JP2017166447A - シリンダヘッド - Google Patents

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Abstract

【課題】排気集合通路を内蔵したシリンダヘッドにおいて、排気出口部の前後端部が異常昇温することを防止する。【解決手段】シリンダヘッド1の排気側面1bに、排気出口部19の前後壁部19c,19dと繋がったリブ41,42が形成されている。リブ41,42は、前後壁部19c,19dの上下全体に繋がった基部41a,42aと、基部41a,42aの上端部から前後方向に延びる張り出し部41b,42bとを有しており、張り出し部41b,42bの後ろには上冷却水ジャケットが位置している。リブ41,42が放熱通路として機能することにより、前後壁部19c,19dから冷却水ジャケットの冷却水に的確に熱交換される。従って、排気出口部19の前後壁部19c,19dの異常昇温を防止できる。【選択図】図3

Description

本願発明は、多気筒内燃機関のシリンダヘッドに関するもので、より正確には、各気筒から排出された排気ガスを1つに纏める排気集合通路が内蔵されているタイプのシリンダヘッドを対象にしている。
多気筒内燃機関のシリンダヘッドには、シリンダブロックの各気筒に対応した複数の燃焼凹所が形成されており、排気ガスは、各燃焼凹所に開口した排気ポートから排気側面に設けた排気穴に排出されている。一般に、排気ポートは1つの燃焼凹所に2つ形成されており、2つの排気枝通路が1つに集合している。
そして、排気ガスの排出手段として、シリンダヘッドの排気側面に各燃焼凹所に対応した排気穴を形成して、各排気穴の排気ガスを排気マニホールドによって1つに集合させているタイプと、例えば特許文献1のように、シリンダヘッドの内部に、各排気枝通路に連通した排気集合通路を形成して、排気集合通路に集めた排気ガスを1つの排気穴から排出するタイプとがある。
後者の排気集合通路内蔵タイプでは、排気マニホールドが不要であるため機関全体としてはコンパクト化できるが、シリンダヘッドは、排気集合通路を設ける分だけ排気側面の側が膨らんでおり、排気穴は、排気側面に突設した排気出口部に形成されている。特許文献1では、排気出口部は、平面視で台形状に形成されている。
また、排気集合通路内蔵タイプのシリンダヘッドは、熱が籠もりやすいため冷却性を高める工夫が必要である。そこで、上記特許文献1では、排気集合通路を挟んだ上下両側に、排気集合通路の全体を覆うような広い面積の冷却水ジャケットを形成している。
特開2012−57468号公報
さて、排気穴の内周は排気ガスの流れに常に晒されているため、排気出口部は的確に冷却する必要がある。そこで更に見ると、排気出口部は、特許文献1に図示されているように、一般に横長の小判形になっており、このうち、上部と下部とはその奥に冷却水ジャケットが位置しているため冷却性は高いが、クランク軸線方向から見て前後両端部(排気側面と直交した側面視では左右両端部)は、上下の冷却水ジャケットの間に位置しているため冷却性が悪くなっており、このため、前後端部が異常昇温するおそれがある。
そして、排気出口部の前後端部が異常昇温すると、例えば、熱膨張が不均一になって排気系部材との接合個所に隙間が生じ、このため排気ガスが漏洩する可能性がある。また、近年の自動車用シリンダヘッドはアルミ鋳物が主流になっているが、アルミ鋳物は鋳鉄品に比べて許容温度が低いため、排気出口部の前後両端部が異常昇温して損傷する可能性も否定できない。従って、排気出口部の前後両端部の冷却性を高める必要がある。
この点については、排気集合通路の全周を冷却水ジャケットで囲ったらよいと云えるが、これは、製造上の問題が新たに生じる。すなわち、冷却水ジャケットに相当する部位は中子型で形成されるが、中子型や砂型が複雑化すると、それら中子型や砂型のコストが嵩むのみならず、生産性が悪化したり歩留りが悪化したりする問題が発生する。
