JP7005248B2 - 画像形成装置および定着装置 - Google Patents

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Description

本発明は、非通紙部昇温を抑制する送風手段を備える画像形成装置および定着装置に関する。
近年、電子写真方式を用いた複写機、プリンタは、大きなオフィスのみならず、スモールオフィス、個人ユース等幅広い市場で様々なユーザに使用されている。その為、複写機、プリンタで使用される記録材は種類だけでなく様々なサイズのものが使用されている。
ここで、複写機、プリンタに通紙印刷可能な最大幅を有する最大サイズ紙よりも幅の小さい記録材(小サイズ紙)を連続通紙すると、いわゆる非通紙部昇温が発生する。すなわち、定着装置内で記録材の通過する部分と、通過しない部分との熱の消費の差から通過しない部分での温度の上昇が大きくなる。
この現象を解決する為に、定着装置における定着部材の長手方向における両端の非通紙部に冷却ファンからの冷却風が吹き出る送風口(開口)を設け、非通紙部を冷却する定着装置が提案されている。また、様々な記録材の幅方向のサイズに対応できるよう送風口の幅方向(開口幅)を可変にした定着装置も提案されている。
特許文献1の定着装置は、使用する記録材の幅に応じて送風口の幅(開口幅)を調節するシャッターに加えて、非通紙部と通紙部の境目の昇温を検知するためにシャッターに温度検知手段を設置し、検知温度によって冷却ファンのON/OFF制御を行っている。
また、特許文献2の画像形成装置では、記録材の片寄検知を行って、シャッターの開閉を行っている。すなわち、いわば記録材の記録材幅中心のずれ方向を検知し、非通紙部領域が拡大した側に冷却風を送風する構成が示されている。
特開2008-032903号公報 特開2012-252194号公報
しかしながら、特許文献1の構成は、印字される記録材の幅方向のサイズの検知結果に合わせて非通紙部である両端部を冷却する構成である。その為、記録材が幅方向にずれている場合、記録材の幅方向の中心は、記録材が幅方向にずれていないときの理想位置からずれている。このため、定着部材の長手方向の両端部の一方(記録材の幅方向で記録材がずれた方向と同じ側)は、記録材が通過している領域にも冷却風が当たってしまう。そして、定着部材の長手方向の両端部の他方(記録材の幅方向で記録材がずれた方向と反対側)は、長手方向で非通紙部全域に冷却風を当てることができない。
このため、記録材が通過している定着ニップ部の温度が長手方向で均一とならず、冷却風が当たっている部分の温度は下がってしまう。この結果、冷却風が当たっている部分の定着性の低下という新たな問題を引き起こしてしまう。この時、定着性の低下を見込んで記録材の同士の間(記録材搬送間隔)を大きくする方法や、記録材搬送速度そのものを遅くし定着装置の昇温を待つ方法が考えられるが、この場合単位時間当たりの生産性が下がるという問題がある。
また、特許文献2では、記録材の幅方向でずれ方向検知あってもずれ量検知は開示されず、ましてや検知されるずれ量および記録材サイズから定着部材の長手方向の両端部で非通紙幅と開口幅を合せることは開示されない。すなわち、特許文献2の構成では、記録材の幅方向のずれ量に応じた開口幅の制御が出来ず、特許文献1と同様、定着部材の長手方向において記録材に対向する領域の外側に送風手段からの風が当たるようにする(非通紙幅と開口幅を合せる)という改善点が残る。
本発明の目的は、様々な記録材サイズに対し、記録材の幅方向のずれ量に応じて、定着部材の長手方向の両端部において記録材に対向する領域の外側に送風手段からの風が当たるようにすることができる画像形成装置および定着装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明に係る画像形成装置は、記録材にトナー画像を形成する画像形成部と、前記記録材を記録材搬送方向に挟持搬送して前記トナー画像を定着するニップ部を形成する第1および第2の定着部材と、前記記録材における前記記録材搬送方向に直交する幅方向が第1のサイズより小さい第2のサイズであるとき、前記第1および第2の定着部材の少なくとも一方における前記記録材搬送方向に直交する長手方向の第1および第2の端部を冷却するための風を送風する送風手段と、前記第1および第2の端部のそれぞれに対する風が通過する開口部の幅を変更可能な遮蔽部材と、前記記録材の幅方向におけるずれ量を検知する検知手段と、前記検知手段の出力および前記第2のサイズに基づき、前記長手方向において前記記録材に対向する領域の外側に前記送風手段からの風が当たるように前記第1および第2の端部のそれぞれに対する前記開口の幅を前記長手方向において異なる大きさに制御する制御部と、前記第1および第2の端部のそれぞれに対する開口部の幅を変更する共通の駆動源と、前記第1および第2の端部の一方に対する開口部の幅を前記長手方向における第1の方向に変更しようとするとき第1の所定量だけ変更せず、かつ前記第1の方向と逆方向である第2の方向に変更しようとするとき第2の所定量だけ変更しない移動不感域を備える移動機構部と、を有することを特徴とする。
