JP2017156387A - 画像形成装置 - Google Patents

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順 浅見
俊也 甲斐野
Toshiya Kaino
俊也 甲斐野
龍一 梅原
Ryuichi Umehara
龍一 梅原
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Abstract

【課題】転写部材をクリーニングするとともに、転写部材に印加される電圧値を精度良く決定する。【解決手段】制御手段Cは、クリーニング動作実行時に、電流検出手段13によって検出された転写部材2に流れる電流の情報から、転写部材2に付着する現像剤の付着量に対応する情報を導出し、導出された付着量に対応する情報から、転写電圧の決定に影響しないと判断される場合には、転写電圧を決定し、転写電圧の決定に影響すると判断される場合には、クリーニング動作実行時間を延長して前記クリーニング動作を繰り返す延長シーケンスを実行する。【選択図】図2

Description

本発明は、現像剤を用いて記録媒体に画像を形成する画像形成装置に関するものである。
従来、電子写真式を用いた画像形成装置では、転写ローラに電圧が印加されることで、感光ドラム上のトナー像が用紙に転写される。このような画像形成装置には、転写ローラに付着したトナーをクリーニングする手段が設けられていることがある。転写ローラをクリーニングする場合、プリント動作をする直前に、感光ドラムと転写ローラを駆動させるメインモータを稼働し、感光ドラムを帯電する帯電ローラに電圧を印加する。
それにより、感光ドラムと転写ローラが回転するとともに、感光ドラムの表面が帯電する。そして、転写ローラに付着したトナーと同極性の電圧(−)を転写ローラに印加することで、転写ローラから感光ドラムにトナーを逆転写させる。その後、感光ドラムに逆転写されたトナーがクリーニングブレードによって回収されることにより、転写ローラのクリーニングが終了する。
その後、転写ローラに印加される電圧(−)をオフにし、転写ローラに逆極性の電圧(+)を印加する。そして、転写ローラの負荷を検知するため、および、トナー像を用紙に転写する際に転写ローラに印加される電圧値を決定するために、いわゆるFBシーケンス(フィードバックシーケンス)を開始する。このFBシーケンスとしては、例えば、特許文献1に開示されるいわゆるPTVC制御が知られている。
具体的には、特許文献1に開示される技術では、転写ローラに印加される電圧を段階的に増加させ、転写ローラから感光ドラムに流れる電流値が所定の値に達したときの電流値に基づき、転写ローラに印加する電圧値を決定している。PTVC制御が終了した後、転写ローラに印加される電圧(+)は、転写ローラに印加される電圧が所定の値に維持されるように制御される。そして、感光ドラムと転写ローラとのニップ部に用紙が搬送される段階で、PTVC制御で決定された電圧が転写ローラに印加される。これにより、トナー像が用紙に適切に転写される。
しかし、従来では、プリント動作を実行する直前に、転写ローラのクリーニングとFBシーケンスを別のタイミングで順次行っていた。そのため、画像形成装置が印刷ジョブを受信してから1枚目の用紙に印刷するまでの時間(FPOT(First Print Out Time))が長くなるという問題点があった。そこで、特許文献2に開示される
技術では、プリント動作を実行する直前に、転写ローラのクリーニングを実行しながら、同時に、転写ローラをクリーニングするために転写ローラに印加される電圧(−)を用いてFBシーケンスを実行している。
しかしながら、特許文献2に開示される技術では、転写ローラのクリーニングとFBシーケンスとを同時に行うことでFPOTを短縮できるが、転写ローラのクリーニングを実行しながら転写ローラの負荷を検知することになる。そのため、例えば、直前のプリント動作でジャムが発生した場合や、感光ドラムの滑り性を確保するため等の目的で感光ドラムにトナーをパージした場合などに、転写ローラが極端に汚れていることがある。そして、転写ローラの汚れが十分に除去されていない状態でFBシーケンスが実行されてしまうことがある。
