JP2017168589A - 半導体製造装置および半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体製造装置および半導体装置の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】プラズマにより形成される窒化物膜の膜質の劣化を抑制可能な半導体製造装置および半導体装置の製造方法を提供する。
【解決手段】一の実施形態によれば、半導体製造装置は、基板を収容する容器を備える。さらに、前記装置は、前記容器内にガスを供給するガス供給部を備える。さらに、前記装置は、前記ガスからプラズマを生成して、前記プラズマにより前記基板に窒化物膜を形成するプラズマ生成部を備える。さらに、前記装置は、前記容器の内壁面または前記容器内の部材の表面に設けられた窒素含有膜を備える。
【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、半導体製造装置および半導体装置の製造方法に関する。
GaN(窒化ガリウム)膜などの窒化物半導体膜をエピタキシャル成長により形成する場合には、原料ガスとしてアンモニアガスを使用することが多い。一方、アンモニアガスの代わりに、窒素ガスと水素ガスを原料ガスとして使用することが検討されている。この場合、窒素ガスと水素ガスからプラズマを生成し、プラズマにより窒化物半導体膜を形成することから、反応容器の内壁や反応容器内の部材がプラズマにより浸食される可能性がある。その結果、浸食により生じた物質が汚染物質として窒化物半導体膜に取り込まれ、窒化物半導体膜の膜質を劣化させる可能性がある。例えば、金属が浸食されると、窒化物半導体膜の金属汚染が生じる可能性がある。また、石英やセラミックスが浸食されると、浸食により生じた酸素が窒化物半導体膜内の金属元素と結合する可能性がある。
特開2010−245163号公報
プラズマにより形成される窒化物膜の膜質の劣化を抑制可能な半導体製造装置および半導体装置の製造方法を提供する。
一の実施形態によれば、半導体製造装置は、基板を収容する容器を備える。さらに、前記装置は、前記容器内にガスを供給するガス供給部を備える。さらに、前記装置は、前記ガスからプラズマを生成して、前記プラズマにより前記基板に窒化物膜を形成するプラズマ生成部を備える。さらに、前記装置は、前記容器の内壁面または前記容器内の部材の表面に設けられた窒素含有膜を備える。
第1実施形態の半導体製造装置の構造を示す断面図である。 第1実施形態の半導体製造装置の構造を示す拡大断面図である。 第1実施形態の半導体製造装置の構造を示す拡大断面図である。 第1実施形態の変形例の半導体製造装置の構造を示す断面図である。 第2実施形態の半導体製造装置の構造を示す断面図である。 第2実施形態の半導体製造装置の構造を示す拡大断面図である。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して説明する。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態の半導体製造装置の構造を示す断面図である。
図1の半導体製造装置は、ウェハ1を収容する反応容器を備えている。ウェハ1は、基板の例であり、反応容器は、基板を収容する容器の例である。本実施形態の反応容器は、反応容器本体11と、ライナー12と、平板電極13と、絶縁体壁14により構成されている。これらの構成要素11〜14は、反応容器の内壁面を構成している。
図1の半導体製造装置はさらに、反応容器の内部に、プラズマ遮蔽板21と、シャワープレート22と、サセプタ23とを備えている。これらの構成要素21〜23は、容器内の部材の例である。
図1の半導体製造装置はさらに、反応容器の外部に、第1ガス供給部31と、高周波電源32と、マッチングボックス33と、第2ガス供給部34とを備えている。第1および第2ガス供給部31、34は、ガス供給部の例である。高周波電源32、マッチングボックス33、および平板電極13は、プラズマ生成部の例である。
