JP2017161018A - 管継手 - Google Patents

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亮介 大木
Ryosuke Oki
亮介 大木
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Abstract

【課題】雌型管継手部材との連結作業がより容易に行えるようにした雄型管継手部材を提供する。【解決手段】対応する雌型管継手部材14内に挿入されて係止される連結部16、連結部16に形成されていて雌型管継手部材14の雌側流体通路52と流体連通する第1雄側流体通路18a、及び第1雄側流体通路に連通する第2及び第3雄側流体通路18b、18cを有する雄型管継手本体20と、雄型管継手本体内に配置された弁体22とを備える雄型管継手部材12である。弁体33は、第1雄側流体通路18aを閉止して第2雄側流体通路18bと第3雄側流体通路18cとを連通する第1位置と、第2雄側流体通路18bを閉止して第1雄側流体通路18aと第3雄側流体通路18cとを連通する第2位置との間で変位する。当該雄型管継手部材12が雌型管継手部材14に連結されると、弁体22が雌型管継手部材14に押されて第1位置から第2位置に変位する。【選択図】図2A

Description

本発明は、雄型管継手部材、及び雄型管継手部材とそれに取り外し可能に連結される雌型管継手部材とからなる管継手に関する。
船舶が沈没した場合、その船舶に搭載されている燃料が外部に流出すると海洋が汚染されてしまうことになるため、沈没した船舶内にある燃料を回収することが必要となる。このような沈没船からの燃料回収は、通常、船舶の船底外板にドリル装置を固定して、船底外板及び燃料タンクに穴を開設し、この穴に燃料吸引のためのノズルを挿入することにより行われる(特許文献1)。しかしながら、船底外板及びタンクに穴を開ける穿孔作業を海中において、特にダイバーが到達できないような深海において行うことは非常に煩雑である。
そこでこれを解消するために、船舶に予め燃料回収用の管継手部材を取り付けておき、その船舶が沈没した際には、この管継手部材に対応する管継手部材を連結して、燃料を回収するようにすることが新たに検討されている。
特開2000−198486号公報
上述のような燃料回収用の管継手部材において、特にダイバーが到達できないような深海に船が沈没している場合には、管継手部材同士の連結作業を遠隔操作探査機によって行う必要がある。遠隔操作探査機による作業は、通常、ダイバーによる作業に比べて細かな動作が難しくまた時間がかかるため、管継手部材は連結作業ができるだけ容易に行えるものであることが望まれる。
そこで本発明は、雄型管継手部材との連結作業がより容易に行えるようにした雄型管継手部材、及び該雄型管継手部材とそれに連結される雌型管継手部材とからなる管継手を提供することを目的とする。
すなわち本発明は、
対応する雌型管継手部材に取り外し可能に連結される雄型管継手部材であって、
対応する雌型管継手部材内に挿入されて係止される連結部、該連結部に形成されていて該雌型管継手部材の雌側流体通路と流体連通する第1雄側流体通路、及び該第1雄側流体通路に連通する第2及び第3雄側流体通路を有する継手本体と、
該継手本体内に配置され、該第1雄側流体通路を閉止して該第2雄側流体通路と該第3雄側流体通路とが連通した状態とする第1位置と、該第2雄側流体通路を閉止して該第1雄側流体通路と該第3雄側流体通路とが連通した状態とする第2位置との間で変位可能に取り付けられた弁体と、
を備え、
対応する雌型管継手部材に連結されたときに、該弁体が該雌型管継手部材に押されて該第1位置から該第2位置に変位するようにされた、雄型管継手部材を提供する。
当該雄型管継手部材においては、対応する雌型管継手部材に連結されることにより、弁体が第1位置から第2位置に自動的に変位するようになっているため、流路を切り替えるために別途弁体を操作する必要がなく、容易に連結作業を完了させることが可能となる。
