JP2017168516A - 半導体装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】半導体チップへの損傷の発生を抑制できる半導体装置を提供する。
【解決手段】実施形態に係る半導体装置は、第1金属板と、第1接続部と、半導体チップと、第1金属層と、第2接続部と、第2金属板と、を有する。前記第1接続部は、前記第1金属板の上に設けられている。前記半導体チップは、第1電極と、第2電極と、絶縁部と、を有する。前記第1電極は、第1面の上に設けられ、前記第1接続部と接続されている。前記第2電極は、前記第1面と反対側の第2面の上に設けられている。前記絶縁部は、前記第2面の上に設けられ、前記第2電極の周りに設けられている。前記半導体チップは、前記第1接続部の上に設けられている。前記第1金属層は、前記第2電極および前記絶縁層の上に設けられている。前記第2接続部は、前記第1金属層の上に設けられている。前記第2金属板は、前記第2接続部の上に設けられている。
【選択図】図2
【解決手段】実施形態に係る半導体装置は、第1金属板と、第1接続部と、半導体チップと、第1金属層と、第2接続部と、第2金属板と、を有する。前記第1接続部は、前記第1金属板の上に設けられている。前記半導体チップは、第1電極と、第2電極と、絶縁部と、を有する。前記第1電極は、第1面の上に設けられ、前記第1接続部と接続されている。前記第2電極は、前記第1面と反対側の第2面の上に設けられている。前記絶縁部は、前記第2面の上に設けられ、前記第2電極の周りに設けられている。前記半導体チップは、前記第1接続部の上に設けられている。前記第1金属層は、前記第2電極および前記絶縁層の上に設けられている。前記第2接続部は、前記第1金属層の上に設けられている。前記第2金属板は、前記第2接続部の上に設けられている。
【選択図】図2
Description
本発明の実施形態は、半導体装置に関する。
ダイオードやMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)などの半導体チップを、2つの金属板で挟み込んだ構造を有する半導体装置がある。半導体チップを金属板で挟む際に、半導体チップに加わる力によって半導体チップが損傷する場合があり、半導体装置の歩留まりを低下させている。
本発明が解決しようとする課題は、半導体チップへの損傷の発生を抑制できる半導体装置を提供することである。
実施形態に係る半導体装置は、第1金属板と、第1接続部と、半導体チップと、第1金属層と、第2接続部と、第2金属板と、を有する。
前記第1接続部は、前記第1金属板の上に設けられている。
前記半導体チップは、前記第1接続部の上に設けられている。前記半導体チップは、第1電極と、第2電極と、絶縁部と、を有する。
前記第1電極は、第1面の上に設けられ、前記第1接続部と接続されている。
前記第2電極は、前記第1面と反対側の第2面の上に設けられている。
前記絶縁部は、前記第2面の上に設けられ、前記第2電極の周りに設けられている。
前記第1金属層は、前記第2電極および前記絶縁層の上に設けられている。
前記第2接続部は、前記第1金属層の上に設けられている。
前記第2金属板は、前記第2接続部の上に設けられている。
前記第1接続部は、前記第1金属板の上に設けられている。
前記半導体チップは、前記第1接続部の上に設けられている。前記半導体チップは、第1電極と、第2電極と、絶縁部と、を有する。
前記第1電極は、第1面の上に設けられ、前記第1接続部と接続されている。
前記第2電極は、前記第1面と反対側の第2面の上に設けられている。
前記絶縁部は、前記第2面の上に設けられ、前記第2電極の周りに設けられている。
前記第1金属層は、前記第2電極および前記絶縁層の上に設けられている。
前記第2接続部は、前記第1金属層の上に設けられている。
前記第2金属板は、前記第2接続部の上に設けられている。
以下に、本発明の各実施形態について図面を参照しつつ説明する。