その結果、転写ローラの負荷を正しく検出できなくなってしまうおそれがある。転写時に転写ローラに印加される電圧は転写ローラの負荷から算出されるが、転写ローラの負荷を正しく検出できないことで、算出された電圧値が適正値から外れてしまうことがある。それにより、用紙に印刷された画像に画像不良が生じるおそれがある。
特開平5−006112号公報 特開2003−015439号公報
本発明の目的は、転写ローラなどの転写部材をクリーニングするとともに、転写部材に印加される電圧値を精度良く決定することである。
上記目的を達成するために、本発明である画像形成装置は、
現像剤像が担持される像担持体と、
前記像担持体とニップ部を形成し、前記像担持体上の現像剤像を記録媒体に転写する転写部材と、
前記転写部材に電圧を印加する電圧印加手段と、
前記転写部材に電圧を印加した際に前記転写部材に流れる電流を検出する電流検出手段と、
前記電圧印加手段によって、現像剤と同極性のクリーニング電圧を前記転写部材に印加するクリーニング動作を所定時間実行すると共に、前記クリーニング動作実行時に前記電流検出手段によって検出された前記転写部材に流れる電流の情報から転写電圧を決定するシーケンスを実行する制御手段と、を備えた画像形成装置において、
前記制御手段は、前記クリーニング動作実行時に、前記電流検出手段によって検出された前記転写部材に流れる電流の情報から、前記転写部材に付着する現像剤の付着量に対応する情報を導出し、導出された付着量に対応する情報から、前記転写電圧の決定に影響しないと判断される場合には、前記転写電圧を決定し、前記転写電圧の決定に影響すると判断される場合には、前記クリーニング動作実行時間を延長して前記クリーニング動作を繰り返す延長シーケンスを実行することを特徴とする。
本発明は、転写ローラなどの転写部材をクリーニングするとともに、転写部材に印加される電圧値を精度良く決定することができる。
実施例1に係る画像形成装置の概略構成を示す断面模式図 実施例1に係るFBシーケンスを示すタイミングテーブル 実施例1におけるFBシーケンスを示すフローチャート 実施例1において転写ローラが汚れていない場合の電流波形を示す図 実施例1において転写ローラが汚れている場合の電流波形を示す図 転写ローラに印加する電圧値と検出された電流値との関係を示す図 実施例2において転写ローラが汚れている場合の電流波形を示す図 実施例2におけるFBシーケンスを示すフローチャート 実施例1に係る画像形成装置のハードウェア構成を示すブロック図
以下に図面を参照して本発明の実施形態を例示する。ただし、実施形態に記載されている構成部品の寸法や材質や形状やそれらの相対配置などは、発明が適用される装置の構成や各種条件などにより適宜変更されるべきものであり、この発明の範囲を以下の実施形態に限定する趣旨ではない。
(実施例1)
以下、本実施例に係る画像形成装置Aについて図面を用いて説明する。図1は、実施例1に係る画像形成装置Aの概略構成を示す断面模式図である。本実施例では、画像形成装置Aはレーザビームプリンタとなっている。画像形成装置Aには、図1の矢印方向に回転移動(プロセススピード 377mm/sec)する像担持体としての感光ドラム1が設けられている。そして、感光ドラム1に設けられた有機光導電層の表面が、1次高圧電源9に接続された帯電ローラ3によって一様に負極性に帯電される。
次に、画像情報に応じて画像変調されたレーザ光Lがレーザビームスキャナ5から感光ドラム1の表面に照射され、レーザ光Lが照射された部分の電位が減衰する。これにより、感光ドラム1の表面に静電潜像が形成される。さらに、現像高圧電源10から現像器6に電圧が印加されることで、感光ドラム1と現像器6とが対向する部分において、現像器6から静電潜像に現像剤としてのネガトナー4が供給される。この反転現像によって静電潜像がトナー像(現像剤像)として現像される。
感光ドラム1の回転方向において、静電潜像が現像される現像位置よりも下流側では、転写部材である転写ローラ2と感光ドラム1とが転写位置において圧接している。感光ドラム1が回転することでトナー像が転写位置に搬送される。また、トナー像が転写位置に搬送されるタイミングに合わせて、記録媒体としての転写材Pが搬送路7から転写位置に供給される。そして、電圧印加部である転写高圧電源11によって転写ローラ2に正の転写電圧が印加されることで、感光ドラム1上(像担持体上)のトナー像は転写材Pに転写される。
