバイン1が第2所定距離、後進した場合には、処理をステップS114に移す。一方、コントローラ200は、コンバイン1が第2所定距離、後進していない場合には、処理をステップS111に戻す。
ステップS114では、コントローラ200は、コンバイン1を停止させる。
ステップS115では、コントローラ200は、同一方向に穀稈が存在するかどうか判定する。具体的には、コントローラ200は、左右方向において、前回の前進時に穀稈を検出していた方向と同じ方向に穀稈が存在するかどうか判定する。例えば、前回の前進時に、コンバイン1の左方に穀稈を検出していた場合、後進中にコンバイン1の左方に穀稈が存在したかどうか判定する。コントローラ200は、同一方向に穀稈が存在する場合には、処理をステップ116に移す。一方、コントローラ200は、同一方向に穀稈が存在しない場合には、今回の処理を終了する。
ステップS116では、コントローラ200は、コンバイン1を、ステップS115によって穀稈が存在すると判定された方向に旋回させる。例えば、コントローラ200は、コンバイン1を予め設定した、所定時間、または第3所定距離(所定角度)旋回させる。コンバイン1による穀稈の刈取りは、例えば、圃場が矩形状である場合、圃場の四隅から渦巻き状にコンバイン1を移動させながら、穀稈の刈取りを行う。このような場合には、コンバイン1を旋回させる、上記所定時間、または第3所定距離は、コンバイン1が90°旋回するように設定されている。なお、これに限られることはなく、所定時間、または第3距離は、任意に設定することができる。
ステップS117では、コントローラ200は、コンバイン1を前進させる。これにより、コンバイン1は、穀稈の刈取りを再開する。なお、コントローラ200は、コンバイン1を旋回させながら、前進させてもよい。
このように、コンバイン1は、自律走行により穀稈の刈取りを自動で行う。
なお、ここでは、ステップS113では、コントローラ200は、距離に基づいて、コンバイン1を後進させたが、時間に基づいて、コンバイン1を後進させてもよい。この場合、コントローラ200は、穀稈センサ217が、穀稈を検出しない時間をカウントし、時間に基づいて、少なくとも穀稈センサ217によって穀稈が検出されていた箇所まで、後進させる。
また、ステップS115において、同一方向に穀稈が検出されない場合に、コントローラ200は、再度、コンバイン1を後進させて、同一方向に穀稈があるかどうか判定してもよい。この場合、コントローラ200は、再度、コンバイン1を後進させても同一方向に穀稈が存在しないと判定すると、コンバイン1を、逆方向へ旋回させてもよい。例えば、コントローラ200は、前回の前進時にコンバイン1の左方に穀稈を検出していた場合には、コンバイン1を右へ旋回させる。これにより、穀稈の探索を行うことができる。コントローラ200は、コンバイン1を、逆方向へ旋回する場合には、例えば、同一方向への旋回と同様に、所定時間、または第3所定距離(所定角度)、コンバイン1を旋回させる。なお、これに限られることはなく、任意に設定可能である。
また、穀稈センサ217によって穀稈が検出されなくなった場合に、コントローラ200は、予め設定された所定の脱穀時間、刈取クラッチ235、及び脱穀クラッチ81を接続し、所定の脱穀時間が経過した後に、刈取クラッチ235、及び脱穀クラッチ81の接続を解除してもよい。これにより、脱穀が終わっていない穀稈が、コンバイン1に残ることを防止することができる。
また、穀稈センサ217によって穀稈が検出されない場合には、コントローラ200は、コンバイン1を直ぐに停止させてもよい。これにより、穀稈が検出されない状態でコンバイン1が走行することを抑制し、燃費を向上させることができる。
<障害物回避制御>
次に、本実施形態の障害物回避制御について、図11を用いて説明する。図11は、障害物回避制御を説明するフローチャートである。
ステップS200では、コントローラ200は、コンバイン1の周囲に存在する物体を検出する。物体の検出方法は、「コンバイン走行制御」におけるステップS100と同じである。
ステップS201では、コントローラ200は、モニターユニット207を介して、作業者からの操作情報を取得する。操作情報とは、コンバイン1の前進方向についての作業者の指示情報である。
ステップS202では、コントローラ200は、基準前進方向が設定されているかどうか判定する。基準前進方向とは、コンバイン1による刈取り作業開始時におけるコンバイン1の前進方向であり、例えば、作業者により、モニターユニット207によって設定される。コントローラ200は、基準前進方向が設定されている場合には、処理をステップS203に進める。一方、コントローラ200は、基準前進方向が設定されていない場合、すなわち、作業者によって刈取り作業の開始が指示されていない場合には、今回の処理を終了する。
