JP2017168287A - コネクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】係止突起の破損を防止する。【解決手段】リテーナ30は、基板部31から立ち上がった本体部32と、基板部31の幅方向両端縁から立ち上がり、且つ本体部32の幅方向両端部から端子金具20の挿入方向と略平行に突出した一対の側壁部33と、側壁部33の立ち上がり端部に形成された共用突起37(係止突起)とを有する。本体部32の幅方向端部のうち側壁部33の内側面との境界部には、リテーナ30の組付け方向と略平行な溝状の凹部38が形成され、本体部32の幅方向端部には、凹部38における基板部31と反対側の端部を本体部32の外側面へ連通させる第1切欠部41が形成され、第1切欠部41と連通する第2切欠部42により、共用突起37が本体部32から分離している。【選択図】図1

Description

本発明は、コネクタに関するものである。
特許文献1には、ハウジングと、ハウジング内に幅方向に並列した状態で挿入される複数の端子金具と、ハウジングに対し端子金具の挿抜方向と交差する方向に組み付けられ、端子金具を抜止めするリテーナとを備えたコネクタが開示されている。リテーナは、基板部からリテーナの組付け方向と同方向に立ち上がる本体部を有する。本体部の立ち上がり端部には、端子金具に係止される抜止め部が形成されている。
図12に示すように、リテーナ100は、基板部101の幅方向両端縁からリテーナ100の組付け方向と同方向に立ち上がる左右一対の側壁部102を有する。側壁部102の立ち上がり端縁部には、その内側面側へ突出した形態の係止突起103が形成されている。リテーナ100をハウジング(図示省略)に組み付ける過程では、係止突起103がハウジングの抜止め部と干渉することにより、側壁部102が幅方向外方へ弾性変位する。そして、リテーナ100が正規の組付け状態になると、係止突起103がハウジングに係止して、リテーナ100が組付け状態に保持される。
特開2013−008572号公報
側壁部102は、本体部104の幅方向両端部から、端子金具(図示省略)の挿抜方向と平行に突出した形態である。係止突起103は、端子金具の挿抜方向と平行に延びた形態であり、係止突起103の長さ方向の基端部105が、本体部104の幅方向両端部に繋がっている。このような構造では、側壁部102の剛性が高いため、係止突起103に負荷や衝撃等が作用したときに、係止突起103における本体部104との境界部分(係止突起103の基端部105)が破損することが懸念される。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、係止突起の破損を防止することを目的とする。
本発明のコネクタは、
ハウジングと、
前記ハウジング内に幅方向に並列して挿入される複数の端子金具と、
前記ハウジングに対し、前記端子金具の挿入方向と交差する方向に組み付けられ、前記端子金具を抜止めするリテーナと、
前記リテーナを構成し、板面を前記リテーナの組付け方向と交差する方向に向けた基板部と、
前記リテーナを構成し、前記基板部から前記リテーナの組付け方向と同方向に立ち上がった形態の本体部と、
前記本体部の立ち上がり端部に形成され、前記端子金具に係止することで前記端子金具を抜止めする抜止め部と、
前記リテーナを構成し、前記基板部の幅方向両端縁から前記リテーナの組付け方向と同方向に立ち上がり、且つ前記本体部の幅方向両端部から前記端子金具の挿入方向と略平行に突出した形態の一対の側壁部と、
前記側壁部の立ち上がり端部に形成され、前記ハウジングに係止することで前記リテーナを前記ハウジングに対して組付け状態に保持する係止突起と、
前記本体部の幅方向端部のうち前記側壁部の内側面との境界部に形成され、前記リテーナの組付け方向と略平行な溝状の凹部と、
前記本体部の幅方向端部に形成され、前記凹部における前記基板部と反対側の端部を前記本体部の外側面へ連通させる第1切欠部と、
前記第1切欠部と連通し、且つ前記係止突起を前記本体部から分離させる第2切欠部とを備えているところに特徴を有する。
