JP2017162637A - フレキシブル電池 - Google Patents
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Abstract
【課題】携帯電子機器、携帯電子端末などの動力源として使用されるフレキシブル電池において、ネジリの変形を発生させても、ラミネートフィルム外装体にシワやクラックが発生しないフレキシブル性を有し、電池の品質、信頼性を向上させること。【解決手段】方形の電極群と、上記電極群の一面を覆う第1フィルムと、上記電極群の他面を覆う第2フィルムと、を含み、上記第1フィルムまたは上記第2フィルムの少なくとも1方に第1波部があり、上記波部の稜線と、上記方形の電極群の長辺とが成す角が鋭角であるフレキシブル電池を用いる。【選択図】 図8
Description
本発明は、フレキシブル電池に関するものである。
スマートフォンや腕時計型端末など、コンパクトな形状を有する携帯電子機器、携帯電子端末では、その動力源として薄型形状を有するパウチ型電池が用いられている。
このパウチ型電池は、金属箔や樹脂層から成る厚み0.1mm程度の2枚のラミネートフィルム外装体の間に、シート状の正極、負極およびセパレータからなる電極群を包み込み、液体、ゲルまたは固体の電解質が注入された構成になっている。このような携帯機器は使用環境が過酷であるため、このラミネートフィルム外装体は、外力による衝撃などで変形損傷した場合や、ラミネートフィルム外装体自身の寿命や温度変化による劣化などで、中の電解質が漏れ出さないように丈夫な材質が選定されている。
一方、携帯電子機器においては、身に付けるために例えば手首の形状に合わせてあらかじめ湾曲させているもの、携帯性を向上させるために変形させているものがあり、その形状に合わせて内蔵のパウチ型電池も変形させる必要がある。つまり、電池が変形できるフレキシブル電池である必要性がある。
また、携帯している最中や使用時に何らかの外力が加わり、携帯電子機器やパウチ型電池が変形する可能性もある。このようにパウチ型電池が変形しても、破損して使用不能にならない様に、パウチ型電池の更なる薄型化やフレキシブル化が要望されている。
また、携帯している最中や使用時に何らかの外力が加わり、携帯電子機器やパウチ型電池が変形する可能性もある。このようにパウチ型電池が変形しても、破損して使用不能にならない様に、パウチ型電池の更なる薄型化やフレキシブル化が要望されている。
パウチ型電池の品質信頼性を向上させるためには、強度が高いラミネートフィルム外装体が必要であるが、フレキシブル性の向上のためには柔らかい材料が必要である。また、薄型化のためは、さらに薄いラミネートフィルム外装体が必要であるが、厚みが薄くなると伸縮性が悪くなり、フレキシブル化が難しくなる。品質信頼性の向上や薄型化に対して、フレキシブル化は、相反する条件となっている。
従来のパウチ型電池では、丈夫で伸縮性の乏しいラミネートフィルム外装体全体に波状部を形成することで、外装体全体のフレキシブル性(柔軟性)を高めることが提案されている。(例えば、特許文献1参照。)。
図19は、特許文献1に記載された従来のフレキシブル性を有する薄型パウチ電池を示す斜視図である。図19において、上側に配置されるラミネートフィルム外装体201と下側に配置されるラミネートフィルム外装体202の間に、正極と負極の電極や電解質が密閉されている。このラミネートフィルム外装体201、202の表面には、一方向に直進的に伸び、互いに平行に配列された波203が形成されており、ラミネートフィルム外装体201、202のフレキシブル性を向上させている。
図20A、図20Bに、図19の薄型パウチ電池の湾曲前後の状態を示す。また、図21A、図21Bに、図20A、図20Bの湾曲方向の断面図をそれぞれ示す。図20Aで薄型パウチ電池を方向206へ湾曲させると、上面の波203は、図21Bのように伸ばされる。
