JP2017168289A - 燃料電池スタック - Google Patents

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Abstract

【課題】バッファ部の設計自由度を向上させるとともに、冷却媒体の配流を最適化させることを可能にする。
【解決手段】燃料電池スタック10は、複数の発電セル12を備え、互いに隣接する発電セル12の第1セパレータ22と第3セパレータ28との間には、冷却媒体流路50が形成される。入口バッファ部52a、70a間に、入口ガイド部材78aが配設され、前記入口ガイド部材78aは、冷却媒体の配流を調整する配流調整部80a〜80dと、前記入口バッファ部52a、70aに位置決めする位置決め部82a〜82cとを備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、電解質の両側に電極が配設される電解質・電極構造体とセパレータとを有する発電セルを備え、複数の前記発電セルが積層される燃料電池スタックに関する。
一般的に、固体高分子型燃料電池は、高分子イオン交換膜からなる固体高分子電解質膜を採用している。燃料電池は、固体高分子電解質膜の一方の面にアノード電極が、前記固体高分子電解質膜の他方の面にカソード電極が、それぞれ配設された電解質膜・電極構造体(MEA)を備えている。アノード電極及びカソード電極は、それぞれ触媒層(電極触媒層)とガス拡散層(多孔質カーボン)とを有している。
電解質膜・電極構造体は、セパレータ(バイポーラ板)によって挟持されることにより、発電セル(単位燃料電池)を構成している。この発電セルは、所定の数だけ積層されることにより、例えば、車載用燃料電池スタックとして使用されている。
燃料電池スタックでは、一方のセパレータの面内に、アノード電極に対向して燃料ガスを流すための燃料ガス流路が設けられるとともに、他方のセパレータの面内に、カソード電極に対向して酸化剤ガスを流すための酸化剤ガス流路が設けられている。さらに、各発電セルを構成し、互いに隣接するセパレータ間には、セパレータ面に沿って電極範囲内に冷却媒体を流すための冷却媒体流路が形成されている。
また、燃料電池スタックでは、所謂、内部マニホールド型燃料電池を構成する場合が多い。内部マニホールド型燃料電池は、発電セルの積層方向に貫通して燃料ガスを流すための燃料ガス連通孔と、酸化剤ガスを流すための酸化剤ガス連通孔と、冷却媒体を流すための冷却媒体連通孔とを内部に備えている。
燃料ガス連通孔は、燃料ガスを供給する燃料ガス入口連通孔と、前記燃料ガスを排出する燃料ガス出口連通孔とを有している。酸化剤ガス連通孔は、酸化剤ガスを供給する酸化剤ガス入口連通孔と、前記酸化剤ガスを排出する酸化剤ガス出口連通孔とを備えている。冷却媒体連通孔は、冷却媒体を供給する冷却媒体入口連通孔と、前記冷却媒体を排出する冷却媒体出口連通孔とを備えている。
そこで、簡単な構成で、発電部全面にわたって冷却媒体を均等に供給することができ、温度の不均一による局所的な劣化や滞留水の発生を可及的に抑制することを課題として、例えば、特許文献1の燃料電池スタックが提案されている。この燃料電池スタックでは、冷却媒体流路の入口側及び前記冷却媒体流路の出口側に、それぞれ非対称三角形のバッファ部が設けられている。
そして、非対称三角形のバッファ部に対応して、一対の冷却媒体連通孔を構成するそれぞれの連結流路同士が、互いに異なる流路本数に設定されている。このため、バッファ部において、冷却媒体が流れ難い部位には、他の部位よりも前記冷却媒体を多量に供給することができ、冷却媒体流路全体に該冷却媒体を均等に供給することが可能になる、としている。
特開2014−103024号公報
本発明は、この種の技術に関連してなされたものであり、バッファ部の設計自由度を向上させるとともに、冷却媒体の配流を最適化させることが可能な燃料電池スタックを提供することを目的とする。
