JP2016072209A - パウチ型電池およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】パウチ型電池における外装体の封止信頼性を向上する。
【解決手段】電極および電解質を収容する収容空間が少なくとも第1方向において湾曲した湾曲形状を有する外装体を備える湾曲パウチ型電池であって、外装体は、収容空間を内側に有するカップ部が設けられた第1フィルム材と、第1フィルム材に対向して配置される第2フィルム材と、カップ部の周囲において、第1および第2フィルム材が互いに接合されて収容空間を封止する封止部と、を備え、第1フィルム材のカップ部の天面は湾曲形状を有するとともに複数の凹部または凸部が設けられ、第1方向に沿った封止部は湾曲形状を有するとともに凹部および凸部が設けられていない平らな面により構成される。
【選択図】図4

Description

本開示は、パウチ型電池およびその製造方法に関する。
従来、スマートフォンなどコンパクトな形状を有する携帯電子機器では、薄型形状を有するパウチ型電池が用いられている。
このような携帯電子機器では、その使用形態に応じて様々な形状が採用されており、様々な形状の携帯電子機器に適用できるパウチ型電池に対して、薄型化やフレキシブル化が求められている。
そのため、従来のパウチ型電池では、フィルム状の外装体全体に波状部を形成することで、外装体全体のフレキシブル性(柔軟性)が高めることが提案されている。また、外装体同士の接合部分(封止部分)では、波状部の山部分と谷部分とが重なり合うようにすることで、外装体の封止信頼性を高めることが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
国際公開第2012/140709号
近年、携帯電子機器として、人の体の一部に装着して用いるようなウェアラブル携帯端末が注目されている。例えば、手首に装着する腕時計型のウェアラブル携帯端末では、手首の表面に沿うような湾曲形態を有するため、内蔵されるパウチ型電池に対しても湾曲形状を有することが求められる。このように湾曲形状を有するパウチ型電池では、電極および電解質を収容する外装体自体も湾曲形状を有するため、外装体同士の封止部分も湾曲形状を有することになり、その封止信頼性を向上させることが求められる。
また、湾曲形状ではなく平面形状を有するようなパウチ型電池に対して、湾曲させるような外力が付与された場合にも、外装体同士の封止部分が事後的に湾曲形状を有することになり、このような場合にも封止信頼性が求められる。
従って、本開示の目的は、外装体の封止信頼性を向上できるパウチ型電池およびその製造方法を提供することにある。
上記目的を達成するために、本開示のパウチ型電池およびその製造方法は以下のように構成する。
本開示の一の態様によれば、シート状の電極と、電解質と、電極および電解質を収容する収容空間を有する外装体と、を備え、外装体は、収容空間を内側に有するカップ部が設けられた第1フィルム材と、第1フィルム材に対向して配置される第2フィルム材と、カップ部の周囲において、第1および第2フィルム材が互いに接合されて収容空間を封止する封止部と、を備え、第1フィルム材のカップ部の天面に複数の凹部または凸部が設けられ、封止部は凹部および凸部が設けられていない平らな面により構成される、パウチ型電池を提供する。
本開示の別の一の態様によれば、第1フィルム材に対して、複数の凹部または凸部が設けられた天面を有するカップ部を成形し、シート状の電極および電解質を第1フィルム材のカップ部の内側の収容空間に収容するとともに、第1フィルム材に対向して第2フィルム材を配置して、カップ部の周囲の封止部にて第1および第2フィルム材を互いに接合して収容空間を封止し、その後、第1および第2フィルム材を少なくとも第1方向において湾曲させて、第1フィルム材のカップ部の天面を湾曲形状に成形するとともに、凹部および凸部が設けられていない平らな面により構成される第1方向に沿った封止部を形状に成形する、湾曲パウチ型電池の製造方法を提供する。
本開示によれば、外装体の封止信頼性を向上できるパウチ型電池およびその製造方法を提供できる。
