JP2017163290A - 通信システム - Google Patents

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Abstract

【課題】携帯情報端末以外に調理器と無線通信可能な機器が存在する場合に、その機器との通信を確認しつつ、調理器と携帯情報端末が連携しやすい技術を提供する。【解決手段】ガスコンロは、スマートフォンと無線通信で接続される第1接続状態C1と、センサと無線通信で接続される第2接続状態C2を確立可能であり、第1接続状態C1が確立されていない間は第2接続状態C2の確立を許可する接続許可信号をセンサに定期的に送信し、第1接続状態C1が確立されている間は接続許可信号をセンサに送信しない。【選択図】図3

Description

本明細書に開示する技術は、通信システムに関する。
特許文献1に開示されている通信システムは、室内に配置されている調理器と、調理器と無線通信可能な携帯情報端末を備えている。この通信システムでは、調理器と携帯情報端末が無線通信で接続され、調理器と携帯情報端末の間で各種の情報が送受信される。
特開2015−158344号公報
携帯情報端末以外にも調理器と無線通信可能な機器を室内に配置することがある。例えば、室内の空気質を検知する空気質検知器を室内に配置し、この空気質検知器と調理器を無線通信可能な状態とすることがある。このような構成では、調理器が、携帯情報端末と無線通信で接続されるだけではなく、空気質検知器とも無線通信で接続される。調理器に搭載された単一の無線通信インターフェースを用いて、携帯情報端末との無線通信による接続と、空気質検知器との無線通信による接続の両方を実現しようとすると、調理器と携帯情報端末の接続が調理器と空気質検知器の接続によって邪魔されてしまい、調理器と携帯情報端末がうまく連携しないことがある。そこで本明細書は、携帯情報端末以外に調理器と無線通信可能な機器が存在する場合に、その機器との通信を確認しつつ、調理器と携帯情報端末が連携しやすい技術を提供する。
本明細書に開示する通信システムは、室内に配置されている調理器と、室内に配置されているとともに調理器と無線通信可能な室内機器と、調理器と無線通信可能な携帯情報端末を備えている。調理器は、ユーザーによる携帯情報端末の操作によって携帯情報端末と無線通信で接続される第1接続状態と、室内機器と無線通信で接続される第2接続状態を確立可能であり、第1接続状態が確立されていない間は第2接続状態の確立を許可する接続許可信号を室内機器に定期的に送信しており、第1接続状態が確立されている間は接続許可信号を室内機器に送信しない。
このような構成によれば、第1接続状態が確立されていない間は、調理器から室内機器に接続許可信号が定期的に送信される。これによって、室内機器は、調理器から接続許可信号を受信することによって、調理器との通信を定期的に確認することができる。したがって、室内機器は、緊急時には調理器と無線通信で第2接続状態を確立できる状態であることを定期的に確認できる。また、上記の構成によれば、第1接続状態が確立されている間は調理器から室内機器に接続許可信号が送信されないので、第2接続状態が確立されることがない。したがって、第1接続状態が確立されている間は、第1接続状態を確実に維持することができる。このように、上記の通信システムによれば、調理器と室内機器の通信を定期的に確認しつつ、第1接続状態(調理器と携帯情報端末の接続)が確立されると、第1接続状態を確実に維持することができる。よって、携帯情報端末以外に調理器と無線通信可能な機器が存在する場合に、その機器との通信を確認しつつ、調理器と携帯情報端末が連携しやすい状態にすることができる。
また、上記の通信システムにおいて、室内機器は、室内の空気質を検知する空気質検知器であってもよい。また、調理器は、第1接続状態を確立中に空気質検知器から接続要求信号を受信した場合に、第1接続状態を切断して第2接続状態を確立してもよい。
このような構成によれば、第1接続状態が確立されていても、例えば緊急時に、空気質検知器からの要求に応じて調理器の動作を変更する必要がある場合などに、空気質検知器の要求に応えて第1接続状態を切断して第2接続状態を確立することができる。
また、空気質検知器は、検知した室内の空気質に応じて調理器に接続要求信号を送信してもよい。
