JP2017165091A - 感熱記録材料 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、発色感度が良好で、かつ耐アルコール性に優れた感熱記録材料に関するものである。
感熱記録材料は、一般にロイコ染料とフェノール性化合物等の顕色性化合物とをそれぞれ別個に微粒子状に分散化した後、両者を混合し、これに結合剤、増感剤、充填剤、滑剤等の添加剤を添加して得られた塗工液を、紙、フィルム、合成紙等に塗布したもので、加熱によりロイコ染料と顕色性化合物の一方又は両者が溶融、接触して起こる化学反応により発色記録を得るものである。このように感熱記録材料を発色させるためには、サーマルヘッドを内蔵したサーマルプリンター等が用いられる。この感熱記録法は他の記録法に比較して、(1)記録時に騒音が出ない、(2)現像、定着の必要がない、(3)メンテナンスフリーである、(4)機械が比較的安価である等の特徴により、ファクシミリ分野、コンピューターのアウトプット、電卓等のプリンター分野、医療計測用のレコーダー分野、自動券売機分野、感熱記録型ラベル分野等に広く用いられている。
近年、感熱記録材料の使用用途が拡大すると共に、より生産性を向上させるため高速記録に対する要求が一段と高くなり、高速記録に十分対応できる感熱記録材料の開発が強く望まれている。この場合、融点が低く、融解熱の小さい顕色性化合物が必要だが、この性質は製造時、使用時あるいは保管時における感熱記録材料の未記録部(地肌)の劣化(地肌かぶり)が起こりやすくなることから、高い白色度だけでなく安定性の向上も強く望まれている。また、感熱記録材料は、医療分野でも用途展開されており、アルコール殺菌処理が行われるため、耐アルコール性の要求も高まっている。
一般にフェノール性水酸基を有する顕色性化合物は顕色能が高く、中でもビスフェノール性顕色性化合物は、発色濃度の高さから、例えば2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニルプロパン)(ビスフェノールA、特許文献1)及び4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホン(ビスフェノールS、特許文献2)をはじめ、数多く報告されている。しかし、これらは耐アルコール性に劣る等の欠点を有する。
本発明は、前記の従来技術の欠点を解決することにあり、発色感度が良好で発色部が耐アルコール性に優れた感熱記録材料を提供することにある。
本発明者は、前記の目的を達成すべく鋭意検討を重ねた結果、顕色性化合物として下記式(1)で表される特定の化合物を感熱記録材料に用いたところ、発色感度が良好で発色部が耐アルコール性に優れることを新たに見出し、本発明を完成させたものである。
即ち本発明は、
[1]下記一般式(1)で表される化合物を少なくとも1種類含有することを特徴とする感熱記録材料、
[一般式(1)中、R1〜R5のうち少なくとも1つは下記一般式(2)で表される基であり、他の置換基はそれぞれ独立に、水素原子、アルキル基、アリール基、環構成原子として窒素原子、酸素原子、硫黄原子から選択される1乃至3つの原子を含む、5又は6員環の複素環基、環構成原子として窒素原子、酸素原子、硫黄原子から選択される1乃至3つの原子を含む、5又は6員環の複素環アミノ基、環構成原子として窒素原子、酸素原子、硫黄原子から選択される1乃至3つの原子を含む、5又は6員環の複素環基に、1つのベンゼン環が縮環した縮環型5又は6員環の複素環アミノ基、アルコキシ基、アルキルカルボニルアミノ基、アリールカルボニルアミノ基、アルキルカルボニル基、アリールカルボニル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、アルキルスルホニルアミノ基、アリールスルホニルアミノ基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、アルキルチオ基、アリールチオ基、シアノ基、ニトロ基、メルカプト基、カルボキシ基、ハロゲン原子を表す。]
[一般式(2)中、*は結合部位を表し、R6はアルキル基、アルケニル基、アリール基を表す。]
[2]一般式(1)において、R1〜R5がそれぞれ独立に、水素原子、アルキル基、アリール基、一般式(2)で表される基であることを特徴とする[1]に記載の感熱記録材料、
[3]一般式(1)において、R1〜R5のうちいずれか1つが一般式(2)であり、他の4つが水素原子であることを特徴とする[2]に記載の感熱記録材料、
[4]一般式(2)において、R6がアルキル基又はアリール基のいずれかであることを特徴とする[3]に記載の感熱記録材料、
[5]一般式(2)において、R6がメチル基又はフェニル基のいずれかであることを特徴とする[4]に記載の感熱記録材料、
[6][1]乃至[5]のいずれか一つに記載の感熱記録材料を含む感熱記録層、
[7][1]乃至[6]のいずれか一つに記載の感熱記録材料又は感熱記録層を含む感熱記録紙、
[8]下記式(3)乃至式(7)および下記式(16)乃至式(22)で表される化合物、
に関する。
[1]下記一般式(1)で表される化合物を少なくとも1種類含有することを特徴とする感熱記録材料、
[2]一般式(1)において、R1〜R5がそれぞれ独立に、水素原子、アルキル基、アリール基、一般式(2)で表される基であることを特徴とする[1]に記載の感熱記録材料、
[3]一般式(1)において、R1〜R5のうちいずれか1つが一般式(2)であり、他の4つが水素原子であることを特徴とする[2]に記載の感熱記録材料、
[4]一般式(2)において、R6がアルキル基又はアリール基のいずれかであることを特徴とする[3]に記載の感熱記録材料、
[5]一般式(2)において、R6がメチル基又はフェニル基のいずれかであることを特徴とする[4]に記載の感熱記録材料、
[6][1]乃至[5]のいずれか一つに記載の感熱記録材料を含む感熱記録層、
[7][1]乃至[6]のいずれか一つに記載の感熱記録材料又は感熱記録層を含む感熱記録紙、
[8]下記式(3)乃至式(7)および下記式(16)乃至式(22)で表される化合物、
本発明は、顕色性化合物として上記の一般式(1)で表される特定の化合物を用いることで、発色感度が良好で耐アルコール性に優れた感熱記録材料を提供することができる。
本発明を詳細に説明する。
本発明は、通常無色乃至淡色の発色性化合物と、上記の一般式(1)で表される特定の化合物を用い、必要に応じて、以下に示すその他の顕色性化合物や増感剤、保存性向上剤、さらには結合剤や充填剤、その他の添加剤等を含有する感熱記録材料に関する。
本発明は、通常無色乃至淡色の発色性化合物と、上記の一般式(1)で表される特定の化合物を用い、必要に応じて、以下に示すその他の顕色性化合物や増感剤、保存性向上剤、さらには結合剤や充填剤、その他の添加剤等を含有する感熱記録材料に関する。
一般式(1)におけるR1〜R5としては、以下のものが具体例として挙げられるが、これらに限定されるものではない。
すなわち、
アルキル基としては、直鎖、分岐鎖又は環状のアルキル基等が挙げられ、C1〜C10アルキル基が好ましく、具体例としては、メチル、エチル、n−プロピル、n−ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシル、n−ヘプチル、n−オクチル、n−ノニル、n−デシルといった直鎖のもの;イソプロピル、イソブチル、sec−ブチル、t−ブチル、イソアミル、t−アミル、イソヘキシル、t−ヘキシル、イソヘプチル、t−ヘプチル、イソオクチル、t−オクチル、2−エチルヘキシル、イソノニル、イソデシル等の分岐鎖(好ましくはC3〜C10)のもの;シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル等の環状(好ましくはC3〜C7)のもの;好ましくは直鎖又は分岐鎖のもの、より好ましくは直鎖のものが挙げられる。
アルキル基としては、直鎖、分岐鎖又は環状のアルキル基等が挙げられ、C1〜C10アルキル基が好ましく、具体例としては、メチル、エチル、n−プロピル、n−ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシル、n−ヘプチル、n−オクチル、n−ノニル、n−デシルといった直鎖のもの;イソプロピル、イソブチル、sec−ブチル、t−ブチル、イソアミル、t−アミル、イソヘキシル、t−ヘキシル、イソヘプチル、t−ヘプチル、イソオクチル、t−オクチル、2−エチルヘキシル、イソノニル、イソデシル等の分岐鎖(好ましくはC3〜C10)のもの;シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル等の環状(好ましくはC3〜C7)のもの;好ましくは直鎖又は分岐鎖のもの、より好ましくは直鎖のものが挙げられる。
アリール基としては、C6〜C12アリール基が好ましく、具体例としては、フェニル、ナフチル、ビフェニル等が挙げられる。
環構成原子としては、窒素原子、酸素原子、硫黄原子から選択される1乃至3つの原子を含む、5又は6員環の複素環基が挙げられ、複素環部分が芳香族のものが好ましく、具体例としては、ピロリジニル、テトラヒドロフリル、テトラヒドロチオフェン−2−イル、テトラヒドロチオフェン−3−イル等の5員脂環式のもの;ピペリジニル、ピペラジニル、ジオキサン−2−イル、モルホリニル、チオモルホリニル等の6員脂環式のもの;ピロール、ピラゾール、イミダゾール、トリアゾール、フリル、チオフェン−2−イル、チオフェン−3−イル、オキサゾール、チアゾール等の芳香族5員環のもの;ピリジン、ピラジン、ピリダジン、トリアジン等の芳香族6員環のもの、等が挙げられる。なお、上記のうち環構成原子としては窒素原子又は硫黄原子から選択されるのが好ましい。