本願発明は、本体部の幅方向端部のうち側壁部の内側面との境界部に凹部を形成し、凹部における基板部と反対側の端部を第1切欠部によって本体部の外側面へ連通させ、更に、第1切欠部と連通する第2切欠部によって係止突起を本体部から分離させているので、凹部を構成する外壁部が側壁部と一体的に弾性変位し得るようになっている。本発明によれば、側壁部と一体的に弾性変位し得る領域を確保して側壁部の剛性を低下させるとともに、係止突起を本体部から分離したので、係止突起に負荷や衝撃等が作用したときに係止突起の破損を防止することができる。
実施例1のリテーナの斜視図 側壁部の立ち上がり端部を切除した状態をあらわす斜視図 図2の部分拡大図 リテーナの背面図 図4のX−X線断面図 図5の部分拡大図 リテーナの側面図 ハウジングに対しリテーナを仮係止位置に組み付けた状態をあらわす側断面図 ハウジングに対しリテーナを本係止位置に組み付けた状態をあらわす側断面図 図8のY−Y線断面図 図9のZ−Z線断面図 従来例のリテーナの斜視図
本発明のコネクタは、前記係止突起が、前記第1切欠部よりも前記リテーナの組付け方向先方に配されていてもよい。この構成によれば、基板部から係止突起に至る側壁部の立ち上がり寸法が大きくなるので、側壁部の剛性を低下させることができる。
本発明のコネクタは、前記凹部の内側面には、前記リテーナの組付け方向と交差する断面形状が曲線からなる曲面部が形成されていてもよい。この構成によれば、凹部の内側面が平面のみで構成されている場合に比べると、側壁部が弾性変位したときの凹部の内側面における応力集中が緩和される。
本発明のコネクタは、前記曲面部が、前記凹部の幅方向全領域に亘って連続して形成されていてもよい。この構成によれば、凹部の内側面のうち幅方向の一部が平面である場合に比べると、側壁部が弾性変位したときの凹部の内側面における応力集中が緩和される。
本発明のコネクタは、前記曲面部の断面形状は、曲率が一定の円弧のみで構成されていてもよい。この構成によれば、曲面部が曲率の異なる複数の曲面で構成されている場合に比べると、側壁部が弾性変位したときの凹部の内側面における応力集中が緩和される。
本発明のコネクタは、前記側壁部の内側面と前記凹部の内側面とが滑らかに連続していてもよい。この構成によれば、側壁部の内側面と凹部の内側面との境界部分が段差状をなしている場合や、側壁部の内側面と凹部の内側面とが角度をなして連なっている場合に比べると、側壁部が弾性変位したときの側壁部の内側面と凹部の内側面との境界部分における応力集中が緩和される。
<実施例1>
以下、本発明を具体化した実施例1を図1〜図11を参照して説明する。本実施例1のコネクタAは、図8,9に示すように、ハウジング10と、ハウジング10内に挿入される複数の端子金具20と、リテーナ30とを備えて構成されている。尚、以下の説明において、前後方向については図7〜9における右方を、前方と定義する。上下の方向については、図4,7〜11にあらわれる向きを、そのまま上方、下方と定義する。
ハウジング10は、合成樹脂製であり、ハウジング10の内部には、前後方向に貫通した形態の複数の端子収容室11が、幅方向に並列して形成されている。端子金具20内には、前方へ片持ち状に延出した形態のランス12が形成されている。尚、図8,9では、便宜上、1つの端子収容室11と1つの端子金具20のみを描いている。
ハウジング10には、ハウジング10の下面(外面)に開口し、且つハウジング10の下面から端子収容室11内に連通する取付孔13が形成されている。取付孔13は、幅方向において複数の端子収容室11の形成領域を含む範囲に亘って形成されている。取付孔13内には、後述するリテーナ30が上向きに組み付けられるようになっている。
図10,11に示すように、取付孔13の幅方向両端部には、左右対称な一対の係止空間14が形成されている。係止空間14のうち幅方向外側の側面には、離脱規制部15が形成されている。同じく係止空間14のうち幅方向内側の側面には、仮係止用溝部16と、仮係止用溝部16よりも上方に配された本係止用受け部17とが形成されている。
