JP2017158533A - 除草装置および除草装置の制御方法 - Google Patents

除草装置および除草装置の制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】除草作業を容易に実行可能とする。【解決手段】実施形態に係る除草装置は、移動部と、発生部と、制御部と、を含んで構成される。移動部は、除草装置の胴体を移動面上で移動させる。発生部は、除草装置の胴体内に設けられ、少なくとも移動面上の植物に含まれる水の加熱が可能な強度の高周波電界を発生させる。制御部は、移動部による移動面上での移動を制御する。また、制御部は、発生部による高周波電界の発生を制御する。【選択図】図6

Description

本発明は、除草装置および除草装置の制御方法に関する。
従来、雑草などの除草には、チップソーなどの鋼材の回転刃を用いた草刈機が広く用いられていた。また、貯水タンクの水をミスト状に噴射し、噴射されたミストに対して熱を加えて水蒸気を発生させ、この水蒸気を再加熱した過熱水蒸気を噴霧対象領域に噴出させて除草を行う技術が知られている(例えば特許文献1)。
上述した草刈機では、鋼材の回転刃を用いることに加えて、回転刃の回転によって小石や切除した草木の破片が飛散するため、作業者は、草刈機の使用に当たって細心の注意を払う必要があった。また、特許文献1の技術によれば、回転刃を用いない一方で、噴霧対象領域全般に水蒸気を噴霧することにより、大量の水を運搬する必要があった。
本発明は、上記を鑑みてなされたものであって、除草作業を容易に実行可能とすることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、胴体を移動面上で移動させるための移動部と、胴体内に設けられ、少なくとも移動面上の植物に含まれる水を加熱可能な強度の高周波電界を発生させる発生部と、移動部による移動と、発生部による高周波電界の発生とを制御する制御部とを備える。
本発明によれば、除草作業が容易に実行可能となるという効果を奏する。
図1は、実施形態に適用可能な除草装置の一例の構成を概略的に示すブロック図である。 図2は、高周波誘電加熱の原理について説明するための図である。 図3は、高周波誘電加熱に関する等価回路の例を示す図である。 図4は、異なる加熱方式における温度分布の例を示す図である。 図5は、実施形態に係る除草装置の一例の外観を概略的に示す外観図である。 図6は、実施形態に係る除草装置の一例の構成を示すブロック図である。 図7は、実施形態に適用可能な全体制御部の一例の構成を概略的に示すブロック図である。 図8は、実施形態に適用可能な、第1の電極と第2の電極との配置の例を示す図である。 図9は、実施形態に係る除草装置に適用可能な格子電極の構造について概略的に説明するための図である。 図10は、実施形態に適用可能な電極構造の例を示す図である。 図11は、実施形態に適用可能な解析部の機能を説明するための一例の機能ブロック図である。
以下に、添付図面を参照して、除草装置および除草装置の制御方法の実施形態を詳細に説明する。図1は、実施形態に適用可能な除草装置の一例の構成を概略的に示す。なお、図1は、除草装置1を上方から見下ろしたように示してある。
図1において、除草装置1は、胴体10に、タイヤ車輪である車輪11RF、11RR、11LFおよび11LRが設けられる。胴体10は、全長1m〜1.5m程度、全幅70cm〜
1m程度、全高1m以内程度の比較的小型なものとして構成され、車輪11RF、11RR、11LFおよび11LRにより移動面を移動させられる。なお、胴体10のサイズは、この例に限定されるものではなく、さらに大型でもよいし、より小型でもよい。
除草装置1は、アンテナ22を備え、アンテナ31を備える操縦装置30との間で無線通信を行うことで、操縦装置30から遠隔操作により操縦することができる。なお、除草装置1は、胴体10の、車輪11RFおよび11LFが設けられている側の面を正面とし、車輪11RRおよび11LRが設けられている側の面を背面とする。
除草装置1は、胴体10に対して、モータ12Rおよび12Lと、制御部20と、通信部21と、除草駆動部40と、センサ50とを含んで構成される。制御部20は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)および各種のインタフェースを含み、ROMに予め記憶されたプログラムに従い、除草装置1の全体の動作を制御する。
操縦装置30は、ユーザの操作に応じた除草装置1の操作命令を変調して無線信号としてアンテナ31から送信する。この無線信号は、除草装置1においてアンテナ22により受信され、通信部21に供給される。通信部21は、アンテナ22から供給された信号を復調して操作命令を取り出し、制御部20に渡す。制御部20は、プログラムに従い、この操作命令に応じてモータ12Rおよび12L、ならびに、除草駆動部40を制御する。
モータ12Rは、除草装置1の右側の車輪11RFおよび11RRを駆動する。また、モータ12Lは、除草装置1の左側の車輪11LFおよび11LRを駆動する。制御部20は、モータ12Rおよび12Lをそれぞれ制御することで、除草装置1の移動速度および移動方向を制御できる。すなわち、モータ12Lおよび12Rと、車輪11LF、11LR、11RFおよび11RRと、制御部20の一部の機能とにより、除草装置1の胴体10を移動面(例えば地面)に対して移動させるための移動部を構成する。
この例では、制御部20は、除草装置1を直進により前進または後退させる場合には、モータ12Rおよび12Lを、車輪11RFおよび11RRと車輪11LFおよび11LRとが同一方向に同速度で回転するように駆動する。ここでは、除草装置1が、図1中に矢印Aで示す方向に進む場合を、前進とする。また、制御部20は、モータ12Rおよび12Lのうち一方を駆動し、他方を停止させて除草装置1を信地旋回させることで、進行方向を変更することができる。さらに、制御部20は、モータ12Rおよび12Lを、車輪11RFおよび11RRと車輪11LFおよび11LRとが互いに逆方向に回転するように制御して超信地旋回をさせることも可能である。
なお、図1の例では、除草装置1が2個のモータ12Rおよび12Lを備え、これらモータ12Rおよび12Lがそれぞれ左右の車輪を2個ずつ駆動しているが、これはこの例に限定されない。例えば、除草装置1は、車輪の数に応じたモータを備え、各車輪を互いに独立に駆動してもよい。さらに、上述では、除草装置1は、信地旋回により方向転換を行うように説明したが、これはこの例に限定されない。例えば、前側の車輪11RFおよび11LF、または、後側の車輪11RRおよび11LRの角度を変更することで除草装置1の方向転換を行うステアリング方式を採用してもよい。さらにまた、上述では、除草装置1が移動手段としてタイヤ車輪を装備しているように説明したが、これはこの例に限定されず、除草装置1は、移動手段として無限軌道を装備していてもよいし、多脚走行機構を適用してもよい。
