JP2017156266A - 回転角センサ及びその補正方法 - Google Patents
回転角センサ及びその補正方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2017156266A JP2017156266A JP2016041101A JP2016041101A JP2017156266A JP 2017156266 A JP2017156266 A JP 2017156266A JP 2016041101 A JP2016041101 A JP 2016041101A JP 2016041101 A JP2016041101 A JP 2016041101A JP 2017156266 A JP2017156266 A JP 2017156266A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rotation angle
- magnetic field
- correction
- magnetic
- correction value
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Classifications
-
- G—PHYSICS
- G01—MEASURING; TESTING
- G01D—MEASURING NOT SPECIALLY ADAPTED FOR A SPECIFIC VARIABLE; ARRANGEMENTS FOR MEASURING TWO OR MORE VARIABLES NOT COVERED IN A SINGLE OTHER SUBCLASS; TARIFF METERING APPARATUS; MEASURING OR TESTING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- G01D5/00—Mechanical means for transferring the output of a sensing member; Means for converting the output of a sensing member to another variable where the form or nature of the sensing member does not constrain the means for converting; Transducers not specially adapted for a specific variable
- G01D5/12—Mechanical means for transferring the output of a sensing member; Means for converting the output of a sensing member to another variable where the form or nature of the sensing member does not constrain the means for converting; Transducers not specially adapted for a specific variable using electric or magnetic means
- G01D5/14—Mechanical means for transferring the output of a sensing member; Means for converting the output of a sensing member to another variable where the form or nature of the sensing member does not constrain the means for converting; Transducers not specially adapted for a specific variable using electric or magnetic means influencing the magnitude of a current or voltage
-
- G—PHYSICS
- G01—MEASURING; TESTING
- G01B—MEASURING LENGTH, THICKNESS OR SIMILAR LINEAR DIMENSIONS; MEASURING ANGLES; MEASURING AREAS; MEASURING IRREGULARITIES OF SURFACES OR CONTOURS
- G01B7/00—Measuring arrangements characterised by the use of electric or magnetic techniques
- G01B7/30—Measuring arrangements characterised by the use of electric or magnetic techniques for measuring angles or tapers; for testing the alignment of axes
-
- G—PHYSICS
- G01—MEASURING; TESTING
- G01D—MEASURING NOT SPECIALLY ADAPTED FOR A SPECIFIC VARIABLE; ARRANGEMENTS FOR MEASURING TWO OR MORE VARIABLES NOT COVERED IN A SINGLE OTHER SUBCLASS; TARIFF METERING APPARATUS; MEASURING OR TESTING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- G01D5/00—Mechanical means for transferring the output of a sensing member; Means for converting the output of a sensing member to another variable where the form or nature of the sensing member does not constrain the means for converting; Transducers not specially adapted for a specific variable
- G01D5/12—Mechanical means for transferring the output of a sensing member; Means for converting the output of a sensing member to another variable where the form or nature of the sensing member does not constrain the means for converting; Transducers not specially adapted for a specific variable using electric or magnetic means