また、本発明に係る定着装置は、記録材を記録材搬送方向に挟持搬送してトナー画像を定着するニップ部を形成する第1および第2の定着部材と、前記記録材における前記記録材搬送方向に直交する幅方向が第1のサイズより小さい第2のサイズであるとき、前記第1および第2の定着部材の少なくとも一方における前記記録材搬送方向に直交する長手方向の第1および第2の端部を冷却するための風を送風する送風手段と、前記第1および第2の端部のそれぞれに対する風が通過する開口部の幅を変更可能な遮蔽部材と、前記記録材の幅方向におけるずれ量を検知する検知手段と、前記検知手段の出力および前記第2のサイズに基づき、前記長手方向において前記記録材に対向する領域の外側に前記送風手段からの風が当たるように前記第1および第2の端部のそれぞれに対する前記開口の幅を前記長手方向において異なる大きさに制御する制御部と、前記第1および第2の端部のそれぞれに対する開口部の幅を変更する共通の駆動源と、前記第1および第2の端部の一方に対する開口部の幅を前記長手方向における第1の方向に変更しようとするとき第1の所定量だけ変更せず、かつ前記第1の方向と逆方向である第2の方向に変更しようとするとき第2の所定量だけ変更しない移動不感域を備える移動機構部と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、様々な記録材サイズに対し、記録材の幅方向のずれ量に応じて、定着部材の長手方向の両端部において記録材に対向する領域の外側に送風手段からの風が当たるようにすることができる。
本発明の実施形態に係る画像形成装置としてフルカラーレーザービームプリンタの全体構成を示す縦断面図 第1の実施形態の遮蔽ユニット110の斜視図 第1の実施形態の遮蔽部材F111と遮蔽部材R 112外観図 第1の実施形態の遮蔽フレーム116の側面図 第1の実施形態の遮蔽ユニット110の動作状態図 第2の実施形態の遮蔽ユニット110の斜視図 第2の実施形態の遮蔽部材F111の外観図 第2の実施形態の遮蔽ユニット110の動作状態図(記録材が幅方向でずれていない場合) 第2の実施形態の遮蔽ユニット110の動作状態図(記録材が幅方向でR側にずれた場合) 第2の実施形態の遮蔽ユニット110の動作状態図(記録材が幅方向でF側にずれた場合) 記録材の幅方向のずれ量を検知する検知手段(紙位置検知手段)の説明図
以下に、本発明の好ましい実施の形態を、添付の図面に基づいて詳細に説明する。
《第1の実施形態》
(画像形成装置)
まず、画像形成装置1の全体構成について、図1を用いて概要説明する。図1は、本実施形態に係る画像形成装置の一態様であるフルカラーレーザービームプリンタの全体構成を示す縦断面図を示す。
図1に示す画像形成装置1は、最下段にカセット給紙手段80、右部に手差し給紙手段70を配置している。カセット給紙手段80には、記録材Pの搬送方向に直交する方向(幅方向)の両端部位置(両側端位置)を検知できる紙位置検知手段(図11に関し後に詳述)が配置されている。カセット給紙手段80の上部に、記録材Pの先端位置を合わせ搬送するレジローラ51とレジ対向ローラ52を配置している。
同じく、カセット給紙手段80の上方に像担持体としての感光体に静電潜像を形成するレーザスキャナーユニット30を備えている。そして、レーザスキャナーユニット30の直上にスキャナーフレーム31が配置され、レーザスキャナーユニット30は、スキャナーフレーム31に固定されている。
スキャナーフレーム31の上方には、4個のプロセスカートリッジ10(10Y、10M、10C、10Bk)を配置している。プロセスカートリッジ10(10Y、10M、10C、10Bk)の上方に、プロセスカートリッジ10(10Y、10M、10C、10Bk)に対向するように、中間転写ユニット40が配置されている。中間転写ユニット40は、中間転写ベルト41を備える。そして、中間転写ベルト41の内側に、1次転写ローラ42(42Y、42M、42C、42Bk)、駆動ローラ43、2次転写対向ローラ44、テンションローラ45を備え、外側にクリーニング手段46を備えている。
中間転写ユニット40の右側には、2次転写ユニット90が配置されている。2次転写ユニット90には、2次転写対向ローラ44に対向するように、画像形成部の一部として2次転写ローラ91が備えられている。ここで、1次転写ローラ42(42Y、42M、42C、42Bk)、中間転写ベルト41、2次転写ローラ91は、画像形成部を構成する。
中間転写ユニット40及び2次転写ユニット90の上部には、定着ユニット20を配置している。定着ユニット20の内部には、記録材を挟持搬送するニップ部を形成するように、記録材Pを加熱する加熱ローラ(第1の定着部材)21と、記録材Pを加熱ローラ21に押圧する加圧ローラ(第2の定着部材)22が備えられている。
