JP2017162966A - 素子チップの製造方法 - Google Patents

素子チップの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2017162966A
JP2017162966A JP2016045520A JP2016045520A JP2017162966A JP 2017162966 A JP2017162966 A JP 2017162966A JP 2016045520 A JP2016045520 A JP 2016045520A JP 2016045520 A JP2016045520 A JP 2016045520A JP 2017162966 A JP2017162966 A JP 2017162966A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
substrate
plasma
main surface
surface side
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2016045520A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6624590B2 (ja
Inventor
尚吾 置田
Shogo Okita
尚吾 置田
功幸 松原
Isayuki Matsubara
功幸 松原
篤史 針貝
Atsushi Harigai
篤史 針貝
満 廣島
Mitsuru Hiroshima
満 廣島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Original Assignee
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd filed Critical Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority to JP2016045520A priority Critical patent/JP6624590B2/ja
Publication of JP2017162966A publication Critical patent/JP2017162966A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6624590B2 publication Critical patent/JP6624590B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Drying Of Semiconductors (AREA)
  • Dicing (AREA)

Abstract

【課題】シリコン基材層(第1層)と、III−V族窒化物半導体を含む層(第2層)とを備える基板をダイシングする際の基板の反りおよび第2層の剥離を抑制する。【解決手段】素子チップの製造方法は、第1層とこの第1主面側に形成された第2層とを備え、複数の素子領域とこれらを画定する分割領域とを備え、素子領域において第2層を覆い、分割領域において第2層を露出させるマスクが形成された、基板を準備する工程と、基板の第1主面側の分割領域をエッチングして第2層を除去し第1層を露出させるプラズマエッチング工程と、基板の第1主面側に保護テープを貼り、第2主面側から基板を研削する研削工程と、基板の第2主面側を保持シートに保持させ、保護テープを剥離する剥離工程と、基板を保持シートに保持させた状態で、分割領域を第1主面側から第2主面までエッチングして複数の素子チップに分割するプラズマダイシング工程と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、シリコン基材層とIII−V族窒化物半導体層とを含む基板をプラズマダイシングして素子チップを製造する方法に関する。
パワーデバイスやLEDデバイス向けに、シリコン基材上にGaN層などのIII−V族窒化物半導体層を結晶成長させた基板が開発されている(例えば、特許文献1)。
特開2014−107458号公報
上記のような基板では、III−V族窒化物半導体層における結晶成長の条件によっては、III−V族窒化物半導体層の内部応力が大きくなる。特にIII−V族窒化物半導体層の結晶成長が高温で行われる場合、III−V族窒化物半導体層とシリコン基材層との熱膨張率の違いに起因して、III−V族窒化物半導体層の内部応力が大きくなりやすい。このような状態で、シリコン基材のIII−V族窒化物半導体層とは反対側の面を研削処理(BG処理)して薄化すると、基板に反りが生じる。そのため、従来のダイシング方法(例えば、メカニカルダイシング、ステルスダイシングなど)により基板を個片化すると、III−V族窒化物半導体層の剥離や基板の割れが生じ、歩留まりが低下する。
本発明の目的は、シリコン基材層(第1層)と、III−V族窒化物半導体を含む層(第2層)とを備える基板をダイシングする際の基板の反りおよび第2層の剥離を抑制することである。
本発明の一局面は、第1主面および第2主面を備え、シリコン基材層である第1層と前記第1層の前記第1主面側に形成されたIII−V族窒化物半導体を含む第2層とを備える基板であって、複数の素子領域と前記素子領域を画定する分割領域とを備えており、前記素子領域において前記第2層を覆い、前記分割領域において前記第2層を露出させるマスクが形成された基板を準備する工程と、
前記基板の前記第1主面側を第1プラズマに晒すことにより、前記分割領域をエッチングして前記第2層を除去するとともに、前記分割領域において前記第1層を露出させるプラズマエッチング工程と、
前記プラズマエッチング工程の後、前記基板の前記第1主面側に保護テープを貼り、前記第2主面側から前記基板を研削して、前記第1層を薄化する研削工程と、
前記研削工程の後、前記基板の前記第2主面側を保持シートに保持させ、前記保護テープを前記第1主面側から剥離する剥離工程と、
前記基板を前記保持シートに保持させた状態で、前記基板の前記第1主面側を第2プラズマに晒すことにより、前記分割領域を前記第1主面側から前記第2主面までエッチングして、前記素子領域を備える複数の素子チップに分割するプラズマダイシング工程と、を備える、素子チップの製造方法に関する。
