JP2017158268A - 電源システム - Google Patents

電源システム Download PDF

Info

Publication number
JP2017158268A
JP2017158268A JP2016038314A JP2016038314A JP2017158268A JP 2017158268 A JP2017158268 A JP 2017158268A JP 2016038314 A JP2016038314 A JP 2016038314A JP 2016038314 A JP2016038314 A JP 2016038314A JP 2017158268 A JP2017158268 A JP 2017158268A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
short circuit
circuit
bus bar
parallel
series
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2016038314A
Other languages
English (en)
Inventor
湯郷 政樹
Masaki Yugo
政樹 湯郷
誠人 西川
Masato Nishikawa
誠人 西川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
Priority to JP2016038314A priority Critical patent/JP2017158268A/ja
Publication of JP2017158268A publication Critical patent/JP2017158268A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)
  • Emergency Protection Circuit Devices (AREA)
  • Protection Of Static Devices (AREA)
  • Charge And Discharge Circuits For Batteries Or The Like (AREA)

Abstract

【課題】多並列の電源システムにおいて、過電流から回路を保護しつつ、コストを低減する。【解決手段】電源システム1は、1つ又は多直列のセルと内部短絡用の電流遮断素子を含む直列回路を、複数並列に接続した並列回路と、当該並列回路と負荷との間に直列に接続される外部短絡用の電流遮断素子と、複数の直列回路の正極端子間と、負極端子間を、それぞれ並列に接続する配線材を備える。内部短絡により発生する過電流にもとづき内部短絡用の電流遮断素子が電流路を遮断するまでの時間より、当該配線材が溶断するまでの時間が長くなるように、かつ、外部短絡により発生する過電流にもとづき外部短絡用の電流遮断素子が電流路を遮断するまでの時間より、当該配線材が溶断するまでの時間が長くなるように、当該配線材の溶断特性が決定されている。【選択図】図1