このような構成によれば、例えば室内の空気の状態が悪化して、調理器の動作を変更する必要がある場合に、第1接続状態を切断して第2接続状態を確立することができる。
また、調理器は、第1接続状態が確立されている間、空気質検知器に動作状態を示す動作状態信号を定期的に送信してもよく、空気質検知器は、動作状態信号に基づいて調理器が動作していると判断される場合にのみ調理器に接続要求信号を送信してもよい。
多くの場合、空気質検知器と調理器との間の無線通信による第2接続状態は、現在調理器が行っている動作を変更する必要がある場合に行われる。このため、空気質検知器と調理器との間の無線通信による第2接続状態は、調理器が動作していないときは行なう必要がない。これに対して、携帯情報端末と調理器との間の無線通信による第1接続状態は、調理器が動作しているときに行われることもあるし、調理器が動作していないときに行われることもある。上記の構成によれば、調理器が動作していない場合には、第1接続状態を切断して第2接続状態を確立することがない。これによって、第1接続状態を確実に維持することができる。
また、調理器は、第2接続状態が確立されているときに、空気質検知器が検知した室内の空気質に応じた運転状態となることが好ましい。
このような構成によれば、空気質検知器が検知した室内の空気質に応じた状態で調理器が動作することによって、室内の空気質が悪化するのを抑制することができる。例えば、ある時点において、室内の空気質が「正常」であり、調理器の火力が「強」であるとする。この状態から時間が経過したときに、調理器の火力「強」に起因して室内の空気質が悪化し、空気質検知器が検知した室内の空気質が「正常」から「とても悪い」に変化したとする。その場合、調理器がその空気質「とても悪い」に応じた火力「消火」で動作する。そうすると、室内の空気質が悪化したときに調理器の火力が抑制されるので、室内の空気質が悪化することが抑制される。
実施例に係る通信システムが設置されている室の立面図である。 実施例に係る通信システムのブロック図である。 実施例に係る通信システムの動作を説明するための図である。 ガスコンロが実行する処理を示すフローチャートである。
図1に示すように、実施例に係る通信システム1は、ガスコンロ20と、レンジフード30と、センサ40と、警報器70と、スマートフォン60を備えている。通信システム1は、例えば、マンションや戸建における室9に設置される。
室9の内部領域である室内90は、キッチン領域91と、キッチン領域91の外部にあるダイニング領域92に分けられる。キッチン領域91では、ユーザーが調理を行うことができる。ダイニング領域92では、ユーザーが食事を行うことができる。
ガスコンロ20(調理器の一例)は、キッチン領域91に配置されている。ガスコンロ20は、ガスを燃焼させた火力を利用してユーザーが調理を行うための機器である。ユーザーが調理を行うとガスコンロ20の周囲に熱、水分、煙および油分等が生じる。ガスコンロ20は、バーナー21と、バーナー21の点火または消火をするためのスイッチ22と、バーナー21の火力を調節するための調節部23を備えている。ガスコンロ20の動作状態は調節可能である。具体的には、ガスコンロ20は、バーナー21の火力を多段階で調節できるように構成されている。例えば、バーナー21の火力を「消火」、「弱」、「中」、「強」の4段階で調節することができる。ユーザーがスイッチ22を入れるとバーナー21が点火し、スイッチ22を切るとバーナー21が消火する。また、ユーザーが調節部23を操作するとバーナー21の火力状態を調節することができる。
レンジフード30は、キッチン領域91に配置されている。レンジフード30は、ガスコンロ20の上方に配置されており、ガスコンロ20と対向している。レンジフード30は、ファン31とカバー32を備えている。レンジフード30は、ファン31が回転することによって室内90の空気を換気する。カバー32はファン31を覆っている。レンジフード30は、ファン31の回転速度を多段階で調節することによって、室内90の空気を換気する風量を多段階で調節できるように構成されている。例えば、換気の風量を「0(停止)」、「弱」、「中」、「強」の4段階で調節することができる。レンジフード30は、風量が「0(停止)」である場合は動作しない。