環構成原子としては、窒素原子、酸素原子、硫黄原子から選択される1乃至3つの原子を含む、5又は6員環の複素環アミノ基が挙げられ、複素環部分が芳香族のものが好ましく、具体例としては、ピロリジニルアミノ、テトラヒドロフリルアミノ、テトラヒドロチオフェン−2−イルアミノ、テトラヒドロチオフェン−3−イルアミノ等の5員脂環式アミノのもの;ピペリジニルアミノ、ピペラジニルアミノ、ジオキサン−2−イルアミノ、モルホリニルアミノ、チオモルホリニルアミノ等の6員脂環式のもの;ピロールアミノ、ピラゾールアミノ、イミダゾールアミノ、トリアゾールアミノ、フリルアミノ、チオフェン−2−イルアミノ、チオフェン−3−イルアミノ、オキサゾールアミノ、チアゾールアミノ等の芳香族5員環のもの;ピリジルアミノ、ピラジルアミノ、ピリダジニルアミノ、トリアジニルアミノ等の芳香族6員環のもの、等が挙げられる。なお、上記のうち環構成原子としては窒素原子又は硫黄原子から選択されるのが好ましい。
環構成原子としては、窒素原子、酸素原子、硫黄原子から選択される1乃至3つの原子を含む、5又は6員環の複素環基に1つのベンゼン環が縮環した縮環型5又は6員環の複素環アミノ基が挙げられ、複素環部分が芳香族のものが好ましく、具体例としては、フタラニルアミノ等の複素環部分が5員脂環式のもの;ベンゾピラニルアミノ等の複素環部分が6員脂環式のもの;ベンズピロールアミノ、ベンズピラゾールアミノ、ベンズイミダゾールアミノ、ベンゾトリアゾールアミノ、ベンゾフラニルアミノ、ベンゾチオフェン−2−イルアミノ、ベンゾチオフェン−3−イルアミノ、ベンゾキサゾールアミノ、ベンゾチアゾールアミノ等の複素環部分が芳香族5員環のもの;キノリニルアミノ、シンノリニルアミノ、フタラジニルアミノ、キナゾリニルアミノ、キノキサリニルアミノ等の複素環部分が芳香族6員環のもの、等が挙げられる。なお、上記のうち環構成原子としては窒素原子又は硫黄原子から選択されるのが好ましい。
直鎖、分岐鎖又は環状のアルコキシ基としては、C1〜C10アルコキシ基が好ましく、具体例としては、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、n−ブトキシ、n−ペントキシ、n−ヘキシロキシ、n−ヘプトキシ、n−オクチロキシ、n−ノニロキシ、n−デシロキシといった直鎖のもの;イソプロポキシ、イソブトキシ、sec−ブトキシ、t−ブトキシ、イソアミロキシ、t−アミロキシ、イソヘキシロキシ、t−ヘキシロキシ、イソヘプトキシ、t−ヘプトキシ、イソオクチロキシ、t−オクチロキシ、2−エチルヘキシロキシ、イソノニロキシ、イソデシロキシ等の分岐鎖(好ましくはC3〜C10)のもの;シクロプロポキシ、シクロブトキシ、シクロペントキシ、シクロヘキシロキシ、シクロヘプトキシ等の環状(好ましくはC3〜C7)のもの;好ましくは直鎖又は分岐鎖のものが挙げられる。
直鎖、分岐鎖又は環状のアルキルカルボニルアミノ基としては、C1〜C10アルキルカルボニルアミノ基が好ましく、具体例としては、メチルカルボニルアミノ、エチルカルボニルアミノ、n−プロピルカルボニルアミノ、n−ブチルカルボニルアミノ、n−ペンチルカルボニルアミノ、n−ヘキシルカルボニルアミノ、n−ヘプチルカルボニルアミノ、n−オクチルカルボニルアミノ、n−ノニルカルボニルアミノ、n−デシルカルボニルアミノといった直鎖のもの;イソプロピルカルボニルアミノ、イソブチルカルボニルアミノ、sec−ブチルカルボニルアミノ、t−ブチルカルボニルアミノ、イソアミルカルボニルアミノ、t−アミルカルボニルアミノ、イソヘキシルカルボニルアミノ、t−ヘキシルカルボニルアミノ、イソヘプチルカルボニルアミノ、t−ヘプチルカルボニルアミノ、イソオクチルカルボニルアミノ、t−オクチルカルボニルアミノ、2−エチルヘキシルカルボニルアミノ、イソノニルカルボニルアミノ、イソデシルカルボニルアミノ等の分岐鎖(好ましくはC3〜C10)のもの;シクロプロピルカルボニルアミノ、シクロブチルカルボニルアミノ、シクロペンチルカルボニルアミノ、シクロヘキシルカルボニルアミノ、シクロヘプチルカルボニルアミノ等の環状(好ましくはC3〜C7)のもの;好ましくは直鎖又は分岐鎖のもの、より好ましくは直鎖のものが挙げられる。
アリールカルボニルアミノ基としては、C6〜C12アリールカルボニルアミノ基が好ましく、具体例としては、フェニルカルボニルアミノ、ナフチルカルボニルアミノ、ビフェニルカルボニルアミノ等が挙げられる。
直鎖、分岐鎖又は環状のアルキルカルボニル基としては、C1〜C10アルキルカルボニル基が好ましく、具体例としては、メチルカルボニル、エチルカルボニル、n−プロピルカルボニル、n−ブチルカルボニル、n−ペンチルカルボニル、n−ヘキシルカルボニル、n−ヘプチルカルボニル、n−オクチルカルボニル、n−ノニルカルボニル、n−デシルカルボニルといった直鎖のもの;イソプロピルカルボニル、イソブチルカルボニル、sec−ブチルカルボニル、t−ブチルカルボニル、イソアミルカルボニル、t−アミルカルボニル、イソヘキシルカルボニル、t−ヘキシルカルボニル、イソヘプチルカルボニル、t−ヘプチルカルボニル、イソオクチルカルボニル、t−オクチルカルボニル、2−エチルヘキシルカルボニル、イソノニルカルボニル、イソデシルカルボニル等の分岐鎖(好ましくはC3〜C10)のもの;シクロプロピルカルボニル、シクロブチルカルボニル、シクロペンチルカルボニル、シクロヘキシルカルボニル、シクロヘプチルカルボニル等の環状(好ましくはC3〜C7)のもの;好ましくは直鎖又は分岐鎖のもの、より好ましくは直鎖のものが挙げられる。
アリールカルボニル基としては、C6〜C12アリールカルボニル基が好ましく、具体例としては、フェニルカルボニル(ベンゾイル)、ナフチルカルボニル、ビフェニルカルボニル等が挙げられる。
直鎖、分岐鎖又は環状のアルコキシカルボニル基としては、C1〜C10アルコキシカルボニル基が好ましく、具体例としては、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、n−プロポキシカルボニル、n−ブトキシカルボニル、n−ペントキシカルボニル、n−ヘキシロキシカルボニル、n−ヘプトキシカルボニル、n−オクチロキシカルボニル、n−ノニロキシカルボニル、n−デシロキシカルボニルといった直鎖のもの;イソプロポキシカルボニル、イソブトキシカルボニル、sec−ブトキシカルボニル、t−ブトキシカルボニル、イソアミロキシカルボニル、t−アミロキシカルボニル、イソヘキシロキシカルボニル、t−ヘキシロキシカルボニル、イソヘプトキシカルボニル、t−ヘプトキシカルボニル、イソオクチロキシカルボニル、t−オクチロキシカルボニル、2−エチルヘキシロキシカルボニル、イソノニロキシカルボニル、イソデシロキシカルボニル等の分岐鎖(好ましくはC3〜C10)のもの;シクロプロポキシカルボニル、シクロブトキシカルボニル、シクロペントキシカルボニル、シクロヘキシロキシカルボニル、シクロヘプトキシカルボニル等の環状(好ましくはC3〜C7)のもの;好ましくは直鎖又は分岐鎖のもの、より好ましくは直鎖のものが挙げられる。
アリールオキシカルボニル基としては、C6〜C12アリールオキシカルボニル基が好ましく、具体例としては、フェノキシカルボニル、ナフチロキシカルボニル、ビフェニロキシカルボニル等が挙げられる。
直鎖、分岐鎖又は環状のアルキルスルホニルアミノ基としては、C1〜C10アルキルスルホニルアミノ基が好ましく、具体例としては、メチルスルホニルアミノ、エチルスルホニルアミノ、n−プロピルスルホニルアミノ、n−ブチルスルホニルアミノ、n−ペンチルスルホニルアミノ、n−ヘキシルスルホニルアミノ、n−ヘプチルスルホニルアミノ、n−オクチルスルホニルアミノ、n−ノニルスルホニルアミノ、n−デシルスルホニルアミノといった直鎖のもの;イソプロピルスルホニルアミノ、イソブチルスルホニルアミノ、sec−ブチルスルホニルアミノ、t−ブチルスルホニルアミノ、イソアミルスルホニルアミノ、t−アミルスルホニルアミノ、イソヘキシルスルホニルアミノ、t−ヘキシルスルホニルアミノ、イソヘプチルスルホニルアミノ、t−ヘプチルスルホニルアミノ、イソオクチルスルホニルアミノ、t−オクチルスルホニルアミノ、2−エチルヘキシルスルホニルアミノ、イソノニルスルホニルアミノ、イソデシルスルホニルアミノ等の分岐鎖(好ましくはC3〜C10)のもの;シクロプロピルスルホニルアミノ、シクロブチルスルホニルアミノ、シクロペンチルスルホニルアミノ、シクロヘキシルスルホニルアミノ、シクロヘプチルスルホニルアミノ等の環状(好ましくはC3〜C7)のもの;好ましくは直鎖又は分岐鎖のもの、より好ましくは直鎖のものが挙げられる。
アリールスルホニルアミノ基としては、C6〜C12アリールスルホニルアミノ基が好ましく、具体例としては、フェニルスルホニルアミノ、トルエンスルホニルアミノ、ナフチルスルホニルアミノ、ビフェニルスルホニルアミノ等が挙げられる。
直鎖、分岐鎖又は環状のアルキルスルホニル基としては、C1〜C12アルキルスルホニル基が好ましく、具体例としては、メチルスルホニル、エチルスルホニル、n−プロピルスルホニル、n−ブチルスルホニル、n−ペンチルスルホニル、n−ヘキシルスルホニル、n−ヘプチルスルホニル、n−オクチルスルホニル、n−ノニルスルホニル、n−デシルスルホニル、n−ウンデシルスルホニル、n−ドデシルスルホニルといった直鎖のもの;イソプロピルスルホニル、イソブチルスルホニル、sec−ブチルスルホニル、t−ブチルスルホニル、イソアミルスルホニル、t−アミルスルホニル、イソヘキシルスルホニル、t−ヘキシルスルホニル、イソヘプチルスルホニル、t−ヘプチルスルホニル、イソオクチルスルホニル、t−オクチルスルホニル、2−エチルヘキシルスルホニル、イソノニルスルホニル、イソデシルスルホニル、イソウンデシルスルホニル、t−ウンデシルスルホニル、イソドデシルスルホニル、t−ドデシルスルホニル等の分岐鎖(好ましくはC3〜C12)のもの;シクロプロピルスルホニル、シクロブチルスルホニル、シクロペンチルスルホニル、シクロヘキシルスルホニル、シクロヘプチルスルホニル等の環状(好ましくはC3〜C7)のもの;好ましくは直鎖又は分岐鎖のもの、より好ましくは直鎖のものが挙げられる。
アリールスルホニル基としては、C6〜C12アリールスルホニル基が挙げられ、具体例としては、フェニルスルホニル、ナフチルスルホニル、ビフェニルスルホニル等が挙げられる。