本発明に係る燃料電池スタックは、電解質の両側に電極が配設される電解質・電極構造体とセパレータとを有する発電セルを備え、複数の前記発電セルが積層されている。互いに隣接するセパレータ間には、セパレータ面に沿って冷却媒体を流通させる冷却媒体流路が形成され、前記冷却媒体流路の入口側及び前記冷却媒体流路の出口側には、それぞれバッファ部が設けられている。入口側のバッファ部は、発電セルの積層方向に貫通する冷却媒体入口連通孔に連通する一方、出口側のバッファ部は、前記積層方向に貫通する冷却媒体出口連通孔に連通している。
バッファ部には、ガイド部材が、互いに隣接するセパレータ間に位置して離脱自在に配設されるとともに、前記ガイド部材は、冷却媒体の配流を調整する配流調整部と、前記バッファ部に位置決めする位置決め部と、を備えている。
また、セパレータの一方の面には、冷却媒体流路が形成されるとともに、前記セパレータの他方の面には、反応ガス流路と、前記反応ガス流路の入口側及び出口側にそれぞれ連通する反応ガスバッファ部とが形成されることが好ましい。その際、位置決め部は、反応ガスバッファ部に設けられるエンボス部の裏面形状である凹部により構成されることが好ましい。
さらに、冷却媒体流路の入口側には、前記冷却媒体流路を流路幅方向に挟んで冷却媒体を供給する一対の冷却媒体入口連通孔が設けられることが好ましい。一方、冷却媒体流路の出口側には、前記冷却媒体流路を流路幅方向に挟んで冷却媒体を排出する一対の冷却媒体出口連通孔が設けられることが好ましい。
本発明によれば、ガイド部材がバッファ部に位置決めされるとともに、前記ガイド部材には、配流調整部が設けられている。このため、配流調整部の形状を設定するだけで、発電セルの中央部及び前記発電セルの端部に冷却媒体を円滑且つ良好に分配することができる。従って、バッファ部の設計自由度を向上させるとともに、冷却媒体の配流を最適化させることが可能になる。
本発明の実施形態に係る燃料電池スタックの分解概略斜視図である。 前記燃料電池スタックの、図1中、II−II線断面図である。 前記燃料電池スタックを構成する発電セルの分解斜視説明図である。 前記燃料電池スタックを構成する冷却媒体流路に入口ガイド部材及び出口ガイド部材が配置された状態の斜視説明図である。 前記入口ガイド部材及び前記出口ガイド部材が配置された前記冷却媒体流路の正面説明図である。
図1に示すように、本発明の実施形態に係る燃料電池スタック10は、複数の発電セル12が水平方向(矢印A方向)、又は垂直方向(矢印C方向)に積層された積層体14を備える。燃料電池スタック10は、例えば、車載用燃料電池スタックとして燃料電池電気自動車(図示せず)に搭載される。
図1及び図2に示すように、積層体14の積層方向(矢印A方向)一端には、ターミナルプレート16a、絶縁部材18a及びエンドプレート20aが外方に向かって、順次、配設される。図1に示すように、積層体14の積層方向他端には、ターミナルプレート16b、絶縁部材18b及びエンドプレート20bが外方に向かって、順次、配設される。
燃料電池スタック10は、例えば、長方形に構成されるエンドプレート20a、20bを端板として含む箱状ケーシング(図示せず)により一体的に保持される。なお、燃料電池スタック10は、例えば、矢印A方向に延在する複数のタイロッド(図示せず)により一体的に締め付け保持されてもよい。
発電セル12は、図2及び図3に示すように、第1セパレータ22、第1電解質膜・電極構造体(電解質・電極構造体)(MEA)24a、第2セパレータ26、第2電解質膜・電極構造体(MEA)24b及び第3セパレータ28を設ける。第1セパレータ22、第2セパレータ26及び第3セパレータ28は、例えば、鋼板、ステンレス鋼板、アルミニウム板、めっき処理鋼板等の縦長形状の金属板により構成される。
なお、第1セパレータ22、第2セパレータ26及び第3セパレータ28は、金属セパレータに代えて、例えば、カーボンセパレータを用いてもよい。また、発電セル12は、単一のMEAを有し、前記MEAを第1セパレータと第2セパレータとの間に挟持して構成してもよい。
