JP2017161817A - 定着装置および画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】定着ニップ部への用紙ガイドとして案内リブや案内ローラを備えた定着装置において、カールの生じた用紙であっても、記録用紙のシワや角折れを防止できる定着装置を提供する。
【解決手段】画像定着前の記録用紙を搬入するための用紙搬入口551は、記録用紙における非画像形成面に対向する第1のガイド板551Aと、記録用紙における未定着画像形成面と対向する第2のガイド板551B(用紙案内板)とを備え、第2のガイド板551Bには、案内リブ56が設けられている。案内リブ56は、第2のガイド板551Bにおける記録用紙との対向面に形成されており、記録用紙との接触面積を最小としながら、記録用紙を定着ニップ域へ案内できるようになっている。案内リブ56は、記録用紙幅方向に沿って所定の間隔で複数配置されたリブにより構成され、各リブの高さは、記録用紙幅方向の中央で最も高く、端部に近づくにつれて徐々に低くなっている。
【選択図】図3

Description

本発明は、記録用紙にトナー像を定着させる定着装置およびそれを用いた画像形成装置に関する。
画像形成装置の定着装置では、加熱ローラおよび加圧ローラによって形成される定着ニップ部に記録用紙を搬送させ、加熱および加圧によって記録用紙にトナー像を定着させることが行われる。この時、定着ニップ部への用紙ガイドとして、定着ニップ部の上流側に案内リブや案内ローラを配置している場合がある。これらの案内リブや案内ローラは、記録用紙における画像形成面(未定着トナー像が形成されている面)側に配置される。
特許文献1には、定着ニップ上流側に案内リブを設け、搬送される記録用紙の先端を案内リブの傾斜面に当接させた後、該傾斜面に沿って記録用紙を定着ニップ部に案内することが開示されている。
特開平10−240053号公報
定着装置においては、記録用紙に裏紙を使用したり、両面印刷を行ったりする場合に、カールの生じた用紙が搬送されてくる場合がある。また、このようなカールは、通常、用紙幅方向(用紙搬送方向と直交する方向)の中央部よりも端部においてカール量が大きい。
従来の定着装置では、記録用紙を定着ニップ部に案内する案内リブや案内ローラは、その高さが用紙幅方向で均一となるように設置されている。この場合、用紙幅方向の端部でのカール量や用紙浮きが大きい場合には、最初に用紙端部が案内リブや案内ローラに深い角度で当たってしまう。このように、記録用紙の端部が案内リブや案内ローラに深い角度で当たると、衝突によって記録用紙のシワや角折れの原因になるといった課題がある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、定着ニップ部への用紙ガイドとして案内リブや案内ローラを備えた定着装置において、カールの生じた用紙であっても、記録用紙のシワや角折れを防止できる定着装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明は、定着ニップ域に記録用紙を搬送させて定着を行う定着装置であって、前記記録用紙が搬送される用紙搬送路内に設けられ、記録用紙搬送方向と直交する記録用紙幅方向に沿って複数配置され、前記定着ニップ域へと搬送される前記記録用紙を案内する用紙案内部を備え、前記記録用紙に対して前記用紙案内部が設けられる側の前記用紙搬送路の内壁からの高さを、前記用紙案内部の高さとする場合、前記用紙案内部の高さは、前記記録用紙幅方向において、中央部に配置された用紙案内部が中央部以外に配置された用紙案内部よりも高くされていることを特徴としている。
上記の構成によれば、中央部に配置された用紙案内部が中央部以外に配置された用紙案内部よりも高くされているため、搬送されてくる記録用紙は、最初にその用紙先端の中央部が中央の用紙案内部に当接する。その後の搬送において、記録用紙に生じていた記録用紙搬送方向のカールは、中央の用紙案内部からの反力を受けて低減される。そして、記録用紙の中央部以外の箇所が用紙案内部に当接する時点では、その箇所でのカール量も低減されている。その結果、記録用紙の端部等は浅い角度で用紙案内部に当接するため、用紙案内部への衝突による記録用紙のシワや角折れを抑制することが可能となる。