除草駆動部40は、制御部20の制御に従い、除草を行うための除草機構を駆動する。除草機構としては、例えば鋼材の回転刃であるチップソーを用いる方式や、重ねた2枚の櫛型の刃のうち一方を、櫛歯に交差する方向に交互に移動させるバリカン方式などを適用できる。この場合、除草駆動部40は、モータと、回転刃や櫛型刃などの刃部分と、モータ軸の回転を刃部分に伝達するための伝達機構とを含む。なお、刃部分は、着脱可能とし、異なる種類の刃部分を伝達機構に対して共通して取り付けることを可能とできる。また、除草機構は、上述のような、植物を切断して除草する方式に限らず、例えば電磁気力を用いて除草する方式なども適用可能である。
センサ50は、除草装置1に係る状況を検知する。センサ50の検知出力は、制御部20に渡される。制御部20は、センサ50の検知出力に応じて除草駆動部40の駆動制御や、モータ12Rおよび12Lの駆動制御を行う。
センサ50は、例えば、除草装置1の少なくとも正面方向を撮像可能なカメラを適用できる。これに限らず、センサ50は、例えば除草装置1の直前の植物の量を推測するための圧力センサであってもよいし、除草装置1の内部のメンテナンスを行うための扉部の開閉状態を検知するセンサであってもよい。また、センサ50は、除草装置1の傾きなどの姿勢を検知するためのセンサであってもよい。さらに、センサ50は、これら複数の種類のセンサを含めてもよい。制御部20は、センサ50の検知出力を解析し、解析結果に基づきモータ12Rおよび12Lや、除草駆動部40を制御することができる。
(実施形態)
次に、実施形態に係る除草装置について説明する。実施形態では、高周波誘電加熱を用いて除草を行う。実施形態の説明に先んじて、理解を容易とするために、高周波誘電加熱について説明する。
(高周波誘電加熱の原理)
先ず、高周波誘電加熱の原理について図2を用いて説明する。誘電体(導電性よりも誘電性が優位な物質)が加熱の対象の場合、高周波誘電加熱とマイクロ波加熱が主に用いられる。誘電体の内部には、自由電子は多くは含まれていない一方で、分子の両側に陽陰等量の電荷を持った多くの双極子(ダイポール)が含まれている。誘電体に電圧を加えていない場合、図2(a)に例示されるように、誘電体内の各双極子は、ランダムな方向を向く。誘電体に直流電圧を印加した場合、図2(b)に例示されるように、印加された電圧の電気力線に従い陰陽を揃えて、各双極子が整列する。
誘電体に含まれる双極子は、図2(c)に例示されるように、外から加えられる電気力線の方向が変わるにつれて、平均位置を変えないで配列の軸方向を変えようとする。誘電体に交流電圧を印加した場合、交流電圧による極性の変化に伴い、各双極子が互いに振動する。誘電体に印加する交流電圧が高周波であり、高周波電圧による電界の極性変化に対して双極子の振動が追いつかないと、その差が誘電体損失となり、誘電損による高周波発熱作用となる。対象の誘電体において双極子が振動容易であるか否かにより、誘電体の加熱のされ易さが大きく異なる。
なお、高周波およびマイクロ波は、誘電加熱という観点から見た場合、原理を共通とする。
(高周波誘電加熱による吸収電力)
図3は、高周波誘電加熱に関する等価回路の例を示す。図3(a)に示すように、誘電体と1対の電極板で構成されるコンデンサの静電容量を容量Cとする。このコンデンサに、電圧Vの交流電圧を印加し、電流Iが流れる場合を考える。電界が存在する誘電体の中では、先に述べた双極子の振動中に損失が発生する。図3(b)は、この誘電体内で損失が発生する状態を、抵抗値Rの抵抗と、損失の無い、容量Cのコンデンサとで表した等価回路の例である。等価回路においては、コンデンサと抵抗とが並列接続され、コンデンサおよび抵抗に流れる電流をそれぞれ電流IcおよびIrとして示している。
図3(c)に例示されるように、コンデンサを流れる電流Icは、位相が90°進み、抵抗を流れる電流lrは、位相が角度δだけ遅れる。この角度δを誘電損失角、また電流Irと電流lcとの比(tanδ)を、誘電正接と呼ぶ。ここで、電流Iは、下記の式(1)のように表される。なお、式(1)において、周波数fは、電圧Vの周波数であり、複素数jは、位相が90°進んでいることを示す。
I=lr+lc=(V/R)+j×2×π×f×C×V …(1)
誘電体内に誘電損として消費される電力Wは、下記の式(2)で表される。
W=V×l×cosθ=V×lc×tanδ=2×π×f×C×V2×tanδ …(2)
電極面積を面積S、電極間の距離を距離d、真空の誘電率ε0=0.0886×10-12(F/cm)とし、ある誘電体の誘電率が真空の誘電率の何倍になるかを表す比誘電率εsを用い、平行電極(コンデンサ)の静電容量Cは、下記の式(3)で表される。なお、容量Cの単位はF(ファラド)である。
C=ε0×εs×(S/d) …(3)
したがって、電力Wは、下記の式(4)で表される。なお、電力Wの単位は、W(ワット)である。
W=2×π×f×ε0×εs×(S/d)×V2×tanδ …(4)
式(4)に、上述した真空の誘電率ε0の値を適用すると、下記の式(5)のようになる。
W=0.556×f×εs×(S/d)×V2×tanδ×10-12 …(5)
誘電体の体積は、S×d(cm3)で表されるから、単位体積当たりの電力密度Pは、下記の式(6)のようになる。なお、電力密度Pの単位は、W/cm3である。
P=W/(S×d)=0.556×f×εs×(V2/d2)×tanδ×10-12 …(6)
(V/d)は、電界の強さであるから、これを電界強度E(kv/cm)とおき、周波数fをMHz(メガヘルツ)で表すと、電力密度Pは、下記の式(7)のように表される。
P=0.556×f×E2×εs×tanδ …(7)
以上、式(1)〜式(7)から、加熱速度を高速化するためには、電界強度Eと、誘電体に印加する交流電圧の周波数fを大きくすればよいことが分かる。電界強度Eは、誘電体が電気破壊を起こしたり、電極聞の空気中に放電を起こしたりする限度から、最大値に限度がある。また、周波数fも、ある程度高くなると、電極を大きくすることが困難になる、高周波電力を大きくすることが困難になるなどから、限界がある。
また、式(7)から、比誘電率εsと誘電正接tanδとの積εstanδの値が大きいほど電
力密度Pが大きくなることが分かる。
ここで、身近な物質の、周波数fが1MHzにおける比誘電率εsおよび誘電正接tanδと、これらの積εstanδの概略値を表1に示す。すなわち表1に示されるように、誘電体は比誘電率εsと誘電正接tanδを特性値として持ち、これらは高周波誘電での加熱反応を起こすことを意味する。比誘電率εsと誘電正接tanδの大小は、同一条件下でのそれぞれの加熱のし易さを意味している。
Figure 2017158533
表1に記載の各物質について積εstanδを比較すると、水が他の物質と比べて極めて大きな積εstanδを持つことが分かる。したがって、高周波誘電により加熱され易いのは水であり、高周波誘電加熱は、水分の選択的な加熱、乾燥に非常に適していることがわかる。