- G01D5/244—Mechanical means for transferring the output of a sensing member; Means for converting the output of a sensing member to another variable where the form or nature of the sensing member does not constrain the means for converting; Transducers not specially adapted for a specific variable using electric or magnetic means influencing characteristics of pulses or pulse trains; generating pulses or pulse trains
- G01D5/24471—Error correction
- G01D5/2449—Error correction using hard-stored calibration data
-
- G—PHYSICS
- G01—MEASURING; TESTING
- G01D—MEASURING NOT SPECIALLY ADAPTED FOR A SPECIFIC VARIABLE; ARRANGEMENTS FOR MEASURING TWO OR MORE VARIABLES NOT COVERED IN A SINGLE OTHER SUBCLASS; TARIFF METERING APPARATUS; MEASURING OR TESTING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- G01D18/00—Testing or calibrating apparatus or arrangements provided for in groups G01D1/00 - G01D15/00
-
- G—PHYSICS
- G01—MEASURING; TESTING
- G01D—MEASURING NOT SPECIALLY ADAPTED FOR A SPECIFIC VARIABLE; ARRANGEMENTS FOR MEASURING TWO OR MORE VARIABLES NOT COVERED IN A SINGLE OTHER SUBCLASS; TARIFF METERING APPARATUS; MEASURING OR TESTING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- G01D5/00—Mechanical means for transferring the output of a sensing member; Means for converting the output of a sensing member to another variable where the form or nature of the sensing member does not constrain the means for converting; Transducers not specially adapted for a specific variable
- G01D5/12—Mechanical means for transferring the output of a sensing member; Means for converting the output of a sensing member to another variable where the form or nature of the sensing member does not constrain the means for converting; Transducers not specially adapted for a specific variable using electric or magnetic means
Landscapes
- Physics & Mathematics (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Transmission And Conversion Of Sensor Element Output (AREA)
- Measurement Of Length, Angles, Or The Like Using Electric Or Magnetic Means (AREA)
Abstract
【課題】高い精度で回転角を検出可能な回転角センサ及びその補正方法を提供する。【解決手段】回転軸2の外周に一体に設けられ、周方向に極性の異なる磁極6が1対以上着磁されているリング磁石3と、リング磁石3と対向して設けられ、回転軸2の径方向および接線方向の磁界強度を検出する磁界センサ4と、磁界センサ4が検出した磁界強度を基に、回転軸2の回転角を演算する回転角演算部10と、磁界センサ4が対向している磁極6毎または磁極6の対毎に、予め補正値が記憶されている補正値記憶部11と、磁界センサ4が対向している磁極6または磁極6の対を検出する対向磁極検出手段12と、補正値記憶部11を参照して、対向磁極検出手段12が検出した磁極6または磁極6の対に対応する補正値を抽出し、抽出した補正値を用いて回転角演算部10が演算した回転角を補正する回転角補正部13と、を備えた。【選択図】図1
Description
本発明は、回転角センサ及びその補正方法に関する。
従来、リング磁石と磁界センサ(磁気センサ)とを用いた回転角センサが知られている(例えば、特許文献1,2参照)。回転角センサは、例えば、車両においてステアリングホイールの操舵角を検出する操舵角センサとして用いられている。
回転角センサでは、リング磁石は、回転角の検出対象となる回転軸の外周に回転軸と一体に回転するように設けられている。また、リング磁石としては、一般に、周方向に極性の異なる複数の磁極が着磁されているものが用いられている。
磁界センサは、回転軸の径方向においてリング磁石と対向して設けられており、回転軸の径方向および接線方向の磁界強度を検出するように構成されている。
この回転角センサでは、磁界センサが検出した径方向および接線方向の磁界強度を基に、回転軸の回転角を求めている。
ところで、回転角センサに用いるリング磁石は、周方向に複数の電磁石を等間隔に設けた治具に、リング状の磁石生材料セットし、電磁石により磁石生材料に強力な磁界を与えることで着磁を行い製造される。
この際、リング磁石の着磁に用いる治具の精度(電磁石の位置精度)が十分でなかったり、着磁の際に磁石生材料と治具間で位置ずれが生じたりすると、製造されるリング磁石において磁極の位置(間隔)がずれてしまう。リング磁石における磁極の位置ずれは、検出する回転角の誤差の原因となってしまう。
このようなリング磁石の磁極の位置ずれは、製造上避けることができないため、リング磁石に磁極の位置ずれがある場合であっても、高い精度で回転角を検出可能な回転角センサが求められる。