センサ40(空気質検知器の一例)は、キッチン領域91に配置されている。センサ40は、室内90に配置されている室内機器である。センサ40は、室内90の空気質を継続的に検知している。センサ40は、ガスコンロ20から離れた位置に配置されている。また、センサ40は、後述する警報器70の筐体内に設けられている。
室内90の空気質は、例えば、室内90の空気の温度、湿度、臭気、室内90に配置された燃焼式器具の燃焼排ガス、未燃ガス等によって変化する。例えば、室内90に配置されているゴミ箱の中のゴミや調理中の料理から臭気や煙が発生したり、ガスコンロ20や室内90に配置されている燃焼式暖房機の燃焼排ガスが増加した場合には室内90の空気質が悪化する。センサ40は、検知した室内90の空気質を所定の基準に照らしてランク分けすることができる。例えば、センサ40は、室内90の空気質を「正常」、「やや悪い」、「悪い」、「とても悪い」の4つにランク分けすることができる。例えば、室内90の空気の温度が25℃であり、湿度が50%であり、臭気や煙が発生していない場合は、室内90の空気質は「正常」のランクに該当する。また、例えば、室内90の空気質が悪化した場合は、悪化の程度に応じて、室内90の空気質が「やや悪い」、「悪い」、「とても悪い」のいずれかのランクに該当する。
警報器70は、キッチン領域91に配置されている。警報器70は、ガスコンロ20から離れた位置に配置されている。警報器70は、室内90の空気質に異常がある場合にその異常を周囲に知らせるブザー、スピーカー、ランプ等の報知手段80を備えている。
スマートフォン60(携帯情報端末の一例)は、ユーザーが携帯して持ち歩くことができる機器である。スマートフォン60は、各種の情報処理や通信を行うことができる。
上記のガスコンロ20とセンサ40とスマートフォン60のそれぞれは、無線通信部(図示せず)を備えている。無線通信部が行なう無線通信としては、例えばBluetooth(登録商標)LowEnergyによる通信を用いることができる。BluetoothLowEnergyは、デジタル機器用の近距離無線通信規格である。ガスコンロ20とセンサ40は、無線通信部を介して無線通信可能である。本実施例では、センサ40がマスター(親機)であり、ガスコンロ20がスレーブ(子機)である。また、ガスコンロ20とスマートフォン60も、無線通信部を介して無線通信可能である。本実施例では、スマートフォン60がマスター(親機)であり、ガスコンロ20がスレーブ(子機)である。
図2に示すように、上記の通信システム1では、ガスコンロ20とスマートフォン60が無線通信で接続される第1接続状態C1と、ガスコンロ20とセンサ40が無線通信で接続される第2接続状態C2が存在する。この通信システム1では、第1接続状態C1と第2接続状態C2のいずれか一方を確立することができる。第1接続状態C1が確立されているときは、第2接続状態C2が確立されない。反対に、第2接続状態C2が確立されているときは、第1接続状態C1が確立されない。
次に、通信システムの動作について説明する。まず、初期状態では、室内90の空気質が「正常」であるとする。センサ40が室内90の空気質を継続的に検知している。また、ガスコンロ20の火力が「強」であるとする。例えば、ユーザーがガスコンロ20において「強」の火力を用いて調理を行っている。
また、図3に示すように、ガスコンロ20とスマートフォン60が無線通信によって接続されているとする。すなわち、第1接続状態C1が確立されているとする。
この状態で、ガスコンロ20が、動作状態信号を定期的に周囲に送信している(S11)。動作状態信号は、ガスコンロ20の動作状態を示す信号である。動作状態信号は、例えば、ガスコンロ20が点火している場合は、「動作している」状態を示し、ガスコンロ20が点火していない(消火状態である)場合は、「動作していない」状態を示す。動作状態信号は、センサ40のみに対して送信されるのではなく、ガスコンロ20の周囲に存在する不特定多数の機器に対して一方的に送信される信号である。センサ40は、ガスコンロ20が送信した動作状態信号を受信することができる。センサ40は、受信した動作状態信号に基づいて、ガスコンロ20の動作状態を認識することができる。