図2に示すように、第1電解質膜・電極構造体24a及び第2電解質膜・電極構造体24bは、例えば、水分を含んだパーフルオロスルホン酸の薄膜である固体高分子電解質膜(陽イオン交換膜)30を備える。固体高分子電解質膜30は、アノード電極32及びカソード電極34により挟持される。アノード電極32は、カソード電極34よりも小さな平面寸法を有する段差MEAを構成しているが、これとは逆に、前記カソード電極34よりも大きな平面寸法を有することもできる。また、アノード電極32とカソード電極34とは、同一の平面寸法に設定してもよい。
アノード電極32及びカソード電極34は、カーボンペーパ等からなるガス拡散層(図示せず)と、白金合金が表面に担持された多孔質カーボン粒子を前記ガス拡散層の表面に一様に塗布して形成される電極触媒層(図示せず)とを有する。電極触媒層は、固体高分子電解質膜30の両面に形成される。
図3に示すように、発電セル12の長辺方向(矢印B方向)(水平方向)の一端縁部には、それぞれ矢印A方向に個別に連通して、酸化剤ガス入口連通孔36a及び燃料ガス入口連通孔38aが設けられる。酸化剤ガス入口連通孔36aは、酸化剤ガス、例えば、酸素含有ガスを供給する。燃料ガス入口連通孔38aは、燃料ガス、例えば、水素含有ガスを供給する。
発電セル12の長辺方向(矢印B方向)の他端縁部には、それぞれ矢印A方向に個別に連通して、燃料ガスを排出する燃料ガス出口連通孔38b及び酸化剤ガスを排出する酸化剤ガス出口連通孔36bが設けられる。
発電セル12の矢印C方向(鉛直方向)の両端縁部には、酸化剤ガス入口連通孔36a及び燃料ガス入口連通孔38a側に位置して一対の冷却媒体入口連通孔40aが、それぞれ矢印A方向に個別に連通して設けられる。各冷却媒体入口連通孔40aは、冷却媒体を供給するとともに、互いに対向する長辺に設けられる。
発電セル12の矢印C方向の両端縁部には、燃料ガス出口連通孔38b及び酸化剤ガス出口連通孔36b側に位置して一対の冷却媒体出口連通孔40bが、それぞれ矢印A方向に個別に連通して設けられる。各冷却媒体出口連通孔40bは、冷却媒体を排出するとともに互いに対向する長辺に設けられる。なお、燃料ガス入口連通孔38aと燃料ガス出口連通孔38bとを入れ替えて構成してもよい。
第1セパレータ22の第1電解質膜・電極構造体24aに向かう面22aには、燃料ガス入口連通孔38aと燃料ガス出口連通孔38bとを連通する第1燃料ガス流路42が形成される。第1燃料ガス流路42は、矢印B方向に延在する複数本の波状流路溝(又は直線状流路溝)により形成される。
第1燃料ガス流路42の入口側には、入口バッファ部44aが設けられる。入口バッファ部44aは、複数個のエンボス部44aeを有し、前記エンボス部44aeは、面22aから第1電解質膜・電極構造体24a側に突出する凸形状を有する。第1燃料ガス流路42の出口側には、出口バッファ部44bが設けられる。出口バッファ部44bは、複数個のエンボス部44beを有し、前記エンボス部44beは、面22aから第1電解質膜・電極構造体24a側に突出する凸形状を有する。
燃料ガス入口連通孔38aと入口バッファ部44a(第1燃料ガス流路42)とは、複数の入口連結流路46aを介して連通する。燃料ガス出口連通孔38bと出口バッファ部44b(第1燃料ガス流路42)とは、複数の出口連結流路46bを介して連通する。入口連結流路46a及び出口連結流路46bは、蓋体48a及び蓋体48bにより覆われる。
第1セパレータ22の面22bには、一対の冷却媒体入口連通孔40aと一対の冷却媒体出口連通孔40bを連通する冷却媒体流路50の一部が形成される。冷却媒体流路50の入口側には、入口バッファ部52aが設けられるとともに、前記冷却媒体流路50の出口側には、出口バッファ部52bが設けられる。
入口バッファ部52aは、面22a側の燃料ガス用の入口バッファ部44aの裏面形状であり、複数個のエンボス部44aeの裏面形状である複数個の凹部52aeを有する。出口バッファ部52bは、面22a側の燃料ガス用の出口バッファ部44bの裏面形状であり、複数個のエンボス部44beの裏面形状である複数個の凹部52beを有する。