表1の積εstanδから、水の場合の吸収電力の電力密度Pを算出する。交流電源の周波数fをf=13.56MHzとし、電界強度EをE=1kv/cmとすると、式(7)から、下記の式(8)のように電力密度Pが求められる。
P=0.556×13.56×1×2.46=18.5 …(8)
なお、水は、高周波誘電により加熱され易い対象の一つでしかない。また、比誘電率εsと誘電正接tanδは、高周波誘電に用いる高周波の周波数fや、対象の温度によって異なる。
(高周波誘電加熱の特徴)
次に、高周波誘電加熱の特徴について、概略的に説明する。図4は、異なる加熱方式における温度分布の例を示す。図4(a)は、高周波誘導加熱およびマイクロ波加熱による温度分布の例、図4(b)は、熱風加熱による温度分布の例、図4(c)は、赤外線加熱による温度分布の例をそれぞれ示す。なお、図4(a)〜図4(c)において、縦軸は温度、横軸は位置を示す。
図4(a)に示されるように、誘電加熱方式である高周波誘導加熱およびマイクロ波加熱では、被加熱物自身が発熱するため、被加熱物の内部が略均等に加熱される。被加熱物の外部は、環境温度である。これに対して、外部の加熱源による外部加熱方式である熱風加熱および赤外線加熱では、図4(b)および図4(c)に示されるように、被加熱物の加熱表面の温度に対して、被加熱物の深度が深くなるに連れ、温度が低下している。
以上から、誘導加熱方式には、例えば下記のような特長がある。
(1)急速且つ均一的な加熱や乾燥が可能である。
(2)加熱効率が良好である。
(3)加熱の反応が良好なため、制御が容易である。
(4)選択的な加熱が可能である。
(5)減圧下や特殊雰囲気下における加熱が容易である。
(6)直接加熱を間接的に行うことが可能である。
(7)加熱に際して周囲環境に与える影響が少ない。
(1)の、急速且つ均一的な加熱や乾燥が可能であるについて説明する。一般的に、電気の良好な絶縁体である誘電体は熱伝導率が小さい。外部加熱方式では、中心部への熱移動は、被加熱物自体の熱伝導によるため、直接加熱される被加熱物の加熱面の温度は上昇しても、中心部はなかなか昇温せず、内部の昇温に長時間を要する。一方、誘電加熱は、被加熱物の物質自体の発熱により加熱されるため、熱伝導に要する時間が必要無く、外部加熱方式と比べて短時間で均一に加熱することができる。
(2)の、加熱効率が効率的である点について説明する。誘導加熱方式では、基本的に加熱源や雰囲気は殆ど昇温せず、披加熱物自体が昇温する。そのため、加熱源の構成部品や雰囲気など、本来の加熱目的に対して余分なものまで加熱するエネルギが不要である。
(3)の、加熱の反応が良好なため、制御が容易である点について説明する。誘電加熱方式は、被加熱物自身の発熱により被加熱物が加熱される。そのため、誘電加熱方式では、高周波電力の印加に対し被加熱物の温度が迅速に反応する。したがって、加熱の立上り、停止などを迅速に行える。
(4)の、選択的な加熱が可能である点について説明する。誘電加熱方式では、発熱が被加熱物を構成する物質の特性に依存するので、物質に応じて選択的な加熱が可能となる。例えば、印刷物の水性インクの乾燥では、ベースの紙は加熱されず、インクのみが高周波エネルギを吸収して発熱・蒸発する。
(5)の、減圧下や特殊雰囲気下における加熱が容易である点について説明する。減圧下、低気圧下での誘電加熱方式による減圧乾燥では、水の沸点が低下するため材料自体の温度を低く押えることが可能であり、材料の変色・変質を嫌う食品や繊維、木材の乾燥に応用されている。また、加熱が熱伝導や対流によらないので、反応性ガスや不活性ガス雰囲気内での加熱処理に有効である。
(6)の、直接加熱を間接的に行うことが可能である点について説明する。外部加熱方式では、例えば袋の中の被加熱物を加熱しようとした場合、袋の中に空気があれば、空気は熱伝導が悪いために加熱に時間を要する。誘電加熱方式では、袋が誘電体であれば電磁波を通すので、袋の中の被加熱物を直接的に加熱することが可能である。
(7)の、加熱に際して周囲環境に与える影響が少ない点について説明する。誘電加熱方式は、電気をエネルギ源とするためバッテリを用いることができ、作業の現場においてガス、油、石炭などの燃料を使用することなく加熱が可能である。そのため、現場において排気ガスの発生が抑制され、また屋内での使用に際しては作業室の温度の上昇も抑制できる。また、バッテリを用いることでエネルギに関する可動部分が不要となり、騒音が抑制される。これらにより、誘電加熱方式を用いることで、作業環境を良好とすることが可能である。
(実施形態に係る除草装置)
次に、実施形態に係る除草装置について、より具体的に説明する。実施形態に係る除草装置は、高周波誘電加熱を用いて除草対象となる植物に含まれる水分を加熱して当該植物を乾燥または萎縮させ、当該植物に対して除草効果を与える。また、実施形態に係る除草装置は、高周波誘電加熱を用いて土壌に含まれる水分を加熱して、土壌に対して殺菌効果を与える。また、土壌に例えば落下している植物の種子などがある場合、高周波誘電加熱により種子が含む水分などを発熱させ、種子の発芽を防止することも可能である。
図5は、実施形態に係る除草装置1の一例の外観を概略的に示す。図5(a)は、除草装置1を正面から見た正面図、図5(b)は、除草装置1を左側面から見た側面図である。なお、図5(a)および図5(b)において、上述した図1と共通する部分には同一の符号を付して、詳細な説明を省略する。また、図は、説明のために誇張表現されており、実際の寸法比率とは異なる。
図5(b)において、除草装置1は、左側が正面、右側が背面として示されている。除草装置1は、胴体10に対して、上部に電源格納部110と、通信・制御部111と、カメラ120とが設けられている。電源格納部110は、除草装置1の全体を駆動する電源を供給するためのバッテリと、バッテリの出力から高周波誘電加熱に用いる高周波電圧を生成するための交流電源部とを含む。通信・制御部111は、上部にアンテナ22が設けられ、通信部21と制御部20とを含む。
カメラ120は、図1のセンサ50に含まれるもので、光を検知して画像を取得する画像センサとして機能する。カメラ120は、少なくとも除草装置1の前方(正面方向)を撮影可能に設けられる。これに限らず、カメラ120は、除草装置1の背面方向や側面方向を撮像可能にさらに複数を設けてもよい。制御部20は、カメラ120により撮影された画像に基づき、除草装置1の前方に存在する除草対象の植物の密集度や硬度を判定し、判定結果に基づき高周波誘電加熱の制御や、除草装置1の移動速度の制御を行う。また、制御部20は、カメラ120により撮影された画像に基づき除草装置1の移動方向、移動速度を制御することも可能である。
カメラ120は、例えば水平に並ぶ2つの撮影部を備えるステレオカメラである。ステレオカメラは、2つの撮影部により撮影された画像を比較することで、画像内のオブジェクトまでの距離を推測することが可能である。これに限らず、カメラ120は、単一の撮像部を備える一般的なカメラであってもよいし、水平方向を360°撮像可能な全周カメラを用いてもよい。