図21Aに示すように、湾曲前の膨らみ部の上面の波203の展開長さL1、図21Bに示すように、湾曲後における波203の上面の周長L2とした時、湾曲前の展開長さL1が湾曲後の周長L2以上(L1≧L2)となるように、湾曲前の膨らみ部の上面の波203を設定する。この状態で薄型パウチ電池を図20Bのように湾曲させると、上面の波203が伸ばされることにより、下側のラミネートフィルム外装体202と上側のラミネートフィルム外装体201の展開長の差が吸収される。その結果、ラミネートフィルム外装体201、202の表面にシワやクラック(割れ)が発生することを抑制できる。
薄型パウチ電池を内蔵する携帯端末機器は、さまざまな外力を受けるため、その薄型パウチ電池もさまざまに変形する。特に大きな変形形態として、湾曲とネジリがある。
湾曲に関しては、従来の構成によれば、ラミネートフィルム外装体201、202の膨らみ部に形成された波203により、湾曲してもその波203が伸ばされることで、シワやクラック(割れ)は発生しない。
次に、ネジリの状態を説明する。図22A、図22Bに薄型パウチ電池にネジリを発生させる前後の状態の斜視図を示す。また、図23に、そのネジリを発生させた状態におけるX−Y断面図を示す。
図22Aに、薄型パウチ電池にかかる力107を示す。結果、力107が、薄型パウチ電池にかかると、図22Bのように薄型パウチ電池がネジリ形状へ変形する。結果、軸210を基準に、ネジリを行なわれる。図23に示すように、膨らみ部209が内側となるように変形する。膨らみ部209の上面は、ラミネートフィルム外装体201、202に対して、展開長さが短くなるため、縮みの応力を受ける。しかしながら、膨らみ部209は、そのままの状態では縮むことが出来ないので、シワとなって発生する。
図24A、図24Bにネジリを発生させた場合のシワ211の発生状態図を示す。図24AはX−Y断面、図24Bは平面から見たシワの状態である。図24Aに示すように、膨らみ部209の上面にシワ211が発生し、そのシワ211は、図24Bに示すように、X−Y方向の対角斜め状に発生する。
ネジリを発生させた場合のシワ211は、図19に示すように、波203を設けても、生じる。これは、波203の山または谷の稜線の方向と、曲がる方向とが合っていないためである。
このシワ211はネジリの状態によって、その方向、大きさや形が変わり、発生場所もその時々で変わってくる。そのため、とても厄介である。またクラック(割れ)は電解質の漏れなど、品質に重大な影響を与える。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、外装体にネジリを発生しても、ラミネートフィルム外装体にシワやクラックが発生しない、フレキシブル電池を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、方形の電極群と、上記電極群の一面を覆う第1フィルムと、上記電極群の他面を覆う第2フィルムと、を含み、上記第1フィルムまたは上記第2フィルムの少なくとも1方に第1波部があり、上記波部の稜線と、上記方形の電極群の長辺とが成す角が鋭角であるフレキシブル電池を用いる。
用いる。
用いる。
以上のように、本発明の、電極群が内側に挿入されるラミネートフィルム外装体の膨らみ部の上面に、その部分のラミネートフィルム外装体が斜め対角線の方向に伸び縮みできるように、ラミネートフィルム外装体に波を形成した、薄型パウチ電池によれば、ラミネートフィルム外装体に、ネジリを発生させた場合においても、シワやクラックが発生しないため、電解質の漏液などの問題を解消し、品質信頼性を向上させることができる。
以下本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
<ネジリにおけるシワ発生>
まず、ネジリにおけるシワ発生について、説明する。図1A〜図1Eの斜視図に、実施の形態の薄型パウチ電池の概略製造工程図を示す。
<ネジリにおけるシワ発生>
まず、ネジリにおけるシワ発生について、説明する。図1A〜図1Eの斜視図に、実施の形態の薄型パウチ電池の概略製造工程図を示す。
図1Aは、薄型パウチ電池の最外装となるラミネートフィルム外装体101である。このラミネートフィルム外装体101は、電池完成後における中の電解液が漏液しないように、アルミやステンレスなどの金属をベースにした、厚さ0.1mm程度の薄いフィルム状の材料である。
次に、図1Bが、ラミネートフィルム外装体101に、型を押し付け、電極群を挿入するための膨らみ部102を成形する。