この状態から時間が経過したときに、室内90の空気質が悪化して「正常」から「とても悪い」に変化したとする。例えば、ユーザーがガスコンロ20で調理を行うことによって煙が発生し、発生した煙によって室内90の空気質が悪化したとする。
室内90の空気質はセンサ40によって検知されている。センサ40は、検知した室内90の空気質が「とても悪い」に該当するか否かを判断する。また、センサ40は、ガスコンロ20から受信した上記の動作状態信号に基づいて、ガスコンロ20が動作しているか否かを判断する。室内90の空気質が「とても悪い」に該当する場合、かつ、ガスコンロ20が動作している(点火している)場合は、センサ40は、接続要求信号をガスコンロ20に送信する(S12)。一方、室内90の空気質が「とても悪い」に該当しない(「正常」、「やや悪い」または「悪い」に該当する)場合は、センサ40は、接続要求信号をガスコンロ20に送信しない。あるいは、ガスコンロ20が動作していない(消火状態である)場合は、センサ40は、接続要求信号をガスコンロ20に送信しない。今回の例では、センサ40が検知した室内90の空気質が「とても悪い」に該当しており、かつ、ガスコンロ20が動作している(点火している)ので、図3に示すように、センサ40が、接続要求信号をガスコンロ20に送信する(S12)。接続要求信号は、ガスコンロ20に対してセンサ40との接続状態を確立することを要求するための信号である。センサ40が送信した接続要求信号をガスコンロ20が受信する。
次に、ガスコンロ20が、応答信号をセンサ40に送信する(S13)。応答信号は、上記の接続要求信号に対して、センサ40とガスコンロ20との接続状態を確立しても問題無いと応答するための信号である。ガスコンロ20が送信した応答信号をセンサ40が受信する。
次に、ガスコンロ20が、切断信号をスマートフォン60に送信する(S14)。切断信号は、スマートフォン60とガスコンロ20との接続状態を切断するための信号である。ガスコンロ20が送信した切断信号をスマートフォン60が受信する。スマートフォン60が切断信号を受信すると、ガスコンロ20とスマートフォン60の第1接続状態C1が切断される。
次に、ガスコンロ20が、接続許可信号をセンサ40に送信する(S15)。接続許可信号は、ガスコンロ20との接続状態の確立を許可するための信号である。この接続許可信号は、上記の応答信号とは異なる信号である。ガスコンロ20は、接続許可信号を複数回にわたって送信する。ガスコンロ20が送信した接続許可信号をセンサ40が受信する。
次に、センサ40が、接続確立信号をガスコンロ20に送信する(S16)。接続確立信号は、ガスコンロ20とセンサ40の接続状態を確立するための信号である。センサ40が送信した接続確立信号をガスコンロ20が受信する。ガスコンロ20が接続確立信号を受信すると、ガスコンロ20とセンサ40の第2接続状態C2が確立される。
第2接続状態C2が確立されると、センサ40が、検知した室内90の空気質に応じた火力情報をガスコンロ20に送信する(S31)。火力情報は、ガスコンロ20の火力を設定するための情報であり、センサ40が検知した室内90の空気質に応じたガスコンロ20の火力を示す情報である。今回の例では、センサ40が検知した室内90の空気質「とても悪い」に応じたガスコンロ20の火力「消火」を示す火力情報が、センサ40からガスコンロ20に送信される。センサ40が送信した火力情報をガスコンロ20が受信する。
ガスコンロ20は、火力情報を受信すると、自身の火力を火力情報が示す火力に変更する。今回の例では、ガスコンロ20が、火力を「強」から「消火」に変更する。これによって、ガスコンロ20は、センサ40が検知した室内90の空気質「悪い」に応じた火力「消火」となる。
センサ40は、火力情報をガスコンロ20に送信(S31)した後に、切断信号をガスコンロ20に送信する(S17)。切断信号は、センサ40とガスコンロ20との接続状態を切断するための信号である。センサ40が送信した切断信号をガスコンロ20が受信する。ガスコンロ20が切断信号を受信すると、ガスコンロ20とセンサ40の第2接続状態C2が切断される。
