JP2017167963A - 保険条件決定装置、保険条件決定方法、およびプログラム - Google Patents

保険条件決定装置、保険条件決定方法、およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】利用者の経験に基づいて柔軟に保険条件を決定することができる。【解決手段】利用者が運転者である場合の走行経路に関する第1の情報と、前記利用者が運転者以外の乗員として車両に同乗した履歴および前記同乗した際の走行経路に関する第2の情報と、を取得する取得部と、前記取得部により取得された第1の情報から得られる走行経路に応じて保険条件を決定する保険条件決定部であって、前記第2の情報を参照し、前記第2の情報から得られる走行経路に対応する地域を走行する場合に、前記保険条件を前記利用者に有利な側に変更する保険条件決定部と、を備える保険条件決定装置。【選択図】図1

Description

本発明は、保険条件決定装置、保険条件決定方法、およびプログラムに関する。
従来、実際に車両が走行した距離や時間、走行状況等に基づいて、保険料を算出する技術が開示されている(特許文献1参照)。
特開2003−150787号公報
従来の保険は、契約年数が長くなるのに応じて割引が行われるため、新たに保険に加入する利用者にとっては、高額な保険料を支払う必要があり、負担の大きいものであった。
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、利用者の経験に基づいて柔軟に保険条件を決定することができる保険条件決定装置、保険条件決定方法、およびプログラムを提供することを目的の一つとする。
本発明の一態様は、利用者が運転者である場合の走行経路に関する第1の情報と、前記利用者が運転者以外の乗員として車両に同乗した履歴および前記同乗した際の走行経路に関する第2の情報と、を取得する取得部と、前記取得部により取得された第1の情報から得られる走行経路に応じて保険条件を決定する保険条件決定部であって、前記第2の情報を参照し、前記第2の情報から得られる走行経路に対応する地域を走行する場合に、前記保険条件を前記利用者に有利な側に変更する保険条件決定部と、を備える保険条件決定装置である。
本発明の一態様によれば、利用者の経験に基づいて柔軟に保険条件を決定することができる。
第1実施形態に係る保険条件決定装置を含むシステムの構成図である。 地図情報120の内容の一例を示す図である。 第1実施形態に係る保険条件決定装置を含むシステムにおいて実行される処理の流れを示すシーケンス図である。 第1実施形態に係る保険条件決定装置を含むシステムにおいて実行される処理の流れを示すシーケンス図である。 マップマッチング情報340の内容の一例を示す図である。 マップマッチング情報340と運転者および同乗者の識別情報が対応付けられた走行情報360の一例を示す図である。 通過回数のカウント結果の一例を示す図である。 同乗者の精通度が導出された結果の一例を示す図である。 保険条件決定部330により設定された保険条件の一例を示す図である。 走行経路の一例を示す図である。 保険条件決定部330により実行される処理の流れの一例を示すフローチャートである。 経路情報ごとに導出された保険料の一例を示す図である。 端末装置TMの表示部に表示された登録フォームに対応する画像IMの一例を示す図である。 第3実施形態に係る保険条件決定装置を含むシステムにおいて実行される処理の流れを示すシーケンス図である。 端末装置TM、並びにナビゲーションサーバ100、および保険会社サーバ300のハードウェア構成の一例を示す図である。
以下、図面を参照し、本発明の保険条件決定装置、保険条件決定方法、およびプログラムの実施形態について説明する。
〔1.第1実施形態の全体構成〕
図1は、第1実施形態に係る保険条件決定装置を含むシステムの構成図である。本実施形態の保険条件決定装置は、一以上のプロセッサにより実現される。本実施形態の保険条件決定装置は、ナビゲーションサーバ100の一部または全部を含んでもよい。また、保険会社サーバ300は、ナビゲーションサーバ100に統合されてもよく、ナビゲーションサーバ100と、保険会社サーバ300とが統合されて保険条件決定装置を構成してもよい。図1では1台の車両Vhおよび端末装置TMのみ示しているが、複数の端末装置TMがネットワークNWに接続されてよい。
車両Vhには、例えばカメラCAM、制御装置10、および通信部20が設けられている。カメラCAMは、制御装置10の制御に基づいて、車両Vhの乗員の頭部などを撮像する。制御装置10は、カメラCAMを制御する。制御装置10は、通信部20を用いて、撮像画像の特徴量を、車両Vhの識別情報と共に端末装置TMに送信する。通信部20は、例えばBluetooth(登録商標)などの所定の通信規格を利用して、端末装置TMと通信する。
端末装置TM、ナビゲーションサーバ100、および保険会社サーバ300は、ネットワークNWを介して通信する。ネットワークNWは、例えば、WAN(Wide Area Network)やLAN(Local Area Network)、インターネット、プロバイダ装置、無線基地局、専用回線などのうち一部または全部を含む。
〔2.端末とナビゲーションサーバの構成〕
端末装置TMは、車両Vhに乗車する運転者によって使用される。また、端末装置TMは、車両Vhに同乗する同乗者によって使用されてもよい。端末装置TMは、スマートフォンなどの携帯電話やタブレット端末などである。端末装置TMは、ナビゲーションサーバ100と連携するナビアプリが起動されることで、ナビゲーションシステムの一部を構成するナビゲーション装置として機能する。端末装置TMは、車両Vhに搭載されたナビゲーション装置(据え置き型の車載制御装置)であってもよい。以下、端末装置TMは携帯電話やタブレット端末などであるものとして説明する。