好ましくは、
該弁体が該第1位置と該第2位置との間で枢動可能に該継手本体に取り付けられており、
該弁体を該第1位置に向けて付勢する付勢部材と、該継手本体の外部に配置され、該弁体に対して固定されて該弁体とともに枢動する外部弁操作部材と、をさらに備え、
該雌型管継手部材に連結されたときに、該雌型管継手部材が該外部弁操作部材に係合することにより該外部弁操作部材が枢動されて、該弁体を該第1位置から該第2位置に枢動させるようにすることができる。
弁体を枢動させるための外部弁操作部材を継手本体の外部に配置することにより、流体通路を広く確保することが可能となる。
好ましくは、該弁体が、該第1位置にあるときに該第1雄側流体通路を閉止する第1弁と、該第2位置にあるときに該第2雄側流体通路を閉止する第2弁と、該第1弁及び該第2弁を保持する弁保持部と、を有するようにすることができる。
好ましくは、該第2弁が、該弁体が該第2位置にあるときに該第2雄側流体通路の内周面と略平行となって該内周面に隣接するようにされた外周面を有するようにすることができる。
このような構成により、第2雄側流体通路をより確実に閉止することが可能となる。
好ましくは、該第1弁と該第2弁とのうちの少なくとも一方が、該外部弁操作部材に対して遊びを有するようにすることができる。
このような構成により、弁体の寸法や、外部弁操作部材が雌型管継手部材によって押し込まれる距離に誤差が生じたときにもそれらを吸収することが可能となる。
また本発明は、
上述のいずれかの雌型管継手部材と、
該雌型管継手部材に取り外し可能に連結される雄型管継手部材と、
を備える管継手を提供する。
以下、本発明に係る管継手の実施形態を添付図面に基づき説明する。
本発明の実施形態に係る管継手の使用状態を示す概略図である。 本発明の第1の実施形態に係る管継手の側面断面図である。 図2Aの管継手の側面外観図である。 図2BのII−II線における平面部分断面図である。 図2Aの管継手の連結途中の状態を示す側面断面図である。 図2Aの管継手の仮連結状態を示す側面断面図である。 図4Aの管継手の側面外観図である。 図4BのIV−IV線における平面部分断面図である。 仮連結状態において雌型管継手部材が雄型管継手部材に対して傾動した状態を示す側面断面図である。 図2Aの管継手の連結完了状態を示す側面断面図である。 図6Aの管継手の側面外観図である。 図6BのVI−VI線における平面部分断面図である。 図2Aの管継手の離脱途中の状態を示す側面断面図である。 図7Aの管継手の側面外観図である。 図7BのVII−VII線における平面部分断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る雄型管継手部材の一部を示す側面断面図である。 図8の雄型管継手部材の弁体が第2となった状態を示す側面断面図である。
本発明の実施形態に係る管継手10は、図1に示すように、船舶1のタンク2に連通する通気管3の途中に挿入して取り付けられる雄型管継手部材12と、この雄型管継手部材12に取り外し可能に連結される雌型管継手部材14とからなる。
第1の実施形態に係る雄型管継手部材12は、図2Aに示すように、雌型管継手部材14内に挿入される連結部16と、連結部16に形成されている第1雄側流体通路18a、並びに第1雄側流体通路18aに対して略直角に延びて連通する上方の第2雄側流体通路18b及び下方の第3雄側流体通路18cからなる雄側流体通路18を有する雄型管継手本体(継手本体)20と、雄型管継手本体20内に配置された弁体22とを備える。連結部16の外周面24には、径方向外側に突出した係止突起26が形成され、さらに係止突起26の後方(図で見て右方)に離れた位置において後方に向かって拡径する傾斜ガイド面28aと、傾斜ガイド面28aの後方に連接して連結部16の長手軸線Lと平行に延在する平行ガイド面28bとからなるガイド部28が形成されている。
