JP2017162887A - 光発電素子の製造方法及び光発電素子 - Google Patents

光発電素子の製造方法及び光発電素子 Download PDF

Info

Publication number
JP2017162887A
JP2017162887A JP2016043942A JP2016043942A JP2017162887A JP 2017162887 A JP2017162887 A JP 2017162887A JP 2016043942 A JP2016043942 A JP 2016043942A JP 2016043942 A JP2016043942 A JP 2016043942A JP 2017162887 A JP2017162887 A JP 2017162887A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transparent conductive
hole
conductive film
amorphous semiconductor
layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2016043942A
Other languages
English (en)
Inventor
公一 橋本
Kimikazu HASHIMOTO
公一 橋本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Choshu Industry Co Ltd
Original Assignee
Choshu Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Choshu Industry Co Ltd filed Critical Choshu Industry Co Ltd
Priority to JP2016043942A priority Critical patent/JP2017162887A/ja
Publication of JP2017162887A publication Critical patent/JP2017162887A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P70/00Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
    • Y02P70/50Manufacturing or production processes characterised by the final manufactured product

Landscapes

  • Weting (AREA)
  • Photovoltaic Devices (AREA)

Abstract

【課題】セル特性の低下を抑制することができ、従来の湿式化学的エッチングと比べて工程数の削減も可能となるMWT型の光発電素子の製造方法、及びセル特性の低下が抑制されたMWT型の光発電素子を提供する。【解決手段】光発電素子の製造方法は、表面側及び裏面側の最外層として一対の透明導電膜を有し、厚さ方向に貫通孔が形成されており、光照射により起電力が生じる層構造体を用意する工程、層構造体の一方の外面における貫通孔を囲う環状領域への透明導電膜用エッチングペーストの塗布により、絶縁溝を形成する工程、及び貫通孔に導電性材料を充填する工程を備える。環状領域が、貫通孔と同心の円環状である。円環状の環状領域の外径としては1mm以上5mm以下、幅としては0.03mm以上0.6mm以下である。【選択図】図1

