JP2017155440A - 下部構造物と上部構造物との接続構造およびその施工方法 - Google Patents

下部構造物と上部構造物との接続構造およびその施工方法 Download PDF

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Abstract

【課題】積層ゴム等の中間装置の高さが変動しても、かかる高さの変動を基礎立ち上がり部の高さに見込む必要のない下部構造物と上部構造物との接続構造およびその施工方法を提供する。【解決手段】下部構造物と上部構造物との接続構造100は、基礎立ち上がり部90に設置された免震装置10と、それに設置された接続用仕口20と、それに接続される上部構造物50とを有している。接続用仕口20は、仕口下板21に立設された仕口下柱22、その上端面に設置された仕口中板23およびそれに立設された高さ調整ネジ棒95を具備する仕口下部材20Lと、仕口下柱22に対向した仕口上筒24を具備する仕口上部材20Uと、仕口上部材20Uに設置された仕口外部材30とを有し、仕口下柱22と仕口上筒24との間にモルタル(またはコンクリート)40が充填され、仕口外部材30に上部構造物50が接続されている。【選択図】図1

Description

本発明は下部構造物と上部構造物との接続構造およびその施工方法、特に、上面に中間装置が設置されている下部構造物と、少なくとも最下部が鉄骨構造である上部構造物とを接続した下部構造物と上部構造物との接続構造、および下部構造物と上部構造物との接続構造の施工方法に関する。
従来から、建築物の耐震性・免震性を確保するため、建築部を構成する下部構造物(下部基礎に相当する)と上部構造物との間に免震装置を設置した構造が知られている。例えば、上部構造物である高層建築物の最下層に、通し柱からの軸力と下弦梁からの地震時の水平力とが作用する上部基礎を設け、免震装置としての積層ゴムを下部構造物である下部基礎に設置し、上部基礎と免震装置との間に積層ゴムを配置した発明が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平11−293945号公報(第3−4頁、図1)
特許文献1に開示された発明(高層建築物の免震構造)は、通し柱のうち外周側の外柱に近い通し柱を下弦梁に接続されない断接柱に変更すると共に、断接梁の下端に斜材を設置して、外周側において、斜材の下端と外柱の下端とを上部基礎に連結したものである。このため、上部基礎と下部基礎(一般に、コンクリート基礎の上に設けられる「基礎立ち上がり部」)とに挟まれる積層ゴム(免震装置に同じ)の個数(上部基礎の個数に同じ)を減らすことができると共に、外柱に加わる長期軸力が格段に増大することから、外柱の直下に配設された積層ゴムに過大な引き抜き力が生じることもなく、各通し柱の分担する軸力に見合った適切な受圧面積を有する積層ゴムを配設することができるとしている。
しかしながら、特許文献1にのみならず、一般に、各通し柱の分担する軸力は相違することから、積層ゴムは受圧面積のみならず、高さ(ゴム板の積層数等)を適切に設定する必要がある。このため、積層ゴムの高さの変動に伴って、積層ゴムの上面および下面に上部基礎および下部基礎をそれぞれ直接接続するためには、積層ゴムの高さの変動に応じて、設置高さを微妙に変化させる必要がある。すなわち、通し柱毎の軸力の相違による積層ゴムの設計厚さの相違や積層ゴムの厚さの製造誤差などを、あらかじめ基礎立ち上がり部の高さに見込んでおく必要がある。そのため、基礎立ち上がり部の施工が煩雑になり、工期延長やコスト上昇を招くことになる。
本発明は、このような問題を解消するものであり、免震装置等の中間装置の高さが変動しても、かかる高さの変動を基礎立ち上がり部の高さに見込む必要のない下部構造物と上部構造物との接続構造およびその施工方法を提供することにある。
本発明に係る下部構造物と上部構造物との接続構造は、下部構造物の上面に設置され
