JP2017157716A - 基板処理装置及び基板処理方法並びに記録媒体 - Google Patents

基板処理装置及び基板処理方法並びに記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、超臨界流体又は亜臨界流体の供給源となる液体として、ハイドロフルオロオレフィンを含む超臨界処理用液を使用して、基板を乾燥させることができる基板処理装置を提供することを目的とする。
【解決手段】基板処理装置(1)において、基板(W2)をチャンバ(510)内に収容する前又は収容した後に、超臨界処理用液供給部(57a,57b)により、基板(W2)に対してハイドロフルオロオレフィンを含む超臨界処理用液(G)を供給し、次いで、基板(W2)をチャンバ(510)内に収容した状態で、加熱部(52)により、チャンバ(510)内を加熱することにより、基板(W2)に対して供給された超臨界処理用液(G)を超臨界流体又は亜臨界流体に変化させ、次いで、排出部(54)により、超臨界流体又は亜臨界流体をチャンバ(510)から排出する。
【選択図】図4

Description

本発明は、基板処理装置及び基板処理方法に関する。また、本発明は、本発明の基板処理方法を実行させるプログラムが記録された記録媒体に関する。
基板である半導体ウエハ(以下、ウエハという)等の表面に集積回路の積層構造を形成する半導体装置の製造工程においては、薬液等の洗浄液によりウエハ表面の微小なごみや自然酸化膜を除去する等、液体を利用してウエハ表面を処理する液処理工程が設けられている。
こうした液処理工程にてウエハの表面に付着した液体等を除去する際に、超臨界状態や亜臨界状態の流体(背景技術の説明では、これらをまとめて超臨界流体という)を用いる超臨界処理方法が知られている。
基板表面に付着した液体等を超臨界流体又は亜臨界流体に変化させる際、超臨界流体又は亜臨界流体の供給源となる液体として、イソプロピルアルコール(IPA)等のアルコール(特許文献1)、ハイドロフルオロエーテル(HFE)、ハイドロフルオロカーボン(HFC)(特許文献2及び特許文献3)等が使用されている。
特開2013−179245号公報 特開2011−187570号公報 特開2014−022566号公報
しかしながら、IPA等のアルコールが有するOH基は、基板にダメージを与えるおそれがある。OH基は、例えば、基板中のタングステンを酸化し、タングステン酸化物ウィスカーを生じるおそれがある。また、OH基は、基板中のシリコンをエッチングし、パーティクルを生じるおそれがある。
また、HFE及びHFCは、液体を超臨界流体又は亜臨界流体に変化させるために使用される高温高圧条件下でフッ素を生じるおそれがある。生じたフッ素は、例えば、基板中のシリコンをエッチングし、基板のパターン細りを生じるおそれがある。また、HFE、HFC等のフッ素含有有機溶剤は高価であるため、製造コストを低下させるためには、回収して再生するための設備が必要となる。
したがって、超臨界流体又は亜臨界流体の供給源となる液体として、アルコール、HFE及びHFC以外の液体が望まれている。
一方、ハイドロフルオロオレフィンは、地球温暖化係数(GWP)が小さく、そのまま大気中に排気しても、紫外線により分解されやすい。そして、ハイドロフルオロオレフィンは、紫外線により分解されやすいという性質とともに、超臨界処理の際の加熱により分解されにくいという性質を兼ね備える。
そこで、本発明は、超臨界流体又は亜臨界流体の供給源となる液体として、ハイドロフルオロオレフィンを含む超臨界処理用液を使用して、基板を乾燥させることができる基板処理装置及び基板処理方法、並びに、該基板処理方法を実行させるプログラムが記録された記録媒体を提供することを目的とする。
本発明は、以下の発明を包含する。
(1)基板を乾燥するための乾燥処理を行う乾燥処理部と、前記乾燥処理部の動作を制御する制御部とを備えた基板処理装置であって、
前記乾燥処理部は、
前記基板を収容するチャンバと、
ハイドロフルオロオレフィンを含む超臨界処理用液を貯留する貯留部を有し、前記基板に対して前記超臨界処理用液を供給する超臨界処理用液供給部と、
前記チャンバ内を加熱する加熱部と、
前記チャンバ内の流体を前記チャンバから排出する排出部と、
を備え、
前記制御部は、前記基板が前記チャンバ内に収容される前又は収容された後に、前記基板に対して前記超臨界処理用液供給部により前記超臨界処理用液が供給され、次いで、前記基板が前記チャンバ内に収容された状態で前記チャンバ内が前記加熱部により加熱されることにより、前記基板に対して供給された前記超臨界処理用液が超臨界流体又は亜臨界流体に変化し、次いで、前記超臨界流体又は前記亜臨界流体が前記チャンバから前記排出部により排出されるように、前記超臨界処理用液供給部、前記加熱部及び前記排出部を制御する、前記基板処理装置。
(2)前記ハイドロフルオロオレフィンがハイドロクロロフルオロオレフィンである、(1)に記載の基板処理装置。
(3)前記乾燥処理部が、前記排出部により排出された流体から液体を再生し、再生された前記液体を前記貯留部に供給するリサイクル部をさらに備える、(1)又は(2)に記載の基板処理装置。
(4)前記乾燥処理部は、前記貯留部に貯留されている前記超臨界処理用液の濃度を調整する濃度調整部をさらに備え、
前記制御部は、前記リサイクル部により再生された前記液体が前記貯留部に供給された後、前記貯留部に貯留されている前記超臨界処理用液の濃度が所定濃度に調整されるように、前記リサイクル部及び前記濃度調整部を制御する、(3)に記載の基板処理装置。
(5)前記乾燥処理部は、前記基板を保持した状態で前記チャンバの外部位置と前記チャンバの内部位置との間を移動する基板保持部をさらに備え、
前記制御部は、前記基板保持部が前記外部位置又は前記内部位置に位置するときに、前記基板保持部に保持された前記基板に対して、前記超臨界処理用液が供給されるように、前記超臨界処理用液供給部及び前記基板保持部を制御する、(1)又は(2)に記載の基板処理装置。
(6)前記制御部は、前記基板保持部が前記外部位置に位置するときに、前記基板保持部に保持された前記基板に対して、前記超臨界処理用液が供給されるように、前記超臨界処理用液供給部及び前記基板保持部を制御し、
前記乾燥処理部は、前記基板保持部が前記外部位置に位置するときに、前記基板保持部に保持された前記基板に対して供給された前記超臨界処理用液から蒸発した気体と、前記排出部により排出された流体とから液体を再生し、再生された前記液体を前記貯留部に供給するリサイクル部をさらに備える、(5)に記載の基板処理装置。
(7)前記乾燥処理部は、前記貯留部に貯留されている前記超臨界処理用液の濃度を調整する濃度調整部をさらに備え、
前記制御部は、前記リサイクル部により再生された前記液体が前記貯留部に供給された後、前記貯留部に貯留されている前記超臨界処理用液の濃度が所定濃度に調整されるように、前記リサイクル部及び前記濃度調整部を制御する、(6)に記載の基板処理装置。
(8)前記超臨界処理用液が、前記ハイドロフルオロオレフィンよりも沸点の高い有機溶媒を含む、(1)〜(7)のいずれかに記載の基板処理装置。
(9)前記超臨界処理用液が供給される前の前記基板の表面に、前記基板の乾燥を防止するための乾燥防止液が液盛りされており、
前記乾燥防止液が有機溶媒を含み、
前記乾燥防止液に含まれる前記有機溶媒と、前記超臨界処理用液に含まれる前記有機溶媒とが、同一種類である、(8)に記載の基板処理装置。
(10)前記乾燥処理部は、前記貯留部に貯留されている前記超臨界処理用液を冷却する冷却部をさらに備える、(1)〜(9)のいずれかに記載の基板処理装置。
(11)基板をチャンバ内で乾燥するための基板処理方法であって、
(a)前記基板を前記チャンバ内に収容する前又は収容した後に、前記基板に対して、貯留部に貯留されているハイドロフルオロオレフィンを含む超臨界処理用液を供給する工程、
(b)前記基板が前記チャンバ内に収容された状態で前記チャンバ内を加熱し、前記基板に対して供給された前記超臨界処理用液を超臨界流体又は亜臨界流体に変化させる工程、
(c)前記超臨界流体又は前記亜臨界流体を前記チャンバから排出する工程
を含む、前記基板処理方法。
(12)前記ハイドロフルオロオレフィンがハイドロクロロフルオロオレフィンである、(11)に記載の基板処理方法。
(13)前記工程(c)において排出された流体から液体を再生し、再生された前記液体を前記貯留部に供給する工程をさらに含む、(11)又は(12)に記載の基板処理方法。
(14)再生された前記液体が前記貯留部に供給された後、前記貯留部に貯留されている前記超臨界処理用液の濃度を所定濃度に調整する工程をさらに含む、(13)に記載の基板処理方法。
(15)前記工程(a)において、前記基板を前記チャンバ内に収容する前に、前記基板に対して、前記貯留部に貯留されている前記超臨界処理用液を供給し、
前記工程(a)において前記基板に対して供給された前記超臨界処理用液から蒸発した気体と、前記工程(c)において排出された流体とから液体を再生し、再生された前記液体を前記貯留部に供給する工程をさらに含む、(11)又は(12)に記載の基板処理方法。
(16)再生された前記液体が前記貯留部に供給された後、前記貯留部に貯留されている前記超臨界処理用液の濃度を所定濃度に調整する工程をさらに含む、(15)に記載の基板処理方法。