端末装置TMは、GPS(Global Positioning System)受信機などの位置測位装置、ネットワークNWに接続するための通信装置、三軸式の加速度センサ、タッチパネルなどの入出力装置、スピーカ、CPU(Central Processing Unit)などのプロセッサを有する。位置測位装置は、衛星から受信した電波に基づく測位を行って、端末装置TMの位置(すなわち車両Vhの位置)を特定する。また、端末装置TMは、通信装置が接続した無線基地局の位置から端末装置TMの位置を推定してもよい。
端末装置TMは、位置測位装置などによって特定された端末装置TMの位置を定期的に(例えば数[sec]おきに)ナビゲーションサーバ100に送信する。また、端末装置TMは、運転者により設定された目的地をナビゲーションサーバ100に送信して経路を取得する。
ナビゲーションサーバ100は、経路探索部110を備える。経路探索部110は、例えば、ナビゲーションサーバ100のプロセッサがプログラムを実行することで実現されてもよいし、LSI(Large Scale Integration)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)などのハードウェアによって実現されてもよい。経路探索部110は、端末装置TMからのリクエストに応じて経路探索を行い、経路情報を端末装置TMに送信する。また、ナビゲーションサーバ100の記憶部には、地図情報120が記憶される。地図情報120は、例えば、リンクの集合で道路を表現した情報である。図2は、地図情報120の内容の一例を示す図である。地図情報120は、道路を表現したリンクの識別情報であるリンクIDに対して、リンク情報として、車線の両端座標、接続リンク、車線数、および勾配や、曲率などのその他の情報が対応付けられた情報である。
ナビゲーションサーバ100は、地図情報120から、端末装置TMから受信した端末装置TMの位置を中心とした領域の地図情報(部分地図情報)を抽出し、端末装置TMに送信する。
端末装置TMは、ナビゲーションサーバ100から受信した情報に対してマップマッチング処理を行う。マップマッチング処理は、地図情報(部分地図情報である場合も含む)に含まれる要素(例えばリンク)のうち、どの要素に沿って端末TMが移動しているか(すなわち車両Vhがどのリンクを走行しているか)を判定する処理であり、地図情報に含まれるリンク以外の要素(例えばポリゴンなど)をマッチング対象に含めてもよいし、地図情報がマッチング対象以外の要素を含んでもよい。典型的に、リンクを対象とする場合、マップマッチング処理によって、端末TMの位置(車両Vhの位置)が、いずれかのリンクに対応付けられる。マップマッチング処理は、例えば、端末TMの位置に最も近い位置にあるリンクを選択することを基本として、種々の要素を加味して行われる。端末装置TMは、ナビゲーションサーバ100から受信した部分地図情報と、マップマッチング処理の結果とに基づいて、ナビゲーション画面を生成し、音声案内と共に表示する。
マップマッチング処理は、ナビゲーションサーバ100が、端末装置TMから受信した端末装置TMの位置と地図情報120とに基づいて行ってもよい。ナビゲーションサーバ100では、端末装置TMから取得した端末装置TMの位置および目的地と、地図情報120とを用いて経路探索を行うと共に、初期マップマッチング処理を行い、その結果を端末装置TMまたは保険会社サーバ300に送信する。
〔3.保険会社サーバの構成〕
保険会社サーバ300は、情報取得部310と、特定部320と、保険条件決定部330を備える。情報取得部310、特定部320、および保険条件決定部330のそれぞれは、例えば、保険会社サーバ300のプロセッサがプログラムを実行することで実現されてもよいし、LSIやASIC、FPGAなどのハードウェア(コントローラ)によって実現されてもよい。また、保険会社サーバ300は、記憶部にマップマッチング情報340と、人物情報350と、走行情報360とを記憶させる。
情報取得部310は、端末装置TMにおいて行われたマップマッチング処理の結果を示す情報(マップマッチング情報)を、NWを介して定期的に取得し、マップマッチング情報340として記憶部に記憶させる。マップマッチング処理の結果は、ナビゲーションサーバ100を介して取得されてもよい。
情報取得部310は、端末装置TMにより送信された情報を取得する。この情報は、車両Vhの乗員を特定するための情報を含む。端末装置TMは、前述したようにスマホでもよいし、据え置き型の装置でもよい。端末装置TMは、端末装置TMを特定するための端末識別情報(例えばSIMカードに付与されたIDや、MACアドレス、任意の登録IDなど)や、ナビゲーションサーバ100または保険会社サーバ300にログインする際のログインID等の利用者を特定するための情報、車両Vhから取得した情報を保険会社サーバ300に送信する。
〔4.人物の特定と保険条件の決定〕
特定部320は、情報取得部310により取得された特徴量と合致する特徴量を有する人物を、保険会社サーバ300の記憶部に記憶された人物情報350に含まれる特徴量の中から抽出する。合致するとは、例えば、尤度などの指標値が所定の度合以上であることである。特定部320は、情報取得部310により取得された特徴量と合致する特徴量を有する人物を抽出し、乗員(運転者および/または同乗者)を特定することができた場合、その乗員の識別情報を、後述する走行情報360の一部として格納する。