なお、上記した「コンバイン走行制御」においても、基準前進方向の設定の有無に応じて、コンバイン1による作業を開始してもよい。
ステップS203では、コントローラ200は、コンバイン1の前方に障害物が存在するかどうか判定する。具体的には、コントローラ200は、ステップS200による検出で、コンバイン1の前方に障害物が検出されたかどうか判定する。コントローラ200は、コンバイン1の前方に障害物が存在すると判定した場合には、処理をステップS204に移す。一方、コントローラ200は、コンバイン1の前方に障害物が存在しないと判定した場合には、処理をステップS205に移す。
ステップS204では、コントローラ200は、コンバイン1が障害物を回避するように、コンバイン1を制御する。具体的には、コンバイン1による穀稈の刈取りを行っている場合に、障害物が検出されると、コントローラ200は、コンバイン1による刈取りを行いながら、障害物を回避する。その際、コントローラ200は、障害物の周囲で、穀稈が刈り取られていない未刈領域の面積が小さくなるように、コンバイン1の走行速度を低減させるなどの制御を同時に行う。また、コンバイン1を前進させていない場合には、コントローラ200は、刈取クラッチ235を接続するとともに、脱穀クラッチ81を接続し、コンバイン1の前進を開始しながら、障害物を回避させる。また、障害物が検出されると、コントローラ200は、例えば、警告をモニターユニット207に表示してもよい。
ステップS205では、コントローラ200は、コンバイン1の前方に穀稈があるかどうか判定する。判定方法は、「コンバイン走行制御」におけるステップS101と同じである。コントローラ200は、コンバイン1の前方に穀稈が存在すると判定すると、処理をステップS206に移す。一方、コントローラ200は、コンバイン1の前方に穀稈が存在しないと判定すると、今回の処理を終了する。なお、コントローラ200は、「コンバイン走行制御」におけるステップS104以降の処理を行ってもよい。
ステップS206では、コントローラ200は、刈取クラッチ235を接続するとともに、脱穀クラッチ81を接続する。
ステップS207では、コントローラ200は、基準前進方向に基づいて、コンバイン1を前進させる。これにより、コンバイン1による、穀稈の刈取りが開始される。
なお、コンバイン1を前進させている場合には、ステップS206、及びステップS207を省略する。
このようにして、コンバイン1は、障害物を回避しながら自律走行し、穀稈の刈取りを自動で行う。
なお、コンバイン1の前進中に、作業者から、モニターユニット207を介してコンバイン1の前進方向について指示があった場合には、コントローラ200は、その方向に向けて、コンバイン1を前進させてもよい。
<効果>
本実施形態のコンバイン1は、超音波センサ210によって穀稈を検出すると、穀稈がある方向へ自動的に移動する。そのため、コンバイン1の走行経路の設定を行うことなく、コンバイン1を自律走行させ、コンバイン1による刈取り作業を行うことができる。また、超音波センサ210により穀稈を検出して、コンバイン1を自動的に移動させることで、簡易な設備によって、コンバイン1を自律走行させ、コンバイン1による刈取り作業を自動的に行うことができる。
予め穀稈の特徴をコントローラ200に記憶することで、超音波センサ210による穀稈の検出を容易、かつ正確に行うことができる。
補助センサユニット206によって、物体の色を検出し、色に基づいて穀稈を検出することで、穀稈をさらに正確に検出することができる。
コンバイン1の前進方向が決まった場合、コンバイン1を前進させる前に、脱穀クラッチ81、及び刈取クラッチ235を接続することで、コンバイン1が前進し、穀稈の刈取りを開始する際に、穀稈の刈取りを素早く開始することができる。また、コンバイン1の前進直後に未刈領域が圃場に発生することを抑制することができる。
穀稈センサ217により穀稈が検出されない場合には、コンバイン1を停止させることで、穀稈を刈り取らない状態で、コンバイン1が走行する距離を短くし、燃費を向上させることができる。
穀稈センサ217により穀稈が検出されない場合には、コンバイン1を後進させることで、刈り取られていない穀稈を新たに探索し、刈取り作業を継続させることができる。
穀稈が検出されず、コンバイン1を後進させた場合、前回の前進時に穀稈を検出していた方向と同じ方向に穀稈が検出された場合には、その方向へコンバイン1を旋回させ、コンバイン1を前進させる。これにより、刈り取られていない穀稈に向けてコンバイン1を前進させることができ、刈取り作業を継続することができる。
モニターユニット207に、超音波センサ210などによって検出した、物体の位置、及び物体の形状を画像として表示し、その画像に基づいてコンバイン1の進行方向が指示されると、その方向へ向けてコンバイン1を前進させる。これにより、コンバイン1への前進指示を容易に行うことができ、作業性を向上させることができる。