第2接続状態C2が切断されると、ガスコンロ20が図4に示す処理を行う。図4に示すように、S50では、ガスコンロ20が、接続許可信号をスマートフォン60に送信する。このS50の処理は、図3のS18の処理に対応する。接続許可信号は、ガスコンロ20とスマートフォン60の接続状態の確立を許可するための信号である。ガスコンロ20は、接続許可信号を複数回にわたってスマートフォン60に送信する。ガスコンロ20が送信した接続許可信号をスマートフォン60が受信する。
図4に示すように、続くS51では、ガスコンロ20が、スマートフォン60から接続確立信号を受信したか否かを判断する。接続確立信号は、ガスコンロ20とスマートフォン60の接続状態を確立するための信号である。ガスコンロ20は、スマートフォン60から接続確立信号を受信した場合は、S51でYesと判断してS61に進む。ガスコンロ20が接続確立信号を受信すると、S61では、ガスコンロ20とスマートフォン60の第1接続状態C1が確立される。一方、ガスコンロ20は、スマートフォン60から接続要求信号を受信していない場合は、S51でNoと判断してS52に進む。
続くS52では、ガスコンロ20が、上記のS50でスマートフォン60に接続許可信号を送信してから所定の時間が経過しているか否かを判断する。スマートフォン60に接続許可信号を送信してから所定の時間が経過している場合は、ガスコンロ20は、S52でYesと判断してS53に進む。一方、スマートフォン60に接続許可信号を送信してから所定の時間が経過していない場合は、ガスコンロ20は、S52でNoと判断してS51に戻る。
続くS53では、ガスコンロ20が、接続許可信号をセンサ40に送信する。このS53の処理は、図3のS19の処理に対応する。接続許可信号は、ガスコンロ20とセンサ40の接続状態の確立を許可するための信号である。ガスコンロ20は、接続許可信号を複数回にわたってセンサ40に送信する。ガスコンロ20が送信した接続許可信号をセンサ40が受信する。センサ40は、接続許可信号をガスコンロ20から受信することによって、ガスコンロ20との通信を確認することができる。
また、ガスコンロ20は、図4に示すS53の処理が終了してから所定の時間が経過すると、上記のS50〜S53とS61の処理を繰り返す。したがって、図3に示すように、ガスコンロ20は、スマートフォン60に接続許可信号を送信する処理(S18、S50)と、センサ40に接続許可信号を送信する処理(S19、S53)を所定の時間間隔で定期的に繰り返す。
続いて、上記のS18(S50)の処理が行われているタイミングで、スマートフォン60のユーザーが、ガスコンロ20とスマートフォン60の第1接続状態C1を確立するために、スマートフォン60を操作したとする。そうすると、スマートフォン60が、接続確立信号をガスコンロ20に送信する(S20)。接続確立信号は、ガスコンロ20とスマートフォン60の接続状態を確立するための信号である。スマートフォン60が送信した接続確立信号をガスコンロ20が受信する。この処理は図4のS51の処理に対応する。ガスコンロ20が接続確立信号を受信すると、ガスコンロ20とスマートフォン60の第1接続状態C1が確立される。この処理は図4のS61の処理に対応する。
第1接続状態C1が確立されると、ガスコンロ20が、現在情報をスマートフォン60に送信する(S32)。現在情報は、ガスコンロ20の現在の火力状態を示す情報である。今回の例では、ガスコンロ20の現在の火力「消火」を示す現在情報が、ガスコンロ20からスマートフォン60に送信される。ガスコンロ20が送信した現在情報をスマートフォン60が受信する。そうすると、スマートフォン60のユーザーが、ガスコンロ20の現在の火力状態をスマートフォン60を介して確認することができる。また、第1接続状態C1が確立されると、スマートフォン60のユーザーがスマートフォン60を操作することによって、ガスコンロ20の火力を調節することもできる。また、第1接続状態C1が確立されると、図3の初期状態と同じ状態になる。また、第1接続状態C1が確立されている間は、ガスコンロ20からセンサ40に接続許可信号(S15、S19参照)が送信されない。