Description

本発明は、1つ又は多直列のセルが並列に接続された多並列の電源システムに関する。
近年、ハイブリッド車(HV)、プラグインハイブリッド車(PHV)、電気自動車(EV)が普及してきている。これらの車両には、走行用モータに駆動電力を供給するための電源システムとして、1つ又は多直列のセルが並列に接続された多並列の電源システムが搭載される。
近年、ラミネート型電池(パウチ型電池ともいう)の普及が拡大している。ラミネート型電池を並列接続させて多並列の電源システムを構成する場合、各ラミネート型電池の電極端子となるタブ端子を、並列接続用のバスバーに溶接して組み立てることが一般的である。設計のし易さから、タブ端子の幅とバスバーの幅は、ほぼ同一に設計されることが多い(例えば、特許文献1参照)。従ってタブ端子の溶断特性と、バスバーの溶断特性もほぼ同一になる。
特表2011−524624号
多並列の電源システムでは、ある1つ又は多直列のセルが短絡した際、並列接続された他の1つ又は多直列のセルからの回り込み電流により、発煙・発火に至るリスクがある。また、多並列の電源システムに接続された負荷が短絡した場合、多並列の電源システム全体に過電流が流れる。
本発明はこうした状況に鑑みなされたものであり、その目的は、多並列の電源システムにおいて、過電流から回路を保護しつつ、コストを低減する技術を提供することにある。
技術を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様の電源システムは、1つ又は多直列のセルと、当該1つ又は多直列のセルと直列に接続される、当該1つ又は多直列のセルの短絡による過電流を遮断するための内部短絡用の電流遮断素子を含む直列回路を、複数並列に接続した並列回路と、前記並列回路と負荷との間に直列に接続される、当該負荷の短絡による過電流を遮断するための外部短絡用の電流遮断素子と、前記複数の直列回路の正極端子間と、負極端子間を、それぞれ並列に接続する配線材と、を備える。前記内部短絡により発生する過電流にもとづき前記内部短絡用の電流遮断素子が電流路を遮断するまでの時間より、前記配線材が溶断するまでの時間が長くなるように、かつ、前記外部短絡により発生する過電流にもとづき前記外部短絡用の電流遮断素子が電流路を遮断するまでの時間より、前記配線材が溶断するまでの時間が長くなるように、前記配線材の溶断特性が決定されている。
本発明の別の態様もまた、電源システムである。この電源システムは、1つ又は多直列のセルを、複数並列に接続した並列回路と、前記並列回路と負荷との間に直列に接続される、当該負荷の短絡による過電流を遮断するための電流遮断素子と、前記1つ又は多直列のセルの正極端子間と、負極端子間を、それぞれ並列に接続する配線材と、を備える。前記1つ又は多直列のセルの短絡により発生する過電流にもとづき前記正極端子および/または前記負極端子が溶断するまでの時間より、前記配線材が溶断するまでの時間が長くなるように、かつ、前記負荷の短絡により発生する過電流にもとづき前記電流遮断素子が電流路を遮断するための時間より、前記配線材が溶断するまでの時間が長くなるように、前記配線材の溶断特性が決定されている。
なお、以上の構成要素の任意の組み合わせ、本発明の表現を方法、装置、システムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、多並列の電源システムにおいて、過電流から回路を保護しつつ、コストを低減することができる。
本発明の実施の形態1に係る、車載用の電源システムの回路構成例を示す図である。 図1の電源システムにおける、外部短絡時に発生する過電流の挙動を示す図である。 図1の電源システムにおける、第2セル群の内部短絡時に発生する過電流の挙動を示す図である。 一般的なラミネート型電池の並列回路を示す概略斜視図である。 本発明の実施の形態に係る、ラミネート型電池を用いた車載用の電源システムの回路構成例を示す図である。 メインヒューズ、バスバー、タブ端子の溶断特性の一例を示す図である。
図1は、本発明の実施の形態1に係る、車載用の電源システム1の回路構成例を示す図である。電源システム1は、モータ3に供給するための電力を蓄える蓄電システムである。電源システム1は車両内において、補機用の12V系の二次電池(通常、鉛電池が使用される)と別に設けられる。
インバータ2は力行時、電源システム1から供給される直流電力を交流電力に変換してモータ3に供給する。回生時、モータ3から供給される交流電力を直流電力に変換して電源システム1に供給する。モータ3には例えば、三相交流同期モータを使用する。モータ3は力行モードでは、インバータ2から供給される電力をもとに回転し、車両を走行させる。回生モードでは、車両の減速エネルギーにもとづく回転により発電し、インバータ2を介して電源システム1を充電する。
電源システム1は、直列接続された複数の蓄電モジュール(図1では、第1蓄電モジュール11、第2蓄電モジュール12)、制御回路20、正極側コンタクタRY1、負極側コンタクタRY2、プリチャージ抵抗Rp、プリチャージコンタクタRYp、電流センサCT1及びメインヒューズFmを備える。
第1蓄電モジュール11は、直列接続された複数のセルと、ヒューズが直列接続された直列回路を、複数並列に接続した並列回路を備える。図1では、複数のセルS11−S1nと第1ヒューズF1が直列接続された第1直列回路、複数のセルS21−S2nと第2ヒューズF2が直列接続された第2直列回路、及び複数のセルS31−S3nと第3ヒューズF3が直列接続された第3直列回路の3つの直列回路が並列接続される例を示している。