直鎖、分岐鎖又は環状のアルキルチオ基としては、C1〜C10アルキルチオ基が好ましく、具体例としては、メチルチオ、エチルチオ、n−プロピルチオ、n−ブチルチオ、n−ペンチルチオ、n−ヘキシルチオ、n−ヘプチルチオ、n−オクチルチオ、n−ノニルチオ、n−デシルチオといった直鎖のもの;イソプロピルチオ、イソブチルチオ、sec−ブチルチオ、t−ブチルチオ、イソアミルチオ、t−アミルチオ、イソヘキシルチオ、t−ヘキシルチオ、イソヘプチルチオ、t−ヘプチルチオ、イソオクチルチオ、t−オクチルチオ、2−エチルヘキシルチオ、イソノニルチオ、イソデシルチオ等の分岐鎖(好ましくはC3〜C10)のもの;シクロプロピルチオ、シクロブチルチオ、シクロペンチルチオ、シクロヘキシルチオ、シクロヘプチルチオ等の環状(好ましくはC3〜C7)のもの;好ましくは直鎖又は分岐鎖のもの、より好ましくは直鎖のものが挙げられる。
アリールチオ基としては、C6〜C12アリールチオ基が好ましく、具体例としては、フェニルチオ、ナフチルチオ、ビフェニルチオ等が挙げられる。
ハロゲン原子としては、例えば、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子が挙げられ、フッ素原子、塩素原子、臭素原子が好ましい。
さらには、シアノ基、ニトロ基、メルカプト基(本明細書においては、「−SH」で表される基を意味する。)、等が挙げられる。
さらには、シアノ基、ニトロ基、メルカプト基(本明細書においては、「−SH」で表される基を意味する。)、等が挙げられる。
本発明においては、一般式(1)におけるR1〜R5のいずれか一つが上記の一般式(2)で表される置換基を有する。一般式(2)におけるR6としては、以下のものが具体例として挙げられるが、これらに限定されるものではない。
直鎖、分岐鎖又は環状のアルキル基としては、C1〜C10アルキル基が好ましく、具体例としては、メチル、エチル、n−プロピル、n−ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシル、n−ヘプチル、n−オクチル、n−ノニル、n−デシルといった直鎖のもの;イソプロピル、イソブチル、sec−ブチル、t−ブチル、イソアミル、t−アミル、イソヘキシル、t−ヘキシル、イソヘプチル、t−ヘプチル、イソオクチル、t−オクチル、2−エチルヘキシル、イソノニル、イソデシル等の分岐鎖(好ましくはC3〜C10)のもの;シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル等の環状(好ましくはC3〜C7)のもの;好ましくは直鎖又は分岐鎖のもの、より好ましくは直鎖のものが挙げられる。
アリール基としては、C6〜C12アリール基が好ましく、具体例としては、フェニル、ナフチル、ビフェニル等が挙げられる。
アルケニル基としては、C2〜C10アルケニル基が好ましく、具体例としては、ビニル、アリル、メタクリロイル、アクリロイル、スチレニル等が挙げられる。
上記の一般式(1)及び一般式(2)のR1〜R6は上記の置換基から選択される基をさらに一つ有してもよい。
本発明において、一般式(1)のR1〜R5のうち少なくとも一つは一般式(2)で表される置換基で、他の4つの置換基は水素原子であることがより好ましく、一般式(2)のR6がメチル又はフェニルのいずれかであることが特に好ましい。
本発明における一般式(1)で表される化合物の具体例を、下表1に列挙するが、これらに限定されるものではない。
一般式(1)で表される化合物は、例えば以下の方法等で合成できるが、これらに限定されるものではない。
[製造工程1]
塩基の存在下又は不存在下、イソシアン酸フェニルと下記一般式(8)で表される化合物を反応させることにより下記一般式(9)で表される化合物が得られる。
[式中のR1〜R5は一般式(1)と同義であるが、いずれか一つはヒドロキシ基を表す。]
[製造工程1]
塩基の存在下又は不存在下、イソシアン酸フェニルと下記一般式(8)で表される化合物を反応させることにより下記一般式(9)で表される化合物が得られる。
[製造工程2]
上記の一般式(9)で表される化合物が有するヒドロキシ基に下記一般式(10)又は一般式(11)で表される化合物を反応させることにより一般式(1)で表される化合物が容易に得られる。
[式中、R6は一般式(2)と同義である。]
上記の一般式(9)で表される化合物が有するヒドロキシ基に下記一般式(10)又は一般式(11)で表される化合物を反応させることにより一般式(1)で表される化合物が容易に得られる。
上記の2つの製造工程は、反応を促進させるために塩基を必要により用いることができ、用いられる塩基の具体例としては、トリエチルアミン、ピリジン等の有機塩基;水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等の無機塩基が挙げられる。
上記2つの製造工程における反応温度は通常0〜100℃であり、5〜50℃が好ましく、副生成物の生成を抑えて、反応は円滑に行われる。
上記2つの製造工程で用いられる溶媒としては、反応に影響を及ぼさないものであれば特に限定されない。例えば、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、及びN−メチルピロリドン等のアミド化合物;塩化メチレン、クロロホルム、ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素化合物;ベンゼン、トルエン、及びキシレン等の芳香族炭化水素化合物;ジオキサン、テトラヒドロフラン、アニソール、エチレングリコールジメチルエーテル、ジメチレングリコールジメチルエーテル、及びジエチレングリコールジエチルエーテル等のエーテル化合物;スルホラン等のスルホン化合物;ジメチルスルホキシド等のスルホキシド化合物等が挙げられ、これらは混合して使用してもよい。
本発明における感熱記録材料を形成するにあたり、発色性化合物は通常1〜50質量%、好ましくは5〜30質量%、上記一般式(1)で表される化合物は通常、1〜70質量%、好ましくは10〜50質量%、増感剤は通常1〜80質量%、保存性向上剤は通常0〜30質量%、結合剤は通常1〜90質量%、充填剤は通常0〜80質量%、その他の滑剤、界面活性剤、消泡剤、紫外線吸収剤は各々任意の割合で、例えば各々通常0〜30質量%使用される(質量%は感熱記録材料中に占める各成分の質量比)。本発明の感熱記録材料においては、前記成分以外のそれ自身公知の顕色性化合物、増感剤又はその他の添加剤を併用しても良い。
本発明に用いられる発色性化合物は、一般に感圧記録紙や感熱記録紙に用いられるものであればよく、特に制限されない。用いられる発色性化合物としては、例えばフルオラン化合物、トリアリールメタン化合物、スピロ化合物、ジフェニルメタン化合物、チアジン化合物、ラクタム化合物、フルオレン化合物が挙げられ、フルオラン化合物が好ましい。
フルオラン化合物の具体例としては、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−(N−メチル−N−シクロヘキシルアミノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−(N−エチル−N−イソペンチルアミノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−(N−エチル−N−イソブチルアミノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−[N−エチル−N−(3−エトキシプロピル)アミノ]−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−(N−エチル−N−ヘキシルアミノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジペンチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−(N−メチル−N−プロピルアミノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−(N−エチル−N−テトラヒドロフリルアミノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−(p−クロロアニリノ)フルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−(p−フルオロアニリノ)フルオラン、3−[N−エチル−N−(p−トリル)アミノ]−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−(p−トルイジノ)フルオラン、3−ジエチルアミノ−7−(o−クロロアニリノ)フルオラン、3−ジブチルアミノ−7−(o−クロロアニリノ)フルオラン、3−ジエチルアミノ−7−(o−フルオロアニリノ)フルオラン、3−ジブチルアミノ−7−(o−フルオロアニリノ)フルオラン、3−ジエチルアミノ−7−(3,4−ジクロロアニリノ)フルオラン、3−ピロリジノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−クロロ−7−エトキシエチルアミノフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−クロロ−7−アニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−クロロフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−メチルフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−オクチルフルオラン、3−[N−エチル−N−(p−トリル)アミノ]−6−メチル−7−フェネチルフルオラン等が挙げられ、3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオランが好ましい。