本発明によれば、研削工程に先立って、III−V族窒化物半導体を含む第2層を分割することで、シリコン基材層(第1層)と第2層とを備える基板における第2層の内部応力を緩和することができる。よって、基板をダイシングする際に、基板の反りおよび第2層の剥離を抑制することができる。
本発明の実施形態に係る素子チップの製造方法を模式的に示す概略断面図である。 本発明の他の実施形態に係る素子チップの製造方法の一部の工程を模式的に示す概略断面図である。 本発明の実施形態において使用される保持シートに保持された状態の基板を示す上面図(a)、およびそのB−B線による矢示断面図(b)である。 本発明の実施形態に用いられるプラズマ処理装置の構造を概略的に示す断面図である。
本発明の一実施形態に係る素子チップの製造方法は、
第1主面および第2主面を備え、シリコン基材層である第1層と第1層の第1主面側に形成されたIII−V族窒化物半導体を含む第2層とを備える基板であって、複数の素子領域と素子領域を画定する分割領域とを備えており、素子領域において第2層を覆い、分割領域において第2層を露出させるマスクが形成された基板を準備する工程と、
基板の第1主面側を第1プラズマに晒すことにより、分割領域をエッチングして第2層を除去するとともに、分割領域において第1層を露出させるプラズマエッチング工程と、
プラズマエッチング工程の後、基板の第1主面側に保護テープを貼り、第2主面側から基板を研削して、第1層を薄化する研削工程と、
研削工程の後、基板の第2主面側を保持シートに保持させ、保護テープを第1主面側から剥離する剥離工程と、
基板を保持シートに保持させた状態で、基板の第1主面側を第2プラズマに晒すことにより、分割領域を第1主面側から前記第2主面までエッチングして、素子領域を備える複数の素子チップに分割するプラズマダイシング工程と、を備える。
シリコン基材(第1層)上に、GaNなどのIII−V族窒化物半導体の結晶をエピタキシャル成長させて形成される半導体層(第2層)を備える基板が開発されている。しかし、結晶成長の条件によっては、第2層の内部応力が大きくなり易く、基板の反りが生じ易い。特にIII−V族窒化物半導体層の結晶成長が高温で行われる場合、III−V族窒化物半導体層とシリコン基材層との熱膨張率の違いに起因して、III−V族窒化物半導体層の内部応力が大きくなりやすい。そして、第2層の内部応力が大きい状態で第1層を研削して薄化すると、基板の反りが顕著になる。従って、従来の方法で、基板をダイシングすると、第2層の剥離(デラミネーション)や基板の割れが生じる。
本発明では、第1層の研削工程に先立って、第2層を分割することで、基板における第2層の内部応力を緩和することができるため、基板の反りを低減することができる。研削工程において第1層を薄化し、その後ダイシングしても、基板の反りを低減できるとともに、第2層の剥離を抑制することができる。よって、得られる素子チップの歩留まりを向上できる。
本発明に係る製造方法を、以下に図1および図2を参照しながら説明する。図1は、本発明の実施形態に係る製造方法を模式的に示す概略断面図である。
図1の製造方法は、マスクが形成された基板を準備する工程(a)と、分割領域において第2層を除去するプラズマエッチング工程(b)と、基板を保護テープで保護して第1層を薄化する研削工程(c)と、保護テープを剥離する剥離工程(d)と、分割領域において第1層をエッチングして素子チップに分割するプラズマダイシング工程(e1)とを備えている。図1の製造方法は、さらに、工程(e1)の後、マスクを除去するアッシング工程(f1)および保持シートから素子チップを分離する分離工程(g1)を含む。
図2には、異方性エッチング工程を経て素子チップを作製する工程を示している。図2には、剥離工程(d)から後の工程を示しているが、工程(a)〜(c)は、図1の場合と同じである。図2の実施形態では、製造方法は、工程(d)の後、保護膜堆積工程(h)と、保護膜を異方的にエッチングする異方性エッチング工程(i)と、工程(i)の後、分割領域において第1層をエッチングして素子チップに分割するプラズマダイシング工程(e2)とを備える。図2の製造方法は、さらに、工程(e2)の後、マスクを除去するアッシング工程(f2)および保持シートから素子チップを分離する分離工程(g2)を含む。
以下、各工程についてより詳細に説明する。
(a)準備工程
工程(a)では、マスクMが形成された基板Sを準備する。基板Sは、第1主面S1と、第1主面S1とは反対側の第2主面S2とを備えている。基板Sは、シリコン基材層である第1層1と、第1層1の第1主面S1側に形成されたIII−V族窒化物半導体を含む第2層2とを備える。基板Sは、複数の素子領域d1と、素子領域d1を画定する分割領域d2とを備えている。マスクMは、第2層2の第1主面側に形成されている。工程(a)においては、マスクMは、素子領域d1において第2層2を覆っており、隣接するマスクM間に形成される分割領域d2においては第2層2が露出した状態となっている。
素子領域d1の表面には、半導体回路、電子部品素子、MEMS等の回路層(いずれも図示せず)が形成されていてもよい。
第1層1のシリコン基材層としては、公知のシリコン基板(単結晶シリコン基板など)が使用される。シリコン基材層は、n型であってもよく、p型であってもよい。第1層1の第2層2側の表面の結晶面方位は、(100)、(110)、および(111)のいずれであってもよい。中でも、第2層2側の表面に、(111)面が露出しているシリコン基材層(シリコン(111)基材層とも言う)は、非常に脆く割れ易いため、第2層2の内部応力の影響を受けて、基板Sの割れを招き易い。しかし、本発明によれば、第2層2の内部応力を緩和することができるため、第1層1として、シリコン(111)基材層を用いる場合でも、基板Sの反りや割れを十分に抑制することができる。
第2層2を構成するIII−V族窒化物半導体としては、例えば、窒化ガリウム(GaN)、窒化アルミニウム(AlN)、窒化インジウム(InN)などが挙げられる。特に、窒化ガリウム層は、有機金属気相成長法(MOCVD)により高温で、第1層のシリコン基材層上にエピタキシャル成長させることにより形成されるため、窒化ガリウム層とシリコン基材層の熱膨張率の違いに起因して、内部応力が大きくなる。本発明では、このように内部応力が大きくなり易い窒化ガリウム層を第2層とする場合でも、基板の反りや第2層の剥離を効果的に抑制することができる。