本願発明はこのような現状と知見を基礎にして成されたものであり、簡易な構造で排気出口部の前後両端部を的確に冷却せんとするものである。
本願発明に係るシリンダヘッドは、
「シリンダボア軸線方向から見てクランク軸線を挟んだ一方の側は吸気側面になって他方の側は排気側面になっており、内部には、各シリンダボアに対応した複数の排気枝通路が、前記排気側面に向かうように形成されている一方、
前記排気側面には、排気系部材を重ね固定する排気出口部が突出した状態に形成されていて、前記排気出口部に設けた1つの排気穴と前記各排気枝通路とが排気集合通路を介して連通しており、
かつ、前記各排気枝通路の群を挟んだ上下両側に冷却水ジャケットが形成されている」、
という基本構成である。
そして、上記基本構成において、前記排気側面のうちクランク軸線方向から見て前記排気出口部を挟んだ前後両側に、前記排気出口部における前後端部の上下中間部に繋がったリブを、前記排気側面と直交した方向から見て前記冷却水ジャケットと重なる部位に向かうように形成している。
金属の伝熱量は体積に比例するものであり、体積が大きいと伝熱量は多くなる。そして、本願発明では、排気出口部の前後両端部には、その上下中間部に連続したリブが形成されていて、このリブが冷却水ジャケットに向かっているため、排気出口部の前後両端部が排気ガスによって受けた熱は、リブを介して冷却水ジャケットに放熱される。
従って、排気出口部の前後両端部を適切に冷却して(放熱させて)、損傷等の原因になる異常昇温を防止できる。また、冷却水への熱交換が良好になるため、コールドスタート時の暖機運転時間の短縮にも貢献できる。更に、リブは補強効果も持つため、シリンダヘッドの強度アップにも貢献できる。そして、リブの追加は単に砂型の形状を変えることで対応できるため、鋳造に際して特段の問題は生じない。
リブは様々な形態を採用できるが、熱は上に上がる性質があるため、上部の冷却水ジャケットに対応した部分を前後方向(クランク軸線方向)に長く形成すると、高い冷却効果(放熱効果)を得ることができる。リブの上下に前後長手の張り出し部を設ける場合、上部の張り出し部を下部の張り出し部よりも長い長さに設定すると、材料の使用量(或いは重量増大)を抑制しつつ、必要な冷却性を確保できる。
実施形態を示す図で、(A)は部分的な平面図、(B)は側面図である。 底面図である。 部分的な斜視図である。 (A)は背面図、(B)は図1,図2の IVB-IVB視断面図である。 (A)は図1,図2の VA-VA視断面図、(B)は図1,図2の VB-VB視断面図である。 図1,図2のVI-VI 視断面図である。
次に、本願発明の実施形態を図面に基づいて説明する。本実施形態では、方向を特定するため「前後」「左右」の文言をするが、クランク軸線方向を前後方向として定義している。側面視は、クランク軸線とシリンダボア軸線との両方に直交した方向から見た状態である。念のため、図1,3に方向を明示している。
図3では前と後ろを表示しているが、タイミングチェーンが配置される側を前としている。上下方向は、シリンダボアの軸線方向である。従って、スラント型内燃機関の場合は、上下方向と鉛直方向とは相違する。
(1).概要
まず、概要を説明する。図1(A)や図2から理解できるように、本実施形態の内燃機関は3気筒ガソリン機関であり、シリンダヘッド1の底面には、3つの燃焼用凹所2がクランク軸線3の方向に並んでいる。燃焼用凹所2は台錘状の形態であり、当然ながら、シリンダブロック4に形成したシリンダボア5と同心になっている(図4(A),図5参照)。
シリンダヘッド1のうち各燃焼用凹所2の中心の個所には、点火プラグ挿入穴6が空いている。また、シリンダヘッド1の上面に凹所7が形成されており、従って、周囲は上向きの壁8で構成されている。壁8の上面に、ヘッドカバー(図示せず)が重ね固定される。
図2,5に示すように、各燃焼用凹所2には、2つずつの吸気ポート9と排気ポート10とが、クランク軸線3を挟んだ両側に振り分けた状態で開口しており、各吸気ポート9には吸気枝通路11が連通して、各排気ポート10には排気枝通路12が連通している。すなわち、吸気枝通路11の出口と排気枝通路12の入り口とが燃焼用凹所2に開口している。