定着ユニット20の左部には、加熱ローラ21の両端部を冷却する冷却ファン101を備える冷却ユニット100と、加熱ローラ21の冷却部を変更できる遮蔽ユニット110が配置され、遮蔽ユニット110は定着ユニット20の近傍に配置されている。
定着ユニット20の左上部には、排紙ユニット60を配置している。排紙ユニット60は、排紙ローラ対61及び両面搬送部62、反転ローラ対63と分岐手段である両面フラッパ64を備えている。画像形成制御部2は、画像形成装置1の画像形成動作を一括して制御している。
(印刷動作)
図1に示すように、画像形成制御部2に不図示のホストコンピュータ等から、印刷命令や画像情報等を含んだ印刷データが入力されると、画像形成制御部2は、画像形成装置1のそれぞれの装置に印刷動作を開始するよう指示を出す。記録材Pは、紙位置検知手段(図11に関し後に詳述)によって記録材Pの幅位置が検知され、給送ローラ81と給紙搬送ローラ82及び給紙搬送対応ローラ83によってカセット給紙手段80から給送され搬送路に送り出される。
記録材Pは、1枚目の画像形成時は、中間転写ベルト41上に形成する画像の形成動作と搬送のタイミングとの同期を取るため、2次転写ローラ91前で、レジローラ51とレジ対向ローラ52間に狭持された状態で一旦停止する。そして、画像形成が行われるまで待機した後に搬送されるが、2枚目以降は一旦停止せずに連続的に搬送される。
記録材Pが給送される動作と同期して、プロセスカートリッジ(10Y、10M、10C、10Bk)で現像された各色の現像材画像は、中間転写ベルト41に各色順次転写される。中間転写ベルト41上に多重に現像された現像材画像(カラー画像)は、二次転写対向ローラ44部まで中間転写ベルト41とともに移動する。そして、一旦停止していた記録材Pは、レジローラ51とレジ対向ローラ52が回転することによって搬送を開始し、現像材画像に合わせて2次転写ローラ91と中間転写ベルト41のニップ部に突入し記録材P上に二次転写を行う。
記録材Pに転写されたカラー画像は、定着ローラ等から構成される定着ユニット20によって加熱、加圧されることにより、記録材P上に溶融定着される。定着後の記録材Pは排紙ローラ対61によって排紙トレイ65に排出され、通常のカラー画像形成動作を終了する。
また、中間転写ベルト41上には、クリーニング手段46が設置されており、内部に設置されたクリーニングブレード等の清掃部材により、中間転写ベルト上に残った現像材を掻き取り、次の画像形成に備える。
(記録材の幅方向におけるずれ量検知)
以下、本実施形態における紙位置検知手段による、記録材の幅方向におけるずれ量検知について説明する。図11(a)において、記録材P(幅サイズW)の記録材搬送方向に直交する幅方向の両端部の位置を検出するため、記録材の幅方向の両端側にLEDアレイQ(Q1、Q2)、1次元撮像素子R(R1、R2)が配置される。図11(a)における1次元撮像素子R1、R2の下側には、それぞれ図11(b)に示すレンズLが設けられている。
1次元撮像素子Rで受光される記録材の幅方向における光量分布は、記録材Pから反射されるときの光量の方が記録材から外れた位置(記録材接地面あるいは記録材搬送面の記録材から外れた位置)から反射される光量より大きくなる。これより、光量の違いから記録材の幅方向の両端部の位置が検知可能である。
ここで、記録材の幅方向にずれが無い場合の理想的な記録材の幅方向の両端部の位置は、記録材Pの各サイズに応じて予め各サイズの値と共に装置に記憶されている。これより、記録材の幅方向にずれが生じた場合、理想的な位置からのずれ量が検知される。
このような記録材の幅方向におけるずれ量を検知する検知手段は、カセット給紙手段80(図1)の内部に記録材設置面に対向するように設けられる、あるいは、定着ユニット20(図1)への記録材搬送路の記録材搬送面に対向するように設けられる。記録材設置面あるいは記録材搬送面の記録材から外れた領域が黒色の場合、光量の違いが大きく記録材の幅方向の両端部の位置が検知され易くなるため、より好ましい。
なお、記録材の幅方向におけるずれ量検知は、LEDアレイQ(Q1、Q2)と1次元撮像素子R(R1、R2)が記録材に関して同じ側である反射型でなく、透過型としても良い。すなわち、LEDアレイQ(Q1、Q2)と1次元撮像素子R(R1、R2)が、記録材に関して反対側であっても良い。
(冷却ユニットおよび遮蔽ユニットの構成)
図1に示すように、冷却ユニット100には、冷却ファン101が備えられている。冷却ファン101は外気を画像形成装置1内に吸い込み、外気をダクト102に送風する。送風された外気は、遮蔽ユニット110に送られる。
図2(a)に冷却ファン101側の上方からみた遮蔽ユニット110の斜視図、図2(b)に定着ユニット20の上方からみた遮蔽ユニット110の斜視図を示す。以下の説明において、各部材の先頭に付与されるF側とは、装置前側に設けられる部材であり、R側とは装置後側に設けられる部材である。