この転写時には、転写材Pの裏側に転写ローラ2が接触している。そして、転写材Pの裏側に、転写ローラ2から、トナー像の電荷とは逆極性の電荷が付与される。その後、トナー像が転写された転写材Pは、感光ドラム1から離れて、不図示の定着装置に搬送される。転写材P上のトナー像は定着装置によって転写材Pに定着する。一方、感光ドラム1の表面に残った残留トナーはクリーナ8によって除去される。そして、感光ドラム1は、次の画像形成を行うために帯電ローラ3によって帯電される。
なお、画像形成装置Aには、搬送路7において、感光ドラム1および転写ローラ2よりも上流側に、転写材Pが搬送されてきたことを検知するトップセンサSが配置されている。詳しく後述するが、転写材PがトップセンサSに接触してトップ信号がONになると、転写位置に転写材Pが搬送されるタイミングに合わせて、感光ドラム1上に静電潜像が形成され始める。ここで、本実施例では、転写ローラ2は、NBRとヒドリンからなるスポンジで形成されている。外径が5mmのSUS芯金の上に、肉厚が4.5mmのスポンジ層が形成されている。これにより、転写ローラ2の外径は14mmとなっている。転写ローラ2の抵抗値は、400g重の荷重で転写ローラ2を接地させ、転写ローラ2を118mm/secの周速で回転させるとともに、芯金に2.0KVの電圧を印加した場合に約
5.0×10Ωという値となった。このときの抵抗値は、転写ローラ2に流れた電流か
ら導出している。
帯電ローラ3によって帯電された感光ドラム1上の1次帯電電位は、暗電位V=−600Vであり、レーザ光によって露光された部分の電位(露光電位)V=−100Vである。また、転写高圧電源11は、可変定電圧電源12と電流検出手段としての電流計1
3とコントローラ14を有する。後述するが、いわゆる前回転時に転写ローラ2に−1.
6kVの転写電圧(−)を印加し、このとき転写ローラ2に流れた電流値を電流計13で測る。そして、計測した電流値に対応する電圧を図6に示すテーブルから求めて、このときの電圧を転写電圧Vtにし、1枚目の転写材Pに対して画像形成を実行する。このときの転写電圧Vtを求めるシーケンスをFBシーケンスと呼ぶこととする。なお、図6に示すテーブルは記憶部M(図9を参照)に記憶されている。
ここで、図9は、実施例1に係る画像形成装置のハードウェア構成を示すブロック図である。転写高圧電源11の動作を制御する制御部であるコントローラ14が、転写ローラ2に印加される電圧を制御する方法について具体的に説明する。図9において、制御部Cと感光ドラム1と現像高圧電源10と1次高圧電源9と転写高圧電源11とレーザビームスキャナ5と転写ローラ2とトップセンサSと帯電ローラ3と記憶部MはバスBを介して互いに接続されている。制御部Cは、CPUなどの演算部(不図示)とメモリなどの記憶部とを有している。そして、メモリに記憶されたコンピュータプログラムを演算部が実行することで、制御部Cは、画像形成装置内の機器の動作を制御する。
次に、図2に示すタイムチャートと、図3に示すフローチャートとを参照して、本実施例に係るプリント動作について説明する。図2は、実施例1に係るFBシーケンスを示すタイミングテーブルである。図3は、実施例1におけるFBシーケンスを示すフローチャートである。まず、プリント動作を実行する場合、図2に示すT1において、制御部Cが不図示のメインモータを制御することで前回転動作においてメインモータが駆動される。そして、制御部Cが1次高圧電源9を制御することで、1次高圧電源9から帯電ローラ3に1次帯電用電圧が印加される。
これにより、感光ドラム1の表面が一様に帯電される。同時に、制御部Cが転写高圧電源11(図1に示す)を制御することで、転写高圧電源11から転写ローラ2に転写電圧(−)(クリーニング電圧)が印加される。これにより、転写ローラ2の外周面に付着したトナーが感光ドラム1の外周面に回収される。つまり、転写ローラ2の外周面がクリーニングされる。なお、感光ドラム1と転写ローラ2との電位差によって、転写ローラ2に付着したトナーは感光ドラム1に逆転写される。これにより、転写ローラ2がクリーニングされる。