図8,9に示すように、端子金具20は、角筒部21と、角筒部21から前方へ突出するタブ22と、角筒部21の後端に連なるオープンバレル状の圧着部23とを有し、全体として前後方向に細長い形状である。圧着部23には電線26が固着されている。角筒部21の上面(外面)には、段差状の一次係止部24が形成されている。角筒部21の後端部は、段差状をなす二次係止部25となっている。
端子金具20は、ハウジング10の後方から端子収容室11内に挿入される。挿入過程では、ランス12が角筒部21と干渉して上方へ弾性撓みする。端子金具20が正規位置まで挿入されると、弾性復帰したランス12が一次係止部24に係止することにより、端子金具20が抜止めされる。端子金具20がランス12により抜止めされた状態では、二次係止部25が、取付孔13の開口領域における前端縁に沿うように位置する。
リテーナ30は、合成樹脂製であり、基板部31と、本体部32と、左右対称な一対の側壁部33とを備えた単一部品である。基板部31の板面は、ハウジング10に対するリテーナ30の組付け方向に対して直角な水平を向いている。基板部31は、ハウジング10の下面における取付孔13の開口領域を閉塞するような略方形をなしている。本体部32は、基板部31の上面のうち略前半領域から上方へ突出した形態であり、全体として幅方向(左右方向)に長いブロック状をなしている。本体部32は、基板部31の全幅に亘って形成されている。本体部32には、その上端面34から突出した形態の複数の抜止め突起35(請求項に記載の抜止め部)が形成されている。複数の抜止め突起35は、複数の端子収容室11と対応するように配されている。
側壁部33は、基板部31の上面における幅方向両側縁部から、上方へ片持ち状に立ち上がった形態である。前後方向(端子金具20の挿入方向と平行な方向)における側壁部33の形成領域は、基板部31の後端から本体部32の後端に至る範囲である。そして、側壁部33のうち概ね下半分の領域は、本体部32の幅方向両端部の後面に連なっている。換言すると、側壁部33は、本体部32の幅方向両端部から後方へ突出した形態である。側壁部33の外側面は本体部32の外側面と面一状に連続している。そして、本体部32及び側壁部33の外側面には、前後方向に細長くリブ状に突出した形態の仮係止専用突起36が形成されている。
側壁部33の側面視形状は、略方形をなしている。側壁部33は、その前後方向の基端部(下端部)及び前端縁(本体部32に連なる上下方向の縁部)を支点として幅方向へ変位するように弾性撓みすることが可能となっている。側壁部33の上端縁部(立ち上がり端縁部)には、共用突起37(請求項に記載の係止突起)が形成されている。共用突起37は、側壁部33の内側面側へリブ状に突出し、前後方向に沿って細長く延びた形態である。前後方向における共用突起37の形成領域は、側壁部33の前後方向におけるほぼ全領域に亘っている。
リテーナ30は、端子金具20が未挿入の状態のハウジング10に対し上向きに組み付けられる。リテーナ30を仮係止位置に組み付けた状態では、図10に示すように、仮係止専用突起36が離脱規制部15に対し上から係止するとともに、共用突起37が仮係止用溝部16に係止する。これらの係止作用により、リテーナ30は、仮係止位置に保持される。また、リテーナ30の組付け過程では、これらの係止状態に至る直前で、側壁部33が幅方向に弾性変位する。リテーナ30が仮係止位置に保持されている状態では、抜止め突起35の上端は、端子収容室11の下面と同じ位置か、それよりも僅かに低い位置で待機する。
端子金具20は、リテーナ30が仮係止位置に保持されている状態で端子収容室11に挿入される。端子金具20を挿入する際には、図8に示すように、リテーナ30の抜止め突起35が端子収容室11外へ退避しているので、端子金具20が抜止め突起35(リテーナ30)と干渉することはない。全ての端子金具20が正規位置に挿入された後、仮係止位置のリテーナ30を本係止位置へ上向きに押し込む。
リテーナ30が本係止位置に組み付けられた状態では、図11に示すように、共用突起37が本係止用受け部17に対し上から係止する。この係止作用により、リテーナ30は本係止位置に保持される。リテーナ30が本係止位置に保持された状態では、図9に示すように、抜止め突起35が、端子収容室11内に進出した端子金具20の二次係止部25に対し後方から係止する。上記のランス12による一次係止作用とリテーナ30による二次係止作用とにより、端子金具20は確実に抜止め状態に保持される。
