JP2017162816A - 透明導電膜および積層構造体の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】金属酸化物を主成分として含む透明導電膜を、原料溶液を霧化または液滴化して生成されるミストまたは液滴を、キャリアガスでもって基体まで搬送し、ついで該基体上で該ミストまたは該液滴を加熱により熱反応させて形成する。また、前記透明導電膜上に、半導体膜を、原料溶液を霧化または液滴化して生成されるミストまたは液滴を、キャリアガスでもって基体まで搬送し、ついで該基体上で該ミストまたは該液滴を加熱により熱反応させて形成することにより、積層構造体を得る。
【選択図】なし
Description
[1] フッ素ドープ酸化錫(FTO)を主成分として含む透明導電膜の製造方法であって、錫およびドーパントとしてフッ素を含む原料溶液を霧化または液滴化して生成されるミストまたは液滴を、キャリアガスでもって基体まで搬送し、ついで該基体上で該ミストまたは該液滴を加熱により熱反応させて結晶膜を成膜することを特徴とする透明導電膜の製造方法。
[2] 前記熱反応を、250℃〜800℃に加熱して行う前記[1]に記載の透明導電膜の製造方法。
[3] 前記熱反応を、大気圧下で行う前記[1]または[2]に記載の透明導電膜の製造方法。
[4] 前記[1]〜[3]のいずれかに記載の製造方法により透明導電膜を得て、得られた透明導電膜上に、半導体膜が積層する積層構造体の製造方法であって、前記半導体膜が、原料溶液を霧化または液滴化して生成されるミストまたは液滴を、キャリアガスでもって基体まで搬送し、ついで該基体上で該ミストまたは該液滴を加熱により熱反応させて成膜することにより行うことを特徴とする積層構造体の製造方法。
[5] 前記半導体膜が、結晶性金属酸化物を主成分として含む前記[4]記載の積層構造体の製造方法。
[6] 前記結晶性金属酸化物が、ガリウム、インジウムおよびアルミニウムからなる群から選ばれる1種または2種以上の金属を含有する前記[5]記載の積層構造体の製造方法。
[7] 前記結晶性金属酸化物が、α−Ga2O3、β−Ga2O3またはこれらを含む結晶である前記[5]または[6]に記載の積層構造体の製造方法。
[11] 前記熱反応を、250℃〜800℃に加熱して行う前記[4]〜[7]のいずれかに記載の積層構造体の製造方法。
原料溶液は、金属酸化物の原料であって、霧化または液滴化が可能な材料を含んでいれば特に限定されないが、前記原料溶液として、前記金属を錯体または塩の形態で有機溶媒または水に溶解または分散させたものを好適に用いることができる。錯体の形態としては、例えば、アセチルアセトナート錯体、カルボニル錯体、アンミン錯体、ヒドリド錯体などが挙げられる。塩の形態としては、例えば、塩化金属塩、臭化金属塩、ヨウ化金属塩、フッ化金属塩などが挙げられる。
前記基体は、前記結晶膜を支持できるものであれば特に限定されない。前記基体の材料も、本発明の目的を阻害しない限り特に限定されず、公知の基体であってよく、有機化合物であってもよいし、無機化合物であってもよい。前記基体の形状としては、例えば、平板や円板等の板状、繊維状、棒状、円柱状、角柱状、筒状、螺旋状、球状、リング状などが挙げられるが、本発明においては、基板が好ましい。基板の厚さは、本発明においては特に限定されないが、好ましくは、10〜2000μmであり、より好ましくは50〜800μmである。
まず、図1を用いて、本実施例で用いたミストCVD装置1を説明する。ミストCVD装置1は、キャリアガスを供給するキャリアガス源2aと、キャリアガス源2aから送り出されるキャリアガスの流量を調節するための流量調節弁3aと、キャリアガス(希釈)を供給するキャリアガス(希釈)源2bと、キャリアガス(希釈)源2bから送り出されるキャリアガス(希釈)の流量を調節するための流量調節弁3bと、原料溶液4aが収容されるミスト発生源4と、水5aが入れられる容器5と、容器5の底面に取り付けられた超音波振動子6と、成膜室7と、ミスト発生源4から成膜室7までをつなぐ供給管9と、成膜室7内に設置されたホットプレート8を備えている。ホットプレート8上には、基板10が設置されている。