(17)前記超臨界処理用液が、ハイドロフルオロオレフィンよりも沸点の高い有機溶媒を含む、(11)〜(16)のいずれかに記載の基板処理方法。
(18)前記超臨界処理用液が供給される前の前記基板の表面に、前記基板の乾燥を防止するための乾燥防止液が液盛りされており、
前記乾燥防止液が有機溶媒を含み、
前記乾燥防止液に含まれる前記有機溶媒と、前記超臨界処理用液に含まれる前記有機溶媒とが、同一種類である、(17)に記載の基板処理方法。
(19)前記貯留部に貯留されている前記超臨界処理用液を冷却する工程をさらに含む、(11)〜(18)のいずれかに記載の基板処理方法。
(20)基板処理装置の動作を制御するためのコンピュータにより実行されたときに、前記コンピュータが前記基板処理装置を制御して(11)〜(19)のいずれかに記載の基板処理方法を実行させるプログラムが記録された記憶媒体。
本発明によれば、超臨界流体又は亜臨界流体の供給源となる液体として、大気中に排気された際に紫外線により分解されやすいとともに、超臨界処理の際の加熱により分解されにくいハイドロフルオロオレフィンを含む超臨界処理用液を使用して、基板を乾燥させることができる基板処理装置及び基板処理方法、並びに、該基板処理方法を実行させるプログラムが記録された記録媒体が提供される。
図1は、本発明の一実施形態に係る基板処理装置の構成を示す概略図である。 図2は、図1に示す基板処理装置が備える基板処理部の構成を示す概略平面図である。 図3は、図2に示す基板処理部が備える洗浄処理部の構成を示す概略断面図である。 図4は、図2に示す基板処理部が備える乾燥処理部の構成を示す概略斜視図である。 図5は、図2に示す基板処理部が備える乾燥処理部の構成を示す概略断面図である。 図6は、図2に示す基板処理部が備える乾燥処理部の構成を示す概略断面図である。 図7は、図1に示す基板処理装置で処理される基板の概略断面図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
<基板処理装置の構成>
本発明の一実施形態に係る基板処理装置の構成について図1を参照して説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る基板処理装置の構成を示す概略図である。
図1に示すように、本発明の一実施形態に係る基板処理装置1は、基板処理部2と、基板処理部2の動作を制御する制御部3とを備える。
基板処理部2は、基板に対する各種処理を行う。基板処理部2が行う各種処理については後述する。
制御部3は、例えばコンピュータであり、主制御部と記憶部とを備える。主制御部は、例えばCPU(Central Processing Unit)であり、記憶部に記憶されたプログラムを読み出して実行することにより基板処理部2の動作を制御する。記憶部は、例えばRAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、ハードディスク等の記憶デバイスで構成されており、基板処理部2において実行される各種処理を制御するプログラムを記憶する。なお、プログラムは、コンピュータにより読み取り可能な記憶媒体に記録されたものであってもよいし、その記憶媒体から記憶部にインストールされたものであってもよい。コンピュータにより読み取り可能な記憶媒体としては、例えば、ハードディスク(HD)、フレキシブルディスク(FD)、コンパクトディスク(CD)、マグネットオプティカルディスク(MO)、メモリカード等が挙げられる。記録媒体には、例えば、基板処理装置1の動作を制御するためのコンピュータにより実行されたときに、コンピュータが基板処理装置1を制御して後述する基板処理方法を実行させるプログラムが記録される。
<基板処理部の構成>
次に、基板処理部2の構成について図2を参照して説明する。図2は、基板処理部2の構成を示す概略平面図である。なお、図2中の点線は基板を表す。
基板処理部2は、基板に対する各種処理を行う。本実施形態において、基板処理部2が行う基板処理には、基板を洗浄するための洗浄処理と、洗浄処理後の基板(湿潤状態の基板)を乾燥するための乾燥処理とが含まれる。
基板処理部2は、搬入出ステーション21と、搬入出ステーション21に隣接して設けられた処理ステーション22とを備える。
搬入出ステーション21は、載置部211と、載置部211に隣接して設けられた搬送部212とを備える。
載置部211には、複数枚の基板を水平状態で収容する複数の搬送容器(以下「キャリアC」という。)が載置される。
搬送部212は、搬送機構213と受渡部214とを備える。搬送機構213は、基板を保持する保持機構を備え、水平方向及び鉛直方向への移動並びに鉛直軸を中心とする旋回が可能となるように構成されている。
処理ステーション22は、基板を洗浄するための洗浄処理を行う洗浄処理部4と、洗浄処理部4による洗浄処理終了後の基板(湿潤状態の基板)を乾燥するための乾燥処理を行う乾燥処理部5とを備える。本実施形態において、処理ステーション22が有する洗浄処理部4の数は2以上であるが、1であってもよい。乾燥処理部5についても同様である。本実施形態において、洗浄処理部4は、所定方向に延在する搬送路221の一方側に配置されており、乾燥処理部5は、搬送路221の他方側に配置されているが、洗浄処理部4及び乾燥処理部5の配置は適宜変更可能である。
搬送路221には、搬送機構222が設けられている。搬送機構222は、基板を保持する保持機構を備え、水平方向及び鉛直方向への移動並びに鉛直軸を中心とする旋回が可能となるように構成されている。搬送機構222は、搬送中の基板から、該基板の表面に液盛りされた乾燥防止液が蒸発(気化)することを防止するための機構を有することが好ましい。このような機構としては、例えば、搬送機構222に保持された基板上の乾燥防止液を冷却するための冷却機構、搬送機構222に保持された基板上の乾燥防止液と外気との接触を防止するための蓋機構等が挙げられる。
基板処理部2による基板処理が施される基板は、例えば、図7に示すように、凸部101及び凹部102から構成された凹凸パターン100が表面に形成された基板Wである。基板Wは、例えば、半導体ウエハである。以下、洗浄処理部4による基板処理の対象である基板を「基板W1」、洗浄処理部4による基板処理終了後の基板(乾燥処理部5による基板処理の対象である基板)を「基板W2」、乾燥処理部5による基板処理終了後の基板を「基板W3」という。
基板処理部2において、搬入出ステーション21の搬送機構213は、キャリアCと受渡部214との間で基板W1,W3の搬送を行う。具体的には、搬送機構213は、載置部211に載置されたキャリアCから基板W1を取り出し、取り出した基板W1を受渡部214に載置する。また、搬送機構213は、処理ステーション22の搬送機構222により受渡部214に載置された基板W3を取り出し、載置部211のキャリアCへ収容する。
基板処理部2において、処理ステーション22の搬送機構222は、受渡部214と洗浄処理部4との間、洗浄処理部4と乾燥処理部5との間、乾燥処理部5と受渡部214との間で基板W1,W2,W3の搬送を行う。具体的には、搬送機構222は、受渡部214に載置された基板W1を取り出し、取り出した基板W1を洗浄処理部4へ搬入する。また、搬送機構222は、洗浄処理部4から基板W2を取り出し、取り出した基板W2を乾燥処理部5へ搬入する。さらに、搬送機構222は、乾燥処理部5から基板W3を取り出し、取り出した基板W3を受渡部214に載置する。
<洗浄処理部の構成>
次に、洗浄処理部4の構成について図3を参照して説明する。図3は、洗浄処理部4の構成を示す概略断面図である。
洗浄処理部4は、洗浄処理部4に搬入された基板W1に対して洗浄処理を行う。洗浄処理により、基板W1の表面から、基板W1の表面に付着する付着物(例えば、パーティクル、有機物等)を除去することができる。洗浄処理部4が行う基板処理は、基板W1に対する洗浄処理を含む限り特に限定されない。したがって、洗浄処理部4が行う処理には、洗浄処理以外の処理が含まれていてもよい。本実施形態において、洗浄処理部4が行う基板処理には、洗浄処理以外に、リンス処理、乾燥防止液供給処理等が含まれる。
洗浄処理部4は、チャンバ41を備え、チャンバ41内で洗浄処理を含む基板処理を行う。
洗浄処理部4は、基板保持部42を備える。基板保持部42は、チャンバ41内において鉛直方向に延在する回転軸421と、回転軸421の上端部に取り付けられたターンテーブル422と、ターンテーブル422の上面外周部に設けられ、基板W1の外縁部を支持するチャック423と、回転軸421を回転駆動する駆動部424とを備える。
基板W1は、チャック423に支持され、ターンテーブル422の上面からわずかに離間した状態で、ターンテーブル422に水平保持される。本実施形態において、基板保持部42による基板W1の保持方式は、可動のチャック423によって基板W1の外縁部を把持するいわゆるメカニカルチャックタイプのものであるが、基板W1の裏面を真空吸着するいわゆるバキュームチャックタイプのものであってもよい。