た中間装置と、前記中間装置の上面に設置された接続用仕口と、前記接続用仕口に接続され、構造物梁および構造物柱を具備する上部構造物とを有し、
前記構造物梁は、構造物梁ウェブと、前記構造物梁ウェブの両側縁にそれぞれ固定された構造物梁下フランジおよび構造物梁上フランジとを具備し、
前記接続用仕口は、仕口下部材、仕口上部材および仕口外部材を具備し、
前記仕口下部材は、前記中間装置の上面に設置される仕口下板と、前記仕口下板に立設された仕口下柱とを具備し、
前記仕口上部材は、内側面が前記仕口下柱の外側面に対向し、下端面が前記仕口下板の上面との間に隙間を形成する仕口上筒と、前記仕口上筒の外側面に設置され、外側に突出した仕口ダイヤフラムと、前記仕口上筒の上面に設置された仕口上板とを具備し、
前記仕口外部材は、前記仕口上筒の外側面に接続された仕口ウェブと、前記仕口ダイヤフラムの外側面に接続された仕口下フランジと、前記仕口上板の外側面に接続された仕口上フランジと、前記仕口上板の上面に接続された仕口上柱とを具備し、
前記構造物梁ウェブは前記仕口ウェブに、前記構造物梁下フランジは前記仕口下フランジに、前記構造物梁上フランジは前記仕口上フランジに、前記構造物柱は前記仕口上柱に、それぞれ接続され、
前記仕口下柱の外側面と前記仕口上筒の内側面との間にモルタルまたはコンクリートが充填されていることを特徴とする。
また、前記仕口下柱の上面と前記仕口上板の下面との間にモルタルまたはコンクリートが充填されていることを特徴とする。
さらに、前記接続用仕口は、前記仕口下柱に立設され、前記仕口上板に形成された貫通孔を貫通する高さ調整ネジ棒と、前記高さ調整ネジ棒に螺合し、前記貫通孔を貫通不可能な高さ調整ナットとを具備することを特徴とする。
さらに、前記接続用仕口は、前記仕口上板に立設された高さ調整ナットと、前記高さ調整ナットに螺合し、前記仕口上板に形成された貫通孔を貫通して、前記仕口下柱に当接する高さ調整ボルトとを具備することを特徴とする。
さらに、前記隙間を覆い、前記モルタルまたはコンクリートの漏れを防止する漏れ防止手段を有することを特徴とする。
本発明に係る下部構造物と上部構造物との接続構造の施工方法は、上面に中間装置が設置された下部構造物と、構造物梁および構造物柱を具備する上部構造物とを接続用仕口を介して接続する、下部構造物と上部構造物との接続構造の施工方法であって、
前記構造物梁は、構造物梁ウェブと、前記構造物梁ウェブの両側縁にそれぞれ固定された構造物梁下フランジおよび構造物梁上フランジとを具備し、
前記接続用仕口は、仕口下部材、仕口上部材および仕口外部材を具備し、
前記仕口下部材は、前記中間装置の上面に設置可能な仕口下板と、前記仕口下板に立設された仕口下柱と、前記仕口下柱の上端面に設置された仕口中板と、前記仕口中板に立設された高さ調整ネジ棒と、前記高さ調整ネジ棒に螺合した高さ調整ナットとを具備し、
前記仕口上部材は、内側面が前記仕口下柱の外側面に対向可能で、下端面が前記仕口下板の上面との間に隙間を形成可能な仕口上筒と、前記仕口上筒の外側面に設置され、外側に突出した仕口ダイヤフラムと、前記仕口上筒の上面に設置された仕口上板と、前記仕口上板に形成され、前記高さ調整ネジ棒が貫通可能で、前記高さ調整ナットが貫通不可能な貫通孔とを具備し、
前記仕口外部材は、前記仕口上筒の外側面に接続された仕口ウェブと、前記仕口ダイヤフラムの外側面に接続された仕口下フランジと、前記仕口上板の外側面に接続された仕口上フランジと、前記仕口上板の上面に接続された仕口上柱とを具備し、
前記中間装置の下面を前記下部構造物の上面に当接して、前記中間装置を前記下部構造物に設置する工程と、
前記仕口下板の下面を前記中間装置の上面に当接して、前記仕口下部材を前記中間装置に設置する工程と、
前記仕口下板の下面と前記仕口上板の上面との距離が所定の距離になるように、前記高さ調整ナットの位置を調整する工程と、
前記仕口上筒の内側面を前記仕口下柱の外側面に対向させて、前記仕口上板を前記位置が調整されている高さ調整ナットに載置して、前記仕口上板を前記高さ調整ネジ棒に設置する工程と、