以上、通信システムの構成と動作について説明した。上述したように、通信システム1は、室内90に配置されているガスコンロ20と、室内90に配置されているとともにガスコンロ20と無線通信可能なセンサ40と、ガスコンロ20と無線通信可能なスマートフォン60を備えている。ガスコンロ20は、ユーザーによるスマートフォン60の操作によってスマートフォン60と無線通信で接続される第1接続状態C1を確立可能である。また、ガスコンロ20は、センサ40と無線通信で接続される第2接続状態C2を確立可能である。ガスコンロ20は、第1接続状態C1と第2接続状態C2のいずれか一方を確立可能である。また、上記の通信システム1では、第1接続状態C1が確立されていない間は第2接続状態C2の確立を許可する接続許可信号をセンサ40に定期的に送信する。第1接続状態C1が確立されている間は接続許可信号をセンサ40に送信しない。
ガスコンロ20と無線通信可能なセンサ40とスマートフォン60の両者が存在すると、ガスコンロ20とセンサ40による第1接続状態C1と、ガスコンロ20とスマートフォン60による第2接続状態C2の両者を確立することができる。上記のような構成によれば、第1接続状態C1(ガスコンロ20とスマートフォン60の接続状態)が確立されている間はガスコンロ20からセンサ40に接続許可信号が送信されないので、第2接続状態C2(ガスコンロ20とセンサ40の接続状態)が確立されることがない。したがって、第1接続状態C1が確立されている間は、第1接続状態C1を確実に維持することができる。よって、ガスコンロ20とスマートフォン60が連携しやすい。また、上記のような構成によれば、第1接続状態C1が確立されていない間に接続許可信号がガスコンロ20からセンサ40に定期的に送信される。これによって、センサ40は、ガスコンロ20から接続許可信号を受信することによって、ガスコンロ20との通信を定期的に確認することができる。したがって、センサ40は、緊急時にはガスコンロ20と無線通信で第2接続状態C2を確立できる状態であることを定期的に確認できる。以上より、上記の通信システム1によれば、スマートフォン60以外にガスコンロ20と無線通信可能なセンサ40が存在する場合に、センサ40との通信を確認しつつ、ガスコンロ20とスマートフォン60が連携しやすい状態にすることができる。
上記の通信システム1において、ガスコンロ20は、室内90の空気質を検知するセンサ40から接続要求信号を受信した場合に、第1接続状態C1を切断して第2接続状態C2を確立する。このような構成によれば、例えば室内90の空気質が「とても悪い」に悪化してガスコンロ20の火力を「消火」に変更する必要がある場合等に、センサ40の要求に応えて第1接続状態C1を切断して第2接続状態C2を確立することができる。
また、上記の通信システム1では、センサ40が、検知した室内90の空気質に応じてガスコンロ20に接続要求信号を送信する。このような構成によれば、例えば室内90の空気質が「とても悪い」に悪化してガスコンロ20の火力を「消火」に変更する必要がある場合等に、センサ40の要求に応えて第1接続状態C1を切断して第2接続状態C2を確立することができる。
また、上記の通信システム1では、ガスコンロ20が、第1接続状態C1が確立されている間、センサ40に動作状態を示す動作状態信号を定期的に送信している。これによって、センサ40は、ガスコンロ20が動作していることを認識できる。センサ40は、動作状態信号に基づいてガスコンロ20が動作していると判断される場合にのみガスコンロ20に接続要求信号を送信する。このような構成によれば、ガスコンロ20が動作している場合にのみセンサ40の要求に応えることができ、ガスコンロ20が動作してない場合はセンサ40の要求に応えない。ガスコンロ20のバーナー21が点火している場合にのみ、センサ40の要求に応える。バーナー21が消火している場合は、センサ40の要求に応えない。したがって、必要な場合にのみセンサ40の要求に応えることができる。
ガスコンロ20とセンサ40の第2接続状態C2は、現在ガスコンロ20が行っている動作を変更する必要がある場合に行われる。このため、ガスコンロ20とセンサ40の第2接続状態C2は、ガスコンロ20が動作していないときは行なう必要がない。これに対して、スマートフォン60とガスコンロ20の第1接続状態C2は、ガスコンロ60が動作しているときに行われることもあるし、ガスコンロ60が動作していないときに行われることもある。上記の構成によれば、ガスコンロ60が動作していない場合には、第1接続状態C1を切断して第2接続状態C2を確立することがない。これによって、第1接続状態C1を確実に維持することができる。