ウェハ1は、半導体基板1aと、半導体基板1aに形成された窒化物半導体膜1bとを含んでいる。半導体基板1aの例は、シリコン基板である。窒化物半導体膜1bの例は、AlN(窒化アルミニウム)膜、GaN(窒化ガリウム)膜、AlGaN(窒化アルミニウムガリウム)膜などである。本実施形態の半導体製造装置は、プラズマを用いたエピタキシャル成長により半導体基板1a上に窒化物半導体膜1bを形成する。窒化物半導体膜1bは、半導体基板1a上に直接形成されてもよいし、半導体基板1a上に他の膜を介して形成されてもよい。窒化物半導体膜1bは、窒化物膜の例である。
図1は、ウェハ1の表面に平行で互いに垂直なX方向およびY方向と、ウェハ1の表面に垂直なZ方向とを示している。本明細書では、+Z方向を上方向として取り扱い、−Z方向を下方向として取り扱う。本実施形態の−Z方向は、重力方向と一致していてもよいし、重力方向と一致していなくてもよい。
図2および図3は、第1実施形態の半導体製造装置の構造を示す拡大断面図である。
本実施形態の半導体製造装置は、図1に示す構成要素11〜34に加え、半導体製造装置をプラズマによる浸食から保護する保護膜41〜45を備えている。保護膜41〜45は、反応容器の外壁面や、反応容器内の部材の表面に設けられている。本実施形態の保護膜41〜45は、窒素を含有する窒素含有膜であり、例えば、AlN膜、GaN膜、AlGaN膜などである。
以下、本実施形態の半導体製造装置の構造を、主に図1を参照して説明する。この説明の中で、図2(a)から図3(b)を適宜参照する。なお、図3(c)については、本実施形態の変形例の半導体製造装置の構造を説明する際に参照する。
反応容器本体11は、主に金属で形成されている。この金属の例は、ステンレススチールである。本実施形態の反応容器本体11は、反応容器の側部および底部の金属壁を構成している。反応容器本体11は、反応容器からガスを排出するための排気口11aを備えている。
ライナー12は、反応容器本体11を保護する絶縁部材であり、反応容器本体11の内側で反応容器本体11の表面に設けられている。この絶縁部材の例は、石英やアルミナセラミックスである。本実施形態の反応容器の側部では、絶縁部材(ライナー12)が金属壁(反応容器本体11)の表面に設けられている。
図2(a)は、図1の領域P1を示す拡大断面図である。保護膜41は、反応容器の内壁面に設けられており、具体的には、ライナー12の表面に設けられている。よって、保護膜41は、ライナー12をプラズマによる浸食から保護することができる。また、保護膜41は、ライナー12の保護を通じて、反応容器本体11をプラズマによる浸食から保護することができる。なお、保護膜41は、反応容器本体11の表面に直接設けられていてもよい。
平板電極13は、反応容器内にプラズマを生成するための電極であり、反応容器の上部の壁を構成している。本実施形態の平板電極13は、アルミニウム、タングステン、モリブデン、ステンレススチールなどの金属で形成されている。平板電極13は、プラズマの原料ガスを流通させるガス流路13aと、原料ガスをガス流路13aから反応容器内に供給する複数のガス供給孔13bとを備えている。
絶縁体壁14は、反応容器本体11と平板電極13との間に設けられている。本実施形態の絶縁体壁14は、石英やアルミナセラミックスなどの絶縁体で形成されている。
第1ガス供給部31は、ガス流路13aに原料ガスを供給する。本実施形態の第1ガス供給部31は、原料ガスとして窒素ガスと水素ガスの混合ガスを供給する。この混合ガスは、ガス流路13aとガス供給孔13bとを介して反応容器内に供給される。
高周波電源32は、平板電極13に高周波電力を供給して、反応容器内の混合ガスに電界を与える。マッチングボックス33は、高周波電源32のインピーダンスを調整して、混合ガスに与えられる電界を制御する。その結果、反応容器内の混合ガスからプラズマが生成される。このプラズマは、窒素ラジカルや水素ラジカルを含んでいる。高周波電源32は、マッチングボックス33を介して平板電極13に電気的に接続されている。
図2(b)は、図1の領域P2を示す拡大断面図である。保護膜42は、反応容器の内壁面に設けられており、具体的には、平板電極13の表面に設けられている。よって、保護膜42は、平板電極13をプラズマによる浸食から保護することができる。本実施形態の保護膜42は、平板電極13の下面には設けられているが、ガス流路13aやガス供給孔13bの表面には設けられていない。理由は、ガス流路13aやガス供給孔13bにプラズマが到達する可能性は低いからである。ただし、ガス流路13aやガス供給孔13bの表面に保護膜42を設けても構わない。なお、保護膜42は、保護膜41と同じ膜でもよいし、保護膜41と異なる膜でもよい。