弁体22は、第1弁30と第2弁32とこれら第1及び第2弁30、32を保持する弁保持部34とからなる。弁体22は、雄型管継手本体20に対して枢動軸36の周りで枢動可能に取り付けられており、図2Aに示すように第1弁30が第1雄側流体通路18aの弁座部38に係合して第1雄側流体通路18aを閉止するとともに第2雄側流体通路18bと第3雄側流体通路18cとを連通させる第1位置(第1雄側流体通路18aに対する閉止位置)と、図6Aに示すように第2弁32が第2雄側流体通路18bの弁座部40に係合して第2雄側流体通路18bを閉止するとともに第1雄側流体通路18aと第3雄側流体通路18cとを連通させる第2位置(第1雄側流体通路18aに対する開放位置)との間で変位可能となっている。弁体22は、図示しないスプリング(付勢部材)によって第1位置に向かって付勢されている。従って、通常の状態においては、弁体22はスプリングの付勢力によって第1位置に保持されて、第1雄側流体通路18aを閉止する。第1弁30は、円板状の部材であり、弁体22が第1位置(図2A)にあるときに第1雄側流体通路18aに対して直交する位置となる。同様に第2弁32は、円板状の部材であり、弁体22が第2位置(図6A)にあるときに第2雄側流体通路18bに対して直交する位置となる。第2雄側流体通路18bの弁座部40は、拡径した内周面40aとそれに直交する当接面40bとからなっており、弁体22が第2位置となって第2弁32が弁座部40に係合したときに、第2弁32の外周面32aが弁座部40の内周面40aと平行となり且つ隣接するようになっている。
雄型管継手部材12は、図2B及び図2Cに示すように、雄型管継手本体20の外部に配置された外部弁操作部材42を備える。この外部弁操作部材42は、弁体22の枢動軸36に固定されており、弁体22とともに枢動するようになっている。外部弁操作部材42の図で見て左方の外周面42aはカム面となっており、雄型管継手部材12と雌型管継手部材14とが連結されるときに、雌型管継手部材14の前端面44がこのカム面に係合して、図6Bに示すように外部弁操作部材42を図で見て反時計回りに枢動させる。そうすると、弁体22も連動して枢動し、図6Aに示す第2位置となる。
雌型管継手部材14は、図2Aに示すように、前端開口46から後方(図で見て左方)に延在する挿入通路48、及び挿入通路48からさらに後方に延在して後端開口50にまで至る雌側流体通路52を有する筒状の雌型管継手本体54と、雌型管継手本体54内において長手軸線Mの方向で変位可能に配置されて施錠子56を保持している施錠子保持部材58と、雌型管継手本体54内において長手軸線Mの方向で変位可能に配置されて施錠子56に係合している施錠子拘束部材60とを備える。施錠子保持部材58は、スプリング62によって前方(図で見て右方)に付勢され、その前端面58aが雌型管継手本体54の保持部材係止面64に係合した初期位置となっている。雌型管継手本体54は、前端開口46及び後端開口50を有する外側筒状部材54aと、外側筒状部材54a内において長手軸線Mの方向で変位可能に配置されていて雌側流体通路52の一部を構成している内側筒状部材54bと、外側筒状部材54aと内側筒状部材54bとの間に設定されて内側筒状部材54bを外側筒状部材54aに対して前方に付勢するスプリング54cとを有する。内側筒状部材54bの前端部54dには、後述するように雄型管継手部材12の前端面12aと密封係合する密封係合部としてのシール部材66が取り付けられている。
施錠子保持部材58に保持されている施錠子56は、図2Aに示すように施錠子保持部材58の内周面58bから内側に部分的に突出した施錠位置に施錠子拘束部材60によって拘束され、この施錠子拘束部材60による拘束が解除されると図3に示すように施錠位置よりも径方向外側に位置する施錠解除位置に変位可能となる。