また、上記定着装置では、中央部に配置された用紙案内部が端部に配置された用紙案内部よりも高くされていることが好ましい。
また、上記定着装置では、前記用紙案内部の高さは、前記記録用紙幅方向において、中央部から端部にかけて徐々に低くなっていることが好ましい。
また、上記の課題を解決するために、本発明は、定着ニップ域に記録用紙を搬送させて定着を行う定着装置であって、前記記録用紙が搬送される記録用紙搬送方向と直交する記録用紙幅方向に沿って複数配置され、前記定着ニップ域へと搬送される記録用紙を、案内する用紙案内部を備え、前記用紙案内部の上流端位置は、前記記録用紙幅方向において、中央部に配置された用紙案内部が中央部以外に配置された用紙案内部よりも前記記録用紙搬送方向の上流側に位置していることを特徴としている。
上記の構成によれば、中央部に配置された用紙案内部の上流端位置が中央部以外に配置された用紙案内部の上流端位置よりも記録用紙搬送方向の上流側に位置しているため、搬送されてくる記録用紙は、最初にその用紙先端の中央部が中央の用紙案内部に当接する。その後の搬送において、記録用紙に生じていた用紙搬送方向のカールは、中央の用紙案内部からの反力を受けて低減される。そして、記録用紙の中央部以外の箇所が用紙案内部に当接する時点では、その箇所でのカール量も低減されている。その結果、記録用紙の端部等は浅い角度で用紙案内部に当接するため、用紙案内部への衝突による記録用紙のシワや角折れを抑制することが可能となる。
また、上記定着装置では、中央部に配置された用紙案内部が端部に配置された用紙案内部よりも前記記録用紙搬送方向の上流側に位置していることが好ましい。
また、上記定着装置では、前記用紙案内部の上流端位置は、前記記録用紙幅方向において、中央部から端部にかけて徐々に下流側に位置していることが好ましい。
また、上記定着装置では、前記用紙案内部は、リブまたはローラである構成とすることができる。
また、本発明の画像形成装置は、上記記載の定着装置を備えていることを特徴としている。
本発明の定着装置は、搬送されてくる記録用紙の用紙先端中央部を中央の用紙案内部に最初に当接させる。その後、記録用紙の中央部以外が用紙案内部に当接する時点では、その箇所でのカール量が低減されているため、記録用紙の端部等は浅い角度で用紙案内部に当接し、用紙案内部への衝突による記録用紙のシワや角折れを抑制することが可能となる。
本発明が適用される画像形成装置の概略構成を示す断面図である。 画像形成装置における画像形成プロセスを説明する図である。 本発明の実施の形態に係る定着装置の概略構成を示す断面図である。 実施の形態1に係る案内リブの具体例を示す図であり、第2のガイド板および案内リブを用紙幅方向から見た図である。 図4におけるA−A断面である。 (a)〜(c)は、記録用紙Pが実施の形態1に係る案内リブによって定着ニップ域へ案内される場合の様子を説明する図であり、用紙先端が最初に案内リブに当接した時の状態を示している。 (a)〜(c)は、記録用紙Pが実施の形態1に係る案内リブによって定着ニップ域へ案内される場合の様子を説明する図であり、記録用紙が図6の状態からさらに搬送された状態を示している。 (a)〜(c)は、案内リブの高さが用紙幅方向で全て同じである場合に、記録用紙Pが上記案内リブによって定着ニップ域へ案内される場合の様子を説明する図であり、用紙先端が最初に案内リブに当接した時の状態を示している。 実施の形態2に係る案内リブの具体例を示す図であり、第2のガイド板および案内リブを用紙幅方向から見た図である。 図9におけるA−A断面である。 (a)〜(c)は、記録用紙Pが実施の形態2に係る案内リブによって定着ニップ域へ案内される場合の様子を説明する図であり、用紙先端が最初に案内リブに当接した時の状態を示している。 (a)〜(c)は、記録用紙Pが実施の形態2に係る案内リブによって定着ニップ域へ案内される場合の様子を説明する図であり、記録用紙が図11の状態からさらに搬送された状態を示している。 実施の形態3に係る案内ローラ部の具体例を示す図であり、第2のガイド板および案内ローラ部を用紙幅方向から見た図である。 図13におけるA−A断面である。 実施の形態4に係る案内ローラ部の具体例を示す図であり、第2のガイド板および案内ローラ部を用紙幅方向から見た図である。 本発明の実施の形態に係る定着装置の概略構成を示す断面図である。
〔実施の形態1〕
以下、本発明の実施の形態1について、図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明が適用される画像形成装置100の概略構成を示す断面図である。図2は、画像形成装置100における画像形成プロセスを説明する図である。
画像形成装置100は、図1に示すように、本体部110、原稿読取部120、および原稿搬送装置130を具備して構成されている。本体部110は、記録用紙に画像を印字するための画像形成部を内部に有している。原稿読取部120は、本体部110の上方に配置され、原稿のコピーを行う際に原稿の読取を行う。
原稿搬送装置130は、原稿読取部120の上に配置され、装置リア側を支点にして上方に回動し、装置の手前側が開放されるようになっている。また、原稿搬送装置130は、自動読み取りモードでは、原稿セットトレイ上に載置された原稿を原稿読取部120の原稿載置台上に向かって順次搬送する。
画像形成装置100において扱われる画像データは、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の各色を用いたカラー画像に応じたもの、又は単色(例えばブラック)を用いたモノクロ画像に応じたものである。このため、画像形成装置100は、ブラック、シアン、マゼンタ、及びイエローに対応付けられた4つの画像ステーションPa、Pb、Pc、Pdを有しており、各色に応じた4種類のトナー像を形成することができる。画像ステーションPa、Pb、Pc、Pdのそれぞれは、現像装置12、感光体ドラム13、ドラムクリーニング装置14、及び帯電器15を備えている(図2参照)。
また、光走査装置11は、画像ステーションPa、Pb、Pc、Pdにおいて共通化されている。具体的には、光走査装置11は、一つのポリゴンミラーと、4つの半導体レーザ(図示せず)を備えている。それぞれの半導体レーザより出射されるレーザ光は、回転するポリゴンミラーによって、それぞれ異なる光路上を主走査方向に走査されると共に、レンズやミラー等の光学部材を介して、各画像ステーションPa、Pb、Pc、Pdの感光体ドラム13表面に入射する。
各画像ステーションPa、Pb、Pc、Pdのいずれにおいても、感光体ドラム13へのトナー像形成は以下の手順で行われる。まず、ドラムクリーニング装置14により感光体ドラム13の表面の残留トナーを除去及び回収した後、帯電器15により感光体ドラム13の表面を所定の電位に均一に帯電させる。次に、光走査装置11により感光体ドラム13の表面を露光して、その表面に静電潜像を形成し、現像装置12により該静電潜像を現像する。これにより、各感光体ドラム13の表面に各色のトナー像が形成される。
引き続いて、中間転写ベルト21を周回移動させつつ、ベルトクリーニング装置22により中間転写ベルト21の残留トナーを除去及び回収した後、各感光体ドラム13表面の各色のトナー像を、転写部16(転写ローラ16Aおよび電源16B)によって中間転写ベルト21に順次転写して重ね合わせる。これにより、中間転写ベルト21上にカラーのトナー像を形成する。
中間転写ベルト21と2次転写装置23の転写ローラとの間にはニップ域が形成されており、用紙搬送路を通じて搬送されて来た記録用紙をそのニップ域に挟み込んで搬送する。その際、中間転写ベルト21表面のカラーのトナー像が記録用紙上に転写される。そして、定着装置50にて記録用紙を加熱及び加圧し、記録用紙上のカラーのトナー像を定着させる。