なお、図面は模式的または概念的なものであり、各部分の厚みと幅との関係、部分間の大きさの比率などは、必ずしも現実のものと同一とは限らない。また、同じ部分を表す場合であっても、図面により互いの寸法や比率が異なって表される場合もある。
また、本願明細書と各図において、既に説明したものと同様の要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
各実施形態の説明には、XYZ直交座標系を用いる。下面S1に平行な方向であって相互に直交する2方向をX方向(第1方向)及びY方向とし、これらX方向及びY方向の双方に対して直交する方向をZ方向とする。
なお、図面は模式的または概念的なものであり、各部分の厚みと幅との関係、部分間の大きさの比率などは、必ずしも現実のものと同一とは限らない。また、同じ部分を表す場合であっても、図面により互いの寸法や比率が異なって表される場合もある。
また、本願明細書と各図において、既に説明したものと同様の要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
各実施形態の説明には、XYZ直交座標系を用いる。下面S1に平行な方向であって相互に直交する2方向をX方向(第1方向)及びY方向とし、これらX方向及びY方向の双方に対して直交する方向をZ方向とする。
(第1実施形態)
図1および図2を用いて、第1実施形態に係る半導体装置の一例について説明する。
図1は、第1実施形態に係る半導体装置100を表す平面図である。
図2は、図1のA−A’断面図である。
なお、図1では、封止部9の一部が省略されている。
図1および図2を用いて、第1実施形態に係る半導体装置の一例について説明する。
図1は、第1実施形態に係る半導体装置100を表す平面図である。
図2は、図1のA−A’断面図である。
なお、図1では、封止部9の一部が省略されている。
図1および図2に表すように、半導体装置100は、金属板1(第1金属板)と、接続部11(第1接続部)と、半導体チップ20と、金属層31(第1金属層)と、接続部12(第2接続部)と、金属板2(第2金属板)と、封止部9と、を有する。
半導体チップ20は、ダイオードであり、カソード電極21(第1電極)と、アノード電極22(第2電極)と、フィールドプレート電極(以下、FP電極という)23(第3電極)と、半導体層25と、絶縁層26と、絶縁部27と、を有する。
半導体チップ20は、ダイオードであり、カソード電極21(第1電極)と、アノード電極22(第2電極)と、フィールドプレート電極(以下、FP電極という)23(第3電極)と、半導体層25と、絶縁層26と、絶縁部27と、を有する。
図1に表すように、金属板1および金属板2は、Z方向に重ねて設けられている。金属板1には、複数のリード端子4が接続され、金属板2には、複数のリード端子5が接続されている。
封止部9は、金属板1および金属板2の周りを覆っている。また、金属板1の下面、金属板2の上面、リード端子4の先端、およびリード端子5の先端は、封止部9に覆われておらず、外部に露出している。
なお、半導体装置100において、金属板1の下面および金属板2の上面に放熱板が設けられていてもよい。
封止部9は、金属板1および金属板2の周りを覆っている。また、金属板1の下面、金属板2の上面、リード端子4の先端、およびリード端子5の先端は、封止部9に覆われておらず、外部に露出している。
なお、半導体装置100において、金属板1の下面および金属板2の上面に放熱板が設けられていてもよい。
図2に表すように、金属板1と金属板2との間において、金属板1の上には、接続部11を介して半導体チップ20が設けられている。
半導体チップ20の下面S1(第1面)にはカソード電極21が設けられており、接続部11によってカソード電極21と金属板1とが接続されている。
半導体チップ20の下面S1(第1面)にはカソード電極21が設けられており、接続部11によってカソード電極21と金属板1とが接続されている。
半導体層25は、n形半導体領域25N、p形半導体領域25P1、およびp形半導体領域25P2を有する。
n形半導体領域25Nは、カソード電極21と電気的に接続されている。