図2(c)は、図1の領域P3を示す拡大断面図である。保護膜43は、反応容器の内壁面に設けられており、具体的には、平板電極13および絶縁体壁14の表面に設けられている。よって、保護膜43は、平板電極13および絶縁体壁14をプラズマによる浸食から保護することができる。なお、保護膜43は、保護膜41、42の少なくともいずれかと同じ膜でもよいし、保護膜41、42と異なる膜でもよい。
プラズマ遮蔽板21は、プラズマを遮蔽する板であり、反応容器内の領域R1、R2の間に設けられている。本実施形態のプラズマ遮蔽板21は、金属で形成されており、複数の通過孔21aを有するメッシュ形状を有している。窒素ラジカルや水素ラジカルは、領域R1内で生成され、通過孔21aを介して領域R2内に流入する(矢印A1)。領域R2は、領域R1の下方に位置している。
図3(a)は、図1の領域P4を示す拡大断面図である。保護膜44は、反応容器内の部材の表面に設けられており、具体的には、プラズマ遮蔽板21の表面に設けられている。よって、保護膜44は、プラズマ遮蔽板21をプラズマによる浸食から保護することができる。
本実施形態の保護膜44は、プラズマ遮蔽板21の上面、プラズマ遮蔽板21の下面、および通過孔21aの表面に設けられているが、プラズマ遮蔽板21の下面には保護膜44を設けなくてもよい。理由は、プラズマ遮蔽板21の下面にプラズマが到達する可能性は低いからである。なお、保護膜44は、保護膜41〜43の少なくともいずれかと同じ膜でもよいし、保護膜41〜43と異なる膜でもよい。
シャワープレート22は、窒化物半導体膜1bの原料ガスを反応容器内に供給するプレートであり、反応容器内の領域R2、R3の間に設けられている。この原料ガスの例は、アルミニウムやガリウムなどの金属元素を含有する有機金属原料ガスであり、例えば、TMG(トリメチルガリウム)ガスである。第2ガス供給部34は、シャワープレート22に原料ガスを供給する。
本実施形態のシャワープレート22は、上部金属プレート22と下部金属プレート22とを備え、これらのプレート22、22間にガス流路22aを有している。上部金属プレート22は、複数の通過孔22bを有している。下部金属プレート22は、通過孔22bの下方に複数の通過孔22cを有している。下部金属プレート22はさらに、通過孔22cの間に複数の通過孔22dを有している。窒素ラジカルや水素ラジカルは、領域R2から通過孔22b、22cを介して領域R3内に流入する(矢印A2)。一方、第2ガス供給部34からの原料ガスは、ガス流路22aに供給され、通過孔22dを介して領域R3内に流入する(矢印A3)。この際、原料ガスは通過孔22cを通過してもよい。領域R3は、領域R2の下方に位置している。
図3(b)は、図1の領域P5を示す拡大断面図である。保護膜45は、反応容器内の部材の表面に設けられており、具体的には、シャワープレート22の表面に設けられている。よって、保護膜45は、シャワープレート22をプラズマによる浸食から保護することができる。
本実施形態の保護膜45は、上部金属プレート22の上面、下部金属プレート22の下面、および通過孔22b、22cの表面に設けられているが、ガス流路22aの表面や通過孔22dの表面には設けられていない。理由は、ガス流路22aや通過孔22dにプラズマが到達する可能性は低いからである。ただし、ガス流路22aや通過孔22dの表面に保護膜45を設けても構わない。また、下部金属プレート22の下面にプラズマが到達する可能性も低いため、下部金属プレート22の下面には保護膜45を設けなくても構わない。図3(b)は、上部金属プレート22に設けられた保護膜45を符号45で示し、下部金属プレート22に設けられた保護膜45を符号45で示している。なお、保護膜45は、保護膜41〜44の少なくともいずれかと同じ膜でもよいし、保護膜41〜44と異なる膜でもよい。
サセプタ23は、反応容器の領域R3内でウェハ1を保持する。本実施形態では、窒素ラジカル、水素ラジカル、および有機金属原料ガスが半導体基板1a上で反応する。その結果、エピタキシャル成長により半導体基板1a上に窒化物半導体膜1bが形成される。窒化物半導体膜1bは、有機金属原料ガスに起因する金属元素と、窒素ラジカルに起因する窒素とを含有している。例えば、有機金属原料ガスがTMGガスである場合には、窒化物半導体膜1bとしてGaN膜が形成される。