雌型管継手部材14はさらに、雌型管継手本体54に固定された枢動軸68に対して枢動可能に取り付けられた操作レバー70と、操作レバー70と施錠子拘束部材60とを接続するリンク部材72とからなる操作部材が取り付けられている。リンク部材72は、その後端(第1端)72aが操作レバー70の枢動軸68から該枢動軸68の放射方向外側に離れた位置で枢動軸74によって操作レバー70に枢動可能に接続され、その前端(第2端)72bが施錠子拘束部材60に固定された枢動軸78に対して枢動可能に取り付けられている。この操作レバー70を回転操作することにより、リンク部材72を介して、施錠子拘束部材60を後述するように長手軸線Mの方向で変位させることができる。
雌型管継手部材14を雄型管継手部材12に連結する際には、雌型管継手部材14の操作レバー70を図2Cに示す中間位置として、施錠子拘束部材60を施錠子拘束位置としておく。このとき、施錠子保持部材58は、スプリング62によって前方に付勢され、その前端面58aが雄型管継手本体20の保持部材係止面64に係合した初期位置となっている。また、施錠子保持部材58に保持された施錠子56は、施錠子拘束部材60の傾斜した施錠子係合面60aによって径方向内側に押圧されて、施錠子保持部材58の内周面58bから内側に部分的に突出した施錠位置に拘束されている。
この状態で雌型管継手部材14の挿入通路48内に雄型管継手部材12の連結部16が挿入されていくと、連結部16の外周面24に形成された係止突起26が施錠位置にある施錠子56に係合する。施錠子56は雄型管継手部材12の係止突起26によって後方に押され、施錠子保持部材58とともにスプリング62を圧縮させながら後方に変位する。施錠子保持部材58が施錠子拘束部材60に対して後方に変位すると、図3に示すように、施錠子拘束部材60による拘束が解除されて施錠子56は係止突起26に押されて径方向外側に変位して施錠解除位置となる。そうすると、雄型管継手部材12の係止突起26は、施錠子56を通過することができるようになる。係止突起26が施錠子56を通過すると、図4Aに示すように、施錠子56は施錠子保持部材58とともにスプリング62の付勢力によって元の初期位置に戻され、施錠子56は再び施錠子拘束部材60によって施錠位置に拘束される。施錠子56が施錠位置となると、雄型管継手部材12の係止突起26は施錠子56により係止されて、雄型管継手部材12が雌型管継手部材14の挿入通路48から抜け出せない状態となる。このとき、雌型管継手部材14と雄型管継手部材12とは、互いに引き離すことはできないが雌側流体通路52と第1雄側流体通路18aとは密封して連通はしていない仮連結状態となっている。
仮連結状態においては、施錠子保持部材58の内周面58bと係止突起26とは接触しているが、雌型管継手本体54の前端の内周面76と雄型管継手部材12の係止突起26から後方の外周面24との間には隙間が形成された状態となる。これにより、図5に示すように、雌型管継手部材14は、雄型管継手部材12の長手軸線Lに対して傾動することが可能となる。すなわち、雌型管継手部材14を雄型管継手部材12に対して仮連結位置とする際には、雌型管継手部材14の向きが雄型管継手部材12に対してある程度傾いた状態でも雄型管継手部材12を挿入通路48に受け入れることができるようになっている。
仮連結状態とした後に操作レバー70のハンドル70aを前方に変位させて操作レバー70を図4Cで見て時計回り(第1回転方向)に図6Cの連結保持位置にまで枢動させると、図6Aに示すように、施錠子拘束部材60がリンク部材72を介して後方に変位される。このとき施錠子56は、施錠子拘束部材60の施錠子係合面60aにより半径方向内側に押圧されるとともに前方からも支持されているため、施錠子拘束部材60が後方に変位するのにともなって施錠子56も後方に変位する。そうすると、施錠子56を保持している施錠子保持部材58、及び施錠子56に係止されている雄型管継手部材12も一体となってともに後方に変位する。施錠子拘束部材60が、図4Aの仮連結位置から図6Aの連結完了位置にまで変位すると、雄型管継手部材12の前端面12aがシール部材66に当接して密封係合した状態となる。このとき内側筒状部材54bは、スプリング54cを圧縮してやや後方に変位した状態となっている。したがって、シール部材66は、スプリング54cの付勢力によって雄型管継手部材12の前端面12aに押しつけられ、前端面12aとの密封係合が適切に維持されるようになっている。これにより、雌側流体通路52と第1雄側流体通路18aとがシール部材66を介して密封して連通した状態となり、当該管継手10は連結完了状態となる。