胴体10の底部には、高周波誘電加熱を行うための電極部100が設けられると共に、加圧ローラ130と、圧力センサ131と、姿勢センサ132aおよび132bとが設けられる。電極部100および加圧ローラ130は、胴体10の幅方向に対応して設けられる。姿勢センサ132aおよび132bは、胴体10の右側面にも、同様にして設けられる。すなわち、図5(b)の例では、胴体10に対して4個の姿勢センサが設けられる。
電極部100は、後述するように高周波電圧が印加され、発生する高周波電界により、電極部100の下方の所定範囲内に存在する物質の水分を加熱する。これにより、電極部100の下方に植物や種子が存在する場合には、植物や種子に含まれる水分を加熱、蒸発させ、当該の植物や種子を乾燥や萎縮、発芽防止させることができる。また、植物が根付いている土壌が加熱範囲内にある場合は、土壌をさらに加熱し、土壌の殺菌や、植物の土壌内の根の加熱により植物を枯死させることも可能である。
加圧ローラ130は、電極部100の、矢印Aで示される進行方向に対して後方に設けられる。加圧ローラ130は、電極部100による高周波誘電加熱により加熱され乾燥、萎縮させられた植物を圧迫して押し潰す。これにより、加熱された植物が生きている場合でも、その植物の再成長を遅らせることが可能である。加圧ローラ130は、電極部100による高周波電界の発生に影響しないよう、テフロン(登録商標)といったフッ素樹脂やセラミックなどの材質が用いられる。
圧力センサ131は、図1のセンサ50に含まれるもので、電極部100の進行方向に対して前方に、除草装置1の底面側からの圧力を検知するように設けられる。制御部20は、圧力センサ131の検知結果に基づき電極部100の前方の植物の密集度や硬度などを判定し、判定結果に基づき高周波誘電加熱の制御や、除草装置1の移動速度の制御を行う。
胴体10の左側面および右側面にそれぞれ設けられる姿勢センサ132aおよび132bは、図1のセンサ50に含まれるもので、制御部20は、各姿勢センサ132aおよび132bの検知結果に基づき胴体10の姿勢を検知する。例えば、各姿勢センサ132aおよび132bは、スプリングなどにより垂直方向に伸長する力が加えられる検知端を備え、検知端の胴体10からの距離が所定以上である場合に、その旨を示す検知結果を出力する。制御部20は、各姿勢センサ132aおよび132bの検知結果に基づき、例えば胴体10が横転状態にあるか否かを判定することができる。制御部20は、胴体10が横転状態にあると判定した場合、電極部100による高周波電界の発生を停止させる。
胴体10の側面には、胴体10の内部のメンテナンスを行うための扉部112が設けられる。扉部112に対して、扉部112の開閉状態を検知するための、図1のセンサ50に含まれる開閉センサが設けられる。制御部20は、開閉センサの検知結果に基づき、扉部112が開状態であると判定した場合、電極部100による高周波電界の発生を停止させる。
図5(a)において、除草装置1の胴体10の正面に、除草装置1の除草の対象となる植物が胴体10内部を通過可能とするよう、下端が開放された開口部が設けられる。また、開口部の左右端および上端に、ガイド140R、140Lおよび140Cが設けられる。これらガイド140R、140Lおよび140Cは、除草装置1の正面方向にある、除草対象の植物が胴体10の内部に効率的に送り込まれるようにするものである。
胴体10の正面の開口部に対して、シールド141が設けられる。シールド141および開口部は、胴体10の背面にも同様にして設けられる。シールド141は、胴体10内で発生される高周波電界による電磁波が、開口部を介して胴体10の外部に漏れることを防止するためのもので、例えば金属など導電体の複数のチェーンが簾状に吊り下げられて構成される。シールド141は、電磁波漏れを防止可能であって、且つ、下端側を除草対象の植物が通過可能であれば、簾状に吊り下げられたチェーンに限られない。
なお、シールド141および電極100は、開口部から植物などが入り込むことでシールド141が変形した場合に、シールド141と電極部100とが接触しない十分な沿面距離を有するような位置関係で設ける。シールド141と電極100とをこのような位置関係で設けることで、シールド141と電極部100とが接触することで生じる発熱やショートを防ぐことができる。
図6は、実施形態に係る除草装置1の一例の構成を示す。なお、図6において、上述した図1と共通する部分には同一の符号を付して、詳細な説明を省略する。除草装置1は、上述した通信部21、アンテナ22およびカメラ120と、各種センサ50a、50bおよび50cと、電極部100と、解析部121と、全体制御部200と、誘電加熱制御部210と、高周波電圧発生部211と、整合器212と、電源部213と、センサI/F214と、モータドライバ215Lおよび215Rとを含む。
センサ50a、センサ50bおよびセンサ50cは、図1のセンサ50に含まれるもので、それぞれ上述した扉部112の開閉センサと、姿勢センサ132aおよび132bと、圧力センサ131とに対応する。なお、図6では、説明のためセンサ50bが1個であるように示しているが、実際には、センサ50bは、姿勢センサ132aおよび132bの個数分、設けられる。各センサ50a、50bおよび50cの出力は、それぞれ、センサI/F214を介して全体制御部200に供給される。
全体制御部200は、誘電加熱制御部210および解析部121と共に、図1に示した制御部20に含まれる。
図7は、実施形態に適用可能な全体制御部200の一例の構成を概略的に示す。全体制御部200は、CPU(Central Processing Unit)2000と、ROM(Read Only Memory)2001と、RAM(Random Access Memory)2002と、データI/F2003と、ドライバI/F2004とを含み、これら各部がバス2010により互いに通信可能に接続される。CPU2000は、ROM2001に予め記憶されたプログラムに従い、RAM2002をワークメモリとして用いて動作して、この除草装置1の全体の動作を制御する。
データI/F2003は、解析部121、センサI/F214および誘電加熱制御部210と全体制御部200との間のデータの入出力を行う。また、ドライバI/F2004は、全体制御部200とモータドライバ215Lおよび215Rとの間のデータの入出力を行う。
電源部213は、バッテリ213aと、DC/ACコンバータ213bとを含む。バッテリ213aの出力は、除草装置1の各部に電源として供給される。また、バッテリ213aの出力は、DC/ACコンバータ213bにも供給される。DC/ACコンバータ213bは、直流電圧として供給されるバッテリ213aの出力を、所定の周波数(例えば50Hz)の交流電圧に変換して出力する。