錫(Sn)を1モル%添加した臭化インジウム(InBr3)0.025mol/Lの水溶液を調整し、これを原料溶液とした。
上記2.で得られた原料溶液4aをミスト発生源4内に収容した。次に、基板10として、1辺が10mmの正方形の結晶成長用基板をホットプレート8上に設置させ、ホットプレート8を作動させて成膜室7内の温度を500℃にまで昇温させた。次に、流量調節弁3(3a、3b)を開いてキャリアガス源2(2a、2b)からキャリアガスを成膜室7内に供給し、成膜室7の雰囲気をキャリアガスで十分に置換した後、キャリアガスの流量を5L/minに、キャリアガス(希釈)の流量を0.5L/minにそれぞれ調節した。なお、キャリアガスとして窒素を用いた。
次に、超音波振動子6を2.4MHzで振動させ、その振動を、水5aを通じて原料溶液4aに伝播させることによって、原料溶液4aを微粒子化させて原料微粒子4bを生成した。この原料微粒子4bが、キャリアガスによって成膜室7内に導入され、大気圧下、500℃にて、成膜室7内で反応して、基板10上に薄膜を形成した。なお、成膜時間は20分であった。
上記4.にて得られたITO膜につき、比抵抗を測定したところ、1.84×10−4Ωcmであった。また、スパッタリングにより成膜した膜と透過度を比較評価したところ、本発明のITO膜の方が、300nm〜550nmの波長において、10%以上も透過度に優れていた。
上記1.〜4と同様にして得られたITO膜に、さらに、酸化ガリウム膜を成膜した。成膜条件は、上記2.の原料溶液を、臭化ガリウム0.1mol/Lの水溶液を調整し、この際、さらに48%臭化水素酸溶液を体積比で10%となるように含有させ、これを原料溶液としたこと以外は、上記1.〜4.と同様にして成膜した。得られた積層構造体につき、薄膜用XRD回折装置を用いて、膜を同定した。その結果、ITO膜は、コランダム構造およびビックバイト構造を有することがわかった。また、酸化ガリウム膜は、β−Ga2O3であった。
また、前記のスパッタリングにより成膜した膜を用いて、ITO膜上に、さらに、酸化ガリウム膜を成膜し、積層構造体を得た。成膜条件は、上記と同様である。その結果、スパッタリングによるITO膜では、剥離が見られ、十分な密着性が得られなかった。一方、本発明の積層構造体では、剥離等は一切みられず、良好な密着性を有していた。
2a キャリアガス源
2b キャリアガス(希釈)源
3a 流量調節弁
3b 流量調節弁
4 ミスト発生源
4a 原料溶液
4b 原料微粒子
5 容器
5a 水
6 超音波振動子
7 成膜室
8 ホットプレート
9 供給管
10 基板
Claims (8)
- フッ素ドープ酸化錫(FTO)を主成分として含む透明導電膜の製造方法であって、錫およびドーパントとしてフッ素を含む原料溶液を霧化または液滴化して生成されるミストまたは液滴を、キャリアガスでもって基体まで搬送し、ついで該基体上で該ミストまたは該液滴を加熱により熱反応させて結晶膜を成膜することを特徴とする透明導電膜の製造方法。
- 前記熱反応を、250℃〜800℃に加熱して行う請求項1に記載の透明導電膜の製造方法。
- 前記熱反応を、大気圧下で行う請求項1または2に記載の透明導電膜の製造方法。
- 請求項1〜3のいずれかに記載の製造方法により透明導電膜を得て、得られた透明導電膜上に、半導体膜を積層する積層構造体の製造方法であって、前記半導体膜の積層を、原料溶液を霧化または液滴化して生成されるミストまたは液滴を、キャリアガスでもって基体まで搬送し、ついで該基体上で該ミストまたは該液滴を加熱により熱反応させて成膜することにより行うことを特徴とする積層構造体の製造方法。
- 前記半導体膜が、結晶性金属酸化物を主成分として含む請求項4記載の積層構造体の製造方法。
- 前記結晶性金属酸化物が、ガリウム、インジウムおよびアルミニウムからなる群から選ばれる1種または2種以上の金属を含有する請求項5記載の積層構造体の製造方法。
- 前記結晶性金属酸化物が、α−Ga2O3、β−Ga2O3またはこれらを含む結晶である請求項5または6に記載の積層構造体の製造方法。
- 前記熱反応を、250℃〜800℃に加熱して行う請求項4〜7のいずれかに記載の積層構造体の製造方法。
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