また、ガスコンロ20は、第2接続状態C2が確立されているときに、センサ40が検知した室内90の空気質に応じた状態となる。このような構成によれば、室内90の空気質が悪化するのを抑制することができる。例えば、上述したように室内90の空気質が「正常」であり、ガスコンロ20の火力が「強」である初期状態から時間が経過したときに、室内90の空気質が「正常」から「とても悪い」に悪化したとする。そうすると、センサ40が、検知した室内90の空気質「とても悪い」に応じたガスコンロ20の火力「消火」を示す火力信号をガスコンロ20に送信する。ガスコンロ20は、室内90の空気質「とても悪い」に応じた火力「消火」となる。これによって、室内90の空気質が悪化したときにガスコンロ20の火力が「強」から「消火」に抑制されるので、室内90の空気質が悪化することが抑制される。
以上、一実施例について説明したが、具体的な態様は上記実施例に限定されるものではない。例えば、上記の実施例では、携帯情報端末の一例としてスマートフォン60が記載されているが、これに限定されるものではない。携帯情報端末の他の例としては、タブレットや携帯電話等を挙げることができる。
また、上記の実施例では、室内機器の一例として空気質検知器(センサ40)が記載されているが、これに限定されるものではない。室内機器の他の例としては、HEMS(Home Energy Management System)のコントローラーや給湯器のリモコン等を挙げることができる。
また、上記の実施例では、S31でセンサ40がガスコンロ20に「消火」を示す火力信号を送信していたが、この構成に限定されるものではなく、火力「弱」を示す火力信号を送信してもよい。
また、他の実施例では、上記のS19でガスコンロ20が接続許可信号をセンサ40に送信した後に、センサ40が接続確立信号をガスコンロ20に送信してもよい。ガスコンロ20が接続確立信号を受信すると第2接続状態C2が確立される。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
1 :通信システム
9 :室
20 :ガスコンロ
21 :バーナー
22 :スイッチ
23 :調節部
30 :レンジフード
31 :ファン
32 :カバー
40 :センサ
60 :スマートフォン
70 :警報器
80 :報知手段
90 :室内
91 :キッチン領域
92 :ダイニング領域
C1 :第1接続状態
C2 :第2接続状態

Claims (5)

  1. 室内に配置されている調理器と、
    室内に配置されているとともに前記調理器と無線通信可能な室内機器と、
    前記調理器と無線通信可能な携帯情報端末を備えており、
    前記調理器は、ユーザーによる前記携帯情報端末の操作によって前記携帯情報端末と無線通信で接続される第1接続状態と、前記室内機器と無線通信で接続される第2接続状態を確立可能であり、前記第1接続状態が確立されていない間は前記第2接続状態の確立を許可する接続許可信号を前記室内機器に定期的に送信し、前記第1接続状態が確立されている間は前記接続許可信号を前記室内機器に送信しない、通信システム。
  2. 前記室内機器は、室内の空気質を検知する空気質検知器であり、
    前記調理器は、前記第1接続状態を確立中に前記空気質検知器から接続要求信号を受信した場合に、前記第1接続状態を切断して前記第2接続状態を確立する、請求項1に記載の通信システム。
  3. 前記空気質検知器は、検知した室内の空気質に応じて前記調理器に前記接続要求信号を送信する、請求項2に記載の通信システム。
  4. 前記調理器は、前記第1接続状態が確立されている間、前記空気質検知器に動作状態を示す動作状態信号を定期的に送信しており、
    前記空気質検知器は、前記動作状態信号に基づいて前記調理器が動作していると判断される場合にのみ前記調理器に前記接続要求信号を送信する、請求項3に記載の通信システム。
  5. 前記調理器は、前記第2接続状態が確立されているときに、前記空気質検知器が検知した室内の空気質に応じた運転状態となる、請求項3または4に記載の通信システム。
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