仮連結状態から連結完了状態に至る過程において、雌型管継手部材14はその前端部75の内周面76が雄型管継手部材12のガイド部28に摺動係合することにより、雄型管継手部材12の長手軸線Lに対して雌型管継手部材14の長手軸線Mが整合するように案内される。したがって、仮連結状態において図5に示すように雌型管継手部材14が雄型管継手部材12に対して傾動している場合であっても、連結完了状態に変位する過程において、まず内周面76がガイド部28の傾斜ガイド面28aに係合して摺動することにより、雌型管継手部材14は徐々にその向きが雄型管継手部材12の長手軸線Lに整合するように案内されていき、連結完了状態(図6A)となると内周面70はガイド部28の平行ガイド面28bによってその向きが雄型管継手部材12の長手軸線Lと整合した状態で拘束されるようになる。雌型管継手部材14と雄型管継手部材12との向きが整合することにより、雌型管継手部材14のシール部材66と雄型管継手部材12の前端面12aとが平行に対向した状態で接触することとなり、適切に密封係合した状態とすることができる。
また、図4B及び図4Cに示すように仮連結状態においては雄型管継手部材12の外部弁操作部材42は雌型管継手部材14と接触しないが、連結完了状態に向かうにしたがって、外周面42aが雌型管継手本体54の前端面75と係合して押圧されて、図6B及び図6Cに示すように、図で見て反時計回りに枢動した状態となる。これにともない、弁体22も第1位置から第2位置に枢動して、図6Aに示すように第2雄側流体通路18bが閉止されるとともに第1雄側流体通路18aと第3雄側流体通路18cとが連通した状態となる。
さらに、仮連結状態から連結完了状態に至る過程において、リンク部材72の後端72aの操作レバー70に対する枢動軸74は、操作レバー70の雌型管継手部材14に対する枢動軸68とリンク部材72の前端72bの施錠子拘束部材60に対する枢動軸78とを通る平面(図面上で長手軸線M上を奥行き方向に広がる平面)を超えて図6Cで見て下側から上側に至る。これにより、連結完了状態においては、雌型管継手部材14が雄型管継手部材12から引き離されるような力を受けて施錠子56を介して施錠子拘束部材60に雌型管継手本体54に対して前方への力が作用したときに、操作レバー70には、リンク部材72を介して、仮連結状態から連結完了状態とするときと同方向(図6Cで見て時計回り)に向かう力が作用するようになる。したがって、雌型管継手部材14に雄型管継手部材12から引き離されるような力が作用しても、それによって施錠子拘束部材60が仮連結位置に戻ることがない。またこのときに、リンク部材72に取り付けられたボールプランジャ77が操作レバー70に形成された溝79(図2C、図4C)に嵌まり、操作レバー70の位置が保持されるようにもなっている。
このようにして当該管継手10が図6A乃至図6Cに示す連結完了状態となると、雌側流体通路52と船舶1のタンク2につながる第3流体通路18cとが流体連通した状態となり、タンク2内に残された燃料を当該管継手10を介して回収することが可能となる。
連結を解除する際には、まず操作レバー70にボールプランジャ77が溝79から外れる程度の力を図6Cの連結保持位置から図で見て反時計回りに付加し操作レバー70を回転操作して図4Cの中間位置に戻して仮連結状態とする。操作レバー70をさらに同方向に回転操作して図7Cに示す連結解除位置とすると、施錠子拘束部材60は図7Aに示すように前方に変位して施錠子解放位置となる。このとき施錠子保持部材58は、その前端面58aが雄型管継手本体20の保持部材係止面64に係合しているため初期位置に保持される。施錠子拘束部材60が施錠子解放位置となると、施錠子拘束部材60による施錠子56の拘束が解除されて、施錠子56は施錠解除位置に変位することが可能な状態となる。この状態で雌型管継手部材14を雄型管継手部材12から引き抜くようにすれば、施錠子56は雄型管継手部材12の係止突起26に押されて施錠解除位置となり、雌型管継手部材14と雄型管継手部材12との間の連結は解除されて、雌型管継手部材14は雄型管継手部材12から離脱できるようになる。