セルは、リチウムイオン電池セル、ニッケル水素電池セル、電気二重層キャパシタセル、リチウムイオンキャパシタセル等を用いることができる。以下、本明細書ではリチウムイオン電池セル(公称電圧:3.6−3.7V)を使用する例を想定する。なお各直列回路に接続されるセルの数は、複数に限るものではなく1でもよい。また並列数は3に限るものではなく、2でもよいし4以上でもよい。
第2蓄電モジュール12は、第1蓄電モジュール11と同様の構成である。なお蓄電モジュールの直列数は2に限るものではなく、1でもよいし3以上でもよい。
正極側コンタクタRY1は、外部に繋がるプラス配線と、複数の蓄電モジュール11、12の正極端子(図1では、第1蓄電モジュール11の正極端子)に繋がるプラス配線との間に挿入される。負極側コンタクタRY2は、外部に繋がるマイナス配線と、複数の蓄電モジュール11、12の負極端子(図1では、第2蓄電モジュール12の負極端子)に繋がるマイナス配線との間に挿入される。
正極側コンタクタRY1と並列にプリチャージ回路が接続される。プリチャージ回路は、直列接続されたプリチャージ抵抗RpとプリチャージコンタクタRYpを有する。正極側コンタクタRY1、負極側コンタクタRY2及びプリチャージコンタクタRYpには、大型のリレーを使用することができる。
プリチャージコンタクタRYpは、負極側コンタクタRY2とともに、正極側コンタクタRY1が閉じられる前に閉じられ、モータ3と並列に接続されたプリチャージコンデンサ(不図示)を充電する。その後、正極側コンタクタRY1が閉じられ、モータ3への給電が開始する。この制御手順によりモータ3への突入電流を抑制できる。その後、プリチャージコンタクタRYpは開かれる。
第1蓄電モジュール11、第2蓄電モジュール12を直列に接続する電流経路上に、電流センサCT1とメインヒューズFmが挿入される。電流センサCT1は当該電流経路を流れる電流の値を検出し、制御回路20に出力する。電流センサCT1には、クランプ式の電流センサ、シャント抵抗を用いた電流センサ、ホール素子を用いた電流センサ等を使用することができる。メインヒューズFmは、規定値以上の大電流が流れると溶断し、当該電流経路を遮断する。
制御回路(電池ECUともいう)20は、第1蓄電モジュール11、第2蓄電モジュール12を管理・制御する。制御回路20は電流センサCT1から、直列接続された第1蓄電モジュール11、第2蓄電モジュール12を流れる電流の値を取得する。また制御回路20は第1蓄電モジュール11、第2蓄電モジュール12内の電圧センサ(不図示)、温度センサ(不図示)により検出された電圧値および温度値を取得する。
制御回路20は、取得した電流値、電圧値、及び温度値にもとづき、第1蓄電モジュール11、第2蓄電モジュール12の少なくとも1つに異常(例えば、過電圧、不足電圧、過電流)が発生している場合、正極側コンタクタRY1及び負極側コンタクタRY2を開く(ターンオフ)。
第1蓄電モジュール11に含まれる第1ヒューズF1は、第1−1セルS11〜第1−nセルS1n(以下、第1セル群という)間が短絡した際、並列接続された第2−1セルS21〜第2−nセルS2n(以下、第2セル群という)及び第3−1セルS31〜第3−nセルS3n(以下、第3セル群という)から第1直列回路に回り込む電流により溶断し、第1セル群を保護する。当該回り込み電流を放置した場合、最悪のケースでは、第1セル群が延焼し、発煙・発火に至る。このように第1ヒューズF1〜第6ヒューズF6は、セル群の内部短絡時に当該セル群を保護するために挿入される。
一方、メインヒューズFmはインバータ2が短絡した際に、電源システム1全体に流れる過電流により溶断し、第1蓄電モジュール11及び第2蓄電モジュール12を保護する。即ち、メインヒューズFmは負荷の外部短絡時に発生する過電流を遮断するために挿入される。外部短絡時に発生する過電流は、セルの内部短絡時に発生する過電流より大きいため、メインヒューズFmのサイズは、第1ヒューズF1〜第6ヒューズF6のサイズより大きくなる。
図2は、図1の電源システム1における、外部短絡時に発生する過電流の挙動を示す図である。以下の説明において、電源システム1全体の抵抗をR、第1セル群の内部抵抗をR1、第1セル群間の電圧をVma1、第1セル群に流れる電流をI1、第2セル群の内部抵抗をR2、第2セル群間の電圧をVma2、第2セル群に流れる電流をI2、第3セル群の内部抵抗をR3、第3セル群間の電圧をVma3、第3セル群に流れる電流をI3、第1蓄電モジュール11間の電圧をVa、第2蓄電モジュール12間の電圧をVbとする。
外部短絡時に第1セル群、第2セル群、及び第3セル群に流れる短絡電流が均等に分配される場合、第1蓄電モジュール11間の電圧Vaは下記式(1)により規定される。
Va=Vma1+R1×I1 …(1)
外部短絡時に電源システム1に流れる短絡電流は下記式(2)により規定される。
I=(Va+Vb)/R=I1+I2+I3 …(2)
第1直列回路の正極端子と第2直列回路の正極端子間を繋ぐ第1正極側バスバーB1pに流れる電流はI2+I3である。第1直列回路の負極端子と第2直列回路の負極端子間を繋ぐ第1負極側バスバーB1mに流れる電流もI2+I3である。第2直列回路の正側端子と第3直列回路の正側端子間を繋ぐ第2正極側バスバーB2pに流れる電流はI3である。第2直列回路の負極端子と第3直列回路の負極端子間を繋ぐ第2負極側バスバーB2mに流れる電流もI3である。