リテーナ30は、共用突起37の破損防止手段を備えている。図1〜7に示すように、破損防止手段は、左右対称な一対の凹部38と、左右対称な一対の第1切欠部41と、左右対称な一対の第2切欠部42とを備えて構成されている。凹部38は、本体部32の後面のうち幅方向両端部を上下方向の溝状に凹ませた形態である。凹部38が形成されている位置は、本体部32の後面における側壁部33の内側面との境界である。凹部38の下端面は、基板部31の上面に対し面一状(同じ高さ)で連なっている。凹部38の上端は、共用突起37よりも低い高さである。
図6に示すように、凹部38の内面は幅方向に対向する一対の平面部39と、1つの曲面部40とから構成されている。一対の平面部39は、上下方向に細長く、本体部32の後面における凹部38の開口縁部に沿って配されている。一対の平面部39のうち幅方向において外側に位置する平面部39は、側壁部33の内側面の前端部に対し、面一状に連続している。また、凹部38を形成したことにより、本体部32の幅方向両端部には、側壁部33の前端部と連続する外壁部43が形成されている。外壁部43は凹部38を構成し、外壁部43の内面は凹部38内に臨み、外壁部43の外面は本体部32の外側面を構成する。
曲面部40の水平断面形状(リテーナ30の組付け方向と直角に切断した断面形状)は、曲率が一定の半円弧形である。曲面部40は、凹部38の幅方向全領域に亘って連続している。また、曲面部40の断面形状の曲率半径は、凹部38の幅寸法の1/2と同じ寸法である。そして、曲面部40の幅方向両端は、一対の平面部39に対し接線状に連続している。したがって、凹部38の幅寸法は、凹部38の奥行き寸法よりも小さい寸法に設定されている。
第1切欠部41は、本体部32の幅方向両端部に形成されている。第1切欠部41は、凹部38の上端部(凹部38における基板部31と反対側の端部)を本体部32の外側面へ連通させている。第1切欠部41の前後方向の形成領域は、本体部32の後面から、凹部38の前端よりも少し前方の位置に至る範囲である。本体部32の外側面では、第1切欠部41が前後方向のスリット状に開口している。第1切欠部41を形成したことにより、外壁部43の上端部が、本体部32から分離した形態となっている。また、第1切欠部41は、係止突起よりも低い高さに形成されている。換言すると、共用突起37は、第1切欠部41よりもリテーナ30の組付け方向先方(上方)に配されている。
第2切欠部42も、第1切欠部41と同様、本体部32の幅方向両端部に形成されている。第2切欠部42は、リテーナ30のうち側壁部33の内側面と本体部32の後面とで区画された内部空間を、リテーナ30の外側面に連通させている。本体部32の外側面では、第2切欠部42が上下方向のスリット状に開口している。第2切欠部42の下端部は第1切欠部41の後端部と連通している。第2切欠部42の上端部は、リテーナ30の上方へ開放されている。つまり、第2切欠部42は、前後方向において共用突起37と本体部32とを分離した形態となっている。
上記構成の破損防止手段によれば、凹部38を形成したことにより、側壁部33の前端部から外壁部43が前方へ延長した形態となっている。また、第1切欠部41を形成したことにより、外壁部43の上端部は、本体部32から分離され、本体部32に対して相対変位可能となっている。さらに、第2切欠部42を形成したことにより、側壁部33の上端部(共用突起37)は、本体部32から分離され、本体部32に対して相対変位可能となっている。
この構成によれば、側壁部33の内側面が本体部32の後面に対して直接的に繋がっていて、共用突起37の前端部が本体部32の後端部に対して直接的に繋がっている場合に比べると、幅方向の外力を受けたときの側壁部33の撓み剛性が低くなっている。したがって、側壁部33が幅方向に弾性変形したときに、側壁部33に生じる応力が緩和されるとともに、係止突起に生じる応力が大幅に低減される。