前記仕口下柱の外側面と前記仕口上筒の内側面との間にモルタルまたはコンクリートを充填する工程と、
前記構造物梁ウェブを前記仕口ウェブに、前記構造物梁下フランジを前記仕口下フランジに、前記構造物梁上フランジを前記仕口上フランジに、前記構造物柱を前記仕口上柱に、それぞれ接続する工程と、を有することを特徴とする。
本発明に係る下部構造物と上部構造物との接続構造は、下部構造物に設置された中間装置と、中間装置に設置された接続用仕口と、接続用仕口に接続される上部構造物とを有し、接続用仕口は、中間装置に当接した仕口下板および仕口下板に立設された仕口下柱を具備する仕口下部材と、仕口下柱に対向した仕口上筒を具備する仕口上部材と、仕口下柱と仕口上筒との間に充填されたモルタルまたはコンクリート(以後両者を代表して「モルタル」と呼ぶ)と、仕口上部材に設置され、上部構造物が接続される仕口外部材とを具備し、仕口下柱の下面と仕口上筒の上面との上下方向の距離を所定の距離にした状態(仮固定)で、仕口下柱と仕口上筒との間にモルタルを充填して、仕口上部材を仕口下部材に固定(本固定)することができる。
したがって、中間装置の高さが変動した場合でも、仕口下柱の下面と仕口上筒の上面との上下方向の距離を調整することによって、かかる高さの変動を吸収することができるから、かかる高さの変動に関わらず構造物梁上フランジを所定の高さ(位置)に配置することが可能になる。さらに、基礎立上がり部やコンクリート基礎の不陸等もこの仕組みの中で吸収でき、精度管理が容易になる。
また、本発明に係る下部構造物と上部構造物との接続構造の施工方法は、高さ調整ナットの位置を調整する工程と、仕口上板を高さ調整ネジ棒に設置する(仮固定する)工程と、仕口下柱の外側面と仕口上筒の内側面との間にモルタルを充填する(本固定する)工程とを有する。したがって、中間装置の高さが変動した場合でも、仕口下柱の下面と仕口上筒の上面との上下方向の距離を調整することによって、かかる高さの変動を吸収し、かかる高さの変動に関わらず構造物梁上フランジを所定の高さ(位置)に配置することが可能になる。
本発明の実施の形態1に係る下部構造物と上部構造物との接続構造を説明する側面図である。 本発明の実施の形態1に係る下部構造物と上部構造物との接続構造を説明するものであって、(a)は図1におけるA−A断面を示す断面図、(b)は図1におけるB−B断面を示す断面図、(c)は図1におけるC−C断面を示す断面である。 本発明の実施の形態2に係る下部構造物と上部構造物との接続構造の施工方法を説明するものであって、(a)は第1工程を示す側面図、(b)は第2工程および第3工程を示す側面図、(c)は第4工程を示す側面図である。 本発明の実施の形態2に係る下部構造物と上部構造物との接続構造の施工方法を説明するものであって、(a)は第5工程を示す側面図、(b)は第6工程を示す側面図である。 本発明の実施の形態3に係る下部構造物と上部構造物との接続構造を説明するものであって、補強リングタイプを示す側面図である。 本発明の実施の形態4に係る下部構造物と上部構造物との接続構造を説明するものであって、(a)は仕口上板における高さ位置外調整タイプを示す側面図、(b)は仕口ダイヤフラムにおける高さ位置外調整タイプを示す側面図である。
以下、発明を実施するための形態(以下、「実施の形態1」〜「実施の形態4」と称す)を、図面を参照しつつ説明する。なお、各図は模式的に描かれたものであって、本発明は図示された形態(部位の形状や個数等)に限定されるものではない。また、図面が煩雑になるのを避けるため、一部の部材や一部の符号の記載を省略する場合がある。
[実施の形態1]
図1および図2は本発明の実施の形態1に係る下部構造物と上部構造物との接続構造を説明するものであって、図1は側面図、図2の(a)は図1におけるA−A断面を示す断面図、図2の(b)は図1におけるB−B断面を示す断面図、図2の(c)は図1におけるC−C断面を示す断面である。なお、図2において、一部の部材(モルタル)の記載を省略している。
(接続構造)