次に、時間T1が経過すると、感光ドラム1における帯電された部分が転写位置に到達する。そして、時間T2において、制御部Cが転写高圧電源11を制御することで、転写ローラ2に転写電圧(−)が印加され、転写ローラ2のクリーニングが所定時間実行される。それと同時に、制御部Cが転写高圧電源11を制御することで、転写電圧を決定するためのFBシーケンスを開始する。このFBシーケンスでは、転写ローラ2に転写電圧(−)が印加されているときの電流値を電流計13で検出する。転写ローラ2が2周する時間、転写ローラ2のクリーニングと電流値の検出とが実行され、時間T2が経過すると、以下に示す方法で転写ローラ2の汚れが検知される。
図4は、実施例1において転写ローラ2が汚れていない場合の電流波形を示す図である。図5は、実施例1において転写ローラ2が汚れている場合の電流波形を示す図である。ここで、図4を参照して、転写ローラ2の汚れを検知する方法について説明する。図4は時間T2において、転写ローラ2に流れる電流を電流計13で検出したときの電流波形である。電流波形は、転写ローラ2の回転周期に対応して規則的に変化している。これは、転写ローラ2の周方向に生じる抵抗ムラの影響を受けて、転写ローラ2に流れる電流値が変化していることを示す。また、図5に示すように、転写ローラ2の表面にトナー4が不均一に付着して、転写ローラ2の周方向でトナー4の付着量に差異が生じると、転写ローラ2の周方向において極端な抵抗ムラが生じる。これにより、転写ローラ2に流れる電流
の波形の振幅が、不規則になり、かつ、局所的に大きくなる。
本実施例では、時間T2において転写ローラ2に流れる電流値の振れが、電流値の平均値に対して±10%以上となっていた場合に、転写ローラ2が汚れていると判断される。なお、この電流値の振れは、時間T2において検出された電流値の最大値または最小値とする。ここで、時間T2における電流値の平均値をXとすると、電流値の平均値の±10%値は、X×1.1(110%)またはX×0.9(90%)となる。このときに、時間T2における電流値の最大値または最小値が、平均値X×1.1以上(110%以上)、または、平均値X×0.9以下(90%以下)となった場合に転写ローラ2が汚れていると判定される。
具体的には、記憶部Mには、電流値の平均値Xと、電流値の平均値の±10%の範囲Yと、電流値の最大値と最小値との差Zと、転写ローラ2の汚れ具合の対応関係が記憶されている。対応関係とは、例えば、電流値の平均値Xと、電流値の平均値の±10%の範囲Yと、電流値の最大値と最小値との差Zと、転写ローラ2の汚れ具合の対応関係が示されたテーブルである。
そして、制御部Cは、この対応関係と、電流値の平均値Xと、電流値の平均値の±10%の範囲Yと、電流値の最大値と最小値との差Zに基づいて、転写ローラ2の汚れを検知する。なお、転写ローラ2に流れる電流値が変動する要因としては、転写ローラ2の汚れ以外に、転写ローラ2の回転による振動で感光ドラム1と転写ローラ2との接触具合が変化することや、転写ローラ2の抵抗ムラなども考えられる。しかし、両者を考慮しても、転写ローラ2に流れる電流値の振れ幅は±10%未満に収まる。
上述した方法で転写ローラ2が汚れていないと判断された場合、制御部Cは、時間T2における電流値の平均値をコントローラ14に記憶させる。そして、その後、制御部Cが転写高圧電源11を制御することで、転写ローラ2に印加される転写電圧をOFFにする。また、制御部Cが不図示の搬送手段を制御することで用紙搬送路に転写材Pが搬送される。そして、トップセンサSに転写材Pが接触してトップ信号がONになると、トップ信号がONになってから時間T3後に、制御部Cが1次高圧電源9やレーザビームスキャナ5などを制御することで、感光ドラム1に静電潜像が形成される。また、制御部Cが現像高圧電源10を制御することで、時間T4後に、現像器6が静電潜像を現像し始める。また、制御部Cが転写高圧電源11を制御することで、時間T5後に転写ローラ2に転写電圧(+)が印加される。
図6は、転写ローラ2に印加される電圧値と検出された電流値との関係を示す図である。トップセンサSのトップ信号がONとなってから時間T6(T6>T5)時間後には、制御部Cは、コントローラ14に記憶された電流値から、図6に示すテーブルに基づいて、転写ローラ2に印加される転写電圧を決定する。例えば、検出された電流値の平均値が−20μAであったとすると、図6に示すように、転写ローラ2に印加される転写電圧は1.0kVとなる。その後、トップ信号がONとなってからT7(T7>T6)時間後となるタイミングで、制御部Cが転写高圧電源11を制御することで、FBシーケンスで決定した転写電圧Vtが転写ローラ2に印加される。その後、プリント処理が継続して実行される。