工程(a)において、第2層の厚みは、例えば、1〜10μmであり、3〜10μmであることが好ましい。第2層の厚みがこのような範囲である場合、内部応力が大きくなり易い。第2層がこのような厚みを有する場合でも、本発明では、基板の反りや第2層の剥離を抑制できる。
マスクとしては、SiO2などの絶縁膜、金属薄膜などを用いることもできるが、レジストを用いることが好ましい。マスクは、その構成材料の種類に応じて公知の方法で基板の表面に形成できる。レジストマスクの場合、フォトリソグラフィーにより、溝に対応する部分に開口部を有するレジスト膜を形成することができる。
マスクの厚みは、プラズマエッチング工程とプラズマダイシング工程においてマスクがエッチングされる厚みの合計よりも大きいことが好ましい。例えば、プラズマエッチング工程においてマスクがエッチングされる厚みが4μmであり、プラズマダイシング工程においてマスクがエッチングされる厚みが4μmの場合、マスクの厚みは10μm程度に設定すればよい。マスクの厚みは例えば、2μm〜15μmであり、10μm〜15μmであることが好ましい。マスクの厚みがこのような範囲である場合、工程(b)および、工程(e1)または工程(e2)で、素子領域d1において、第2層2がエッチングされることを十分に抑制することができる。
(b)プラズマエッチング工程
工程(b)では、基板Sの第1主面S1側を第1プラズマに晒すことにより、マスクMから露出した分割領域d2をエッチングする。このエッチングにより、分割領域d2において、第2層2を除去するとともに、第1層1を露出させる。
プラズマエッチングの条件は特に限定されないが、分割領域d2において第2層のエッチングが進行し易い観点から、第1プラズマの原料としては、塩素系ガスを含むプロセスガスを用いることが好ましい。塩素系ガスとしては、第2層を構成する材料の種類に応じて適宜選択でき、例えば、Cl2,BCl3、およびSiCl4などが挙げられる。塩素系ガスは、一種を単独で用いてもよく、二種以上を組み合わせて用いてもよい。また、塩素系ガスを、適宜、アルゴンガスや窒素ガスなどの不活性ガスで希釈して用いてもよい。また、レジストマスクに対する第2層のエッチングの選択比を高めるために、CHF3やCH22などのCHxy系ガスを添加してもよい。
例えば、Cl2/Arガスの場合、GaNをエッチング速度500nm/分、レジスト選択比1程度でエッチングすることができる。また、Cl2/SiCl4/CH22ガスやCl2/SiCl4/CHF3ガスの場合、GaNをエッチング速度500nm/分、レジスト選択比2〜3程度でエッチングすることができる。また、BCl3/CH22ガスの場合、GaNをエッチング速度400nm/分、レジスト選択比5程度でエッチングすることができる。なお、例えば、膜厚8μmのGaN層からなる第2層2を、レジスト選択比2のエッチング条件で除去する場合、プラズマエッチング工程においてエッチングされるレジストマスクの厚みは4μmとなる。
工程(b)の後、研削工程(c)の前には、必要に応じて、基板に残留する不要成分を除去するための洗浄工程(例えば、水洗工程)などを行ってもよい。
(c)研削工程
プラズマエッチング工程(b)の後、第1層1を第2主面S2側から薄化する研削工程(c)が行われる。工程(c)では、基板Sの第1主面S1側に保護テープ3を貼り、第2主面S2側から基板Sを研削して、第1層1を薄化する。このシリコン基材層である第1層1の研削は、一般に、バックグラインド(BG)加工と呼ばれるものである。
保護テープ3は、基材3aと接着層3bとを含む。保護テープ3は、接着層3bが基板Sの第2主面S2側に対向するように基板Sに貼り付けられる。マスクMの第1主面S1側の表面と分割領域d2は、接着層3bを構成する接着剤で覆われた状態となり、さらに保護テープ3の基材3aで保護される。このように、保護テープ3により、第1主面S1側において、マスクMおよび第2層2で構成され、かつ第1層1の第1主面S1側から突出する凸部が保護された状態で、第1層1を第1主面S1側から研削して、第1層1の厚みを薄くする。第1層1の厚みが小さくなると、一般に反りが生じやすくなるが、本発明では、予め第2層2を分割しているため、基板Sの反りを抑制できる。
保護テープ3の基材3aは、柔軟性のある樹脂フィルムであることが好ましい。樹脂フィルムの材質は特に限定されず、例えば、ポリエチレンおよびポリプロピレン等のポリオレフィン、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル等の熱可塑性樹脂が挙げられる。樹脂フィルムには、伸縮性を付加するためのゴム成分(例えば、エチレン−プロピレンゴム(EPM)、エチレン−プロピレン−ジエンゴム(EPDM)等)、可塑剤、軟化剤、酸化防止剤、導電性材料等の各種添加剤が配合されていても良い。また、上記熱可塑性樹脂は、アクリル基等の光重合反応を示す官能基を有していてもよい。
保護テープ3の接着層3bを構成する接着剤としては、特に制限されず、例えば、アクリル系接着剤、エポキシ系接着剤、シリコーンゴム系接着剤などが挙げられる。接着剤として、紫外線(UV)の照射によって接着力が減少するものを用いることが好ましい。これにより、剥離工程(d)において、UV照射を行うことにより、保護テープ3を容易に剥離することができ、第2層2の剥離を抑制できる。このような接着剤としては、例えば、UV硬化型アクリル系接着剤が好ましい。
保護テープ3は、接着層3bがシート状の基材3a上に形成された状態で、接着層3bで上記の凸部および分割領域d2を覆うように貼り付けてもよく、凸部および分割領域d2を覆うように接着剤を塗布して接着層3bを形成した後、この接着層3bを覆うようにシート状の基材3aを貼り付けることで、保護テープ3を形成してもよい。
工程(c)において、研削は、例えば、砥粒などを用いて第1層1の第2主面S2を研磨することにより行うことができる。研削には、一般的なシリコン基板のBG加工の条件が特に制限なく採用できる。
工程(c)において、薄化された第1層の厚みは、例えば、150〜400μmであることが好ましい。第1層の厚みがこのような範囲である場合、一般には第2層2と積層した場合に反りが生じ易いが、本発明では反りを低減することができる。
(d)剥離工程