トリアリールメタン化合物の具体例としては、3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)−6−ジメチルアミノフタリド(別名:クリスタルバイオレットラクトン又はCVL)、3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)フタリド、3−(p−ジメチルアミノフェニル)−3−(1,2−ジメチルアミノインドール−3−イル)フタリド、3−(p−ジメチルアミノフェニル)−3−(2−メチルインドール−3−イル)フタリド、3−(p−ジメチルアミノフェニル)−3−(2−フェニルインドール−3−イル)フタリド、3,3−ビス(1,2−ジメチルインドール−3−イル)−5−ジメチルアミノフタリド、3,3−ビス(1,2−ジメチルインドール−3−イル)−6−ジメチルアミノフタリド、3,3−ビス(9−エチルカルバゾール−3−イル)−5−ジメチルアミノフタリド、3,3−(2−フェニルインドール−3−イル)−5−ジメチルアミノフタリド、3−p−ジメチルアミノフェニル−3−(1−メチルピロール−2−イル)−6−ジメチルアミノフタリド等が挙げられる。
スピロ化合物の具体例としては、3−メチルスピロジナフトピラン、3−エチルスピロジナフトピラン、3,3’−ジクロロスピロジナフトピラン、3−ベンジルスピロジナフトピラン、3−プロピルスピロベンゾピラン、3−メチルナフト−(3−メトキシベンゾ)スピロピラン、1,3,3−トリメチル−6−ニトロ−8’−メトキシスピロ(インドリン−2,2’−ベンゾピラン)等;ジフェニルメタン化合物の具体例としては、例えばN−ハロフェニル−ロイコオーラミン、4,4−ビス−ジメチルアミノフェニルベンズヒドリルベンジルエーテル、N−2,4,5−トリクロロフェニルロイコオーラミン等;チアジン化合物の具体例としては、例えばベンゾイルロイコメチレンブルー、p−ニトロベンゾイルロイコメチレンブルー等;ラクタム化合物の具体例としては、例えばローダミンBアニリノラクタム、ローダミンB−p−クロロアニリノラクタム等;フルオレン化合物の具体例としては、例えば3,6−ビス(ジメチルアミノ)フルオレンスピロ(9,3’)−6’−ジメチルアミノフタリド、3,6−ビス(ジメチルアミノ)フルオレンスピロ(9,3’)−6’−ピロリジノフタリド、3−ジメチルアミノ−6−ジエチルアミノフルオレンスピロ(9,3’)−6’−ピロリジノフタリド等、が挙げられる。これらの発色性化合物は単独もしくは混合して用いられる。
本発明において顕色性化合物としては、特に制限されないが、一般に感圧記録紙や感熱記録紙に用いられているものであればよく、例えばα−ナフトール、β−ナフトール、p−オクチルフェノール、4−t−オクチルフェノール、p−t−ブチルフェノール、p−フェニルフェノール、1,1−ビス(p−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(p−ヒドロキシフェニル)プロパン(別名:ビスフェノールA又はBPA)、2,2−ビス(p−ヒドロキシフェニル)ブタン、1,1−ビス(p−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、4,4’−チオビスフェノール、4,4’−シクロ−ヘキシリデンジフェノール、2,2’−ビス(2,5−ジブロム−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、4,4’−イソプロピリデンビス(2−t−ブチルフェノール)、2,2’−メチレンビス(4−クロロフェノール)、4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−4’−メトキシジフェニルスルホン、2,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−4’−イソプロポキシジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−4’−エトキシジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−4’−ブトキシジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−4’−ベンジルオキシジフェニルスルホン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)酢酸メチル、ビス(4−ヒドロキシフェニル)酢酸ブチル、ビス(4−ヒドロキシフェニル)酢酸ベンジル、2,4−ジヒドロキシ−2’−メトキシベンズアニリド等のフェノール性化合物、p−ヒドロキシ安息香酸ベンジル、p−ヒドロキシ安息香酸エチル、4−ヒドロキシフタル酸ジベンジル、4−ヒドロキシフタル酸ジメチル、5−ヒドロキシイソフタル酸エチル、3,5−ジ−t−ブチルサリチル酸、3,5−ジ−α−メチルベンジルサリチル酸等の芳香族カルボン酸誘導体、芳香族カルボン酸又はその多価金属塩、ベンゾトリアゾール、5−メチル−1H−ベンゾトリアゾール、4−メチル−1H−ベンゾトリアゾール、フェニル−6ベンゾトリアゾール、フェニル−5ベンゾトリアゾール、クロロ−5ベンゾトリアゾール、クロロ−5メチルベンゾトリアゾール、クロロ−5イソプロピル−7メチル−4ベンゾトリアゾール、ブロモ−5ベンゾトリアゾール等のベンゾトリアゾール誘導体、サッカリン、1−ブロモサッカリン、1−ニトロサッカリン、1−アミノサッカリン等のサッカリン誘導体、メタニルアニリド、N−フェニル−4−アミノベンゼンスルホンアミド、ネオウリロン、N−フェニル−3−ニトロベンゼンスルホンアミド、N−(4−メチル−2−ニトロフェニル)ベンゼンスルホンアミド、N−(2−メトキシフェニル)−p−トルエンスルホンアミド、N−(2−(3−フェニルウレイド)フェニル)ベンゼンスルホンアミド等のスルホンアミド誘導体、N−(p−トルエンスルホニル)−N’−(3−n−ブチルアミノスルホニルフェニル)尿素、N−(p−トルエンスルホニル)−N’−(4−トリメチルアセトフェニル)尿素、N−(ベンゼンスルホニル)−N’−(3−p−トルエンスルホニルオキシフェニル)尿素、N−(p−トルエンスルホニル)−N’−(3−p−トルエンスルホニルフェニル)尿素、N−(p−トルエンスルホニル)−N’−(3−フェニルスルホニルオキシフェニル)尿素、トルブタミド、クロルプロパミド等のスルホニルウレア誘導体等が挙げられる。
本発明に用いられる増感剤(熱可融性化合物)の具体例としては、例えば木ろう、カルナウバろう、シェラック、パラフィン、モンタンろう、酸化パラフィン、ポリエチレンワックス、アミドワックス、酸化ポリエチレン、ステアリン酸、ベヘン酸、ステアリン酸アミド、オレイン酸アミド、N−メチルステアリン酸アミド、エルカ酸アミド、メチロールベヘン酸アミド、メチロールステアリン酸アミド、メチレンビスステアリン酸アミド、エチレンビスステアリン酸アミド、ステアリン酸アニリド、リノール酸アニリド、1−ベンジルオキシナフタレン、2−ベンジルオキシナフタレン、1−ヒドロキシナフトエ酸フェニルエステル、1,4−ジエトキシナフタレン、2,6−ジイソプロピルナフタレン、1,2−ジフェノキシエタン、1,4−ジフェノキシブタン、1,2−ビス(3−メチルフェノキシ)エタン、1,2−ビス(4−メトキシフェノキシ)エタン、1,2−ビス(3,4−ジメチルフェニル)エタン、1−フェノキシ−2−(4−クロロフェノキシ)エタン、1−フェノキシ−2−(4−メトキシフェノキシ)エタン、1,2−ジフェノキシメチルベンゼン、o−キシリレンビス(フェニルエーテル)、ジフェニルグリコール、p−ヒドロキシ安息香酸ベンジルエステル、p−ベンジルオキシ安息香酸ベンジルエステル、テレフタル酸ジベンジルエステル、フタル酸ジメチル、イソフタル酸ジベンジル、p−トルエンスルホン酸フェニルエステル、フェニルメシチレンスルホナート、4−メチルフェニルメシチレンスルホナート、4−トリルメシチレンスルホナート、炭酸ジフェニル、シュウ酸ジベンジルエステル、シュウ酸ジ(4−クロロベンジル)エステル、シュウ酸ジ(4−メチルベンジル)エステル、p−ベンジルビフェニル、4−メトキシビフェニル、4−メチルフェニルビフェニルエーテル、p−アリルオキシビフェニル、4−(m−メチルフェノキシメチル)ビフェニル、m−ターフェニル、p−トルエンスルホンアミド、ベンゼンスルホンアニリド、p−トルエンスルホンアニリド、4,4’−ジアリルオキシジフェニルスルホン、ジフェニルスルホン、4,4’−ジメチルベンゾフェノン、ジベンゾイルメタン、p−アセトトルイジン、セシルビフェニル化合物、1,4−ジアセトキシベンゼン、1,4−ジプロピオンオキシベンゼン、2−フェノキシエチル−N−フェニルカルバメート、1,4−ジグリシジルオキシベンゼン、4,4’−ジグリシジルオキシジフェニルスルホン、4−ベンジルオキシ−4’−(2−メチルグリシジルオキシ)ジフェニルスルホン、2,2’−メチレンビス(4,6−ジ−tertブチルフェニル)ホスフェート、2,2’−メチレンビス(4,6−ジ−t−ブチルフェニル)ホスフェートの金属塩、アンモニウム塩及び多価金属塩、p−ニトロ安息香酸の金属塩、フタル酸モノベンジルエステルの金属塩、けい皮酸の金属塩、p−ヒドロキシアセトアニリド、p−ヒドロキシブチラニド、p−ヒドロキシノナリニド、2,2’−メチレンビス(4−メチル−6−t−ブチルフェノール)、4,4’−ブチリデン−ビス(3−メチル−6−t−ブチルフェノール)、4,4’−チオビス(2−t−ブチル−5−メチルフェノール)、1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−t−ブチルフェニル)ブタン、ビス(3−t−ブチル−4−ヒドロキシ−6−メチルフェニル)スルホン、ビス(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシフェニル)スルホン、4,4’−スルホニルビス(2−t−ブチル−5−メチルフェノール)、4−[α−(ヒドロキシメチル)ベンジルオキシ]−4−ヒドロキシジフェニルスルホン、パルミチン酸アミド、エチレンビスアミド、o−トルエンスルホンアミド、モンタン酸ワックス、ジ−p−トリルカーボネート、フェニル−α−ナフチルカーボネート