一方、記録用紙は、給紙カセット18から引出されて、用紙搬送路を通じて搬送され、2次転写装置23や定着装置50を経由し、排紙ローラ32を介して排紙トレイ33へと搬出される。用紙搬送路には、記録用紙を上記ニップ域でのトナー像の転写タイミングに合わせて搬送するレジストローラ31、記録用紙の搬送を促す搬送ローラ、排紙ローラ32等が配置されている。
次に、本実施の形態に係る定着装置について、以下に説明する。
図3は本実施の形態に係る定着装置50の概略構成を示す断面図である。定着装置50は、ベルト定着方式を例示するものであり、加熱ローラ51、定着ローラ52、定着ベルト53、および加圧ローラ54を備えている。定着ベルト53は、加熱ローラ51および定着ローラ52に巻き掛けられた無端状のベルトであり、加熱ローラ51から定着ローラ52へ熱伝達できるようになっている。また、定着ベルト53は、予め定めた所定の厚み(例えば250μm)を有している。加圧ローラ54は、定着ベルト53を間に介して定着ローラに押圧されており、定着ベルト53と加圧ローラ54との間に定着ニップ域を形成するようになっている。
加熱ローラ51及び定着ローラ52は、筒状の芯金を備えている。加熱ローラ51の内側には、熱源(ここではハロゲンヒータランプ)51aが設けられている。これにより、加熱ローラ51が熱源51aによって加熱され、加熱ローラ51の熱が定着ベルト53に伝導され、さらに、定着ベルト53を介して定着ローラ52の表面に伝導されて定着ローラ52が加熱される。
定着装置50では、未定着のトナー像が形成された記録用紙を受け取り、記録用紙を定着ベルト53と加圧ローラ54との間に挟みこんで搬送する。記録用紙は、定着ベルト53と加圧ローラ54との間に挟まれつつ搬送されて、定着ニップ域で加熱及び加圧される。これにより、記録用紙上における未定着のトナー像が溶融、混合、圧接されて熱定着される。
定着装置50は、経年劣化により寿命に達した時の交換を容易にするためユニット化されており、筐体55内に加熱ローラ51、定着ローラ52、定着ベルト53、および加圧ローラ54等を収納している。筐体55には、画像定着前の記録用紙を搬入するための用紙搬入口551と、画像定着後の記録用紙を排出するための用紙排出口552とが設けられている。
用紙搬入口551は、記録用紙における非画像形成面(未定着トナー像が形成されていない面)に対向する第1のガイド板551Aと、記録用紙における未定着画像形成面(未定着トナー像が形成されている面)と対向する第2のガイド板551B(用紙案内板)とを備えている。定着装置に搬入される記録用紙は、通常は、非画像形成面を第1のガイド板551Aに接触させ、第1のガイド板551Aに沿って定着ニップ域へ案内される。
しかしながら、記録用紙にカールが生じている場合等には、記録用紙が第2のガイド板551B側に接触し、第2のガイド板551Bによって定着ニップ域へ案内される場合もある。このような場合、未定着トナー像との接触による画像乱れを最小限とするために、第2のガイド板551Bには案内リブ部56が設けられている。案内リブ部56は、第2のガイド板551Bにおける記録用紙との対向面に形成されており、記録用紙との接触面積を最小としながら、記録用紙を定着ニップ域へ案内できるようになっている。
図4は、本実施の形態1に係る案内リブ部56の具体例を示す図であり、第2のガイド板551Bおよび案内リブ部56を記録用紙幅方向(以下、用紙幅方向)から見た図である。図5は、図4におけるA−A断面である。案内リブ部56は、用紙幅方向に沿って所定の間隔で複数(ここでは7本)配置されたリブ561により構成されている。また、各リブ561の高さは、用紙幅方向の中央で最も高く、端部に近づくにつれて徐々に低くなっている。すなわち、リブ561は、中央のリブ561aから、その両側にリブ561b、561c、561dがこの順序で配置されている。リブの高さは、561a>561b>561c>561dである。尚、ここでのリブ561の高さ(用紙案内部の高さ)とは、記録用紙Pが搬送される用紙搬送路において、記録用紙Pに対してリブ561が設けられる側の用紙搬送路の内壁からの高さである。上記構成例では、第2のガイド板551Bの主面(リブ561が形成される面)がリブ561の高さの基準となる用紙搬送路の内壁であると見なされる。
