JP2017158578A - 釣針の製造方法 - Google Patents

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一典 佐野
Kazunori Sano
一典 佐野
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Abstract

【課題】カエシの根元部分に応力が集中しにくく、かつ、カン部分における釣糸の問題が生じにくいとともにサビの発生を回避できる、釣針の製造方法を提供する。【解決手段】金属粉とバインダーとを混練してコンパウンドを構成する混練工程20と、コンパウンドを釣針の鋳型に射出する射出成型工程30と、釣針の形状に固めたコンパウンドからバインダーを除去する脱脂工程40と、残った金属粉を焼き固める焼結工程とを有する製造方法で釣針を製造する。その際、切れ目の無い完全な環状に形成されたカンと先端部から突出するカエシとを有する釣針に対応する形状の鋳型を用いる。【選択図】図1

Description

本発明は、魚釣りに使用される釣針の製造方法に関する。
従前より、釣針の製造には、直線状の線材を曲げる方法が一般的に採用されてきた。この方法は、図6に示すように、大略、ワイヤーを適切な長さに切断した後、直伸する切断・直伸工程Aと、切断したワイヤーの先端を尖らせる尖頭工程Bと、前の工程で尖らせた先端とは反対側の端(後端)を小さく円弧状に曲げてカンを形成するカン形成工程Cと、釣針のカエシになる部分を切り起こすカエシ形成工程Dと、ワイヤーの先端側を曲げる曲げ工程Eと、焼き入れ・焼き戻し・表面研磨・メッキといった最終処理工程Fとで構成されている。
例えば、上記方法の内、釣針用線材の製造方法が特許文献1に開示されている。
特開2003−166088号公報
しかしながら、従前からの方法で製造した釣針1には問題があった。すなわち、図7に示すように、ワイヤーの先端部を切り起こしてカエシ2を形成していることから、このカエシ2の根元部分(矢印Xを参照)に応力が集中しやすく、釣針1に魚がかかったとき等のように釣針1の先端部に力が加えられたとき、悪くすればカエシ2の根元部分Xから釣針1が折れてしまうおそれがあった。
また、ワイヤーの後端を小さく円弧状に曲げてカン3を形成していることから、ワイヤーの後端がワイヤーの胴部表面の近傍に位置している(矢印Yを参照)。このため、カン3に結びつけた釣糸がワイヤーの後端の外縁に当たって傷がつき、釣糸の強度が弱まるおそれがあった。さらに、ワイヤーの後端がワイヤーの胴部表面に点あたりしている場合には、点あたりしている部分のメッキが不完全となり、サビが生じるおそれもあった。また、図示するように、加工精度が悪いこと等を理由としてワイヤーの後端がワイヤーの胴部表面に当たらず、ワイヤーの後端とワイヤーの胴部との間に隙間がある場合には、当該隙間を釣糸が通ってしまい、釣糸が釣針から外れてしまうおそれもあった。
本発明は、かかる問題を解決するためになされたものであり、その目的は、カエシの根元部分に応力が集中しにくく、かつ、カン部分における釣糸の問題が生じにくいとともにサビの発生を回避できる、釣針の製造方法を提供することにある。
本発明の1の局面に従うと、
金属粉とバインダーとを混練してコンパウンドを構成する工程と、
前記コンパウンドを釣針の鋳型に射出する工程と、
釣針の形状に固めた前記コンパウンドから前記バインダーを除去する工程と、
残った前記金属粉を焼き固める工程とを有する釣針の製造方法であって、
前記鋳型は、切れ目の無い完全な環状に形成されたカンと先端部から突出するカエシとを有する釣針に対応する形状になっていることを特徴とする釣針の製造方法を提供することができる。
好適には、前記金属粉はステンレス鋼の粉末である。
本発明に係る釣針の製造方法によれば、直線状のワイヤーを加工して釣針を形成する従来の製造方法とは異なり、カンを切れ目の無い完全な環状に形成することができるとともに、ワイヤーを切り起こすことなく、カエシを釣針の先端部に突出形成することができる。
このようにカンを完全な環状に形成できる、つまり、従来の釣針のように「釣針の後端」が存在しないことから、カンに結びつけた釣糸が「釣針の後端」に当たって強度が低下するおそれがなくなるとともに、釣針が不所望にカンから外れてしまうおそれがなくなる。また、釣針にメッキを施す場合において、メッキが不完全な部分が生じてサビが発生する可能性を極小化することができる。
また、ワイヤーを切り起こすことなく、カエシを釣針の先端部に突出形成できることから、カエシの根元部分の強度が低下するとともに釣針に魚がかかったときに応力が集中することを回避できる。これにより、釣針の先端部に力が加えられたときにカエシの根元部分から釣針が折れてしまう可能性を極小化することができる。
本発明が適用された釣針の製造方法100の一例を示す工程図である。 釣針の製造方法100に用いられる金型11の一例を示す図である。(a)は正面図であり、(b)は平面図である。 混練工程20を示す概念図である。 釣針の製造方法100で製造された釣針60の一例を示す図である。(a)は正面図であり、(b)は平面図である。 釣針の製造方法100で製造された釣針60の他の例を示す図である。(a)は正面図であり、(b)は平面図である。 従来の釣針の製造方法を示す工程図である。 従来の製造方法で製造された釣針の一例を示す図である。(a)は正面図であり、(b)は平面図である。
(釣針の製造方法100の構成)
本発明が適用された釣針の製造方法100は、図1に示すように、大略、準備工程10と、混練工程20と、射出成形工程30と、脱脂工程40と、焼結工程50とで構成されている。