図1および図2おいて、下部構造物と上部構造物との接続構造(以下「接続構造」と称す)100は、図示しないコンクリート基礎に設けられた基礎立ち上がり部(下部構造物に相当する)90の上面90aに設置された免震装置(中間装置に相当する)10と、免震装置10に設置された接続用仕口20と、接続用仕口20に接続された上部構造物(正確には、上部構造物の一部)50とを有している。以下、それぞれについて詳細に説明する。
(免震装置)
免震装置10は、地震発生時に変形して地震エネルギを吸収する筒状または柱状の免震装置変形部13と、免震装置変形部13の下端および上端にそれぞれ固定された円形の免震装置下板11および免震装置上板12とを具備している。
そして、免震装置下板11の下面が基礎立ち上がり部90の上面90aに当接した状態で、免震装置下板11に形成された図示しない貫通孔を、基礎立ち上がり部90に設置された設置ボルト91が貫通し、設置ボルト91に螺合する設置ナット92によって、免震装置下板11(免震装置10に同じ)は基礎立ち上がり部90に固定されている。
なお、本発明を、下部構造物を基礎立ち上がり部90にして、中間装置を免震装置10にして説明しているが、本発明はこれに限定されるものではない。下部構造物をRC構造の基礎立ち上がり部90に代えて、鋼製の基礎にしてもよい。また、本発明は免震装置10の構造を限定するものではなく、例えば、免震装置下板11と免震装置上板12との水平方向の相対的な移動を可能にする摺動機能ないし転動機能を具備するものであってもよい。さらに、免震装置下板11および免震装置上板12は正方形や八角形等であってもよい。
(接続用仕口)
接続用仕口20は、仕口下部材20Lと、仕口上部材20Uと、仕口外部材30とを具備している。
(仕口下部材)
仕口下部材20Lは、免震装置10の免震装置上板12に設置される仕口下板21と、仕口下板21に立設され筒状の仕口下柱22と、仕口下柱22の上端面に設置された仕口中板23と、仕口中板23に立設された高さ調整ネジ棒(アンカーに同じ)95と、高さ調整ネジ棒95に螺合する高さ調整ナット96および押えナット97とを具備している。
そして、仕口下板21および免震装置上板12にそれぞれ形成された図示しない貫通孔を貫通した連結ボルト93と、連結ボルト93に螺合する連結ナット94とによって、仕口下部材20Lは免震装置10に設置されている。
(仕口上部材)
仕口上部材20Uは、内側面24cが仕口下柱22の外側面22dに対向し、下端面が仕口下板21の上面との間に隙間Gを形成する仕口上筒24と、仕口上筒24の外側面24dに設置され、外側に突出した仕口ダイヤフラム25と、仕口中板23に対向し、仕口上筒24の上端面に設置された仕口上板26とを具備している。そして、仕口上板26には、モルタル40を充填するための貫通孔(以下「モルタル充填孔」と称す)27と、高さ調整ネジ棒95が貫通可能で、高さ調整ナット96および押えナット97が貫通不可能な図示しない貫通孔とが設けられている。
(仕口外部材)
仕口外部材30は、仕口上筒24の外側面24dに接続された仕口ウェブ34と、仕口ダイヤフラム25の外側面25dに接続された仕口下フランジ35と、仕口上板26の外側面26dに接続された仕口上フランジ36と、仕口上板26の上面26aに接続された仕口上柱37と、仕口下板21の上面と仕口上筒24の下端面との間に形成される隙間Gを覆う漏れ防止手段(以下「シール筒体」と称す)41とを具備している。このとき、仕口ウェブ34の両側縁に、仕口下フランジ35および仕口上フランジ36はそれぞれ固定され、かかる三者によって断面H字状の部材が形成されている。
なお、仕口ダイヤフラム25の内側面25cは、仕口上筒24の内側面24cから仕口下柱22の方向に突出した 「通しダイヤフラム」を示しているが、本発明はこれに限定するものではなく、仕口ダイヤフラム25の内側面25cが仕口上筒24の外側面24dに接続された「外ダイヤフラム」であってもよい。
(高さ調整ネジ棒)