そこで、本発明は、高い精度で回転角を検出可能な回転角センサ及びその補正方法を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決することを目的として、回転角の検出対象となる回転軸の外周に前記回転軸と一体に回転するように設けられており、周方向に極性の異なる磁極が1対以上着磁されているリング磁石と、前記回転軸の径方向において前記リング磁石と対向して設けられており、前記回転軸の径方向および接線方向の磁界強度を検出する磁界センサと、前記磁界センサが検出した磁界強度を基に、前記回転軸の回転角を演算する回転角演算部と、前記磁界センサが対向している前記磁極毎または前記磁極の対毎に、予め補正値が記憶されている補正値記憶部と、前記磁界センサが対向している前記磁極または前記磁極の対を検出する対向磁極検出手段と、前記補正値記憶部を参照して、前記対向磁極検出手段が検出した前記磁極または前記磁極の対に対応する補正値を抽出し、抽出した補正値を用いて前記回転角演算部が演算した回転角を補正する回転角補正部と、を備えた、回転角センサを提供する。
また、本発明は、上記課題を解決することを目的として、回転角の検出対象となる回転軸の外周に前記回転軸と一体に回転するように設けられており、周方向に極性の異なる磁極が1対以上着磁されているリング磁石と、前記回転軸の径方向において前記リング磁石と対向して設けられており、前記回転軸の径方向および接線方向の磁界強度を検出する磁界センサと、前記磁界センサが検出した磁界強度を基に、前記回転軸の回転角を演算する回転角演算部と、を備えた回転角センサの補正方法であって、前記磁界センサが対向している前記磁極毎または前記磁極の対毎に、予め補正値を設定しておき、前記磁界センサが対向している前記磁極または前記磁極の対を検出し、当該検出した前記磁極または前記磁極の対に対応する補正値を用いて前記回転角演算部が演算した回転角を補正する、回転角センサの補正方法を提供する。
本発明によれば、高い精度で回転角を検出可能な回転角センサ及びその補正方法を提供できる。
[実施の形態]
以下、本発明の実施の形態を添付図面にしたがって説明する。
以下、本発明の実施の形態を添付図面にしたがって説明する。
図1は、本実施の形態に係る回転角センサの概略構成図である。また、図2は、回転角センサにおける信号の流れを示す模式図である。
図1および図2に示すように、回転角センサ1は、回転角の検出対象となる回転軸2の外周に回転軸2と一体に回転するように設けられているリング磁石3と、リング磁石3からの磁界を検出する磁界センサ4と、磁界センサ4の出力を基に回転軸2の回転角を演算する演算部5と、を備えている。
回転軸2は、例えば車両のステアリングシャフトであり、回転角センサ1は、例えばステアリングシャフトに連結されたステアリングホイールの操舵角を検出する操舵角センサである。なお、回転角センサ1の用途は操舵角センサに限定されない。
リング磁石3は、中空円筒状に形成されており、その周方向と垂直な方向での断面形状が略矩形状に形成されている。リング磁石3は、周方向に極性の異なる磁極6(N極6aおよびS極6b)が1対以上着磁されており、周方向にN極6aとS極6bが交互にかつ略等間隔に着磁されている。ここでは、4対の磁極6(4つのN極6aと4つのS極6b)が着磁されたリング磁石3を用いる場合を説明するが、リング磁石3における磁極6の対数はこれに限定されない。また、以下の説明における磁極6の対とは、周方向において隣り合うN極6aとS極6bの対を意味する。
磁界センサ4は、基板7に実装されており、回転軸2の径方向においてリング磁石3と対向して設けられている。つまり、磁界センサ4は、リング磁石3の外周面と対向して設けられている。磁界センサ4は、回転軸2の回転によって回転しない非回転部材に固定されている。
磁界センサ4としては、対向するリング磁石3からの磁界を検出すべく、少なくとも、回転軸2の径方向(図1におけるX方向)および接線方向(図1におけるY方向)の磁界強度を検出可能なものが用いられる。ここでは、後述するスライド磁石14による磁界を検出するため、磁界センサ4として、回転軸2の径方向(X方向)、接線方向(Y方向)、軸方向(図1におけるZ方向)の3方向における磁界強度を検出可能な3軸の磁界センサを用いた。磁界センサ4としては、例えばホール効果を利用して磁界強度を検出するホールICを用いることができる。
演算部5は、例えば車両の電子制御ユニット(ECU)に搭載されており、CPU、メモリ、ソフトウェア、インターフェイス等を適宜組み合わせて実現されている。
演算部5は、磁界センサ4が検出した磁界強度を基に、回転軸2の回転角を演算する回転角演算部10を有している。回転角演算部10の詳細については後述する。
さて、本実施の形態では、4対の磁極6が着磁されたリング磁石3を用いているため、各磁極6が精度よく等間隔に着磁されていれば、回転軸2を回転させた際に、360度を磁極6の対数である4で除した90度の角度範囲毎に、磁界センサ4で検出される磁界強度が周期的に変化することになる。
しかし、リング磁石3において磁極6の位置(間隔)がずれていると、磁界センサ4で検出される磁界強度の1周期に相当する角度範囲が90度よりも広くなったり狭くなったりし、検出される回転角の誤差の原因となってしまう。
そこで、本実施の形態では、予め磁極6毎あるいは磁極6の対毎に、磁極6の位置ずれに応じた補正値(補正係数および補正切片、詳細は後述する)を設定しておき、磁界センサ4が対向している磁極6に応じた補正値を用いて回転角を補正することで、磁極6の位置ずれによる回転角の誤差を抑制するようにしている。
より具体的には、本実施の形態に係る回転角センサ1は、磁界センサ4が対向している磁極6毎または磁極6の対毎に、予め補正値が記憶されている補正値記憶部11と、磁界センサ4が対向している磁極6または磁極6の対を検出する対向磁極検出手段12と、補正値記憶部11を参照して、対向磁極検出手段12が検出した磁極6または磁極6の対に対応する補正値を抽出し、抽出した補正値を用いて回転角演算部10が演算した回転角を補正する回転角補正部13と、を備えている。
(対向磁極検出手段12の説明)
対向磁極検出手段12は、磁界センサ4が、リング磁石3のいずれの磁極6または磁極6の対と対向しているかを検出するものである。
対向磁極検出手段12は、磁界センサ4が、リング磁石3のいずれの磁極6または磁極6の対と対向しているかを検出するものである。
本実施の形態では、対向磁極検出手段12は、磁界センサ4に軸方向(Z方向)の磁界を生じさせるスライド磁石14と、回転軸2の回転に伴ってスライド磁石14を磁界センサ4に対して接近及び離間する方向に移動させるスライド機構15と、磁界センサ4が検出したZ方向の磁界強度を基に、磁界センサ4が対向している磁極6または磁極6の対を検出する対向磁極検出部16と、を有している。
スライド磁石14は、磁界センサ4と軸方向(Z方向)に対向して配置されている。スライド磁石14は、軸方向(Z方向)に沿った棒状に形成されており、極性の異なる磁極(N極14aおよびS極14b)が軸方向(Z方向)に並ぶように構成されている。これにより、スライド磁石14は、磁界センサ4に対し、X方向及びY方向に発生する磁界を抑制するように構成されている。本実施の形態では、スライド磁石14は、N極14aが磁界センサ4に対向するように配置されている。
スライド機構15は、回転軸2の回転に伴ってスライド磁石14を軸方向(Z方向)に沿って移動させるものである。スライド機構15は、スライド磁石14を支持する支持部材としてのスライダ18と、回転軸2と共に回転し、外周面にスライダ18と噛み合う噛み合い部171が螺旋状に形成された環状部材としてのスライド駆動部材17と、を有している。図示していないが、スライド機構15は、回転軸2の周囲の非回転部材に固定されスライダ18を案内するガイド部材を有してもよい。スライド駆動部材17およびスライダ18は、例えばアルミニウムやオーステナイト系ステンレス等の非磁性金属もしくは硬質樹脂等の非磁性体からなる。