回転軸421の基端部は、駆動部424により回転可能に支持され、回転軸421の先端部は、ターンテーブル422を水平に支持する。回転軸421が回転すると、回転軸421の上端部に取り付けられたターンテーブル422が回転し、これにより、チャック423に支持された状態でターンテーブル422に保持された基板W1が回転する。制御部3は、駆動部424の動作を制御し、基板W1の回転タイミング、回転速度、回転時間等を制御する。
洗浄処理部4は、基板保持部42に保持された基板W1に対して、それぞれ、洗浄液L1、リンス液L2及び乾燥防止液L3を供給する洗浄液供給部43a、リンス液供給部43b及び乾燥防止液供給部43cを備える。制御部3は、洗浄液供給部43a、リンス液供給部43b及び乾燥防止液供給部43cを制御し、各種処理液の供給タイミング、供給量等を制御する。
洗浄液供給部43aは、基板保持部42に保持された基板W1に対して、洗浄液L1を吐出するノズル431aと、ノズル431aに洗浄液L1を供給する洗浄液供給源432aとを備える。洗浄液供給源432aが有するタンクには、洗浄液L1が貯留されており、ノズル431aには、洗浄液供給源432aから、バルブ等の流量調整器433aが介設された供給管路434aを通じて、洗浄液L1が供給される。洗浄液L1としては、例えば、アルカリ性の薬液であるSC1液(アンモニアと過酸化水素水の混合液)、酸性の薬液である希フッ酸水溶液(DHF)等が挙げられる。SC1液は、基板W1の表面からパーティクル、有機物等の付着物を除去するための洗浄液として使用することができる。DHFは、基板W1の表面から酸化膜を除去するための洗浄液として使用することができる。洗浄液供給部43aは、ノズル431aに2種類以上の洗浄液を別々に供給できるように構成されていてもよい。
リンス液供給部43bは、基板保持部42に保持された基板W1に対して、リンス液L2を吐出するノズル431bと、ノズル431bにリンス液L2を供給するリンス液供給源432bとを備える。リンス液供給源432bが有するタンクには、リンス液L2が貯留されており、ノズル431bには、リンス液供給源432bから、バルブ等の流量調整器433bが介設された供給管路434bを通じて、リンス液L2が供給される。リンス液L2としては、例えば、脱イオン水(DIW)等が挙げられる。
乾燥防止液供給部43cは、基板保持部42に保持された基板W1に対して、乾燥防止液L3を吐出するノズル431cと、ノズル431cに乾燥防止液L3を供給する乾燥防止液供給源432cとを備える。乾燥防止液供給源432cが有するタンクには、乾燥防止液L3が貯留されており、ノズル431cには、乾燥防止液供給源432cから、バルブ等の流量調整器433cが介設された供給管路434cを通じて、乾燥防止液L3が供給される。乾燥防止液L3は、有機溶媒を含むことが好ましい。乾燥防止溶媒L3に含まれる有機溶媒としては、例えば、イソプロピルアルコール(IPA)等のアルコールが挙げられる。
洗浄処理部4は、ノズル431a〜431cを駆動するノズル移動機構44を備える。ノズル移動機構44は、アーム441と、アーム441に沿って移動可能な駆動機構内蔵型の移動体442と、アーム441を旋回及び昇降させる旋回昇降機構443とを有する。ノズル431a〜431cは、移動体442に取り付けられている。ノズル移動機構44は、ノズル431a〜431cを、基板保持部42に保持された基板W1の中心の上方の位置と基板W1の周縁の上方の位置との間で移動させることができ、さらには、平面視で後述するカップ45の外側にある待機位置まで移動させることができる。本実施形態において、ノズル431a〜431cは共通のアームにより保持されているが、それぞれ別々のアームに保持されて独立して移動できるようになっていてもよい。
洗浄処理部4は、排出口451を有するカップ45を備える。カップ45は、基板保持部42の周囲に設けられており、基板W1から飛散した各種処理液(例えば、洗浄液、リンス液、乾燥防止液等)を受け止める。カップ45には、カップ45を上下方向に駆動させる昇降機構46と、基板W1から飛散した各種処理液を排出口451に集めて排出する液排出機構47とが設けられている。
洗浄処理部4は、スピン洗浄により基板W1を1枚ずつ洗浄する枚葉式の洗浄処理を行うことができる。洗浄処理は、例えば、SC1液による洗浄→DIWによるリンス→DHFによる洗浄→DIWによるリンスという順序で行うことができる。洗浄処理の際、チャンバ41内の雰囲気を、不図示の排気口より排気してもよい。
<乾燥処理部の構成>
次に、乾燥処理部5の構成について図4〜図6を参照して説明する。図4は、乾燥処理部5の構成を示す概略斜視図であり、図5及び図6は、乾燥処理部5の構成を示す概略断面図である。
乾燥処理部5は、洗浄処理部4による基板処理終了後の基板W2を乾燥するための乾燥処理を行う。洗浄処理部4による基板処理終了後の基板W2は、その表面に液盛りされた乾燥防止液L3により湿潤状態となっている。乾燥処理5が行う基板処理は、乾燥処理を含む限り特に限定されない。したがって、乾燥処理部5が行う基板処理には、乾燥処理以外の処理が含まれていてもよい。
乾燥処理部5は、乾燥処理チャンバ500を備え、乾燥処理チャンバ500内で乾燥処理を含む基板処理を行う。ハイドロフルオロオレフィンは紫外線により分解されやすいので、超臨界処理前にハイドロフルオロオレフィンが紫外線により分解されることを防止するために、乾燥処理チャンバ500は、紫外線不透過性の材料で構成されているか、又は、紫外線不透過性を付与する表面処理が施されていることが好ましい。
乾燥処理部5は、乾燥処理チャンバ500内に設けられた超臨界処理チャンバ510を備え、超臨界処理チャンバ510内で超臨界処理を含む基板処理を行う。なお、「超臨界処理」という表現は、液体を超臨界流体に変化させる処理だけでなく、液体を亜臨界流体に変化させる処理も包含する意味で使用される。ハイドロフルオロオレフィンは紫外線により分解されやすいので、超臨界処理前にハイドロフルオロオレフィンが紫外線により分解されることを防止するために、超臨界処理チャンバ510は、紫外線不透過性の材料で構成されているか、又は、紫外線不透過性を付与する表面処理が施されていることが好ましい。
超臨界処理チャンバ510は、内部空間511と、内部空間511に通じる開口部512とを有する。内部空間511及び開口部512は、超臨界処理チャンバ510の壁部によって規定されている。超臨界処理チャンバ510は、開口部512を封止することにより、内部空間511を密閉できるように構成されている。内部空間511は、基板W2を収容可能な空間である。本実施形態において、基板W2は、基板保持部531に保持された状態で内部空間511に収容されるので、内部空間511は、基板W2を保持する基板保持部531を収容可能な空間である。内部空間511のサイズは、例えば、200〜10000cm程度である。内部空間511に対する基板W2の搬入出は、開口部512を通じて行われる。
超臨界処理チャンバ510は、耐圧容器を備える。耐圧容器としては、例えば、ステンレススチール、炭素鋼、チタン、ハステロイ(登録商標)、インコネル(登録商標)等の、耐圧性が高い一方で比較的熱伝導率の低い材料で構成された耐圧容器が挙げられる。耐圧容器の内側には、アルミニウム、銅、窒化アルミニウム、炭化ケイ素等の、耐圧容器よりも熱伝導率の高い材料で構成された内部容器を入れ子構造にして設け、この内部容器を加熱してもよい。耐圧容器と内部容器との間には、石英、アルミナ等で構成された断熱層を設け、内部容器のみを加熱することにより、超臨界処理チャンバ510の熱応答性を向上させることができるとともに、エネルギー消費量を低減することができる。
乾燥処理部5は、基板W2を保持する基板保持部531を備える。基板保持部531は、基板W2を液体(例えば、第1の超臨界処理用液供給部57a及び/又は第2の超臨界処理用液供給部57bから供給される超臨界処理用液G)に浸漬した状態で横向きに保持できるように構成されている。ハイドロフルオロオレフィンは紫外線により分解されやすいので、超臨界処理前にハイドロフルオロオレフィンが紫外線により分解されることを防止するために、基板保持部531は、紫外線不透過性の材料で構成されているか、又は、紫外線不透過性を付与する表面処理が施されていることが好ましい。
乾燥処理部5は、基板保持部531に設けられた蓋部材532を備える。蓋部材532は、基板保持部531が超臨界処理チャンバ510の内部空間511に収容されると、超臨界処理チャンバ510の開口部512を密閉できるように構成されている。ハイドロフルオロオレフィンは紫外線により分解されやすいので、超臨界処理前にハイドロフルオロオレフィンが紫外線により分解されることを防止するために、蓋部材532は、紫外線不透過性の材料で構成されているか、又は、紫外線不透過性を付与する表面処理が施されていることが好ましい。
乾燥処理部5は、超臨界処理チャンバ510の外部位置(基板保持部531に対する基板W2の受け渡しが行われる位置)と超臨界処理チャンバ510の内部位置(基板保持部531に保持された基板W2に対する超臨界処理が行われる位置)との間における基板保持部531の移動を可能とする移送機構56を備える。移送機構56は、基板保持部531の移動方向に延在するレール561と、レール561上を走行する駆動機構内蔵型のスライダ562とを備えるスライド機構であり、基板保持部531の両側に設けられている。スライダ562は、蓋部材532に連結されており、スライダ562がレール561に沿って移動することにより、蓋部材532及び蓋部材532に連結された基板保持部531もレール561に沿って移動することができる。具体的には、スライダ562がレール561の一方の端部まで移動すると、基板保持部531は超臨界処理チャンバ510の外部位置まで移動することができ、スライダ562がレール561の他方の端部まで移動すると、基板保持部531は超臨界処理チャンバ510の内部位置まで移動することができる。