工程(d)では、工程(c)の後、基板Sの第2主面S2側を保持シート4に保持させる。そして、保持シート4で基板Sを保持した後、保護テープ3を剥離して、第1層1の第1主面S1およびマスクMを露出させる。
保持シート4の材質は特に限定されない。なかでも、基板Sが保持シート4で支持された状態でダイシングされることを考慮すると、得られる素子チップがピックアップし易い点で、保持シート4は、柔軟性のある樹脂フィルムであることが好ましい。この場合、図3に示すように、ハンドリング性の観点から、保持シート4はフレーム21に固定される。以下、フレーム21と、フレーム21に固定された保持シート4とを併せて、搬送キャリア20と称する。
樹脂フィルムの材質は特に限定されず、例えば、ポリエチレンおよびポリプロピレン等のポリオレフィン、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル等の熱可塑性樹脂が挙げられる。樹脂フィルムには、伸縮性を付加するためのゴム成分(例えば、エチレン−プロピレンゴム(EPM)、エチレン−プロピレン−ジエンゴム(EPDM)等)、可塑剤、軟化剤、酸化防止剤、導電性材料等の各種添加剤が配合されていても良い。また、上記熱可塑性樹脂は、アクリル基等の光重合反応を示す官能基を有していてもよい。
保持シート4は、例えば、粘着剤を有する面(粘着面4a)と粘着剤を有しない面(非粘着面4b)とを備えている。粘着面4aの外周縁は、フレーム21の一方の面に貼着しており、フレーム21の開口を覆っている。粘着面4aのフレーム21の開口から露出した部分に、基板Sが貼着されて支持される。プラズマ処理の際、保持シート4は、プラズマ処理ステージ(以下、単にステージと称す)と非粘着面4bとが接するように、ステージに載置される。
粘着面22aは、紫外線(UV)の照射によって粘着力が減少する粘着成分からなることが好ましい。これにより、プラズマダイシング後に素子チップをピックアップする際、UV照射を行うことにより、素子チップが粘着面4aから容易に剥離されて、ピックアップし易くなる。例えば、保持シート4は、樹脂フィルムの片面にUV硬化型アクリル粘着剤を、5〜20μmの厚みに塗布することにより得られる。
フレーム21は、基板Sの全体と同じかそれ以上の面積の開口を有した枠体であり、所定の幅および略一定の薄い厚みを有している。フレーム21は、保持シート4および基板Sを保持した状態で搬送できる程度の剛性を有している。フレーム21の開口の形状は特に限定されないが、例えば、円形や、矩形、六角形など多角形であってもよい。フレーム21には、位置決めのためのノッチ21aやコーナーカット21bが設けられていてもよい。フレーム21の材質としては、例えば、アルミニウム、ステンレス鋼等の金属や、樹脂等が挙げられる。
保護テープ3の剥離は、接着層3bを構成する接着剤の種類に応じて公知の方法で行うことができる。保護テープ3は、例えば、一端部を剥がして持ち、基板Sから剥離させてもよい。第2層2の剥離を抑制する観点からは、UV照射により、接着剤の接着力を減少させた後、基板Sから保護テープ3を剥離させる手法が好ましい。
剥離工程(d)の後、プラズマダイシング工程(e)(工程(e2))を行ってもよい。また、剥離工程(d)の後、必要に応じて、保護膜堆積工程(h)および異方性エッチング工程(i)を行ってもよい。この場合、異方性エッチング工程(i)の後に、プラズマダイシング工程(e)(工程(e2))が行われる。保護膜堆積工程(h)、異方性エッチング工程(i)、プラズマダイシング工程(e)は、例えば、図4に示されるプラズマ処理装置200により、基板Sが搬送キャリア20に保持された状態で行うことができる。
図4を参照しながら、プラズマエッチングに使用されるプラズマ処理装置200を具体的に説明するが、プラズマ処理装置はこれに限定されるものではない。図4は、本実施形態に用いられるプラズマ処理装置200の構造を概略的に示す断面図である。
プラズマ処理装置200は、ステージ211を備えている。搬送キャリア20は、保持シート4の基板Sを保持している面(粘着面4a)が上方を向くように、ステージ211に搭載される。ステージ211の上方には、フレーム21および保持シート4の少なくとも一部を覆うとともに、基板Sの少なくとも一部を露出させるための窓部224Wを有するカバー224が配置されている。
ステージ211およびカバー224は、処理室(真空チャンバ203)内に配置されている。真空チャンバ203は、上部が開口した概ね円筒状であり、上部開口は蓋体である誘電体部材208により閉鎖されている。真空チャンバ203を構成する材料としては、アルミニウム、ステンレス鋼(SUS)、表面をアルマイト加工したアルミニウム等が例示できる。誘電体部材208を構成する材料としては、酸化イットリウム(Y23)、窒化アルミニウム(AlN)、アルミナ(Al23)、石英(SiO2)等の誘電体材料が例示できる。誘電体部材208の上方には、上部電極としてのアンテナ209が配置されている。アンテナ209は、第1高周波電源210Aと電気的に接続されている。ステージ211は、真空チャンバ203内の底部側に配置される。
真空チャンバ203には、ガス導入口203aが接続されている。ガス導入口203aには、プロセスガスの供給原であるプロセスガス源212およびアッシングガス源213が、それぞれ配管によって接続されている。また、真空チャンバ203には、排気口203bが設けられており、排気口203bには、真空チャンバ203内のガスを排気して減圧するための真空ポンプを含む減圧機構214が接続されている。
ステージ211は、それぞれ略円形の電極層215と、金属層216と、電極層215および金属層216を支持する基台117と、電極層215、金属層216および基台217を取り囲む外周部218とを備える。外周部218は導電性および耐エッチング性を有する金属により構成されており、電極層215、金属層216および基台217をプラズマから保護する。外周部218の上面には、円環状の外周リング229が配置されている。外周リング229は、外周部218の上面をプラズマから保護する役割をもつ。電極層215および外周リング229は、例えば、上記の誘電体材料により構成される。
電極層215の内部には、静電吸着機構を構成する電極部(以下、ESC電極と称する)219と、第2高周波電源210Bに電気的に接続された高周波電極部220とが配置されている。ESC電極219には、直流電源226が電気的に接続されている。静電吸着機構は、ESC電極219および直流電源226により構成されている。なお、プラズマエッチングは、高周波電極部220に高周波電力を印加して、バイアス電圧をかけながら行ってもよい。
