JP2017158730A - 陳列用具とそれを形成するためのブランク板 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明の陳列用具1は、長方形状の背面基板3と、該背面基板3の前面に長さ方向に整列する複数の陳列品収納部4を設けた陳列用具であって、一の陳列品収納部4を正面視した場合は、略円弧状に中央部が垂下する前面板口縁41eと略円弧状に中央部が盛り上がる収納部底面を有するようにされていることを特徴とする。
本発明のブランク板1Bは、長方形状の背面基板3Bに対して、背面基板の下端から間隔を置いて、前面板と紡錘形状の底板からなる複数の陳列品収納部板材を背面基板3Bの長さ方向と直交する方向に突出させてなることを特徴とする。
【選択図】図2
Description
従来から、葉書や封書を保管するための状差しや書類入れを2〜3段の箱状形態にしたものが使用されている。しかし、これらの従来品は、木製であったり、布製であったりして製造するには手間のかかる特別な加工が必要であった。
また、プラスチック製トレイを枠体に固定する陳列用具も使用されている。しかし、このものは、複数個のトレイが折り畳みできないので搬送や保管に不便であり、組立構成するにも手間取り、枠体に取り付けたトレイが不安定である等の問題があった。
これらの商品等を従来のような箱状やプラスチック製の陳列用具に入れて陳列する場合は、陳列用具自体のコストが高額になるほか、陳列のためのスペースや頑丈な懸架構造を確保しなければならない問題がある。また、陳列の準備に手間取る、という問題も生じる。
本発明の要旨の第2に係るブランク板によれば、上記陳列用具を比較的低コストで容易に製作することができる。
図1は、本発明の陳列用具を示す斜視図であって、やや上側から見た状態を示している。
図1の場合、陳列用具1は、長方形状の背面基板と、該背面基板の前面に長さ方向に整列するように所定の間隔をあけて複数の陳列品収納部が設けられている。具体的には、陳列用具1の陳列品収納部4は2段であり、下段の収納部にのみ、陳列品8が収納されている。陳列品収納部4は2段に限らず、5〜6段程度までにすることができる。陳列用具1は、必要により紐9等の吊り下げ材料により、適宜構造物に懸垂することができ、あるいは背面基板3の裏面に粘着剤を施し、壁面等に剥離可能に固定することもできる。
図2(A)の正面図の場合、陳列用具1は、3段の陳列品収納部4を有している。各陳列品収納部4は同等の形状と大きさにされているが、請求項の記載から逸脱しない範囲で形状と大きさを変更できる。各陳列品収納部4間の間隔も任意に設定できる。
各陳列品収納部4は、正面視では前面板41の上辺と下辺が内側に凹むいわゆる糸巻き形状であり、略円弧状に中央部が垂下する前面板口縁41eと略円弧状に中央部が盛り上がる収納部底板42を有している。前面板口縁41eがこのように凹み形状であることにより、陳列品の内容が外部から観察し易くなる。ただし、前面板口縁41eの凹みの度合いは任意に設定でき、僅かな凹み(1〜2mm程度)であっても良い。
上側から上面視した図は図示していないが、陳列品収納部4の前面板口縁41eが背面基板3から略円弧状に外側に膨出する形状になる。陳列品収納部板材の収納部底板42が紡錘形状にされており、口縁側もその形状に近似するからである。前面板41は背面板3に重ねるので、理論的に両者は同幅であるが、前面板41は背面基板3を内側にして糊付するので、僅かに(1〜2mm程度)広幅にしても良い。
図2(A)の場合と、同様に見えるが、二つ折り用折り線5を有する違いがある。
このように二つ折り用折り線5を設けることにより、ブランク板の状態で背面基板3の裏面側どうしが接するように折り畳み可能である。折り畳みすることにより、保管や輸送が便利になる。
本発明のブランク板は、1枚の紙材料を打ち抜きすることで、1台の陳列用具を組み立てすることができ、他の紙材料の構造物と組み合わせする必要が無い特徴がある。
図4は、本発明のブランク板を示す平面図である。陳列品収納部4が3段の場合の例を示しているが、3段に限定されないのは、前述のとおりである。図4中、1点鎖線で示した部分は折り線であり、実線は切断線である。二つ折り用折り線5を有する例を示している。