乾燥処理部5は、超臨界処理チャンバ510内を加熱する加熱部52を備える。加熱部52は、例えば、抵抗発熱体等からなるヒーターであり、超臨界処理チャンバ510の壁部に設けられている。加熱部52は、超臨界処理チャンバ510内の加熱を通じて、超臨界処理チャンバ510内の基板W2を加熱することができる。加熱部52は、給電部521から供給される電力により、発熱量を変化させることが可能であり、温度検出部522から取得した温度検出結果、圧力検出部513の圧力検出結果等に基づき、超臨界処理チャンバ510内の温度を予め定められた昇温スケジュールに基づいて昇温することができる。
乾燥処理部5は、基板保持部531が超臨界処理チャンバ510の外部位置に位置するときに、基板保持部531に保持された基板W2に対して、ハイドロフルオロオレフィンを含む超臨界処理用液Gを供給する第1の超臨界処理用液供給部57aと、基板保持部531が超臨界処理チャンバ510の内部位置に位置するときに、基板保持部531に保持された基板W2に対して、ハイドロフルオロオレフィンを含む超臨界処理用液Gを供給する第2の超臨界処理用液供給部57bとを備える。本実施形態において、第1の超臨界処理用液供給部57aが供給する超臨界処理用液Gと、第2の超臨界処理用液供給部57bが供給する超臨界処理用液Gとは、同一組成である。したがって、第1の超臨界処理用液供給部57aが供給する超臨界処理用液Gに含まれるハイドロフルオロオレフィンと、第2の超臨界処理用液供給部57bが供給する超臨界処理用液Gに含まれるハイドロフルオロオレフィンとは、同一種類である。超臨界処理用液Gが有機溶媒を含む場合、第1の超臨界処理用液供給部57aが供給する超臨界処理用液Gに含まれる有機溶媒と、第2の超臨界処理用液供給部57bが供給する超臨界処理用液Gに含まれる有機溶媒とは、同一種類である。第1の超臨界処理用液供給部57aが供給する超臨界処理用液Gと、第2の超臨界処理用液供給部57bが供給する超臨界処理用液Gとが、同一組成である実施形態では、後述するリサイクル部58により再生される液体を、蒸留等により分画することなく、第1の超臨界処理用液供給部57aが供給する超臨界処理用液G及び/又は第2の超臨界処理用液供給部57bが供給する超臨界処理用液G(本実施形態では、第1の超臨界処理用液供給部57aが供給する超臨界処理用液G及び第2の超臨界処理用液供給部57bが供給する超臨界処理用液G)として再利用することができる。
乾燥処理部5は、第1の超臨界処理用液供給部57a及び第2の超臨界処理用液供給部57bのうち一方のみを備えていてもよい。乾燥処理部5が第1の超臨界処理用液供給部57a及び第2の超臨界処理用液供給部57bの両方を備える実施形態では、基板W2に対して超臨界処理用液Gが供給される際の基板保持部531の位置は、超臨界処理チャンバ510の外部位置及び内部位置のいずれであってもよいが、乾燥処理部5が第1の超臨界処理用液供給部57aのみを備える実施形態では、基板W2に対して超臨界処理用液Gが供給される際の基板保持部531の位置は、超臨界処理チャンバ510の外部位置であり、乾燥処理部5が第2の超臨界処理用液供給部57bのみを備える実施形態では、基板W2に対して超臨界処理用液Gが供給される際の基板保持部531の位置は、超臨界処理チャンバ510の内部位置である。
第1の超臨界処理用液供給部57aは、基板保持部531が超臨界処理チャンバ510の外部位置に位置するときに、基板保持部531に保持された基板W2に対して、ハイドロフルオロオレフィンを含む超臨界処理用液Gを吐出する供給管571aと、供給管571aに供給される超臨界処理用液Gを貯留する貯留部572aとを備える。貯留部572aが有するタンクには、超臨界処理用液Gが貯留されており、供給管571aには、貯留部572aから、バルブ等の流量調整器573aを通じて、超臨界処理用液Gが供給される。
第2の超臨界処理用液供給部57bは、基板保持部531が超臨界処理チャンバ510の内部位置に位置するときに、基板保持部531に保持された基板W2に対して、ハイドロフルオロオレフィンを含む超臨界処理用液Gを吐出する供給管571bと、供給管571bに供給される超臨界処理用液Gを貯留する貯留部572bとを備える。貯留部572bが有するタンクには、超臨界処理用液Gが貯留されており、供給管571bには、貯留部572bから、バルブ等の流量調整器573bを通じて、超臨界処理用液Gが供給される。
本実施形態において、第2の超臨界処理用液供給部57bは、基板保持部531がチャンバ510の内部位置に位置するときに、基板保持部531に保持された基板W2に対して、直接、超臨界処理用液Gを吐出するが、第2の超臨界処理用液供給部57bによる超臨界処理用液Gの供給形態は、本実施形態に限定されない。例えば、第2の超臨界処理用液供給部57bは、基板保持部531がチャンバ510の内部位置に位置するときに、基板保持部531に保持された基板W2に対して、直接、超臨界処理用液Gを吐出するのではなく、チャンバ510の底部に対して、又は、基板W2を支持する基板保持部531の底部に対して、超臨界処理用液Gを吐出してもよい。また、本実施形態において、第2の超臨界処理用液供給部57bが供給する超臨界処理用液Gは液体であるが、第2の超臨界処理用液供給部57bから供給される超臨界処理用液ルGの形態は、本実施形態に限定されない。例えば、第2の超臨界処理用液供給部57bから供給される超臨界処理用液Gは、超臨界流体又は亜臨界流体の形態であってもよい。
オレフィンは、C2n(nは2以上の整数である)で表される有機化合物であり、C−C間の二重結合を1個有する。オレフィンは、不飽和炭化水素の一種であり、アルケン、エチレン系炭化水素又はオレフィン系炭化水素とも呼ばれる。オレフィンの炭素数は2以上である限り特に限定されるものではないが、好ましくは2〜10、さらに好ましくは3〜6である。オレフィンとしては、例えば、CH−CH=CH、CH−CH=CH−CH等が挙げられる。
ハイドロフルオロオレフィン(HFO)は、オレフィンが有する1個又は2個以上の水素原子がフッ素原子で置換された化合物である。ハイドロフルオロオレフィンが有するフッ素原子の個数は特に限定されるものではないが、好ましくは1〜10、さらに好ましくは2〜6である。ハイドロフルオロオレフィンはE型(トランス型)及びZ型(シス型)のいずれであってもよい。ハイドロフルオロオレフィンは、好ましくはハイドロクロロフルオロオレフィン(HCFO)である。ハイドロクロロフルオロオレフィンは、オレフィンが有する1個又は2個以上の水素原子がフッ素原子で置換されるとともに、該オレフィンが有する1個又は2個以上のその他の水素原子が塩素原子で置換された化合物である。ハイドロクロロフルオロオレフィンが有する塩素原子の個数は特に限定されるものではないが、好ましくは1〜5、さらに好ましくは1〜3である。塩素原子を有しないハイドロフルオロオレフィンとしては、例えば、CF−CH=CH、CF−CF=CH、CHF−CH=CHF、CHF−CF=CH、CHF−CH=CF、CHF−CF=CHF、CH−CF=CF、CF−CH=CH−CF、CF−CH=CF−CH、CF−CF=CH−CH、CF−CH=CH−CHF、CHF−CF=CF−CH、CHF−CF=CH−CHF、CHF−CH=CF−CHF、CHF−CH=CH−CHF、CHF−CF=CF−CHF、CHF−CH=CH−CF、CHF−CF=CH−CHF、CF−CH−CF=CH、CF−CHF−CH=CH、CF−CH−CH=CHF、CHF−CF−CH=CH、CHF−CHF−CF=CH、CHF−CHF−CH=CHF、CHF−CF−CF=CH、CHF−CF−CH=CHF、CHF−CHF−CF=CHF、CHF−CHF−CF=CF、CHF−CH−CF=CF、CH−CF−CF=CHF、CH−CF−CH=CF等が挙げられる。塩素原子を有するハイドロフルオロオレフィン(すなわちハイドロクロロフルオロオレフィン)としては、例えば、CF−CH=CHCl、CHF−CF=CHCl、CHF−CH=CFCl、CHF−CCl=CHF、CHF−CCl=CF、CHFCl−CF
=CHF、CHCl−CF=CF、CF−CCl=CH等が挙げられる。市販のハイドロフルオロオレフィン(ハイドロクロロフルオロオレフィンを含む)としては、例えば、三井・デュポンフロロケミカル株式会社製HFO DR2(沸点33.4℃、臨界温度172℃、臨界圧力2.9MPa、GWP<10、IPA混和可能)、三井・デュポンフロロケミカル株式会社製HFO DR12(沸点10℃、臨界温度138℃、臨界圧力3.0MPa、GWP32)、三井・デュポンフロロケミカル株式会社製HFO OPTEON1234yf(沸点−29℃、臨界温度95℃、臨界圧力3.4MPa、GWP4)、セントラル硝子株式会社製CCK−1105(沸点18.4℃、臨界温度167℃、臨界圧力3.6MPa、GWP1、IPA混和可能)、セントラル硝子株式会社製HCFO CGS−4(沸点39℃、臨界温度及び圧力はDR2より高い、GWP4、IPA混和可能)等が挙げられる。