図2(a)(b)で、遮蔽ユニット110には、遮蔽フレーム116が備えられ、遮蔽フレーム116には、F側ピニオン115aが備えられたF側駆動モータ115と、R側ピニオン117aが備えられた駆動源としてR駆動モータ117が保持されている。遮蔽フレーム116には、ダクト102から送られた外気を受け入れる吸気口116aと、外気を加熱ローラ21に当てる為の開口部として排気口116b、116cが備えられている。
定着部材の長手方向の第1の端部に対する開口部の幅を変更可能な遮蔽部材111が、遮蔽フレーム116に取り付けられている。また、定着部材の長手方向の第2の端部に対する開口部の幅を変更可能な遮蔽部材112が、遮蔽フレーム116に取り付けられている。
図3(a)に示すように、F側遮蔽部材111には、F側ピニオン115a(図2(b))から駆動を伝達可能な形状のF側遮蔽部材用の駆動部111aが備えられている。そして、図3(a)で、F側遮蔽部材用の駆動部111aと別に、排気口116b(図2(b))を遮蔽するF側蓋部111bが備えられている。そして、F側蓋部111bには、凸形状のF側レール111cが備えられている。
一方、図3(b)に示すように、R側遮蔽部材112には、R側ピニオン117a(図2(b))から駆動を伝達可能な形状のR側遮蔽部材用の駆動部112aが備えられている。そして、図3(b)で、R側遮蔽部材用の駆動部112aと別に、排気口116c(図2(b))を遮蔽するR側蓋部112bが備えられている。そして、R側蓋部112bには、凸形状のR側レール112cが備えられている。
ここで、遮蔽フレーム116(図2)の側面図を示す図4において、F側の側面図である図4(a)に示すように、遮蔽フレーム116にはガイド部116dを設け、F側レール111cが入り込み、移動可能な構成としている。同様にR側の側面図である図4(b)に示すように、遮蔽フレーム116にガイド部116eを設け、R側レール112cが入り込み、移動可能な構成としている。
(遮蔽ユニット動作)
次に、図5を用いて、実際の遮蔽ユニット110の動作について説明する。ユーザが、記録材Pをカセット給紙手段80にセットした時に、図11に関し上述した紙位置検知手段によって記録材Pの幅方向の位置(例えば、両端部の位置(両側端位置))を検知する。検知結果は画像形成制御部2に送られ、予め決められた所定の値(基準)と一致するかどうか判断される。
まず、記録材Pの幅方向の端部の位置が予め決められた所定の値(基準位置)と一致する場合について説明する。記録材Pが、所定の位置に配置されセットされている場合(図11で記録材が幅方向にずれていないと検知される場合)、前述した印刷動作を開始する。図5(a)に示すように、記録材Pの幅に応じて画像形成制御部2からF側駆動モータ115とR側駆動モータ117に動作指示が出る。
F側ピニオン115aが矢印A方向に回転し、F側遮蔽部材用の駆動部111aに駆動を伝達し、F側遮蔽部材111を矢印B方向に移動させる。同時にR側ピニオン117aは矢印C方向に回転し、R側遮蔽部材用の駆動部112aに駆動を伝達しR側遮蔽部材112を矢印D方向に移動させる。
この時、画像形成制御部2からF駆動モータ115とR駆動モータ117に対し、F側遮蔽部材111、R側遮蔽部材112を共に、記録材Pの幅に応じた移動量xだけ移動する指示を出す。その結果、排気口116b、116cの開口量は共にxとなる(開口幅が同じ大きさに制御される)。記録材Pの幅に応じた移動量xに関しては、記録材Pの幅をW、遮蔽ユニット110の長手方向の長さをUとすると。図5(a)において以下の式が成り立つ・
U=W+2x
このような動作を行うことによって、排気口116b、排気口116cの開口量を一致させ、冷却ファン101から送られてくる外気を、加熱ローラ21の記録材Pの幅の両端位置外側に吹き付けることができ、必要な箇所だけを冷却することが出来る。
次に、記録材Pの幅方向の位置(例えば、両端部の位置(両側端位置))が予め決められた所定の値(基準位置)と一致せず、装置後側(R側)にずれ量yだけ片寄っていた場合について説明する。まず、記録材Pの幅位置に応じて画像形成制御部2からF側駆動モータ115とR側駆動モータ117に動作指示が出る。
図5(b)に示すように、F側ピニオン115aが矢印A方向に回転し、F側遮蔽部材用の駆動部111aに駆動を伝達し、F側遮蔽部材111を矢印B方向に移動させる。同時にR側ピニオン117aは矢印C方向に回転し、R側遮蔽部材用の駆動部112aに駆動を伝達し、R側遮蔽部材112を矢印D方向に移動させる。
この時、画像形成制御部2からF側駆動モータ115には、記録材Pの幅位置に応じた所定の移動量xとずれ量yの合計量移動する指示を出し、R側駆動モータ117には、記録材Pの幅に応じた所定の移動量xからずれ量yだけ引いた量移動する指示を出す。これにより、記録材の幅方向の基準位置からのずれ量を検知する検知手段の出力および記録材の幅方向のサイズに基づき、排気口116bの開口量はx+yとなり、排気口116cの開口量はx-yとなる(開口幅が異なる大きさに制御される)。