人物情報350は、予め登録された人物の識別情報と、その人物の頭部画像などの特徴量、端末識別情報などの情報が、互いに対応付けられた情報である。
保険条件決定部330は、車両Vhに対し、或いは車両Vhを運転する運転者ごとに保険条件を決定する。本実施形態において保険会社サーバ300を運営する保険会社の提供する保険は、走行した経路に応じて保険条件が決定される保険である。そして、この保険の保険条件は、(A)車両Vhが走行した経路に応じて、事後的に保険条件が決定される、或いは(B)一定期間において車両Vhが走行した経路に応じて、次の期間における保険条件が決定される。保険条件には、保険料の他、免責額、保険金の支払いに伴う保険料の変動量(等級の変動量)、その他の種々の条件が含まれる。走行した経路の情報は、ナビアプリとナビゲーションサーバ100を介して取得されてもよいし、端末装置TMにおいて保険会社の提供するアプリ(保険アプリ)が実行されることで、端末装置TMの位置測位装置が特定した位置が保険会社サーバ300に送信されることで取得されてもよい。また、走行した経路の情報は、車載制御装置である端末装置TMから取得されてもよい。
ナビゲーションサーバ100、および保険会社サーバ300(以下、「各サーバ」)の記憶部は、例えば、RAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、フラッシュメモリなどにより実現される。また、記憶部は、各サーバが保有する記憶装置に限らず、NAS(Network Attached Storage)などの外部記憶装置により実現されてもよい。
〔5.人物特定の処理例〕
図3は、第1実施形態に係る保険条件決定装置を含むシステムにおいて実行される処理の流れの一例を示すシーケンス図である。
まず、車両Vhに搭載されたカメラCAMが、車両Vhの車両乗員を撮像する(S1)。次に、車両Vhの制御装置10は、カメラCAMにより撮像された画像における特徴量を車両Vhの識別情報に対応付けて、端末装置TMに送信する(S2)。端末装置TMは、車両Vhから取得した特徴量と車両Vhの識別情報を、保険会社サーバ300に送信する(S3)。ここで、制御装置10および端末装置TMには、予め保険会社サーバ300と連携するプログラムがインストールされているものとする。例えば制御装置10は、端末装置TMからの指示に従って、車両Vhの各センサの検出結果を取得し、取得した検出結果に基づいて、車両Vhのアクセサリがオン状態にされたことや、車両のシートベルトのタングプレートとバックルとが連結されたことを検知する。そして、制御装置10は、これらの状態を検知することに応じて、カメラCAMに車両の乗員を撮像させる。制御装置10は、撮像した画像と車両Vhの識別情報を端末装置TMに送信する。端末装置TMは、車両Vhから取得した情報を保険会社サーバ300に送信する。
また、車両乗員の撮像は、端末装置TMのカメラによって行われてもよい。例えば、端末装置TMをナビゲーションシステムの一部として用いる場合、端末装置TMは、車両Vhのインストルメントパネル上部などに取り付けられた載置台に置かれて使用される。この状態で、端末装置TMでは、例えば、ナビゲーションシステムの設定画面から遷移して、保険会社サーバ300と連携させるためのメニュー画面が表示される。利用者が、保険会社サーバ300と連携することを選択すると、端末装置TMのカメラは、所定間隔で乗員の頭部を撮像する。保険会社サーバ300は、端末装置TMが移動していることを端末装置TMの位置の変化で確認しつつ、車両Vhの乗員の画像を取得する。なお、上述した端末装置TMと同等の処理は、同乗者の保有する端末装置TMによって、実行されてもよい。
保険会社サーバ300は、端末装置TMから取得した特徴量を用いて人物情報350を検索し、検索結果に基づいて車両乗員(運転者および/または同乗者)を特定する(S4)。運転者と同乗者とが特定されると、保険会社サーバ300は、運転者に対する特定結果を運転者の端末装置TMに送信し(S5)、同乗者に対する特定結果を同乗者の端末装置TMに送信する(S6)。例えば端末装置TMの表示部には、運転者の氏名などの識別情報が表示され、同乗者の端末装置TMの表示部には、同乗者の氏名などの識別情報が表示される。
運転者が特定結果を取得すると、運転者は特定結果が正しいか否かを判定する。運転者が所有する端末装置TMは、運転者により入力された特定結果の正否を保険会社サーバ300に送信する(S7)。同乗者が特定結果を取得すると、同乗者は特定結果が正しいか否かを判定する。同乗者が所有する端末装置TMは、同乗者により入力された特定結果の正否を保険会社サーバ300に送信する(S8)。そして、保険会社サーバ300は、運転者が所有する端末装置TMおよび同乗者が所有する端末装置TMから特定結果が正しいことを示す情報を取得すると、運転者および同乗者の識別情報(ID)と、車両IDとを対応付けて走行情報360に格納する(S9)。このように、保険会社サーバ300は、運転者、および同乗者を特定する。なお、図3の処理において、運転者の確認を省略してもよい。
また、上述した処理において、まず、車両Vhの乗員は、端末装置TMに対して乗員の氏名などの乗員の識別情報を入力し、入力した識別情報に端末装置TMのカメラ、またはカメラCAMにより撮像された画像を対応付けて、保険会社サーバ300に送信してもよい。この場合、特定部320は、乗員の識別情報に対応付けられた乗員の特徴量を取得する。そして、特定部320は、取得した識別情報に対応付けられた特徴量と、取得した特徴量とが合致するか否かを判定することで、処理負荷を軽減して乗員を特定することができる。