p形半導体領域25P1は、n形半導体領域25Nの上に設けられ、アノード電極22と電気的に接続されている。
p形半導体領域25P2は、n形半導体領域25Nにおいてp形半導体領域25P1の周りに設けられ、FP電極23と電気的に接続されている。
n形半導体領域25Nは、カソード電極21と電気的に接続されている。
p形半導体領域25P1は、n形半導体領域25Nの上に設けられ、アノード電極22と電気的に接続されている。
p形半導体領域25P2は、n形半導体領域25Nにおいてp形半導体領域25P1の周りに設けられ、FP電極23と電気的に接続されている。
アノード電極22、FP電極23、絶縁層26、および絶縁部27は、半導体チップ20の上面S2(第2面)上に設けられている。
アノード電極22は、p形半導体領域25P1の上に設けられている。
絶縁層26は、p形半導体領域25P1の周りのn形半導体領域25Nの上およびp形半導体領域25P2の上に設けられている。以降では、p形半導体領域25P1の周りの、n形半導体領域25Nおよびp形半導体領域25P2が設けられた領域を、終端領域ともいう。
FP電極23は、絶縁層26の上においてアノード電極22の周りに設けられ、アノード電極22と離間している。
絶縁部27は、アノード電極22の周りおよびFP電極23の上に設けられている。すなわち、絶縁部27は、半導体層25の終端領域を覆っている。
アノード電極22は、p形半導体領域25P1の上に設けられている。
絶縁層26は、p形半導体領域25P1の周りのn形半導体領域25Nの上およびp形半導体領域25P2の上に設けられている。以降では、p形半導体領域25P1の周りの、n形半導体領域25Nおよびp形半導体領域25P2が設けられた領域を、終端領域ともいう。
FP電極23は、絶縁層26の上においてアノード電極22の周りに設けられ、アノード電極22と離間している。
絶縁部27は、アノード電極22の周りおよびFP電極23の上に設けられている。すなわち、絶縁部27は、半導体層25の終端領域を覆っている。
金属層31は、アノード電極22および絶縁部27の上に設けられている。
金属板2は、接続部12を介して金属層31の上に設けられている。すなわち、アノード電極22は、金属層31および接続部12を介して金属板2と接続されている。
金属板2は、接続部12を介して金属層31の上に設けられている。すなわち、アノード電極22は、金属層31および接続部12を介して金属板2と接続されている。
金属板1および金属板2のそれぞれのX方向における長さは、半導体チップ20のX方向における長さよりも長い。
また、絶縁部27の厚み(Z方向における寸法)は、アノード電極22の厚みよりも厚い。このように、厚い絶縁部27を設けることで、半導体層25の終端領域と金属板2との間の距離を長くし、半導体チップ20の耐圧を高めることができる。
また、絶縁部27の厚み(Z方向における寸法)は、アノード電極22の厚みよりも厚い。このように、厚い絶縁部27を設けることで、半導体層25の終端領域と金属板2との間の距離を長くし、半導体チップ20の耐圧を高めることができる。
ここで、各構成要素の材料の一例を説明する。
金属板1および2は、銅から構成されている。
封止部9は、エポキシ樹脂などの絶縁性樹脂を含む。
接続部11および12は、はんだ材料を含む。
カソード電極21、アノード電極22、およびFP電極23は、アルミニウムなどの金属を含む。
半導体層25は、半導体材料として、シリコン、炭化シリコン、窒化ガリウム、またはガリウムヒ素を含む。
絶縁層26は、酸化シリコンや窒化シリコンなどの絶縁材料を含む。
絶縁部27は、ポリイミドなどの絶縁性樹脂を含む。
金属層31は、ニッケルなどの金属を含む。
金属板1および2は、銅から構成されている。
封止部9は、エポキシ樹脂などの絶縁性樹脂を含む。
接続部11および12は、はんだ材料を含む。
カソード電極21、アノード電極22、およびFP電極23は、アルミニウムなどの金属を含む。
半導体層25は、半導体材料として、シリコン、炭化シリコン、窒化ガリウム、またはガリウムヒ素を含む。