記録用紙Pが案内リブ部56によって定着ニップ域へ案内される場合の様子を、図6および図7を参照して説明する。尚、この時の記録用紙Pには、画像形成面側を凹面とする記録用紙搬送方向(以下、用紙搬送方向)のカールが生じており、そのカール量は用紙幅方向の中央より端部の方が大きくなっているものとする。
図6は、記録用紙Pの先端(用紙搬送方向先端)が最初に案内リブ部56に当接した時の状態を示しており、(a)は記録用紙Pの用紙先端と案内リブ部56とを用紙搬送方向から見た断面図、(b)は記録用紙Pと中央のリブ561aとを用紙幅方向から見た断面図、(c)は記録用紙Pと端部のリブ561dとを用紙幅方向から見た断面図である。
本実施の形態1に係る案内リブ部56では、中央のリブ561aが端部寄りのリブ561b、561c、561dよりも高く形成されている。このため、図6(a),(b)に示すように、搬送されてくる記録用紙Pは、最初にその用紙先端の中央部がリブ561aに当接する。また、図6(c)に示すように、この時点で記録用紙Pの端部はリブ561dに当接していない。尚、本実施の形態では、リブ561の高さは用紙幅方向の中央で最も高く、端部に近づくにつれて徐々に低くなっているとしているが、本発明はこれに限定されるものではない。少なくとも、中央部のリブが中央部以外のリブよりも高く形成されていればよい。
図7は、記録用紙Pが図6の状態からさらに搬送されて記録用紙Pの端部がリブ561dに当接した状態を示しており、(a)は記録用紙Pの用紙先端と案内リブ部56とを用紙搬送方向から見た断面図、(b)は記録用紙Pと中央のリブ561aとを用紙幅方向から見た断面図、(c)は記録用紙Pと端部のリブ561dとを用紙幅方向から見た断面図である。
図6の状態から図7の状態に到るまでの間、記録用紙Pはその先端をリブ561aに当接させたまま搬送される。その結果、記録用紙Pに生じていた用紙搬送方向のカールは、リブ561aからの反力を受けて低減される。また、この間、記録用紙Pの端部におけるカールも同様に低減されることとなる。すなわち、記録用紙Pの端部におけるカール量は、図6(c)に示す状態よりも、図7(c)に示す状態において少なくなっている。
ここで、比較のために、案内リブの高さが用紙幅方向で全て同じである場合に、記録用紙Pの先端(用紙搬送方向先端)が最初に案内リブに当接した時の状態を図8に示す。図8において、(a)は記録用紙Pの用紙先端と案内リブとを用紙搬送方向から見た断面図、(b)は記録用紙Pと中央のリブとを用紙幅方向から見た断面図、(c)は記録用紙Pと端部のリブとを用紙幅方向から見た断面図である。
記録用紙Pは、そのカール量が用紙幅方向の中央より端部の方が大きくなっているため、図8(a)〜(c)に示すように、搬送されてくる記録用紙Pは、最初にその用紙先端の端部が案内リブに当接し、記録用紙Pの中央部は案内リブに当接していない。
ここで、図7(c)に示す状態と図8(c)に示す状態とを比較すると、図7(c)に示す状態において記録用紙Pの端部はカール量が低減された状態でリブ561dに当接するのに対し、図8(c)に示す状態において記録用紙Pの端部はカール量が低減されることなく案内リブに当接する。すなわち、図7(c)に示す記録用紙Pの端部は、図8(c)に示す記録用紙Pの端部に比べ、浅い角度で案内リブに当接することになる(すなわち、θ1<θ2)。
このため、本実施の形態1に係る定着装置50は、記録用紙Pの端部をリブ561に浅い角度で当接させることで、リブ561への衝突による記録用紙のシワや角折れを抑制することが可能となる。
〔実施の形態2〕