超臨界処理用液Gに含まれるハイドロフルオロオレフィンは、乾燥防止液L3と混和可能であることが好ましい。超臨界処理用液Gに含まれるハイドロフルオロオレフィンは、臨界温度が250℃以下であり、かつ、臨界圧力が10MPa以下であることが好ましい。超臨界処理用液Gに含まれるハイドロフルオロオレフィンは、超臨界処理の条件下で発生するフッ素の量が1ppm以下であることが好ましい。これらの条件を満たすハイドロフルオロオレフィンとしては、例えば、1−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロペン(CF−CH=CHCl)等が挙げられる。1−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロペンは、IPA等のアルコールと混和可能であり、臨界温度が167℃であり、臨界圧力が3.6MPaである。1−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロペンは、地球温暖化係数が小さく(GWP=1)、PFCのように排気、排液の回収が不要であり、そのまま大気中に排気できる点で好ましい。
超臨界処理用液Gは、ハイドロフルオロオレフィンに加えて、ハイドロフルオロオレフィンよりも沸点の高い有機溶媒を含むことが好ましい。超臨界処理用液Gがこのような有機溶媒を含む場合、含まない場合と比較して、超臨界処理用液Gからハイドロフルオロオレフィンが蒸発しにくくなる。これにより、基板W2に対して超臨界処理用液Gが供給される際、ハイドロフルオロオレフィンの蒸発に起因する基板W2の凹凸パターンの倒壊を防止することができる。超臨界処理用液Gに含まれる有機溶媒としては、例えば、イソプロピルアルコール等のアルコールが挙げられる。超臨界処理用液Gに含まれる有機溶媒の量は、超臨界処理の条件下で超臨界処理用液Gが不燃性となる程度であることが好ましい。超臨界処理用液Gにおける有機溶媒とハイドロフルオロオレフィンとの体積比(有機溶媒:ハイドロフルオロオレフィン)は、好ましくは1:100〜1:1、さらに好ましくは1:10〜1:3である。超臨界処理用液Gに含まれる有機溶媒と、乾燥防止液L3に含まれる有機溶媒とは、同一種類であることが好ましい。超臨界処理用液Gに含まれる有機溶媒と、乾燥防止液L3に含まれる有機溶媒とが、同一種類である場合、後述するリサイクル部58により再生される液体を、蒸留等により分画することなく、超臨界処理用液Gとして再利用することができる。
乾燥処理部5は、超臨界処理チャンバ510内の流体を排出するための排出部54を備える。排出部54は、超臨界処理チャンバ510内の流体を排出するための排出ライン541と、排出ライン541に介設されたバルブ等の流量調整器542とを備える。バルブ等の流量調整器542は、超臨界処理チャンバ510内が所定圧力に調整されるように流体の排出量を調節する。
乾燥処理部5は、基板保持部531が超臨界処理チャンバ510の外部位置に位置するときに、基板保持部531に保持された基板W2に対して供給された超臨界処理用液Gから蒸発した気体と、排出部54により排出された流体とから液体Rを再生し、再生された液体Rを第1の超臨界処理用液供給部57aの貯留部572a及び/又は第2の超臨界処理用液供給部57bの貯留部572b(本実施形態では、第1の超臨界処理用液供給部57aの貯留部572a及び第2の超臨界処理用液供給部57bの貯留部572b)に供給するリサイクル部58を備える。
リサイクル部58は、乾燥処理チャンバ500内の流体を排出するための排出ライン581と、排出ライン581に介設されたバルブ等の流量調整器582と、排出ライン581及び排出部54の排出ライン541に接続された液体再生器583と、液体再生器583で再生された液体Rを、第1の超臨界処理用液供給部57aの貯留部572aに供給する供給ライン584と、供給ライン584に介設されたバルブ等の流量調整器585と、液体再生器583で再生された液体Rを、第2の超臨界処理用液供給部57bの貯留部572bに供給する供給ライン586と、供給ライン586に介設されたバルブ等の流量調整器587とを備える。液体再生器583は、例えば、排出ライン581及び排出部54の排出ライン541を通じて供給された気体及び/又は流体を冷却し、液体Rを生成する。冷却には、例えば、室温冷却水等が使用される。液体再生器583で再生された液体Rには、超臨界処理用液Gに含まれるものと同一種類のハイドロフルオロオレフィン(超臨界処理用液Gがハイドロフルオロオレフィン及び有機溶媒を含む場合には、超臨界処理用液Gに含まれるものと同一種類のハイドロフルオロオレフィン及び有機溶媒)が含まれる。
第1の超臨界処理用液供給部57aの貯留部572aには、ポンプ574a、濃度測定部575a及び冷却部576aが介設された循環管路577aが接続されている。貯留部572aに貯留されている超臨界処理用液Gが循環管路577aを循環する際、冷却部576aは、超臨界処理用液Gを、超臨界処理用液Gに含まれるハイドロフルオロオレフィンの沸点未満の温度(例えば、10℃)に冷却する。これにより、超臨界処理用液Gからハイドロフルオロオレフィンが蒸発しにくくなるので、基板W2に対して超臨界処理用液Gが供給される際、ハイドロフルオロオレフィンの蒸発に起因する基板W2の凹凸パターンの倒壊を防止することができる。貯留部572aに貯留されている超臨界処理用液Gが循環管路577aを循環する際、濃度測定部575aは、超臨界処理用液G中のハイドロフルオロオレフィン濃度を測定する。超臨界処理用液Gがハイドロフルオロオレフィンに加えて有機溶媒(例えば、イソプロピルアルコール等のアルコール)を含む場合、濃度測定部575aは、超臨界処理用液G中のハイドロフルオロオレフィン濃度に加えて、超臨界処理用液G中の有機溶媒濃度も測定する。濃度測定部575aの濃度測定方式は、例えば、比重式である。例えば、ハイドロフルオロオレフィンが1−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロペンである場合、その比重は水よりも重く、有機溶媒がイソプロピルアルコールである場合、その比重は水よりも軽い。したがって、両者の濃度は比重により測定可能である。
第2の超臨界処理用液供給部57bの貯留部572bには、ポンプ574b、濃度測定部575b及び冷却部576bが介設された循環管路577bが接続されている。貯留部572bに貯留されている超臨界処理用液Gが循環管路577bを循環する際、冷却部576bは、超臨界処理用液Gを、超臨界処理用液Gに含まれるハイドロフルオロオレフィンの沸点未満の温度(例えば、10℃)に冷却する。これにより、超臨界処理用液Gからハイドロフルオロオレフィンが蒸発しにくくなるので、基板W2に対して超臨界処理用液Gが供給される際、ハイドロフルオロオレフィンの蒸発に起因する基板W2の凹凸パターンの倒壊を防止することができる。貯留部572bに貯留されている超臨界処理用液Gが循環管路577bを循環する際、濃度測定部575bは、超臨界処理用液G中のハイドロフルオロオレフィン濃度を測定する。超臨界処理用液Gがハイドロフルオロオレフィンに加えて有機溶媒(例えば、イソプロピルアルコール等のアルコール)を含む場合、濃度測定部575bは、超臨界処理用液G中のハイドロフルオロオレフィン濃度に加えて、超臨界処理用液G中の有機溶媒濃度も測定する。濃度測定部575bの濃度測定方式は、例えば、比重式である。
乾燥処理部5は、貯留部572a及び572bに貯留されている超臨界処理用液Gの濃度を調整する濃度調整部59を有する。濃度調整部59は、超臨界処理用液Gの原液Hを貯留する貯留部591から、バルブ等の流量調整器592が介設された供給管路593を通じて、貯留部572aへ原液Hを供給することにより、貯留部572aに貯留されている超臨界処理用液Gの濃度を調整する。また、濃度調整部59は、超臨界処理用液Gの原液Hを貯留する貯留部591から、バルブ等の流量調整器594が介設された供給管路595を通じて、貯留部572bへ原液Hを供給することにより、貯留部572bに貯留されている超臨界処理用液Gの濃度を調整する。貯留部572a及び572b中では、濃度調整部59から供給された原液Hと、リサイクル部58から供給された液体Rとが混合されることにより、超臨界処理用液Gが新たに調製される。この際、制御部3は、貯留部572aに貯留されている超臨界処理用液Gの濃度を所定濃度に調整するために、濃度測定部575aで測定されたハイドロフルオロオレフィン濃度(超臨界処理用液Gがハイドロフルオロオレフィンに加えて有機溶媒を含む場合、ハイドロフルオロオレフィン濃度及び有機溶媒濃度)に基づいて、原液Hの流量を流量調整器592により、液体Rの流量を流量調整器585により調整する。また、制御部3は、貯留部572bに貯留されている超臨界処理用液Gの濃度を所定濃度に調整するために、濃度測定部575bで測定されたハイドロフルオロオレフィン濃度(超臨界処理用液Gがハイドロフルオロオレフィンに加えて有機溶媒を含む場合、ハイドロフルオロオレフィン濃度及び有機溶媒濃度)に基づいて、原液Hの流量を流量調整器594により、液体Rの流量を流量調整器587により調整する。