ブランク板1Bは、長方形状の背面基板3Bに対して背面基板3Bの下端から間隔を置いて、前面板41a,41b,41cと紡錘形状の収納部底板42a,42b,42cからなる陳列品収納部板材4a,4b,4cを背面基板3Bの長さ方向と直交する方向に突出させた形状にされている。
各底板42は折り線5a,5b,5cにより直角に立ち上げることにより、紡錘形の底面を形成する。底板42の先端には差し込み片6a,6b,6cが設けられていて、組み立ての際は、背面基板3Bの切り込み7a,7b,7cに差し込みして固定する。
図4の場合、二つ折り用折り線5が、下から3段目の底板42cの下面に沿って形成されている。二つ折り用折り線5を設ける場合は、ブランク板を折り畳んで大きさを小さくできるので、保管や輸送が便利になる。ただし、必ず設けなければならないものではない。
なお、二つ折り用折り線5を設けてブランク板を折り畳むようにする場合は、陳列品収納部板材4cの糊代部を、他の陳列品収納部板材4a,4bの糊代部と切り離して独立した形態とすることが好ましい。他方、ブランク板を折り畳むことがない場合は、糊代部は帯状に連なっていてもよい。
ブランク板の材質には、板紙や段ボール、厚めの上質紙、ポリエチレンやポリプロピレン等のプラスチックと紙材とをラミネートしたラミネート紙等を使用できる。
なお、前記背面基板となるブランク板と、前記陳列品収納部となるブランク板とは材料が同一のものが好ましいが、異なる材料であってもよい。
背面板3Bの全長を590mm、幅H1を149mmとし、背面板3Bの下端から二つ折り用折り線5までの長さT2を338.5mm、二つ折り用折り線5から背面板3Bの上端までの長さT1を251.5mmとした。
前面板41の幅H2を150mmとし糊代部の幅H3を25mmとした。
この陳列用具1に冊子を差し込んで陳列し、好適に使用することができた。
1B:ブランク板
2a,2b,2c:折り線
3,3B:背面基板
4:陳列品収納部
4a,4b,4c:陳列品収納部板材
41,41a,41b,41c:前面板
41e:前面板口縁
42,42a,42b,42c:底板
5:二つ折り用折り線
5a,5b,5c:折り線
6a,6b,6c:差し込み片
7a,7b,7c:切り込み
8:陳列品
9:紐
91:紐通し穴
Claims (7)
- 長方形状の背面基板と、該背面基板の前面に長さ方向に所定の間隔をあけて整列する複数の陳列品収納部を設けた陳列用具であって、前記複数の陳列品収納部のうちの一の陳列品収納部を正面視した場合は、略円弧状に中央部が垂下する前面板口縁と略円弧状に中央部が盛り上がる収納部底面を有するようにされていることを特徴とする陳列用具。
- 前記背面基板と陳列品収納部が同一の紙材料またはプラスチックとラミネートしたラミネート後の紙材料からなることを特徴とする請求項1記載の陳列用具。
- 背面基板に長さ方向に折り畳み可能とする二つ折り用折り線を設けたことを特徴とする請求項1または請求項2記載の陳列用具。
- 請求項1記載の陳列用具を形成するためのブランク板であって、長方形状の背面基板に対して、背面基板の下端から間隔を置いて、前面板と紡錘形状の底板からなる複数の陳列品収納部板材を背面基板の長さ方向と直交する方向に突出させてなることを特徴とするブランク板。
- 前記陳列品収納部板材の背面基板接続側と反対側に糊代を有することを特徴とする請求項4記載のブランク板。
- 前記背面基板と陳列品収納部が同一の紙材料またはプラスチックとラミネートしたラミネート後の紙材料からなることを特徴とする請求項4または請求項5記載のブランク板。
- 背面基板に長さ方向に折り畳み可能とする二つ折り用折り線を設けたことを特徴とする請求項4ないし請求項6のいずれか一項記載のブランク板。
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JP2016044990A JP2017158730A (ja) | 2016-03-08 | 2016-03-08 | 陳列用具とそれを形成するためのブランク板 |
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