このような動作を行うことによって、排気口116b、排気口116cの開口量を記録材Pの位置が装置に対してずれた位置に合わせて変化させることができる。それにより、冷却ファン101から送られてくる外気を、加熱ローラ21の記録材Pの幅の両端位置(両側端位置)の外側に吹き付けることができ、必要な箇所(非通紙領域)だけを冷却することが出来る。
ここで、記録材Pの幅方向の端部の位置が逆側(装置前側)にずれ量yだけ片寄っていた場合は、排気口116bの開口量はx-yとなり、排気口116cの開口量はx+yとなる。
以上、本実施形態では、定着部材の長手方向の第1および第2の端部のそれぞれに対する開口の長手方向(幅方向)における端部位置を記録材の幅方向におけるそれぞれの端部位置(側端位置)に合わせることができる。これにより、第1および第2の端部のそれぞれで、非通紙幅と開口幅を合せることができる。
これにより、本実施形態では、記録材のサイズによらず定着装置を通過する時の記録材の記録材幅中心が基準に一致しなかった場合でも、非通紙部昇温を適正に冷却することができる。そして、記録材幅中心がずれた側の定着性の劣化を抑制し、かつ、定着部材において記録材が通過しない領域の昇温をより確実に抑制することができる。さらに、定着性の低下を防ぎ、生産性を維持することが出来る。
《第2の実施形態》
第1の実施形態では、それぞれF側、R側に対応する駆動モータ、ピニオンを別個に設けたが、本実施形態ではF側、R側に対応する駆動モータ、ピニオンを共通に設ける。なお、第1の実施形態と同じ構成、動作については、同符号を付けて説明を省略する。
(遮蔽ユニット構成)
図6(a)に、冷却ファン101(図1)側の上部から見た本実施形態の遮蔽ユニット210の斜視図を示す。また、図6(b)に定着ユニット20(図1)の上部から見た本実施形態の遮蔽ユニット210の斜視図を示す。遮蔽ユニット210には、遮蔽フレーム116が備えられており、遮蔽フレーム116にはピニオン220aが備えられた駆動モータ220が保持されている。
図6(b)、図7(a)に示すように、本実施形態のF側遮蔽部材211は、ピニオン220a(図6(b))から駆動を伝達されるF側駆動部材213と、排気口116bを遮蔽する遮蔽部材としてのF側蓋部材214とで構成されている。F側蓋部材214には、凸形状のF側レール214cを備えており、遮蔽フレーム116のガイド部116d(図4(a))にF側レール214cが入り込み、移動可能な構成をしている。
図7(b)に,F側遮蔽部材211(図7(a))の一部を拡大した図を示す。図7(b)に示すように、F側駆動部材213には、F側遮蔽部材211の移動方向に長く径が共通な長丸穴(長穴)213aが設けられている。F側蓋部材214には軸214aが設けられ、軸214aがF側駆動部材213の長丸穴213aに入り込み、F側駆動部材213とF側蓋部材214は装置高さ方向に嵌合接続されている。F側駆動部材213の長丸穴213aの長径は、軸214aの軸径に隙間tを左右に設けた長さに設定されている。
すなわち、本実施形態では、定着部材の長手方向の第1および第2の端部のそれぞれに対する開口部の幅を変更する共通の駆動源として駆動モータ220を備える。また、第1および第2の端部の一方に対する開口部の幅を長手方向における第1の方向に変更しようとするとき第1の所定量だけ変更せず、かつ逆方向である第2の方向に変更しようとするとき第2の所定量だけ変更しない移動不感域を備える移動機構部を備える。ここで、第1の所定量と第2の所定量については、同じ値tとすることができる。
そして、F側蓋部材214は、駆動源から駆動伝達される駆動伝達部としてF側駆動部材213と接続されており、F側駆動部材213は長手方向に長丸穴213aを備える。そして、F側蓋部材214は、長手方向において長丸穴213aに対し両側に遊びを形成する軸214aを備えている。
(遮蔽ユニット動作)
次に、実際の本実施形態における遮蔽ユニット210の動作について説明する。
1)記録材Pの幅方向の位置(例えば、両端部の位置(両側端位置))が予め決められた所定の値(基準位置)と一致する場合
図11の紙位置検知手段によって、記録材Pが、所定の位置に配置されセットされていると検知されるとき、前述した印刷動作を開始する。図8(a)に示すように、記録材Pの幅に応じて画像形成制御部2(図1)から駆動モータ220(図6(a))に動作指示が出る。ピニオン220aが矢印A回転し、R側遮蔽部材用の駆動部112aに駆動を伝達し、R側遮蔽部材112を矢印B方向に移動させる。同様に、ピニオン220aはF側駆動部材213に駆動を伝達し、F側駆動部材213を矢印C方向に移動させる。
この時、画像形成制御部2から駆動モータ220に対し、R側遮蔽部材112を記録材Pの幅に応じた移動量xと隙間t分の合計量分を移動する指示を出す。そのため、図8(a)に示すようにR側の排気口116cの開口量は、x+tとなっている。