本開示の比較例であって、外装体を湾曲形状に成形した後に外装体にカップ部を成形する方法の説明図 本開示の比較例であって、外装体にカップ部を形成した後に外装体を湾曲形状に成形する方法の説明図 フィルム材の表面にしわが発生するメカニズムの説明図 本開示の一の実施の形態にかかる湾曲形状を有する湾曲パウチ型電池の外観図 実施の形態の湾曲パウチ型電池の製造方法の工程説明図 実施の形態の湾曲パウチ型電池の製造方法の工程説明図 実施の形態の湾曲パウチ型電池の製造方法の工程説明図 実施の形態の湾曲パウチ型電池の製造方法の工程説明図 実施の形態の湾曲パウチ型電池の製造方法の工程説明図 実施の形態の湾曲パウチ型電池の製造方法の工程説明図 実施の形態の湾曲パウチ型電池の製造方法の工程説明図 実施の形態の湾曲パウチ型電池の製造方法の工程説明図 実施の形態の湾曲パウチ型電池の製造方法の工程説明図 カップ部および波形構造の成形工程の工程説明図 カップ部および波形構造の成形工程の工程説明図 カップ部および波形構造の成形工程の工程説明図 外装体の湾曲成形工程の工程説明図 外装体の湾曲成形工程の工程説明図 外装体の湾曲成形工程の工程説明図 外装体の湾曲成形工程の工程説明図 波形構造の説明図(フラット形状時および湾曲形状時) 本開示の別の一の実施の形態にかかる平面状のパウチ型電池の外観図 実施の形態の変形例にかかる湾曲パウチ型電池の第1フィルム材の外観図 実施の形態の別の変形例にかかる湾曲パウチ型電池の第1フィルム材の外観図
(本開示の基礎となった知見)
本願の発明者らは、湾曲形状を有する湾曲パウチ型電池を鋭意研究したところ、湾曲形状に成形する際に、外装体の封止部に形態を予測できないしわが生じ、湾曲形状を有する外装体における封止信頼性が低下するという新たな課題(新たな知見)を見出した。この新たな課題について以下に説明する。
まず、湾曲形状を有する湾曲パウチ型電池を製造する場合、外装体を湾曲形状に成形した後に電極等の収容空間を形成するカップ部を外装体に成形する方法と、外装体にカップ部を成形した後に外装体を湾曲形状に成形する方法との2通りの方法が考えられる。
ここで、外装体を湾曲形状に成形した後に外装体にカップ部を成形する方法(本開示の比較例)について、図1に示す説明図を用いて説明する。
まず、外装体となる第1フィルム材111を曲げて湾曲形状に成形する(図1(a)参照)。次に、収容空間を内側に有するカップ部113を第1フィルム材111の湾曲面に成形する(図1(b)参照)。同様に湾曲形状に成形された第2フィルム材112および電極114を第1フィルム材111と重ね合わせて、カップ部113の収容空間内に電極114を収容する(図1(c)参照)。その後、カップ部113の周囲3辺におけるフィルム材111、112の重ね合わせ部分を封止し(図1(d)参照)、残りの1辺である端面より収容空間内に電解質液(電解質)115を注液する(図1(e)参照)。最後に、端面を封止するとともにカップ部113周囲の封止部分116の外側のフィルム材111、112を切断して外形形状を整えることで、湾曲形状を有する湾曲パウチ型電池101が完成する。
しかしながら、図1に示すように外装体を湾曲形状に成形した後に外装体にカップ部を成形する方法では、最初に外装体を湾曲形状に成形することになるため、その後の工程では、湾曲形状を有する部材(フィルム材111、112等)を搬送することになる。そのため、部材の搬送性が低下するという問題がある。また、フィルム材111、112の重ね合わせ工程では、それぞれの部材における湾曲形状を同一としておく必要があり、また重ね合わせ時の位置合わせに手間を要するという問題もある。さらに、湾曲形状を有するフィルム材同士を確実に接合して外装体の封止処理を行う必要があり、封止信頼性を向上させることが難しいという課題もある。また、外装体が湾曲形状とされた状態にて電解質液の注液が行われるため、収容空間内に電解質液を均一に注液できないという問題も生じる。
このような背景のもと、本願の発明者らは、生産性、封止信頼性、および電池性能向上の観点から、湾曲パウチ型電池を製造するには、外装体にカップ部を成形した後に、外装体を湾曲形状に成形する方法が望ましいという考えに至った。ここで、外装体にカップ部を成形した後に外装体を湾曲形状に成形する方法(本開示の比較例)について、図2に示す説明図を用いて説明する。
まず、外装体となるフラット形状を有する第1フィルム材211を用意し(図2(a)参照)、フラット形状のままで第1フィルム材211にカップ部213を成形する(図2(b)参照)。同様にフラット形状を有する第2フィルム材212および電極を第1フィルム材211と重ね合わせて、カップ部213の収容空間内に電極を収容する(図2(c)参照)。その後、カップ部213の周囲3辺におけるフィルム材211、212の重ね合わせ部分を封止し、残り1辺である端面より収容空間内に電解質液を注液するとともに、その端面を封止する。その後、外装体を曲げて湾曲形状に成形し、湾曲形状を有する湾曲パウチ型電池201が完成する(図2(d)参照)。
しかしながら、図2(d)に示すように、カップ部213が成形された状態の外装体を湾曲形状に成形しようとすると、カップ部213の周囲におけるフィルム材211の表面、特に封止部分216にしわが生じることが判明した。また、図2(e)に示すように、第2フィルム材212の表面にもしわが生じることが判明した。