絶縁層26は、酸化シリコンや窒化シリコンなどの絶縁材料を含む。
絶縁部27は、ポリイミドなどの絶縁性樹脂を含む。
金属層31は、ニッケルなどの金属を含む。
次に、第1実施形態に係る半導体装置100の製造方法の一例について、図3を用いて説明する。
図3は、第1実施形態に係る半導体装置100の製造工程を表す工程断面図である。
図3は、第1実施形態に係る半導体装置100の製造工程を表す工程断面図である。
まず、図3(a)に表すように、半導体層25に各半導体領域が形成され、カソード電極21、アノード電極22、FP電極23、絶縁層26、および絶縁部27を有する半導体チップ20を用意する。
次に、スパッタ法などを用いて、アノード電極22および絶縁部27の上に金属層31を形成する。続いて、図3(b)に表すように、金属板1の上に接続部11を介して半導体チップ20を載せ、金属板1とカソード電極21とを接続する。
次に、金属層31の上に接続部12を介して金属板2を載せ、アノード電極22と金属板2とを接続する。その後、金属板1と2の間に設けられた各構成要素を、封止部9で封止することで、図1および図2に表す半導体装置100が得られる。
ここで、本実施形態による作用および効果について説明する。
まず、参考例に係る半導体装置として、金属層31が絶縁部27の上に設けられておらず、アノード電極22の上にのみ設けられ、この金属層31の上に接続部12を介して金属板2が設けられている場合について考える。この場合、金属板1と金属板2の間に半導体チップ20を挟み込んだ際、金属板2から接続部12および金属層31を介してアノード電極22にのみ荷重が加わる。このとき、特に、アノード電極22の外周部分には、アノード電極22の中心部分よりも大きな荷重が加わる。このため、半導体チップ20のうち、アノード電極22の外周下の部分と、その周りの部分と、で大きな荷重の差が生じる。この結果、半導体チップ20に亀裂や割れが生じ、半導体チップ20が正常に動作しなくなる場合がある。
これに対して、本実施形態に係る半導体装置100では、アノード電極22および絶縁部27の上に金属層31が設けられ、金属層31の上に接続部12を介して金属板2が設けられている。このような構成によれば、金属板1と金属板2の間に半導体チップ20を挟み込んだ際に、アノード電極22の下の部分と、その周りの絶縁部27の下に位置する部分と、の両方に力が加わる。このため、半導体チップ20を挟み込んだ際の、半導体チップ20への荷重の差を低減することができる。
従って、本実施形態によれば、半導体チップへの損傷等の発生を抑制し、半導体装置の歩留りを向上させることが可能となる。
まず、参考例に係る半導体装置として、金属層31が絶縁部27の上に設けられておらず、アノード電極22の上にのみ設けられ、この金属層31の上に接続部12を介して金属板2が設けられている場合について考える。この場合、金属板1と金属板2の間に半導体チップ20を挟み込んだ際、金属板2から接続部12および金属層31を介してアノード電極22にのみ荷重が加わる。このとき、特に、アノード電極22の外周部分には、アノード電極22の中心部分よりも大きな荷重が加わる。このため、半導体チップ20のうち、アノード電極22の外周下の部分と、その周りの部分と、で大きな荷重の差が生じる。この結果、半導体チップ20に亀裂や割れが生じ、半導体チップ20が正常に動作しなくなる場合がある。
これに対して、本実施形態に係る半導体装置100では、アノード電極22および絶縁部27の上に金属層31が設けられ、金属層31の上に接続部12を介して金属板2が設けられている。このような構成によれば、金属板1と金属板2の間に半導体チップ20を挟み込んだ際に、アノード電極22の下の部分と、その周りの絶縁部27の下に位置する部分と、の両方に力が加わる。このため、半導体チップ20を挟み込んだ際の、半導体チップ20への荷重の差を低減することができる。
従って、本実施形態によれば、半導体チップへの損傷等の発生を抑制し、半導体装置の歩留りを向上させることが可能となる。
図4は、第1実施形態の変形例に係る半導体装置110を表す断面図である。