一方、F側駆動部材213は矢印C方向に移動するが、図7(b)に関して説明したように、F側駆動部材213の長丸穴213aとF側蓋部材214の軸214aには隙間tを設けている。このため、F側駆動部材213の長丸穴213aの端部がF側蓋部材214の軸214aに当たるまで(すなわち隙間tの分)、F部蓋部材214は移動しない。そして、F側駆動部材213の長丸穴213aの端部がF側蓋部材214の軸214aに接触後、F側蓋部材214は移動する。そのため、図8(a)に示すようにF側の排気口116bの開口量はxとなっている。
ここで、遮蔽フレーム116に備えられた不図示のバネ(付勢手段)が、軸214aを備えるF側蓋部材214に常に押圧しF側蓋部材214が移動しないようにしている。すなわち、F側蓋部材214にブレーキ(制動力)を与え、長丸穴213a端部と軸214aとの接触部で発生する摩擦によって、F側蓋部材214がF部駆動部材213と連れ移動しない。
次に、上述した図8(a)の状態から、画像形成制御部2は、ピニオン220aを図8(b)に示す矢印D方向(矢印A方向と逆方向)に動作させる指示を出す。すると、図8(b)に示すように、ピニオン220aが矢印D方向に回転し、R側遮蔽部材112を矢印C方向に移動させる。同様に、F側駆動部材213を矢印B方向に移動させる。この時、画像形成制御部2から駆動モータ220に対し、R側遮蔽部材112を隙間tだけ移動する指示を出す。そのため、R側の排気口116cの開口量はxになる(図8(b))。
一方、長丸穴213a(図7(b))を備えるF側駆動部材213は、図8(b)に示す矢印B方向に隙間t分移動する。しかし、長丸穴213aの一端部が軸214aから離れるだけで長丸穴213aの他端部が軸214aに接触せず、F側蓋部材214は移動しない。よって、F側の排気口116bの開口量はxのまま変わらない。
このような動作を行うことにより、排気口116b、排気口116cの開口量を一致させ(図8(b))、冷却ファン101から送られてくる外気を、加熱ローラ21の記録材Pの幅の両端位置外側に吹き付けることができ、必要な箇所だけを冷却できる。
2)記録材Pの幅方向の位置(例えば、両端部の位置(両側端位置))が予め決められた所定の値(基準位置)と一致しない場合
次に、図11の紙位置検知手段によって、記録材Pが幅方向で装置後側(R側)に移動していたと検知される場合、装置前側(F側)に移動していたと検知される場合の順に説明する。
2-a)記録材が装置後側(R側)に移動していた場合
先ず、記録材Pの幅方向の位置(例えば、両端部の位置(両側端位置))が予め決められた所定の位置(基準位置)と一致せず、記録材Pの幅方向で装置後側(R側)にずれ量yだけ移動していた場合について説明する。図9(a)に示すように、記録材Pの幅に応じて画像形成制御部2(図1)から駆動モータ220(図6(a))に動作指示が出る。ピニオン220aが矢印A方向に回転し、R側遮蔽部材用の駆動部112aに駆動を伝達し、R側遮蔽部材112を矢印B方向に移動させる。同様に、ピニオン220aはF部駆動部材213に駆動を伝達し、F側駆動部材213を矢印C方向に移動させる。
この時、画像形成制御部2から駆動モータ220に対し、R側遮蔽部材112を記録材Pの幅に応じた移動量xに隙間t分とずれ量y分の合計量を移動する指示を出す。そのため、R側の排気口116cの開口量は、(x+t)+yとなっている。
一方、F側駆動部材213は矢印C方向に移動するが、図7(b)に関して説明したように、F側駆動部材213の長丸穴213aとF側蓋部材214の軸214aには隙間tを設けている。このため、F側駆動部材213の長丸穴213aの端部がF側蓋部材214の軸214aに当たるまで(すなわち隙間tの分)、F部蓋部材214は移動しない。
そして、F側駆動部材213の長丸穴213aの端部がF側蓋部材214の軸214aに接触後、F側蓋部材214は移動する。そのため、図9(a)に示すようにF側の排気口116bの開口量はx+yとなっている。
次に、上述した図9(a)の状態から、画像形成制御部2は、ピニオン220aを図9(b)に示す矢印D方向(矢印A方向と逆方向)に動作させる指示を出す。すると、図9(b)に示すように、ピニオン220aが矢印D方向に回転し、R側遮蔽部材112を矢印C方向に移動させる。同様に、F側駆動部材213を矢印B方向に移動させる。この時、画像形成制御部2から駆動モータ220に対し、R側遮蔽部材112を隙間t分とずれ量yの2倍の量の合計量だけ移動する指示を出す。そのため、R側の排気口116cの開口量は(x+t)+y-(t+2y)=x-yになる(図9(b))。
一方、F側駆動部材213については、矢印B方向に隙間t分とずれ量yの2倍移動する。しかし、長丸穴213aの一端部が軸214aから離れるだけで、軸214aの左右の隙間tを合計した分(隙間tの2倍)については、長丸穴213aの他端部が軸214aに接触しないため、F側蓋部材214は移動しない。よって、隙間tの2倍を隙間t分とずれ量yの2倍より大きくしておけば、すなわち隙間tをずれ量yの2倍より大きくしておけば、F側の排気口116bの開口量はx+yと同じままで変わらない。