Description

本発明は、光発電素子の製造方法及び光発電素子に関する。
CO等の温室効果ガスを発生しないクリーンな発電手段として、あるいは原子力発電に代わる操業安全性の高い発電手段として、太陽電池が近年特に注目されている。太陽電池(光発電素子)としては、外面に透明導電膜が設けられた層構造のセルが広く用いられており、この透明導電体の外面には、発生した電気を集める集電極が配設されている。
通常、複数の光発電素子を接続するための端子は、表面側及び裏面側のそれぞれに設けられる。これに対し、光発電素子にビアホールを形成し、表面側の電極に対応する端子を裏面側に設けた、いわゆるメタルラップスルー(MWT)構造を有する光発電素子が開発されている(特開2014−523129号公報参照)。MWT構造を有する光発電素子においては、モジュール化の際に各光発電素子の表面側にタブ線やワイヤーなどの配線を設ける必要が無くなるため、遮光面積を低減でき、発電効率を向上させることができる。
MWT構造を有する光発電素子においては、裏面側に設けられる両極の端子間の短絡を防止する必要がある。そこで、上記公報の光発電素子においては、裏面側のドープされた半導体層(ドープ層)が、貫通孔を中心とした環状の溝により絶縁された構造となっている。この溝の形成は、レーザーや湿式化学的エッチングによって行うことができるとされている。しかし、このように半導体層や結晶基板に溝を形成した場合、セルにおいて発電可能な部分が減少することとなり、発電効率などのセル特性が低下する。また、半導体層に溝を形成する際に、特にレーザーを用いた場合など、その際の基板等への影響が避けられず、これによるセル特性の低下が懸念される。
また、従来の湿式化学的エッチングによる溝の形成は、レジスト及びエッチング液を用いた方法で行われる。この場合、まず、エッチングされる領域以外の領域にレジストを塗布し、このレジストを乾燥させる。乾燥後、基板をエッチング液に浸漬させることでエッチングを行い、エッチング後、アルカリ水溶液を用いてレジストを剥離する。このように、従来の湿式化学的エッチングを行う場合、多数の工程を要する。
特開2014−523129号公報
本発明は、以上のような事情に基づいてなされたものであり、その目的は、セル特性の低下を抑制することができ、従来の湿式化学的エッチングと比べて工程数の削減も可能となるMWT型の光発電素子の製造方法、及びセル特性の低下が抑制されたMWT型の光発電素子を提供することである。
上記課題を解決するためになされた本発明は、表面側及び裏面側の最外層として一対の透明導電膜を有し、厚さ方向に貫通孔が形成されており、光照射により起電力が生じる層構造体を用意する工程、上記層構造体の一方の外面における上記貫通孔を囲う環状領域への透明導電膜用エッチングペーストの塗布により、絶縁溝を形成する工程、及び上記貫通孔に導電性材料を充填する工程を備える光発電素子の製造方法である。
当該製造方法においては、透明導電膜用エッチングペーストを用いて絶縁溝を形成することにより、実質的に透明導電膜のみをエッチングし、絶縁構造を形成している。このため、エッチングに伴う層構造体への影響を最小限に抑えることができ、絶縁溝の形成による発電可能面積の減少も抑えることができる。なお、このように実質的に透明導電膜のみを絶縁することで、両極間の絶縁は可能となる。また、エッチングペーストを用いる当該製造方法によれば、レジストが不要であり、通常、ペーストの塗布、加熱及び洗浄といった工程のみで行うことができ、従来の湿式化学的エッチングよりも工程数を削減することができる。
上記環状領域が、上記貫通孔と同心の円環状であることが好ましい。このように貫通孔と同心の円環状の領域にエッチングペーストを塗布し、絶縁溝を形成することで、生産性や絶縁性などを高めることができる。
上記円環状の環状領域の外径(直径)としては1mm以上5mm以下が好ましく、幅としては0.03mm以上0.6mm以下が好ましい。このように環状領域のサイズを比較的小さくすることで、セル特性の低下をより抑制することができると共に、エッチングペーストの使用量を低減することもできる。
上記円環状の環状領域の内径(直径)が、上記貫通孔の外径(直径)よりも大きいことが好ましい。この場合、貫通孔から離間した環状領域に透明導電膜用エッチングペーストを塗布することとなるため、エッチングの際にこのエッチングペーストが貫通孔を通じて他方側(通常、光入射面側)へ染み出すことが無い。このため、エッチングする必要のない光入射面側の透明導電膜がエッチングされることなどを抑制することもできる。
上記透明導電膜用エッチングペーストの塗布をスクリーン印刷により行うことが好ましい。スクリーン印刷により行うことで、位置精度の高い絶縁溝を効率的に形成することができる。
上記層構造体が、n型の結晶半導体基板と、この結晶半導体基板の一方の面側に以下の順で積層される第1中間層及びn型非晶質系半導体層と、上記結晶半導体基板の他方の面側に以下の順で積層される第2中間層及びp型非晶質系半導体層とをさらに有し、上記第1中間層が、真性非晶質系半導体、又は上記n型非晶質系半導体層を形成するn型非晶質系半導体よりもドープ量が少ないn型非晶質系半導体から形成され、上記第2中間層が、真性非晶質系半導体から形成されていることが好ましい。このように、光の照射により起電力が生じる層構造体が所謂ヘテロ接合型であることにより、より良好な発電効率を達成することなどができる。
上記課題を解決するためになされた別の発明は、表面側及び裏面側の最外層として一対の透明導電膜を有し、厚さ方向に貫通孔が形成されており、光照射により起電力が生じる層構造体と、上記貫通孔を充填するビア導体とを備え、上記層構造体が、上記透明導電膜の一方の外面側に上記貫通孔を囲うように形成され、上記一方の透明導電膜を絶縁する絶縁溝を有する光発電素子である。
当該光発電素子は、実質的に透明導電膜のみが絶縁された構造を有しているため、エッチングの際の層構造体への影響が最小限に抑えられ、発電可能面積の減少も抑えられ、MWT構造の形成によるセル特性の低下が抑制されている。
ここで、非晶質系半導体層における「非晶質系」とは、完全な非晶質体のみならず、非晶質中に微結晶が存在するものも含む。また、真性非晶質系半導体層における「真性」とは、不純物が意図的にドープされていないことをいい、原料に本来含まれる不純物や製造過程において非意図的に混入した不純物が存在するものも含む意味である。
本発明によれば、セル特性の低下を抑制することができ、従来の湿式化学的エッチングと比べて工程数の削減も可能となるMWT型の光発電素子の製造方法、及びセル特性の低下が抑制されたMWT型の光発電素子を提供することができる。
図1は、本発明の一実施形態に係る光発電素子の製造方法の各工程を示すフロー図である。 図2は、図1の光発電素子の製造方法のSTEP1(用意工程)を示す模式的断面図である。 図3は、図1の光発電素子の製造方法のSTEP2(絶縁溝形成工程)を示す模式的平面図である。 図4は、図1の光発電素子の製造方法のSTEP2(絶縁溝形成工程)を示す模式的断面図である。 図5は、図1の光発電素子の製造方法のSTEP3(充填工程)を示す模式的断面図である。