次に、図1Cに示すように、膨らみ部102の上面に、この薄型パウチ電池を湾曲させてもシワが発生しないように、型を押し付け、波103を成形する。ただし、湾曲させたり変形させたりする必要が無い場合は、波103を成形する必要性は無い。
次に、図1Dに示すように、ラミネートフィルム外装体101の曲げ位置104を基準に2つに折り曲げ、膨らみ部102に電極群105を挿入する。電極群105は、銅やアルミや樹脂などの正極、負極、セパレータなどからなる電極の集合体で、発電するための心臓部であり、この電極群105の大きさにより、発電能力が決定される。また、この薄型パウチ電池は携帯端末機器に内蔵するため、その機器に合わせてその電極群105の大きさが設定される必要性もある。小さいものでは外形が10mm×10mm程度のものから、標準的には30mm×30mm程度の物、さらに大きい物まで、仕様用途によって多くの大きさが存在する。正極、負極、セパレータの積層枚数により、電極群105の厚みが決定されるが、0.5mm〜1.0mmが標準的に採用される。
電極群105の大きさに合わせて、膨らみ部102が設定され、電極群105よりも膨らみ部102が大きいと、電極群105との間に隙間が発生し、電極群105のズレが発生するので、隙間が無いように設定する。
次に膨らみ部102に電解液を注入後、膨らみ部102の外周部の2枚のラミネートフィルム外装体101を接合し、図1Eに示す薄型パウチ電池が完成する。このときの接合幅は、1mm〜5mm程度に設定する。
図2A、図2Bに、この薄型パウチ電池にネジリを発生させる場合の力の方向と、力がかかった時の斜視図を、それぞれ示す。図3に、その時に発生するシワの斜視図を示す。
図2Aに示すように、軸106を基準に、力107がかかると、この薄型パウチ電池は、図2Bにように変形した状態となる。この時、膨らみ部102の上面には、図3に示すように膨らみ部102の上面の対角線方向にシワ108が発生する。
図4に、解析によりネジリを発生させた場合の、ラミネートフィルム外装体101の動きとシワ108の発生状況を可視化した模式図を示す。ラミネートフィルム外装体101にネジリを発生させると、膨らみ部102周辺のラミネートフィルム外装体101が、対角線中央部の方向へ移動し、ラミネートフィルム外装体101が寄せ集められることでシワ108が発生しているのが分かる。
ネジリを発生させた場合の、図2A,図2Bにおけるネジリの軸106に対しての波の部分断面図を図5に示す。ラミネートフィルム外装体101に形成された波103は、波の山の稜線または谷の稜線に対して垂直な方向109に伸び縮み可能である。しかし、ネジリを発生させると対角中央の方向110にラミネートフィルム外装体101が寄せられ移動し、この波103はこの方向110へは伸び縮み出来ないため、シワが発生してしまう。
次に、力107を図6に示すように、図2Aと逆方向に印加する。そうすると、シワ111が、図7で示すように発生する。結果、かかる力の方向により、膨らみ部102の4コーナー部を結ぶ対角線で、X形状にシワ111(図7)、シワ108(図3)が発生する(図3、図7)。
以上のような、ネジリにおけるシワ発生の課題に対しての解決手段を以下に説明する。
以上のような、ネジリにおけるシワ発生の課題に対しての解決手段を以下に説明する。
(実施の形態1)
図8に示すように実施の形態1では、上側のラミネートフィルム外装体101における膨らみ部102の上面に第1波部103aが形成されている。この第1波部103aの山もしくは谷の稜線は、膨らみ部102の側面114に対して、鋭角の角度θになるようになっている。
図8に示すように実施の形態1では、上側のラミネートフィルム外装体101における膨らみ部102の上面に第1波部103aが形成されている。この第1波部103aの山もしくは谷の稜線は、膨らみ部102の側面114に対して、鋭角の角度θになるようになっている。
膨らみ部102は、内部にある電極群によるものである。この電極群は方形である。この方形の長辺と、上記稜線とのなす角度θが鋭角とも言える。以下同様である。