高さ調整ネジ棒95は、仕口上板26に形成された図示しない貫通孔を貫通し、高さ調整ナット96および押えナット97は仕口上板26の上下面を挟持している。したがって、高さ調整ナット96の位置を調整することによって、仕口下板21の下面と仕口上板26の上面との距離、すなわち、基礎立ち上がり部90の上面90aと仕口上フランジ36との距離を調整することができる。また、高さ調整ネジ棒95は複数であるから、高さ調整ネジ棒95毎の高さ調整ナット96の位置を調整することによって、仕口上板26の水平度を高めることができる。
(モルタル)
モルタル40は、仕口下部材20Lと仕口上部材20Uとの間に充填されている。なお、本発明において、モルタルまたはコンクリートの両者を代表して「モルタル」と称している。
したがって、仕口下部材20Lと仕口上部材20Uとの間に作用する力、すなわち、下部構造物である基礎立ち上がり部90と上部構造物50との間に作用する力は、モルタル40を介して伝達される。すなわち、仕口上部材20U(あるいは仕口下部材20L)に作用する鉛直方向の力は、仕口下柱22の外側面22dと仕口上筒24の内側面24cとの間に充填されているモルタル40の剪断と、仕口中板23の上面と仕口上板26の下面との間に充填されているモルタル40の圧縮とによって、仕口上部材20Uから仕口下部材20Lに(あるいは仕口下部材20Lから仕口上部材20Uに)伝達される。
そして、シール筒体(漏れ防止手段に相当する)41が配置されているから、充填時に、モルタル充填孔27から充填されたモルタル40が隙間Gから流逸することはない。
なお、漏れ防止手段は、模式的に図示されたシール筒体41(例えば鋼製や紙製)に限定されるものではなく、仕口上筒24の内側面24cに設置され、仕口下柱22の外側面22dに液密的に当接したグラウトシール(グラウトプルーフ、図6の(a)参照)や、仕口下柱22の外側面22d、仕口上筒24の内側面24cおよび仕口下板21の上面に液密的に当接したシールスポンジ(図6の(b)参照)等であってもよい。また、シール筒体41を仕口上筒24の内側面24cに当接するように配置してもよい(図5参照)。
さらに、剪断力の伝達をより確実にするため、仕口下柱22の外側面22dおよび仕口上筒24の内側面24cにそれぞれ突条ないし突起を設けてもよい(図示しない)。
(上部構造物)
上部構造物50は、下端部に構造物梁51および図示しない構造物柱を具備している。
構造物梁51は断面H字状であって、構造物梁ウェブ54と、梁ウェブの両側縁にそれぞれ固定された構造物梁下フランジ55および構造物梁上フランジ56とを具備している。構造物梁ウェブ54は連結手段(スプライスプレート等)64を介して仕口ウェブ34に、構造物梁下フランジ55は連結手段(スプライスプレート等)65を介して仕口下フランジ35に、構造物梁上フランジ56は連結手段(スプライスプレート等)66を介して仕口上フランジ36に、それぞれ接続されている。また、図示しない構造物柱は仕口上柱37に接続されている。
(作用効果)
以上のように、接続用仕口20自体の高さ(仕口下板21の下面と仕口上板26の上面との距離に同じ)は、高さ調整ナット96の位置を調整することによって容易に変更可能になっている。したがって、免震装置10の高さ(免震装置下板11の下面と免震装置上板12の上面との距離に同じ)が変動した場合でも、かかる高さの変動を吸収することが可能になり、基礎立ち上がり部90の上面90aと仕口上板26の上面(仕口上フランジ36の位置に同じ)との距離を一定の距離にすることできる。
よって、免震装置10の高さの変動にかかわりなく、構造物梁51(構造物梁上フランジ56に尾内)を一定の位置(設計された位置に同じ)に配置することができる。
なお、以上は、基礎立ち上がり部90の上面90aと仕口上板26の上面との距離を一定の距離にすることとしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、基礎立ち上がり部90の上面90aの高さ(位置)が、基準とした高さ(設計された位置に同じ)から偏位している場合には、接続用仕口20自体の高さを、免震装置10の高さの偏位量に、基礎立ち上がり部90の上面90aの偏位量を加えた(または減じた)合計の偏位量を相殺するように調整することになる。