また、端末装置TM、同乗者の端末装置TM、または制御装置10が、撮像された画像を取得し、取得した画像の特徴量に基づいて、車両乗員を特定した結果(車両乗員の識別情報)を保険会社サーバ300に送信してもよい。この場合、各装置の記憶部には、予め車両Vhの運転者または同乗者の特徴量と識別情報とが互いに対応付けられて登録されている。
また、画像を用いた車両Vhの乗員の特定に代えて、保険条件決定装置を含むシステムのいずれかの装置によって、指紋や、声、虹彩等の生体情報を用いて、車両Vhの乗員の特定が行われてもよい。
〔6.ナビ時の処理例〕
図4は、第1実施形態に係る保険条件決定装置を含むシステムにおいて実行される処理の流れを示すシーケンス図である。本処理は、運転者の端末装置TMによって行われてもよいし、同乗者の端末装置TMによって行われてもよい。
まず、端末装置TMにおいてナビアプリが起動し、運転者による目的地の設定を受け付ける(S21)。端末装置TMは、位置測位装置によって特定された端末装置TMの位置(以下、「自装置の位置」)および目的地をナビゲーションサーバ100に送信する(S22)。ナビゲーションサーバ100では、位置および目的地と、地図情報120とを用いて経路探索を行う(S23)。ナビゲーションサーバ100は、探索結果としての経路と、端末装置TMの位置を中心とした領域の部分地図情報とを端末装置TMに送信する(S24)。
端末装置TMは、自装置の位置と部分地図情報に含まれるリンクとに対してマップマッチング処理を行い、マップマッチング処理の結果(以下、「マップマッチング結果」)と、部分地図情報とに基づいてナビゲーション画面を生成し、音声情報と共に表示する(S25)。
端末装置TMは、定期的に、自装置の位置およびマップマッチング結果をナビゲーションサーバ100に送信する(S26)。ナビゲーションサーバ100は、マップマッチング結果を保険会社サーバ300に送信する(S27)。保険会社サーバ300は、受信したマップマッチング結果を記憶部に記憶させる(S28)。前述したように、ナビゲーションサーバ100と保険会社サーバ300は統合されて「ナビゲーション/保険会社サーバ」として機能してよく、この場合、ナビゲーション/保険会社サーバが、端末装置TMから受信したマップマッチング結果を記憶部に記憶させる。ナビゲーションサーバ100は、位置に対応する部分地図情報を端末装置TMに送信する(S29)。こうしてS25〜S29の処理が繰り返し実行される。
図5は、マップマッチング情報340の内容の一例を示す図である。図示するように、マップマッチング情報340は、例えば、運転者の識別情報である運転者IDごとに、マップマッチング処理の結果として導出されたリンクIDと、ナビゲーションサーバ100または保険会社サーバ300における受信時刻(または端末装置TMにおいてマップマッチングがなされた時刻)とが対応付けられた情報である。
〔7.保険条件の決定〕
保険会社サーバ300の特定部320は、マップマッチング情報340に含まれる情報を、走行情報360に含まれる運転者および同乗者の識別情報に対応付ける処理を行う。図6は、マップマッチング情報340と運転者および同乗者の識別情報が対応付けられた走行情報360の一例を示す図である。走行情報360は、運転者IDごとに、リンクIDと、ナビゲーションサーバ100または保険会社サーバ300における受信時刻と、車両IDと、同乗者の識別情報である同乗者IDとが対応付けられた情報である。
保険会社サーバ300の保険条件決定部330は、走行情報360を参照し、その利用者が同乗者として走行した地域については、その地域の走行回数に基づいて保険条件を有利に設定する。例えば、保険会社サーバ300は、ある期間において、同乗者が同乗した際に走行した道路に対応するリンクIDを導出し、導出したリンクIDごとに通過回数をカウントする。図7は、通過回数のカウント結果の一例を示す図である。保険条件決定部330は、例えば通過回数が閾値を超えたリンクIDに対応する道路、または通過回数が閾値を超えたリンクIDに対応付けられた地域を走行する場合、保険条件を利用者に有利な条件に設定する。
地域とは、町、村、丁目といった行政区分であってもよいし、繁華街およびその周辺などを一つの区分とした任意の区分であってもよい。また、高速道路や、幹線道路における所定の区間を地域としてもよい。
また、保険会社サーバ300は、カウントした通過回数に基づいて、リンクIDを少なくとも1つ含む地域ごとに、その利用者の精通度を導出してもよい。精通度とは、地域の環境(道路形状、歩行者の数など)に対して利用者がどの程度熟知しているかを示す指標値である。図8は、利用者の精通度が導出された結果の一例を示す図である。精通度は、少なくとも同乗者として通過した回数に基づいて求められる。また、精通度は、運転者として通過した回数を加味して求められてもよい。精通度は、単純に道路の通過回数に基づいて求められもよいし、地域内の累積走行時間や、地域内の走行距離、その地域の付近の道路の通過回数等を加味した任意の統計的手法を適用して求められてもよい。また、保険会社サーバ300は、地域ごとに所定の条件を定め、その条件を満たした場合、その地域の精通度が高いと判定してもよい。所定の条件とは、例えば地域における特定の道路(主要な道路など)を走行した回数が閾値以上であることである。