雌型管継手本体54の前端部75には、施錠子拘束部材60を付勢する付勢部材としてのプランジャー80が配置されており、施錠子拘束部材60が施錠解除位置に変位するとこのプランジャー80が押し込まれ施錠子拘束部材60に対して後方への付勢力を加える。したがって、操作レバー70のハンドル70aに加えた力を解除すると、施錠子拘束部材60はプランジャー80の付勢力によって後方に変位され、これにともない操作レバー70は中間位置に戻る。また、プランジャー80が配置されていることにより、操作レバー70を連結保持位置(図6C)から反時計回りに回転操作して中間位置(図4C)となったときに、一端プランジャー80によってその動きが止められるため、操作レバー70が連結保持位置(図6C)から中間位置(図4C)を超えて一気に連結解除位置(図7C)にまで回転されることを防止し、一端中間位置で止まるようになる。
本発明の第2の実施形態に係る雄型管継手部材112は、図8及び図9に示すように主として弁体122の構成が第1の実施形態に係る雄型管継手部材12とは異なる。具体的には、第1弁130と第2弁132とがそれぞれ円錐状に湾曲した形状を有し、その頂部において接続部131により接続されて一体の部材とされている。第1及び第2弁130、132は、この接続部131において弁保持部134にがたつき(遊び)を有した状態で保持されている。弁体122が第1位置(図8)から第2位置(図9)に枢動して、第2弁132が第2雄側流体通路118bに形成された弁座部140に係合すると、第2弁132は弁座部140に倣って弁保持部134に対してやや姿勢を変化させる。このように第1及び第2弁130,132が弁保持部134に対して遊びがあることにより、弁体122の寸法や、外部弁操作部材142が押し込まれる距離に誤差が生じたときにもそれを吸収することが可能となる。また、弁座部140の内周面140aは、第2弁132の外周面132aに合せて斜めに形成されており、弁体122が第2位置となって当接面140bに接触したときに第2弁132の外周面132aと弁座部140の内周面140aとが平行となって隣接するようになっている。これにより、第2雄側流体通路118bをより確実に閉止することが可能となる。なお、当該実施形態においては、第1弁130と第2弁132とを弁保持部134に対してがたつきを持って取り付けることにより遊びを設けているが、上記誤差を吸収するためには、外部弁操作部材142と第1弁130または第2弁132との間に遊びが形成されれば良いため、例えば、外部弁操作部材142と弁保持部134との間にがたつきを設けるようにしてもよいし、弁保持部134を可撓性の材料により構成して該弁保持部134が撓むことにより第1弁130または第2弁132が外部弁操作部材142に対して変位して遊びを構成するようにしてもよい。
上記実施形態においては、本発明に係る管継手を沈没船の燃料回収のための管継手10として説明をしてきたが、本発明に係る管継手は例えば工場における配管接続などの他の用途で使用するようにしても良い。また、船舶の燃料は粘度が高いため、上記実施形態における管継手においては雌側流体通路及び雄側流体通路内に障害となるものができるだけないようにするために弁操作部材を外側に配置するように設計されているが、他の用途に用いる場合には、例えば雄側流体通路内で弁体を押して変位させるような構成とすることもできる。さらには、弁体の第1位置と第2位置との変位は枢動ではなく、直動などの他の変位形式とすることもできる。
船舶1;タンク2;通気管3;