このようなしわの形態は予測できるものではなく、特に第1フィルム材211と第2フィルム材212との接合部分である封止部分216に予測できないようなしわ(皺)が形成される。封止された部分にしわが発生すると、封止部分が剥離してしまう可能性があり、封止信頼性を低下させる。剥離するとその部分から中の電解質液が漏れて(漏液)しまうおそれがある。
このように、本願の発明者らは、湾曲形状を有する湾曲パウチ型電池において、外装体を湾曲形状に成形する際にフィルム材の表面にしわが生じ、このしわが外装体の封止信頼性を低下させるという新たな課題を見出し、この課題を解決すべく本開示に至った。
なお、平面形状を有する平面状のパウチ型電池に対して、外力が付与されて事後的に湾曲形状とされるような場合においても、フィルム材の表面にしわが生じ、このしわが外装体の封止信頼性を低下させるという課題は共通している。
(本開示の態様)
本開示の第1態様によれば、シート状の電極と、電解質と、電極および電解質を収容する収容空間を有する外装体と、を備え、外装体は、収容空間を内側に有するカップ部が設けられた第1フィルム材と、第1フィルム材に対向して配置される第2フィルム材と、カップ部の周囲において、第1および第2フィルム材が互いに接合されて収容空間を封止する封止部と、を備え、第1フィルム材のカップ部の天面に複数の凹部または凸部が設けられ、封止部は凹部および凸部が設けられていない平らな面(凹凸のない面)により構成される、パウチ型電池を提供する。
本開示の第2態様によれば、外装体において収容空間は少なくとも第1方向において湾曲した湾曲形状を有し、第1フィルム材のカップ部の天面は湾曲形状を有するとともに複数の凹部または凸部が設けられ、第1方向に沿った封止部は湾曲形状を有するとともに凹部および凸部が設けられていない平らな面により構成される、第1態様に記載のパウチ型電池を提供する。
本開示の第3態様によれば、第1フィルム材のカップ部の天面は平面形状を有するとともに複数の凹部または凸部が設けられ、第1方向に沿った封止部は平面形状を有するとともに凹部および凸部が設けられていない平らな面により構成される、第1態様に記載のパウチ型電池を提供する。
本開示の第4態様によれば、第1フィルム材のカップ部の天面において、複数の凹部または凸部は第1方向に交差する第2方向に沿って延在している、第1から第3態様に記載のパウチ型電池を提供する。
本開示の第5態様によれば、第1フィルム材のカップ部において、天面の一端から他端にまで複数の凹部または凸部が延在している、第4態様に記載のパウチ型電池を提供する。
本開示の第6態様によれば、第1フィルム材のカップ部の天面が、第1方向に沿って凹部と凸部とが交互に配置された波形構造を有する、第4または第5態様に記載のパウチ型電池を提供する。
本開示の第7態様によれば、第1フィルム材のカップ部の天面の波形構造において、第1方向端部側の凹凸高さは中央部分の凹凸高さよりも高い、第6態様に記載のパウチ型電池を提供する。
本開示の第8態様によれば、第1フィルム材のカップ部の天面の波形構造において、第1方向端部側の凹凸ピッチは中央部分の凹凸ピッチよりも狭い、第6態様に記載のパウチ型電池を提供する。
本開示の第9態様によれば、第2フィルム材は凹部および凸部が設けられていない平らな面に形成されている、第1から第8態様のいずれか1つに記載のパウチ型電池を提供する。
本開示の第10態様によれば、第1フィルム材に対して、複数の凹部または凸部が設けられた天面を有するカップ部を成形し、シート状の電極および電解質を第1フィルム材のカップ部の内側の収容空間に収容するとともに、第1フィルム材に対向して第2フィルム材を配置して、カップ部の周囲の封止部にて第1および第2フィルム材を互いに接合して収容空間を封止し、その後、第1および第2フィルム材を少なくとも第1方向において湾曲させて、第1フィルム材のカップ部の天面を湾曲形状に成形するとともに、凹部および凸部が設けられていない平らな面(凹凸のない面)により構成される第1方向に沿った封止部を湾曲形状に成形する、パウチ型電池の製造方法を提供する。
(実施の形態)
以下に、本開示にかかる実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
本開示の一の実施の形態にかかるパウチ型電池の構成を説明するに先だって、外装体を曲げて湾曲形状に成形する際に、フィルム材の表面にしわが発生するメカニズムについて、図3の説明図を用いて説明する。
図3(a)に示すように、外装体を構成する第1フィルム材211について考える。第1フィルム材211の中央部分には、収容空間を構成する凹状の部分であるカップ部213が成形されている。ここで、フラット形状を有する状態にて、カップ部213の天面(すなわち凹状の部分の底面)の表面長さをAとし、カップ部213の周囲側方におけるカップ部213の表面長さAに対応する第1フィルム材211の表面長さをBとする。なお、これらの表面長さA、Bは、第1フィルム材211を曲げる方向である第1方向D1に沿った第1フィルム材211の表面の長さである。