噛み合い部171は、スライド駆動部材17の外周面に一条の螺旋状の溝を設けることで形成されている。噛み合い部171は、ステアリングホイールが左右の最大舵角まで操舵された場合にも、スライダ18との噛み合いによりスライド磁石14を磁界センサ4に対して接近及び離間させる方向に移動させることが可能な範囲に形成されている。
スライダ18は、スライド駆動部材17の噛み合い部171と噛み合うスライダ側噛み合い部(不図示)が内周面に形成された円環状のリング部181と、リング部181の周方向の一部から径方向外方に突出するように設けられ、スライド磁石14を支持する支持部182と、を有している。スライド駆動部材17が回転軸2と共に回転すると、噛み合い部171とスライダ側噛み合い部の噛み合いにより、スライダ18が上下に移動する。
スライダ18に支持されたスライド磁石14がスライダ18と共に下方に移動すると、スライド磁石14と磁界センサ4との距離が短くなり、磁界センサ4で検出されるZ方向の磁界強度が強くなる。一方、スライド磁石14がスライダ18と共に上方に移動すると、スライド磁石14と磁界センサ4との距離が長くなり、磁界センサ4で検出されるZ方向の磁界強度が弱くなる。
よって、対向磁極検出部16は、磁界センサ4が検出したZ方向の磁界強度を基に、磁界センサ4がリング磁石3のどの磁極6または磁極6の対と対向しているかを検出するように構成されている。本実施の形態では、対向磁極検出部16は、磁界センサ4が対向している磁極の対を検出するように構成されている。対向磁極検出部16は、演算部5に搭載されている。
また、本実施の形態では、対向磁極検出部16は、さらに、磁界センサ4が検出した磁界強度が、回転軸2の回転角の基準となる基準位置から何周期目の周期的変化であるかを回転周期として検出するように構成されている。つまり、本実施の形態では、対向磁極検出部16は、磁界センサ4が対向している磁極6の対と、回転周期の両方を検出するように構成されている。回転周期は、磁界センサ4が対向している磁極6の対と対応しているため、回転周期を検出すれば、磁界センサ4が対向している磁極6の対を検出することが可能である。
(回転角演算部10の説明)
回転角演算部10は、相対回転角演算部10aと、絶対回転角演算部10bと、を有している。
回転角演算部10は、相対回転角演算部10aと、絶対回転角演算部10bと、を有している。
磁界センサ4は、リング磁石3の外周面に対向して配置されているため、リング磁石3が回転すると、リング磁石3のN極6a及びS極6bが交互に磁界センサ4に向かい合う。これにより、X方向とY方向の磁界強度が周期的に変化する。ここでは、リング磁石3においてN極6aとS極6bが4対設けられているため、各磁極6が精度よく等間隔に着磁されていれば、X方向とY方向の磁界強度の変化周期(上述の回転周期)は90°(±45°)となる。
相対回転角演算部10aは、磁界センサ4が検出したX方向とY方向の磁界強度を基に、任意の磁極6または磁極6の対が磁界センサ4と対向する角度範囲内における相対的な回転角を演算するように構成されている。ここでは、相対回転角演算部10aは、任意の磁極6の対が磁界センサ4と対向する角度範囲内、すなわち90度の範囲内における相対的な回転角を、下式(1)
θ=tan−1(By/Bx) ・・・(1)
により求めるように構成されている。なお、式(1)におけるBxはX方向の磁界強度、ByはY方向の磁界強度である。
θ=tan−1(By/Bx) ・・・(1)
により求めるように構成されている。なお、式(1)におけるBxはX方向の磁界強度、ByはY方向の磁界強度である。
絶対回転角演算部10bは、対向磁極検出手段12の対向磁極検出部16が検出した回転周期と、相対回転角演算部10aが演算した相対的な回転角θとを基に、回転軸2の基準位置からの絶対的な回転角を演算するものである。
詳細は後述するが、本実施の形態では、相対回転角演算部10aが演算した相対的な回転角θを回転角補正部13により補正するので、絶対回転角演算部10bは、回転角補正部13により補正した相対的な回転角θsと、対向磁極検出部16が検出した回転周期nとを基に、下式(2)
Θ=θs+n×90 ・・・(2)
により、回転軸2の基準位置からの絶対的な回転角Θを演算するように構成されている。絶対回転角演算部10bは、得られた絶対的な回転角Θを、例えば車両の電動パワーステアリング装置に出力する。
Θ=θs+n×90 ・・・(2)
により、回転軸2の基準位置からの絶対的な回転角Θを演算するように構成されている。絶対回転角演算部10bは、得られた絶対的な回転角Θを、例えば車両の電動パワーステアリング装置に出力する。
(回転角補正部13および補正値記憶部11の説明)
回転角演算部10の相対回転角演算部10aで演算した相対的な回転角θは、各磁極6の対が磁界センサ4と対向する角度範囲が90度(±45度)であることを前提にしたものであり、任意の磁極6の対が磁界センサ4と対向する角度範囲が90度よりも広かったり狭かったりすると、演算した相対的な回転角θと実際の回転角との間に誤差が生じてしまうことになる。
回転角演算部10の相対回転角演算部10aで演算した相対的な回転角θは、各磁極6の対が磁界センサ4と対向する角度範囲が90度(±45度)であることを前提にしたものであり、任意の磁極6の対が磁界センサ4と対向する角度範囲が90度よりも広かったり狭かったりすると、演算した相対的な回転角θと実際の回転角との間に誤差が生じてしまうことになる。
そこで、本実施の形態では、相対回転角演算部10aが演算した相対的な回転角θを、補正値記憶部11に記憶した補正値を用いて補正するように回転角補正部13を構成した。回転角補正部13および補正値記憶部11は、演算部5に搭載されている。
本実施の形態では、磁界センサ4が対向している磁極6の対毎に補正値記憶部11に予め補正値を記憶しておき、かつ、対向磁極検出手段12が検出した磁極6の対に対応する補正値を抽出し、抽出した補正値を用いて相対回転角演算部10aが演算した相対的な回転角θを補正するように回転角補正部13を構成した。
つまり、本実施の形態では、回転軸2を1回転させたときに磁界センサ4で検出される磁界強度が4回周期的に変化することになるが、この4回の周期毎に補正値を設定しておき、磁界センサ4で検出している磁界強度がいずれの周期に含まれるかに応じて、相対的な回転角θを補正するようにした。
これにより、磁界センサ4が対向している磁極6毎(上述の4回の周期の半周期毎)に補正値を設定した場合と比較して、補正値を設定する角度範囲の境界(上述の周期の境界)をより容易に設定可能になり、角度範囲の境界を設定する際の誤差による回転角の誤差を抑制し、より高い精度で回転角を求めることが可能になる。また、磁界センサ4が対向している磁極6毎(上述の4回の周期の半周期毎)に補正値を設定した場合と比較して、磁界センサ4の補正値記憶部11に記憶させておく補正値の数を減らすことができ、回転角演算部10での回転角の演算をより容易に行うことも可能になる。なお、リング磁石3に磁極6が1対のみ着磁されている場合には、磁界センサ4が対向している磁極6毎(180度の角度範囲毎)に補正値を設定することが望ましい。
