JP2017156245A5 - - Google Patents

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血液中に含まれるグルコース(血糖)やコレステロール等の生体成分を測定する方法の一つに、身体の被検部位に光を照射したときに、該被検部位の内部の生体成分から発せられる光の分光特性から生体成分を定性的、定量的に測定する方法がある(特許文献1)。この方法では、血液を採取する必要がなく、非侵襲的に血液中の生体成分を測定することができる。
これに対して、物体面の像を共役結像光学系により一旦、物体面と光学的に共役な像面上に形成し、この共役像面上に設置した振幅型回折格子により物体光束に空間的な周期変化を付与する方法が提案されている(特許文献2、非特許文献1)。この方法によれば、被検部位のテクスチャーの違いが、結像面における内部散乱光の光量分布に及ぼす影響を排除することができる。ここで、振幅型回折格子とは、集光軸方向(結像ライン方向)に透光部と遮光部を交互に配列したもので、透光部の間隔(周期)や透光部の集光軸方向及び干渉軸方向(集光軸方向と直交する方向)の長さ(透光部の縦横の長さ)は数十μm〜数百μmと非常に小さく、多重スリットとも呼ばれる。
特開2008-309707号公報 国際公開WO2014/054708
上述した、血液中のグルコースやコレステロール等の生体成分を測定する場合、皮膚の透過性に優れた近赤外光を被検部位に照射する。このため、照射光の多くを被検部位の内部に入り込ませることができる。これに対して、海面や樹木の葉の表面に入射する太陽光の場合、その多くは海面や葉の表面で反射され、海中や樹木の葉の内部に進入する光の方が少ない。このため、本来、分光測定装置で受光すべき内部散乱光に、海面や葉の表面で反射した、高強度の光(表面反射光)が重畳してしまい、海中のプランクトンや葉の内部成分を正確に分光測定することができない。
被測定物の表面に入射する光が太陽光のような非偏光の光の場合、その入射角(=反射角)が所定の角度範囲にあるとき、表面反射光にはP偏光成分がほとんど含まれず、S偏光成分が支配的になることが知られている。偏光成分とは、電場の振動方向が入射面(入射光線と反射光線を含む面)に垂直な直線偏光成分をいい、偏光成分とは、電場の振動方向が入射面と平行な直線偏光成分をいう。一方、被測定物の内部から放出される内部散乱光は、非偏光の状態がほぼ維持される。従って、被測定物に入射する光が非偏光の光の場合に、直線偏光板の透過軸が入射面と平行になり、且つ、入射角が所定の角度範囲となる表面反射光が入射するような向きに分光測定装置を設置すると、表面反射光に由来する偏光(すなわちS偏光成分)の多くは該直線偏光板から成る透光部を通過することができないため、該表面反射光を減衰することができる。この場合、透光部の全てを透過軸の方向が同じ直線偏光板から構成し、且つ、それら直線偏光板の透過軸が入射面と平行になるような向きに分光測定装置を設置すると、表面反射光に由来する偏光が透光部を通過することを阻止することができる。
本発明の第1実施形態に係る分光測定装置の全体構成を示す斜視図。 分光測定装置の上面図。 分光測定装置の側面図。 多重スリットの正面図(a)、側面図(b)。 散乱表面反射光が分光測定装置に入射する条件で測定するときの測定原理を説明する模式図。 S偏光及びP偏光の入射角度と反射率との関係を示す図。 表面反射光と内部散乱光のS偏光成分とP偏光成分の関係を説明するための図。 本実施形態に係る分光測定装置を用いて測定した結果を示す図。 直接表面反射光が分光測定装置に入射する条件で測定するときの測定原理を説明する模式図。 本発明の第実施形態に係る分光測定装置の全体構成を示す斜視図。