図3(b)に示すように、第1フィルム材211がフラット形状を有する状態では、表面長さA=表面長さBとなる。図3(c)に示すように、第1フィルム材211を第1方向D1において湾曲させて湾曲形状を有する状態とすると、カップ部213の表面における湾曲形状の曲率半径R1と、カップ部213の周囲側方部分の表面における湾曲形状の曲率半径R2とは、R1>R2と相違する。そのため、カップ部213の表面における湾曲形状の湾曲長さ(周長)C(表面長さAに相当する部分)は、カップ部213の周囲側方部分の表面における湾曲形状の湾曲長さ(周長)D(表面長さBに相当する部分)とは、C>Dと相違することになる。
第1フィルム材211としては、金属製フィルム材などが用いられることが多く、第1フィルム材211自体は大きな収縮性を有するような材料ではない。そのため、カップ部213の表面における湾曲形状の湾曲長さ(周長)Cが、フラット形状時の表面長さAよりも伸びることは難しい。その結果、カップ部213の周囲側方部分の表面における湾曲形状の湾曲長さ(周長)Dが、フラット形状時の表面長さBよりも小さくなるようにカップ部213の周囲側方部分の表面にしわが生じる。カップ部213の天面よりも曲率半径が小さいフィルム材211、212の表面では、カップ部213の周囲側方部分の表面と同様にしわが生じる可能性がある。これが、しわ発生のメカニズムである。
(湾曲パウチ型電池)
本開示の一の実施の形態にかかるパウチ型電池として、湾曲形状を有する湾曲パウチ型電池の構成を、図4の外観図を用いて説明する。
図4に示すように、本実施の形態の湾曲パウチ型電池1は、第1フィルム材11と第2フィルム材12とが接合され、内部に収容空間を有する外装体10と、収容空間内に収容されるシート状の電池および電解質液(電解質)とを備える。
外装体10は、略四角形シート状の形状を有しており、収容空間が第1方向D1において湾曲した湾曲形状を有する。具体的には、外装体10は、第1方向D1における図示右側部分に湾曲形状を有し、図示左側部分に湾曲されていない平坦部分を有している。なお、本実施の形態では、外装体10が部分的に湾曲形状を有する場合を例として説明するが、外装体10が第1方向D1に沿って全体的に湾曲形状を有するような場合であってもよい。
第1フィルム材11は、その中央部分が上方に向かって突出形成(下方に向かって凹状の部分として形成)されたカップ部13を有している。カップ部13の内側には収容空間が設けられている。カップ部13は、第1方向D1に沿って概ね延在するように形成されている。カップ部13を含む第1フィルム材11は、第1方向D1において湾曲した湾曲形状を有する。
カップ部13の天面14(突出形状の天面または凹状部分の底面)における湾曲形状を有する部分(第1方向右側部分)は、複数の凹部15aと凸部15bとが交互に配置された波形構造15を有する。具体的には、第1方向D1と直交する方向である第2方向D2に沿って、天面14の一端から他端にまで延在するように、複数の凹部15aと凸部15bとが形成されている。また、凹部15aと凸部15bとは第1方向D1に沿って交互に配置されている。図4に示す形態では、それぞれの凹部15aおよび凸部15bの凹凸高さは実質的に同じ高さ形成されており、一定の凹凸ピッチにて第1方向D1に沿って配置されている。なお、図4に示す形態では、天面14の湾曲形状を有する部分にのみ波形構造15が形成されているが、天面14の平坦部分にも波形構造が形成されていてもよい。
第2フィルム材12は、凹部および凸部が設けられていない平らな面に形成されており、第1方向D1において湾曲した湾曲形状を有する。第1フィルム材11および第2フィルム材12には、収容空間内に収容された電解質液が漏洩しないような封止特性と、外力を受けた場合に容易に破損しないような耐性とが求められる。それぞれのフィルム材11、12は、例えば金属製フィルム材により構成され、本実施の形態では、例えば、表裏面に樹脂層がコーティングされたアルミニウム製のフィルム材が用いられている。
第2フィルム材12は第1フィルム材11に重ね合わせられており、カップ部13の周囲において、第1フィルム材11と第2フィルム材12とは互いに接合されている。この接合部分が収容空間を電池外部に対して封止する封止部16となっており、封止部16はカップ部13の周囲全体(4辺周囲全体)を囲むように四角形状に連続して設けられている。なお、封止部16となっている第1フィルム11および第2フィルム12の表面は、凹部および凸部は設けられていない平らな面により構成されている。
外装体10の略四角形状の一辺には2本の端子17が設けられており、それぞれの端子17は外装体10に内蔵された電池(図示せず)に電気的に接続されている。