本実施の形態では、補正値記憶部11には、各磁極6の対が磁界センサ4と対向する角度範囲毎(90度毎)に、予め、回転角演算部10で演算した回転角と、当該回転角と実際の回転角との誤差との関係を求めておくと共に当該関係を直線で近似し、当該近似した直線の傾きがゼロとなるように設定された補正係数と、前記近似した直線の切片がゼロとなるように設定された補正切片とが補正値として記憶されている。補正係数と補正切片を求める具体的な手順については後述する。
また、本実施の形態では、回転角補正部13は、相対回転角演算部10aが演算した相対的な回転角θに、補正係数を掛け合わせ,かつ補正切片を足し合わせることで、相対的な回転角θを補正するように構成されている。
ここで、回転角センサ1における制御フローを図3により説明する。
図3に示すように、まず、ステップS1にて、磁界センサ4によりX方向(径方向)の磁界強度BxとY方向(接線方向)の磁界強度Byとを検出する。
その後、ステップS2にて、相対回転角演算部10aが、ステップS1で検出した磁界強度Bx,Byを基に、上述の式(1)により相対的な回転角θを演算する。
その後、ステップS3にて、磁界センサ4によりZ方向(軸方向)の磁界強度Bzを検出する。その後、ステップS4にて、対向磁極検出手段12の対向磁極検出部16が、磁界センサ1と対向している磁極6の対と回転周期nとを検出する。なお、ステップS1,S2と、ステップS3,S4とは、並列に処理がなされてもよい。
その後、ステップS5にて、回転角補正部13が、ステップS4で検出した磁極6の対(磁界センサ1が対向している磁極6の対)に対応する補正値(補正係数aおよび補正切片b)を、補正値記憶部11から抽出する。
その後、ステップS6にて、回転角補正部13が、ステップS2で求めた相対的な回転角θに、ステップS5で抽出した補正係数aを掛け合わせ、かつ補正切片bを足し合わせることで、補正後の相対的な回転角θsを演算する。
その後、ステップS7にて、絶対回転角演算部10bが、ステップS4で求めた回転周期nと、ステップS6で求めた補正後の相対的な回転角θsとを基に、上述の式(2)により回転軸2の基準位置からの絶対的な回転角Θを演算する。絶対回転角演算部10bは、演算した絶対的な回転角Θを、例えば電動パワーステアリング装置に出力する。
(補正値の設定手順)
次に、補正値の設定手順について図4を用いて説明する。
次に、補正値の設定手順について図4を用いて説明する。
まず、図4に示す手順に先立ち、リング磁石3の回転軸2への取り付けや磁界センサ4の設置を行い、回転角センサ1の構築を行う。
その後、図4に示すように、ステップS11にて、回転軸2を1回転させて、磁界センサ4により磁界強度Bx,Byの測定を行う。このとき、実際の回転軸と対応づけて磁界強度Bx,Byの測定を行う。
その後、ステップS12にて、回転角演算部10により回転角Θの演算を行う。このとき、回転角補正部13による補正は行わない。
その後、ステップS13にて、回転角Θと実際の回転角との誤差を求め、回転角Θと誤差との関係を求める。ステップS3で得られる回転角Θと誤差との関係の一例を図5に示す。
その後、ステップS14にて、ステップS3で求めた回転角Θと誤差との関係を、90度の角度範囲毎(磁極6の対が対応する角度範囲毎)に分割し、各角度範囲毎に誤差の近似直線を求める。図5の0度〜90度の角度範囲における回転角Θと誤差との関係を抽出したグラフ図を図6(a)に示し、図6(a)の関係において求めた近似直線Lを図6(b)に示す。
その後、ステップS15にて、各角度範囲毎に、誤差の近似直線Lの傾きが0となる補正係数aを求める。図6(b)において、求めた補正係数aを相対的な回転角θに掛け合わせた値を横軸としたグラフ図を図6(c)に示す。図6(c)に示すように、補正係数aを相対的な回転角θに掛け合わせた値を横軸とすると、誤差の近似直線Lの傾きが0となることが分かる。なお、この例では、補正係数aの値は1.008であった。
その後、ステップS16にて、各角度範囲毎に、誤差の近似直線Lの切片が0となる補正切片bを求める。図6(c)において、さらに横軸に補正切片bを足し合わせた値を用いたグラフ図を図6(d)に示す。図6(d)に示すように、補正切片bを足し合わせた値を横軸とすると、誤差の近似直線Lの切片が0となることがわかる。なお、この例では、補正切片bの値は0.5°であった。
以上により、各角度範囲毎に補正係数aと補正切片bが得られる。得られた補正係数aと補正切片bは、角度範囲(磁界センサ4が対向する磁極6の対)と対応づけられた状態で、補正値記憶部11に記憶される。
図5の例において、各角度範囲毎(90度の角度範囲毎)に補正値を決定し、当該補正値により補正を行った回転角を横軸とした際のグラフ図を図7に示す。図5と図7とを比較すれば分かるように、本実施の形態のように補正を行うことで、実際の回転角との誤差が非常に小さく抑えられ、高い精度で回転角を検出可能になることが確認できる。
(実施の形態の作用及び効果)
以上説明したように、本実施の形態に係る回転角センサ1では、磁界センサ4が対向している磁極6毎または磁極6の対毎に、予め補正値が記憶されている補正値記憶部11と、磁界センサ4が対向している磁極6または磁極6の対を検出する対向磁極検出手段12と、補正値記憶部11を参照して、対向磁極検出手段12が検出した磁極6または磁極6の対に対応する補正値を抽出し、抽出した補正値を用いて回転角演算部10が演算した回転角を補正する回転角補正部13と、を備えている。
以上説明したように、本実施の形態に係る回転角センサ1では、磁界センサ4が対向している磁極6毎または磁極6の対毎に、予め補正値が記憶されている補正値記憶部11と、磁界センサ4が対向している磁極6または磁極6の対を検出する対向磁極検出手段12と、補正値記憶部11を参照して、対向磁極検出手段12が検出した磁極6または磁極6の対に対応する補正値を抽出し、抽出した補正値を用いて回転角演算部10が演算した回転角を補正する回転角補正部13と、を備えている。
このように構成することで、リング磁石3において磁極6の位置(間隔)がずれている場合であっても、当該磁極6の位置ずれに応じた補正を行うことが可能になり、高い精度で回転角を検出可能な回転角センサ1を実現できる。回転角センサ1は、高い精度で回転角を検出可能であるため、高い精度で操舵角を検出することが要求される操舵角センサとして特に好適である。
(実施の形態のまとめ)
次に、以上説明した実施の形態から把握される技術思想について、実施の形態における符号等を援用して記載する。ただし、以下の記載における各符号等は、特許請求の範囲における構成要素を実施の形態に具体的に示した部材等に限定するものではない。
次に、以上説明した実施の形態から把握される技術思想について、実施の形態における符号等を援用して記載する。ただし、以下の記載における各符号等は、特許請求の範囲における構成要素を実施の形態に具体的に示した部材等に限定するものではない。
[1]回転角の検出対象となる回転軸(2)の外周に前記回転軸(2)と一体に回転するように設けられており、周方向に極性の異なる磁極(6)が1対以上着磁されているリング磁石(3)と、前記回転軸(2)の径方向において前記リング磁石(3)と対向して設けられており、前記回転軸(2)の径方向および接線方向の磁界強度を検出する磁界センサ(4)と、前記磁界センサ(4)が検出した磁界強度を基に、前記回転軸(2)の回転角を演算する回転角演算部(10)と、前記磁界センサ(4)が対向している前記磁極(6)毎または前記磁極(6)の対毎に、予め補正値が記憶されている補正値記憶部(11)と、前記磁界センサ(4)が対向している前記磁極(6)または前記磁極(6)の対を検出する対向磁極検出手段(12)と、前記補正値記憶部(11)を参照して、前記対向磁極検出手段(12)が検出した前記磁極(6)または前記磁極(6)の対に対応する補正値を抽出し、抽出した補正値を用いて前記回転角演算部(10)が演算した回転角を補正する回転角補正部(13)と、を備えた、回転角センサ(1)。