吸気ポート9は吸気弁13で開閉されて、排気枝通路12は排気弁14で開閉される。図1(A)には、排気弁軸装着穴15が見えている。排気弁14は排気弁用カム軸(図示せず)で駆動されるが、図1(A)、図5,6のとおり、シリンダヘッド1には、排気弁用カム軸の軸受け部16を形成している。図6では、排気弁用カム軸の軸受け部17も表示している。
図2,4(A)に示すように、クランク軸線3の方向から見て一方の長手側面は吸気側面1aになっており、この吸気側面1aに、吸気マニホールド固定部18を形成している。また、クランク軸線3の方向から見て他方の長手側面は排気側面1bになっており、この排気側面1bに排気出口部19を形成している。図3から明瞭に把握できるように、排気出口部19は前後長手の小判形でランド状に突出しており、中央部には前後長手の排気穴20が空いている。従って、排気出口部19は、前後長手の上下壁部19a,19bと、上下長手の前後壁部19c,19dとを有している。
そして、各排気枝通路12は、図4(B),図5,図6に示すような前後長手の排気集合通路21に連通しており、排気集合通路21は排気穴20に連通している。従って、各排気枝通路12に流入した排気ガスは、排気集合通路21を介して排気枝通路12から排出される。
図5に示すように、シリンダヘッド1には、排気枝通路12の群を挟んで上に位置した上冷却水ジャケット22と、排気枝通路12の群を挟んで下に位置した下冷却水ジャケット23とが形成されている。図5及び図6から理解できるように、上下冷却水ジャケット22,23は、平面視(或いは底面視)で部分的に排気集合通路21と重なっている。従って、排気集合通路21を通る排気ガスも、上下の冷却水ジャケット22,23を通る冷却水によって冷却水されている。
図4(B)に示すように、上下の冷却水ジャケット22,23は、排気出口部19の前後中間部に形成した中間連通ジャケット24で繋がっている。また、図1(B)に点線で模式的に示すように、上下の冷却水ジャケット22,23は、排気枝通路12の群の前後外側に位置したフロント連通ジャケット25とリア連通ジャケット26にも連通している。
なお、図4(A)や図5において、下冷却水ジャケット23や中間連通ジャケット24は、シリンダヘッド1の下面に開口した状態に描いているが、この下向き開口部は、鋳造に使用する中子型の足を設けたために生じたものであり、機能的には必要ないものである。下冷却水ジャケット23や中間連通ジャケット24の下向き開口部23a,24a(図2も参照)は、シリンダヘッド1とシリンダブロック4との間に介在させたガスケット27で塞がれている。
リア連通ジャケット26によって合流して上下冷却水ジャケット22,23の冷却水は、シリンダヘッド1の後端部に設けた冷却水制御部28に集まる。冷却水制御部28には、サーモスタット弁などが取り付けられる。図4(A)に符号29で示すのは、サーモスタット弁の取り付け穴である。また、図1(B)に符号30で示すのは、EGR通路である。また、図1(A)や図2に示す符号31は、ヘッドボルト挿通穴である。
(2).排気出口部とその周辺部
排気出口部19は、大まかに小判形の筒状の形態であり、その先端面はフライス加工によって切削加工されていて、これに、排気系部材がガスケット32を介して接続される。排気系部材は、例えば、排気ターボ過給機や触媒ケースであり、これらはスタッドボルト及びナット(いずれも図示せず)でシリンダヘッド1に固定されている。そこで、排気出口部19の外周の外側に、ボルトがねじ込まれる第1,第2の上ボス33,34と、第1,第2の下ボス35,36を突設している。
各ボス33〜36の先端面は、排気出口部19の先端面と同一高さにフライス加工されているが、手前に位置した第1上ボス33は、排気出口部19と近接しつつも先端面は連続してはおらず、第1上ボス33の先端面と排気出口部19の先端面との間には、若干の深さの第1段落ち部37が形成されている。また、後ろ側に位置した第2上ボス34は、排気出口部19からは後ろにかなり離れており、第2上ボス34の先端面と排気出口部19の先端面とは、若干の深さの第2段落ち部38を介して分離している。従って、ガスケット32と両段落ち部37,38との間には空間が空いている。