多重スリット13は、図4に示すように、所定方向に周期的に配列された複数の透光部131を有する。透光部131と透光部131の間の部分は遮光部132となる。多重スリット13の透光部131が並ぶ方向が本発明の第1軸方向に相当する。透光部131の幅は、後述する2次元受光アレイデバイス21の第1軸方向の画素ピッチ(画素サイズ)とほぼ同じに設定されている。複数の透光部131には被測定物の表面反射光を減衰させつつ内部散乱光を通過させる光学素子131Aが嵌め込まれている。光学素子131Aとしては、透過軸の方向が第1軸方向と一致する第1直線偏光板、透過軸の方向が第2軸方向と一致する第2直線偏光板、及び透過軸の方向が第1軸及び第2軸とは異なる方向の第3直線偏光板の中から選択される1種又は複数種の直線偏光板が用いられる。いずれの直線偏光板を用いるかは、被測定物に入射する光の種類(偏光光であるか非偏光光であるか)、被測定物の表面に対してどのような角度で分光測定装置100を設置するか、等によって決める。
結像型1次元フーリエ分光光学系は、対物レンズ15と結像レンズ17による無限遠補正結像光学系であり、光学的なフーリエ変換面の近傍に位相シフタ19を、結像レンズ17の結像面に2次元受光アレイデバイス21をそれぞれ設置している。結像レンズ17が本発明の結像光学系に相当し、2次元受光アレイデバイス21が本発明の干渉光検出部に相当する。
具体的には、図5に示すように、太陽に背を向けた状態で、且つ、分光測定装置100の受光軸L1(第1軸及び第2軸と直交する方向に延びる軸)と水平面のなす角度(俯角)がθ[deg.]になるように該分光測定装置100を設置する。また、第1軸方向及び第2軸方向のいずれか水平方向となるように分光測定装置100を設置する。これにより、分光測定装置100のレンズ11には、入射面(入射光と反射光を含む面)が海面に垂直で、且つ、反射角がθ1(=90-θ[deg.])の表面反射光が入射する。同時に、分光測定装置100のレンズ11には、前記表面反射光と同じ方向で海中から放出される内部散乱光が入射する。これら表面反射光及び内部散乱光は、レンズ11によって分割光学系と共通の共役面に集光される。
そこで、俯角θが37[deg.](=90-53[deg.])となるように分光測定装置100を設置すると、分光測定装置100のレンズ11に入射する表面反射光はS偏光成分のみとなる。このため、表面反射光(のS偏光成分)は内部散乱光のS偏光成分とともに一方の直線偏光板を通過するが、他方の直線偏光板を通過する光は内部散乱光のP偏光成分のみとなる。
また、各反射率r1(λ)、r2(λ)は、次に示すように、それぞれS偏光成分、P偏光成分の反射率の和で表される。
r1(λ)=r1p(λ)+r1s(λ) …(3)
r2(λ)=r2p(λ)+r 2s (λ) …(4)
そうすると、2次元受光アレイデバイス21で検出される波長λの光のP偏光成分及びS偏光成分の光量Ip(λ)、Is(λ)は、式(1)〜(4)から次の式で表される。
Ip(λ)=r1p(λ)・I0(λ)+r2p(λ)・(1−r1p(λ)−r1s(λ))・I0(λ) …(5)
Is(λ)=r1s(λ)・I0(λ)+r2s(λ)・(1−r1p(λ)−r1s(λ))・I0(λ) …(6)
ただし、上述したように、分光測定装置100は俯角θが37[deg.]となるように設置されており、ブリュースター角(53[deg.])付近の角度の表面反射光が分光測定装置100のレンズ11に入射するため、表面反射光にはP偏光成分がほとんど含まれない。一方、内部散乱光は入射光の非偏光状態を維持している。このため、
P偏光成分の反射率:r1p(λ)=0 …(7)
r2p(λ)=r 2s (λ)=1/2・r2(λ) …(8)
と仮定することができる。
式(11)及び式(12)から、内部散乱光の分光反射率r2(λ)は次の式で表される。
r2(λ)=[2r1s(λ)/(1−r1s(λ))]・(Ip(λ)/(Is(λ)−Ip(λ)) …(13)