図3は、図1の電源システム1における、第2セル群の内部短絡時に発生する過電流の挙動を示す図である。第2セル群の内部短絡時、第2直列回路に流れる電流は、I2=−(I1+I3)である。第2セル群の内部短絡時、第1正極側バスバーB1p及び第1負極側バスバーB1mに流れる電流は−(I1)であり、第2正極側バスバーB2p及び第2負極側バスバーB2mに流れる電流はI3である。
以上を踏まえ本実施の形態では、第1正極側バスバーB1p、第1負極側バスバーB1m、第2正極側バスバーB2p、及び第2負極側バスバーB2mの溶断特性を以下のように決定する。まず、いずれかのセル群の内部短絡により第1ヒューズF1〜第6ヒューズF6が溶断するまでの時間より、第1正極側バスバーB1p、第1負極側バスバーB1m、第2正極側バスバーB2p、及び第2負極側バスバーB2mが当該内部短絡により溶断するまでの時間が長くなるように、第1正極側バスバーB1p、第1負極側バスバーB1m、第2正極側バスバーB2p、及び第2負極側バスバーB2mの溶断特性を決定する。かつ、外部短絡によりメインヒューズFmが溶断するまでの時間より、第1正極側バスバーB1p、第1負極側バスバーB1m、第2正極側バスバーB2p、及び第2負極側バスバーB2mが当該外部短絡により溶断するまでの時間が長くなるように、第1正極側バスバーB1p、第1負極側バスバーB1m、第2正極側バスバーB2p、及び第2負極側バスバーB2mの溶断特性を決定する。
例えば第1正極側バスバーB1p、第1負極側バスバーB1m、第2正極側バスバーB2p、及び第2負極側バスバーB2mの溶断特性として、いずれかのセル群の内部短絡により第1ヒューズF1〜第6ヒューズF6が溶断するまでの時間と、外部短絡によりメインヒューズFmが溶断するまでの時間の長い方の時間に対して、所定のマージンを加えた時間を、当該内部短絡時または当該外部短絡時の溶断時間とする溶断特性に決定する。
バスバーの溶断特性は主に、材質、太さ、幅、長さにより決定される。バスバーは一般的に、銅(銅合金を含む)又はアルミ(アルミ合金を含む)で生成される。一般的に銅の方が溶断特性が高い。
また、第1正極側バスバーB1p、第1負極側バスバーB1m、第2正極側バスバーB2p、及び第2負極側バスバーB2mの溶断特性を、隣接する正極端子同士または負極端子同士を接続する区間ごとに個別に決定してもよい。
図2、図3に示した例では外部短絡時において第1負極側バスバーB1mにI2+I3の電流が流れ、第2負極側バスバーB2mにI3の電流が流れる。内部短絡時は、第1負極側バスバーB1mに−(I1)の電流が流れ、第2負極側バスバーB2mにI3の電流が流れる。この場合、第2負極側バスバーB2mに流れる最大電流は、第1負極側バスバーB1mに流れる最大電流の略半分になり、第2負極側バスバーB2mの溶断特性を第1負極側バスバーB1mの溶断特性の略半分に決定することができる。例えば、第2負極側バスバーB2mの幅を、第1負極側バスバーB1mの幅の略半分にすることができる。第2正極側バスバーB2pと第1正極側バスバーB1pとの関係も同様である。
このように各区間のバスバーごとに、外部短絡時および内部短絡時のいずれかに流れる最大電流を特定し、当該最大電流をもとに各区間のバスバーの溶断特性を個別に決定することができる。各区間のバスバーの最大電流は、第1蓄電モジュール11の全体電流が流入/流出する合流点の設置位置により変わる。
図4は、一般的なラミネート型電池の並列回路を示す概略斜視図である。図4に示す例は、第1ラミネート型電池セルS11、第2ラミネート型電池セルS21、及び第3ラミネート型電池セルS31が並列接続された構成を示している。第1ラミネート型電池セルS11は第1正極タブ端子T1pと第1負極タブ端子T1mを備え、第2ラミネート型電池セルS21は第2正極タブ端子T2pと第2負極タブ端子T2mを備え、第3ラミネート型電池セルS31は第3正極タブ端子T3pと第3負極タブ端子T3mを備える。
第1正極タブ端子T1p、第2正極タブ端子T2p及び第3正極タブ端子T3pは正極側バスバーBpで結合され、第1負極タブ端子T1m、第2負極タブ端子T2m及び第3負極タブ端子T3mは負極側バスバーBmで結合される。図4に示すように、溶接のし易さ等の要請により、タブ端子の幅とバスバーの幅は、略同一に設計されることが多い。従ってタブ端子の溶断特性と、バスバーの溶断特性も略同一になることが多い。
また、タブ端子を使用するラミネート型電池では、セルとバスバーの間にヒューズを挿入することが構造的に難しいため、内部短絡用のヒューズが設けられない構成が一般的である。そこでセルの内部短絡時には、最終的にタブ端子が溶断することにより、過電流が遮断されることになる。
図5は、本発明の実施の形態に係る、ラミネート型電池を用いた車載用の電源システム1の回路構成例を示す図である。当該電源システム1は、図1に示した電源システム1と比較して、第1ヒューズF1〜第6ヒューズF6が省略された構成である。
当該回路構成において、第1正極側バスバーB1p、第1負極側バスバーB1m、第2正極側バスバーB2p、及び第2負極側バスバーB2mの溶断特性を以下のように決定する。まず、いずれかのセル群の内部短絡により第1正極タブ端子T1p、第1負極タブ端子T1m、第2正極タブ端子T2p、第2負極タブ端子T2m、第3正極タブ端子T3p、又は第3負極タブ端子T3mが溶断するまでの時間より、第1正極側バスバーB1p、第1負極側バスバーB1m、第2正極側バスバーB2p、及び第2負極側バスバーB2mが当該内部短絡により溶断するまでの時間が長くなるように、第1正極側バスバーB1p、第1負極側バスバーB1m、第2正極側バスバーB2p、及び第2負極側バスバーB2mの溶断特性を決定する。かつ、外部短絡によりメインヒューズFmが溶断するまでの時間より、第1正極側バスバーB1p、第1負極側バスバーB1m、第2正極側バスバーB2p、及び第2負極側バスバーB2mが当該外部短絡により溶断するまでの時間が長くなるように、第1正極側バスバーB1p、第1負極側バスバーB1m、第2正極側バスバーB2p、及び第2負極側バスバーB2mの溶断特性を決定する。