以下、本発明の実施の形態2について、図面を参照して詳細に説明する。本実施の形態2では、図3における定着装置50において、案内リブ部56に代えて案内リブ部57を設けている。それ以外の構成は、実施の形態1と同じであるため、ここでは、案内リブ部57についてのみ説明する。
図9は、本実施の形態2に係る案内リブ部57の具体例を示す図であり、第2のガイド板551Bおよび案内リブ部57を用紙幅方向から見た図である。図10は、図9におけるA−A断面である。案内リブ部57は、用紙幅方向に沿って所定の間隔で複数(ここでは7本)配置されたリブ571により構成されている。
案内リブ部57は、中央のリブ571aから、その両側にリブ571b、571c、571dがこの順序で配置されている。また、案内リブ部57では、各リブ571a〜571dの高さは同じである。但し、案内リブ部57では、その上流端位置が各リブによって異なっており、中央のリブ571aが最も上流側に位置し、端部に近づくにつれて徐々に下流側に位置している。尚、ここでの上流および下流とは、用紙搬送方向に対しての上流、下流である。すなわち、記録用紙Pの供給側が上流、排出側が下流となる。
記録用紙Pが案内リブ部57によって定着ニップ域へ案内される場合の様子を、図11および図12を参照して説明する。尚、この時の記録用紙Pには、画像形成面側を凹面とする用紙搬送方向のカールが生じており、そのカール量は用紙幅方向の中央より端部の方が大きくなっているものとする。
図11は、記録用紙Pの先端(用紙搬送方向先端)が最初に案内リブ部57に当接した時の状態を示しており、(a)は記録用紙Pの用紙先端と案内リブ部57とを用紙搬送方向から見た断面図、(b)は記録用紙Pと中央のリブ571aとを用紙幅方向から見た断面図、(c)は記録用紙Pと端部のリブ571dとを用紙幅方向から見た断面図である。
本実施の形態2に係る案内リブ部57では、中央のリブ571aにおける上流端が端部寄りのリブ571b、571c、571dよりも上流側に位置している。このため、図11(a),(b)に示すように、搬送されてくる記録用紙Pは、最初にその用紙先端の中央部がリブ571aに当接する。また、図11(c)に示すように、この時点で記録用紙Pの端部はリブ571dに当接していない。尚、本実施の形態では、中央のリブ571aが最も上流側に位置し、端部に近づくにつれて徐々に下流側に位置しているとしているが、本発明はこれに限定されるものではない。少なくとも、中央部のリブが中央部以外のリブよりも用紙搬送方向の上流側に位置していればよい。
図12は、記録用紙Pが図11の状態からさらに搬送されて記録用紙Pの端部がリブ571dに当接した状態を示しており、(a)は記録用紙Pの用紙先端と案内リブ部57とを用紙搬送方向から見た断面図、(b)は記録用紙Pと中央のリブ571aとを用紙幅方向から見た断面図、(c)は記録用紙Pと端部のリブ571dとを用紙幅方向から見た断面図である。
図11の状態から図12の状態に到るまでの間、記録用紙Pはその先端をリブ571aに当接させたまま搬送される。その結果、記録用紙Pに生じていた用紙搬送方向のカールは、リブ571aからの反力を受けて低減される。また、この間、記録用紙Pの端部におけるカールも同様に低減されることとなる。すなわち、記録用紙Pの端部におけるカール量は、図11(c)に示す状態よりも、図12(c)に示す状態において少なくなっている。
ここで、図12(c)に示す状態と図8(c)に示す状態とを比較すると、図12(c)に示す状態において記録用紙Pの端部はカール量が低減された状態でリブ571dに当接するのに対し、図8(c)に示す状態において記録用紙Pの端部はカール量が低減されることなく案内リブに当接する。すなわち、図12(c)に示す記録用紙Pの端部は、図8(c)に示す記録用紙Pの端部に比べ、浅い角度で案内リブに当接することになる(すなわち、θ1’<θ2)。
このため、本実施の形態2に係る定着装置50は、記録用紙Pの端部をリブ571に浅い角度で当接させることで、リブ571への衝突による記録用紙のシワや角折れを抑制することが可能となる。