モニターユニット207をコンバイン1に脱着可能とすることで、コンバイン1の内外から、コンバイン1を操作することができ、作業者の作業負荷を低減することができる。
<第2実施形態>
次に第2実施形態について説明する。ここでは、第1実施形態とは異なる箇所を中心に説明する。
<コントローラ200>
図12は、第2実施形態のコントローラ200のブロック図である。第2実施形態の補助センサユニット206には、方位センサ221が接続され、方位センサ221から信号を受信する。
補助センサユニット206は、方位センサ221から受信する信号に基づいて、コンバイン1が向いている方位、すなわちコンバイン1の前進方向を検出する。
補助センサユニット206は、例えば、スリップなどにより、コンバイン1が進行方向からずれた場合に、方位センサ221からの信号に基づき、ずれ量(ずれ角)を検出する。また、補助センサユニット206は、コンバイン1が旋回する際に、旋回前にコンバイン1が向いている方位と、旋回中、及び旋回後にコンバイン1が向いている方位を検出する。そして、その信号を制御ユニット201、走行・旋回制御ユニットECU202に送信する。
走行・旋回制御ユニットECU202は、方位センサ221に基づいた補助センサユニット206からの信号に基づき、コンバイン1の進行方向を制御する。
<障害物回避制御>
次に、方位センサ221を用いたコンバイン1の走行制御について説明する。
図13は、第2実施形態におけるコンバイン1の走行制御を説明するフローチャートである。ここでは、「障害物回避制御」を一例として説明するが、「コンバイン走行制御」に適用してもよい。
ステップS300〜ステップ302までの処理は、第1実施形態の「障害物回避制御」におけるステップS200〜ステップS202までの処理と同じであり、ここでの説明は省略する。
ステップS303では、コントローラ200は、コンバイン1の前進方向の方位を方位センサ221によって検出し、記憶する。例えば、基準前進方向が設定された場合には、コントローラ200は、基準前進方向の方位を検出し、記憶する。また、コンバイン1が旋回した場合には、コントローラ200は、旋回後にコンバイン1が向いている方位を検出し、記憶する。すなわち、コンバイン1が旋回した場合には、記憶された方位が更新される。
ステップS304では、コントローラ200は、コンバイン1の前方に障害物が存在するかどうか判定する。具体的には、コントローラ200は、ステップS300による検出で、コンバイン1の前方に障害物が検出されたかどうか判定する。コントローラ200は、コンバイン1の前方に障害物が存在すると判定した場合には、処理をステップS305に移す。一方、コントローラ200は、コンバイン1の前方に障害物が存在しないと判定した場合には、コントローラ200は、処理をステップS307に移す。
ステップS305では、コントローラ200は、コンバイン1が向いている方位を方位センサ221によって検出する。
ステップS306では、コントローラ200は、コンバイン1が障害物を回避するように、コンバイン1を制御する。具体的な回避方法は、第1実施形態の「障害物回避制御」におけるステップS204と同じである。ここでは、コントローラ200は、障害物回避前にコンバイン1が向いている方位と、障害物回避後にコンバイン1が向いている方位とが一致するように、障害物を回避する。
ステップS307では、コントローラ200は、コンバイン1の前方に穀稈が存在するかどうか判定する。判定方法は、「コンバイン走行制御」におけるステップS101と同じである。コントローラ200は、コンバイン1の前方に穀稈が存在すると判定した場合には、処理をステップS308に移す。一方、コントローラ200は、コンバイン1の前方に穀稈が存在しないと判定した場合には、今回の処理を終了する。なお、コントローラ200は、「コンバイン走行制御」におけるステップS104以降の処理を行ってもよい。
ステップS308では、コントローラ200は、刈取クラッチ235を接続するとともに、脱穀クラッチ81を接続する。
ステップS309では、コントローラ200は、基準前進方向に基づいて、コンバイン1を前進させる。これにより、コンバイン1による、穀稈の刈取りが開始される。
なお、コンバイン1を前進させている場合には、ステップS307、及びステップS308を省略する。
ステップS310では、コントローラ200は、コンバイン1が向いている方位を方位センサ221によって検出する。