例えば第1正極側バスバーB1p、第1負極側バスバーB1m、第2正極側バスバーB2p、及び第2負極側バスバーB2mの溶断特性として、いずれかのセル群の内部短絡により第1正極タブ端子T1p、第1負極タブ端子T1m、第2正極タブ端子T2p、第2負極タブ端子T2m、第3正極タブ端子T3p、又は第3負極タブ端子T3mが溶断するまでの時間と、外部短絡によりメインヒューズFmが溶断するまでの時間の長い方の時間に対して、所定のマージンを加えた時間を、当該内部短絡時または当該外部短絡時の溶断時間とする溶断特性に決定する。
また、第1正極側バスバーB1p、第1負極側バスバーB1m、第2正極側バスバーB2p、及び第2負極側バスバーB2mの溶断特性を、隣接する正極タブ端子同士または負極タブ端子同士を接続する区間ごとに個別に決定してもよい。
図1〜図3に示した例と同様に、第2負極側バスバーB2mに流れる最大電流は、第1負極側バスバーB1mに流れる最大電流の略半分になり、第2負極側バスバーB2mの溶断特性を第1負極側バスバーB1mの溶断特性の略半分に決定することができる。第2正極側バスバーB2pと第1正極側バスバーB1pとの関係も同様である。
図6は、メインヒューズ、バスバー、タブ端子の溶断特性の一例を示す図である。図6に示す例は並列数が多い例を想定しており、外部短絡時に1つのタブ端子に流れる過電流が、内部短絡時に1つのタブ端子に流れる過電流より小さい場合を示している。並列数が多いほど、外部短絡時において1つ当たりのタブ端子に流れる電流が小さくなる。
バスバーの溶断特性曲線は、タブ端子の溶断特性曲線より右方向にシフトされている。即ち、同じ電流が流れた場合、常にタブ端子が先に溶断する関係にある。メインヒューズの溶断特性曲線はさらに右方向にシフトされており、外部短絡による過電流(Iex total)がメインヒューズに流れると当該メインヒューズが溶断し、電源システム全体を保護する。この場合、タブ端子およびバスバーは溶断しない。セルの内部短絡により過電流(Iin)がタブ端子に流れると当該タブ端子が溶断し、当該セルを保護する。この場合、メインヒューズ及びバスバーは溶断しない。
バスバーに外部短絡による過電流(Iex×m)が流れたときに当該バスバーが溶断するまでの時間は、メインヒューズに外部短絡による過電流(Iex total)が流れたときに当該メインヒューズが溶断するまでの時間より長く、かつ、1つのタブ端子に外部短絡による過電流(Iex)が流れたときに当該タブ端子が溶断するまでの時間より短く、かつ、1つのタブ端子に内部短絡による過電流(Iin)が流れたときに当該タブ端子が溶断するまでの時間より長く設計される。mは、各バスバーが電流を分担する、並列回路内における直列回路の数を示している。
なお、図6の説明では図5の回路構成を想定してタブ端子としたが、図1の回路構成を想定する場合、タブ端子を内部短絡用のヒューズと読み替えればよい。
以上説明したように本実施の形態によれば、並列接続用のバスバーの溶断特性を、メインヒューズの溶断特性と、内部短絡用のヒューズ又はタブ端子の溶断特性をもとに決定することにより、過電流に対する保護を担保しつつ、コストを低減することができる。また、各区間のバスバーごとに個別に溶断特性を選定することにより、バスバーのトータルコストを低減することができる。即ち、バスバーごとに最適な溶断特性を選定することにより、オーバースペックを抑制でき、コストを低減することができる。またバスバーの軽量化も図ることができるため、車載用途では燃費を向上させる効果もある。
以上、本発明を実施の形態をもとに説明した。これら実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
上述の実施の形態では、並列回路において、隣接する同極の電極端子を接続する配線材としてバスバーを使用する例を説明したが、当該配線材はバスバーに限るものではなく、ワイヤーハーネス等を使用してもよい。
また上述の実施の形態では、過電流遮断素子としてヒューズを使用する例を説明した。この点、ヒューズの代わりに半導体スイッチを使用することもできる。例えば、半導体スイッチとして、パワーMOSFET(Metal-Oxide-Semiconductor Field-Effect Transistor)を使用することができる。本変形例では、蓄電モジュールの並列回路を構成する直列回路ごとに、パワーMOSFETと過電流検出回路を設ける。過電流検出回路は当該直列回路に過電流が流れたことを検出すると、パワーMOSFETをオフ状態にラッチする。
FETの応答速度は、ヒューズの応答速度に近い速度にまで進化してきており、ヒューズと同等の電流遮断効果を持つ。またFETは、ヒューズと異なり過電流遮断後に交換の必要がなく、過電流状態が解消すれば再利用が可能である。