図9は、保険条件決定部330により設定された保険条件の一例を示す図である。保険条件決定部330は、例えば保険条件として規定されている通常の保険料に対して、利用者が同乗者として走行した地域X、Yについては、それぞれの走行回数や走行距離に基づいて、マイナス25%、マイナス15%などの割引を行う。なお、図示するような、保険条件決定部330が決定した地域と保険料の割引との対応関係を示す情報は、端末装置TMに提供され、端末装置TMによって表示されてもよい。
また、保険会社サーバ300の保険条件決定部330は、以下の処理により、保険条件を決定してもよい。ここでは、説明を簡易にするために、保険料を決定することについてのみ説明する。図10は、走行経路の一例を示す図である。走行経路の出発地点と到着地点の間にリンク(1)〜リンク(n)が存在するものとする。この場合、保険条件決定部330は、例えば式(1)に基づいて保険料Pを決定する。式中、L(k)はリンク(k)距離であり、E(k)は、リンク(k)に対応する道路に対する精通度であり、f{E(k)}は、E(k)が高くなる程、値が低くなる(例えば逆数に基づく)関数である。
P=Σk=1 [L(k)×f{E(k)}] …(1)
〔8.精通度利用の処理例〕
図11は、保険条件決定部330により実行される処理の流れの一例を示すフローチャートである。本処理は、同乗者としての経験から精通度を導出された利用者が、運転者として車両Vhを運転する場合に実行される処理である。また、ナビゲーションサーバ100から、経路ごとの保険料の見積もりが依頼された場合に、保険条件決定部330が、実行する処理の一例である。
まず、保険条件決定部330は、端末装置TMからのリクエストに応じて、経路探索部110によって探索された経路情報と保険料の見積もりの依頼を示す信号を取得する(S31)。次に、保険条件決定部330は、経路情報に含まれる地域を抽出し(S32)、抽出した地域に対応付けられた精通度に基づいて保険料を導出する(S33)。そして、保険条件決定部330は、全ての経路情報を選択したか否かを判定する(S34)。全ての経路情報を選択していない場合、S32に戻り、次の経路情報を選択する。全ての経路情報を選択した場合、本処理の1ルーチンの処理は終了する。
図12は、経路情報ごとに導出された保険料の一例を示す図である。例えば、経路(1)は、割引が適用される(同乗者として走行した)地域Yを含む経路であるため、経路(1)の保険料は、割引が適用される地域を含まない経路(2)の保険料より低額となる。
この結果、ナビゲーションサーバ100は、保険料の安い経路を提案してもよいし、保険料と共に複数の経路を提案してもよい。例えば、図示するような、保険条件決定部330により導出された保険料と経路との対応関係を示す情報は、端末装置TMに提供され、端末装置TMによって表示されてもよい。この場合、端末装置TMの表示部には、保険料と経路との対応関係を示す情報が表示される。利用者によって、好みの経路が選択されると、ナビゲーションサーバ100は、選択された経路に対応する経路情報を端末装置TMに送信する。
〔9.バリエーション〕
また、保険条件決定部330は、リンクIDに対応する道路ごとの通過回数や精通度に、更に同乗者として乗車していた車両Vhの運転者の運転の適切度を加味して、保険条件を決定してもよい。例えば端末装置TMに搭載された三軸式の加速度センサにより計測された加速度の積分値が閾値を超えた場合に、携帯装置TMは、ナビゲーションサーバ100または保険会社サーバ300に、その旨の情報(加速度情報)を送信する。加速度が閾値を超えた場合とは、急加速や急減速、急旋回などが行われた可能性が高い場合であって、運転者の運転が適切でないことが推定される。例えば保険会社サーバ300は、走行情報360の利用者IDに対応付けて、加速度情報を登録する。保険会社サーバ300は、加速度情報を受信した回数が少ない程、その運転者の運転は適切度が高いと推定する。保険会社サーバ300は、適切度が高いと推定された運転者と同乗していた同乗者に対して、保険を適用する場合、保険条件を有利に設定する。同乗者は、運転者の運転に影響される可能性が高く、適切度が高い運転を行う可能性が高いためである。例えば、保険条件決定部330は、同乗者として同乗していた時間における運転者(同一人物でなくてもよい)の適切度の平均値や、加重平均値等に基づいて、保険条件を設定する。
また、保険条件決定部330は、リンクIDごとに通過回数や精通度に、更に利用者が同乗者として同乗していた際の運転者の運転の適切度と、同乗者が乗車していなかった際の運転者の運転の適切度とを比較した結果を加味して、保険条件を決定してもよい。保険会社サーバ300は、同一の運転者において、利用者が同乗者として同乗していた場合、その利用者以外の利用者が同乗していた場合に比して、その運転者の運転の適切度が高いとき、利用者に適用する保険条件を有利に設定する。その利用者が同乗していた場合に、運転者の適切度が高いということは、落ち着きが無いなどの理由により、運転者の運転に悪影響を与えない同乗者だからである。
また、保険条件決定部330は、車両Vhの状態を示す情報に基づいて、運転の適切度を導出してもよい。例えば、制御装置10は、車両Vhの各種状態を示す車両状態情報を取得し、取得した情報を記憶装置に格納させている。端末装置TMは、制御装置10と接続して車両状態情報を取得する。車両状態情報とは、車両Vhに搭載された各種センサから取得した車両Vhの状態を示す情報であり、例えばエンジン回転数、車速、運転時間、走行距離、加速度センサの計測結果、方位センサの計測結果、車速センサの計測結果、スロットル開度、ブレーキの操作量、ステアリングホイールの操作量のうち、一部または全部を含む。