第2セパレータ26の第1電解質膜・電極構造体24aに向かう面26aには、酸化剤ガス入口連通孔36aと酸化剤ガス出口連通孔36bとを連通する第1酸化剤ガス流路54が形成される。第1酸化剤ガス流路54は、矢印B方向に延在する複数本の波状流路溝(又は直線状流路溝)により形成される。第1酸化剤ガス流路54の入口側には、入口バッファ部56aが設けられるとともに、前記第1酸化剤ガス流路54の出口側には、出口バッファ部56bが設けられる。
第2セパレータ26の第2電解質膜・電極構造体24bに向かう面26bには、燃料ガス入口連通孔38aと燃料ガス出口連通孔38bとを連通する第2燃料ガス流路58が形成される。第2燃料ガス流路58は、矢印B方向に延在する複数本の波状流路溝(又は直線状流路溝)により形成される。第2燃料ガス流路58の入口側には、入口バッファ部56aの裏面形状である入口バッファ部60aが設けられる。第2燃料ガス流路58の出口側には、出口バッファ部56bの裏面形状である出口バッファ部60bが設けられる。
燃料ガス入口連通孔38aと入口バッファ部60a(第2燃料ガス流路58)とは、複数の入口連結流路62aを介して連通する。燃料ガス出口連通孔38bと出口バッファ部60b(第2燃料ガス流路58)とは、複数の出口連結流路62bを介して連通する。入口連結流路62a及び出口連結流路62bは、蓋体64a及び蓋体64bにより覆われる。
第3セパレータ28の第2電解質膜・電極構造体24bに向かう面28aには、酸化剤ガス入口連通孔36aと酸化剤ガス出口連通孔36bとを連通する第2酸化剤ガス流路66が形成される。第2酸化剤ガス流路66は、矢印B方向に延在する複数本の波状流路溝(又は直線状流路溝)により形成される。
第2酸化剤ガス流路66の入口側には、入口バッファ部68aが設けられる。入口バッファ部68aは、複数個のエンボス部68aeを有し、前記エンボス部68aeは、面28aから第2電解質膜・電極構造体24b側に突出する凸形状を有する。第2酸化剤ガス流路66の出口側には、出口バッファ部68bが設けられる。出口バッファ部68bは、複数個のエンボス部68beを有し、前記エンボス部68beは、面28aから第2電解質膜・電極構造体24b側に突出する凸形状を有する。
第3セパレータ28の面28bには、冷却媒体流路50の一部が形成される。冷却媒体流路50の入口側には、入口バッファ部70aが設けられるとともに、前記冷却媒体流路50の出口側には、出口バッファ部70bが設けられる。
入口バッファ部70aは、面28a側の酸化剤ガス用の入口バッファ部68aの裏面形状であり、複数個のエンボス部68aeの裏面形状である複数個の凹部70aeを有する。出口バッファ部70bは、面28a側の酸化剤ガス用の出口バッファ部68bの裏面形状であり、複数個のエンボス部68beの裏面形状である複数個の凹部70beを有する。
第1セパレータ22の面22a、22bには、この第1セパレータ22の外周端縁部を周回して第1シール部材72が一体成形される。第2セパレータ26の面26a、26bには、この第2セパレータ26の外周端縁部を周回して第2シール部材74が一体成形される。第3セパレータ28の面28a、28bには、この第3セパレータ28の外周端縁部を周回して第3シール部材76が一体成形される。
第1シール部材72、第2シール部材74及び第3シール部材76には、例えば、EPDM、NBR、フッ素ゴム、シリコーンゴム、フロロシリコーンゴム、ブチルゴム、天然ゴム、スチレンゴム、クロロプレーン又はアクリルゴム等のシール材、クッション材、あるいはパッキン材等の弾性を有するシール部材が用いられる。
互いに隣接する発電セル12を構成し、冷却媒体流路50を一体に形成する第1セパレータ22と第3セパレータ28との間には、樹脂製の入口ガイド部材78a及び樹脂製の出口ガイド部材78bが離脱自在に介装される。図3〜図5に示すように、入口ガイド部材78aは、冷却媒体流路50の入口側である入口バッファ部52a、70a間に配置される。出口ガイド部材78bは、冷却媒体流路50の出口側である出口バッファ部52b、70b間に配置される。
入口ガイド部材78aは、冷却媒体の配流を調整する配流調整部80a〜80dと、位置決め部82a〜82cとを備え、これらが連結部84により一体に連結される。配流調整部80a〜80dは、略長方形の薄板状を有し、幅狭な両側面が入口バッファ部52a、70a間に保持される。入口バッファ部52a、70a同士は、配流調整部80a〜80dの幅広な側面の幅寸法だけ離間する。