高周波電圧発生部211および整合器212は、図1の除草駆動部40を構成する。高周波電圧発生部211は、誘電加熱制御部210の制御に従い、DC/ACコンバータ213bから出力された交流電圧を、高周波誘電加熱に用いる、例えば周波数が13.56MHzの高周波電圧に変換する。なお、高周波電圧発生部211が発生する高周波電圧の周波数は、13.56MHzに限定されず、例えば4MHz〜80MHzの範囲の周波数を用いることができる。また、高周波電圧発生部211にDC/ACコンバータ213bの機能を含めて、高周波電圧発生部211がバッテリ213aの出力である直流電圧を直接的に高周波電圧に変換してもよい。
高周波電圧発生部211で発生された高周波電圧は、整合器212を介して電極部100に含まれる各電極220aおよび220bに供給される。より具体的には、整合器212における高周波電圧の両極のうち第1の極が第1の電極である複数の電極220a、220a、…にそれぞれ接続され、第2の極が第2の電極である複数の電極220b、220b、…にそれぞれ接続される。
図8は、実施形態に適用可能な、第1の電極である電極220aと、第2の電極である電極220bとの配置の例を示す。なお、図8において、上述した図1および図7と共通する部分には同一の符号を付して、詳細な説明を省略する。図8の例では、矢印で示されるように、図中の左側が胴体10の正面となっている。
電極220aおよび220bは、例えば図8に例示されるように、胴体10の正面の幅方向に沿って配置される。また、図8の例では、それぞれ1以上の電極220aおよび220bは、胴体10の底面が平面であると仮定した場合に、当該底面に平行な面に対し、交互に配置されている。このように、第1の電極と第2の電極とを、それぞれ複数の電極220a、220a、…と電極220b、220b、…とを用いて構成した電極構造を、格子電極と呼ぶ。
なお、図8では、各電極220aおよび220bが胴体10の正面の幅方向に沿って配置されているが、これはこの例に限定されない。例えば、各電極220aおよび220bを、胴体10の正面の幅方向に垂直に配置してもよいし、幅方向に対して他の角度を以って配置してもよい。
整合器212は、高周波電圧発生部211と負荷(電極220aおよび220b)との間のインピーダンスマッチングを行う。また、整合器212は、電極220aおよび220bを介して流れる高周波電流の電流値をモニタ値として取得し、取得したモニタ値を誘電加熱制御部210に供給する。誘電加熱制御部210は、この整合器212から供給されたモニタ値に基づき、高周波電圧発生部211による高周波電圧の発生を制御する。
なお、高周波電圧発生部211は、電極部100が、移動面(例えば地面)に近接した位置にて少なくとも植物に含まれる水を加熱可能な強度の高周波電界を発生させる電圧の高周波電圧を発生可能とされている。
モータドライバ215Lおよび215Rは、それぞれ、全体制御部200の制御に従いモータ12Lおよび12Rを駆動する。
解析部121は、カメラ120から出力された画像を解析し、解析結果を全体制御部200に供給する。全体制御部200は、解析部121から供給された解析結果に基づき、誘電加熱制御部210対する指示や、モータドライバ215Lおよび215Rの制御を行う。解析部121で行われる解析の例については後述する。
全体制御部200は、さらに、センサI/F214を介して供給される各センサ50a、50bおよび50cの検知結果に基づき、誘電加熱制御部210に対する指示や、モータドライバ215Lおよび215Rの制御を行う。
例えば、全体制御部200は、扉部112の開閉状態を検知する開閉センサであるセンサ50aの検知結果に基づき扉部112が開状態であると判定した場合、または、胴体10(除草装置1)の姿勢を検知するセンサ50bの検知結果に基づき胴体10が転倒状態にあると判定した場合に、誘電加熱制御部210に対して、高周波電圧発生部211による高周波電圧の発生を停止させる指示を出す。
また、全体制御部200は、除草装置1の底面側からの圧力を検知するセンサ50cの検知結果に基づき、例えば、高周波電圧発生部211が発生する高周波電圧の例えば電圧値を制御するように誘電加熱制御部210に指示を出す。一例として、全体制御部200は、センサ50cが所定より高い圧力を検知した場合、電極部100の前方の植物の密集度、または、当該植物の硬度が高いと判定し、高周波電圧発生部211がより高い電圧値の高周波電圧を発生させるように、誘電加熱制御部210を制御する。
これに限らず、全体制御部200は、センサ50cの検知結果に基づき、モータドライバ215Lおよび215Rに、モータ12Lおよび12Rの回転速度を変更するように指示を出してもよい。上述の例では、全体制御部200は、センサ50cの検知結果に基づき、電極部100の前方の植物の密集度または当該植物の硬度が高いと判定した場合に、モータ12Lおよび12Rの回転速度を遅くするようにモータドライバ215Lおよび215Rに指示を出すことができる。
さらに、全体制御部200は、モータ12Lおよび12Rの回転を示す回転信号をモータドライバ215Lおよび215Rから受け取り、回転信号に基づきモータ12Lおよび12Rが停止していると判定した場合に、高周波電圧発生部211による高周波電圧の発生を停止させることができる。
通信部21は、上述したように、操縦装置30に対する操作に応じた操作命令が変調されて操縦装置30から送信された信号をアンテナ22により受信する。通信部21は、受信した信号を復調して操作命令を取り出し、取り出した操作命令を全体制御部200に渡す。全体制御部200は、通信部21から渡された操作命令に応じて、モータドライバ215Lおよび215R、ならびに、誘電加熱制御部210を制御する。
(実施形態に係る除草装置の使用形態の例)
上述のような構成の除草装置1の使用形態の例について説明する。除草装置1の操作者は、先ず、除草対象の植物が存在する除草領域に除草装置1を移動させる。操作者は、除草装置1および操縦装置30をそれぞれオンとする。これにより、操縦装置30と通信部21との間で通信が可能となり、操縦装置30での除草装置1の遠隔操作が有効になる。
次に、操作者は、操縦装置30に対して、除草装置1において高周波誘電加熱をオンとする操作を行う。この操作に応じた操作命令が変調された信号が操縦装置30から送信される。この信号は、除草装置1のアンテナ22に受信されて通信部21に供給される。通信部21は、供給された信号を復調して操作命令を取り出し、取り出した操作命令を全体制御部200に渡す。
全体制御部200は、通信部21から渡された操作命令に従い、モータドライバ215Lおよび215Rに対してモータ12Lおよび12Rに操作命令により示される回転を行わせるように指示する。モータ12Lおよび12Rは、モータドライバ215Lおよび215Rの制御に従い回転し、車輪11LFおよび11LR、ならびに、車輪11RFおよび11RRを駆動して除草装置1を走行させる。