以下、適宜図面を参照にしつつ、本発明の一実施形態に係る光発電素子の製造方法、及び光発電素子について詳説する。
<光発電素子の製造方法>
本発明の一実施形態に係る光発電素子の製造方法は、図1〜図5に示されるように、
表面側及び裏面側の最外層として一対の透明導電膜15、18を有し、厚さ方向に貫通孔21が形成されており、光照射により起電力が生じる層構造体11を用意する工程(STEP1)、
上記層構造体11の一方の外面における上記貫通孔21を囲う環状領域22への透明導電膜用エッチングペーストの塗布により、絶縁溝23を形成する工程(STEP2)、及び
上記貫通孔21に導電性材料を充填する工程(STEP3)
を備える。なお、STEP2とSTEP3の工程は、STEP3を行った後にSTEP2を行うこともできる。
(用意工程:STEP1)
本工程においては、表面側及び裏面側の最外層として一対の透明導電膜15、18を有し、厚さ方向に貫通孔21が形成されており、光照射により起電力が生じる層構造体11を用意する(図2参照)。この工程においては、通常、結晶半導体基板12に貫通孔21を形成し、貫通孔21が形成された結晶半導体基板12に対して、所定の各層(透明導電膜15、18等)を積層させる。
結晶半導体基板12に貫通孔21(ビアホール)を形成する方法としては、特に限定されず、レーザー、エッチング、ドリル等を用いて行うことができるが、レーザーによる方法が生産性等の点から好ましい。貫通孔21の開口部分の形状としては、特に限定されないが、通常、円形である。貫通孔21の直径の下限としては、例えば0.05mmとすることができる。一方、この上限としては、3mmとすることができ、1mmとすることもできる。貫通孔21の直径を上記下限以上とすることで、十分な導通性を確保することなどができる。一方、貫通孔21の直径を上記上限以下とすることで、生産性を高めたり、セル特性の低下を抑制することなどができる。
通常、1つの層構造体11(結晶半導体基板12)には、複数の貫通孔21が形成される。1つの層構造体11あたりに形成される貫通孔21の個数としては、特に限定されないが、例えば10個以上200個以下程度である。
次いで、図2を参照に、層構造体11の層構造について説明する。層構造体11は、n型の結晶半導体基板12と、結晶半導体基板12の一方の面側(図2における上側)に以下の順で積層される第1中間層13、n型非晶質系半導体層14及び第1透明導電膜15と、結晶半導体基板12の他方の面側(図2における下側)に以下の順で積層される第2中間層16、p型非晶質系半導体層17及び第2透明導電膜18とを有する。すなわち、第1透明導電膜15と第2透明導電膜18とが、層構造体11の表面側及び裏面側の最外層である。層構造体11は、光照射により起電力(電圧)が生じる。なお、通常、層構造体11における光照射面は、第1透明導電膜15側の面となる。また、「外面」とは、結晶半導体基板12を中心とし、結晶半導体基板12と反対側の面をいう。「内面」とは、結晶半導体基板12側の面をいう。
結晶半導体基板12は、n型結晶半導体から形成されている。n型の基板を用いることで、p型の基板に特有の光劣化現象を回避することができる。n型結晶半導体とは、通常、シリコン等の半導体に微量の5価の元素が添加されてなる結晶体である。結晶半導体基板12を構成する結晶半導体としては、シリコン(Si)の他、SiC、SiGe等を挙げることができるが、生産性等の点からシリコンが好ましい。結晶半導体基板12は、単結晶体であってもよいし、多結晶体であってもよい。
結晶半導体基板12の両面には、ピラミッド状の微細な凹凸構造が形成されている。このような構造により、光の閉じ込め機能を高めることができる。この凹凸構造(テクスチャー構造)の高さや大きさは不揃いであってよく、隣り合う凹凸の一部が重なっていてもよい。また、頂点や谷部が丸みを帯びていてもよい。この凹凸の高さとしては、数μm〜数十μm程度である。このような凹凸構造は、例えば、約1〜5質量%の水酸化ナトリウムを含むエッチング液に基板材料を浸漬し、基板材料の(100)面を異方性エッチングすることにより得ることができる。
結晶半導体基板12の平均厚さとしては特に制限されない。この平均厚さの上限としては、例えば300μmであり、200μmが好ましい。また、この下限としては、例えば50μmとすることができる。このように結晶半導体基板12を薄型化することにより、得られる光発電素子31自体の小型化、低コスト化等を図ることができる。
第1中間層13は、結晶半導体基板12とn型非晶質系半導体層14との間に介在する層であり、キャリアの再結合を抑制するパッシベーション層として機能する。第1中間層13は、真性非晶質系半導体、又は上記n型非晶質系半導体層14を形成するn型非晶質系半導体よりもドープ量が少ないn型非晶質系半導体から形成されている。すなわち、第1中間層13は、真性非晶質系半導体層、又はn型非晶質系半導体層14よりドープ量の少ない低ドープn型非晶質系半導体層である。第1中間層13が真性非晶質系半導体層である場合、この層は、通常、シリコン等の半導体から形成されている。第1中間層13が低ドープn型非晶質系半導体層である場合、この層は、通常、シリコン等の半導体に微量の5価の元素が添加されてなる非晶質層である。低ドープn型非晶質系半導体層は、n型非晶質系半導体層14より、5価の元素の添加量(ドーパント量)が少ないことにより、高抵抗となっている。第1中間層13が低ドープn型非晶質系半導体層であることは、ドーパントの密度又は濃度や、電気抵抗率等により確認することができる。ドーパントの電子密度等は、公知の方法により測定することができる。このような第1中間層13(真性非晶質系半導体層又は低ドープn型非晶質系半導体層)により、キャリアの再結合を抑制し、出力特性を高めることができる。なお、第1中間層13の平均厚さとしては、例えば1nm以上10nm以下とすることができる。
n型非晶質系半導体層14は、第1中間層13の外面側に積層されている。n型非晶質系半導体層14は、通常、シリコン等の半導体に微量の5価の元素が添加されてなる非晶質層である。n型非晶質系半導体層14の平均厚さとしては、例えば1nm以上20nm以下とすることができる。
第2中間層16は、結晶半導体基板12とp型非晶質系半導体層17との間に介在する層であり、キャリアの再結合を抑制するパッシベーション層として機能する。第2中間層16は、真性非晶質系半導体から形成されており、通常、シリコンから形成されている。このような第2中間層16(真性非晶質系半導体層)により、キャリアの再結合を抑制し、出力特性を高めることができる。なお、第2中間層16の平均厚さとしては、例えば1nm以上10nm以下とすることができる。