他方、手前に位置した第1下ボス33は排気出口部19と一体化している。従って、第1下ボス35の先端面と排気出口部19の先端面とは同一面を成している。後ろに位置した第2下ボス36は、第2上ボス34よりも排気出口部19から後ろに離れているが、両者はブリッジ部39を介して一体に繋がっており、排気出口部19の先端面とブリッジ部39の先端面と第2下ボス36の先端面とは、同一面を成して一体に連続している。
そして、図1(B)や図3に示すように、排気出口部19の前後両側に、当該排気出口部19と一体に連続した前リブ41と後ろリブ42とが形成されている。なお、図1(B)では部分的に平行斜線を付しているが、この平行斜線線は部材の範囲を明瞭にするための表示であり、断面の表示ではない。
前リブ41は、排気出口部19の前壁部19cの略上下全体に繋がった基部41aと、基部41aの上端部から手前に向けて延びる前向き張り出し部41bとを有しており、基部41aの下端は第1下ボス35と一体に繋がっている。前向き張り出し部41bは、側面視で上冷却水ジャケット22と重なるように形成されており、第1下ボス35は、側面視で下冷却水ジャケット23と近接している。従って、第1下ボス35も前リブ41の一部と見ることが可能である。なお、第1段落ち部37は、前リブ41の基部41aに形成されている。
後ろリブ42は、排気出口部19における後ろ壁部19dの略上下全体に繋がった基部42aと、基部42aの上端部から後ろ向きに延びる後ろ向き張り出し部42bとを有しており、基部42aは上第1ボス34とブリッジ部39及び下第2ボス36とも繋がっている。
そして、後ろリブ42の後ろ向き張り出し部42bは、側面視で上冷却水ジャケット22と重なるように形成されており、第2下ボス36は、側面視で下冷却水ジャケット23と近接している。従って、第2下ボス36及びブリッジ部39も、後ろリブ42の一部と見ることが可能である。なお、第2段落ち部38は、後ろリブ42の基部42aに形成されている。
図3のとおり、前リブ41の前向き張り出し部41bは、手前に行くに従って突出高さが低くなるように傾斜している。他方、後ろリブ42は、その全体が略同じ高さになっており、後ろリブ42における後ろ向き張り出し部42bの後端には、上下長手の壁43が一体に繋がっている。
(3).まとめ
排気出口部19の上壁部19aと下壁部19bとは、それぞれ側面視で前後長手の冷却水ジャケット22,23とほぼ重なっているため、上壁部19aと下壁部19bから冷却水への放熱は良好である。特に、本実施形態では、冷却水ジャケット22,23は、上下壁部19a,19bの前後中間部において中間連通ジャケット24で繋がっているため、上下壁部19a,19bの冷却性は一層高くなっている。
更に述べると、熱は上に逃げる性質があるため、上壁部19aは下壁部19bよりも昇温する傾向があるが、本実施形態では、例えば図4(B)に示すように、側面視において、上壁部19aの真後ろに上冷却水ジャケット22が位置しているため、上壁部19aの放熱性は非常に高くなっている。このため、上壁部19aの異常昇温を防止できると共に、上下壁部19a,19bの熱膨張をできるだけ均等化できる。
他方、前後壁部19c,19dは、排気ガスが勢い良く当たるため下壁部19bよりも昇温しやすいと云えるが、前後壁部19c,19dは上下冷却水ジャケット22,23の間に位置しているため、放熱性は高くない。このため、何も対策を講じないと、特に、前後壁部19c,19dの上下中間部が最も昇温し、その結果、上下壁部19a,19bとの熱膨張の違いによって排気ガスが漏洩したり、甚だしい場合は損傷したりする可能性がある。