一方、転写ローラ2が汚れていると判断された場合には、制御部Cが転写高圧電源11を制御することで、転写ローラ2に転写電圧(−)を印加し、転写ローラ2のクリーニング動作実行時間とFBシーケンス実行時間とを延長する。この延長シーケンスは、クリーニング動作実行時において実行される。そして、延長後は、基本的に、転写ローラ2が汚れていないと判断されるまで、制御部Cが転写高圧電源11を制御することで、転写ロー
ラ2が1周回転する時間E1が経過する度に、転写ローラ2の汚れを繰り返し検知する。
この延長動作を繰り返して転写ローラ2が汚れていないと判断された場合には、制御部Cがコントローラ14を制御することで、最新の時間E1において検出された電流値(検出電流の値)の平均値がコントローラ14に記憶される。そして、制御部Cは、最新の時間E1において検出された電流値を用いて、転写ローラ2に印加される転写電圧を決定する。最新の時間E1における電流値を用いることで、転写ローラ2の汚れが十分に除去されてから、転写ローラ2に印加される転写電圧を検出したことになる。その後、制御部Cが転写高圧電源11を制御することで、転写ローラ2に印加された転写電圧はOFFとなり、用紙搬送路に転写材Pが搬送される。そして、トップセンサSに転写材Pが接触してトップ信号がONになると、上述したようにプリント処理が実行される。
なお、所望のFPOT(First Print Out Time)とするために、転
写ローラ2のクリーニングとFBシーケンスとを延長している場合でも、転写材Pは、プリント開始を起点として所定のタイミングで用紙搬送路に搬送される。そして、転写材Pが搬送されるタイミングに間に合うように、延長動作が実行されていたとしても、最終的には、トップセンサSのトップ信号がONになる直前で、転写ローラ2のクリーニングとFBシーケンスの延長は強制的に終了される。具体的には、制御部Cが転写高圧電源11や感光ドラム1などを制御することで、転写ローラ2のクリーニングとFBシーケンスの延長が終了する。その場合は、最新の時間E1において検出された電流値の平均値がコントローラ14に記憶される。そして、最新の時間E1において検出された電流値の平均値を用いて転写電圧が検出される。その後、転写ローラ2に印加された転写電圧はOFFとなり、用紙搬送路に転写材Pが搬送され、トップセンサSのトップ信号がONとなると、上述したようにプリント処理が実行される。
なお、本実施例において、転写ローラ2の汚れの検知やFBシーケンスは、いわゆるATVC方式やPTVC方式などの定電流制御において検出される電圧値を用いてもよい。また、転写ローラ2の汚れを検知するための閾値(本実施例では、電流値の平均値の±10%の範囲)は、転写ローラ2の抵抗値に応じて変化させてもよい。この場合、転写ローラ2の抵抗値が低いほど、転写ローラ2にトナーが付着することによる転写ローラ2の抵抗値の変化が大きくなる。
このため、転写ローラ2の抵抗値が低いほど、転写ローラ2汚れを検知するための閾値を高めに設定することが好ましい。また、転写ローラ2のクリーニングを重視する場合には、転写ローラ2に印加される転写電圧(−)の絶対値を通常よりも高めに設定してもよい。または、転写ローラ2の汚れの検知を強制終了させず、転写ローラ2が汚れていないと判断されてからプリント処理を実行するように設定してもよい。
また、転写ローラ2が汚れていないと検知された後も、転写電圧をOFFせずに、トップセンサSのトップ信号がONになるまで、転写ローラ2のクリーニングに必要な転写電圧(−)を転写ローラ2に印加し続けてもよい。ただし、転写ローラ2に電圧を印加することによる転写ローラ2の劣化を考慮すると、本実施例のように、転写ローラ2が汚れていないと検知された後に直ちに転写電圧をOFFにすることが好ましい。
また、直前のプリント動作でジャムが発生したことや、感光ドラム1表面の摩擦力を低下させる目的で感光ドラム1にトナーをパージしたことなどを検知して、転写ローラ2のクリーニングを重視するように設定してもよい。また、FPOT(First Prin
t Out Time)を重視する場合には、転写ローラ2の汚れの検知とFBシーケンスとが終了した後、直ちに、トップセンサSのトップ信号をONにして、画像形成動作と転写材Pの搬送を開始してもよい。なお、本実施例では、画像形成装置Aはモノクロ画像を