以上は、免震装置上板12と仕口下板21とを連結ボルト93および連結ボルト94によって連結しているが、本発明はこれに限定するものではなく、例えば、免震装置上板12の上面と仕口下板21の下面とを接着剤によって接着してもよい。
[実施の形態2]
図3および図4は本発明の実施の形態2に係る下部構造物と上部構造物との接続構造の施工方法を説明するものであって、図3の(a)は第1工程を示す側面図、図3の(b)は第2工程および第3工程を示す側面図、図3の(c)は第4工程を示す側面図、図4の(a)は第5工程を示す側面図、図4の(b)は第6工程を示す側面図である。なお、実施の形態1と同じ部位については同じ名称および符号を付し、説明を省略する。以下、各工程について説明する。
(接続用仕口の製作)
施工現場における施工に先立って、予め工場において、接続用仕口20を形成する仕口下部材20L、仕口上部材20Uおよび仕口外部材30がそれぞれ製作される
すなわち、免震装置10の上面に設置される仕口下板21を用意して、仕口下板21に仕口下柱22を立設し、仕口下柱22の上端面に仕口中板23を設置し、仕口中板23に高さ調整ネジ棒95を設置し、高さ調整ネジ棒95に高さ調整ナット96および押えナット97を螺合して仕口下部材20Lを形成する。なお、高さ調整ネジ棒95は水平方向精度を確保するために施工現場において溶接等により設置してもよい。
また、内側面24cが仕口下柱22の外側面22dに対向可能で、下端面が仕口下板21の上面との間に隙間Gを形成可能な仕口上筒24を用意して、仕口上筒24の外側面24dに、外側に突出する仕口ダイヤフラム25を設置し、仕口上筒24の上面に仕口上板26を設置して、仕口上部材20Uを形成する。そして、仕口上板26にはモルタル40を充填するための貫通孔であるモルタル充填孔27が形成され、高さ調整ネジ棒95が貫通可能で高さ調整ナット96および押えナット97が貫通不可能な図示しない貫通孔が形成されている。
さらに、仕口上筒24の外側面24dに仕口ウェブ34を接続し、仕口ダイヤフラム25の外側面25dに仕口下フランジ35を接続し、仕口上板26の外側面26dに仕口上フランジ36を接続し、仕口上板26の上面26aに仕口上フランジ36を接続して仕口外部材30を形成する。以上によって、接続用仕口20を製作する。
(S1:免震装置の設置)
図3の(a)において、免震装置下板11の下面を基礎立ち上がり部90の上面90aに当接して、免震装置10を基礎立ち上がり部90に設置する(第1工程)。すなわち、免震装置下板11に形成された図示しない貫通孔に、基礎立ち上がり部90に設置された設置ボルト91を貫通し、設置ナット92を設置ボルト91に螺合して、免震装置下板11を基礎立ち上がり部90の上面90aに押し付ける。
(S2およびS3:仕口下部材の設置および高さ調整)
図3の(b)において、仕口下板21の下面を免震装置上板12の上面に当接して、仕口下部材20Lを免震装置10に設置する(第2工程)。すなわち、仕口下板21および免震装置上板12に形成されている図示しない貫通孔に連結ボルト93を通し、連結ボルト93に連結ナット94を螺合する。
そして、基礎立ち上がり部90の上面90aと仕口上板26の上面26aとの距離が所定の距離(設計された距離)になるように高さ調整ナット96の位置を調整する(第3工程)。
(S4:仕口上部材の仮固定)
図3の(c)において、仕口上部材20Uを仕口下部材20Lに仮固定する(第4工程)。すなわち、仕口上筒24の内側面24cを仕口下柱22の外側面22dに対向させて、高さ調整ネジ棒95を仕口上板26に形成されている図示しない貫通孔に貫通させ、仕口上板26の下面を高さ調整されている高さ調整ナット96に載置し、押えナット97で仕口上板26の上面を押し付ける。
(S5:仕口上部材の本固定)