〔実施の形態3〕
以下、本発明の実施の形態3について、図面を参照して詳細に説明する。本実施の形態3では、図3における定着装置50において、案内リブ部56に代えて案内ローラ部58を設けている。それ以外の構成は、実施の形態1と同じであるため、ここでは、案内ローラ部58についてのみ説明する。
図13は、本実施の形態3に係る案内ローラ部58の具体例を示す図であり、第2のガイド板551Bおよび案内ローラ部58を用紙幅方向から見た図である。図14は、図13におけるA−A断面である。案内ローラ部58は、用紙幅方向に沿って所定の間隔で複数(ここでは8本)配置されたリブ581と、隣接する各リブ間に配置された複数の(ここでは7個)ローラ582によって構成されている。
リブ581の高さ(第2のガイド板551Bからの高さ)は、用紙幅方向の中央で最も高く、端部に近づくにつれて低くなっている。すなわち、リブ581は、中央のリブ581a・581aから、その両側にリブ581b、581c、581dがこの順序で配置されている。リブの高さは、581a>581b>581c>581dである。
ローラ582は、何れも同形状および同サイズの星型のローラである。また、ローラ582は、中央のローラ582aから、その両側にローラ582b、582c、582dがこの順序で配置されており、ローラ582の高さ(第2のガイド板551Bからの高さ)も、用紙幅方向の中央で最も高く、端部に近づくにつれて低くなっている。
記録用紙Pが案内ローラ部58によって定着ニップ域へ案内される場合、実施の形態1で説明したのと同様の作用により、搬送されてくる記録用紙Pは、最初にその用紙先端の中央部が中央のローラ582aに当接する。その後、記録用紙Pの端部は、カール量が低減された状態で端部側のローラ582b、582c、582dに当接する。
このため、本実施の形態3に係る定着装置50は、記録用紙Pの端部を案内ローラ部58のローラ582に浅い角度で当接させることで、ローラ582への衝突による記録用紙のシワや角折れを抑制することが可能となる。
〔実施の形態4〕
以下、本発明の実施の形態4について、図面を参照して詳細に説明する。本実施の形態4では、図3における定着装置50において、案内リブ部56に代えて案内ローラ部59を設けている。それ以外の構成は、実施の形態1と同じであるため、ここでは、案内ローラ部59についてのみ説明する。
図15は、本実施の形態4に係る案内ローラ部59の具体例を示す図であり、第2のガイド板551Bおよび案内ローラ部59を用紙幅方向から見た図である。案内ローラ部59は、用紙幅方向に沿って所定の間隔で複数(ここでは8本)配置されたリブ591と、隣接する各リブ間に配置された複数の(ここでは7個)ローラ592によって構成されている。
リブ591は、中央のリブ591a・591aから、その両側にリブ591b、591c、591dがこの順序で配置されている。また、リブ591では、各リブ591a〜591dの高さは同じである。但し、リブ591では、その上流端位置が各リブによって異なっており、中央のリブ591a・591aが最も上流側に位置し、端部に近づくにつれて下流側に位置している。
ローラ592は、何れも同形状および同サイズの星型のローラである。また、ローラ592は、中央のローラ592aから、その両側にローラ592b、592c、592dがこの順序で配置されており、中央のローラ592aが最も上流側に位置し、端部に近づくにつれて下流側に位置している。
記録用紙Pが案内ローラ部59によって定着ニップ域へ案内される場合、実施の形態2で説明したのと同様の作用により、搬送されてくる記録用紙Pは、最初にその用紙先端の中央部が中央のローラ592aに当接する。その後、記録用紙Pの端部は、カール量が低減された状態で端部側のローラ592b、592c、592dに当接する。
このため、本実施の形態4に係る定着装置50は、記録用紙Pの端部を案内ローラ部59のローラ592に浅い角度で当接させることで、ローラ592への衝突による記録用紙のシワや角折れを抑制することが可能となる。