形成する構成となっているが、必ずしもこれに限られることはない。例えば、画像形成装置Aは、中間転写ベルトを用いてカラー画像を形成する構成であってもよい。
以上のように、本実施例では、転写ローラ2にトナーが付着していることが判定された場合に転写ローラ2をクリーニングするクリーニング動作と、転写電圧を決定する電圧決定動作とを同時に実行している。そして、転写ローラ2にトナーが付着していることが検知された場合に、クリーニング動作と電圧決定動作とを所定時間延長している。これにより、短時間で、転写ローラ2をクリーニングするとともに、転写ローラ2に印加される電圧値を精度良く決定することができる。
また、本実施例では、制御部Cは、クリーニング動作と電圧決定動作とが開始してから所定時間が経過したときに、クリーニング動作と電圧決定動作が終了するように転写高圧電源11を制御している。これにより、クリーニング動作と電圧決定動作とが実行される時間を短縮することができる。
また、本実施例において、制御部Cは、転写ローラ2にトナーが付着していないと検知されるまで、クリーニング動作と電圧決定動作を延長するようにしてもよい。これにより、転写ローラ2にトナーが付着していることを精度良く検知することができる。
このように、本実施例では、プリント開始時に、転写ローラにマイナスの電圧を印加して、クリーニングを行い、その電圧印加時に、プリント時の転写電圧を決定するFBシーケンスを同時に実行することで、FPOTを短縮することができる。
また、本実施例では、転写ローラ2のクリーニングとFBシーケンスとを実行中に、転写ローラ2に流れる電流の振れ幅に応じて、転写ローラ2がトナーで汚れているかを判断している。これにより、転写ローラ2の汚れが十分に除去されてから転写ローラ2に印加される転写電圧を検出するので、適切な転写電圧を転写ローラ2に印加することができる。
(実施例2)
実施例2では、実施例1と異なり、多量の汚れが転写ローラ2に均一に付着している場合についても検知することができる。そのように転写ローラ2の汚れを検知し、転写ローラ2の汚れ具合に応じて、転写ローラ2のクリーニングとFBシーケンスとを延長する。ここで、実施例2において、実施例1と同様の機能を有する部分についての説明は同一の符号を付すことで省略する。
図7は、実施例2において転写ローラ2が汚れている場合の電流波形を示す図である。具体的には、図7は、転写ローラ2の周方向に多量の汚れが均一に付着している場合において、時間T2の間に転写ローラ2に流れる電流の波形を示した図である。図7に示すように、電流波形は、転写ローラ2の回転周期に対応して増減している。転写ローラ2には多量のトナーが付着しているが、転写ローラ2の周方向にトナーが均一に付着しているため、転写ローラ2の周方向における抵抗値のムラは少ない。この場合、電流波形の振幅は、汚れていない転写ローラ2に流れる電流波形(図4を参照)とほとんど同じである。そのため、実施例1で説明した方法の場合、転写ローラ2に流れる電流の振れ幅から転写ローラ2の汚れを検知することは困難である。
一方、多量のトナーが転写ローラ2に均一に付着している場合、トナーが付着していない転写ローラ2に比べて、トナーの影響により転写ローラ2のインピーダンスが増加する。そのため、抵抗が同じである転写ローラ2を使用しているにも関わらず、転写ローラ2に流れる電流値が小さくなる。例えば、図7のように、抵抗値が約5.0×10Ωであ
る転写ローラ2の全周にトナーを均一に付着させた場合、転写ローラ2の抵抗値は約2.0倍の1.0×10Ωまで上昇した。
なお、実験的に感光ドラム1上にベタ黒画像を印字して、紙がない状態で感光ドラム1から転写ローラ2にトナーを直接転写させることで、転写ローラ2に均一にトナーを付着させている。本実施例では、転写ローラ2にトナーが付着した場合に転写ローラ2の抵抗が上昇することに着目した。今回の印刷ジョブにおいて導き出された電流値(平均値)が、前回の印刷ジョブおけるFBシーケンスで決定された転写電圧に対応する電流値に比べてΔ50%以上(閾値以上)減少した場合に、制御部Cは、転写ローラ2が汚れていると判断する。