ステップS311では、コントローラ200は、コンバイン1が向いている方位が、ステップS303によって記憶した方位からずれていないかどうか判定する。すなわち、コントローラ200は、コンバイン1の前進方向が、設定された方向からずれていないかどうか判定する。例えば、コンバイン1がスリップした場合には、設定された方向に対し、コンバイン1の前進方向がずれることがある。コントローラ200は、このようなずれを方位センサ221からの信号に基づいて検出する。コントローラ200は、コンバイン1の前進方向が、設定された前進方向からずれている場合には、処理をステップS312に進める。一方、コントローラ200は、コンバイン1の前進方向が、設定された前進方向からずれていない場合には、今回の処理を終了する。
ステップS312では、コントローラ200は、前進方向に対するずれが修正されるようにコンバイン1を制御する。これにより、コンバイン1が設定された前進方向に沿って、コンバイン1は前進する。
このようにして、コンバイン1は、方位センサ221からの信号に基づいて、障害物を回避するとともに、設定された方向に沿って走行する。なお、コンバイン1を旋回させる場合にも、方位センサ221からの信号に基づいて、コンバイン1を旋回させることで、コンバイン1を正確に旋回させることができる。
<効果>
方位センサ221によって検出した方位に基づいて、コンバイン1を移動させることで、コンバイン1の向きをより正確に制御することができる。例えば、障害物を回避する場合など、方位センサ221によって検出した方位に基づいて障害物を回避するので、回避後のコンバイン1の向きを、元の向きに正確に戻すことができる。また、例えば、コンバイン1がスリップした場合でも、方位センサ221によって検出した方位に基づいて、スリップによるずれを検出し、ずれに応じてコンバイン1を制御することで、スリップ前のコンバイン1の向きに正確に戻すことができる。
<変形例>
上記実施形態では、第1超音波センサ210a〜第4超音波センサ210dによって超音波センサ210を構成したが、これに限られず、コンバイン1の周囲の物体に対し、超音波による物体の位置検出、及び物体の形状検出が可能となるように配置されればよい。例えば、図14、図15に示すように、コンバイン1の中心付近に上方に突出する突出部250を備え、その先端に360°の範囲で物体を検出可能な超音波センサ210を設けてもよい。図14は、変形例のコンバイン1の側面図である。図15は、変形例のコンバイン1の平面図である。これにより、上記実施形態と同様に、超音波センサ210によって、コンバイン1の周囲に存在する物体を検出することができる。
また、制御ユニット201は、反射波の強弱に基づいて、物体の位置、及び物体の形状を検出してもよい。例えば、穀稈に超音波が当たると、穀稈は隙間などが多いため、超音波センサ210は、穀稈からの反射波として、弱い反射波を受信する。一方、畔や、圃場に超音波が当たると、超音波センサ210は、畔などの反射波として、強い反射波を受信する。そのため、制御ユニット201は、予め、コンバイン1に搭載した超音波センサ210によって、各物体に超音波を発信し、各物体からの反射波を受信し、物体毎の反射波の強さを記憶する。そして、制御ユニット201は、記憶した反射波の強さと、実際の反射波の強さとを比較することで、物体の位置、及び物体の形状を検出することができる。
なお、制御ユニット201は、反射波を受信するまでの時間などに加えて、反射波の強さに基づいて、物体の位置、及び物体の形状を検出してもよい。
上記実施形態では、マーカーを分草杆7aに設けたが、マーカーをコンバイン1の後方にも設けてもよい。例えば、下方に位置するコンバイン1の既存の部材に設けてもよく、マーカーを別部材としてコンバイン1の下方に設けてもよい。これにより、穀稈に対して、コンバイン1の前進方向を正確に制御することができる。
また、障害物走行制御において、コントローラ200が、障害物が畔であると判定し、予め設定された所定前進距離の間、畔がコンバイン1の前進方向と平行となっている場合には、コントローラ200は、畔に沿うようにコンバイン1の前進方向を決定し、コンバイン1を走行させてもよい。これにより、畔への衝突を回避しつつ、畔に沿った刈取りを行うことができる。
また、後方に障害物を検出した場合には、障害物の手前まで後進した後に、コンバイン1を停止してもよい。これにより、障害物との衝突を回避しつつ、コンバイン1を後進させて穀稈の探索を行うことができる。
また、枕地が、コンバイン1の旋回幅よりも狭い場合には、コントローラ200は、枕地における未刈領域の面積が小さくなるように、コンバイン1を通常の旋回速度よりも遅くしてもよい。これにより、枕地における未刈領域を少なくすることができ、作業効率を向上させることができる。また、コンバイン1の畔への接触を抑制することができる。
また、コンバイン1を後進させる際に、コンバイン1を旋回させながら、後進してもよい。この場合、コンバイン1の後方左右に物体(例えば、畔と穀稈)がある場合には、左右の物体間の距離を計測し、この距離に基づいて、旋回を開始する後進距離を変更する。これにより、物体に接触することなく、コンバイン1を後進させつつ、旋回させることができる。