、4,4’−エチレンジオキシ−ビス安息香酸ジベンジルエステル、p−ニトロ安息香酸メチル、ジベンゾイルオキシメタン、ビス[2−(4−メトキシフェノキシ)エチル]エーテル、メトキシカルボニル−N−ステアリン酸ベンズアミド、N−ベンゾイルステアリン酸アミド、N−エイコ酸アミド、ベヘン酸アミド、p−アセトトルイジド、p−アセトフェネチジド、N−アセトアセチル−p−トルイジン、テレフタル酸ジメチル、p−メチルチオフェニルベンジルエーテル、ジ(β−ビフェニルエトキシ)ベンゼン、p−ジ(ビニルオキシエトキシ)ベンゼン、1−イソプロピルフェニル−2−フェニルエタン、1,4−ジ(フェニルチオ)ブタン、N−ステアリルステアリン酸アミド、N−ステアリル尿素、アセト酢酸アニリド化合物、脂肪酸アニリド化合物、2,2’−ビス(4−メトキシフェニル)ジエチルエーテル、ビス(4−メトキシフェニル)エーテル、アジピン酸ジフェニル、ベンゼンスルホン酸フェニルエステル、4−アセチルアセトフェノン、ベンズアミド、チオアセトアニリドアクリル酸アミド、イソフタル酸ジエチル、シュウ酸ジベンジルとシュウ酸ジ(4−クロロベンジル)の等量混合物、シュウ酸ジ(4−メチルベンジル)とシュウ酸ジ(4−クロロベンジル)の等量混合物、2,2’−メチレンビス(4−メチル−6−t−ブチルフェノール)、4,4’−メチレンビス(2,6−ジ−t−ブチルフェノール)、4,4’−ジメトキシジフェニルスルホン、2,4’−ジメトキシジフェニルスルホン、1,2−ビス(4−メトキシフェニルチオ)エタン、1,2−ビス(4−メトキシフェノキシ)プロパン、1,3−フェノキシ−2−プロパノール、1,4−ジフェニルチオ−2−ブテン、1,4−ジフェニルチオブタン、1,4−ジフェノキシ−2−ブテン、1,5−ビス(4−メトキシフェノキシ)−3−オキサペンタン、1,3−ジベンゾイルオキシプロパン、4,4’−エチレンジオキシ−2−ビス安息香酸ジベンジルエステル、1,3−ビス(2−ビニルオキシエトキシ)ベンゼン、1,4−ジベンジルオキシナフタレン、1,4−ジメトキシナフタレン、1,4−ビス(2−ビニルオキシエトキシ)ベンゼン、p−(2−ビニルオキシエトキシ)ビフェニル、p−プロパルギルオキシビフェニル、p−ベンジルオキシベンジルアルコール、ジ−β−ナフチルフェニレンジアミン、ジフェニルアミン、カルバゾール、2,3−ジ−m−トリルブタン、4,4’−ジメチルビフェニル、2,3,5,6−テトラメチル−4’−メチルジフェニルメタン、4−アセチルビフェニル、トリフェニルメタン、1−ヒドロキシ−2−ナフト工酸フェニル、1−ヒドロキシ−2−ナフト工酸メチル、N−オクタデシル−カルバモイル−p−メトキシカルボニルベンゼン、β−ナフト工酸フェニル、グアイアコールカーボネート、ジ−p−トリルカーボネート、フェニル−α−ナフチルカーボネート、1,1−ジフェニルプロパノール、1,1−ジフェニルエタノール、N−オクタデシルカルバモイルベンゼン、ジベンジルスルフィド、アマイドAP−1、ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸亜鉛、パルミチン酸亜鉛、ベヘン酸亜鉛、等が挙げられる。
本発明に用いられる保存性向上剤の具体例としては、2,2’−メチレンビス(4−メチル−6−t−ブチルフェノール)、2,2’−メチレンビス(4−エチル−6−t−ブチルフェノール)、2,2’−エチリデンビス(4,6−ジ−t−ブチルフェノール)、4,4’−チオビス(2−メチル−6−t−ブチルフェノール)、4,4’−ブチリデンビス(6−t−ブチル−m−クレゾール)、1−〔α−メチル−α−(4’−ヒドロキシフェニル)エチル〕−4−〔α’,α’−ビス(4’−ヒドロキシフェニル)エチル〕ベンゼン、1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−シクロヘキシルフェニル)ブタン、1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−t−ブチルフェニル)ブタン、トリス(2,6−ジメチル−4−t−ブチル−3−ヒドロキシベンジル)イソシアヌレート、4,4’−チオビス(3−メチルフェノール)、4,4’−ジヒドロキシ−3,3’,5,5’−テトラブロモジフェニルスルホン、4,4’−ジヒドロキシ−3,3’,5,5’−テトラメチルジフェニルスルホン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジブロモフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジクロロフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジメチルフェニル)プロパン等のヒンダードフェノール化合物、1,4−ジグリシジルオキシベンゼン、4,4’−ジグリシジルオキシジフェニルスルホン、4−ベンジルオキシ−4’−(2−メチルグリシジルオキシ)ジフェニルスルホン、テレフタル酸ジグリシジル、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂、フェノールノボラック型エポキシ樹脂、ビスフェノールA型エポキシ樹脂等のエポキシ化合物、N,N’−ジ−2−ナフチル−p−フェニレンジアミン、2,2’−メチレンビス(4,6−ジ−t−ブチルフェニル)ホスフェイトのナトリウム又は多価金属塩、ビス(4−エチレンイミノカルボニルアミノフェニル)メタン等が挙げられる。例えば2,2’−メチレンビス(4−メチル−6−t−ブチルフェノール)、2,2’−メチレンビス(4−エチル−6−t−ブチルフェノール)、2,2’−エチリデンビス(4,6−ジ−t−ブチルフェノール)、4,4’−チオビス(2−メチル−6−t−ブチルフェノール)、4,4’−ブチリデンビス(6−t−ブチル−m−クレゾール)、1−〔α−メチル−α−(4’−ヒドロキシフェニル)エチル〕−4−〔α’,α’−ビス(4’−ヒドロキシフェニル)エチル〕ベンゼン、1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−シクロヘキシルフェニル)ブタン、1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−t−ブチルフェニル)ブタン、トリス(2,6−ジメチル−4−t−ブチル−3−ヒドロキシベンジル)イソシアヌレート、4,4’−チオビス(3−メチルフェノール)、4,4’−ジヒドロキシ−3,3’,5,5’−テトラブロモジフェニルスルホン、4,4’−ジヒドロキシ−3,3’,5,5’−テトラメチルジフェニルスルホン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジブロモフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジクロロフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジメチルフェニル)プロパン等のヒンダードフェノール化合物、1,4−ジグリシジルオキシベンゼン、4,4’−ジグリシジルオキシジフェニルスルホン、4−ベンジルオキシ−4’−(2−メチルグリシジルオキシ)ジフェニルスルホン、テレフタル酸ジグリシジル、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂、フェノールノボラック型エポキシ樹脂、ビスフェノールA型エポキシ樹脂等のエポキシ化合物、N,N’−ジ−2−ナフチル−p−フェニレンジアミン、2,2’−メチレンビス(4,6−ジ−t−ブチルフェニル)ホスフェイトのナトリウム又は多価金属塩、ビス(4−エチレンイミノカルボニルアミノフェニル)メタン、ウレアウレタン化合物(ケミプロ化成株式会社製顕色性化合物UU等)、及び下記式(12)で表されるジフェニルスルホン架橋型化合物もしくはそれらの混合物等が挙げられる。
[式中、aは0〜6の整数である。]
本発明に用いられる結合剤の具体例としては、メチルセルロース、メトキシセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ナトリウムカルボキシメチルセルロース、セルロース、ポリビニルアルコール(PVA)、カルボキシル基変性ポリビニルアルコール、スルホン酸基変性ポリビニルアルコール、シリル基変性ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリアクリルアミド、ポリアクリル酸、デンプン及びその誘導体、カゼイン、ゼラチン、水溶性イソプレンゴム、スチレン/無水マレイン酸共重合体のアルカリ塩、イソ(又はジイソ)ブチレン/無水マレイン酸共重合体のアルカリ塩等の水溶性のもの或は(メタ)アクリル酸エステル共重合体、スチレン/(メタ)アクリル酸エステル共重合体、ポリウレタン、ポリエステル化ポリウレタン、ポリエーテル化ポリウレタン、ポリ酢酸ビニル、エチレン/酢酸ビニル共重合体、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体、ポリ塩化ビニリデン、ポリスチレン、スチレン/ブタジエン(SB)共重合体、カルボキシル化スチレン/ブタジエン(SB)共重合体、スチレン/ブタジエン/アクリル酸共重合体、アクリロニトリル/ブタジエン(NB)共重合体、カルボキシル化アクリロニトリル/ブタジエン(NB)共重合体、コロイダルシリカと(メタ)アクリル樹脂の複合体粒子等の疎水性高分子エマルジョン等が挙げられる。
本発明に用いられる充填剤の具体例としては、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、酸化マグネシウム、シリカ、ホワイトカーボン、タルク、クレー、アルミナ、水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム、酸化アルミニウム、硫酸バリウム、ポリスチレン樹脂、尿素−ホルマリン樹脂等が挙げられる。