本実施例1のコネクタAは、ハウジング10と、ハウジング10内に幅方向に並列して挿入される複数の端子金具20と、ハウジング10に対し端子金具20の挿入方向と交差する方向に組み付けられるリテーナ30とを備えている。リテーナ30は、基板部31と本体部32と左右一対の側壁部33とを有する。基板部31は、板面をリテーナ30の組付け方向と交差する方向に向けた形態である。本体部32は、基板部31からリテーナ30の組付け方向と同方向に立ち上がった形態である。本体部32の立ち上がり端部には、端子金具20に係止することで端子金具20を抜止めする抜止め突起35が形成されている。
一対の側壁部33は、基板部31の幅方向両端縁からリテーナ30の組付け方向と同方向に立ち上がり、且つ本体部32の幅方向両端部から端子金具20の挿入方向と略平行に(後方へ)突出した形態である。側壁部33の立ち上がり端部には、ハウジング10に係止することでリテーナ30をハウジング10に対して組付け状態に保持する共用突起37が形成されている。
そして、本体部32の幅方向端部のうち側壁部33の内側面との境界部には、リテーナ30の組付け方向と略平行な溝状をなす凹部38が形成されている。また、本体部32の幅方向端部には、凹部38における基板部31と反対側の上端部を本体部32の外側面へ連通させる第1切欠部41が形成されている。さらに、リテーナ30には、第1切欠部41と連通した形態であり、共用突起37を本体部32から分離させる第2切欠部42が形成されている。
本実施例のコネクタAは、本体部32の幅方向端部のうち側壁部33の内側面との境界部に凹部38を形成し、凹部38における基板部31と反対側の端部を第1切欠部41によって本体部32の外側面へ連通させ、更に、第1切欠部41と連通する第2切欠部42によって係止突起を本体部32から分離させている。これにより、凹部38を構成する外壁部43が側壁部33と一体的に弾性変位し得るようになっている。本実施例のコネクタAによれば、側壁部33と一体的に弾性変位し得る領域を確保して側壁部33の剛性を低下させるとともに、係止突起を本体部32から分離したので、係止突起に負荷や衝撃等が作用したときに係止突起の破損を防止することができる。
また、共用突起37が、第1切欠部41よりもリテーナ30の組付け方向の先方に配されていてるので、基板部31から係止突起に至る側壁部33の立ち上がり寸法が大きく確保されている。これにより、側壁部33の剛性を低下させることができる。
また、凹部38の内側面には、リテーナ30の組付け方向と交差する断面形状が曲線からなる曲面部40が形成されている。この構成によれば、凹部38の内側面が平面のみで構成されている場合に比べると、側壁部33が弾性変位したときの凹部38の内側面における応力集中が緩和される。
また、曲面部40は、凹部38の幅方向全領域に亘って連続して形成されている。この構成によれば、凹部38の内側面のうち幅方向の一部が平面である場合に比べると、側壁部33が弾性変位したときの凹部38の内側面における応力集中が緩和される。
また、曲面部40の断面形状は、曲率が一定の円弧のみで構成されている。この構成によれば、曲面部40が曲率の異なる複数の曲面で構成されている場合に比べると、側壁部33が弾性変位したときの凹部38の内側面における応力集中が緩和される。
また、側壁部33の内側面と、凹部38の内側面(平面部39)とが滑らかに連続している。この構成によれば、側壁部33の内側面と凹部38の内側面との境界部分が段差状をなしている場合や、側壁部33の内側面と凹部38の内側面が角度をなして連なっている場合に比べると、側壁部33が弾性変位したときの側壁部33の内側面と凹部38の内側面との境界部分における応力集中が緩和される。
<他の実施例>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施例に限定されるものではなく、例えば次のような実施例も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施例では、凹部の下端が基板部の上面と同じ高さであるが、凹部の下端は、基板部の上面より上方の位置であってもよい。
(2)上記実施例では、凹部、第1切欠部及び第2切欠部を、リテーナの幅方向における両端部に形成したが、凹部、第1切欠部及び第2切欠部は、リテーナの幅方向におけるいずれか一方の端部のみに形成してもよい。