上述した動作により、記録材Pの側端位置が装置に対して本来在るべき基準位置から幅方向にずれても、排気口116b、排気口116cの開口領域が記録材から外れた定着部材の端部領域と一致するように、排気口116b、排気口116cを変化させられる。すなわち、冷却ファン101から送られてくる外気を、加熱ローラ21における記録材Pの幅方向の領域から外れた両端領域に吹き付けることができ、必要な領域だけ冷却することが出来る。
2-b)記録材が装置前側(F側)に移動していた場合
次に、記録材Pの幅方向の位置(例えば、両端部の位置(両側端位置))が予め決められた所定の位置(基準位置)と一致せず、記録材Pの幅方向で装置前側(F側)にずれ量zだけ移動していた場合について、図10を用いて説明する。図10と図9は、z=-yの関係で整合するものであるが、以下詳細に説明する。
図10(a)に示すように、記録材Pの幅に応じて画像形成制御部2から駆動モータ220に動作指示が出る。ピニオン220aが矢印A方向に回転し、R側遮蔽部材用の駆動部112aに駆動を伝達し、R側遮蔽部材112を矢印B方向に移動させる。同様に、ピニオン220aはF側駆動部材213に駆動を伝達し、F側駆動部材213を矢印C方向に移動させる。
この時、画像形成制御部2から駆動モータ220に対し、R側遮蔽部材112を記録材Pの幅に応じた移動量xと隙間t分の合計値からずれ量z分少ない量を移動させる。そのため、R側の排気口116cの開口量は、(x+t)-zとなっている。
一方、F側駆動部材213は矢印C方向に移動するが、図7(b)に関して説明したように、F側駆動部材213の長丸穴213aとF側蓋部材214の軸214aには隙間tを設けている。このため、F側駆動部材213の長丸穴213aの端部がF側蓋部材214の軸214aに当たるまで(すなわち隙間tの分)、F部蓋部材214は移動しない。そして、F側駆動部材213の長丸穴213aの端部がF側蓋部材214の軸214aに接触後、F側蓋部材214は移動する。そのため、図10(a)に示すようにF側の排気口116bの開口量はx-zとなっている。
次に、上述した図10(a)の状態から、画像形成制御部2は、ピニオン220aを図10(b)に示す矢印D方向(矢印A方向と逆方向)に動作させる指示を出す。すると、図10(b)に示すように、ピニオン220aが矢印D方向に回転し、R側遮蔽部材112を矢印C方向に移動させる。同様に、F側駆動部材213を矢印B方向に移動させる。この時、画像形成制御部2から駆動モータ220に対し、R部遮蔽部材112を隙間t分からずれ量zの2倍減らした量だけ移動する指示を出す。そのため、排気口116cの開口量は、(x+t)-z-(t-2z)=x+zになる(図10(b))。
一方、F側駆動部材213については、矢印B方向に隙間t分からずれ量zの2倍減らした量だけ移動する。しかし、長丸穴213aの一端部が軸214aから離れるだけで、軸214aの左右の隙間tを合計した分(隙間tの2倍)については、隙間t分からずれ量zの2倍減らした量より大きく、長丸穴213aの他端部が軸214aに接触しない。このため、F側の排気口116bの開口量はx-zと同じままで変わらない。
上述した動作により、記録材Pの側端位置が装置に対して本来在るべき基準位置から幅方向にずれても、排気口116b、排気口116cの開口領域が記録材から外れた定着部材の端部領域と一致するように、排気口116b、排気口116cを変化させられる。すなわち、冷却ファン101から送られてくる外気を、加熱ローラ21における記録材Pの幅方向の領域から外れた両端領域に吹き付けることができ、必要な領域だけ冷却することが出来る。
以上説明したように、上述した実施形態では、記録材のサイズによらず定着装置を通過する時の記録材の記録材幅中心が一致しなかった場合でも、非通紙部昇温を適正に冷却することができる。そして、記録材幅中心がずれた側の定着性の劣化を抑制し、かつ、定着部材において記録材が通過しない領域の昇温をより確実に抑制することができる。さらに、定着性の低下を防ぎ、生産性を維持することが出来る。
(変形例)
上述した実施形態では、本発明の好ましい実施形態を説明したが、本発明はこれに限定されず、本発明の範囲内で種々の変形が可能である。
(変形例1)
上述した実施形態では、図11に示したように紙位置検知手段の1次元撮像素子R1、R2は幅方向の長さが短いものを別個に設けたが、1本の長い1次元撮像素子としても良い。この場合、記録材の幅方向のずれ量のみならず、記録材の幅方向のサイズも容易に検知できる。
(変形例2)
上述した実施形態では、トナー画像を担持した記録材を挟持搬送するニップ部を形成する第1および第2の定着部材として、加熱ローラと加圧ローラを用いた定着装置を説明したが、本発明はこれに限られない。第1および第2の定着部材の一方あるいは両方を回転する無端ベルトを用いたフィルム加熱方式の定着装置としても良い。
(変形例3)
上述した実施形態では、記録材として記録紙を説明したが、本発明における記録材は紙に限定されるものではない。一般に、記録材とは、画像形成装置によってトナー像が形成されるシート状の部材であり、例えば、定型或いは不定型の普通紙、厚紙、薄紙、封筒、葉書、シール、樹脂シート、OHPシート、光沢紙等が含まれる。なお、上述した実施形態では、便宜上、記録材(シート)Pの扱いを通紙などの用語を用いて説明したが、これによって本発明における記録材が紙に限定されるものではない。