更に本発明においては上記以外の種々の添加剤を使用することができ、例えばサーマルヘッド磨耗防止、スティッキング防止等の目的でのステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム等の高級脂肪酸金属塩、酸化防止あるいは老化防止効果を付与する為のフェノール誘導体、ベンゾフェノン化合物、ベンゾトリアゾール化合物等の紫外線吸収剤、各種の界面活性剤、消泡剤、等が挙げられる。
次に、本発明の感熱記録材料の作製方法を説明する。本発明に用いられる、発色性化合物、顕色性化合物、増感剤を、それぞれ別々に結合剤あるいは必要に応じてその他の添加剤等と共にボールミル、アトライター、サンドミル等の分散機にて粉砕、分散化し分散液とした後(通常、粉砕や分散を湿式で行うときは水を媒体として用いる)、分散液を混合して感熱記録層塗布液を調製し、紙(普通紙、上質紙、コート紙等が使用出来る)、プラスチックシート、合成紙等の支持体上に通常乾燥質量で1〜20g/m2になるようにバーコーター、ブレードコーター等により塗布、乾燥して本発明の感熱記録材料を作製する。
また、必要に応じて感熱記録層と支持体の間に中間層を設けたり、感熱記録層上にオーバーコート層(保護層)を設けても良い。中間層、オーバーコート層(保護層)は、例えば前記の結合剤あるいは必要に応じてその他の添加物と共に、感熱記録層塗布液の調製におけるのと同様に必要に応じて粉砕、分散して中間層用塗布液又はオーバーコート層(保護層)用塗布液とした後、乾燥時の質量で通常0.1〜10g/m2程度となるように塗布し、乾燥することにより設けられる。
以下、本発明を実施例によって更に具体的に説明するが、本発明は、以下の実施例によって何ら限定されるものではない。実施例中「部」は質量部、「%」は質量%、略称PVAはポリビニルアルコール、を表す。
[実施例1]表1に記載の化合物番号1の合成
[工程1−1]
トルエン200部に2−アミノフェノール20.0部を加え、イソシアン酸フェニル20.7部を常温で1時間かけて滴下した。反応液を濾過し、得られた固体を水で洗浄し、乾燥することで下記式(13)で表される化合物を39.5部得た。
[工程1−2]
トルエン100部に上記工程で得られた式(13)で表される化合物5.0部を加え、無水酢酸2.3部、ピリジン1.3部を加え、常温で3時間撹拌した。反応液を濾過し、得られた固体を水で洗浄し、乾燥することで表1に記載の化合物番号1で表される化合物(3)を2.5部得た。
MS(ESI):[M+H]+:cal.:271.1,found:271.1
[工程1−1]
トルエン200部に2−アミノフェノール20.0部を加え、イソシアン酸フェニル20.7部を常温で1時間かけて滴下した。反応液を濾過し、得られた固体を水で洗浄し、乾燥することで下記式(13)で表される化合物を39.5部得た。
トルエン100部に上記工程で得られた式(13)で表される化合物5.0部を加え、無水酢酸2.3部、ピリジン1.3部を加え、常温で3時間撹拌した。反応液を濾過し、得られた固体を水で洗浄し、乾燥することで表1に記載の化合物番号1で表される化合物(3)を2.5部得た。
MS(ESI):[M+H]+:cal.:271.1,found:271.1
[実施例2]表1に記載の化合物番号2の合成
[工程2−1]
トルエン300部に2−アミノフェノール30.0部を加え、イソシアン酸フェニル31.1部を常温で1時間かけて滴下した。反応液を濾過し、得られた固体を水で洗浄し、乾燥することで下記式(14)で表される化合物を54.2部得た。
[工程2−2]
トルエン100部に上記工程で得られた式(14)で表される化合物5.0部を加え、無水酢酸2.3部、ピリジン1.3部を加え、常温で3時間撹拌した。反応液を濾過し、得られた固体を水で洗浄し、乾燥することで表1に記載の化合物番号2で表される化合物(4)を2.5部得た。
MS(ESI):[M+H]+:cal.:271.1,found:271.1
[工程2−1]
トルエン300部に2−アミノフェノール30.0部を加え、イソシアン酸フェニル31.1部を常温で1時間かけて滴下した。反応液を濾過し、得られた固体を水で洗浄し、乾燥することで下記式(14)で表される化合物を54.2部得た。
トルエン100部に上記工程で得られた式(14)で表される化合物5.0部を加え、無水酢酸2.3部、ピリジン1.3部を加え、常温で3時間撹拌した。反応液を濾過し、得られた固体を水で洗浄し、乾燥することで表1に記載の化合物番号2で表される化合物(4)を2.5部得た。
MS(ESI):[M+H]+:cal.:271.1,found:271.1
[実施例3]表1に記載の化合物番号3の合成
トルエン100部に上記工程1−1で得られた式(13)で表される化合物5.0部を加え、塩化ベンゾイル3.4部、ピリジン1.3部を加え、常温で3時間撹拌した。反応液を濾過し、得られた固体を水で洗浄し、乾燥することで表1に記載の化合物番号3で表される化合物(5)を4.3部得た。
MS(ESI):[M+Na]+:cal.:355.1,found:355.1
トルエン100部に上記工程1−1で得られた式(13)で表される化合物5.0部を加え、塩化ベンゾイル3.4部、ピリジン1.3部を加え、常温で3時間撹拌した。反応液を濾過し、得られた固体を水で洗浄し、乾燥することで表1に記載の化合物番号3で表される化合物(5)を4.3部得た。
MS(ESI):[M+Na]+:cal.:355.1,found:355.1
[実施例4]表1に記載の化合物番号4の合成
トルエン100部に上記工程2−1で得られた式(14)で表される化合物5.0部を加え、塩化ベンゾイル3.4部、ピリジン1.3部を加え、常温で3時間撹拌した。反応液を濾過し、得られた固体を水で洗浄し、乾燥することで表1に記載の化合物番号4で表される化合物(6)を3.0部得た。
MS(ESI):[M+Na]+:cal.:355.1,found:355.1
トルエン100部に上記工程2−1で得られた式(14)で表される化合物5.0部を加え、塩化ベンゾイル3.4部、ピリジン1.3部を加え、常温で3時間撹拌した。反応液を濾過し、得られた固体を水で洗浄し、乾燥することで表1に記載の化合物番号4で表される化合物(6)を3.0部得た。
MS(ESI):[M+Na]+:cal.:355.1,found:355.1
[実施例5]表1に記載の化合物番号8の合成
[工程5−1]
トルエン200部に2−アミノフェノール20.0部を加え、イソシアン酸フェニル20.7部を常温で1時間かけて滴下した。反応液を濾過し、得られた固体を水で洗浄し、乾燥することで下記式(15)で表される化合物を39.0部得た。
[工程5−2]
トルエン100部に上記工程で得られた式(15)で表される化合物5.0部を加え、無水酢酸2.3部、ピリジン1.3部を加え、常温で3時間撹拌した。反応液を濾過し、得られた固体を水で洗浄し、乾燥することで表1に記載の化合物番号8で表される化合物を3.5部得た。
MS(ESI):[M+H]+:cal.:271.1,found:271.1
[工程5−1]
トルエン200部に2−アミノフェノール20.0部を加え、イソシアン酸フェニル20.7部を常温で1時間かけて滴下した。反応液を濾過し、得られた固体を水で洗浄し、乾燥することで下記式(15)で表される化合物を39.0部得た。
トルエン100部に上記工程で得られた式(15)で表される化合物5.0部を加え、無水酢酸2.3部、ピリジン1.3部を加え、常温で3時間撹拌した。反応液を濾過し、得られた固体を水で洗浄し、乾燥することで表1に記載の化合物番号8で表される化合物を3.5部得た。
MS(ESI):[M+H]+:cal.:271.1,found:271.1
[実施例6]表1に記載の化合物番号9の合成
トルエン100部に上記工程5−1で得られた式(15)で表される化合物5.0部を加え、塩化ベンゾイル3.4部、ピリジン1.3部を加え、常温で3時間撹拌した。反応液を濾過し、得られた固体を水で洗浄し、乾燥することで表1に記載の化合物番号9で表される化合物(7)を3.2部得た。
MS(ESI):[M+Na]+:cal.:355.1,found:355.1
トルエン100部に上記工程5−1で得られた式(15)で表される化合物5.0部を加え、塩化ベンゾイル3.4部、ピリジン1.3部を加え、常温で3時間撹拌した。反応液を濾過し、得られた固体を水で洗浄し、乾燥することで表1に記載の化合物番号9で表される化合物(7)を3.2部得た。
MS(ESI):[M+Na]+:cal.:355.1,found:355.1
[実施例7]感熱記録材料の作製
実施例1で得られた、表1に記載の化合物番号1で表される化合物(3)を、以下の組成で安井器械(株)製のマルチビーズショッカー(型式:PV1001(S))を用いて1時間粉砕、分散化して[A]液を調製した。
[A]液:表1の化合物番号1 15部
25%PVA水溶液 20部
水 65部
実施例1で得られた、表1に記載の化合物番号1で表される化合物(3)を、以下の組成で安井器械(株)製のマルチビーズショッカー(型式:PV1001(S))を用いて1時間粉砕、分散化して[A]液を調製した。
[A]液:表1の化合物番号1 15部
25%PVA水溶液 20部
水 65部
下記組成の混合物をサンドグラインダーによりレーザー回析/散乱式粒子径分布測定装置LA−950(株式会社堀場製作所)によるメディアン粒子径が1μmになるように粉砕、分散化して発色性化合物の分散液[B]を調製した。
[B]液:3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン 35部
15%PVA水溶液 40部
水 25部
[B]液:3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン 35部
15%PVA水溶液 40部
水 25部
次いで、上記で得られた各液及び下記の薬剤を以下の組成で混合して感熱記録層塗布液を調製し、坪量50g/m2の上質紙上に乾燥時の質量が5g/m2となるように塗布、乾燥して本発明の感熱記録材料を作製した。
[A]液 40.0部
[B]液 8.6部
67%炭酸カルシウム水分散液 9.0部
48%変性スチレン・ブタジエン共重合体ラテックス 6.3部
水 36.1部
[A]液 40.0部