全体制御部200は、さらに、通信部21から渡された操作命令に従い、誘電加熱制御部210に対して、高周波電圧発生部211により高周波電圧を発生させるように指示する。誘電加熱制御部210は、この指示に従い高周波電圧発生部211を制御して高周波電圧を発生させる。高周波電圧発生部211で発生された高周波電圧は、整合器212を介して各電極220aおよび220bに印加される。
高周波電圧が各電極220aおよび220bに印加されることで、隣接する電極220aおよび220b間に高周波電界が発生し、電極部100の下部にある植物や種子にこの高周波電界が作用する。すなわち、高周波電界は、植物や種子に含まれる誘電体である水分の双極子を加振し、双極子同士の摩擦熱を発生させて植物が加熱される。加熱された植物や種子は、乾燥または萎縮させられる。
除草装置1の走行に伴い、除草領域内の植物や種子が順次胴体10の開口部から胴体10内に取り込まれ、電極部100の下部を通過して、高周波誘電加熱により加熱される。加熱されることで乾燥または萎縮させられた植物は、電極部100の後方に設けられる加圧ローラ130により圧迫され植物の茎などが押し潰される。これにより、除草および植物生育の遅延、ならびに、土壌殺菌がなされる。また、種子が加熱されることにより、発芽防止がなされる。除草された植物や、発芽防止された種子は、除草装置1の胴内10後方の開口部に設けられたシールド141を通過する。
所望の除草領域における作業の終了後、操作者は、操縦装置30に対して高周波誘電加熱をオフとさせる操作を行う。除草装置1において、全体制御部200は、操縦装置30から送信された、高周波誘電加熱をオフとする操作命令に応じて誘電加熱制御部210を制御して高周波電圧発生部211による高周波電圧の発生を停止させる。また、全体制御部200は、当該操作命令に応じてモータ12Lおよび12Rの動作の停止や他の各部の停
止など、除草装置1の稼働も停止させる。
このように、実施形態に係る除草装置1によれば、高周波誘電加熱より除草対象の植物や種子に含まれる水分を選択的に加熱し、植物や種子を乾燥または萎縮させることで除草や発芽防止を行っている。そのため、チップソーを用いた除草のように、除草に伴い飛散する物体に注意を払う必要が無く、除草作業を容易に行える。また、高周波誘電加熱は、バッテリによる電力を用いて行うため、排気ガスが発生することが無く、清浄な雰囲気で除草作業を行うことができる。
また、除草装置1の操縦を、操縦装置30を用いて遠隔操作で行うため、高周波誘電加熱により発生する電磁波による操作者の人体に対する影響を抑制できる。すなわち、除草装置1が用いられる場所においては、除草装置1が移動する移動面が平坦とは限らず、寧ろ、不整地であって起伏に富んでいる場合が多いと考えられる。この場合、除草装置1が除草を行う除草領域の状況などにより、移動面と胴体10との間のギャップが変化し、漏れ電磁波量が変化する可能性がある。実施形態の除草装置1は、操縦装置30により遠隔操作を行うようにしているため、このような漏れ電磁波による操作者への影響が抑制される。
なお、上述では、除草装置1を操縦装置30を用いて遠隔操作するように説明したが、これはこの例に限定されない。例えば、カメラ120で撮影された画像に基づき全体制御部200がモータドライバ215Lおよび215Rを制御し、除草装置1を自律走行させるようにしてもよい。この場合、操縦装置30による遠隔操作により、自律走行を補助してもよい。
(電極の配置について)
次に、電極部100における電極220aおよび220bの配置について説明する。
被加熱物が均質で一様な厚さの場合は、高周波電圧の第1および第2の極にそれぞれ接続される第1および第2の電極を、互いに対向するそれぞれ1枚の電極により構成する平行平板電極が多く利用される。平行平板電極は、端部を除けば電界強度が一様となり均一加熱が行え、高周波エネルギの吸収効率も良好である。
一方、平行平板電極は、被加熱物が電極に密着していて水蒸気が抜け難く、薄い被加熱物の場合には、静電容量が増大し内部インピ−ダンスが低下してしまうおそれがある。さらに、被加熱物を加熱することで発生した水蒸気が結露して電極に水滴が付着すると、放電が発生し易くなる。
また、平行平板電極を電極部100の構成に採用した場合、例えば地中に対向電極が必要となるため、除草領域において植物の根を掘り返して対向電極を埋めておくなどの処理が必要になる。耕作放置の農地の「のり面」や山間部の傾斜地などでは、植物(雑草)の根が無いことで雨などで土が流れ、土砂崩れの原因になる可能性がある。さらに、電極に地中の水蒸気や植物の水蒸気が付着する、また、付着した水蒸気による結露が発生するなどにより、インピーダンスが低下し、落雷などが発生すると同時に除草装置1の出力がリミッターにかかり停止してしまうおそれがある。
図9を用いて、実施形態に係る除草装置1に適用可能な格子電極の構造について、概略的に説明する。図9(a)は、高周波電圧の第1の極が接続される複数の第1の電極と、第2の極が接続される複数の第2の電極とが同一平面上に交互に配置された構造による格子電極を示す。図9(a)の構造を持った格子電極を、便宜上、平面状格子電極と呼ぶ。平面状格子電極では、第1および第2の電極により発生する高周波電界による電気力線は、図9(a)の下部に示されるように、電気力線が、隣接する第1の電極と第2の電極との間で被加熱物の表面に沿った方向に通過する。
図9(b)は、第1の平面上に配置された複数の第1の電極と、第1の電極が配置される平面に対して平行な第2の平面上に配置された複数の第2の電極とが、第1の平面および第2の平面とで千鳥状(ジグザグ)に配置される構造による格子電極を示す。図9(b)の構造を持った格子電極を、便宜上、千鳥状格子電極と呼ぶ。千鳥状格子電極では、図9(b)の下部に示されるように、電気力線が被加熱物中を斜めに方向に通過する。
図10は、実施形態に適用可能な電極構造の例を示す。図10(a)は、平面状格子電極を実施形態の電極部100に適用した例を示す。この場合、高周波電圧の第1の極に接続される複数の電極220aと、第2の極に接続される複数の電極220bとが、同一平面上に、交互に配置されて平面状格子電極が形成される。電気力線310は、互いに隣接する電極220aと電極220bの間で、被加熱物すなわち除草対象の植物300内を、電極220aおよび220bがなす平面に沿って通過する。
図10(b)は、千鳥状格子電極を実施形態の電極部100に適用した例を示す。この場合、高周波電圧の第1の極に接続される複数の電極220aが第1の平面上に配置され、第2の極に接続される複数の電極220bが第2の平面上に配置される。また、電極220aおよび220bは、例えば第1および第2の平面の垂線方向に重ならないように配置される。電気力線310は、直近の電極220aおよび220bとの間で、除草対象の植物300内を斜めに通過する。