この波103の大きさは、薄型パウチ電池を変形させる度合いに合わせて設定する必要がある。大きく変形させる場合は、波103の展開長が必要なため、第1波部103aのピッチを細かく第1波部103aの高さを高くする必要がある。
しかし、展開長を長くするため、膨らみ部102を伸ばし過ぎると、第1波部103aを加工した時点で、ラミネートフィルム外装体101が極端に薄くなったり、破れたりする可能性がある。そのため、波ピッチ1.0mm、波高さ0.5mmを基本に、変形の状態に合わせて適宜設定する。
この薄型パウチ電池に、軸106に対してネジリを発生させた力107の配置を図9Aに、ネジリが発生した状態の薄型パウチ電池を図9Bに示す。図9BのX−Y断面を図10に示す。
図8で、膨らみ部102に形成されている第1波部103aは、膨らみ部102の側面114に対して鋭角θになっている。このため、X−Yの断面は、波の山と谷が交互に繰り返されている状態となる(図10)。
ネジリを発生させると、X−Y方向で膨らみ部102の上面が伸び縮みする。実施の形態の波では、X−Y方向ではどの断面でも第1波部103aが形成されており、その波の伸び縮み効果により、ラミネートフィルム外装体101も伸び縮みするため、ネジリを作用させてもシワが発生しない。
第1波部103aの山もしくは谷の稜線と膨らみ部の側面114との角度θは、プラス方向とマイナス方向のネジリに対応させるため、45度を基準とし、膨らみ部102の大きさや高さ、ネジリの軸106の場所、ネジリの角度などにより、45度±20度の範囲、好ましくは、45度±10度の範囲で適宜設定する。
以降の実施の形態について、特に記載していない事項や数値は、実施の形態1と同様である。
(実施の形態2)
図8に示す第1波部103aにて、図11Aに示す様に図9Aと逆方向のネジリを発生させる力107を印加する。その結果、X−Y方向へ波の伸び縮みが出来ないため、波の山の稜線または谷の稜線部が折れた状態になり、図12に示すようなシワ116が発生する。
(実施の形態2)
図8に示す第1波部103aにて、図11Aに示す様に図9Aと逆方向のネジリを発生させる力107を印加する。その結果、X−Y方向へ波の伸び縮みが出来ないため、波の山の稜線または谷の稜線部が折れた状態になり、図12に示すようなシワ116が発生する。
そこで、そのシワ116を回避するため、図13に示すように、図8と逆方向の第1波部103aを設定する。そうすることにより、図9A、図9Bと逆方向の図11A,図11Bの様なネジリを発生させても、その第1波部103aが伸び縮みするので、シワ116の発生を抑制できる。
なお、記載しない事項は実施の形態1と同様である。
(実施の形態3)
実施の形態1による図8に示す第1波部103aの方向、また実施の形態2による図13の第1波部103aの方向は、いずれも一定方向(プラス方向またはマイナス方向)へのシワに対してしか対応できない。つまり、プラスマイナスの両方の力がかかると対応できない。
(実施の形態3)
実施の形態1による図8に示す第1波部103aの方向、また実施の形態2による図13の第1波部103aの方向は、いずれも一定方向(プラス方向またはマイナス方向)へのシワに対してしか対応できない。つまり、プラスマイナスの両方の力がかかると対応できない。
そこで、図14に示すような第1波部103a、第2波部103bを設定する。ラミネートフィルム外装体101の膨らみ部102の上面には、ラミネートフィルム膨らみ部102の側面114に対して、鋭角θ1と鈍角θ2の2つの角度θを持つ第1波部103a、第2波部103bが混在し、第1波部103aと第2波部103bとがX状に交差する状態となっている。そのため、プラスマイナス方向のどちらにネジリを発生させても、それぞれの波部が、それぞれのネジリ方向に対して伸び縮みできるので、シワの発生を抑制できる。
なお、記載しない事項は上記実施の形態と同様である。
(実施の形態4)
実施の形態3における、2つの角度を混在させた第1波部103a、第2波部103bとは、プラス方向およびマイナス形状のシワ無しネジリに対して有効である。しかし、ネジリの角度が大きくなるに従って、図15に示す、中央部の2つの波がX状に交差する部分117において、シワやクラックが発生する可能性がある。その影響を回避するため、図16に示す波の形状も有効である。