車両Vhには、例えば汎用ポートが設けられている。この汎用ポートに、端末装置TMが接続されると、制御装置10は、記憶装置に格納されている車両状態情報を端末装置TMに出力する。この情報送信は無線で行われてもよい。端末装置TMは、取得した車両状態情報を保険会社サーバ300に送信する。保険条件決定部330は、端末装置TMから取得した加速度や、スロットル開度、ブレーキの操作量、ハンドルの操作量等に基づいて、運転の適切度を導出する。
また、制御装置10が、車両状態情報に基づいて、運転の適切度を導出する機能を有してもよい。この場合、制御装置10が、運転の適切度を導出した結果を端末装置TMに出力する。また、制御装置10が、通信部20を介して、保険会社サーバ300に車両状態情報、または運転の適切度を示す情報を送信してもよい。
また、端末装置TM、または同乗者の端末装置TMが、車両状態情報に基づいて、運転の適切度を導出し、導出結果を保険会社サーバ300に送信してもよい。
また、保険会社サーバ300は、車両状態情報に基づいて、同乗者が走行した履歴を取得してもよい。例えば保険会社サーバ300は、車両状態情報に含まれる加速度センサ、方位センサ、および車速センサの検出結果を取得し、慣性航法の手法により車両Vhの走行履歴を取得してもよい。
なお、本実施形態の保険条件決定装置は、同乗者が走行した地域について、運転する場合に保険条件を有利に設定する条件として、同乗の際に同乗者が所定年齢以上であったことや、同乗の際に同乗者が運転免許を取得していたこと等を条件としてもよい。これらの場合、保険会社サーバ300が、運転免許取得の有無または年齢と、同乗者の情報が対応付けられて登録されたデータベースを参照し、取得した同乗者の識別情報に基づいて、同乗者が運転免許を取得しているか否か、または同乗者が所定年齢以上であるか否かを判定してもよい。
例えば、運転者とよく同乗する家族や、知人が保険に加入する見込みや、保険の加入に興味がある場合、運転者とよく同乗する同乗者は、保険会社サーバ300から提供された、または自装置にインストールされたアプリケーションプログラムが実行されることによって提供された登録フォームに情報を登録する。図13は、端末装置TMの表示部に表示された登録フォームに対応する画像IMの一例を示す図である。画像IMには、同乗者の氏名や、年齢、運転免許の有無、運転免許の取得日等が入力される入力領域が含まれる。また、保険会社サーバ300または自装置にインストールされたアプリケーションプログラムは、運転免許証の画像や、同乗者の頭部画像、生体情報などの登録を要求してもよい。これらの情報は、保険会社サーバ300が、同乗者を特定するために利用される。なお、このような登録フォームによる登録は、同乗の際における運転免許の有無を、精通度に基づく保険条件の割引の材料としない場合にも、行われてよい。
以上説明した第1実施形態によれば、車両Vhに同乗した履歴および同乗した際の走行経路に関する情報を参照し、この情報から得られる走行経路に対応する地域を走行する場合に、保険条件を利用者に有利な側に変更することにより、利用者の経験に基づいて柔軟に保険条件を決定することができる。同乗者としてその地域を走行した利用者は、その地域を熟知しており、事故を起こす可能性が低いためである。
また、第1実施形態によれば、ナビゲーションサーバ100が、利用者にとって精通度が高い経路を提示することができるため、安全運転に寄与することができる。
〔10.第2実施形態〕
以下、第2実施形態について説明する。第2実施形態の保険会社サーバ300の情報取得部310は、マップマッチング情報340と走行情報360の少なくとも一方に付随して、環境条件を取得する。環境条件とは、曜日、時間帯、季節、日柄(正月の三が日、ゴールデンウィークなど)、天候、交通量のうち一部または全部を含むものである。保険会社サーバ300は、これらの情報を、内蔵する時計機能や、天候情報の提供サーバ、交通情報の提供サーバ、或いは経済情報の提供サーバ(いずれも不図示)などから取得する。そして、情報取得部310は、マップマッチング情報340と走行情報360の少なくとも一方に環境条件を対応付けて記憶部に記憶させる。
そして、保険会社サーバ300の保険条件決定部330は、同乗者の同乗履歴に対して、環境条件を対応付ける。保険条件決定部330は、例えば、図7で説明したカウント処理や統計的処理を、一つの種類の環境条件または複数種類の環境条件のセットごとに行うことで、環境条件を加味した保険条件を導出することができる。その導出結果は、例えば、図8に示す結果を環境条件ごとに求めたものとなる。保険条件決定部330は、走行経路に対する保険条件を算出する際の天候が、同乗者として走行した経験がある天候と合致する場合、そのときに導出する保険条件を利用者に有利に設定してもよい。
例えば、保険条件決定部330は、同乗者が走行した曜日のカバー率や、時間帯のカバー率、天候のカバー率を算出し、同乗者が万遍なく、その地域を走行している場合は、精通度を高く設定してもよい。
以上説明した第2実施形態によれば、第1実施形態に比して、より精密な分析を行うことができる。すなわち、その地域における利用者の精通度を、より精度よく導出することができる。
〔11.第3実施形態〕
以下、第3実施形態について説明する。第1実施形態では、撮像装置により取得された特徴量に基づいて、車両Vhの乗員を識別するものとしたが、第3実施形態は、運転者が所有する携帯装置TMと、同乗者が所有する携帯装置との連携が確立したことを示す情報に基づいて、車両Vhの乗員を識別する。以下、この点を中心に説明する。
図14は、第3実施形態に係る保険条件決定装置を含むシステムにおいて実行される処理の流れを示すシーケンス図である。本処理では、同乗者の端末装置TMにナビアプリがインストールされているものとして説明する。