実施形態では、図6および図8に示したように、電極部100の構造として平面状格子電極を採用している。平面状格子電極は、上述したように、電気力線が互いに隣接した電極220aおよび220b間で発生し、電極220aおよび220bから距離が離れることで電界強度も弱まることから、除草装置1直下の地表近くの深い位置まで電気力線は到達しない。したがって、除草領域の状況などにより、除草装置1と地面とのギャップが変化しても、電極部100から漏れる漏れ電磁波の量を少なくできる。
一方、実施形態に係る電極部100の構造として、千鳥状格子電極を採用してもよい。この場合、電極220aと電極220bとで除草対象の植物300を挟み込む形になる。そのため、下側になる電極220bの形状を例えば櫛状にする、電極220aおよび220bの方向を胴体10の幅方向に対して直角にするなどの工夫が必要になる。
また、千鳥状格子電極では、植物300の密集度合いなどで、加熱すべき水分量が大きく異なり、整合器212における整合に困難が生じる可能性がある。平面状格子電極では、電極220aおよび220bが互いに隣接しているため、植物300の密集度合いによる負荷変動が少なくなり、整合器212による整合が容易となる。
なお、電極部100の構造として平面状格子電極および千鳥状格子電極の何れを採用する場合であっても、電極220aおよび220bの、少なくとも除草対象の植物300に対向する面は、フッ素樹脂材やシリコン材で被覆し、撥水性を持たせておくと好ましい。
また、除草装置1の内部にモータ駆動のファンを設け、高周波誘電加熱を行った際の植物や種子から蒸発した水分を、ファンにより強制的に除草装置1の外部に排出するように構成すると、高周波誘電加熱時に発生する植物や種子などからの水分蒸発による電極部100や除草装置1内部の結露を防止することができ好ましい。また、電極部100や除草装置1内部をフッ素樹脂材によるシートやシリコン材によるシートなどで覆い、除草装置1内部の空間の領域分離を行うことで、高周波誘電加熱時に発生する植物や種子などからの水分蒸発による電極部100や除草装置1内部の結露を防止することができ好ましい。
実施形態では、電極部100の構造として格子電極(平面状格子電極または千鳥状格子電極)を採用している。そのため、第1の電極と第2の電極とが隣接または近接した位置に配置されるため、除草領域において植物の根を掘り返すなどの処理が不要となり、雨などで土が流れたり、それにより土砂崩れが発生したりするおそれが無い。また、実施形態の電極220aおよび220bは、少なくとも植物に対向する面がフッ素樹脂材やシリコン材などで覆われ撥水性を持たせているため、植物や地中からの水分が付着し結露したとしても、落雷などによる影響が抑制される。
(実施形態に適用可能な画像解析処理)
次に、実施形態に適用可能な、解析部121による画像解析処理の例について説明する。上述したように、実施形態に係る除草装置1では、解析部121により、カメラ120から出力された画像を解析し、解析結果に基づき誘電加熱制御部210対する指示や、モータドライバ215Lおよび215Rの制御を行うことができる。実施形態に係る解析部121は、この画像解析処理を、画像に含まれるオブジェクトのエッジを検出することで行う。
図11は、実施形態に適用可能な解析部121の機能を説明するための一例の機能ブロック図である。図11において、解析部121は、画像解析部1210と、判定部1211と、植物データベース(DB)1212とを含む。解析部121は、独立したプロセッサおよびメモリなどを用いて構成してもよいし、全体制御部200に含まれるCPU2000上で動作するプログラムとして構成してもよい。また、解析部121を独立したプロセッサおよびメモリを用いて構成する場合には、画像解析部1210、判定部1211および植物DB1212を、当該プロセッサ上で動作するプログラムとして構成してもよいし、互いに協働して動作するハードウェア回路を用いて構成してもよい。
カメラ120から出力された画像は、そのまま解析部121から出力されて全体制御部200に供給されると共に、画像解析部1210に入力される。カメラ120が除草領域を撮影している場合、当該画像には、植物の葉や花などがオブジェクトとして含まれていると考えられる。画像解析部1210は、入力された画像から、画像に含まれるオブジェクトの特徴情報を検出する。ここでは、画像解析部1210は、特徴情報として、画像に対して既存技術を用いてエッジ検出処理を施して検出したエッジ情報を用いる。画像解析部1210は、検出したエッジ情報から、植物の葉や花らしき部分を抽出して判定部1211に渡す。
植物DB1212は、植物に関する特徴情報が不揮発性の記憶媒体に予め登録されて構成される。画像解析部1210において画像からエッジ検出を行うこの例では、植物DB1212は、解析部121が含むROM、あるいは、全体制御部200が含むROM2001といった不揮発性の記憶媒体に、除草対象として想定される各植物の画像からエッジを検出した各エッジ情報を、各植物の特徴情報として予め登録しておく。また、植物DB1212において、当該記憶媒体に、各植物のエッジ情報に関連付けて、その植物自体の除草に影響する特徴(硬度、密集度など)も、予め登録しておく。
判定部1211は、画像解析部1210から渡された、植物の葉や花らしき部分のエッジ情報と、植物DB1212に登録される各エッジ情報とを比較し、画像解析部1210から渡されたエッジ情報と、植物DB1212に登録される各エッジ情報との類似度を求める。そして、植物DB1212に登録される各エッジ情報のうち、類似度の最も高いエッジ情報に関連付けられた特徴(硬度、密集度など)を抽出して、解析部121の解析結果として全体制御部200に渡す。全体制御部200は、判定部1211から渡された解析部121の解析結果に基づき、モータドライバ215Lおよび215Rや、誘電加熱制御部210に対して指示を出す。
例えば、全体制御部200は、解析部121から渡された解析結果に基づき、電極部100の前方の植物の密集度または当該植物の硬度が高いと判定した場合に、高周波電圧発生部211がより高い電圧値の高周波電圧を発生させるように、誘電加熱制御部210を制御する。これに限らず、全体制御部200は、解析部121から渡された解析結果に基づき電極部100の前方の植物の密集度または当該植物の硬度が高いと判定した場合に、モータ12Lおよび12Rの回転速度を遅くするようにモータドライバ215Lおよび21
Rに指示を出してもよい。
解析部121による画像解析処理は、上述のパターン認識に限定されない。例えば、解析部121は、画像に含まれるオブジェクトのエッジの揺れを検出する画像解析処理を行うようにしてもよい。この場合、全体制御部200は、解析部121による画像解析処理の結果で得られたオブジェクトの揺れの情報に基づき、前方の植物の有無や、植物の密集度、植物の硬度を判定することができる。
より具体的には、解析部121は、カメラ120から出力された画像に対して色分析を行い、画像に含まれる植物特有の色(例えば緑色や茶色系統の色)を検出する。解析部121は、さらに、画像に対してエッジ検出処理を施して、画像に含まれオブジェクトのエッジを検出し、検出されたエッジが、外力(風や進行時に接触することで発生)による揺れを生じているか否かを確認する。これにより、画像に含まれるオブジェクトが植物であるか否かを判定することができる。さらに、解析部121によりエッジの密度や揺れの速度を検出することで、前方の植物の密集度や硬度の判定を行うことが可能である。