(実施の形態4)
実施の形態3における、2つの角度を混在させた第1波部103a、第2波部103bとは、プラス方向およびマイナス形状のシワ無しネジリに対して有効である。しかし、ネジリの角度が大きくなるに従って、図15に示す、中央部の2つの波がX状に交差する部分117において、シワやクラックが発生する可能性がある。その影響を回避するため、図16に示す波の形状も有効である。
ネジリの角度が大きくなってくると、中央部のX状に交差する部分にネジリの応力が集中してくる。そのため、その応力を分散するため、波103がX状に交差する波の交差部113をいくつか設定し、応力を分散させる。このことで、ネジリ角度が大きくても、シワやクラックを緩和することが出来る。この図16での実施例は、交差部113を2箇所設定しているが、ネジリ条件に合わせて、さらに増やすことも可能である。
なお、記載しない事項は上記実施の形態と同様である。
(実施の形態5)
プラス方向とマイナス方向のネジリ角度がさらに大きくなると、交差部(図15)の中央部付近の応力集中度合いも、さらに大きくなる。この応力の集中を、実施の形態4のように、X状の交差部113(図16)の数を増やして分散させる方法も有効であるが、応力の度合いを低減させる方法も有効である。
(実施の形態5)
プラス方向とマイナス方向のネジリ角度がさらに大きくなると、交差部(図15)の中央部付近の応力集中度合いも、さらに大きくなる。この応力の集中を、実施の形態4のように、X状の交差部113(図16)の数を増やして分散させる方法も有効であるが、応力の度合いを低減させる方法も有効である。
図17Aに、ネジリによる応力集中度合いを低減できる波を示す。波が中央部でX状に交差する部分に、円形状の第3波部118を設定して、X状の真っ直ぐな波とつなげるパターンである。中央部の応力が集中する部分に円形状の波が存在しているので、集中する応力が、円の全周にわたって作用するので、部分的な応力集中を低減することが出来る。そのため、ネジリ角度が大きくなっても、シワやクラックを抑制することが出来る。
また、図17Bに示すように、X状に交差する部分を数箇所設定し、かつ、それぞれのX状に交差する部分に円形状の第3波部118を設定することにより、さらに、有効な結果が得られる。
実施の形態1から実施の形態5に行くに従って、ネジリの条件(プラス方向やマイナス方向、ネジリ角度)が厳しくなっても、シワ無しネジリに対応することが出来る波になるが、その波も複雑になってくる。そのため、ネジリの条件に合わせて、最適な波を設定する必要がある。
なお、記載しない事項は実施の形態1と同様である。
(実施の形態6)
前述した実施の形態においては、シワ無しネジリに対して非常に有効である。更なる形態として、ネジリに対しても、かつ湾曲に対してもシワ無し状態を要望されることが予測される。ネジリにおいても湾曲においても、シワ無し状態を保持するためには、ラミネートフィルム外装体101が、あらゆる方向へ伸び縮みする必要性があるが、ネジリの場合と湾曲の場合では、伸び縮みが要求される方向が違う。1つの波を考えたときに、その波が伸び縮みできる方向は1方向しか無いので、1つの波パターンでネジリと湾曲に対応することは不可能である。そこで、数種類の波パターンを混在させることで、ネジリと湾曲に対応させることを提案する。
(実施の形態6)
前述した実施の形態においては、シワ無しネジリに対して非常に有効である。更なる形態として、ネジリに対しても、かつ湾曲に対してもシワ無し状態を要望されることが予測される。ネジリにおいても湾曲においても、シワ無し状態を保持するためには、ラミネートフィルム外装体101が、あらゆる方向へ伸び縮みする必要性があるが、ネジリの場合と湾曲の場合では、伸び縮みが要求される方向が違う。1つの波を考えたときに、その波が伸び縮みできる方向は1方向しか無いので、1つの波パターンでネジリと湾曲に対応することは不可能である。そこで、数種類の波パターンを混在させることで、ネジリと湾曲に対応させることを提案する。