(変形例4)
上述した実施形態では、未定着トナー像をシートに定着する定着装置を例に説明したが、本発明は、これに限らず、画像の光沢を向上させるべく、シートに仮定着されたトナー像を加熱加圧する装置(この場合も定着装置と呼ぶ)にも同様に適用可能である。
2・・画像形成制御部、21・・加熱ローラ、22・・加圧ローラ、41・・中間転写ベルト、42・・1次転写ローラ、91・・2次転写ローラ、101・・冷却ファン、110・・遮蔽ユニット、111・・遮蔽部材F、112・・遮蔽部材R、116b、116c・・排気口(開口)、P・・記録材、Q1、Q2・・LEDアレイ、R1、R2・・1次元撮像素子

Claims (6)

  1. 記録材にトナー画像を形成する画像形成部と、
    前記記録材を記録材搬送方向に挟持搬送して前記トナー画像を定着するニップ部を形成する第1および第2の定着部材と、
    前記記録材における前記記録材搬送方向に直交する幅方向が第1のサイズより小さい第2のサイズであるとき、前記第1および第2の定着部材の少なくとも一方における前記記録材搬送方向に直交する長手方向の第1および第2の端部を冷却するための風を送風する送風手段と、
    前記第1および第2の端部のそれぞれに対する風が通過する開口部の幅を変更可能な遮蔽部材と、
    前記記録材の幅方向におけるずれ量を検知する検知手段と、
    前記検知手段の出力および前記第2のサイズに基づき、前記長手方向において前記記録材に対向する領域の外側に前記送風手段からの風が当たるように前記第1および第2の端部のそれぞれに対する前記開口の幅を前記長手方向において異なる大きさに制御する制御部と、
    前記第1および第2の端部のそれぞれに対する開口部の幅を変更する共通の駆動源と、
    前記第1および第2の端部の一方に対する開口部の幅を前記長手方向における第1の方向に変更しようとするとき第1の所定量だけ変更せず、かつ前記第1の方向と逆方向である第2の方向に変更しようとするとき第2の所定量だけ変更しない移動不感域を備える移動機構部と、
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記第2の所定量は、前記第1の所定量と同じであることを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
  3. 前記第1および第2の端部の一方に対応する前記遮蔽部材は、前記駆動源から駆動伝達される駆動伝達部と接続されており、
    前記駆動伝達部は前記長手方向に長穴を備え、前記遮蔽部材は前記長手方向において前記長穴に対し両側に遊びを形成する軸を備えることを特徴とする請求項またはに記載の画像形成装置。
  4. 前記検知手段は、前記記録材の幅方向における端部位置の基準位置からのずれ量を検知し、
    前記制御部は、前記第1および第2の端部のそれぞれに対する前記開口の前記長手方向における端部位置を前記記録材の幅方向におけるそれぞれの端部位置に合わせることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. 前記遮蔽部材の移動方向に対し制動力を与える付勢手段を備えることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  6. 記録材を記録材搬送方向に挟持搬送してトナー画像を定着するニップ部を形成する第1および第2の定着部材と、
    前記記録材における前記記録材搬送方向に直交する幅方向が第1のサイズより小さい第2のサイズであるとき、前記第1および第2の定着部材の少なくとも一方における前記記録材搬送方向に直交する長手方向の第1および第2の端部を冷却するための風を送風する送風手段と、
    前記第1および第2の端部のそれぞれに対する風が通過する開口部の幅を変更可能な遮蔽部材と、
    前記記録材の幅方向におけるずれ量を検知する検知手段と、
    前記検知手段の出力および前記第2のサイズに基づき、前記長手方向において前記記録材に対向する領域の外側に前記送風手段からの風が当たるように前記第1および第2の端部のそれぞれに対する前記開口の幅を前記長手方向において異なる大きさに制御する制御部と、
    前記第1および第2の端部のそれぞれに対する開口部の幅を変更する共通の駆動源と、
    前記第1および第2の端部の一方に対する開口部の幅を前記長手方向における第1の方向に変更しようとするとき第1の所定量だけ変更せず、かつ前記第1の方向と逆方向である第2の方向に変更しようとするとき第2の所定量だけ変更しない移動不感域を備える移動機構部と、
    を有することを特徴とする定着装置。
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