[2]前記回転角演算部(13)は、任意の前記磁極(6)または前記磁極(6)の対が前記磁界センサ(4)と対向する角度範囲内における相対的な回転角を演算する相対回転角演算部(10a)を有し、前記回転角補正部(13)は、前記相対回転角演算部(10a)が演算した前記相対的な回転角を前記補正値を用いて補正するように構成されている、[1]に記載の回転角センサ(1)。
[3]前記補正値記憶部(11)には、前記角度範囲毎に、予め、前記回転角演算部(10)で演算した回転角と、当該回転角と実際の回転角との誤差との関係を求めておくと共に当該関係を直線で近似し、当該近似した直線の傾きがゼロとなるように設定された補正係数と、前記近似した直線の切片がゼロとなるように設定された補正切片とが前記補正値として記憶されており、前記回転角補正部(13)は、前記相対回転角演算部(10a)が演算した前記相対的な回転角に、前記補正係数を掛け合わせ,前記補正切片を足し合わせることで、前記相対的な回転角を補正するように構成されている、[2]に記載の回転角センサ(1)。
[4]前記対抗磁極検出手段(12)は、さらに、前記磁界センサ(4)が検出した磁界強度が、前記回転軸(2)の回転角の基準となる基準位置から何周期目の周期的変化であるかを回転周期として検出するように構成されており、前記回転角演算部(10)は、前記対向磁極検出手段(12)が検出した回転周期と、前記回転角補正部(13)が補正した前記相対的な回転角とを基に、前記回転軸(2)の基準位置からの回転角を演算する絶対回転角演算部(10b)を有している、[2]または[3]に記載の回転角センサ(1)。
[5]前記補正値記憶部(11)には、前記磁界センサ(4)が対向している前記磁極(6)の対毎に、予め補正値が記憶されており、前記対向磁極検出手段(12)は、前記磁界センサ(4)が対向している前記磁極(6)の対を検出するように構成されており、前記回転角補正部(13)は、前記対向磁極検出手段(12)が検出した前記磁極(6)の対に対応する補正値を抽出し、抽出した補正値を用いて前記回転角演算部(10)が演算した回転角を補正するように構成されている、[1]乃至[4]の何れか1項に記載の回転角センサ(1)。
[6]回転角の検出対象となる回転軸(2)の外周に前記回転軸(2)と一体に回転するように設けられており、周方向に極性の異なる磁極(6)が1対以上着磁されているリング磁石(3)と、前記回転軸(2)の径方向において前記リング磁石(3)と対向して設けられており、前記回転軸(2)の径方向および接線方向の磁界強度を検出する磁界センサ(4)と、前記磁界センサ(4)が検出した磁界強度を基に、前記回転軸(2)の回転角を演算する回転角演算部(10)と、を備えた回転角センサ(1)の補正方法であって、前記磁界センサ(4)が対向している前記磁極(6)毎または前記磁極(6)の対毎に、予め補正値を設定しておき、前記磁界センサ(4)が対向している前記磁極(6)または前記磁極(6)の対を検出し、当該検出した前記磁極(6)または前記磁極(6)の対に対応する補正値を用いて前記回転角演算部(10)が演算した回転角を補正する、回転角センサの補正方法。
[7]前記回転角演算部(13)は、任意の前記磁極(6)または前記磁極(6)の対が前記磁界センサ(4)と対向する角度範囲内における相対的な回転角を演算する相対回転角演算部(10a)を有し、前記相対回転角演算部(10a)が演算した前記相対的な回転角を前記補正値を用いて補正する、[6]に記載の回転角センサの補正方法。
[8]前記角度範囲毎に、予め、前記相対回転角演算部(10a)で演算した前記相対的な回転角と、当該相対的な回転角と実際の回転角との誤差との関係を求めておくと共に、当該関係を直線で近似し、当該近似した直線の傾きがゼロとなるように設定された補正係数と、前記近似した直線の切片がゼロとなるように設定された補正切片とを前記補正値として設定しておき、前記相対回転角演算部(10a)が演算した前記相対的な回転角に、前記補正係数を掛け合わせ,前記補正切片を足し合わせることで、前記相対的な回転角を補正する、[7]に記載の回転角センサの補正方法。
[9]前記磁界センサ(4)が検出した磁界強度が、前記回転軸(2)の回転角の基準となる基準位置から何周期目の周期的変化であるかを回転周期として検出し、当該検出した回転周期と、補正した前記相対的な回転角とを基に、前記回転軸(2)の基準位置からの回転角を演算する、[7]または[8]に記載の回転角センサの補正方法。
[10]前記磁界センサ(4)が対向している前記磁極(6)の対毎に、予め補正値が設定されており、前記磁界センサ(4)が対向している前記磁極(6)の対を検出し、当該検出した前記磁極(6)の対に対応する補正値を用いて、前記回転角演算部(10)が演算した回転角を補正する、[6]乃至[9]の何れか1項に記載の回転角センサの補正方法。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、上記に記載した実施の形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。また、実施の形態の中で説明した特徴の組合せの全てが発明の課題を解決するための手段に必須であるとは限らない点に留意すべきである。
本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変形して実施することが可能である。
1…回転角センサ
2…回転軸
3…リング磁石
4…磁界センサ
5…演算部
6…磁極
10…回転角演算部
10a…相対回転角演算部
10b…絶対回転角演算部
11…補正値記憶部
12…対向磁極検出手段
13…回転角補正部
2…回転軸
3…リング磁石
4…磁界センサ
5…演算部
6…磁極
10…回転角演算部
10a…相対回転角演算部
10b…絶対回転角演算部
11…補正値記憶部
12…対向磁極検出手段
13…回転角補正部
Claims (10)
- 回転角の検出対象となる回転軸の外周に前記回転軸と一体に回転するように設けられており、周方向に極性の異なる磁極が1対以上着磁されているリング磁石と、
前記回転軸の径方向において前記リング磁石と対向して設けられており、前記回転軸の径方向および接線方向の磁界強度を検出する磁界センサと、
前記磁界センサが検出した磁界強度を基に、前記回転軸の回転角を演算する回転角演算部と、
前記磁界センサが対向している前記磁極毎または前記磁極の対毎に、予め補正値が記憶されている補正値記憶部と、
前記磁界センサが対向している前記磁極または前記磁極の対を検出する対向磁極検出手段と、
前記補正値記憶部を参照して、前記対向磁極検出手段が検出した前記磁極または前記磁極の対に対応する補正値を抽出し、抽出した補正値を用いて前記回転角演算部が演算した回転角を補正する回転角補正部と、を備えた、
回転角センサ。 - 前記回転角演算部は、任意の前記磁極または前記磁極の対が前記磁界センサと対向する角度範囲内における相対的な回転角を演算する相対回転角演算部を有し、
前記回転角補正部は、前記相対回転角演算部が演算した前記相対的な回転角を前記補正値を用いて補正するように構成されている、