図4及び図5に示すように、配流調整部80a〜80dの幅狭な両側面には、それぞれの中央側を所定の長さ且つ所定の幅寸法に亘って切り欠いて隙間部86a、86bが形成される。配流調整部80aの幅狭な部位には、幅狭な連結部84の一端が連結され、前記連結部84の他端が位置決め部82aに連結される。位置決め部82aには、他の連結部84の一端が連結されるとともに、前記他の連結部84の他端は、配流調整部80bの幅狭な部位に連結される。
以下、配流調整部80bと配流調整部80c及び前記配流調整部80cと配流調整部80dは、それぞれ上記の配流調整部80aと前記配流調整部80bの連結構成と同様の連結構成を有する。
位置決め部82aは、例えば、円柱形状を有し、両端がテーパ形状を有する。位置決め部82aの一端は、入口バッファ部52aの任意の凹部52aeに挿入される一方、前記位置決め部82aの他端は、入口バッファ部70aの任意の凹部70aeに挿入される。他の位置決め部82b、82cは、上記の位置決め部82aと同様に構成される。なお、位置決め部82a〜82cの形状は、エンボス部の裏面形状に対応して四角形状や楕円形状等、種々の形状に設定することができる。
配流調整部80a、80bは、上方の冷却媒体入口連通孔40aに対応して位置及び角度が設定され、前記冷却媒体入口連通孔40aから導入される冷却媒体を、冷却媒体流路50に円滑に案内する。配流調整部80c、80dは、下方の冷却媒体入口連通孔40aに対応して位置及び角度が設定され、前記冷却媒体入口連通孔40aから導入される冷却媒体を、冷却媒体流路50に円滑に案内する。
出口ガイド部材78bは、上記の入口ガイド部材78aと同様に構成されており、同一の構成要素には、同一の参照符号を付して、その詳細な説明は省略する。
図1に示すように、ターミナルプレート16a、16bの面内中央から離間した位置には、積層方向外方に延在する電力取り出し端子88a、88bが設けられる。電力取り出し端子88a、88bは、好ましくは、冷却媒体流路50の冷却媒体入口連通孔40aよりも冷却媒体出口連通孔40bに近い位置に設定される。
絶縁部材18a、18bは、絶縁性材料、例えば、ポリカーボネート(PC)やフェノール樹脂等で形成されている。絶縁部材18aのターミナルプレート16aに対向する面には、中央部に矩形状の凹部90aが設けられるとともに、この凹部90aに孔部92aが連通する。ターミナルプレート16aの電力取り出し端子88aは、絶縁部材18aの孔部92a及びエンドプレート20aの孔部94aを介して外部に露出する。
絶縁部材18bのターミナルプレート16bに対向する面には、中央部に矩形状の凹部90bが設けられるとともに、この凹部90bに孔部92bが連通する。ターミナルプレート16bの電力取り出し端子88bは、孔部92bからエンドプレート20bの孔部94bを介して外部に露呈する。
絶縁部材18a、18b及びエンドプレート20aには、それぞれ一対の冷却媒体入口連通孔40a及びそれぞれ一対の冷却媒体出口連通孔40bが形成される。絶縁部材18b及びエンドプレート20bには、酸化剤ガス入口連通孔36a、酸化剤ガス出口連通孔36b、燃料ガス入口連通孔38a及び燃料ガス出口連通孔38bが形成される。
図1及び図2に示すように、絶縁部材18aの凹部90aには、断熱部材96及びターミナルプレート16aが収容される。断熱部材96は、例えば、それぞれ材質の異なる少なくとも第1断熱部材98と第2断熱部材100とを備え、前記第1断熱部材98と前記第2断熱部材100とが交互に積層される。第1断熱部材98は、例えば、金属プレートで構成される一方、第2断熱部材100は、例えば、多孔性カーボンプレートで構成される。図示しないが、絶縁部材18bの凹部90bにも、同様に断熱部材96及びターミナルプレート16bが収容される。
このように構成される燃料電池スタック10の動作について、以下に説明する。