分光測定装置100に入射する表面反射光の入射角(90-θ[deg.])から、表面散乱光のS偏光成分の反射率r1s(λ)の値を推定することができる(図6参照)。また、Ip(λ)及びIs(λ)の値は2次元受光アレイデバイス21の検出結果から求められる。従って、これらの値を式(13)に代入することにより、内部散乱光の分光反射率r2(λ)を求めることができ、この分光反射率r2(λ)から内部成分の分光吸収率(1−r2(λ))を求めることができる。従って、この内部成分の分光吸収率を用いて内部成分の分光特性を求めることができる。
太陽光の直接表面反射光が分光測定装置100に入射する条件で測定する場合も、分光測定装置100は、その受光軸(第1軸及び第2軸と直交する方向に延びる軸)と水平面のなす角度(俯角)がθ[deg.]になるように設置する。第1軸方向及び第2軸方向のいずれか水平方向となるように分光測定装置100を設置する。そして、太陽光の高度φが90-53=37[deg.]となる時間帯に測定を行う。これにより、分光測定装置100のレンズ11には、入射面(入射光と反射光を含む面)が海面に垂直で、且つ、反射角が53[deg.]の直接表面反射光が入射する。同時に、分光測定装置100のレンズ11には、前記表面反射光と同じ方向で海中から放出される内部散乱光が入射する。これら直接表面反射光及び内部散乱光は、レンズ11によって分割光学系と共通の共役面に集光され、多重スリット13、対物レンズ15、位相シフタ19、平凸面シリンドリカルレンズ17を経て2次元受光アレイデバイス21で干渉光の強度が検出された後、制御装置25における所定の演算処理によってスペクトルが得られる。
なお、以上の説明では海面が水平な平坦面であることとしたが、実際は、波によって海面は様々な方向の傾斜面から構成される。そのため、太陽光の高度φが37[deg.]となる時間帯であっても、海面で反射される表面反射光の入射角(反射角)は様々である。従って、分光測定装置100を上述した角度θ(37[deg.])以外の俯角で設置した場合でも表面反射光と内部散乱光を分光測定装置100に取り込むことができる。また、太陽光の高度φが37[deg.]以外の場合であっても、分光測定装置100の俯角を適宜の値に設定することにより、表面反射光と内部散乱光を分光測定装置100に取り込むことができる。このような場合、表面反射光はP偏光とS偏光を含むランダム偏光となるが、上述した計算式を用いることにより、内部成分の分光特性を求めることができる。
図10に示すように、第2実施形態に係る分光測定装置200は、分光光学系を結像型2次元フーリエ分光光学系から構成した点が第1実施形態と異なる。即ち、この分光測定装置200は、共役面結像光学系と、多重スリット113と、結像型2次元フーリエ分光光学系から構成されている。結像型2次元フーリエ分光光学系は、対物レンズ115、反射型位相シフタ30、結像レンズ117、検出部121、制御装置125から構成されている。検出部121は例えばCCDカメラから構成されている。
なお、本発明は上記した実施形態に限定されない。
多重スリット13の全ての透光部13を、被測定物の表面反射光に由来する偏光成分の通過を阻止し、内部散乱光に由来する偏光成分を透過させる光学素子から構成しても良い。例えば、ブリュースター角で表面反射光が分光測定装置に入射する条件で測定する場合は、全ての透光部を、P偏光成分を透過させ、S偏光成分を透過させない直線偏光板から構成する。この構成によれば、干渉光検出器が検出する干渉光から表面反射光を除くことができる。また、この構成においては、表面反射光の強度や分光特性に関する情報を分光光度計等を用いて予め取得しておくことにより、この情報を用いて内部散乱光のバックグラウンド補正を行うことができる。
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