図18A〜図18Cに、シワ無しでネジリと湾曲に対応できるラミネートフィルム外装体101における波のパターン図を示す。ネジリに対応するため、ラミネートフィルム外装体の膨らみ部102の側面114に対して鋭角な稜線を持つ波119と、湾曲に対応するため、ラミネートフィルム外装体101の膨らみ部102の側面114に対して垂直な稜線を持つ第4波部120を混在させている。これらの2種類の稜線の角度を持つ波を混在させているので、ネジリと湾曲に対して、それぞれの波が対応して伸び縮みするので、シワ無しで、ネジリと湾曲を行うことができる。
図18A〜図18Cにおいては、波119と第4波部120の2種類の角度を持つ波(波119に関しては、プラス角度とマイナス角度の2種類ある)を混在させている。しかし、ネジリの条件や湾曲の条件に合わせて、多数の角度を持つ波を設定しても良い。さらに、図18A、図18B、図18Cのように、ネジリや湾曲の条件に合わせて、波の混在パターンを適宜設定することでさらなる効果を得ることが出来る。
第4波部120を上記の実施の形態に加えて用いることもできる。
なお、記載しない事項は上記実施の形態と同様である。
<全体を通して>
これらの実施の形態においては、上側に配置されるラミネートフィルム外装体101に波を形成しているが、下側のラミネートフィルム外装体に、もしくは両側のラミネートフィルム外装体101に波を形成しても良い。
<全体を通して>
これらの実施の形態においては、上側に配置されるラミネートフィルム外装体101に波を形成しているが、下側のラミネートフィルム外装体に、もしくは両側のラミネートフィルム外装体101に波を形成しても良い。
上記実施の形態は、組み合わせることができる。
本発明のフレキシブル電池は、外力が作用し変形してしまう、コンパクトな携帯電子機器、携帯電子端末などの動力源として使用される、薄型パウチ電池に適用可能である。
101 ラミネートフィルム外装体
102 膨らみ部
103 波
103a 第1波部
103b 第2波部
104 位置
105 電極群
106 軸
107 力
108 シワ
109 方向
110 方向
111 シワ
113 交差部
114 側面
116 シワ
117 部分
118 第3波部
119 波
120 第4波部
201 ラミネートフィルム外装体
202 ラミネートフィルム外装体
203 波
206 方向
209 膨らみ部
210 軸
211 シワ
102 膨らみ部
103 波
103a 第1波部
103b 第2波部
104 位置
105 電極群
106 軸
107 力
108 シワ
109 方向
110 方向
111 シワ
113 交差部
114 側面
116 シワ
117 部分
118 第3波部
119 波
120 第4波部
201 ラミネートフィルム外装体
202 ラミネートフィルム外装体
203 波
206 方向
209 膨らみ部
210 軸
211 シワ
Claims (6)
- 方形の電極群と、
前記電極群の一面を覆う第1フィルムと、
前記電極群の他面を覆う第2フィルムと、を含み、
前記第1フィルムまたは前記第2フィルムの少なくとも1方に第1波部があり、
前記第1波部の稜線と、前記方形の電極群の長辺とが成す角が鋭角であるフレキシブル電池。 - 前記第1波部とともに第2波部があり、
前記第2波部の稜線と前記長辺との成す角は、鈍角である請求項1記載のフレキシブル電池。 - 前記第1波部の稜線と前記第2波部の稜線とが交わる交差部がある請求項1または2記載のフレキシブル電池。
- 前記交差部が複数ある請求項3に記載のフレキシブル電池。
- 前記交差部に、円形状の第3波部が形成されている請求項3または4に記載のフレキシブル電池。
- さらに、稜線が、前記長辺に垂直方向である第4波部を有する請求項1から5のいずれか1項に記載のフレキシブル電池。
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JP2016045257A JP2017162637A (ja) | 2016-03-09 | 2016-03-09 | フレキシブル電池 |
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Cited By (12)
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