サセプタ23は、サセプタ23上に載置されたウェハ1を加熱するヒーター(不図示)を備えている。本実施形態の半導体製造装置は、ウェハ1をヒーターにより加熱しながら窒化物半導体膜1bを形成する。本実施形態では、保護膜41〜45と同様の保護膜がサセプタ23の表面に設けられていてもよい。
以上のように、本実施形態の半導体製造装置は、反応容器の外壁面や反応容器内の部材の表面に保護膜41〜45が設けられた状態で、プラズマにより窒化物半導体膜1bを形成する。例えば、平板電極13、プラズマ遮蔽板21、シャワープレート22に保護膜42、44、45が設けられていない場合には、金属が浸食され、窒化物半導体膜1bの金属汚染が生じる可能性がある。また、ライナー12や絶縁体壁14に保護膜41、43が設けられていない場合には、酸素を含む絶縁体が浸食され、浸食により生じた酸素が窒化物半導体膜1b内の金属元素と結合する可能性がある。本実施形態によれば、このような浸食を保護膜41〜45により抑制することで、窒化物半導体膜1bの膜質の劣化を抑制することが可能となる。
本実施形態の保護膜41〜45は、AlN膜、GaN膜、AlGaN膜などの窒素含有膜であり、酸素を含有していない。そのため、保護膜41〜45がプラズマにより浸食された場合、保護膜41〜45から窒素が生じる可能性はあるものの、保護膜41〜45から酸素は生じない。この場合、窒化物半導体膜1bにとって窒素は不純物ではないため、保護膜41〜45からの窒素が窒化物半導体膜1bに取り込まれても問題は生じないと考えられる。よって、本実施形態によれば、AlN膜、GaN膜、AlGaN膜などの窒素含有膜を保護膜41〜45として使用することで、保護膜41〜45が浸食されても、酸素による窒化物半導体膜1bの膜質の劣化を抑制することが可能となる。
また、本実施形態の保護膜41〜45中の金属元素は、有機金属原料ガスや窒化物半導体膜1b中の金属元素と同じであることが望ましい。例えば、有機金属原料ガスや窒化物半導体膜1b中の金属元素がガリウムである場合、保護膜41〜45はGaN膜とすることが望ましい。この場合、保護膜41〜45がプラズマにより浸食されると、保護膜41〜45からガリウムが生じる可能性がある。しかしながら、窒化物半導体膜1bにとってガリウムは不純物ではないため、保護膜41〜45からのガリウムが窒化物半導体膜1bに取り込まれても問題は生じないと考えられる。よって、本実施形態によれば、このような金属元素を含有する窒素含有膜を保護膜41〜45として使用することで、保護膜41〜45が浸食されても、窒化物半導体膜1bの金属汚染を抑制することが可能となる。
本実施形態の半導体製造装置は、アンモニアガスの代わりに窒素ガスおよび水素ガスを使用して窒化物半導体膜1bを形成する。窒素ガスおよび水素ガスを使用することには、アンモニアガスを使用する場合に比べて、サセプタ23によるウェハ1の加熱温度を低くできるという利点がある。一般に、アンモニアガスを使用して窒化物半導体膜1bを形成する場合には、ウェハ1の温度を1000℃以上に設定する必要がある。この場合、ウェハ1が熱膨張により反り、窒化物半導体膜1bにクラックが生じる可能性が高くなる。一方、窒素ガスおよび水素ガスを使用して窒化物半導体膜1bを形成する場合には、ウェハ1の温度は800〜900℃で十分である。よって、本実施形態によれば、サセプタ23によるウェハ1の加熱温度を低くすることで、窒化物半導体膜1bにクラックが生じる可能性を低減することが可能となる。
図4は、第1実施形態の変形例の半導体製造装置の構造を示す断面図である。
本変形例では、シャワープレート22が、第2ガス供給部34のガスノズル34aに置き換えられている。また、領域R2、R3は、領域R4に置き換えられている。ガスノズル34aは、反応容器の領域R4内に設けられている。本実施形態の第2ガス供給部34は、原料ガスをガスノズル34aからウェハ1に向けて吐出する(矢印A4)。本実施形態では、窒素ラジカルと、水素ラジカルと、この原料ガスが半導体基板1a上で反応して、窒化物半導体膜1bが形成される。
図3(c)は、図4の領域P6を示す拡大断面図である。本変形例の半導体製造装置は、保護膜41〜44に加え、半導体製造装置をプラズマによる浸食から保護する保護膜46を備えている。本実施形態の保護膜46は、窒素を含有する窒素含有膜であり、例えば、AlN膜、GaN膜、AlGaN膜などである。