これに対して本実施形態では、前後壁部19c,19dには、前後のリブ41,42が一体に繋がっていて、前後のリブ41,42を介して上下冷却水ジャケット22,23に放熱されるため、熱の籠もりを抑制して異常昇温を防止できる。
更に詳しく述べると、まず、前後のリブ41,42は基部41a,42aを有することにより、前後壁部19c,19dから基部41a,42aへの伝熱が行われるため、前後壁部19c,19dが受ける熱量は同じであっても、昇温は抑制される。つまり、前後リブ41,42の基部41a,42aの存在により、前後壁部19c,19dが厚くなったのと同じ効果が生じて、受熱許容量が増大する。
そして、前後壁部19c,19dには、側面視で冷却水ジャケット22,23の手前(又は手前近く)に位置した張り出し部41b,42b,下ボス35,36,ブリッジ部39と繋がっているため、基部41a,42aが受けた熱は、張り出し部41b,41c,下ボス35,36,ブリッジ部39を経由して冷却水ジャケット22,23の冷却水に逃げていく。つまり、伝熱量は断面積に比例するため、本実施形態では、ある程度の体積を有するリブ41,42が、特に前後壁部19c,19dの上下中間部から熱を冷却水ジャケット22,23に逃がす放熱通路として機能しているのである。
本実施形態では、前後の張り出し部41b,42bは、側面視で上冷却水ジャケット22と重なり合っているため、上冷却水ジャケット22への放熱性が特に高くなっているが、既に述べたように、熱は上に逃げる性質があるので、本実施形態は、高温になる上下中間部からの放熱を促進して熱膨張をできるだけ均等化できるため、熱害対策として合理的であると云える。本実施形態では、締結用のボス(特に下ボス35,36)も放熱用リブとして機能するため、重量増大を抑制しつつ排気出口部19の冷却性を向上できる利点がある。
リブ41,42の形状は、必要に応じて適宜変更できる。例えば、下部に、手前に向けて延びる下張り出し部を設けて、これを側面視で下冷却水ジャケットと重なるように配置することも可能である。実施形態は3気筒の内燃機関に適用したが、2気筒又は4気筒以上の多気筒内燃機関にも適用できることはいうまでもない。
実施形態では、基部41a,42aが前後壁部19c,19dの全体にわたって繋がっているが、例えば、基部41a,42aが、前後壁部19c,19dの上下中間部を始点として、上下方向に行くに従って前後厚さが厚くなるように設定することも可能である。従って、この場合は、基部41a,42aは、側面視で三日月を半割りしたような形状になる。
本願発明は、実際に内燃機関のシリンダヘッドに具体化できる。従って、産業上利用できる。
1 シリンダヘッド
1a 吸気側面
1b 排気側面
3 クランク軸線
4 シリンダブロック
5 シリンダボア
10 排気ポート
12 排気枝通路
19 排気出口部
19a,19b 上下壁部
19c,19d 前後壁部
20 排気穴
21 排気集合通路
22 上冷却水ジャケット
23 下冷却水ジャケット
33〜36 ボス
41,42 前リブ
41a,42a 基部
41b,42b 張り出し部

Claims (1)

  1. シリンダボア軸線方向から見てクランク軸線を挟んだ一方の側は吸気側面になって他方の側は排気側面になっており、内部には、各シリンダボアに対応した複数の排気枝通路が、前記排気側面に向かうように形成されている一方、
    前記排気側面には、排気系部材を重ね固定する排気出口部が突出した状態に形成されていて、前記排気出口部に設けた1つの排気穴と前記各排気枝通路とが排気集合通路を介して連通しており、
    かつ、前記各排気枝通路の群を挟んだ上下両側に冷却水ジャケットが形成されている構成であって、
    前記排気側面のうちクランク軸線方向から見て前記排気出口部を挟んだ前後両側に、前記排気出口部における前後端部の上下中間部に繋がったリブを、前記排気側面と直交した方向から見て前記冷却水ジャケットと重なる部位に向かうように形成している、
    シリンダヘッド。
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