[B]液 8.6部
67%炭酸カルシウム水分散液 9.0部
48%変性スチレン・ブタジエン共重合体ラテックス 6.3部
水 36.1部
(保護層の形成)
次に、下記の組成からなる保護層塗布液を前記の感熱記録層上に乾燥時の質量が2g/m2となるように塗布、乾燥して保護層付きの感熱記録材料を作製した。
40%スチレン/アクリル酸エステル共重合体エマルジョン 115部
5%ベントナイト水分散液 17部
45%スチレン・アクリル共重合体水性エマルジョン 44部
39%ステアリン酸亜鉛水分散液 103部
67%炭酸カルシウム水分散液 15部
次に、下記の組成からなる保護層塗布液を前記の感熱記録層上に乾燥時の質量が2g/m2となるように塗布、乾燥して保護層付きの感熱記録材料を作製した。
40%スチレン/アクリル酸エステル共重合体エマルジョン 115部
5%ベントナイト水分散液 17部
45%スチレン・アクリル共重合体水性エマルジョン 44部
39%ステアリン酸亜鉛水分散液 103部
67%炭酸カルシウム水分散液 15部
[実施例8]
表1の化合物番号1で表される化合物(3)の代わりに表1の化合物番号2で表される化合物(4)を用いた以外は、実施例7と同様にして本発明の感熱記録材料を得た。
表1の化合物番号1で表される化合物(3)の代わりに表1の化合物番号2で表される化合物(4)を用いた以外は、実施例7と同様にして本発明の感熱記録材料を得た。
[実施例9]
表1の化合物番号1で表される化合物(3)の代わりに表1の化合物番号3で表される化合物(5)を用いた以外は、実施例7と同様にして本発明の感熱記録材料を得た。
表1の化合物番号1で表される化合物(3)の代わりに表1の化合物番号3で表される化合物(5)を用いた以外は、実施例7と同様にして本発明の感熱記録材料を得た。
[実施例10]
表1の化合物番号1で表される化合物(3)の代わりに表1の化合物番号4で表される化合物(6)を用いた以外は、実施例7と同様にして本発明の感熱記録材料を得た。
表1の化合物番号1で表される化合物(3)の代わりに表1の化合物番号4で表される化合物(6)を用いた以外は、実施例7と同様にして本発明の感熱記録材料を得た。
[実施例11]
表1の化合物番号1で表される化合物(3)の代わりに表1の化合物番号8で表される化合物を用いた以外は、実施例7と同様にして本発明の感熱記録材料を得た。
表1の化合物番号1で表される化合物(3)の代わりに表1の化合物番号8で表される化合物を用いた以外は、実施例7と同様にして本発明の感熱記録材料を得た。
[実施例12]
表1の化合物番号1で表される化合物(3)の代わりに表1の化合物番号9で表される化合物(7)を用いた以外は、実施例7と同様にして本発明の感熱記録材料を得た。
表1の化合物番号1で表される化合物(3)の代わりに表1の化合物番号9で表される化合物(7)を用いた以外は、実施例7と同様にして本発明の感熱記録材料を得た。
[実施例13]下記式(16)で表される化合物の合成
N,N−ジメチルホルムアミド50部に上記工程2−1で得られた式(14)で表される化合物5.0部を加え、アクリロイルクロリド2.2部、トリエチルアミン5.0部を添加し、室温で終夜撹拌した。反応液に水200部を添加し、析出した固体を濾過により取り出し、メタノール50部で洗浄し、乾燥することで下記式(16)で表される化合物を3.5部得た。
MS(ESI):[M+H]+:cal.:283.1,found:283.1
N,N−ジメチルホルムアミド50部に上記工程2−1で得られた式(14)で表される化合物5.0部を加え、アクリロイルクロリド2.2部、トリエチルアミン5.0部を添加し、室温で終夜撹拌した。反応液に水200部を添加し、析出した固体を濾過により取り出し、メタノール50部で洗浄し、乾燥することで下記式(16)で表される化合物を3.5部得た。
MS(ESI):[M+H]+:cal.:283.1,found:283.1
[実施例14]下記式(17)で表される化合物の合成
N,N−ジメチルホルムアミド50部に上記工程5−1で得られた式(15)で表される化合物5.0部を加え、アクリロイルクロリド2.2部、トリエチルアミン5.0部を添加し、室温で終夜撹拌した。反応液に水200部を添加し、析出した固体を濾過により取り出し、メタノール50部で洗浄し、乾燥することで下記式(17)で表される化合物を3.5部得た。
MS(ESI):[M+H]+:cal.:283.1,found:283.1
N,N−ジメチルホルムアミド50部に上記工程5−1で得られた式(15)で表される化合物5.0部を加え、アクリロイルクロリド2.2部、トリエチルアミン5.0部を添加し、室温で終夜撹拌した。反応液に水200部を添加し、析出した固体を濾過により取り出し、メタノール50部で洗浄し、乾燥することで下記式(17)で表される化合物を3.5部得た。
MS(ESI):[M+H]+:cal.:283.1,found:283.1
[実施例15]下記式(18)で表される化合物の合成
トルエン100部に上記工程2−1で得られた式(14)で表される化合物5.0部を加え、4−メトキシベンゾイルクロリド4.1部、トリエチルアミン5.0部を添加し、室温で終夜撹拌した。反応により析出した固体を濾過により取り出し、水洗、乾燥することで下記式(18)で表される化合物を6.8部得た。
MS(ESI):[M+H]+:cal.:363.3,found:363.3
トルエン100部に上記工程2−1で得られた式(14)で表される化合物5.0部を加え、4−メトキシベンゾイルクロリド4.1部、トリエチルアミン5.0部を添加し、室温で終夜撹拌した。反応により析出した固体を濾過により取り出し、水洗、乾燥することで下記式(18)で表される化合物を6.8部得た。
MS(ESI):[M+H]+:cal.:363.3,found:363.3
[実施例16]下記式(19)で表される化合物の合成
酢酸エチル100部に上記工程5−1で得られた式(15)で表される化合物5部を加え、4−メトキシベンゾイルクロリド4.1部、トリエチルアミン5.0部を添加し、室温で終夜撹拌した。反応により析出した固体を濾過により取り出し、水洗、乾燥することで下記式(19)で表される化合物を6.5部得た。
MS(ESI):[M+H]+:cal.:363.3,found:363.3
酢酸エチル100部に上記工程5−1で得られた式(15)で表される化合物5部を加え、4−メトキシベンゾイルクロリド4.1部、トリエチルアミン5.0部を添加し、室温で終夜撹拌した。反応により析出した固体を濾過により取り出し、水洗、乾燥することで下記式(19)で表される化合物を6.5部得た。
MS(ESI):[M+H]+:cal.:363.3,found:363.3
[実施例17]下記式(20)で表される化合物の合成
トルエン100部に上記工程1−1で得られた式(13)で表される化合物5.0部を加え、4−クロロベンゾイルクロリド4.2部、トリエチルアミン3.0部を添加し、室温で終夜撹拌した。反応により析出した固体を濾過により取り出し、水洗、乾燥することで下記式(20)で表される化合物を5.7部得た。
MS(ESI):[M+H]+:cal.:367.1,found:367.1
トルエン100部に上記工程1−1で得られた式(13)で表される化合物5.0部を加え、4−クロロベンゾイルクロリド4.2部、トリエチルアミン3.0部を添加し、室温で終夜撹拌した。反応により析出した固体を濾過により取り出し、水洗、乾燥することで下記式(20)で表される化合物を5.7部得た。
MS(ESI):[M+H]+:cal.:367.1,found:367.1
[実施例18]下記式(21)で表される化合物の合成
トルエン100部に上記工程2−1で得られた式(14)で表される化合物5.0部を加え、4−クロロベンゾイルクロリド4.2部、トリエチルアミン3.0部を添加し、室温で終夜撹拌した。反応により析出した固体を濾過により取り出し、水洗、乾燥することで下記式(21)で表される化合物を5.7部得た。
MS(ESI):[M+H]+:cal.:367.1,found:367.1
トルエン100部に上記工程2−1で得られた式(14)で表される化合物5.0部を加え、4−クロロベンゾイルクロリド4.2部、トリエチルアミン3.0部を添加し、室温で終夜撹拌した。反応により析出した固体を濾過により取り出し、水洗、乾燥することで下記式(21)で表される化合物を5.7部得た。
MS(ESI):[M+H]+:cal.:367.1,found:367.1
[実施例19]下記式(22)で表される化合物の合成
酢酸エチル100部に上記工程5−1で得られた式(15)で表される化合物5.0部を加え、4−クロロベンゾイルクロリド4.2部、トリエチルアミン3.0部を添加し、室温で終夜撹拌した。反応により析出した固体を濾過により取り出し、水洗、乾燥することで下記式(22)で表される化合物を5.7部得た。
MS(ESI):[M+H]+:cal.:367.1,found:367.1
酢酸エチル100部に上記工程5−1で得られた式(15)で表される化合物5.0部を加え、4−クロロベンゾイルクロリド4.2部、トリエチルアミン3.0部を添加し、室温で終夜撹拌した。反応により析出した固体を濾過により取り出し、水洗、乾燥することで下記式(22)で表される化合物を5.7部得た。
MS(ESI):[M+H]+:cal.:367.1,found:367.1
[実施例20]
表1の化合物番号1で表される化合物(3)の代わりに式(16)で表される化合物を用いた以外は、実施例7と同様にして本発明の感熱記録材料を得た。
表1の化合物番号1で表される化合物(3)の代わりに式(16)で表される化合物を用いた以外は、実施例7と同様にして本発明の感熱記録材料を得た。
[実施例21]
表1の化合物番号1で表される化合物(3)の代わりに式(17)で表される化合物を用いた以外は、実施例7と同様にして本発明の感熱記録材料を得た。
表1の化合物番号1で表される化合物(3)の代わりに式(17)で表される化合物を用いた以外は、実施例7と同様にして本発明の感熱記録材料を得た。
[実施例22]