このような構成を有する本実施の形態の湾曲パウチ型電池1は、薄型かつ湾曲形状を有するような各種電子機器、例えば腕時計型のウェアラブル携帯端末などに用いることができる。
次に、本実施の形態の湾曲パウチ型電池1の製造方法について、図5A〜図5Iの工程説明図を用いて説明する。
図5Aに示すように、樹脂コーティングされたアルミニウム製のフィルム材を所定の形状に切断し、第1フィルム材11および第2フィルム材12を作製する。
次に、図5Bに示すように、第1フィルム材11の表面にカップ部13を成形する。このカップ部13の成形工程は、第1フィルム材11表面に対して、所定の金型(図示せず)を押し当てる型押し成形を行うことにより行われる。
具体的には、図6Aに示すように、型押し成形装置20において、上型21と下型22との間に第1フィルム材11を挿入配置する。上型21および下型22はカップ部13の大きさ・形状に応じて形成されているとともに、上型21および下型22の表面には、波形構造15に相当する形状を有する波型23が設けられている。図6Bおよび図6Cに示すように、型押し成形装置20において、上型21と下型22とを相対的に近づけて、第1フィルム材11に押し当てることにより、第1フィルム材11にカップ部13が突出形成される。それとともに、カップ部13の天面14に波形構造15が成形される。図5Bに示すように、波形構造15は、第2方向D2に沿って延在する凹部15aおよび凸部15bが、第1方向に沿って交互に配置された構造を有する。その後、図5Cに示すように、第1フィルム材11の一部の端面を切断して外形形状が整えられる。
次に、図5Dに示すように、第1フィルム材11のカップ部13内に電極18を収容するとともに、第1フィルム材11と第2フィルム材12とを位置決めして重ね合わせる(積層する)。カップ部13の内側には、収容される電極18の形状(あるいは電解質液の容量)に合わせた収容空間が設けられている。この収容空間内に電極18が収容された状態で、カップ部13の開口(凹状部分の開口)が第2フィルム材12により覆われる。なお、シート状の電極18は、例えば、シート状の正極とシート状の負極とを電解質層(電解質をシート状のセパレータに含浸させたもの)を間に挟んで積層した積層構造を有し、電極組立体と称することもできる。
その後、図5Eに示すように、カップ部13の周囲における3辺において第1フィルム材11と第2フィルム材12とが接合され、封止部16が形成される。フィルム材11、12同士の接合は、例えば熱圧着によりフィルム材表面の樹脂層を溶融して固化させることにより行われるが、接着剤を介して接合するなど、その他の接合方法を採用してもよい。なお、電極18に電気的に接続されている2本の端子は、それぞれのフィルム材11、12により構成される外装体10の外側に位置された状態で、フィルム材11、12の接合が行われる。なお、図5Eにおいて、封止部16の形成位置を理解しやすくするために、第1フィルム材11の表面において封止部16に相当する位置にハッチング模様を付している。
次に、図5Fに示すように、外装体10において未だ封止されていない一辺の端面より、外装体10の収容空間内に電解質液19を注液する。その後、図5Gに示すように、この一辺の端面において第1フィルム材11と第2フィルム材12とを接合する。これにより、外装体10において、カップ部13の周囲全体を囲むように封止部16が形成されたことになる。よって、外装体10において、電極18および電解質液19が収容空間内に収容された状態にて、収容空間が封止部16によって電池外部に対して封止された状態となる。その後、図5Hに示すように、外装体10の外周の一部を切断することで外形形状が整えられる。
次に、図5Iに示すように、外装体10が第1方向D1において湾曲した湾曲形状を有するように湾曲成形を行う。これにより、第1方向D1において湾曲形状を有する湾曲パウチ型電池1が完成する。ここで、この湾曲成形工程について、図7A〜図7Dに示す工程説明図を用いて、具体的に説明する。
図7A〜図7Dに示すように、湾曲成形工程にて用いられる湾曲成形装置30は、外装体10が載置される載置台31と、外装体10における平坦部分を載置台31との間で挟んで保持する押さえ部材32と、湾曲形状を有する湾曲型33とを備える。湾曲型33は、第1フィルム材11のカップ部13を含めた湾曲形状(電池完成品における湾曲形状)に対応する湾曲形状を有する。また、載置台31は、第2フィルム材12の湾曲形状に応じた載置面を有している。この載置台31の載置面と湾曲型33との間で外装体10が挟まれて押圧されて、外装体10が湾曲形状に成形される。
図5A〜図5Iを用いて説明した湾曲パウチ型電池1の製造方法は一例であり、その他の方法またはその他の装置を用いてもよい。例えば、湾曲成形工程では、湾曲面を有する載置台上に外装体を載置して、ローラを移動させながら湾曲面に倣うように外装体を押しつけることで湾曲成形を行ってもよい。