金属層216は、例えば、表面にアルマイト被覆を形成したアルミニウム等により構成される。金属層216内には、冷媒流路227が形成されている。冷媒流路227は、ステージ211を冷却する。ステージ211が冷却されることにより、ステージ211に搭載された支持部材22が冷却されるとともに、ステージ211にその一部が接触しているカバー224も冷却される。これにより、基板Sや保持シート4が、プラズマ処理中に加熱されることによって損傷されることが抑制される。冷媒流路227内の冷媒は、冷媒循環装置225により循環される。
ステージ211の外周付近には、ステージ211を貫通する複数の支持部222が配置されている。支持部222は、昇降機構223Aにより昇降駆動される。搬送キャリア20が真空チャンバ203内に搬送されると、所定の位置まで上昇した支持部222に受け渡される。支持部222は、搬送キャリア20のフレーム21を支持する。支持部22の上端面がステージ211と同じレベル以下にまで降下することにより、搬送キャリア20は、ステージ211の所定の位置に搭載される。
カバー224の端部には、複数の昇降ロッド221が連結しており、カバー224を昇降可能にしている。昇降ロッド221は、昇降機構223Bにより昇降駆動される。昇降機構223Bによるカバー224の昇降の動作は、昇降機構223Aとは独立して行うことができる。
制御装置228は、第1高周波電源210A、第2高周波電源210B、プロセスガス源212、アッシングガス源213、減圧機構214、冷媒循環装置225、昇降機構223A、昇降機構223Bおよび静電吸着機構を含むプラズマ処理装置200を構成する要素の動作を制御する。
(h)保護膜堆積工程
保護膜堆積工程(h)では、図2に示されるように、基板Sの第1主面S1側の表面を覆う保護膜5を堆積させる。保護膜5は、少なくともマスクMおよび第2層2で構成された凸部の側壁を覆うように形成されていればよく、基板Sの第1主面S1側の表面全体を覆うように形成してもよい。少なくとも凸部の側壁を覆うように保護膜5を形成すると、プラズマダイシング工程(e)で、分割領域d2において第1層1をエッチングする際に、第2層2の側壁を第2プラズマから保護することができる。
堆積される保護膜5は、その組成は特に限定されない。保護膜5は、例えば、フルオロカーボン等のポリマーで形成することが好ましい。
保護膜5は、例えば、CVD法などの気相法により保護膜5の構成材料を堆積させることにより形成できる。保護膜5を形成する際の条件については特に制限されない。好ましい実施形態では、プラズマCVD法により保護膜を形成する。この方法は、比較的低温かつ速いスピードで薄膜を形成できる点で優れている。フルオロカーボンを堆積させるには、CF等のフッ化炭素を含むプロセスガスを原料とするプラズマを用いればよい。
保護膜5の厚みは、例えば、0.1〜5μmであり、0.5〜2μmであることが好ましい。このような厚みの保護膜5を形成することで、第2層2の側壁を保護することができる。さらに、第1層1と第2層2との界面も保護膜5によって保護されるため、第2層2の剥離をさらに抑制することができる。
保護膜5は、例えば、原料ガスとしてC48を150sccm、Heを50sccmで供給しながら、処理室内でプラズマ処理を行うことにより堆積させることができる。このとき、処理室内の圧力を15〜25Paに調整することが好ましい。また、第1高周波電源210Aからアンテナ209への投入電力を1500〜2500W、第2高周波電源210Bから高周波電極部220への投入電力を50〜150Wとし、プラズマ処理を行うことが好ましい。このような条件において300秒程度処理すると、厚さ3μm程度の保護膜を形成することができる。好ましい実施形態では、原料ガスとして、フッ化炭素とヘリウムの混合ガスを用いるが、これは、ヘリウムを混合することにより、プラズマ中での原料ガスの乖離が促進され、その結果として、緻密で密着性の高い保護膜を形成できるためである。
(i)異方性エッチング工程
異方性エッチング工程(i)では、工程(h)の後、基板Sの第1主面S1側を第3プラズマに晒すことにより、保護膜を異方的にエッチングして、分割領域d2において第1層1を露出させる。このとき、少なくとも第2層2の側壁に堆積された保護膜5を残すようにする。これにより、第2層2の側壁を保護することができる。さらに、第1層1と第2層2との界面も保護膜5によって保護されるため、第2層2の剥離をさらに抑制することができる。第2層2の側壁に残す保護膜5の厚みは、例えば、0.2〜4μmであり、0.4〜1μmであることが好ましい。
異方性エッチングは、例えば、図4に示されるプラズマ処理装置200により行うことができる。
異方エッチング工程の条件は特に限定されず、保護膜5の膜種に応じて適宜選択することができる。なかでも、分割領域d1における保護膜5がフルオロカーボン等のポリマーの場合、エッチングが進行し易い点で、例えば、酸素とアルゴンを含むプロセスガスを用いて第3プラズマを発生させることが好ましい。また、エッチングが異方的に進行し易い点で、高周波電極部220に高周波電力を印加して、バイアス電圧をかけながら、エッチングを行うことが好ましい。異方性エッチングは、例えば、原料ガスとしてArを150〜300sccm、O2を0〜150sccmで供給しながら行うことが好ましい。このとき、処理室内の圧力を0.2〜1.5Paに調整することが望ましい。また、異方性エッチングを行う際には、第1高周波電源210Aからアンテナ209への投入電力を1500〜2500W,第2高周波電源210Bから高周波電極部220への投入電力を150〜300Wとすることが好ましい。このような条件では、0.5μm/分程度の速度で保護膜をエッチングすることができる。
(e)プラズマダイシング工程
プラズマダイシング工程(e)は、剥離工程(d)または異方性エッチング工程(i)の後に行われる。図1では、剥離工程(d)の後に行われるプラズマダイシング工程(e)を工程(e1)で表し、図2では、異方性エッチング工程(i)の後に行われるプラズマダイシング工程(e)を工程(e2)で表している。なお、工程(e1)および工程(e2)をまとめて工程(e)と称する場合がある。