並列回路に使用される内部短絡用のヒューズをFETに置き換える場合、低耐圧のFETを使用することができるため、導入が容易である。またFETは低電圧領域の損失が少ないため、電源システム1全体の効率低下を抑えつつ導入することができる。なお、メインヒューズFmをFETに置き換えることも可能であり、この場合も、再利用が可能となるメリットを享受できる。
また上述の実施の形態では電源システム1を車両用電源装置に利用する例を想定したが、車載用途に限らず、航空用電源装置、船舶用電源装置、定置型蓄電システム等、他の用途にも利用可能である。
なお、実施の形態は、以下の項目によって特定されてもよい。
[項目1]
1つ又は多直列のセル(S1〜Sn)と、当該1つ又は多直列のセル(S1〜Sn)と直列に接続される、当該1つ又は多直列のセル(S1〜Sn)の短絡による過電流を遮断するための内部短絡用の電流遮断素子(F1〜F3)を含む直列回路を、複数並列に接続した並列回路と、
前記並列回路と負荷(2、3)との間に直列に接続される、当該負荷(2、3)の短絡による過電流を遮断するための外部短絡用の電流遮断素子(Fm)と、
前記複数の直列回路の正極端子間と、負極端子間を、それぞれ並列に接続する配線材(B1p、B1m、B2p、B2m)と、を備え、
前記内部短絡により発生する過電流にもとづき前記内部短絡用の電流遮断素子(F1〜F3)が電流路を遮断するまでの時間より、前記配線材(B1p、B1m、B2p、B2m)が溶断するまでの時間が長くなるように、かつ、前記外部短絡により発生する過電流にもとづき前記外部短絡用の電流遮断素子(Fm)が電流路を遮断するまでの時間より、前記配線材(B1p、B1m、B2p、B2m)が溶断するまでの時間が長くなるように、前記配線材(B1p、B1m、B2p、B2m)の溶断特性が決定されていることを特徴とする電源システム(1)。
これによれば、安全性を確保しつつ、配線材(B1p、B1m、B2p、B2m)のコストダウン及び軽量化を図ることができる。
[項目2]
前記配線材(B1p、B1m、B2p、B2m)の溶断特性は、隣接する同極の電極端子を接続する区間ごとに個別に決定されていることを特徴とする項目1に記載の電源システム(1)。
これによれば、安全性を確保しつつ、さらに配線材(B1p、B1m、B2p、B2m)のコストダウン及び軽量化を図ることができる。
[項目3]
1つ又は多直列のセル(S11)を、複数並列に接続した並列回路と、
前記並列回路と負荷(2、3)との間に直列に接続される、当該負荷(2、3)の短絡による過電流を遮断するための電流遮断素子(Fm)と、
前記1つ又は多直列のセル(S11、S21、S31)の正極端子(T1p、T2p、T3p)間と、負極端子(T1m、T2m、T3m)間を、それぞれ並列に接続する配線材(B1p、B1m、B2p、B2m)と、を備え、
前記1つ又は多直列のセル(S11、S21、S31)の短絡により発生する過電流にもとづき前記正極端子(T1p、T2p、T3p)および/または前記負極端子(T1m、T2m、T3m)が溶断するまでの時間より、前記配線材(B1p、B1m、B2p、B2m)が溶断するまでの時間が長くなるように、かつ、前記負荷(2、3)の短絡により発生する過電流にもとづき前記電流遮断素子(Fm)が電流路を遮断するための時間より、前記配線材(B1p、B1m、B2p、B2m)が溶断するまでの時間が長くなるように、前記配線材(B1p、B1m、B2p、B2m)の溶断特性が決定されていることを特徴とする電源システム。
これによれば、安全性を確保しつつ、配線材(B1p、B1m、B2p、B2m)のコストダウン及び軽量化を図ることができる。
[項目4]
前記配線材(B1p、B1m、B2p、B2m)の溶断特性は、隣接する直列回路の同極の端子を接続する区間ごとに個別に決定されていることを特徴とする項目3に記載の電源システム(1)。
これによれば、安全性を確保しつつ、さらに配線材(B1p、B1m、B2p、B2m)のコストダウン及び軽量化を図ることができる。
[項目5]
前記電流遮断素子(F1〜F3、Fm)はヒューズ(F1〜F3、Fm)であり、
前記電流遮断素子(F1〜F3、Fm)が電流路を遮断するまでの時間は、ヒューズ(F1〜F3、Fm)の溶断特性により決定されることを特徴とする項目1から4のいずれかに記載の電源システム(1)。
ヒューズ(F1〜F3、Fm)の溶断特性と、配線材(B1p、B1m、B2p、B2m)の溶断特性の関係をもとに、ヒューズ(F1〜F3、Fm)及び/又は配線材(B1p、B1m、B2p、B2m)のコストダウン及び軽量化を図ることができる。
1 電源システム、 2 インバータ、 3 モータ、 11 第1蓄電モジュール、 12 第2蓄電モジュール、 S11 第1−1セル、 S1n 第1−nセル、 S21 第2−1セル、 S2n 第2−nセル、 S31 第3−1セル、 S3n 第3−nセル、 S41 第4−1セル、 S4n 第4−nセル、 S51 第5−1セル、 S5n 第5−nセル、 S61 第6−1セル、 S6n 第6−nセル、 F1 第1ヒューズ、 F2 第2ヒューズ、 F3 第3ヒューズ、 F4 第4ヒューズ、 F5 第5ヒューズ、 F6 第6ヒューズ、 RY1 正極側コンタクタ、 RY2 負極側コンタクタ、 RYp プリチャージコンタクタ、 Rp プリチャージ抵抗、 CT1 電流センサ、 Fm メインヒューズ、 20 制御回路、 B1p 第1正極側バスバー、 B2p 第2正極側バスバー、 B1m 第1負極側バスバー、 B2m 第2負極側バスバー、 T1p 第1正極タブ端子、 T2p 第2正極タブ端子、 T3p 第3正極タブ端子、 T1m 第1負極タブ端子、 T2m 第2負極タブ端子、 T3m 第3負極タブ端子。