まず、図1に示すように、酸素含有ガス等の酸化剤ガスは、エンドプレート20bの酸化剤ガス入口連通孔36aに供給される。水素含有ガス等の燃料ガスは、エンドプレート20bの燃料ガス入口連通孔38aに供給される。一方、純水やエチレングリコール、オイル等の冷却媒体は、エンドプレート20aの一対の冷却媒体入口連通孔40aに供給される。
酸化剤ガスは、図3に示すように、酸化剤ガス入口連通孔36aから第2セパレータ26の第1酸化剤ガス流路54及び第3セパレータ28の第2酸化剤ガス流路66に導入される。酸化剤ガスは、矢印B方向に移動して第1電解質膜・電極構造体24a及び第2電解質膜・電極構造体24bの各カソード電極34に供給される。
一方、燃料ガスは、燃料ガス入口連通孔38aから第1セパレータ22の第1燃料ガス流路42及び第2セパレータ26の第2燃料ガス流路58に導入される。燃料ガスは、第1燃料ガス流路42及び第2燃料ガス流路58に沿って矢印B方向に移動し、第1電解質膜・電極構造体24a及び第2電解質膜・電極構造体24bの各アノード電極32に供給される。
従って、第1電解質膜・電極構造体24a及び第2電解質膜・電極構造体24bでは、各カソード電極34に供給される酸化剤ガスと、各アノード電極32に供給される燃料ガスとが、電極触媒層内で電気化学反応により消費されて発電が行われる。
次いで、各カソード電極34に供給されて一部が消費された酸化剤ガスは、酸化剤ガス出口連通孔36bに沿って矢印A方向に排出される。同様に、各アノード電極32に供給されて一部が消費された燃料ガスは、燃料ガス出口連通孔38bに沿って矢印A方向に排出される。
また、図3に示すように、各冷却媒体入口連通孔40aに供給された冷却媒体は、互いに隣接する第1セパレータ22と第3セパレータ28との間の冷却媒体流路50に導入される。冷却媒体は、互いに近接するように、矢印C方向に流通する。冷却媒体は、さらに矢印B方向に流通して第1電解質膜・電極構造体24a及び第2電解質膜・電極構造体24bを冷却する。次いで、冷却媒体は、互いに離間するように、矢印C方向に流通して各冷却媒体出口連通孔40bから排出される。
この場合、本実施形態では、図4及び図5に示すように、冷却媒体流路50の入口側には、幅狭な両側面が入口バッファ部52a、70a間に保持されて入口ガイド部材78aが配設されている。入口ガイド部材78aは、冷却媒体の配流を調整する配流調整部80a〜80dと、位置決め部82a〜82cとが、連結部84を介して一体に構成されている。
このため、上下一対の冷却媒体入口連通孔40aから入口バッファ部52a、70aに導入された冷却媒体は、配流調整部80a〜80dに形成された隙間部86a、86b及び各連結部84の両側を通って案内されている。
従って、配流調整部80a〜80dの形状(隙間部86a、86bの寸法、位置及び角度等)を設定するだけで、発電セル12の中央部及び前記発電セル12の端部に冷却媒体を円滑且つ良好に分配することができる。これにより、入口バッファ部52a、70aの設計自由度を向上させるとともに、冷却媒体の配流を最適化させることが可能になるという効果が得られる。
一方、冷却媒体流路50の出口側には、幅狭な両側面が出口バッファ部52b、70b間に保持されて出口ガイド部材78bが配設されている。出口ガイド部材78bは、入口ガイド部材78aと同様に、冷却媒体の配流を調整する配流調整部80a〜80dと、位置決め部82a〜82cとが、連結部84を介して一体に構成されている。
このため、冷却媒体は、出口バッファ部52b、70bから一対の冷却媒体出口連通孔40bに円滑に排出される。従って、出口バッファ部52b、70bの設計自由度を向上させるとともに、冷却媒体の配流を最適化させることが可能になる。
これにより、第1電解質膜・電極構造体24a及び第2電解質膜・電極構造体24bの熱劣化や、積層体14の端部に配置されている端部発電セル12end(図2参照)の温度低下等を、確実に阻止することができる。
さらに、入口ガイド部材78aでは、位置決め部82a〜82cの一端が入口バッファ部52aの任意の凹部52aeに挿入される一方、他端が入口バッファ部70aの任意の凹部70aeに挿入されている。凹部52aeは、エンボス部44aeの裏面形状であり、凹部70aeは、エンボス部68aeの裏面形状である。