p型非晶質系半導体層17は、第2中間層16の外面側に積層されている。p型非晶質系半導体層17は、通常、シリコン等の半導体に微量の3価の元素が添加されてなる非晶質層である。p型非晶質系半導体層17の平均厚さとしては、例えば1nm以上20nm以下とすることができる。
第1透明導電膜15は、n型非晶質系半導体層14の外面側に積層されている。また、第2透明導電膜18は、p型非晶質系半導体層17の外面側に積層されている。第1透明導電膜15及び第2透明導電膜18を構成する透明導電性材料としては、例えばインジウムスズ酸化物(ITO)、インジウムタングステン酸化物(IWO)、インジウムセリウム酸化物(ICO)等を挙げることができる。第1透明導電膜15及び第2透明導電膜18の平均膜厚としては特に制限されないが、例えばそれぞれ40nm以上200nm以下とすることができる。
層構造体11は公知の方法により得ることができるが、具体的には、この層構造体11の製造方法は、結晶半導体基板12の一方の面側に第1中間層13を積層する工程、さらにn型非晶質系半導体層14を積層する工程、さらに第1透明導電膜15を積層する工程、結晶半導体基板12の他方の面側に第2中間層16を積層する工程、さらにp型非晶質系半導体層17を積層する工程、及びさらに第2透明導電膜18を積層する工程を有する。なお、各工程の順は、層構造体11の層構造を得ることができる順である限り特に限定されるものではない。
真性非晶質系半導体層としての第1中間層13、及び真性非晶質系半導体層である第2中間層16を積層する方法としては、例えば化学気相成長法などの公知の方法が挙げられる。化学気相成長法としては、例えばプラズマCVD法や触媒CVD法(別名ホットワイヤCVD法)等が挙げられる。プラズマCVD法による場合、原料ガスとしては例えばSiHとHとの混合ガスを用いることができる。
n型非晶質系半導体層14及びp型非晶質系半導体層17を積層する方法としても、真性非晶質系半導体層の積層と同様の、化学気相成長法などの公知の方法により製膜することができる。プラズマCVD法による場合、原料ガスとしては、n型非晶質系半導体層14においては、例えばSiHとHとPHとの混合ガスを用いることができる。p型非晶質系半導体層17においては、例えばSiHとHとBとの混合ガスを用いることができる。
低ドープn型非晶質系半導体層としての第1中間層13も、n型非晶質系半導体層14と同様に、化学気相成長法などの公知の方法により製膜することができる。低ドープn型非晶質系半導体層は、n型非晶質系半導体層14よりもドーパント量を少なくすることにより形成することができる。例えば、SiHとPHとを含む混合ガスを用いたプラズマCVD法により形成する場合、SiHを基準としたドーパントとしてのPHの導入量を1000ppm以下として製膜することにより、低ドープn型非晶質系半導体層を得ることができる。また、この低ドープn型非晶質系半導体層を製膜する際の上記PHの導入量(濃度)は、n型非晶質系半導体層14を製膜する際の導入量(濃度)の1/100以上1/5以下とすることができる。
第1透明導電膜15及び第2透明導電膜18を積層する方法としては、例えばスパッタリング法、真空蒸着法、イオンプレーティング法(反応性プラズマ蒸着法)等を挙げることができるが、スパッタリング法及びイオンプレーティング法によることが好ましい。スパッタリング法は、膜厚制御性等に優れ、また、イオンプレーティング法等に比べて低コストで行うことができる。一方、イオンプレーティング法によれば、欠陥の発生を抑制した製膜を行うことができる。
(絶縁溝形成工程:STEP2)
本工程においては、第2透明導電膜18の外面における貫通孔21を囲う環状領域22へ透明導電膜用エッチングペースト(以下、単に「エッチングペースト」ともいう。)を塗布する。この際、図3に示すように、第2透明導電膜18側が上面となるように層構造体11を配置し、上面である第2透明導電膜18外面に透明導電膜用エッチングペーストを塗布する。第2透明導電膜18の外面は、層構造体11の一方の外面に相当し、通常、裏面側(光入射面とは反対側の面)となる。
透明導電膜用エッチングペーストとは、透明導電膜をエッチングするための、流動性を有する組成物をいう。透明導電膜用エッチングペーストは、通常、酸性溶液である。上記透明導電膜用エッチングペーストに含有される酸としては、特に限定されないが、例えば硫酸、硝酸、リン酸、フッ酸、ヘキサフルオロケイ酸、テトラフルオロホウ酸、塩酸、臭化水素酸、シュウ酸等を挙げることができる。酸としては、これらの中でも、リン酸が好ましい。上記エッチングペーストにおけるリン酸等の酸の含有量としては特に限定されないが、20質量%以上60質量%以下が好ましい。
上記エッチングペーストには、通常、増粘剤(粘度調整剤ともいう。)が含有されている。増粘剤により、流動性が適度に制御され、所望の領域への印刷によるエッチングを容易にする。上記増粘剤としては、例えばポリ酢酸ビニル、ポリビニルピロリドン、ポリアクリレート、ポリアクリルアミド、ポリアクリル酸、セルロースエーテル、デンプン、ゼラチン等の高分子や、ベントナイト等の無機粒子等が挙げられる。増粘剤としては、これらの中でも、高分子が好ましく、ポリビニルピロリドンがより好ましい。上記エッチングペーストにおける増粘剤の含有量としては特に限定されず、5質量%以上30質量%以下とすることができるが、10質量%以上20質量%以下が好ましい。
上記エッチングペーストにおける溶媒としては特に限定されず、水、有機溶媒等いずれでもよい。但し、酸の溶解性を高め、かつ、加熱の際のエッチングペーストの効果的な反応を行うためには、非プロトン性極性溶媒が好ましく、沸点150℃以上、さらには沸点200℃以上の非プロトン性極性溶媒がより好ましい。なお、この非プロトン性極性溶媒の沸点の上限としては、例えば300℃であり、250℃であってもよい。このような好ましい溶媒としては、N,N−ジメチルホルムアミド(沸点153℃)、ジメチルスルホキシド(沸点189℃)、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン(沸点220℃)、ヘキサメチルリン酸トリアミド(沸点235℃)等を挙げることができ、これらの中でも、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノンがより好ましい。上記エッチングペーストにおける溶媒の含有量としては特に限定されないが、例えば20質量%以上40質量%以下とすることができる。
上記エッチングペーストには、その他、酸化剤、キレート剤、界面活性剤、無機フィラー等の添加剤が含有されていてもよい。上記酸化剤としては、過酸化水素等の無機物や、過酢酸等の有機物などを挙げることができる。
上記透明導電膜用エッチングペーストとしては、メルク社のisishape R&D 12−D15−09等や、野田スクリーン社のNSEF−500C−25、NSEF−5300W−F50等、公知のものを用いることができる。