具体的には、本実施例では、記憶部Mには、前回の画像形成動作における転写電圧と、今回の画像形成動作における転写電圧と、転写ローラ2の汚れの対応関係が記憶されている。対応関係は例えばテーブルである。そして、制御部Cは、前回の画像形成動作における転写電圧と、今回の画像形成動作における転写電圧と、上述した対応関係とに基づいて転写ローラ2の汚れを検知する。ここで、図8は、実施例2におけるFBシーケンスを示すフローチャートである。本実施例に係るシーケンスは実施例1と同じであり、転写ローラ2の汚れを検知する方法のみが実施例1と異なる。
なお、前回の印刷ジョブで電流値を決定してから、今回の印刷ジョブで再び電流値を検知するまでの間に、トナーが付着する以外の理由で転写ローラ2の抵抗値が上昇する場合もある。したがって、転写ローラ2にトナーが付着している状態のみを検知するために、トナー以外の外的要因を考慮して、転写ローラ2の汚れを検知するための閾値を補正してもよい。例えば、前回の印刷ジョブで転写材Pを大量にプリントすると、転写ローラ2の抵抗が通電劣化によって上昇する。したがって、通紙枚数が多くなるほど、転写ローラ2の汚れを検知するための閾値を高くなるように設定してもよい。
この場合、画像形成装置Aには、画像が形成された転写材Pの枚数を取得する通紙枚数取得部が設けられることになる。例えば、トップセンサSによって転写材Pが通過したことが検知され、記憶部Mに記憶されたプログラムを制御部Cが実行することで、転写材PがトップセンサSを通過した回数を記憶部Mに記憶させることができる。この場合、トップセンサSと制御部Cと記憶部Mが通紙枚数取得部となる。そして、記憶部Mには、今回の印刷ジョブで導き出された電流値と、前回の印刷ジョブのFBシーケンスで決定された転写電圧との比と、通紙枚数と、転写ローラ2の汚れとの対応関係が記憶されている。制御部Cは、通紙枚数と対応関係とに基づいて、今回の印刷ジョブで導き出された電流値と、前回の印刷ジョブのFBシーケンスで決定された転写電圧との比と、転写ローラ2の汚れとの関係を変更する。
また、前回の印刷ジョブと今回の印刷ジョブとにおいて動作環境が大きく変わった場合においても転写ローラ2の抵抗値が変化することがあるため、動作環境に応じて、転写ローラ2の汚れを検知するための閾値を補正するように設定してもよい。また、転写ローラ2の汚れを検知するための閾値を、転写ローラ2の抵抗値に応じて変化させてもよい。上述したように、転写ローラ2の抵抗値が低いほどトナー付着によって転写ローラ2の抵抗値が大きく変化するため、転写ローラ2の抵抗値が低いほど、転写ローラ2の汚れを検知するための閾値を高めに設定することが好ましい。
以上のように、本実施例では、実施例1と同様に、短時間で、転写ローラ2をクリーニングするとともに、転写ローラ2に印加する電圧を精度良く決定することができる。
また、本実施例では、制御部Cは、前回の画像形成動作における転写電圧と、今回の画像形成動作における転写電圧とに基づいて、転写ローラ2にトナーが付着していることを検知する。これにより、転写ローラ2の全周に均一にトナーが付着した場合においても、転写ローラ2の汚れを検知することができる。
1…感光ドラム、2…転写ローラ、4…トナー、11…転写高圧電源、
13…電流計、A…画像形成装置、C…制御部、P…転写材

Claims (13)

  1. 現像剤像が担持される像担持体と、
    前記像担持体とニップ部を形成し、前記像担持体上の現像剤像を記録媒体に転写する転写部材と、
    前記転写部材に電圧を印加する電圧印加手段と、
    前記転写部材に電圧を印加した際に前記転写部材に流れる電流を検出する電流検出手段と、
    前記電圧印加手段によって、現像剤と同極性のクリーニング電圧を前記転写部材に印加するクリーニング動作を所定時間実行すると共に、前記クリーニング動作実行時に前記電流検出手段によって検出された前記転写部材に流れる電流の情報から転写電圧を決定するシーケンスを実行する制御手段と、を備えた画像形成装置において、
    前記制御手段は、
    前記クリーニング動作実行時に、前記電流検出手段によって検出された前記転写部材に流れる電流の情報から、前記転写部材に付着する現像剤の付着量に対応する情報を導出し、
    導出された付着量に対応する情報の値が閾値を超えないで、前記転写電圧の決定に影響しないと判断される場合には、前記転写電圧を決定し、