表1の化合物番号1で表される化合物(3)の代わりに式(18)で表される化合物を用いた以外は、実施例7と同様にして本発明の感熱記録材料を得た。
表1の化合物番号1で表される化合物(3)の代わりに式(18)で表される化合物を用いた以外は、実施例7と同様にして本発明の感熱記録材料を得た。
[実施例23]
表1の化合物番号1で表される化合物(3)の代わりに式(19)で表される化合物を用いた以外は、実施例7と同様にして本発明の感熱記録材料を得た。
表1の化合物番号1で表される化合物(3)の代わりに式(19)で表される化合物を用いた以外は、実施例7と同様にして本発明の感熱記録材料を得た。
[実施例24]
表1の化合物番号1で表される化合物(3)の代わりに式(20)で表される化合物を用いた以外は、実施例7と同様にして本発明の感熱記録材料を得た。
表1の化合物番号1で表される化合物(3)の代わりに式(20)で表される化合物を用いた以外は、実施例7と同様にして本発明の感熱記録材料を得た。
[実施例25]
表1の化合物番号1で表される化合物(3)の代わりに式(21)で表される化合物を用いた以外は、実施例7と同様にして本発明の感熱記録材料を得た。
表1の化合物番号1で表される化合物(3)の代わりに式(21)で表される化合物を用いた以外は、実施例7と同様にして本発明の感熱記録材料を得た。
[実施例26]
表1の化合物番号1で表される化合物(3)の代わりに式(22)で表される化合物を用いた以外は、実施例7と同様にして本発明の感熱記録材料を得た。
表1の化合物番号1で表される化合物(3)の代わりに式(22)で表される化合物を用いた以外は、実施例7と同様にして本発明の感熱記録材料を得た。
[比較例1]
下記組成の混合物をサンドグラインダーによりレーザー回析/散乱式粒子径分布測定装置LA−950(株式会社堀場製作所)によるメディアン粒子径が1μmになるように粉砕、分散化して[C]液を調製し、上記実施例7に記載の感熱記録層塗布液の組成のうち、[A]液を[C]液に変更した以外は実施例7と同様にして比較用の感熱記録材料を得た。
[C]液:ビスフェノールS 25部
25%PVA水溶液 20部
水 55部
下記組成の混合物をサンドグラインダーによりレーザー回析/散乱式粒子径分布測定装置LA−950(株式会社堀場製作所)によるメディアン粒子径が1μmになるように粉砕、分散化して[C]液を調製し、上記実施例7に記載の感熱記録層塗布液の組成のうち、[A]液を[C]液に変更した以外は実施例7と同様にして比較用の感熱記録材料を得た。
[C]液:ビスフェノールS 25部
25%PVA水溶液 20部
水 55部
[発色性試験]
上記の実施例7〜12及び比較例1で得られた感熱記録材料を、オオクラエンジニアリング株式会社製のサーマルプリンター(TH−M2/PP)を用いてパルス幅1.0msecで印字し、発色部のマクベス反射濃度をGRETAG−MACBETH社製の測色機、商品名「SpectroEye」を用いて測定した。測色する際は、いずれも光源にイルミナントC、濃度基準にANSI A、視野角2度の条件で行った。結果を表2に示す。
上記の実施例7〜12及び比較例1で得られた感熱記録材料を、オオクラエンジニアリング株式会社製のサーマルプリンター(TH−M2/PP)を用いてパルス幅1.0msecで印字し、発色部のマクベス反射濃度をGRETAG−MACBETH社製の測色機、商品名「SpectroEye」を用いて測定した。測色する際は、いずれも光源にイルミナントC、濃度基準にANSI A、視野角2度の条件で行った。結果を表2に示す。
表2より明らかなように、一般式(1)に表される化合物を顕色性化合物に用いた実施例7〜12は、特許文献2に記載の顕色性化合物であるビスフェノールSを用いた比較例1に比べて発色部のマクベス反射濃度が高く、発色感度が良好である。
[耐アルコール性]
上記の実施例7〜12及び比較例1で得られた感熱記録材料を、オオクラエンジニアリング株式会社製のサーマルプリンター(TH−M2/PP)を用いてパルス幅1.4msecで印字したものを、室温、20%エタノール水溶液で2時間放置した。試験前後の感熱記録材料の発色部のマクベス反射濃度(ISO白色度)をGRETAG−MACBETH社製の測色機、商品名「SpectroEye」を用いて測定した。測色する際は、いずれも光源にイルミナントC、濃度基準にANSI A、視野角2度の条件で行った。結果を表3に示す。なお、残存率が高い程、耐アルコール性に優れていることがわかる。残存率は以下の計算式で求めた。
残存率(%)=(試験後の感熱記録材料の発色部のマクベス反射濃度)/(試験前の感熱記録材料の発色部のマクベス反射濃度)×100
上記の実施例7〜12及び比較例1で得られた感熱記録材料を、オオクラエンジニアリング株式会社製のサーマルプリンター(TH−M2/PP)を用いてパルス幅1.4msecで印字したものを、室温、20%エタノール水溶液で2時間放置した。試験前後の感熱記録材料の発色部のマクベス反射濃度(ISO白色度)をGRETAG−MACBETH社製の測色機、商品名「SpectroEye」を用いて測定した。測色する際は、いずれも光源にイルミナントC、濃度基準にANSI A、視野角2度の条件で行った。結果を表3に示す。なお、残存率が高い程、耐アルコール性に優れていることがわかる。残存率は以下の計算式で求めた。
残存率(%)=(試験後の感熱記録材料の発色部のマクベス反射濃度)/(試験前の感熱記録材料の発色部のマクベス反射濃度)×100
表3より明らかなように、式(1)に表される化合物を顕色性化合物に用いた実施例7〜12は、耐熱性試験前後のISO白色度の変化量が小さいことから、特許文献2に記載の顕色性化合物であるビスフェノールSを用いた比較例1に比べ、耐アルコール性に優れている。
[発色性試験]
上記の実施例20乃至22及び比較例1で得られた感熱記録材料を、オオクラエンジニアリング株式会社製のサーマルプリンター(TH−M2/PP)を用いてパルス幅1.0msecで印字し、発色部のマクベス反射濃度をGRETAG−MACBETH社製の測色機、商品名「SpectroEye」を用いて測定した。測色する際は、いずれも光源にイルミナントC、濃度基準にANSI A、視野角2度の条件で行った。結果を表4に示す。
上記の実施例20乃至22及び比較例1で得られた感熱記録材料を、オオクラエンジニアリング株式会社製のサーマルプリンター(TH−M2/PP)を用いてパルス幅1.0msecで印字し、発色部のマクベス反射濃度をGRETAG−MACBETH社製の測色機、商品名「SpectroEye」を用いて測定した。測色する際は、いずれも光源にイルミナントC、濃度基準にANSI A、視野角2度の条件で行った。結果を表4に示す。
表4より明らかなように、一般式(1)に表される化合物を顕色性化合物に用いた実施例20乃至22は、特許文献2に記載の顕色性化合物であるビスフェノールSを用いた比較例1に比べて発色部のマクベス反射濃度が高く、発色感度が良好である。
[耐アルコール性]
上記の実施例20乃至26及び比較例1で得られた感熱記録材料を、オオクラエンジニアリング株式会社製のサーマルプリンター(TH−M2/PP)を用いてパルス幅1.4msecで印字したものを、室温、20%エタノール水溶液で2時間放置した。試験前後の感熱記録材料の発色部のマクベス反射濃度(ISO白色度)をGRETAG−MACBETH社製の測色機、商品名「SpectroEye」を用いて測定した。測色する際は、いずれも光源にイルミナントC、濃度基準にANSI A、視野角2度の条件で行った。結果を表5に示す。なお、残存率が高い程、耐アルコール性に優れていることがわかる。残存率は以下の計算式で求めた。
残存率(%)=(試験後の感熱記録材料の発色部のマクベス反射濃度)/(試験前の感熱記録材料の発色部のマクベス反射濃度)×100
上記の実施例20乃至26及び比較例1で得られた感熱記録材料を、オオクラエンジニアリング株式会社製のサーマルプリンター(TH−M2/PP)を用いてパルス幅1.4msecで印字したものを、室温、20%エタノール水溶液で2時間放置した。試験前後の感熱記録材料の発色部のマクベス反射濃度(ISO白色度)をGRETAG−MACBETH社製の測色機、商品名「SpectroEye」を用いて測定した。測色する際は、いずれも光源にイルミナントC、濃度基準にANSI A、視野角2度の条件で行った。結果を表5に示す。なお、残存率が高い程、耐アルコール性に優れていることがわかる。残存率は以下の計算式で求めた。
残存率(%)=(試験後の感熱記録材料の発色部のマクベス反射濃度)/(試験前の感熱記録材料の発色部のマクベス反射濃度)×100
表5より明らかなように、式(1)に表される化合物を顕色性化合物に用いた実施例20乃至26は、耐熱性試験前後のISO白色度の変化量が小さいことから、特許文献2に記載の顕色性化合物であるビスフェノールSを用いた比較例1に比べ、耐アルコール性に優れている。
Claims (8)
- 下記一般式(1)で表される化合物を少なくとも1種類含有することを特徴とする感熱記録材料。
- 一般式(1)において、R1〜R5がそれぞれ独立に、水素原子、アルキル基、アリール基、一般式(2)で表される基であることを特徴とする請求項1に記載の感熱記録材料。
- 一般式(1)において、R1〜R5のいずれか1つが一般式(2)であり、他の4つが水素原子であることを特徴とする請求項2に記載の感熱記録材料。
- 一般式(2)において、R6がアルキル基又はアリール基のいずれかであることを特徴とする請求項3に記載の感熱記録材料。
- 一般式(2)において、R6がメチル基又はフェニル基のいずれかであることを特徴とする請求項4に記載の感熱記録材料。
- 請求項1乃至5のいずれか一項に記載の感熱記録材料を含む感熱記録層。
- 請求項1乃至6のいずれか一項に記載の感熱記録層を含む感熱記録紙。
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- 2017-01-20 JP JP2017008750A patent/JP2017165091A/ja active Pending
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