上記透明導電膜用エッチングペーストの塗布方法としては、特に限定されないが、公知の印刷法により好適に行うことができる。印刷法としては、スクリーン印刷、インクジェット印刷等を挙げることができるが、スクリーン印刷が好ましい。スクリーン印刷により行うことで、位置精度の高い絶縁溝23を効率的に形成することができる。
環状領域22は、貫通孔21を囲う帯状の領域である。但し、図3に示すように、環状領域22の内縁は、貫通孔21と接していない。すなわち、環状領域22は、貫通孔21とは離間して配置されている。上述のように、通常、この環状領域22への透明導電膜用エッチングペーストの塗布は、第2透明導電膜18が上面となるように層構造体11を配置して行われる。この際、貫通孔21から離れた位置に透明導電膜用エッチングペーストを塗布することにより、エッチングペーストが貫通孔21を通じて第1透明導電膜15側へ染み出すことが抑制される。これにより、エッチングする必要のない第1透明導電膜15がエッチングされることを抑制することができる。
環状領域22は、貫通孔21を囲うような領域であればその形状は、図3に示すような円環状に限定されるものではない。環状領域の外縁及び内縁の形状としては、方形状、楕円形状、星形などとすることができるが、図3に示すような円形状が好ましい。図3の環状領域22は、貫通孔21と同心円の円環状である。このように貫通孔21と同心の円環状の領域にエッチングペーストを塗布し、絶縁溝23を形成することで、生産性や絶縁性などを高めることができる。
円環状の環状領域22のサイズとしては特に限定されないが、外径(直径)Rの下限としては、1mmが好ましく、2mmがより好ましい。一方、外径Rの上限としては、5mmが好ましく、4mmがより好ましく、3mmがさらに好ましい。また、環状領域22の幅Wの下限としては、0.03mmが好ましく、0.05mmがより好ましい。一方、幅Wの上限としては、0.6mmが好ましく、0.5mmがより好ましく、0.4mmがさらに好ましい。このように環状領域22のサイズを小さくすることで、セル特性の低下を抑制することができると共に、エッチングペーストの使用量を低減することもできる。一方、環状領域22の外径Rや、幅Wを上記下限以上とすることで、十分な絶縁性を確保することなどができる。
円環状の環状領域22の内径(直径)が、貫通孔21の外径(直径)よりも大きいことが好ましい。貫通孔21の外縁と、環状領域22の内縁との距離Dの下限としては、0.5mmが好ましく、1mmがより好ましく、1.5mmであってもよい。一方、この距離Dの上限としては、2.5mmが好ましく、2mmがより好ましく、1.5mmであってもよい。この距離Dを上記下限以上とすることにより、塗布したエッチングペーストが貫通孔21に流入して第1透明導電膜15側へ流出することを確実性高く抑制することができる。一方、上記距離Dを上記上限以下とすることで、発電可能領域の低下に伴うセル特性の低下を抑制することができる。
透明導電膜用エッチングペーストの塗布後、このエッチングペーストが塗布された層構造体11を加熱することにより、第2透明導電膜18がエッチングされ、絶縁溝23が形成される(図4参照)。この際、第2透明導電膜18の内側のp型非晶質系半導体層17等はエッチングされていないが、部分的にエッチングされていてもよい。少なくとも結晶半導体基板12まではエッチングされていないことが好ましい。すなわち、絶縁溝23の底は、p型非晶質系半導体層17の外面と第2中間層16の内面との間にあることが好ましい。なお、層構造体11を加熱しながら、エッチングペーストを塗布してもよく、ある程度予め加熱された層構造体11にエッチングペーストを塗布してもよい。このようにした場合、塗布後にエッチングペーストの溶媒が揮発しやすく、エッチングペーストの流動性が低下するため、エッチングペーストの広がり等を抑制することができる。
上記加熱の際の加熱温度の下限としては、120℃が好ましく、125℃がより好ましい。一方、この加熱温度の上限としては、220℃が好ましく、210℃がより好ましく、200℃がさらに好ましい。この加熱温度は、エッチングペーストの溶媒の沸点以下であることが好ましい。また、上記加熱の際の加熱時間の下限としては、1分が好ましく、2分がより好ましい。一方、この加熱時間の上限としては、40分が好ましく、30分がより好ましい。加熱温度や加熱時間を上記範囲とすることにより、基板等への影響が抑えられ、かつ十分に絶縁された絶縁溝23を形成することができる。
加熱後は、水を用いた洗浄等をすることにより、透明導電膜用エッチングペーストを除去することができる。
(導電性材料充填工程:STEP3)
本工程においては、上記工程にて形成した貫通孔21に導電性材料を充填する。この導電性材料としては、特に限定されず、銀ペースト等の公知のものを用いることができる。
また、この充填方法としても特に限定されず、スクリーン印刷、インクジェット印刷等の印刷法などにより行うことができる。導電性材料の充填を印刷により行う場合、通常、第2透明導電膜18を上面側とした状態で、第2透明導電膜18側から行われる。なお、この印刷の際、後述する第2透明導電膜18側の集電極、すなわち裏面側集電極25を同時に印刷により形成してもよい。
図5に示すように、貫通孔21に充填された導電性材料が硬化することにより、ビア導体24となる。通常、ビア導体24の一方の外面は、第1透明導電膜15の外面よりも突出しており、ビア導体24の他方の外面は、第2透明導電膜18の外面よりも突出している。
ビア導体24において、第2透明導電膜18側に突出している部分が、表面側集電極の端子26となる。端子26は、平面視で、貫通孔21と同心円でありかつ、貫通孔21よりも径の大きい略円形状である。端子26は、絶縁溝23の内側領域に形成されている。端子26の外縁は、絶縁溝23の内縁より内側であってもよいし、絶縁溝23の内縁と一致していてもよい。すなわち、絶縁溝23の内側領域全体に端子26が形成されていてもよい。これにより、表面側集電極の端子26は、裏面側集電極25と絶縁された状態となっている。
また、第1透明導電膜15の外面には、複数の線状の集電極(図示しない)が配設されている。これらの集電極は、ビア導体24と電気的に接触しており、これにより、ビア導体24が表面側集電極の端子26として機能する。一方、第2透明導電膜18の外面にも、複数の線状の集電極(裏面側集電極25)が、互いに平行に配設されている。これらの集電極は、銀ペーストや、金属線等により形成することができる。
線状の集電極の線幅の下限としては、例えば5μmが好ましく、10μmがより好ましい。一方、この線幅の上限としては、例えば100μmが好ましく、50μmがより好ましい。集電極の線幅を上記範囲とすることで、光取り込み量を増やしつつ、導電性を確保することができる。