上述の実施の形態1〜4では、実施の形態1,2における案内リブ部56,57、または実施の形態3,4における案内ローラ部58,59を定着ローラ52側の用紙搬送路に設けた構成を例示している(図3参照)。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、図16に示すように、加圧ローラ54側の用紙搬送路に案内リブ部や案内ローラ部を設けた構成であってもよい(図16は案内リブ部56を設けた構成を例示)。加圧ローラ54側に案内リブ部や案内ローラ部を設ける場合であっても、案内リブ部や案内ローラ部の構成は実施の形態1〜4にて説明した通りの構成を適用することができる。また、図示は省略するが、定着ローラ52側および加圧ローラ54側の両方に案内リブ部や案内ローラ部を設けた構成であってもよい。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
50 定着装置
51 加熱ローラ
52 定着ローラ
53 定着ベルト
54 加圧ローラ
55 筐体
551 用紙搬入口
551A 第1のガイド板
551B 第2のガイド板
552 用紙排出口
56,57 案内リブ部
561,571 リブ(用紙案内部)
58,59 案内ローラ部
581,591 リブ
582,592 ローラ(用紙案内部)
100 画像形成装置

Claims (9)

  1. 定着ニップ域に記録用紙を搬送させて定着を行う定着装置であって、
    前記記録用紙が搬送される用紙搬送路内に設けられ、記録用紙搬送方向と直交する記録用紙幅方向に沿って複数配置され、前記定着ニップ域へと搬送される前記記録用紙を案内する用紙案内部を備え、
    前記記録用紙に対して前記用紙案内部が設けられる側の前記用紙搬送路の内壁からの高さを、前記用紙案内部の高さとする場合、
    前記用紙案内部の高さは、前記記録用紙幅方向において、中央部に配置された用紙案内部が中央部以外に配置された用紙案内部よりも高くされていることを特徴とする定着装置。
  2. 請求項1に記載の定着装置であって、
    前記用紙案内部の高さは、中央部に配置された用紙案内部が端部に配置された用紙案内部よりも高くされていることを特徴とする定着装置。
  3. 請求項1または2に記載の定着装置であって、
    前記用紙案内部の高さは、前記記録用紙幅方向において、中央部から端部にかけて徐々に低くなっていることを特徴とする定着装置。
  4. 定着ニップ域に記録用紙を搬送させて定着を行う定着装置であって、
    前記記録用紙が搬送される記録用紙搬送方向と直交する記録用紙幅方向に沿って複数配置され、前記定着ニップ域へと搬送される記録用紙を案内する用紙案内部を備え、
    前記用紙案内部の前記記録用紙搬送方向の上流端位置は、前記記録用紙幅方向において、中央部に配置された用紙案内部が中央部以外に配置された用紙案内部よりも前記記録用紙搬送方向の上流側に位置していることを特徴とする定着装置。
  5. 請求項4に記載の定着装置であって、
    中央部に配置された用紙案内部が、端部に配置された用紙案内部よりも前記記録用紙搬送方向の上流側に位置していることを特徴とする定着装置。
  6. 請求項4または5に記載の定着装置であって、
    前記用紙案内部の前記記録用紙搬送方向の上流端位置は、前記記録用紙幅方向において、中央部から端部にかけて徐々に前記記録用紙搬送方向の下流側に位置していることを特徴とする定着装置。
  7. 請求項1から6の何れか1項に記載の定着装置であって、
    前記用紙案内部は、リブであることを特徴とする定着装置。
  8. 請求項1から6の何れか1項に記載の定着装置であって、
    前記用紙案内部は、ローラであることを特徴とする定着装置。
  9. 請求項1から8の何れか1項に記載の定着装置を備えていることを特徴とする画像形成装置。
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