図2に表す例では、金属層31の厚みが、アノード電極22と絶縁部27との間の段差よりも厚く、金属層31の上面は平坦である。
これに対して、金属層31の厚みがアノード電極22と絶縁部27との間の段差よりも薄い場合、図4に表すように、金属層31が、アノード電極22の上面および絶縁部27の表面に沿って形成され、金属層31の上面に凹凸が生じる。
図2に表す例では、金属層31の厚みが、アノード電極22と絶縁部27との間の段差よりも厚く、金属層31の上面は平坦である。
これに対して、金属層31の厚みがアノード電極22と絶縁部27との間の段差よりも薄い場合、図4に表すように、金属層31が、アノード電極22の上面および絶縁部27の表面に沿って形成され、金属層31の上面に凹凸が生じる。
このような場合であっても、金属層31上面の凹部を接続部12によって埋め込むことで、金属板1と金属板2の間に半導体チップ20を挟んだ際に、金属板2からアノード電極22と絶縁部27の両方に力を加えることができる。
すなわち、本変形例においても、半導体装置100と同様に、半導体チップ20に加えられる荷重の差を低減し、半導体装置の歩留りを向上させることが可能である。
すなわち、本変形例においても、半導体装置100と同様に、半導体チップ20に加えられる荷重の差を低減し、半導体装置の歩留りを向上させることが可能である。
(第2実施形態)
図5は、第2実施形態に係る半導体装置200を表す断面図である。
半導体装置200は、接続部13(第3接続部)および金属層32(第2金属層)をさらに有する点で、半導体装置100と異なる。
図5は、第2実施形態に係る半導体装置200を表す断面図である。
半導体装置200は、接続部13(第3接続部)および金属層32(第2金属層)をさらに有する点で、半導体装置100と異なる。
金属層32は、絶縁部27の上において金属層31の周りに設けられ、金属層31と離間している。また、金属層32の少なくとも一部は、FP電極23の直上に位置している。
接続部13は、金属層32の上に設けられている。
金属板2は、接続部12および接続部13の上に設けられている。
接続部13は、金属層32の上に設けられている。
金属板2は、接続部12および接続部13の上に設けられている。
金属層31および金属層32は、金属板2と接続されている。このため、これらの金属層が、半導体層25の終端領域の上に設けられていると、半導体層25の終端領域における電界分布が変化し、半導体装置の耐圧が低下する場合がある。
本実施形態に係る半導体装置では、金属層32は、FP電極23の上に設けられている。金属層32がFP電極23の上に設けられることで、金属層32の電位が、半導体層25の終端領域の電界分布に与える影響を低減することができる。
また、金属層32は、絶縁部27の上に設けられている。このため、金属板1と金属板2の間に半導体チップ20を挟み込んだ際には、金属層31を介して半導体チップ20の中心側に荷重が加えられ、金属層32を介して半導体チップ20の外周に荷重が加えられる。
このため、本実施形態によれば、半導体装置の歩留りを向上させつつ、耐圧を向上させることができる。
本実施形態に係る半導体装置では、金属層32は、FP電極23の上に設けられている。金属層32がFP電極23の上に設けられることで、金属層32の電位が、半導体層25の終端領域の電界分布に与える影響を低減することができる。
また、金属層32は、絶縁部27の上に設けられている。このため、金属板1と金属板2の間に半導体チップ20を挟み込んだ際には、金属層31を介して半導体チップ20の中心側に荷重が加えられ、金属層32を介して半導体チップ20の外周に荷重が加えられる。
このため、本実施形態によれば、半導体装置の歩留りを向上させつつ、耐圧を向上させることができる。
なお、本実施形態に係る半導体装置は、例えば以下の方法で製造される。
まず、図3に表す工程と同様にして、アノード電極22および絶縁部27の上に金属層を形成する。この金属層をパターニングすることで、金属層31および金属層32を形成する。次に、シート状のはんだを金属層31および金属層32のそれぞれの上に配し、これらの金属層の上に金属板2を載せる。その後、はんだを溶融させ、各金属層と金属板2とを接続することで製造される。