当該製造方法においては、透明導電膜用エッチングペーストを用いて絶縁溝23を形成することにより、実質的に第2透明導電膜18のみをエッチングし、絶縁構造を形成している。このため、エッチングに伴う層構造体11への影響を最小限に抑えることができ、絶縁溝23の形成による発電可能面積の減少も抑えることができる。また、貫通孔21を囲う環状領域22に透明導電膜用エッチングペーストを塗布しているため、このエッチングペーストが貫通孔21を通じて他方側(光入射面側)へ染み出すことが無い。このため、エッチングする必要のない光入射面側の第1透明導電膜15がエッチングされることなどを抑制することもできる。また、当該製造方法によれば、従来の湿式化学的エッチングと比べて工程数の削減も可能となり、生産性を高めることなどができる。
<光発電素子>
図5に示す本発明の一実施形態に係る光発電素子31は、表面側及び裏面側の最外層として一対の透明導電膜(第1透明導電膜15及び第2透明導電膜18)を有し、厚さ方向に貫通孔21が形成されており、光照射により起電力が生じる層構造体11と、上記貫通孔21を充填するビア導体24とを備え、上記層構造体11が、上記透明導電膜の一方(第2透明導電膜18)の外面側に上記貫通孔21を囲うように形成され、上記一方の透明導電膜(第2透明導電膜18)を絶縁する絶縁溝23を有する。
当該光発電素子10の詳細は、光発電素子の製造方法の説明において上述したとおりであるので、再度の説明を省略する。
当該光発電素子31において、光入射面は、通常、第1透明導電膜15側である。なお、両面から受光するように使用してもよい。光発電素子31は、通常、複数を直列に接続して使用される。複数の光発電素子31を直列接続して使用することで、発電電圧を高めることができる。この際、当該光発電素子31においては、表面側及び裏面側の電極(端子)が共に裏面側(第2透明導電膜18の外面)に配置されるため、表面側に配線を行う必要が無く、遮光面積の低下が抑制される。また、当該光発電素子31は、実質的に第2透明導電膜18のみが絶縁された構造を有しているため、エッチングの際の層構造体11への影響が最小限に抑えられ、発電可能面積の減少も抑えられ、MWT構造の形成によるセル特性の低下が抑制されている。
また、光発電素子31のように基板12の導電型(n型)と逆の導電型(p型)を有する非晶質系半導体層17の側において、充填電極(ビア導体24)をp型側の第2透明導電膜18から絶縁することは、セルの高効率化を実現する上で非常に有効である。
<他の実施形態>
本発明は上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を変更しない範囲でその構成を変更することもできる。例えば、ヘテロ接合型の層構造体においては、第1中間層や第2中間層を設けなくてもよく、ヘテロ接合型の光発電素子以外に本発明を適用してもよい。
以下、実施例及び比較例を挙げて、本発明の内容をより具体的に説明する。なお、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
<実施例1>
n型結晶シリコン基板にレーザー(Rofin社の「PowerLine F50」)を用いて、得られた上記層構造体の厚さ方向に貫通孔を形成した。貫通孔の直径は200μmであり、1つの基板に対して、36個の貫通孔を形成した。
次いで、貫通孔を形成した上記基板を用い、第1透明導電膜/n型非晶質系シリコン層/低ドープn型非晶質系シリコン層/n型結晶シリコン基板/真性非晶質系シリコン層/p型非晶質系シリコン層/第2透明導電膜からなる層構造体を作成した。n型結晶シリコン基板は、両面に無数のピラミッド形状を有する微細な凹凸構造(テクスチャー構造)が形成された単結晶基板を用いた。この凹凸構造は、約3質量%の水酸化ナトリウムを含むエッチング液に基板材料を浸漬し、基板材料の(100)面を異方性エッチングすることにより形成した。
上記各非晶質系シリコン層は、以下の原料ガスを用いたプラズマCVD法により積層した。
n型非晶質系シリコン層:SiH、H、及びPH
低ドープn型非晶質系シリコン層:SiH、H、及びPH
真性非晶質系シリコン層:SiH、及びH
p型非晶質系シリコン層:SiH、H、及びB
第1中間層は、PHの流量をSiH基準でn型非晶質系シリコン層の1/10として製膜することで、低ドープn型非晶質系シリコン層とした。各透明導電膜は、酸化錫を3質量%含有した酸化インジウムを用い、スパッタリングにより積層した。なお、n型非晶質系シリコン層、低ドープn型非晶質系シリコン層、n型結晶シリコン基板、真性非晶質系シリコン層、及びp型非晶質系シリコン層は、それぞれn型非晶質系半導体層、第1中間層、結晶半導体基板、第2中間層及びp型非晶質系半導体層に対応する。
次いで、第2透明導電膜表面において、各貫通孔を中心とした直径(外径)2.5mm、線幅0.5mmの環状領域へ、透明導電膜用のエッチングペーストを塗布した。なお、上記エッチングペーストの組成は以下の通りである。
ポリビニルピロリドン:12.0〜18.0質量%
リン酸:45.0〜51.0質量%
無機フィラー:2.0〜5.0質量%
添加剤:1.0〜2.0質量%
1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン:25.0〜31.0質量%
塗布後、層構造体を130℃で5分間加熱し、その後、洗浄してエッチングペーストを洗い流した。これにより、第2透明導電膜を環状に絶縁する絶縁溝を形成した。
その後、第2透明導電膜側から、上記貫通孔を銀ペーストで充填し、ビア導体を形成した。このビア導体の第2透明導電膜側露出部分(表面側電極の端子)の直径は約2.0mmとした。この充填は、スクリーン印刷により行った。また、第2透明導電膜側に複数の線状の集電極(線幅100μm、ピッチ1mm)を形成した。
次いで、第1透明導電膜側に、複数の線状の集電極(線幅30μm、ピッチ2mm)を形成した。この集電極は、上記ビア導体と接続されるように形成した。以上により、実施例1の光発電素子を得た。
<比較例1>
絶縁溝の形成をレーザーにより行ったこと以外は、実施例1と同様にして比較例1の光発電素子を得た。
[出力特性(変換効率)]
得られた実施例1及び比較例1の各光発電素子の短絡電流(ISC)、開放電圧(VOC)、フィルファクター(FF)及び変換効率(Eff)を計測した。なお、上記第1透明導電膜側を光入射面として測定を行った。測定結果を表1に示す。
Figure 2017162887
表1に示されるように、実施例1の光発電素子は、比較例1に比べて高い出力特性を有することがわかる。比較例1は、レーザーにより絶縁溝を形成することで、基板等にダメージが加わることで、特性が低下したものと推察される。
本発明は、太陽光発電装置の製造などに好適に用いることができる。
11 層構造体
12 結晶半導体基板
13 第1中間層
14 n型非晶質系半導体層
15 第1透明導電膜
16 第2中間層
17 p型非晶質系半導体層
18 第2透明導電膜
21 貫通孔
22 環状領域
23 絶縁溝
24 ビア導体
25 裏面側集電極
26 端子
31 光発電素子