工程(e)では、基板Sを保持シート4に保持させた状態で、基板Sの第1主面S1側を第2プラズマに晒すことにより、分割領域d2の第1層1を第1主面S1側から第2主面S2までエッチングする。このエッチングにより、基板S1は、素子領域d1を備える複数の素子チップ6,16に分割される(工程(e1)、工程(e2))。このとき、素子領域d1は、マスクとして機能する。
第2プラズマは、分割領域d2の第1層1がエッチングされる条件で発生させる。分割領域d2の第1層1をエッチングする際には、六フッ化硫黄(SF)等のフッ素を含むプロセスガスが好ましく用いられる。第1層1がシリコンの場合、分割領域d2の第1層1のエッチングには、いわゆるボッシュプロセスを用いることができる。ボッシュプロセスにおいては、堆積膜堆積ステップと、堆積膜エッチングステップと、シリコンエッチングステップとを順次繰り返すことにより、分割領域d2の第1層1を深さ方向に掘り進むことができる。
堆積膜堆積ステップは、例えば、原料ガスとしてC48を150〜250sccmで供給しながら、処理室内の圧力を15〜25Paに調整した状態で行うことが好ましい。このとき、第1高周波電源210Aからアンテナ209への投入電力を1500〜2500W,第2高周波電源210Bから高周波電極部220への投入電力を0W、処理時間を5〜15秒とすることが好ましい。
堆積膜エッチングステップは、例えば、原料ガスとしてSF6を200〜400sccmで供給しながら、処理室内の圧力を5〜15Paに調整した状態で行われる。このとき、第1高周波電源210Aからアンテナ209への投入電力を1500〜2500W,第2高周波電源210Bから高周波電極部220への投入電力を100〜300W、処理時間を2〜10秒とすることが好ましい。
シリコンエッチングステップは、例えば、原料ガスとしてSF6を200〜400sccmで供給しながら、処理室内の圧力を5〜15Paに調整した状態で行われる。このとき、第1高周波電源210Aからアンテナ209への投入電力を1500〜2500W,第2高周波電源210Bから高周波電極部220への投入電力を50〜200W、処理時間を10〜20秒とすることが好ましい。
このような条件において、堆積膜堆積ステップ、堆積膜エッチングステップ、およびシリコンエッチングステップを繰り返すことにより、シリコン基板を10μm/分程度の速度で掘り進むことができる。
ボッシュプロセスの場合、シリコンをレジスト選択比50〜100程度でエッチングすることができる。したがって、例えば、膜厚200μmのシリコンからなる第1層1を、レジスト選択比50のエッチング条件で除去する場合、プラズマダイシング工程においてエッチングされるレジストマスクの厚みは4μmとなる。
(f)アッシング工程
アッシング工程(e)は、プラズマダイシング工程(e)の後に行われる。図1および図2では、それぞれ、アッシング工程(f)を工程(f1)および(f2)で表している。なお、工程(f1)および工程(f2)をまとめて工程(f)と称する場合がある。
アッシング工程(f)では、マスクMを除去できればよい。保護膜5が形成されている場合には、保護膜5もアッシング工程(f)において除去される。
アッシング工程(f)は、例えば、プラズマダイシング工程が行われる処理室内で行うことができる。アッシング工程(f)では、処理室内に、アッシング用のプロセスガス(例えば、酸素ガス)を導入しつつ、処理室内を所定圧力に維持し、高周波電力を供給して処理室内にプラズマを発生させて、基板に照射する。酸素プラズマの照射により、基板の表面からマスクMや保護膜5が除去される。
(g)分離工程
分離工程(g)は、アッシング工程(f)の後に行われる。図1および図2では、それぞれ、分離工程(g)を工程(g1)および(g2)で表している。なお、工程(g1)および工程(g2)をまとめて工程(g)と称する場合がある。
アッシング工程(f)でマスクMや保護膜5が除去された基板Sは、第2層2が露出した状態の素子領域d1を備える素子チップ7,17の状態に分離された状態となっている。素子チップ7,17は、保持シート4の粘着面4aに保持されている。分離工程(g)では、素子チップ7,17は、保持シート4から剥離されながら、ピックアップされる。
本実施形態においては、研削工程に先立って、III−V族窒化物半導体を含む第2層を分割することで、シリコン基材層(第1層)と第2層とを備える基板における第2層の内部応力を緩和することができる。よって、基板の反りおよび第2層の剥離を抑制しながら、基板をダイシングすることができる。
さらに、ダイシング工程に先立ってIII−V族窒化物半導体を含む第2層の側面に保護膜を形成する場合においては、プラズマダイシング工程中に第1層と第2層との界面が保護膜によって保護されるため、第2層の剥離をさらに抑制することができる。
本発明の一実施形態によれば、ダイシングする際の基板の反りやIII−V族窒化物半導体を含む層の剥離を抑制することができる。よって、シリコン基材層と、III−V族窒化物半導体を含む層とを備える基板から、素子チップを製造する方法として有用である。
S:基板、1:第1層、2:第2層、S1:第1主面、S2:第2主面、d1:素子領域、d2:分割領域、M:マスク、3:保護テープ、3a:基材、3b:接着層、4:保持シート、4a:粘着面、4b:非粘着面、5:保護膜、6,16:素子チップ、(a):準備工程、(b):プラズマエッチング工程、(c):研削工程、(d):剥離工程、(e1),(e2):プラズマダイシング工程、(f1),(f2):アッシング工程、(g1),(g2):分離工程、(h):保護膜堆積工程、(i):異方性エッチング工程、20:搬送キャリア、21:フレーム、21a:ノッチ、21b:コーナーカット、22:支持部材、200:プラズマ処理装置、203:真空チャンバ、203a:ガス導入口、203b排気口、208:誘電体部材、209:アンテナ、210A:第1高周波電源、210B:第2高周波電源、211:ステージ、212:プロセスガス源、213:アッシングガス源、214:減圧機構、215:電極層、216:金属層、217:基台、218:外周部、219:ESC電極、220:高周波電極部、221:昇降ロッド、222:支持部、223A,223B:昇降機構、224:カバー、224W:窓部、225:冷媒循環装置、226:直流電源、227:冷媒流路、228:制御装置、229:外周リング