準備工程10は、釣針60の製造に必要な金型11等を準備する工程である。本発明に係る釣針の製造方法に用いられる金型11の内部には、図2に示すように、製造される釣針の鋳型12が形成されている。この鋳型12において、釣針のカエシ部分(矢印Rを参照)が予め形成されているとともに、カン部分(矢印Sを参照)が完全な環状に形成されている。
混練工程20は、図3に示すように、釣針を形成するための金属粉22とバインダー24とを混練してコンパウンド26を構成する工程である。
射出成形工程30は、先の混練工程20で構成したコンパウンド26を釣針の鋳型12に射出し、釣針の形状に固める工程である。
脱脂工程40は、先の工程で釣針の形状に固めたコンパウンド26からバインダー24を除去する工程である。
焼結工程50は、残った金属粉22を焼き固めて釣針60を完成させる工程である。
(釣針の製造方法100で製造された釣針60の構成)
上述した釣針の製造方法100で製造された釣針60の一例を図4に示す。釣針60は、従来の一般的な釣針と同様、カン62と、軸64と、曲がり(ベント)66と、カエシ68と、針先70とを備えている。
釣針60が従来の一般的な釣針と異なっているのは、大略、2点ある。一つ目は、カン62が切れ目の無い完全な環状に形成されている点である。二つ目は、カエシ68が切り起こすことなく、釣針60の先端部から突出している点である。
(釣針の製造方法100の特徴)
このように、本発明に係る釣針の製造方法100によれば、直線状のワイヤーを加工して釣針を形成する従来の製造方法とは異なり、カン62を切れ目の無い完全な環状に形成することができるとともに、ワイヤーを切り起こすことなく、カエシ68を釣針60の先端部に突出形成することができる。
このようにカン62を完全な環状に形成できる、つまり、従来の釣針のように「釣針の後端」が存在しないことから、カン62に結びつけた釣糸が「釣針の後端」に当たって強度が低下するおそれがなくなるとともに、釣針が不所望にカン62から外れてしまうおそれがなくなる。また、釣針60にメッキを施す場合において、メッキが不完全な部分が生じてサビが発生する可能性を極小化することができる。
また、ワイヤーを切り起こすことなく、カエシ68を釣針60の先端部に突出形成できることから、カエシ68の根元部分の強度が低下するとともに釣針60に魚がかかったときに応力が集中することを回避できる。これにより、釣針60の先端部に力が加えられたときにカエシ68の根元部分から釣針60が折れてしまう可能性を極小化することができる。
さらに、単なる焼結ではなく、金属粉22をバインダー24と混練したコンパウンド26として射出成形していることにより、高密度金属で機械的強度に優れた釣針60を形成することができる
(変形例1)
上述した釣針の製造方法100の実施例では、切れ目の無い完全な環状のカン62と、ワイヤーを切り起こすことなく釣針60の先端部から突出形成されたカエシ68とを有する釣針60を製造するようになっているが、釣針の製造方法100を用いて製造する釣針60の形状はこれに限定されるものではなく、例えば、図5に示すように、カン62に代えて、略平板状のタタキ72を釣針60の後端部に形成してもよいし、カエシ68の無い釣針60(バーブレスフック)を形成してもよい。
(変形例2)
また、金属粉22には、普通鋼に代えて、高速度工具鋼(ハイス鋼)の粉末を使用してもよい。高速度工具鋼は切削工具にも使用される非常に硬い鉄鋼材料であり、これを使用することにより、より強靱で耐摩耗性に優れた釣針60を製造することができる。
(変形例3)
さらに、金属粉22にステンレス鋼の粉末を使用してもよい。ステンレス鋼で釣針60を形成することにより、メッキ等の表面処理をすることなく、耐腐食能力の高い釣針60を提供することができる。また、炭素、タングステン、ニッケル、バナジウム、モリブデン、コバルト、マンガン、タンタル、およびクロムの少なくとも1種類を含む鉄系合金を用いて釣針60を形成してもよい。また、チタン系合金を用いて釣針60を形成してもよい。
(変形例4)
また、金属粉22に代えて溶性材料を使用してもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した説明ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
100…釣針の製造方法、
10…準備工程、11…金型、12…鋳型、20…混練工程、22…金属粉、24…バインダー、26…コンパウンド、30…射出成形工程、40…脱脂工程、50…焼結工程
60…釣針、62…カン、64…軸、66…曲がり(ベント)、68…カエシ、70…針先、72…タタキ

Claims (2)

  1. 金属粉とバインダーとを混練してコンパウンドを構成する工程と、
    前記コンパウンドを釣針の鋳型に射出する工程と、
    釣針の形状に固めた前記コンパウンドから前記バインダーを除去する工程と、
    残った前記金属粉を焼き固める工程とを有する釣針の製造方法であって、
    前記鋳型は、切れ目の無い完全な環状に形成されたカンと先端部から突出するカエシとを有する釣針に対応する形状になっていることを特徴とする釣針の製造方法。
  2. 前記金属粉はステンレス鋼の粉末であることを特徴とする請求項1に記載の釣針の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107873660A (zh) * 2017-12-06 2018-04-06 天津兴美机械设备有限公司 鱼钩线材连续压柄铲倒刺装置

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