このため、入口ガイド部材78aを位置決めするために専用の加工を施す必要がなく、簡単且つ経済的に、前記入口ガイド部材78aを位置決め保持することが可能になる。
一方、出口ガイド部材78bでは、位置決め部82a〜82cの一端が出口バッファ部52bの任意の凹部52beに挿入される一方、他端が出口バッファ部70bの任意の凹部70beに挿入されている。凹部52beは、エンボス部44beの裏面形状であり、凹部70beは、エンボス部68beの裏面形状である。
従って、出口ガイド部材78bを位置決めするために専用の加工を施す必要がなく、簡単且つ経済的に、前記出口ガイド部材78bを位置決め保持することが可能になる。なお、入口ガイド部材78a及び出口ガイド部材78bは、最適な配流が実現できる形状であればよく、本実施形態に限定されない。また、本実施形態では、入口ガイド部材78aと出口ガイド部材78bとの両方を備えているが、必要に応じて、いずれか一方のみを備えていてもよい。
10…燃料電池スタック 12…発電セル
12end…端部発電セル 14…積層体
16a、16b…ターミナルプレート 18a、18b…絶縁部材
20a、20b…エンドプレート 22、26、28…セパレータ
24a、24b…電解質膜・電極構造体 30…固体高分子電解質膜
32…アノード電極 34…カソード電極
36a…酸化剤ガス入口連通孔 36b…酸化剤ガス出口連通孔
38a…燃料ガス入口連通孔 38b…燃料ガス出口連通孔
40a…冷却媒体入口連通孔 40b…冷却媒体出口連通孔
42、58…燃料ガス流路
44a、52a、56a、60a、68a、70a…入口バッファ部
44ae、44be、68ae、68be…エンボス部
44b、52b、56b、60b、68b、70b…出口バッファ部
50…冷却媒体流路
52ae、52be、70ae、70be…凹部
54、66…酸化剤ガス流路 78a…入口ガイド部材
78b…出口ガイド部材 80a〜80d…配流調整部
82a〜82c…位置決め部 84…連結部
86a、86b…隙間部

Claims (3)

  1. 電解質の両側に電極が配設される電解質・電極構造体とセパレータとを有する発電セルを備え、複数の前記発電セルが積層されるとともに、互いに隣接する前記セパレータ間には、セパレータ面に沿って冷却媒体を流通させる冷却媒体流路が形成され、前記冷却媒体流路の入口側及び前記冷却媒体流路の出口側には、それぞれバッファ部が設けられ、前記入口側の前記バッファ部は、前記発電セルの積層方向に貫通する冷却媒体入口連通孔に連通する一方、前記出口側の前記バッファ部は、前記積層方向に貫通する冷却媒体出口連通孔に連通する燃料電池スタックであって、
    前記バッファ部には、ガイド部材が、互いに隣接する前記セパレータ間に位置して離脱自在に配設されるとともに、
    前記ガイド部材は、前記冷却媒体の配流を調整する配流調整部と、
    前記バッファ部に位置決めする位置決め部と、
    を備えることを特徴とする燃料電池スタック。
  2. 請求項1記載の燃料電池スタックであって、前記セパレータの一方の面には、前記冷却媒体流路が形成されるとともに、
    前記セパレータの他方の面には、反応ガス流路と、前記反応ガス流路の入口側及び出口側にそれぞれ連通する反応ガスバッファ部とが形成され、
    前記位置決め部は、前記反応ガスバッファ部に設けられるエンボス部の裏面形状である凹部により構成されることを特徴とする燃料電池スタック。
  3. 請求項1又は2記載の燃料電池スタックであって、前記冷却媒体流路の前記入口側には、前記冷却媒体流路を流路幅方向に挟んで前記冷却媒体を供給する一対の前記冷却媒体入口連通孔が設けられる一方、
    前記冷却媒体流路の出口側には、前記冷却媒体流路を前記流路幅方向に挟んで前記冷却媒体を排出する一対の前記冷却媒体出口連通孔が設けられることを特徴とする燃料電池スタック。
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