Claims (6)

  1. 第1主面および第2主面を備え、シリコン基材層である第1層と前記第1層の前記第1主面側に形成されたIII−V族窒化物半導体を含む第2層とを備える基板であって、複数の素子領域と前記素子領域を画定する分割領域とを備えており、前記素子領域において前記第2層を覆い、前記分割領域において前記第2層を露出させるマスクが形成された基板を準備する工程と、
    前記基板の前記第1主面側を第1プラズマに晒すことにより、前記分割領域をエッチングして前記第2層を除去するとともに、前記分割領域において前記第1層を露出させるプラズマエッチング工程と、
    前記プラズマエッチング工程の後、前記基板の前記第1主面側に保護テープを貼り、前記第2主面側から前記基板を研削して、前記第1層を薄化する研削工程と、
    前記研削工程の後、前記基板の前記第2主面側を保持シートに保持させ、前記保護テープを前記第1主面側から剥離する剥離工程と、
    前記基板を前記保持シートに保持させた状態で、前記基板の前記第1主面側を第2プラズマに晒すことにより、前記分割領域を前記第1主面側から前記第2主面までエッチングして、前記素子領域を備える複数の素子チップに分割するプラズマダイシング工程と、を備える、素子チップの製造方法。
  2. 前記剥離工程の後、前記基板の前記第1主面側の表面を覆う保護膜を堆積させる保護膜堆積工程と、
    前記保護膜堆積工程の後、前記基板の前記第1主面側を第3プラズマに晒すことにより、前記保護膜を異方的にエッチングして、少なくとも前記第2層の側壁に堆積された前記保護膜を残すとともに、前記分割領域において前記第1層を露出させる異方性エッチング工程と、をさらに備え、
    前記異方性エッチング工程の後に前記プラズマダイシング工程を行う、請求項1に記載の素子チップの製造方法。
  3. 前記III−V族窒化物半導体は、窒化ガリウムである、請求項1または2に記載の素子チップの製造方法。
  4. 前記プラズマエッチング工程において、塩素系ガスを含むプロセスガスを原料として前記第1プラズマを発生させる、請求項1〜3のいずれか1項に記載の素子チップの製造方法。
  5. 前記プラズマダイシング工程において、六フッ化硫黄を含むプロセスガスを原料として前記第2プラズマを発生させる、請求項1〜4のいずれか1項に記載の素子チップの製造方法。
  6. 前記第1層は、シリコン(111)基材層である、請求項1〜5のいずれか1項に記載の素子チップの製造方法。
JP2016045520A 2016-03-09 2016-03-09 素子チップの製造方法 Active JP6624590B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016045520A JP6624590B2 (ja) 2016-03-09 2016-03-09 素子チップの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016045520A JP6624590B2 (ja) 2016-03-09 2016-03-09 素子チップの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017162966A true JP2017162966A (ja) 2017-09-14
JP6624590B2 JP6624590B2 (ja) 2019-12-25