まず、図3に表す工程と同様にして、アノード電極22および絶縁部27の上に金属層を形成する。この金属層をパターニングすることで、金属層31および金属層32を形成する。次に、シート状のはんだを金属層31および金属層32のそれぞれの上に配し、これらの金属層の上に金属板2を載せる。その後、はんだを溶融させ、各金属層と金属板2とを接続することで製造される。
上述した製造工程において、はんだを溶融させた際に、金属層31の上のはんだと、金属層32の上のはんだと、が一体となって接続部が形成される場合がある。このときの様子を、図6に表す。
図6は、第2実施形態の変形例に係る半導体装置210を表す断面図である。
図6は、第2実施形態の変形例に係る半導体装置210を表す断面図である。
図6に表すように、接続部12は、第1部分12aと、第2部分12bと、第3部分12cと、を有する。
第1部分12aは、金属層31の上に設けられている。
第2部分12bは、金属層32の上に設けられている。
第3部分12cは、第1部分12aと第2部分12bとの間に設けられ、金属板2に接している。また、第3部分12cは、金属板2に沿って設けられており、第3部分12cの厚みは、第1部分12aの厚みおよび第2部分12bの厚みよりも薄い。
第1部分12aは、金属層31の上に設けられている。
第2部分12bは、金属層32の上に設けられている。
第3部分12cは、第1部分12aと第2部分12bとの間に設けられ、金属板2に接している。また、第3部分12cは、金属板2に沿って設けられており、第3部分12cの厚みは、第1部分12aの厚みおよび第2部分12bの厚みよりも薄い。
このような構造であっても、半導体装置200と同様に、半導体装置の歩留りを向上させつつ、耐圧を向上させることが可能である。
また、半導体装置210では、第1部分12aと第2部分12bとの間に第3部分12cが設けられ、接続部12と金属板2との接触面積が、半導体装置200に比べて大きい。このため、本変形例によれば、半導体装置200に比べて、半導体チップ20から金属板2への熱伝導性が高く、半導体装置の放熱性を向上させることが可能である。
また、半導体装置210では、第1部分12aと第2部分12bとの間に第3部分12cが設けられ、接続部12と金属板2との接触面積が、半導体装置200に比べて大きい。このため、本変形例によれば、半導体装置200に比べて、半導体チップ20から金属板2への熱伝導性が高く、半導体装置の放熱性を向上させることが可能である。
(第3実施形態)
図7は、第3実施形態に係る半導体装置300を表す断面図である。
半導体装置300では、図7に表すように、金属層31がアノード電極22の上に設けられている。
接続部12は、金属層31の上に設けられている。
絶縁部27は、金属層31および接続部12の周りに設けられている。
金属板2は、接続部12および絶縁部27の上に設けられている。
図7は、第3実施形態に係る半導体装置300を表す断面図である。
半導体装置300では、図7に表すように、金属層31がアノード電極22の上に設けられている。
接続部12は、金属層31の上に設けられている。
絶縁部27は、金属層31および接続部12の周りに設けられている。
金属板2は、接続部12および絶縁部27の上に設けられている。
本実施形態に係る半導体装置では、金属層31がアノード電極22の上にのみ設けられ、絶縁部27の上に設けられていない。一方で、金属板2は、接続部12および絶縁部27の上に設けられている。すなわち、第1実施形態および第2実施形態では、絶縁部27の上に、金属層31および接続部12を介して金属板2が設けられていたのに対して、本実施形態では、絶縁部27の上に金属板2が直接接して設けられている。
このような構造によれば、半導体装置100および200と同様に、金属板1と金属板2の間に半導体チップ20を挟み込んだ際に、アノード電極22の下だけでなく、絶縁部27の下にも荷重が加えられる。このため、本実施形態によっても、半導体チップ20への荷重のばらつきを低減し、半導体チップへの損傷等の発生を抑制することができる。