Claims (5)

  1. 1つ又は多直列のセルと、当該1つ又は多直列のセルと直列に接続される、当該1つ又は多直列のセルの短絡による過電流を遮断するための内部短絡用の電流遮断素子を含む直列回路を、複数並列に接続した並列回路と、
    前記並列回路と負荷との間に直列に接続される、当該負荷の短絡による過電流を遮断するための外部短絡用の電流遮断素子と、
    前記複数の直列回路の正極端子間と、負極端子間を、それぞれ並列に接続する配線材と、を備え、
    前記内部短絡により発生する過電流にもとづき前記内部短絡用の電流遮断素子が電流路を遮断するまでの時間より、前記配線材が溶断するまでの時間が長くなるように、かつ、前記外部短絡により発生する過電流にもとづき前記外部短絡用の電流遮断素子が電流路を遮断するまでの時間より、前記配線材が溶断するまでの時間が長くなるように、前記配線材の溶断特性が決定されていることを特徴とする電源システム。
  2. 前記配線材の溶断特性は、隣接する同極の電極端子を接続する区間ごとに個別に決定されていることを特徴とする請求項1に記載の電源システム。
  3. 1つ又は多直列のセルを、複数並列に接続した並列回路と、
    前記並列回路と負荷との間に直列に接続される、当該負荷の短絡による過電流を遮断するための電流遮断素子と、
    前記1つ又は多直列のセルの正極端子間と、負極端子間を、それぞれ並列に接続する配線材と、を備え、
    前記1つ又は多直列のセルの短絡により発生する過電流にもとづき前記正極端子および/または前記負極端子が溶断するまでの時間より、前記配線材が溶断するまでの時間が長くなるように、かつ、前記負荷の短絡により発生する過電流にもとづき前記電流遮断素子が電流路を遮断するための時間より、前記配線材が溶断するまでの時間が長くなるように、前記配線材の溶断特性が決定されていることを特徴とする電源システム。
  4. 前記配線材の溶断特性は、隣接する直列回路の同極の端子を接続する区間ごとに個別に決定されていることを特徴とする請求項3に記載の電源システム。
  5. 前記電流遮断素子はヒューズであり、
    前記電流遮断素子が電流路を遮断するまでの時間は、ヒューズの溶断特性により決定されることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の電源システム。
JP2016038314A 2016-02-29 2016-02-29 電源システム Pending JP2017158268A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016038314A JP2017158268A (ja) 2016-02-29 2016-02-29 電源システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016038314A JP2017158268A (ja) 2016-02-29 2016-02-29 電源システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2017158268A true JP2017158268A (ja) 2017-09-07