保護膜46は、反応容器内の部材の表面に設けられており、具体的には、ガスノズル34aの表面に設けられている。よって、保護膜46は、ガスノズル34aをプラズマによる浸食から保護することができる。なお、保護膜46は、保護膜41〜44の少なくともいずれかと同じ膜でもよいし、保護膜41〜44と異なる膜でもよい。
以上のように、本実施形態の半導体製造装置は、反応容器の外壁面や反応容器内の部材の表面に保護膜41〜45(または41〜44、46)を備えている。よって、本実施形態によれば、プラズマにより形成される窒化物半導体膜1bの膜質の劣化を抑制することが可能となる。
なお、本実施形態の半導体製造装置は、プラズマにより窒化物半導体膜以外の窒化物膜を形成してもよい。また、本実施形態の窒化物半導体膜1bや保護膜41〜46は、AlN膜、GaN膜、AlGaN膜以外の窒化物膜や窒素含有膜でもよい。これは、後述する第2実施形態でも同様である。
(第2実施形態)
図5は、第2実施形態の半導体製造装置の構造を示す断面図である。
本実施形態では、平板電極13が誘電体窓15に置き換えられている。本実施形態の誘電体窓15は、石英で形成されている。誘電体窓15は、プラズマの原料ガスを流通させるガス流路15aと、原料ガスをガス流路15aから反応容器内に供給する複数のガス供給孔15bとを備えている。絶縁体壁14は、反応容器本体11と誘電体窓15との間に設けられている。本実施形態の絶縁体壁14は、誘電体窓15と異なる絶縁体で形成されており、具体的には、アルミナセラミックスで形成されている。
本実施形態の半導体製造装置は、図1に示す構成要素11〜34に加え、反応容器の外部にコイル35を備えている。誘電体窓15は、コイル35の付近に設けられている。高周波電源32、マッチングボックス33、コイル35、および誘電体窓15は、プラズマ生成部の例である。
第1ガス供給部31は、ガス流路15aに原料ガスを供給する。本実施形態の第1ガス供給部31は、原料ガスとして窒素ガスと水素ガスの混合ガスを供給する。この混合ガスは、ガス流路15aとガス供給孔15bとを介して反応容器内に供給される。
高周波電源32は、マッチングボックス33を介してコイル35に電気的に接続されている。高周波電源32がコイル35に高周波電力を供給すると、コイル35が、誘電体窓15を介して反応容器内に電界(電磁場)を発生させ、反応容器内の混合ガスに電界を与える。マッチングボックス33は、高周波電源32のインピーダンスを調整して、混合ガスに与えられる電界を制御する。その結果、反応容器内の混合ガスからプラズマが生成される。このプラズマは、窒素ラジカルや水素ラジカルを含んでいる。
図5に示すその他の構成要素の機能や動作は、図1に示す構成要素の機能や動作と同様である。
図6は、第2実施形態の半導体製造装置の構造を示す拡大断面図である。
本実施形態の半導体製造装置は、上述の保護膜41、44、45に加え、半導体製造装置をプラズマによる浸食から保護する保護膜47、48を備えている。本実施形態の保護膜47、48は、窒素を含有する窒素含有膜であり、例えば、AlN膜、GaN膜、AlGaN膜などである。
図6(a)は、図5の領域P7を示す拡大断面図である。保護膜47は、反応容器の内壁面に設けられており、具体的には、誘電体膜15の表面に設けられている。よって、保護膜47は、誘電体膜15をプラズマによる浸食から保護することができる。本実施形態の保護膜47は、誘電体膜15の下面には設けられているが、ガス流路15aやガス供給孔15bの表面には設けられていない。理由は、ガス流路15aやガス供給孔15bにプラズマが到達する可能性は低いからである。ただし、ガス流路15aやガス供給孔15bの表面に保護膜47を設けても構わない。なお、保護膜47は、保護膜41、44、45の少なくともいずれかと同じ膜でもよいし、保護膜41、44、45と異なる膜でもよい。
図6(b)は、図5の領域P8を示す拡大断面図である。保護膜48は、反応容器の内壁面に設けられており、具体的には、誘電体膜15および絶縁体壁14の表面に設けられている。よって、保護膜48は、誘電体膜15および絶縁体壁14をプラズマによる浸食から保護することができる。なお、保護膜48は、保護膜41、44、45、47の少なくともいずれかと同じ膜でもよいし、保護膜41、44、45、47と異なる膜でもよい。