Claims (7)

  1. 表面側及び裏面側の最外層として一対の透明導電膜を有し、厚さ方向に貫通孔が形成されており、光照射により起電力が生じる層構造体を用意する工程、
    上記層構造体の一方の外面における上記貫通孔を囲う環状領域への透明導電膜用エッチングペーストの塗布により、絶縁溝を形成する工程、及び
    上記貫通孔に導電性材料を充填する工程
    を備える光発電素子の製造方法。
  2. 上記環状領域が、上記貫通孔と同心の円環状である請求項1に記載の光発電素子の製造方法。
  3. 上記円環状の環状領域の外径が1mm以上5mm以下であり、幅が0.03mm以上0.6mm以下である請求項2に記載の光発電素子の製造方法。
  4. 上記円環状の環状領域の内径が、上記貫通孔の外径よりも大きい請求項2又は請求項3に記載の光発電素子の製造方法。
  5. 上記透明導電膜用エッチングペーストの塗布をスクリーン印刷により行う請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の光発電素子の製造方法。
  6. 上記層構造体が、n型の結晶半導体基板と、この結晶半導体基板の一方の面側に以下の順で積層される第1中間層及びn型非晶質系半導体層と、上記結晶半導体基板の他方の面側に以下の順で積層される第2中間層及びp型非晶質系半導体層とをさらに有し、
    上記第1中間層が、真性非晶質系半導体、又は上記n型非晶質系半導体層を形成するn型非晶質系半導体よりもドープ量が少ないn型非晶質系半導体から形成され、
    上記第2中間層が、真性非晶質系半導体から形成されている請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の光発電素子の製造方法。
  7. 表面側及び裏面側の最外層として一対の透明導電膜を有し、厚さ方向に貫通孔が形成されており、光照射により起電力が生じる層構造体と、
    上記貫通孔を充填するビア導体と
    を備え、
    上記層構造体が、上記透明導電膜の一方の外面側に上記貫通孔を囲うように形成され、上記一方の透明導電膜を絶縁する絶縁溝を有する光発電素子。
JP2016043942A 2016-03-07 2016-03-07 光発電素子の製造方法及び光発電素子 Pending JP2017162887A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016043942A JP2017162887A (ja) 2016-03-07 2016-03-07 光発電素子の製造方法及び光発電素子