請求項1に記載の回転角センサ。 - 前記補正値記憶部には、前記角度範囲毎に、予め、前記回転角演算部で演算した回転角と、当該回転角と実際の回転角との誤差との関係を求めておくと共に当該関係を直線で近似し、当該近似した直線の傾きがゼロとなるように設定された補正係数と、前記近似した直線の切片がゼロとなるように設定された補正切片とが前記補正値として記憶されており、
前記回転角補正部は、前記相対回転角演算部が演算した前記相対的な回転角に、前記補正係数を掛け合わせ,前記補正切片を足し合わせることで、前記相対的な回転角を補正するように構成されている、
請求項2に記載の回転角センサ。 - 前記対抗磁極検出手段は、さらに、前記磁界センサが検出した磁界強度が、前記回転軸の回転角の基準となる基準位置から何周期目の周期的変化であるかを回転周期として検出するように構成されており、
前記回転角演算部は、前記対向磁極検出手段が検出した回転周期と、前記回転角補正部が補正した前記相対的な回転角とを基に、前記回転軸の基準位置からの回転角を演算する絶対回転角演算部を有している、
請求項2または3に記載の回転角センサ。 - 前記補正値記憶部には、前記磁界センサが対向している前記磁極の対毎に、予め補正値が記憶されており、
前記対向磁極検出手段は、前記磁界センサが対向している前記磁極の対を検出するように構成されており、
前記回転角補正部は、前記対向磁極検出手段が検出した前記磁極の対に対応する補正値を抽出し、抽出した補正値を用いて前記回転角演算部が演算した回転角を補正するように構成されている、
請求項1乃至4の何れか1項に記載の回転角センサ。 - 回転角の検出対象となる回転軸の外周に前記回転軸と一体に回転するように設けられており、周方向に極性の異なる磁極が1対以上着磁されているリング磁石と、
前記回転軸の径方向において前記リング磁石と対向して設けられており、前記回転軸の径方向および接線方向の磁界強度を検出する磁界センサと、
前記磁界センサが検出した磁界強度を基に、前記回転軸の回転角を演算する回転角演算部と、を備えた回転角センサの補正方法であって、
前記磁界センサが対向している前記磁極毎または前記磁極の対毎に、予め補正値を設定しておき、
前記磁界センサが対向している前記磁極または前記磁極の対を検出し、当該検出した前記磁極または前記磁極の対に対応する補正値を用いて前記回転角演算部が演算した回転角を補正する、
回転角センサの補正方法。 - 前記回転角演算部は、任意の前記磁極または前記磁極の対が前記磁界センサと対向する角度範囲内における相対的な回転角を演算する相対回転角演算部を有し、
前記相対回転角演算部が演算した前記相対的な回転角を前記補正値を用いて補正する、
請求項6に記載の回転角センサの補正方法。 - 前記角度範囲毎に、予め、前記相対回転角演算部で演算した前記相対的な回転角と、当該相対的な回転角と実際の回転角との誤差との関係を求めておくと共に、当該関係を直線で近似し、当該近似した直線の傾きがゼロとなるように設定された補正係数と、前記近似した直線の切片がゼロとなるように設定された補正切片とを前記補正値として設定しておき、
前記相対回転角演算部が演算した前記相対的な回転角に、前記補正係数を掛け合わせ,前記補正切片を足し合わせることで、前記相対的な回転角を補正する、
請求項7に記載の回転角センサの補正方法。 - 前記磁界センサが検出した磁界強度が、前記回転軸の回転角の基準となる基準位置から何周期目の周期的変化であるかを回転周期として検出し、
当該検出した回転周期と、補正した前記相対的な回転角とを基に、前記回転軸の基準位置からの回転角を演算する、
請求項7または8に記載の回転角センサの補正方法。 - 前記磁界センサが対向している前記磁極の対毎に、予め補正値が設定されており、
前記磁界センサが対向している前記磁極の対を検出し、
当該検出した前記磁極の対に対応する補正値を用いて、前記回転角演算部が演算した回転角を補正する、
請求項6乃至9の何れか1項に記載の回転角センサの補正方法。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016041101A JP2017156266A (ja) | 2016-03-03 | 2016-03-03 | 回転角センサ及びその補正方法 |
US15/266,457 US9970783B2 (en) | 2016-03-03 | 2016-09-15 | Magnetic rotation angle sensor that corrects for magnetic pole misalignment |
CN201610851087.2A CN107152909A (zh) | 2016-03-03 | 2016-09-26 | 旋转角传感器及其修正方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016041101A JP2017156266A (ja) | 2016-03-03 | 2016-03-03 | 回転角センサ及びその補正方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017156266A true JP2017156266A (ja) | 2017-09-07 |
Family
ID=59723490
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016041101A Pending JP2017156266A (ja) | 2016-03-03 | 2016-03-03 | 回転角センサ及びその補正方法 |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US9970783B2 (ja) |
JP (1) | JP2017156266A (ja) |
CN (1) | CN107152909A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020003316A (ja) * | 2018-06-27 | 2020-01-09 | 旭化成エレクトロニクス株式会社 | 検出装置、方法、システム、算出装置、および算出方法 |
US20210190547A1 (en) * | 2016-07-22 | 2021-06-24 | Cmr Surgical Limited | Calibrating position sensor readings |
Families Citing this family (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US10215593B2 (en) * | 2016-03-24 | 2019-02-26 | Infineon Technologies Ag | Magnetic sensor |
CN106706018B (zh) * | 2016-12-28 | 2019-06-14 | 重庆爱奇艺智能科技有限公司 | Vr设备中九轴传感器性能的测试方法、装置及测试转台 |
WO2019150848A1 (ja) * | 2018-01-30 | 2019-08-08 | 古野電気株式会社 | レーダアンテナ装置及び方位測定方法 |
GB2576159A (en) * | 2018-08-06 | 2020-02-12 | Gyrometric Systems Ltd | System for monitoring rotation of a shaft |
JP6939754B2 (ja) * | 2018-11-22 | 2021-09-22 | Tdk株式会社 | 角度センサおよび角度センサシステム |