以上のように、本実施形態の半導体製造装置は、反応容器の外壁面や反応容器内の部材の表面に保護膜41、44、45、47、48を備えている。よって、本実施形態によれば、第1実施形態と同様に、プラズマにより形成される窒化物半導体膜1bの膜質の劣化を抑制することが可能となる。
なお、本実施形態のシャワープレート22は、第1実施形態と同様に、第2ガス供給部34のガスノズル34aに置き換えてもよい(図4参照)。この場合には、このガスノズル34aの表面にも保護膜46を設けることが望ましい。
第1および第2実施形態のウェハ1は例えば、パワートランジスタを備える半導体装置を製造するために使用可能である。パワートランジスタの例は、HEMT(High Electron Mobility Transistor)である。この場合、窒化物半導体膜1bは例えば、HEMTのバッファ層、電子走行層、または電子供給層として使用可能である。
以上、いくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例としてのみ提示したものであり、発明の範囲を限定することを意図したものではない。本明細書で説明した新規な装置および方法は、その他の様々な形態で実施することができる。また、本明細書で説明した装置および方法の形態に対し、発明の要旨を逸脱しない範囲内で、種々の省略、置換、変更を行うことができる。添付の特許請求の範囲およびこれに均等な範囲は、発明の範囲や要旨に含まれるこのような形態や変形例を含むように意図されている。
1:ウェハ、1a:半導体基板、1b:窒化物半導体膜、
11:反応容器本体、11a:排気口、12:ライナー、13:平板電極、
13a:ガス流路、13b:ガス供給孔、14:絶縁体壁、15:誘電体窓、
21:プラズマ遮蔽板、21a:通過孔、22:シャワープレート、
22a:ガス流路、22b、22c、22d:通過孔、23:サセプタ、
31:第1ガス供給部、32:高周波電源、33:マッチングボックス、
34:第2ガス供給部、34a:ガスノズル、35:コイル、
41、42、43、44、45、46、47、48:保護膜

Claims (6)

  1. 基板を収容する容器と、
    前記容器内にガスを供給するガス供給部と、
    前記ガスからプラズマを生成して、前記プラズマにより前記基板に窒化物膜を形成するプラズマ生成部と、
    前記容器の内壁面または前記容器内の部材の表面に設けられた窒素含有膜と、
    を備える半導体製造装置。
  2. 前記ガス供給部は、前記容器内に窒素ガスと、水素ガスと、金属元素を含有するガスとを供給し、
    前記プラズマ生成部は、前記窒素ガスと前記水素ガスから前記プラズマを生成して、前記プラズマにより前記金属元素を含有する前記窒化物膜を形成する、
    請求項1に記載の半導体製造装置。
  3. 前記窒素含有膜は、アルミニウムまたはガリウムを含有している、請求項1または2に記載の半導体製造装置。
  4. 前記容器の内壁面は、
    前記容器の金属壁の表面に設けられた絶縁部材の表面、
    前記プラズマ生成部を構成する電極の表面、
    前記金属壁と前記電極との間に設けられた前記容器の絶縁体壁の表面、
    前記プラズマ生成部を構成するコイルの付近に設けられた誘電体窓の表面、および
    前記金属壁と前記誘電体窓との間に設けられた前記容器の絶縁体壁の表面、
    の少なくともいずれかである請求項1から3のいずれか1項に記載の半導体製造装置。
  5. 前記容器内の部材は、
    前記プラズマを遮蔽するプラズマ遮蔽板、
    前記ガス供給部を構成するシャワープレート、および
    前記ガス供給部を構成するガスノズル、
    の少なくともいずれかである請求項1から4のいずれか1項に記載の半導体製造装置。
  6. 基板を容器内に収容し、
    ガス供給部から前記容器内にガスを供給し、
    前記容器の内壁面または前記容器内の部材の表面に窒素含有膜が設けられた状態で、プラズマ生成部により前記ガスからプラズマを生成して、前記プラズマにより前記基板に窒化物膜を形成する、
    ことを含む半導体装置の製造方法。
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