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016043942A JP2017162887A (ja) 2016-03-07 2016-03-07 光発電素子の製造方法及び光発電素子

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2017162887A true JP2017162887A (ja) 2017-09-14

Family

ID=59857209

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016043942A Pending JP2017162887A (ja) 2016-03-07 2016-03-07 光発電素子の製造方法及び光発電素子

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2017162887A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109473492A (zh) * 2018-12-20 2019-03-15 江苏日托光伏科技股份有限公司 适合规模化量产的mwt异质结硅太阳电池及其制备方法
JP2019102794A (ja) * 2017-12-05 2019-06-24 君泰創新(北京)科技有限公司Beijing Juntai Innovation Technology Co.,Ltd 太陽エネルギー電池シート及びその製造方法、太陽エネルギー電池ストリングと光電池アセンブリ
CN116741878A (zh) * 2023-06-21 2023-09-12 新源劲吾(北京)科技有限公司 一种用于增加彩色光伏效能方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019102794A (ja) * 2017-12-05 2019-06-24 君泰創新(北京)科技有限公司Beijing Juntai Innovation Technology Co.,Ltd 太陽エネルギー電池シート及びその製造方法、太陽エネルギー電池ストリングと光電池アセンブリ
CN109473492A (zh) * 2018-12-20 2019-03-15 江苏日托光伏科技股份有限公司 适合规模化量产的mwt异质结硅太阳电池及其制备方法
CN116741878A (zh) * 2023-06-21 2023-09-12 新源劲吾(北京)科技有限公司 一种用于增加彩色光伏效能方法
CN116741878B (zh) * 2023-06-21 2024-03-08 新源劲吾(北京)科技有限公司 一种用于增加彩色光伏效能方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8569100B2 (en) Solar cell and manufacturing method thereof
JPWO2005109524A1 (ja) 太陽電池及びその製造方法
KR20140014137A (ko) 태양전지용 스크린 제판 및 태양전지의 전극의 인쇄 방법
JP2013239476A (ja) 光起電力装置およびその製造方法、光起電力モジュール
JP6410951B2 (ja) 太陽電池セルおよび太陽電池セルの製造方法
US9761749B2 (en) Photoelectric conversion device
WO2015114922A1 (ja) 光電変換装置および光電変換装置の製造方法
JP2017162887A (ja) 光発電素子の製造方法及び光発電素子
JPWO2015064354A1 (ja) 太陽電池
JP5139502B2 (ja) 裏面電極型太陽電池
WO2016125430A1 (ja) 裏面接合型太陽電池
JP2010080578A (ja) 光電変換素子およびその製造方法
JP6688244B2 (ja) 高効率太陽電池の製造方法及び太陽電池セルの製造システム
JP6330108B1 (ja) 高光電変換効率太陽電池及び高光電変換効率太陽電池の製造方法
JP2013219119A (ja) 光電変換装置およびその製造方法
JP2008205398A (ja) 光電変換素子およびその製造方法
CN105826408A (zh) 局部背表面场n型太阳能电池及制备方法和组件、系统
TWI415272B (zh) 太陽能電池背面點接觸的製造方法
JP2014146553A (ja) 太陽電池の電極用導電性ペーストおよびその製造方法
US11222991B2 (en) Solar cell and method for manufacturing the same
JP2014086589A (ja) 太陽電池セルの製造方法および太陽電池セル
JP6153885B2 (ja) 裏面接合型太陽電池
JP2011018748A (ja) 太陽電池セルの製造方法
JP2011187906A (ja) 太陽電池素子およびその製造方法
JP6371883B2 (ja) 裏面接合型太陽電池の製造方法