まず、運転者の端末装置TMにおいてナビアプリが起動し、運転者の識別情報を受け付ける(S41)。同乗者の端末装置TMにおいてナビアプリが起動し、利用者の識別情報を受け付ける(S42)。S41またはS42の処理は、予め登録されたIDや、氏名が入力されたことによって行われてもよいし、生体情報が入力されることによって行われてもよい。
次に、同乗者の操作によって、同乗者の端末装置TMは、端末装置TMに対して、連携を要求する要求信号を送信する(S43)。端末装置TMが、要求信号を取得すると、同乗者の携帯端末と連携を確立する(S44)。例えば、連携が確立することで、同乗者の端末装置は、端末装置TMにインストールされているナビアプリと連動して動作する。このように、端末装置TMは、自装置と同乗者の端末装置TMとが連携することよって、同乗を確認(判定)する。なお、運転者の端末装置TMが、要求信号を同乗者の端末装置TMに送信してもよい。
次に、同乗者の端末装置TMは、連携が確立したことを示す情報と、運転者および同乗者の識別情報とを対応付けて、保険会社サーバ300に送信する(S45)。保険会社サーバ300の特定部320は、端末装置TMから送信された情報を取得することで、運転者および同乗者を特定する(S46)。
なお、S42またはS45の処理は、運転者の端末装置TMが行ってもよい。また、S41の処理は、同乗者の端末装置TMが行ってもよい。これらの場合、運転者の端末装置TMまたは同乗者の端末装置TMが、S41およびS42の処理を行うことによって、同乗者の同乗を確認する。
また、端末装置TMは、運転者を特定し、同乗者の端末装置TMは、同乗者を特定し、それぞれ特定した結果を保険会社サーバ300に送信してもよい。この場合、保険会社サーバ300は、端末装置TMと、同乗者の端末装置TMとの位置情報が所定の位置関係を保って移動している場合、同乗者の同乗を確認してもよい。所定の位置関係とは、例えば、所定速度以上で、端末装置TMの位置と、同乗者の端末装置TMの位置とが近接した状態で移動していることである。
また、同乗者の端末装置TMに、運転教育用アプリがインストールされていると好適である。運転教育用アプリとは、利用者の運転能力を向上させることを支援するためのアプリである。例えば、同乗者の端末装置TMが運転教育用アプリケーションを実行し、端末装置TMと連携すると、端末装置TMによって利用者の同乗が確認される。また、端末装置TMには、経路情報が表示等され、同乗者の端末装置TMには経路情報に加え、更に現在走行している道路を走行する際の留意事項が表示部に表示されたり、音声としてスピーカから出力されたりする。留意事項とは、例えば十字路を通過する際「この十字路では、飛び出してくる自転車に注意」等の情報である。
なお、車両Vhに搭載された制御装置10が、端末装置TMまたは同乗者の端末装置TMから運転者、および/または同乗者の識別情報を取得し、取得した識別情報を保険会社サーバ300に送信してもよい。また、制御装置10が、同乗者を特定し、特定した同乗者の識別情報を保険会社サーバ300に送信してもよい。この場合、制御装置10には、予め車両Vhの乗員を識別する情報が登録されている。
以上説明した第3実施形態によれば、第1実施形態に比して、より簡易に、同乗者を特定することができる。
〔12.ハードウェア構成〕
図15は、端末装置TM、並びにナビゲーションサーバ100、および保険会社サーバ300のハードウェア構成の一例を示す図である。本図は、端末装置TMがスマートフォンなどの携帯電話である例を示している。端末装置TMは、例えば、CPU401、RAM402、ROM403、フラッシュメモリなどの二次記憶装置404、タッチパネル405、および無線通信モジュール406が、内部バスあるいは専用通信線によって相互に接続された構成となっている。ナビアプリは、ネットワークNWを介してダウンロードされ、二次記憶装置404に格納される。
各サーバは、例えば、NIC501、CPU502、RAM503、ROM504、フラッシュメモリやHDDなどの二次記憶装置505、およびドライブ装置506が、内部バスあるいは専用通信線によって相互に接続された構成となっている。ドライブ装置506には、光ディスクなどの可搬型記憶媒体が装着される。二次記憶装置505、またはドライブ装置506に装着された可搬型記憶媒体に記憶されたプログラムがDMAコントローラ(不図示)などによってRAM503に展開され、CPU502によって実行されることで、各サーバの機能部が実現される。
また、保険会社サーバ300が有する機能部が実行する機能の一部または全部は、端末装置TM、同乗者の端末装置TM、または制御装置10が有してもよい。また、保険会社サーバ300が記憶する情報の一部または全部は、端末装置TM、同乗者の端末装置TM、または制御装置10の記憶領域に記憶されてもよい。また、保険会社サーバ300に含まれる機能部の一部または全部は、他のサーバ装置に含まれてもよいし、保険会社サーバ300に含まれる情報の全部または一部は、他の記憶部に格納されてもよい。また、車両Vh、保険会社サーバ300、端末装置TM、または同乗者の端末装置TMは、他の装置を介して、自装置が保持する情報を所望の装置等に送信してもよい。
以上、本発明を実施するための形態について実施形態を用いて説明したが、本発明はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形及び置換を加えることができる。
10…制御装置
100…ナビゲーションサーバ
110…経路探索部
120…地図情報
300…保険会社サーバ
320…特定部