コントローラ200においては、更に複数のECUによって構成してもよく、また複数のECUを統合してもよい。
さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。このため、本発明のより広範な態様は、以上のように表しかつ記述した特定の詳細、及び代表的な実施形態に限定されるものではない。従って、添付の特許請求の範囲、及びその均等物によって定義される総括的な発明の概念の精神または範囲から逸脱することなく、様々な変更が可能である。
1 コンバイン
5 脱穀装置
7 刈取装置
20 動力源
81 脱穀クラッチ
200 コントローラ(制御部、記憶部)
201 制御ユニット(制御部、記憶部)
202 走行・旋回制御ユニットECU(制御部)
203 刈取・脱穀制御ユニットECU(制御部)
204 本機制御ECU(制御部)
205 エンジン制御ユニットECU(制御部)
206 補助センサユニット(色検出部、記憶部)
207 モニターユニット(表示部)
210 超音波センサ
217 穀稈センサ
221 方位センサ
235 刈取クラッチ

Claims (10)

  1. コンバインの周囲に存在する物体を検出する超音波センサと、
    前記超音波センサによって検出した前記物体が穀稈である場合、前記穀稈が検出された方向へ前記コンバインを自動的に移動させる制御部と
    を備えるコンバイン。
  2. 前記穀稈の特徴を記憶した記憶部
    を備え、
    前記制御部は、
    前記超音波センサによって検出した前記物体が前記記憶部に記憶した前記穀稈の特徴に基づいて前記穀稈であると判定された場合、前記物体が検出された方向へ前記コンバインを自動的に移動させる構成とした請求項1に記載のコンバイン。
  3. 前記コンバインの周囲に存在する前記物体の色を検出する色検出部
    を備え、
    前記制御部は、
    前記色検出部によって検出された前記物体の色が前記穀稈の色である場合、前記穀稈の色が検出された前記物体の方向へ前記コンバインを自動的に移動させる構成とした請求項1または2に記載のコンバイン。
  4. 方位を検出する方位センサ
    を備え、
    前記制御部は、
    前記方位センサによって検出した前記方位に基づいて、前記コンバインを自動的に移動させる構成とした請求項1から3のいずれか1項に記載のコンバイン。
  5. 動力源と、
    前記穀稈を脱穀する脱穀装置と、
    前記穀稈を刈り取る刈取装置と、
    前記動力源から前記脱穀装置への動力伝達を遮断可能な脱穀クラッチと、
    前記動力源から前記刈取装置への動力伝達を遮断可能な刈取クラッチと
    を備え、
    前記制御部は、
    前記コンバインの前進を開始する前に、前記脱穀クラッチ、及び前記刈取クラッチを自動的に接続させる構成とした請求項1から4のいずれか1項に記載のコンバイン。
  6. 前記穀稈を刈り取る刈取装置と、
    前記刈取装置に設けられ、前記穀稈を検出する穀稈センサと
    を備え、
    前記制御部は、
    前記穀稈の刈取りを開始した後に、前記穀稈センサによって前記穀稈が検出されない場合、前記コンバインを自動的に停止させる構成とした請求項1から5のいずれか1項に記載のコンバイン。
  7. 前記制御部は、
    前記穀稈センサによって前記穀稈が検出されず、前記コンバインを自動的に停止した後に、前記コンバインを自動的に後進させる構成とした請求項6に記載のコンバイン。
  8. 前記制御部は、
    前記穀稈センサによって前記穀稈が検出されず、前記コンバインを自動的に停止した後、前記コンバインを自動的に後進させた場合に、前回の前進時に前記穀稈を検出していた方向と同じ方向に前記穀稈が検出された場合、前回の前進時に前記穀稈を検出していた方向へ前記コンバインを自動的に旋回させた後に、前記コンバインを自動的に前進させる構成とした請求項7に記載のコンバイン。
  9. 前記超音波センサによって検出された前記物体の位置及び前記物体の形状を、画像として表示する表示部
    を備え、
    前記制御部は、
    前記表示部に表示された前記画像に基づいて、前記コンバインの進行方向が指示されると、この指示された方向に向けて前進を開始する構成とした請求項1から8のいずれか1項に記載のコンバイン。
  10. 前記表示部は、
    前記コンバインの機体に脱着可能であり、
    前記制御部は、
    前記表示部における操作に基づいて、前記コンバインの前進を開始させる構成とした請求項9に記載のコンバイン。
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