なお、上述の実施形態は、本発明の好適な実施の例ではあるがこれに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変形による実施が可能である。
実施形態の除草装置は、下記のような用途にも利用可能である。
(1)自動車
乗用自動車、バス、トラック、ダンプトラック、トラック用荷台、トラック用あおり板、トラクター、トレーラー、消防自動車、塵芥車、クレーン車、雪上自動車、フォークリフトトラック、自動車用前照灯、自動車用尾灯、自動車用ステアリングホイール、自動車用コンソール、自動車用シフトレバー、自動車用車輪、自動車用リム、自動車用タイヤ、自動車用ハブキャップ、自動車用ホイールキャップ、自動車用ブレーキシュー、自動車用ブレーキディスク、自動車用マフラー、自動車用バンパー、自動車用インストルメントパネル、自動車用錠、自動車用ウィンドワイパー、自動車用警音器、自動車用ヒーター、自動車用クーラー、自動車用サイドミラー、自動車用バックミラー、自動車用シート、自動車用ラジエーターグリル、タイヤチェーン、自動車用泥よけ、自動車用サイドバイザー、自動車用サンバイザー、自動車用ルーフキャリヤー、自動二輪車等。
(2)農業用整地機具
農業用トラクター、動力耕運機、動力耕運機用プラウ、動力耕運機用うね立て機、動力耕運機用耕運刀、くわ。
(3)栽培管理用機具
肥料散布機、播種機、施肥播種機、田植機、田植機用車輪、移植機、芋植付け機、水田中耕除草機、カルチベーター、栽培用ミスト機、鳥獣威嚇機、剪定機、移植ごて、刈払い機、くま手、ショベル。
(4)収穫調整用機具
刈取り結束機、刈取り結束機用結束機、刈取り機用刃、ばれいしよ掘取り機、コンバイン、トマト収穫機、かま、脱穀機、もみすり機、唐箕、選穀機、果実選別機、穀物用乾燥機、牧草用乾燥機。
(5)わら打ち機
わら打ち機、なわない機、俵編み機、わら用押し切り、芝刈り機、じようろ、植木鉢、植木鉢カバー。
1 除草装置
10 胴体
11LF,11LR,11RF,11RR 車輪
12L,12R モータ
20 制御部
21 通信部
30 操縦装置
40 除草駆動部
50,50a,50b,50c センサ
100 電極部
112 扉部
120 カメラ
121 解析部
130 加圧ローラ
131 圧力センサ
132a,132b 姿勢センサ
141 シールド
200 全体制御部
210 誘電加熱制御部
211 高周波電圧発生部
212 整合器
213a バッテリ
213b DC/ACコンバータ
215L,215R モータドライバ
220a,220b 電極
300 除草対象
310 電気力線
特開2011−239754号公報

Claims (13)

  1. 胴体を移動面上で移動させるための移動部と、
    前記胴体内に設けられ、少なくとも前記移動面上の植物に含まれる水を加熱可能な強度の高周波電界を発生させる発生部と、
    前記移動部による前記移動と、前記発生部による前記高周波電界の発生とを制御する制御部とを備える除草装置。
  2. 前記発生部は、
    高周波電圧を発生させる電圧発生部と、
    前記高周波電圧の出力の第1の極が接続される複数の第1の電極と、
    前記高周波電圧の出力の第2の極が接続される複数の第2の電極と
    を含み、
    前記第1の電極および前記第2の電極は、前記胴体の底面に対して略平行に、交互に配置される請求項1に記載の除草装置。
  3. 前記第1の電極および前記第2の電極は、同一平面上に配置される
    請求項2に記載の除草装置。
  4. 前記第1の電極は、第1の平面上に配置され、
    前記第2の電極は、前記第1の平面と平行な第2の平面上に、該第2の平面の垂線方向に前記第1の電極と重ならないように配置される
    請求項2に記載の除草装置。
  5. センサにより感知された少なくとも前記胴体の前方の情報を解析する解析部をさらに備え、
    前記制御部は、
    前記高周波電界の強度と、前記移動の速度とのうち少なくとも一方を、前記解析の結果に基づき制御する
    請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の除草装置。
  6. 前記センサは、光を感知して画像を取得する画像センサであって、
    前記解析部は、
    前記センサにより取得された前記画像を解析して該画像に含まれるオブジェクトの特徴を示す特徴情報を抽出し、
    前記制御部は、
    前記解析部により抽出された前記特徴情報と、予め記憶された特徴情報とを比較した結果に基づき前記制御を行う
    請求項5に記載の除草装置。
  7. 前記制御部は、
    前記移動部により前記胴体が移動されていない場合には、前記発生部による前記高周波電界の発生を停止させる
    請求項1乃至請求項6の何れか1項に記載の除草装置。
  8. 前記胴体の姿勢を検知する姿勢検知部をさらに備え、
    前記制御部は、
    前記高周波電界を発生させるか否かを前記姿勢検知部の検知結果に基づき制御する請求項1乃至請求項7の何れか1項に記載の除草装置。
  9. 前記胴体に設けられた扉部の開閉を検知する開閉検知部をさらに備え、
    前記制御部は、
    前記開閉検知部に前記扉部の開状態が検知された場合に、前記発生部による前記高周波電界の発生を停止させる
    請求項1乃至請求項8の何れか1項に記載の除草装置。
  10. 無線通信を行う通信部をさらに備え、
    前記制御部は、
    前記無線通信により送信された命令に従い、前記移動部による前記移動と、前記発生部による前記高周波電界の発生とを制御する
    請求項1乃至請求項9の何れか1項に記載の除草装置。
  11. 前記胴体の前記第1の電極および前記第2の電極よりも後方に設けられる、前記移動面に対して加圧を行う加圧部をさらに備える
    請求項1乃至請求項10の何れか1項に記載の除草装置。
  12. 前記第1の電極および前記第2の電極は、前記胴体の底面に設けられ、
    前記発生部で発生された前記高周波電界による電磁波の、前記胴体の周囲への放射を抑制するシールド部をさらに備える
    請求項1乃至請求項11の何れか1項に記載の除草装置。
  13. 胴体を移動面上で移動させる移動ステップと、
    少なくとも前記移動面上の植物に含まれる水を加熱可能な強度の高周波電界を発生させる発生ステップと、
    前記移動ステップによる前記移動と、前記発生ステップによる前記高周波電界の発生とを制御する制御ステップと
    を備える除草装置の制御方法。
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