ここで、波形構造15を有するカップ部13を備えた第1フィルム材11のフラット形状時の模式図を図8(a)に示し、湾曲形状時の模式図を図8(b)に示す。
図8(a)、(b)に示すように、外装体10の湾曲形状において、カップ部13の天面14の湾曲の曲率半径R1は、カップ部13の周囲側方の封止部16における第1フィルム材11の表面の曲率半径R2よりも大きい。本実施の形態の湾曲パウチ型電池1では、フラット形状時にカップ部13の天面14に予め波形構造15を設けている。これにより第1方向D1におけるカップ部13の天面14の表面長さL1が長く(すなわち、波形構造15が設けられない場合よりも長く、またカップ部13の周囲側方の封止部16における表面長さL2よりも長く)なっている。さらに、このような波形構造15は、湾曲方向である第1方向D1と交差する第2方向D2に沿って延在する複数の凹部15aおよび凸部15bとにより構成されている。
これにより、第1方向D1において外装体10が曲げられる際に、カップ部13の天面14における波形構造15において、波(凹部15aおよび凸部15b)の高さが低くなり、かつ、波のピッチが第1方向D1に伸びる。その結果、カップ部13の周囲側方の封止部16の表面を第1方向D1に縮めようとする力を抑制できる。よって、湾曲形状を成形する際に、第1フィルム材11における封止部16の表面にしわが発生することを抑制できる。特に、フラット形状時のカップ部13の天面14の表面長さL1(波形構造15の凹凸表面の長さ:凹凸の展開長さ)を、湾曲形状時のカップ部13の湾曲長さL3(波形構造15の凹凸表面を考慮しない周長)以上の長さに設定しておくことが好ましい。湾曲成形が行われる際に、カップ部13の天面14を第1方向D1に十分に伸ばすことができ、カップ部13の周囲側方の封止部16の表面を第1方向D1に縮めようとする力を効果的に抑制できる。
また、外装体10における湾曲形状の最外層表面となる第1フィルム材11のカップ部13の天面14に波形構造15を設けることで、それよりも内側に位置する層において、湾曲成形時に表面を第1方向D1に縮めようとする力が生じることを抑制できる。よって、外装体10の第2フィルム材12の表面においてもしわが生じることを抑制できる。なお、カップ部13の天面14の表面長さL1は、波形構造15を構成する凹部15aおよび凸部15bの凹凸高さや間隔ピッチなどを調整することにより、所望の長さに設定できる。
本実施の形態の湾曲パウチ型電池1によれば、外装体10が第1方向D1において湾曲形状を有する場合であっても、カップ部13の天面14に波形構造15を設けていることにより、カップ部13の天面14以外の部分においてしわが発生することを抑制できる。特に、第1フィルム材11と第2フィルム材12との接合部分である封止部16の表面において、湾曲成形時に予測できないようなしわが発生することを抑制できるため、湾曲形状を有する外装体10の封止信頼性を向上できる。また、湾曲パウチ型電池1における外観(見た目)も良好にできる。
また、第1フィルム材11のカップ部13の天面14には、第1方向D1に湾曲させた後でも波形構造15が形成されており、この波形構造15を構成する凹部15aおよび凸部15bは湾曲方向である第1方向D1に交差する第2方向D2に沿って延在するように設けられている。そのため、湾曲形状に対して第1方向D1に多少の柔軟性(フレキシブル性)を構造的に持たせることができる。例えば、第1方向D1にさらに湾曲させるような外力が外装体10に付加されるような場合であっても、構造的な柔軟性により外力を吸収でき、封止部16等に応力がかかることを抑制できる。このような観点からも、外装体10の封止信頼性を向上できる。また、波形構造15の凹部15aおよび凸部15bは、第2方向D2に沿って延在しているため、第2方向D2における強度が向上する。さらに、電池が放電すると電池自身の温度が上昇するが、波形構造15により表面積が大きくなっているため、放熱性が向上する。
(平面状のパウチ型電池)
本開示の一の実施の形態にかかるパウチ型電池として、湾曲形状を有する湾曲パウチ型電池について述べてきたが、本開示は、湾曲形状を有さない平面状のパウチ型電池にも適用することができる。ここで、本開示における別の一の実施の形態にかかるパウチ型電池として、平面形状を有する平面状のパウチ型電池の構成を、図9の外観図を用いて説明する。なお、図9の平面状のパウチ型電池71において、図4の湾曲パウチ型電池1と同じ構成部材には、同じ参照符号を付して、その説明を省略する。
図9に示すように、平面状のパウチ型電池71は、第1フィルム材81と第2フィルム材82とが接合され、内部に収容空間を有する外装体80と、収容空間内に収容されるシート状の電池および電解質液(電解質)とを備える。