<基板処理方法>
以下、基板処理装置1により実施される基板処理方法について説明する。基板処理装置1によって実施される基板処理方法は、基板W1を洗浄するための洗浄工程と、洗浄工程後の基板W2を乾燥するための乾燥工程とを含む。洗浄工程は洗浄処理部4により実施され、乾燥工程は乾燥処理部5により実施される。洗浄処理部4の動作及び乾燥処理部5の動作は、制御部3によって制御される。
<洗浄処理部への基板搬入工程>
まず、基板W1が洗浄処理部4へ搬入される。この際、搬送機構213は、載置部211に載置されたキャリアCから基板W1を取り出し、取り出した基板W1を受渡部214に載置する。搬送機構222は、受渡部214に載置された基板W1を取り出し、取り出した基板W1を洗浄処理部4へ搬入する。
基板処理装置1は、洗浄処理部4へ搬入された基板W1を基板保持部42により保持する。この際、基板保持部42は、基板W1の外縁部をチャック423により支持した状態で、ターンテーブル422に水平保持する。駆動部424は、基板保持部42に保持された基板W1を所定速度で回転させる。制御部3は、駆動部424の動作を制御し、基板W1の回転タイミング、回転速度等を制御する。
<洗浄工程>
次いで、基板保持部42に保持された基板W1に対して、洗浄処理部4による洗浄工程が行われる。
洗浄工程では、基板保持部42に保持された基板W1を所定速度で回転させたまま、洗浄液供給部43aのノズル431aを基板W1の中央上方に位置させ、ノズル431aから基板W1に対して洗浄液L1を供給する。この際、制御部3は、洗浄液供給部43aの動作を制御し、洗浄液L1の供給タイミング、供給時間、供給量等を制御する。基板W1に供給された洗浄液L1は、基板W1の回転に伴う遠心力によって基板W1の表面に広がる。これにより、基板W1から、基板W1に付着する付着物が除去される。
<リンス工程>
洗浄工程後、基板保持部42に保持された基板W1に対して、洗浄処理部4によるリンス工程が行われる。
リンス工程では、基板保持部42に保持された基板W1を所定速度で回転させたまま、リンス液供給部43bのノズル431bを基板W1の中央上方に位置させ、ノズル431bから基板W1に対してリンス液L2を供給する。この際、制御部3は、リンス液供給部43bの動作を制御し、リンス液L2の供給タイミング、供給時間、供給量等を制御する。基板W1に供給されたリンス液L2は、基板W1の回転に伴う遠心力によって基板W1の表面に広がる。これにより、基板W1上に残存する洗浄液L1が洗い流される。
<乾燥防止液供給工程>
リンス工程後、基板保持部42に保持された基板W1に対して、洗浄処理部4による乾燥防止液供給工程が行われる。
乾燥防止液供給工程では、基板保持部42に保持された基板W1を所定速度で回転させたまま、あるいは、基板保持部42に保持された基板W1を停止した状態に維持しながら、乾燥防止液供給部43cのノズル431cを基板W1の中央上方に位置させ、ノズル431cから基板W1に対して乾燥防止液L3を供給する。この際、制御部3は、乾燥防止液供給部43cの動作を制御し、乾燥防止液L3の供給タイミング、供給時間、供給量等を制御する。乾燥防止液供給工程では、基板W1上に残存するリンス液L2が、乾燥防止液L3で置換される。基板W1の表面に液盛りされた乾燥防止液L3は、洗浄処理部4から乾燥処理部5への基板搬送中及び乾燥処理部5への基板搬入中に、基板表面の乾燥に起因するパターン倒れの発生を防止するための乾燥防止液として機能する。
<乾燥処理部への基板搬入工程>
洗浄処理部4による基板処理終了後の基板W2は、その表面に液盛りされた乾燥防止液L3により湿潤状態となっており、この湿潤状態を維持したまま、洗浄処理部4から搬出され、乾燥処理部5へ搬入される。この際、搬送機構222は、洗浄処理部4から基板W2を取り出し、取り出した基板W2を乾燥処理部5の乾燥処理チャンバ500内へ搬入する。搬送機構222は、冷却機構、蓋機構等により、搬送中の基板W2から、基板W2の表面に液盛りされた乾燥防止液L3が蒸発(気化)することを防止することが好ましい。
乾燥処理部5の乾燥処理チャンバ500内へ搬入された基板W2は、超臨界処理チャンバ510の外部位置で待機する基板保持部531に保持される。この際、給電部521はオフであり、超臨界処理チャンバ510の内部空間511は、超臨界処理用液Gの臨界温度以下の温度及び大気圧の状態である。超臨界処理チャンバ510の内部空間511にNガス等の不活性ガスをパージして、超臨界処理チャンバ510内を低酸素雰囲気としておき、加熱部52により超臨界処理チャンバ510内の加熱を開始した後、可燃性の気体(例えば、IPA等)が高温雰囲気下で比較的高い濃度の酸素と接触しないようにすることが好ましい。
<超臨界処理用液供給工程>
基板W2を保持する基板保持部531が超臨界処理チャンバ510の外部位置に位置するときに(すなわち、基板W2を超臨界処理チャンバ510内に収容する前に)、第1の超臨界処理用液供給部57aは、基板保持部531に保持された基板W2に対して超臨界処理用液Gを供給する。第1の超臨界処理用液供給部57aは、例えば、基板保持部531に保持された基板W2が超臨界処理用液Gに浸漬された状態となるまで、又は、基板保持部531に保持された基板W2の表面に超臨界処理用液Gが液盛りされた状態となるまで、超臨界処理用液Gを供給する。
<乾燥工程>
基板W2に対して超臨界処理用液Gが供給された後、超臨界処理チャンバ510の開口部512を通じて、基板保持部531を超臨界処理チャンバ510の外部位置から、超臨界処理チャンバ510の内部位置に移動させ、基板W2を基板保持部531に保持された状態のまま超臨界処理チャンバ510内に収容する。基板保持部531が超臨界処理チャンバ510の内部位置に移動すると、蓋部材532により開口部512が封止され超臨界処理チャンバ510内が密閉される。
基板W2を保持する基板保持部531が超臨界処理チャンバ510の内部位置に位置するときに、第2の超臨界処理用液供給部57bは、必要に応じて(例えば、第1の超臨界処理用液供給部57aから供給された超臨界処理用液Gの揮発減少分を補うために)、基板保持部531に保持された基板W2に対して超臨界処理用液Gを供給してもよい。
基板W2を保持する基板保持部531を超臨界処理チャンバ510内に収容した後(第2の超臨界処理用液供給部57bにより、基板保持部531に保持された基板W2に対して超臨界処理用液Gを供給する場合には、当該供給の後)、超臨界処理チャンバ510内を加熱部52により超臨界処理チャンバ510内を加熱する。具体的には、給電部521から加熱部52への電力供給を開始し、加熱部52により超臨界処理チャンバ510内を加熱する。このとき、超臨界処理チャンバ510内は超臨界処理用液Gの蒸気圧によって加圧されているので、超臨界処理用液Gは液体の状態を維持したまま、蒸気圧曲線に沿って加熱される。また、超臨界処理用液Gの一部は蒸発して超臨界処理チャンバ510内の圧力が上昇する。
超臨界処理チャンバ510の温度−圧力状態が超臨界処理用液Gの臨界点(臨界温度Tc及び臨界圧力Pc)の近傍になると、超臨界処理用液Gは亜臨界流体に変化する。超臨界処理チャンバ510の温度−圧力状態が超臨界処理用液Gの臨界点(臨界温度Tc及び臨界圧力Pc)を超えると、超臨界処理用液Gは超臨界流体に変化する。なお、実際には、超臨界処理チャンバ510内の雰囲気は、乾燥防止液L3、基板搬入時に外部から流入した空気等の流体が混合された状態にあるが、超臨界処理用液Gが超臨界状態又は亜臨界状態にあるとき、これらは溶解されて、パターン内部に液面は存在していない。したがって、超臨界処理用液Gを超臨界状態又は亜臨界状態とすれば、パターン倒れを発生させずに、基板W2から、その表面の液体を除去することができる。
こうして、超臨界処理チャンバ510内の超臨界処理用液Gが超臨界流体又は亜臨界流体に変化するのに十分な時間が経過した後、排出ライン541のバルブ等の流量調整器542を開いて超臨界処理チャンバ510内の流体を排出する。超臨界処理チャンバ510内の圧力が超臨界処理用液Gの臨界圧力以下となると、超臨界処理用液Gは超臨界流体又は亜臨界流体から気体に相変化する。このとき、超臨界処理チャンバ510の温度を、ハイドロフルオロオレフィンの沸点以上の温度(例えば250℃)に調整することにより、ハイドロフルオロオレフィンの再液化を防止しながら、超臨界処理チャンバ510内の流体を、超臨界流体、亜臨界流体又は気体の状態で、超臨界処理チャンバ510から排出することができる。この結果、大気圧まで降圧された超臨界処理チャンバ510内において、その表面から液体が除去されて乾燥した基板W3を得ることができる。
<乾燥処理部からの基板搬出工程>
乾燥工程後、基板W3を乾燥処理部5から搬出する。この際、搬送機構222は、乾燥処理部5から基板W3を取り出し、取り出した基板W3を受渡部214に載置し、搬送機構213は、受渡部214に載置された基板W3を取り出し、載置部211のキャリアCへ収容する。
<液体再生工程>