JP7234737B2 (ja) * | 2019-03-28 | 2023-03-08 | 株式会社デンソー | 検出ユニット |
US11486742B2 (en) * | 2019-08-16 | 2022-11-01 | Nxp B.V. | System with magnetic field shield structure |
CN112815826B (zh) * | 2019-11-18 | 2024-09-03 | 芜湖美的厨卫电器制造有限公司 | 龙头开合角度的检测方法、装置、龙头和存储介质 |
US12084985B2 (en) * | 2020-11-16 | 2024-09-10 | Kenneth Knecht | Digital shaft positioning for a turbine rotor |
CN115900776A (zh) * | 2021-08-20 | 2023-04-04 | 美的威灵电机技术(上海)有限公司 | 编码器及其轴向跳动的位置补偿方法、装置和存储介质 |
CN115248000B (zh) * | 2022-01-10 | 2023-07-07 | 聊城大学 | 一种车前轮两侧转向角、失调角测量装置、方法及车辆 |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1830155A1 (en) * | 2005-02-10 | 2007-09-05 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Rotation angle detection device and rotation angle correction method |
US8564283B2 (en) * | 2008-02-07 | 2013-10-22 | Hitachi Metals, Ltd. | Rotation-angle-detecting apparatus, rotating machine and rotation-angle-detecting method |
US8886471B2 (en) * | 2008-06-26 | 2014-11-11 | Infineon Technologies Ag | Rotation sensing method and system |
JP5434850B2 (ja) | 2010-08-19 | 2014-03-05 | Tdk株式会社 | 回転角・トルクセンサ |
JP6089943B2 (ja) | 2013-05-09 | 2017-03-08 | 日立金属株式会社 | 回転角センサ |
-
2016
- 2016-03-03 JP JP2016041101A patent/JP2017156266A/ja active Pending
- 2016-09-15 US US15/266,457 patent/US9970783B2/en active Active
- 2016-09-26 CN CN201610851087.2A patent/CN107152909A/zh active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20210190547A1 (en) * | 2016-07-22 | 2021-06-24 | Cmr Surgical Limited | Calibrating position sensor readings |
US11619522B2 (en) * | 2016-07-22 | 2023-04-04 | Cmr Surgical Limited | Calibrating position sensor readings |
JP2020003316A (ja) * | 2018-06-27 | 2020-01-09 | 旭化成エレクトロニクス株式会社 | 検出装置、方法、システム、算出装置、および算出方法 |
JP2023024681A (ja) * | 2018-06-27 | 2023-02-16 | 旭化成エレクトロニクス株式会社 | 検出装置、方法、システム、算出装置、および算出方法 |
JP7256610B2 (ja) | 2018-06-27 | 2023-04-12 | 旭化成エレクトロニクス株式会社 | 検出装置、方法、システム、算出装置、および算出方法 |
JP7381707B2 (ja) | 2018-06-27 | 2023-11-15 | 旭化成エレクトロニクス株式会社 | 検出装置、方法、システム、算出装置、および算出方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US20170254666A1 (en) | 2017-09-07 |
CN107152909A (zh) | 2017-09-12 |
US9970783B2 (en) | 2018-05-15 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2017156266A (ja) | 回転角センサ及びその補正方法 | |
JP4853496B2 (ja) | 位置検出センサ | |
US10066966B2 (en) | Magnetic position detection device and magnetic position detection method | |
WO2017104359A1 (ja) | 磁気変速機 | |
JP2009080058A (ja) | 回転検出装置および回転検出装置付き軸受 | |
JP5131537B2 (ja) | 角度検出装置 | |
JP4941707B2 (ja) | 角度検出装置 | |
JP6293275B2 (ja) | 運動検出装置 | |
JP7122182B2 (ja) | 磁気位置検知システム、磁気位置検知システムの作製方法、および回転体の位置の推定方法 | |
JP2018151230A (ja) | 回転センサ | |
JP2008045881A (ja) | 回転角度位置検出装置 | |
KR102558334B1 (ko) | 자기 인코더 및 그 제조 방법 | |
WO2018143141A1 (ja) | 磁気エンコーダ並びにその製造方法および製造装置 | |
JP6089943B2 (ja) | 回転角センサ | |
JP2018105757A (ja) | 磁気エンコーダ装置 | |
JP6201910B2 (ja) | 回転検出センサ及びその製造方法 | |
JP5158867B2 (ja) | 回転角度検出装置 | |
JP2018048870A (ja) | 回転角度検出装置 | |
JP2020003221A (ja) | 回転角検出装置 | |
JP2017044665A (ja) | 回転センサ | |
JP7110960B2 (ja) | トルクセンサ | |
JP2012177383A (ja) | 多回転位置センサ付軸受及び回転装置 | |
US20230221147A1 (en) | Rotation angle detector | |
JP2008064633A (ja) | センサ付軸受装置 | |
JP2017075827A (ja) | 磁気検出装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20180327 |