第1フィルム材81は、その中央部分が上方に向かって突出形成(下方に向かって凹状の部分として形成)されたカップ部83を有している。カップ部83の内側には収容空間が設けられている。
カップ部83の天面84(突出形状の天面または凹状部分の底面)には、複数の凹部85aと凸部85bとが交互に配置された波形構造85を有する。具体的には、天面84の一端から他端にまで延在するように、第2方向D2に沿って、複数の凹部85aと凸部85bとが形成されている。また、凹部85aと凸部85bとは交互に配置されている。なお、図9に示す形態では、天面84の全面に波形構造85が形成されているが、天面84の部分的に波形構造が形成されていてもよい。さらに、第2方向D2に傾斜した方向に沿って凹部と凸部とが形成されるような場合であってもよい。
平らな第2フィルム材82は第1フィルム材81に重ね合わせられており、カップ部83の周囲において、第1フィルム材81と第2フィルム材82とは互いに接合されている。この接合部分が収容空間を電池外部に対して封止する封止部86となっており、封止部86はカップ部83の周囲全体(4辺周囲全体)を囲むように四角形状に連続して設けられている。なお、封止部86となっている第1フィルム81および第2フィルム82の表面は、凹部および凸部は設けられていない平らな面により構成されている。
このように、パウチ型電池71では、第1フィルム材81のカップ部83の天面84は平面形状を有するとともに複数の凹部85aまたは凸部85bが設けられている。さらに、第1方向D1に沿った封止部86は平面形状を有するとともに凹部および凸部が設けられていない平らな面により構成される。
図9に示す平面状のパウチ型電池71においては、カップ部83の天面84に波形構造85が設けられていることにより、外装体80の柔軟性が向上する。そのため、外装体80に対して湾曲させるような外力が作用し、外装体80が変形するような場合であっても、カップ部83の天面84以外の部分においてしわが発生することを抑制できる。特に、第1フィルム材81と第2フィルム材82との接合部分である封止部86の表面において、湾曲時にしわが発生することを抑制できるため、外装体80の封止信頼性を向上できる。なお、外装体80に対して湾曲させるような外力が作用するような場合としては、平面状のパウチ型電池71に外力を付加して湾曲形態とした状態にて、装置に装備させるような場合だけでなく、一時的に外力が付加されて一時的に弾性変形するような場合を含む。
(実施の形態の変形例)
上述の実施の形態にかかる湾曲パウチ型電池1および平面上パウチ型電池71の形態は、本開示の一の形態であり、本開示のパウチ型電池はその他様々な形態を採り得る。例えば、上述の実施の形態の変形例にかかるパウチ型電池として、湾曲パウチ型電池の第1フィルム材51のカップ部53の構成を図10に示す。なお、図10では、第1フィルム材51が湾曲される前の状態(すなわちフラット形状状態)を示している。
図10に示すように、カップ部53の天面54には第2方向D2に沿って延在する複数の凹部55aおよび凸部55bが設けられている。これらの凹部55aおよび凸部55bが第1方向D1において交互に配置されることにより天面54に波形構造55が設けられている。
波形構造55は、カップ部53における中央部分P0より第1方向D1に離れるにしたがって、凹凸高さが高くなっている。例えば、中央部分P0より第1方向D1に離れた第1方向端部P1における凹部55aおよび凸部55bの凹凸高さH1(厚み方向の変位高さ)は、中央部分P0における凹凸高さH0よりも高く設定されている。
カップ部53の周囲では、中央部分P0に近い位置よりも第1方向端部P1に近い位置の方が、湾曲成形時に第1方向D1に縮めようとする応力が大きくなる。波形構造55において、上述のように凹凸高さを設定することで、中央部分P0よりも第1方向端部P1付近における第1方向D1の表面長さを長くでき、第1方向端部P1に近い位置にてしわの発生を抑制できる。
また、このような観点から、図11に示す第1フィルム材61のように、カップ部63の天面64に設けられる波形構造65の凹凸ピッチを中央部分P0と第1方向端部P1において異ならせることで、表面長さ(展開長)を変えるようにしてもよい。具体的には、波形構造65の第1方向端部P1付近の凹凸ピッチ(凹部65aまたは凸部65bの間隔)M1を、中央部分P0付近の凹凸ピッチM0よりも狭く設定することで、第1方向端部P1付近における表面長さ(展開長)を長く設定できる。
上述の実施の形態の説明では、カップ部13の天面14に設けられる波形構造15が、第2方向D2に沿ってカップ部13の一端から他端にまで延在する複数の凹部15aおよび凸部15bにより構成される場合を例として説明している。湾曲成形時にしわ発生を抑制する構造としては、このような構造のみに限定されない。