Family

ID=59810810

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016038314A Pending JP2017158268A (ja) 2016-02-29 2016-02-29 電源システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2017158268A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108470858A (zh) * 2018-05-16 2018-08-31 深圳市凯中精密技术股份有限公司 一种电池盖板及电池
CN110224669A (zh) * 2019-05-10 2019-09-10 许昌许继风电科技有限公司 一种直流汇流箱
FR3099656A1 (fr) * 2019-07-29 2021-02-05 Safran Electrical & Power Procédé de contrôle d’un courant de sortie d’un équipement de protection électrique
JP7195488B1 (ja) 2022-05-10 2022-12-23 三菱電機株式会社 電力制御システム

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108470858A (zh) * 2018-05-16 2018-08-31 深圳市凯中精密技术股份有限公司 一种电池盖板及电池
CN110224669A (zh) * 2019-05-10 2019-09-10 许昌许继风电科技有限公司 一种直流汇流箱
FR3099656A1 (fr) * 2019-07-29 2021-02-05 Safran Electrical & Power Procédé de contrôle d’un courant de sortie d’un équipement de protection électrique
JP7195488B1 (ja) 2022-05-10 2022-12-23 三菱電機株式会社 電力制御システム
WO2023218530A1 (ja) * 2022-05-10 2023-11-16 三菱電機株式会社 電力制御システム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6178328B2 (ja) 電気化学セルを含むdc電圧源
CN108391456B (zh) 电源系统
KR200491964Y1 (ko) 배터리 디스커넥트 유닛
JP2017158268A (ja) 電源システム
JP2015154585A (ja) パワーユニット用平滑コンデンサー予備充電回路
JP2013195183A (ja) 電源装置の異常監視システムおよびそれを搭載する車両、ならびに電源装置の異常監視方法
JP2013145175A (ja) 電池システムおよび短絡検出方法
JP5126043B2 (ja) 組電池の監視装置
KR102066413B1 (ko) 배터리 안전 제어 시스템 및 그 제어 방법
US20150180091A1 (en) Accumulator battery protected against external short-circuits
ES2637410T3 (es) Sistema y procedimiento de carga de la batería de un vehículo híbrido
JP2018139462A (ja) 電源装置
JP6229668B2 (ja) 蓄電システム
KR102042569B1 (ko) 보호 회로 및 보호 회로의 제어 방법
CN105518956B (zh) 用于防止电池过充电的设备
WO2017145614A1 (ja) 電源システム
JP4770470B2 (ja) 車両用駆動装置
JP2020092552A (ja) 電源システム
JP6671440B1 (ja) ジャンクションボックス制御装置
JP2019041486A (ja) 電池パック
JP6312474B2 (ja) 車両用電源システム
JP6291287B2 (ja) 電池モジュール
JP6264186B2 (ja) 電池パック
JP7461093B2 (ja) 放電制御回路
WO2017183437A1 (ja) 車載電源用装置および車載用電源システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20181107

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190823

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190924

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20200407