なお、上述した各実施形態では、半導体チップ20がダイオードである場合の半導体装置の構成を例示しているが、本発明はこれに限定されない。半導体チップ20はMOSFETやIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)であってもよい。この場合、半導体装置は、ゲート電位に接続される他のリード端子および電極を有する。また、半導体層25が有する半導体領域の構成、金属板1および2の形状、各リード端子の数や形状などは、半導体チップ20の種類に応じて適宜変更可能である。
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。実施形態に含まれる、例えば、金属板1、金属板2、封止部9、接続部11、接続部12、接続部13、カソード電極21、アノード電極22、FP電極23、半導体層25、絶縁層26、絶縁部27、金属層31、金属層32などの各要素の具体的な構成に関しては、当業者が公知の技術から適宜選択することが可能である。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。また、前述の各実施形態は、相互に組み合わせて実施することができる。
100、110、200、210、300…半導体装置、 1、2…金属板、 11〜13…接続部、 20…半導体チップ、 21…カソード電極、 22…アノード電極、 23…FP電極、 25…半導体層、 27…絶縁部、 31、32…金属層
Claims (7)
- 第1金属板と、
前記第1金属板の上に設けられた第1接続部と、
第1面の上に設けられ、前記第1接続部と接続された第1電極と、
前記第1面と反対側の第2面の上に設けられた第2電極と、
前記第2面の上に設けられ、前記第2電極の周りに設けられた絶縁部と、
を有し、前記第1接続部の上に設けられた半導体チップと、
前記第2電極および前記絶縁層の上に設けられた第1金属層と、
前記第1金属層の上に設けられた第2接続部と、
前記第2接続部の上に設けられた第2金属板と、
を備えた半導体装置。 - 前記第1金属板の、前記第1面に平行な第1方向における長さは、前記半導体チップの前記第1方向における長さよりも長く、
前記第2金属板の前記第1方向における長さは、前記半導体チップの前記第1方向における前記長さよりも長い請求項1記載の半導体装置。 - 前記半導体チップは、前記第2面の上に前記第2電極と離間して設けられた第3電極をさらに有し、
前記第3電極は、前記第2電極の周りに設けられ、前記絶縁部に覆われた請求項2記載の半導体装置。 - 前記絶縁層の上に、前記第1金属層と離間して設けられた第2金属層をさらに備え、
前記第2金属層は、前記第1金属層の周りに設けられ、前記第3電極の上に位置する請求項3記載の半導体装置。 - 前記第2金属層の上に設けられた第3接続部をさらに備え、
前記第2金属板は、前記第2接続部の上および前記第3接続部の上に設けられた請求項4記載の半導体装置。 - 前記第2接続部は、
前記第1金属層の上に設けられた第1部分と、
前記第2金属層の上に設けられた第2部分と、
前記第1部分と前記第2部分との間に位置し、前記第2金属板に沿って設けられた第 3部分と、
を有する請求項4記載の半導体装置。 - 第1金属板と、
前記第1金属板の上に設けられた第1接続部と、
第1面の上に設けられ、前記第1接続部と接続された第1電極と、
前記第1面と反対側の第2面の上に設けられた第2電極と、
前記第2面の上に設けられ、前記第2電極の周りに設けられた絶縁部と、
を有し、前記第1接続部の上に設けられた半導体チップと、
前記第2電極の上に設けられた第1金属層と、
前記第1金属層の上に設けられた第2接続部と、
前記絶縁部の上および前記第2接続部の上に設けられた第2金属板と、
を備えた半導体装置。
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