例えば、カップ部の天面に凹部または凸部が設けられていれば、第1方向D1における天面の表面長さ(凹凸表面の長さ、展開長)を長くすることができる。このような凹部および凸部は、第2方向D2に沿って延在するような場合に限られず、例えば延在しないような形状(例えば円形状)の凹部または凸部を設けてもよい。凹部または凸部がある方向に延在するような場合に、凹部または凸部が部分的に途切れているような形態であってもよい。凹部または凸部が延在する方向は、湾曲方向である第1方向D1に交差する方向であればよく、第1方向D1に対して直交する第2方向D2に限られない。
凹部または凸部は、カップ部の天面にのみ設けられる場合に限られず、フィルム材の表面におけるその他の場所にも設けてもよい。ただし、外装体において、少なくともカップ部の周囲側方、すなわち第1方向D1に沿った封止部は、凹部および凸部が設けられていない平らな面(凹凸がない面)により構成される。また、カップ部の周囲全体、すなわち封止部全体が、凹部および凸部が設けられていない平らな面により構成されることがより好ましい。上述の実施の形態の波形構造をカップ部の天面に設けることで、平らな面により構成される封止部にしわが生じることを抑制でき、外装体の封止信頼性を向上できる。
なお、上記様々な実施の形態のうちの任意の実施の形態を適宜組み合わせることにより、それぞれの有する効果を奏するようにすることができる。
本開示の湾曲パウチ型電池は、ウェアラブル携帯端末など湾曲形態を有するパウチ型電池を内蔵する携帯電子端末への適用が有用である。
1 湾曲パウチ型電池
10 外装体
11 第1フィルム材
12 第2フィルム材
13 カップ部
14 天面
15 波形構造
15a 凹部
15b 凸部
16 封止部
17 端子
18 電極
19 電解質液
D1 第1方向
D2 第2方向

Claims (10)

  1. シート状の電極と、
    電解質と、
    電極および電解質を収容する収容空間を有する外装体と、を備え、
    外装体は、
    収容空間を内側に有するカップ部が設けられた第1フィルム材と、
    第1フィルム材に対向して配置される第2フィルム材と、
    カップ部の周囲において、第1および第2フィルム材が互いに接合されて収容空間を封止する封止部と、を備え、
    第1フィルム材のカップ部の天面に複数の凹部または凸部が設けられ、封止部は凹部および凸部が設けられていない平らな面により構成される、パウチ型電池。
  2. 外装体において収容空間は少なくとも第1方向において湾曲した湾曲形状を有し、
    第1フィルム材のカップ部の天面は湾曲形状を有するとともに複数の凹部または凸部が設けられ、第1方向に沿った封止部は湾曲形状を有するとともに凹部および凸部が設けられていない平らな面により構成される、請求項1に記載のパウチ型電池。
  3. 第1フィルム材のカップ部の天面は平面形状を有するとともに複数の凹部または凸部が設けられ、第1方向に沿った封止部は平面形状を有するとともに凹部および凸部が設けられていない平らな面により構成される、請求項1に記載のパウチ型電池。
  4. 第1フィルム材のカップ部の天面において、複数の凹部または凸部は第1方向に交差する第2方向に沿って延在している、請求項1から3のいずれか1つに記載のパウチ型電池。
  5. 第1フィルム材のカップ部において、天面の一端から他端にまで複数の凹部または凸部が延在している、請求項4に記載のパウチ型電池。
  6. 第1フィルム材のカップ部の天面が、第1方向に沿って凹部と凸部とが交互に配置された波形構造を有する、請求項4または5に記載のパウチ型電池。
  7. 第1フィルム材のカップ部の天面の波形構造において、第1方向端部側の凹凸高さは中央部分の凹凸高さよりも高い、請求項6に記載のパウチ型電池。
  8. 第1フィルム材のカップ部の天面の波形構造において、第1方向端部側の凹凸ピッチは中央部分の凹凸ピッチよりも狭い、請求項6に記載のパウチ型電池。
  9. 第2フィルム材は凹部および凸部が設けられていない平らな面に形成されている、請求項1から8のいずれか1つに記載のパウチ型電池。
  10. 第1フィルム材に対して、複数の凹部または凸部が設けられた天面を有するカップ部を成形し、
    シート状の電極および電解質を第1フィルム材のカップ部の内側の収容空間に収容するとともに、第1フィルム材に対向して第2フィルム材を配置して、カップ部の周囲の封止部にて第1および第2フィルム材を互いに接合して収容空間を封止し、
    その後、第1および第2フィルム材を少なくとも第1方向において湾曲させて、第1フィルム材のカップ部の天面を湾曲形状に成形するとともに、凹部および凸部が設けられていない平らな面により構成される第1方向に沿った封止部を湾曲形状に成形する、パウチ型電池の製造方法。
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