管継手10;雄型管継手部材12;前端面12a;雌型管継手部材14;連結部16;雄側流体通路18;第1雄側流体通路18a;第2雄側流体通路18b;第3雄側流体通路18c;雄型管継手本体20;弁体22;(連結部16の)外周面24;係止突起26;ガイド部28;傾斜ガイド面28a;平行ガイド面28b;第1弁30;第2弁32;外周面32a;弁保持部34;枢動軸36;(第1雄側流体通路18aの)弁座部38;(第2雄側流体通路18bの)弁座部40;内周面40a;当接面40b;外部弁操作部材42;外周面42a;前端面44;前端開口46;挿入通路48;後端開口50;雌側流体通路52;雌型管継手本体54;外側筒状部材54a;内側筒状部材54b;スプリング54c;前端部54d;施錠子56;施錠子保持部材58;前端面58a;内周面58b;施錠子拘束部材60;施錠子係合面60a;スプリング62;保持部材係止面64;シール部材66;枢動軸68;操作レバー70;ハンドル70a;リンク部材72;後端(第1端)72a;前端(第2端)72b;枢動軸74;前端部75;内周面76;ボールプランジャ77;枢動軸78;溝79;プランジャー80;
雄型管継手部材112;弁体122;第1弁130;接続部131;第2弁132;外周面132a;弁保持部134;第2雄側流体通路118b;弁座部140;内周面140a;当接面140b;外部弁操作部材142;
(雄型管継手部材の)長手軸線L;(雌型管継手部材の)長手軸線M

Claims (6)

  1. 対応する雌型管継手部材に取り外し可能に連結される雄型管継手部材であって、
    対応する雌型管継手部材内に挿入されて係止される連結部、該連結部に形成されていて該雌型管継手部材の雌側流体通路と流体連通する第1雄側流体通路、及び該第1雄側流体通路に連通する第2及び第3雄側流体通路を有する継手本体と、
    該継手本体内に配置され、該第1雄側流体通路を閉止して該第2雄側流体通路と該第3雄側流体通路とが連通した状態とする第1位置と、該第2雄側流体通路を閉止して該第1雄側流体通路と該第3雄側流体通路とが連通した状態とする第2位置との間で変位可能に取り付けられた弁体と、
    を備え、
    対応する雌型管継手部材に連結されたときに、該弁体が該雌型管継手部材に押されて該第1位置から該第2位置に変位するようにされた、雄型管継手部材。
  2. 該弁体が該第1位置と該第2位置との間で枢動可能に該継手本体に取り付けられており、
    該弁体を該第1位置に向けて付勢する付勢部材と、該継手本体の外部に配置され、該弁体に対して固定されて該弁体とともに枢動する外部弁操作部材と、をさらに備え、
    該雌型管継手部材に連結されたときに、該雌型管継手部材が該外部弁操作部材に係合することにより該外部弁操作部材が枢動されて、該弁体を該第1位置から該第2位置に枢動させるようにされた、請求項1に記載の雄型管継手部材。
  3. 該弁体が、該第1位置にあるときに該第1雄側流体通路を閉止する第1弁と、該第2位置にあるときに該第2雄側流体通路を閉止する第2弁と、該第1弁及び該第2弁を保持する弁保持部と、を有する、請求項1又は2に記載の雄型管継手部材。
  4. 該第2弁が、該弁体が該第2位置にあるときに該第2雄側流体通路の内周面と略平行となって該内周面に隣接するようにされた外周面を有する、請求項3に記載の雄型管継手部材。
  5. 該第1弁と該第2弁とのうちの少なくとも一方が、該外部弁操作部材に対して遊びを有するようにされた、請求項3又は4に記載の雄型管継手部材。
  6. 請求項1乃至5のいずれか一項に記載の雄型管継手部材と、
    該雄型管継手部材を取り外し可能に連結する雌型管継手部材と、
    を備える管継手。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020075693A (ja) * 2018-11-07 2020-05-21 ダフン イエヌジー カンパニー リミテッドDaheung Eng Co.,Ltd. 船舶速度測定装置

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