(3)上記実施例では、凹部の幅寸法が凹部の奥行き寸法より小さい寸法に設定されているが、凹部の幅寸法は、奥行き寸法と同じでもよく、奥行き寸法より大きくてもよい。
(4)上記実施例では、共用突起(係止突起)が、第1切欠部よりもリテーナの組付け方向先方に配されているが、共用突起(係止突起)は、リテーナの組付け方向において第1切欠部とほぼ同じ位置に配されていてもよい。
(5)上記実施例では、曲面部の断面形状を半円弧形としたが、曲面部の断面形状は、周長が半円に満たない一定曲率の円弧形であってもよい。
(6)上記実施例では、曲面部の断面形状を曲率が一定の円弧形としたが、曲面部の断面形状は、略半楕円形のように曲率の異なる複数の曲線を連ねた形状であってもよい。
(7)上記実施例では、凹部の内側面を平面部と曲面部とで構成したが、凹部の内側面は、曲面部のみで構成してもよく、平面部のみで構成してもよい。
(8)上記実施例では、側壁部が本体部から後方へ突出しているが、本発明は、側壁部が本体部から前方へ突出している場合にも適用できる。
(9)上記実施例では、共用突起(係止突起)が側壁部の内側面側へ突出しているが、本発明は、共用突起(係止突起)が側壁部の外側面側へ突出している場合にも適用できる。
(10)上記実施例では、仮係止専用突起が側壁部に形成されているが、本発明は、仮係止専用突起が本体部の外側面に形成されている場合にも適用することができる。
A…コネクタ
10…ハウジング
20…端子金具
30…リテーナ
31…基板部
32…本体部
33…側壁部
35…抜止め突起(抜止め部)
37…共用突起(係止突起)
38…凹部
40…曲面部
41…第1切欠部
42…第2切欠部

Claims (6)

  1. ハウジングと、
    前記ハウジング内に幅方向に並列して挿入される複数の端子金具と、
    前記ハウジングに対し、前記端子金具の挿入方向と交差する方向に組み付けられるリテーナと、
    前記リテーナを構成し、板面を前記リテーナの組付け方向と交差する方向に向けた基板部と、
    前記リテーナを構成し、前記基板部から前記リテーナの組付け方向と同方向に立ち上がった形態の本体部と、
    前記本体部の立ち上がり端部に形成され、前記端子金具に係止することで前記端子金具を抜止めする抜止め部と、
    前記リテーナを構成し、前記基板部の幅方向両端縁から前記リテーナの組付け方向と同方向に立ち上がり、且つ前記本体部の幅方向両端部から前記端子金具の挿入方向と略平行に突出した形態の一対の側壁部と、
    前記側壁部の立ち上がり端部に形成され、前記ハウジングに係止することで前記リテーナを前記ハウジングに対して組付け状態に保持する係止突起と、
    前記本体部の幅方向端部のうち前記側壁部の内側面との境界部に形成され、前記リテーナの組付け方向と略平行な溝状の凹部と、
    前記本体部の幅方向端部に形成され、前記凹部における前記基板部と反対側の端部を前記本体部の外側面へ連通させる第1切欠部と、
    前記第1切欠部と連通し、且つ前記係止突起を前記本体部から分離させる第2切欠部とを備えていることを特徴とするコネクタ。
  2. 前記係止突起が、前記第1切欠部よりも前記リテーナの組付け方向先方に配されていることを特徴とする請求項1記載のコネクタ。
  3. 前記凹部の内側面には、前記リテーナの組付け方向と交差する断面形状が曲線からなる曲面部が形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のコネクタ。
  4. 前記曲面部が、前記凹部の幅方向全領域に亘って連続して形成されていることを特徴とする請求項3記載のコネクタ。
  5. 前記曲面部の断面形状は、曲率が一定の円弧のみで構成されていることを特徴とする請求項4記載のコネクタ。
  6. 前記側壁部の内側面と前記凹部の内側面とが滑らかに連続していることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項記載のコネクタ。
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