基板W2を保持する基板保持部531が超臨界処理チャンバ510の外部位置に位置するときに(すなわち、基板W2を超臨界処理チャンバ510内に収容する前に)、第1の超臨界処理用液供給部57aが、基板保持部531に保持された基板W2に対して超臨界処理用液Gを供給する際又は供給した後、乾燥処理チャンバ500内の流体は、リサイクル部58の排出ライン581を通じて排出される。これにより、基板保持部531が超臨界処理チャンバ510の外部位置に位置するときに、基板保持部531に保持された基板W2に対して供給された超臨界処理用液Gから蒸発した気体は、液体再生器583に供給される。液体再生器583に供給される気体の量は、排出ライン581に介設されたバルブ等の流量調整器582により調整される。液体再生器583は、供給された気体から液体Rを再生する。再生された液体Rは、排出部54により排出された流体から再生された液体Rとともに、貯留部572a及び/又は572bに供給される。
排出部54により排出された流体は、排出ライン541を通じて、リサイクル部58の液体再生器583に供給される。液体再生器583に供給される気体の量は、排出ライン541に介設されたバルブ等の流量調整器542により調整される。液体再生器583は、供給された流体から液体Rを再生する。再生された液体Rは、乾燥処理チャンバ500から排出された気体から再生された液体Rとともに、貯留部572a及び/又は572bに供給される。
<超臨界処理用液の濃度調整工程>
再生された液体Rが貯留部572a及び/又は572bに供給された後、貯留部572a及び/又は572bに貯留されている超臨界処理用液Gの濃度は、濃度調整部59により調整される。具体的には、濃度調整部59は、超臨界処理用液Gの原液Hを貯留する貯留部591から、バルブ等の流量調整器592が介設された供給管路593を通じて、貯留部572aへ原液Hを供給することにより、貯留部572aに貯留されている超臨界処理用液Gの濃度を調整する。また、濃度調整部59は、超臨界処理用液Gの原液Hを貯留する貯留部591から、バルブ等の流量調整器594が介設された供給管路595を通じて、貯留部572bへ原液Hを供給することにより、貯留部572bに貯留されている超臨界処理用液Gの濃度を調整する。貯留部572a及び572bでは、濃度調整部59から供給された原液Hと、リサイクル部58から供給された液体Rとが混合されることにより、超臨界処理用液Gが新たに調製される。この際、制御部3は、貯留部572aに貯留されている超臨界処理用液Gの濃度を所定濃度に調整するために、濃度測定部575aで測定されたハイドロフルオロオレフィン濃度(超臨界処理用液Gがハイドロフルオロオレフィンに加えて有機溶媒を含む場合、ハイドロフルオロオレフィン濃度及び有機溶媒濃度)に基づいて、原液Hの流量を流量調整器592により、液体Rの流量を流量調整器585により調整する。また、制御部3は、貯留部572bに貯留されている超臨界処理用液Gの濃度を所定濃度に調整するために、濃度測定部575bで測定されたハイドロフルオロオレフィン濃度(超臨界処理用液Gがハイドロフルオロオレフィンに加えて有機溶媒を含む場合、ハイドロフルオロオレフィン濃度及び有機溶媒濃度)に基づいて、原液Hの流量を流量調整器594により、液体Rの流量を流量調整器587により調整する。
〔参考例1〕
凸部及び凹部から構成された凹凸パターンが表面に形成されたシリコンウェハを、脱イオン水(DIW)及びイソプロピルアルコール(IPA)に順次浸漬した後、取り出した。取り出したシリコンウェハを、試験管中のIPA約2.5mLに浸漬した後、試験管にパーフルオロカーボン(住友スリーエム株式会社製フロリナート(登録商標)FC−72)約23mLを添加した。FC−72の添加後、試験管をチャンバに投入し、チャンバ内で超臨界処理を行った。超臨界処理は、チャンバ内の温度及び圧力をそれぞれ230℃及び2.8MPaに20分間保持することにより行った。なお、230℃は、FC−72の臨界温度(175℃)以上の温度であり、2.8MPaは、FC−72の臨界圧力(1.9MPa)以上の圧力である。超臨界処理後、チャンバ内を減圧し、試験管からシリコンウェハを取り出した。
超臨界処理後、走査型電子顕微鏡(SEM)により、シリコンウェハ表面の凹凸パターンの状態を観察し、凹凸パターンの倒壊が観察されない条件出しを行った。その結果得られた条件は以下の通りである。
・チャンバ内の液体がその臨界温度に到達すること。
・チャンバ内の液体全体が超臨界流体、亜臨界流体又は気体に変化すること。
・超臨界処理後、チャンバ内を低速(2MPa/分)で減圧すること。
以下の実施例及び比較例は、参考例1で得られた条件に従って行った。
〔実施例1〕
凸部及び凹部から構成された凹凸パターンが表面に形成されたシリコンウェハを、脱イオン水(DIW)及びイソプロピルアルコール(IPA)に順次浸漬した後、取り出した。取り出したシリコンウェハを、試験管中のIPA約2.5mLに浸漬した後、試験管にハイドロクロロフルオロオレフィン(HCFO)約23mLを添加した。使用したHCFOは、セントラル硝子株式会社製CCK−1105である。CCK−1105の一般名は、トランス−1−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロペン((E)−CFCH=CHCl)であり、その別名は、HCFO−1233zdEである。CCK−1105の沸点は18.4℃、臨界温度は167℃、臨界圧力は3.6MPa、GWPは1であり、室温及び大気圧付近の圧力(0.2MPa)下で液体状であり、IPAと混和可能である。CCK−1105の添加後、試験管をチャンバに投入し、チャンバ内で超臨界処理を行った。超臨界処理は、チャンバ内の温度及び圧力をそれぞれ200℃及び4.8MPaに20分間保持することにより行った。IPA及びCCK−1105の混合液(IPA:CCK−1105=1:10(体積比))の臨界温度(計算値)は182℃、臨界圧力(計算値)は4MPaである。超臨界処理後、チャンバ内を減圧し、試験管からシリコンウェハを取り出した。超臨界処理後、走査型電子顕微鏡(SEM)により、シリコンウェハ表面の凹凸パターンの状態を観察し、凹凸パターンの倒壊率(倒壊した凹凸パターン/全ての凹凸パターン×100)を算出した。その結果、凹凸パターンの倒壊率は0.8%であった。
〔実施例2〕
実施例2では、CCK−1105を単独で使用する場合と、IPA及びCCK−1105の混合液を使用する場合との間で、凹凸パターンの倒壊防止効果の違いを確認した。
(1)試験管に、凸部及び凹部から構成された凹凸パターンが表面に形成されたシリコンウェハを投入した後、IPA及びCCK−1105の混合液(IPA:CCK−1105=1:10(体積比))約25mLを加え、シリコンウェハをIPA及びCCK−1105の混合液に浸漬した。IPA及びCCK−1105の混合液の沸点はCCK−1105の沸点(18.4℃)よりも高い。IPA及びCCK−1105の混合液の添加後、試験管をチャンバに投入し、チャンバ内で超臨界処理を行った。超臨界処理は、チャンバ内の温度及び圧力をそれぞれ200℃及び4.8MPaに15分間保持することにより行った。IPA及びCCK−1105の混合液(IPA:CCK−1105=1:10(体積比))の臨界温度(計算値)は182℃、臨界圧力(計算値)は4MPaである。超臨界処理後、チャンバ内を減圧し、試験管からシリコンウェハを取り出した。超臨界処理後、走査型電子顕微鏡(SEM)により、シリコンウェハ表面の凹凸パターンの状態を観察し、凹凸パターンの倒壊率(倒壊した凹凸パターン/全ての凹凸パターン×100)を算出した。その結果、凹凸パターンの倒壊率は1.5%であった。
(2)試験管に、凸部及び凹部から構成された凹凸パターンが表面に形成されたシリコンウェハを投入した後、CCK−1105を単独で約25mLを加え、シリコンウェハをCCK−1105に浸漬した。CCK−1105の添加後、試験管をチャンバに投入し、チャンバ内で超臨界処理を行った。超臨界処理は、チャンバ内の温度及び圧力をそれぞれ200℃及び4.8MPaに15分間保持することにより行った。CCK−1105の臨界温度は167℃、臨界圧力は3.6MPaである。超臨界処理後、チャンバ内を減圧し、試験管からシリコンウェハを取り出した。超臨界処理後、走査型電子顕微鏡(SEM)により、シリコンウェハ表面の凹凸パターンの状態を観察し、凹凸パターンの倒壊率(倒壊した凹凸パターン/全ての凹凸パターン×100)を算出した。その結果、凹凸パターンの倒壊率は75.1%であった。
CCK−1105を単独で使用する場合、試験管にCCK−1105を添加する際、CCK−1105の最初の一滴がシリコンウェハに当たった瞬間に、シリコンウェハが部分的に乾燥し、凹凸パターンの倒壊が生じた。これに対して、IPA及びCCK−1105の混合液の沸点はCCK−1105の沸点(18.4℃)よりも高いので、IPA及びCCK−1105の混合液を使用する場合には、CCK−1105を単独で使用する場合に生じる凹凸パターンの倒壊は生じなかった。したがって、室温よりも沸点が低いHCFOを使用する場合、HCFOを単独で使用するよりも、HCFOと、HCFOよりも沸点の高い有機溶媒との混合液を使用する方が、凹凸パターンの倒壊防止効果が高い。
〔実施例3〕