Family

ID=59853217

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016045520A Active JP6624590B2 (ja) 2016-03-09 2016-03-09 素子チップの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6624590B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019125723A (ja) * 2018-01-17 2019-07-25 パナソニックIpマネジメント株式会社 素子チップの製造方法

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002111049A (ja) * 2000-09-26 2002-04-12 Stanley Electric Co Ltd 半導体発光素子の製造方法
JP2003332270A (ja) * 2002-05-15 2003-11-21 Renesas Technology Corp 半導体装置およびその製造方法
WO2012157287A1 (ja) * 2011-05-19 2012-11-22 パナソニック株式会社 半導体チップの製造方法
JP2015133459A (ja) * 2014-01-16 2015-07-23 株式会社ディスコ ウェーハの分割方法
JP2016009706A (ja) * 2014-06-23 2016-01-18 住友電気工業株式会社 半導体デバイスの製造方法、半導体基板および半導体デバイス

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002111049A (ja) * 2000-09-26 2002-04-12 Stanley Electric Co Ltd 半導体発光素子の製造方法
JP2003332270A (ja) * 2002-05-15 2003-11-21 Renesas Technology Corp 半導体装置およびその製造方法
WO2012157287A1 (ja) * 2011-05-19 2012-11-22 パナソニック株式会社 半導体チップの製造方法
JP2015133459A (ja) * 2014-01-16 2015-07-23 株式会社ディスコ ウェーハの分割方法
JP2016009706A (ja) * 2014-06-23 2016-01-18 住友電気工業株式会社 半導体デバイスの製造方法、半導体基板および半導体デバイス

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019125723A (ja) * 2018-01-17 2019-07-25 パナソニックIpマネジメント株式会社 素子チップの製造方法
JP6994646B2 (ja) 2018-01-17 2022-01-14 パナソニックIpマネジメント株式会社 素子チップの製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP6624590B2 (ja) 2019-12-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10923357B2 (en) Element chip and manufacturing process thereof
JP6994646B2 (ja) 素子チップの製造方法
JP6575874B2 (ja) 素子チップの製造方法
US10049933B2 (en) Element chip manufacturing method
US10236266B2 (en) Element chip manufacturing method
US10037891B2 (en) Manufacturing method of element chip
JP6604476B2 (ja) 素子チップの製造方法
US10714356B2 (en) Plasma processing method
US10964597B2 (en) Element chip manufacturing method
US20170263525A1 (en) Element chip and method for manufacturing the same
JP7170261B2 (ja) 素子チップの製造方法
JP6624590B2 (ja) 素子チップの製造方法
JP6524535B2 (ja) 素子チップおよびその製造方法
US11335564B2 (en) Element chip smoothing method and element chip manufacturing method
JP7209246B2 (ja) 素子チップの製造方法
US9941167B2 (en) Method for manufacturing element chip
US20220165577A1 (en) Element chip manufacturing method and plasma processing method
JP7213477B2 (ja) 素子チップの製造方法
US11682575B2 (en) Plasma processing apparatus, plasma processing method, and element chip manufacturing method
US11361944B2 (en) Plasma processing method, and element chip manufacturing method
US11817323B2 (en) Etching method and element chip manufacturing method
US20230102635A1 (en) Cleaning method of electronic component and manufacturing method of element chip
JP2017163072A (ja) 素子チップおよびその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20180709

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20181212

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190731

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190820

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20191009

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20191029

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20191118

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6624590

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151