330…保険条件決定部
340…マップマッチング情報
350…人物情報
360…走行情報
CAM…カメラ

Claims (15)

  1. 利用者が運転者である場合の走行経路に関する第1の情報と、前記利用者が運転者以外の乗員として車両に同乗した履歴および前記同乗した際の走行経路に関する第2の情報と、を取得する取得部と、
    前記取得部により取得された第1の情報から得られる走行経路に応じて保険条件を決定する保険条件決定部であって、前記第2の情報を参照し、前記第2の情報から得られる走行経路に対応する地域を走行する場合に、前記保険条件を前記利用者に有利な側に変更する保険条件決定部と、
    を備える保険条件決定装置。
  2. 前記保険条件決定部は、運転者以外の乗員として前記同乗した回数、同乗した距離、または同乗した時間の一部または全部に基づいて、前記利用者に適用される前記保険条件を前記利用者に有利な側に変更する、
    請求項1記載の保険条件決定装置。
  3. 前記取得部は、前記車両に搭載され又は前記車両に乗車した利用者が保持する装置であって、ナビゲーションシステムの少なくとも一部を構成する装置から、前記第1の情報および/または前記第2の情報を取得する、
    請求項1または請求項2記載の保険条件決定装置。
  4. 車両乗員を撮像する撮像装置から得られる情報に基づいて、前記利用者の同乗を判定する、
    請求項1から3のうちいずれか1項記載の保険条件決定装置。
  5. 前記保険条件決定部は、前記同乗した際のカバー率に基づいて、前記利用者に適用される前記保険条件を前記利用者に有利な側に変更する、
    請求項1から4のうちいずれか1項記載の保険条件決定装置。
  6. 前記取得部は、前記利用者が前記同乗した際の前記利用者と異なる運転者の運転の適切性を示す情報を取得し、
    前記保険条件決定部は、前記利用者と異なる運転者の運転が適切である場合に前記保険条件を前記利用者に有利な側に変更する、
    請求項1から5のうちいずれか1項記載の保険条件決定装置。
  7. 前記取得部は、前記利用者が前記同乗している際、および前記同乗していない際の前記利用者と異なる運転者の運転の適切性を示す情報も取得し、
    前記保険条件決定部は、前記適切性を相対的に比較して、前記利用者が前記同乗している際の運転者の適切度が、前記利用者が同乗していない際の運転者の適切度に対して相対的に高い場合に、前記保険条件を前記利用者に有利な側に変更する、
    請求項1から6のうちいずれか1項記載の保険条件決定装置。
  8. 前記保険条件決定部は、前記利用者が前記同乗時に運転免許を持っている場合に、前記同乗を前記車両に同乗した履歴に加える、
    請求項1から7のうちいずれか1項記載の保険条件決定装置。
  9. 前記保険条件決定部は、前記利用者が前記同乗時に所定年齢以上の場合に、前記同乗を前記車両に同乗した履歴に加える、
    請求項1から8のうちいずれか1項記載の保険条件決定装置。
  10. 前記利用者が使用する端末装置が、自装置に記憶された運転教育用アプリケーションを実行することによって、前記利用者とは異なる運転者の使用する端末装置と通信して前記同乗が確認された結果を取得し、
    前記取得部は、前記利用者が使用する端末装置に設定された運転教育用アプリケーションの処理結果に基づいて前記同乗が確認された結果を取得する、
    請求項1から9のうちいずれか1項記載の保険条件決定装置。
  11. コンピュータが、
    利用者が運転者である場合の走行経路に関する第1の情報と、前記利用者が運転者以外の乗員として車両に同乗した履歴および前記同乗した際の走行経路に関する第2の情報と、を取得し、
    前記取得した第1の情報から得られる走行経路に応じて保険条件を決定する方法であって、前記第2の情報を参照し、前記第2の情報から得られる走行経路に対応する地域を走行する場合に、前記保険条件を前記利用者に有利な側に変更する、
    保険条件決定方法。
  12. コンピュータに、
    利用者が運転者である場合の走行経路に関する第1の情報と、前記利用者が運転者以外の乗員として車両に同乗した履歴および前記同乗した際の走行経路に関する第2の情報と、を取得させ、
    前記取得された第1の情報から得られる走行経路に応じて保険条件を決定する処理であって、前記第2の情報を参照し、前記第2の情報から得られる走行経路に対応する地域を走行する場合に、前記保険条件を前記利用者に有利な側に変更させる、
    プログラム。
  13. 端末装置のコンピュータに、
    自機を使用する利用者が同乗していか否かを判定させ、
    前記利用者が前記同乗している場合に、その旨を示す情報を、前記利用者が車両を運転する場合の保険条件を決定する保険条件決定装置に送信させる、
    プログラム。
  14. 端末装置のコンピュータに、
    自機を使用する利用者が運転している場合、同乗者が存在するか否かを判定させ、
    前記同乗者が存在する場合に、前記同乗者を示す情報を、前記同乗者が車両を運転する場合の保険条件を決定する保険条件決定装置に送信させる、
    プログラム。
  15. 端末装置のコンピュータに、
    車両を運転する運転者の情報と、前記車両に同乗する同乗者の情報とを取得させ、
    前記取得させた前記運転者の情報と、前記同乗者との情報とを対応付けて、前記同乗者が車両を運転する場合の保険条件を決定する保険条件決定装置に送信させる、
    プログラム。
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