チャンバ内の温度及び圧力として、(a)164℃及び3MPa、(b)171℃及び3.6MPa、(c)182℃及び4.2MPa、(d)192℃及び4.5MPa、(e)200℃及び4.8MPa、(f)155℃及び2.5MPa、(g)147℃及び1.8MPaを採用した点を除き、実施例2の(1)と同様の操作を行った。その結果、凹凸パターンの倒壊率は、(a)では2.4%、(b)では1.2%、(c)では0.4%、(d)では2.6%、(e)では1.8%、(f)では97.3%、(g)では100%であった。IPA及びCCK−1105の混合液(IPA:CCK−1105=1:10(体積比))の臨界温度(計算値)は182℃、臨界圧力(計算値)は4MPaであることを考慮すると、(a)〜(e)の条件では、IPA及びCCK−1105の混合液が超臨界流体又は亜臨界流体に変化することができるので、凹凸パターンの倒壊防止効果が高い。これに対して、(f)及び(g)の条件では、IPA及びCCK−1105の混合液が超臨界流体又は亜臨界流体に変化することができないので、凹凸パターンの倒壊防止効果が低い。
〔実施例4〕
CCK−1105の代わりに市販のハイドロフルオロオレフィン(以下「ハイドロフルオロオレフィンA」という)を使用した点、及び、チャンバ内の温度及び圧力をそれぞれ266℃及び2.7MPaに20分間保持することにより超臨界処理を行った点を除き、実施例1と同様の操作を行った。なお、ハイドロフルオロオレフィンAの臨界温度は240℃、臨界圧力は1.8MPaである。超臨界処理後、走査型電子顕微鏡(SEM)により、シリコンウェハ表面の凹凸パターンの状態を観察した。その結果、凹凸パターンの先細りが観察された。超臨界処理前後でのSiピラー径の差から、Si表面の酸化膜がフッ素によりエッチングされたためと考えられる。このフッ素は、ハイドロフルオロオレフィンA中に含まれる低分子量のエーテル成分が加水分解して生じたものと考えられ、生じたフッ素は極微量であるが、超臨界処理における高温高圧条件下で、化学反応が促進されたため目視で判別可能なレベルでパターンダメージが生じたものと考えられる。
1 基板処理装置
2 基板処理部
3 制御部
4 洗浄処理部
5 乾燥処理部
510 チャンバ
52 加熱部
54 排出部
57a 第1の超臨界処理用液供給部
57b 第2の超臨界処理用液供給部

Claims (20)

  1. 基板を乾燥するための乾燥処理を行う乾燥処理部と、前記乾燥処理部の動作を制御する制御部とを備えた基板処理装置であって、
    前記乾燥処理部は、
    前記基板を収容するチャンバと、
    ハイドロフルオロオレフィンを含む超臨界処理用液を貯留する貯留部を有し、前記基板に対して前記超臨界処理用液を供給する超臨界処理用液供給部と、
    前記チャンバ内を加熱する加熱部と、
    前記チャンバ内の流体を前記チャンバから排出する排出部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記基板が前記チャンバ内に収容される前又は収容された後に、前記基板に対して前記超臨界処理用液供給部により前記超臨界処理用液が供給され、次いで、前記基板が前記チャンバ内に収容された状態で前記チャンバ内が前記加熱部により加熱されることにより、前記基板に対して供給された前記超臨界処理用液が超臨界流体又は亜臨界流体に変化し、次いで、前記超臨界流体又は前記亜臨界流体が前記チャンバから前記排出部により排出されるように、前記超臨界処理用液供給部、前記加熱部及び前記排出部を制御する、前記基板処理装置。
  2. 前記ハイドロフルオロオレフィンがハイドロクロロフルオロオレフィンである、請求項1に記載の基板処理装置。
  3. 前記乾燥処理部が、前記排出部により排出された流体から液体を再生し、再生された前記液体を前記貯留部に供給するリサイクル部をさらに備える、請求項1又は2に記載の基板処理装置。
  4. 前記乾燥処理部は、前記貯留部に貯留されている前記超臨界処理用液の濃度を調整する濃度調整部をさらに備え、
    前記制御部は、前記リサイクル部により再生された前記液体が前記貯留部に供給された後、前記貯留部に貯留されている前記超臨界処理用液の濃度が所定濃度に調整されるように、前記リサイクル部及び前記濃度調整部を制御する、請求項3に記載の基板処理装置。
  5. 前記乾燥処理部は、前記基板を保持した状態で前記チャンバの外部位置と前記チャンバの内部位置との間を移動する基板保持部をさらに備え、
    前記制御部は、前記基板保持部が前記外部位置又は前記内部位置に位置するときに、前記基板保持部に保持された前記基板に対して、前記超臨界処理用液が供給されるように、前記超臨界処理用液供給部及び前記基板保持部を制御する、請求項1又は2に記載の基板処理装置。
  6. 前記制御部は、前記基板保持部が前記外部位置に位置するときに、前記基板保持部に保持された前記基板に対して、前記超臨界処理用液が供給されるように、前記超臨界処理用液供給部及び前記基板保持部を制御し、
    前記乾燥処理部は、前記基板保持部が前記外部位置に位置するときに、前記基板保持部に保持された前記基板に対して供給された前記超臨界処理用液から蒸発した気体と、前記排出部により排出された流体とから液体を再生し、再生された前記液体を前記貯留部に供給するリサイクル部をさらに備える、請求項5に記載の基板処理装置。
  7. 前記乾燥処理部は、前記貯留部に貯留されている前記超臨界処理用液の濃度を調整する濃度調整部をさらに備え、
    前記制御部は、前記リサイクル部により再生された前記液体が前記貯留部に供給された後、前記貯留部に貯留されている前記超臨界処理用液の濃度が所定濃度に調整されるように、前記リサイクル部及び前記濃度調整部を制御する、請求項6に記載の基板処理装置。
  8. 前記超臨界処理用液が、前記ハイドロフルオロオレフィンよりも沸点の高い有機溶媒を含む、請求項1〜7のいずれか一項に記載の基板処理装置。
  9. 前記超臨界処理用液が供給される前の前記基板の表面に、前記基板の乾燥を防止するための乾燥防止液が液盛りされており、
    前記乾燥防止液が有機溶媒を含み、
    前記乾燥防止液に含まれる前記有機溶媒と、前記超臨界処理用液に含まれる前記有機溶媒とが、同一種類である、請求項8に記載の基板処理装置。
  10. 前記乾燥処理部は、前記貯留部に貯留されている前記超臨界処理用液を冷却する冷却部をさらに備える、請求項1〜9のいずれか一項に記載の基板処理装置。
  11. 基板をチャンバ内で乾燥するための基板処理方法であって、
    (a)前記基板を前記チャンバ内に収容する前又は収容した後に、前記基板に対して、貯留部に貯留されているハイドロフルオロオレフィンを含む超臨界処理用液を供給する工程、
    (b)前記基板が前記チャンバ内に収容された状態で前記チャンバ内を加熱し、前記基板に対して供給された前記超臨界処理用液を超臨界流体又は亜臨界流体に変化させる工程、
    (c)前記超臨界流体又は前記亜臨界流体を前記チャンバから排出する工程
    を含む、前記基板処理方法。
  12. 前記ハイドロフルオロオレフィンがハイドロクロロフルオロオレフィンである、請求項11に記載の基板処理方法。
  13. 前記工程(c)において排出された流体から液体を再生し、再生された前記液体を前記貯留部に供給する工程をさらに含む、請求項11又は12に記載の基板処理方法。
  14. 再生された前記液体が前記貯留部に供給された後、前記貯留部に貯留されている前記超臨界処理用液の濃度を所定濃度に調整する工程をさらに含む、請求項13に記載の基板処理方法。
  15. 前記工程(a)において、前記基板を前記チャンバ内に収容する前に、前記基板に対して、前記貯留部に貯留されている前記超臨界処理用液を供給し、
    前記工程(a)において前記基板に対して供給された前記超臨界処理用液から蒸発した気体と、前記工程(c)において排出された流体とから液体を再生し、再生された前記液体を前記貯留部に供給する工程をさらに含む、請求項11又は12に記載の基板処理方法。
  16. 再生された前記液体が前記貯留部に供給された後、前記貯留部に貯留されている前記超臨界処理用液の濃度を所定濃度に調整する工程をさらに含む、請求項15に記載の基板処理方法。
  17. 前記超臨界処理用液が、ハイドロフルオロオレフィンよりも沸点の高い有機溶媒を含む、請求項11〜16のいずれか一項に記載の基板処理方法。
  18. 前記超臨界処理用液が供給される前の前記基板の表面に、前記基板の乾燥を防止するための乾燥防止液が液盛りされており、
    前記乾燥防止液が有機溶媒を含み、
    前記乾燥防止液に含まれる前記有機溶媒と、前記超臨界処理用液に含まれる前記有機溶媒とが、同一種類である、請求項17に記載の基板処理方法。
  19. 前記貯留部に貯留されている前記超臨界処理用液を冷却する工程をさらに含む、請求項11〜18のいずれか一項に記載の基板処理方法。
  20. 基板処理装置の動作を制御するためのコンピュータにより実行されたときに、前記コンピュータが前記基板処理装置を制御して請求項11〜19のいずれか一項に記載の基板処理方法を実行させるプログラムが記録された記憶媒体。
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JP2012151398A (ja) * 2011-01-21 2012-08-09 Toshiba Corp 超臨界乾燥装置及び方法

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