    導出された付着量に対応する情報の値が閾値を超えて、前記転写電圧の決定に影響すると判断される場合には、前記クリーニング動作実行時間を延長して前記クリーニング動作を繰り返す延長シーケンスを実行することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記制御手段は、現像剤の付着量が前記転写電圧の決定に影響しないと判断されるまで、前記クリーニング動作の延長シーケンスを繰り返すことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記制御手段は、現像剤の付着量が多いほど、前記クリーニング動作の実行時間を長くすることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 前記制御手段は、前記クリーニング動作が開始してから所定時間が経過したときに、前記クリーニング動作と前記転写電圧とを決定するシーケンスが終了するように、前記電圧印加部を制御することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  5. 前記制御手段は、画像形成動作を実行するジョブを画像形成装置が受信してから、記録媒体に画像が形成されるまでの間に、前記クリーニング動作と前記転写電圧を決定するシーケンスを実行することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  6. 前記延長シーケンスでは、前記クリーニング動作実行時間を延長するとともに、前記転写電圧を決定するシーケンスを実行する時間を延長することを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 現像剤の付着量に対応する情報は、前記クリーニング動作実行時の検出電流の振幅であり、前記制御手段は、振幅が大きいほど、前記クリーニング動作の実行時間を長くすることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  8. 前記制御手段は、前記検出電流の最大値が、前記平均値の110%以上である場合、または、前記検出電流の最小値が平均値の90%以下である場合に、前記転写部材に付着する現像剤が前記転写電圧の決定に影響があると判定することを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
  9. 前記制御手段は、前記転写部材と前記像担持体との電位差によって、前記転写部材から前記像担持体に現像剤を逆転写させることで前記転写部材がクリーニングされるように、前記転写部材に印加させる電圧を特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  10. 前回の画像形成動作の前記クリーニング動作実行時に前記電流検出手段によって検出された前記転写部材に流れる電流と、今回の画像形成動作の前記クリーニング動作実行時に前記電流検出手段によって検出された前記転写部材に流れる電流との差に基づいて、前記転写部材に付着する現像剤が前記転写電圧の決定に影響があると判定することを特徴とする請求項1から9のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  11. 今回の画像形成動作の前記クリーニング動作実行時に前記電流検出手段によって検出された前記転写部材に流れる電流が、前回の画像形成動作の前記クリーニング動作実行時に前記電流検出手段によって検出された前記転写部材に流れる電流から減少した量が閾値以上である場合に、前記転写部材に付着する現像剤が前記転写電圧の決定に影響があると判定することを特徴とする請求項10に記載の画像形成装置。
  12. 前記閾値は、前回の画像形成動作の前記クリーニング動作実行時に前記電流検出手段によって検出された前記転写部材に流れる電流の50%であることを特徴とする請求項11に記載の画像形成装置。
  13. 画像が形成された記録媒体の数を取得する通紙枚数取得部を有し、
    前記制御手段は、画像が形成された記録媒体の数に基づいて前記閾値を決定することを特徴とする請求項11に記載の画像形成装置。
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