図4の(a)において、仕口下部材20Lと仕口上部材20Uとを本固定する(第5工程)。すなわち、隙間Gを塞ぐシール筒体41を、仕口下柱22の外側面22dと仕口下板21の上面とに当接させ、仕口下柱22の外側面22dと仕口上筒24の内側面24cとの間に、モルタル40を充填する。このとき、モルタル40はモルタル充填孔27から充填され、モルタル40は仕口中板23の上面と仕口上板26との下面との間にも充填される。なお、シール筒体41が設置されているから、モルタル40が隙間Gから流逸することはない。
(S6:上部構造物の接続)
図4の(b)において、上部構造物50を接続用仕口20に接続する(第6工程)。すなわち、構造物梁ウェブ54を連結手段(スプライスプレート等)64を介して仕口ウェブ34に、構造物梁下フランジ55を連結手段(スプライスプレート等)65を介して仕口下フランジ35に、構造物梁上フランジ56を連結手段(スプライスプレート等)66を介して仕口上フランジ36にそれぞれ接続する。また、図示しない構造物柱を仕口上柱37に接続する。
(作用効果)
以上のように、免震装置10に高さの変動があっても、接続用仕口20はかかる高さの変動を吸収して、基礎立ち上がり部90の上面90aと仕口上板26の上面との距離(仕口上フランジ36の位置に同じ)を、一定の距離(設計された距離)にすることができる。
なお、以上は、基礎立ち上がり部90の上面90aと仕口上板26の上面との距離を一定の距離にすることとしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、基礎立ち上がり部90の上面90aの高さ(位置)が、基準とした高さ(設計された位置に同じ)から偏位している場合には、接続用仕口20自体の高さを、免震装置10の高さの偏位量に、基礎立ち上がり部90の上面90aの偏位量を加えた(または減じた)合計の偏位量を相殺するように調整することになる。
なお、以上は、仕口上部材を本固定する工程(S5)の後に、上部構造物を接続する工程(S6)を実施しているが、本発明はこれに限定するものではなく、仕口上部材を仮固定する工程(S4)の後、まず、上部構造物を接続する工程(S6)を実施し、最後に、仕口上部材を本固定する工程(S5)を実施してもよい。
[実施の形態3]
図5は本発明の実施の形態3に係る下部構造物と上部構造物との接続構造を説明するものであって、補強リングタイプを示す側面図である。なお、実施の形態2における第4工程に相当する工程におけるものであって、実施の形態1と同じ部位については同じ名称および符号を付し、説明を省略する。
(補強リングタイプ)
図5の(a)において、下部構造物と上部構造物との接続構造(以下「接続構造」と称す)200は、仕口下部材20Lの仕口下柱22の外側面22dに、補強外周リング42が設置されている。したがって、モルタル40に作用する剪断力は、仕口下柱22の外側面22dと仕口上筒24の内側面24cとの間でより確実に伝達される。なお、補強外周リング42に代えて、外側面22dに断続した突起を設けてもよい、さらに、仕口上筒24の内側面24cに補強内周リングや断続した突起(図示しない)を設けてもよい。
また、漏れ防止手段としてシール筒体41が仕口上筒24の内側面24cと仕口下板21の上面に当接するように配置され、モルタル40(図示しない)の流逸が防止されているが、漏れ防止手段の形態や配置位置は、これに限定されるものではない。
[実施の形態4]
図6は本発明の実施の形態4に係る下部構造物と上部構造物との接続構造を説明するものであって、(a)は仕口上板における高さ位置外調整タイプを示す側面図、(b)は仕口ダイヤフラムにおける高さ位置外調整タイプを示す側面図である。なお、実施の形態2における第4工程に相当する工程におけるものであって、実施の形態1と同じ部位については同じ名称および符号を付し、説明を省略する。
(仕口上板における高さ位置外調整タイプ)
図6の(a)において、下部構造物と上部構造物との接続構造(以下「接続構造」と称す)300は、高さ調整ネジ棒95が撤去され、仕口上板26に形成された図示しない貫通孔の位置において、高さ調整ナット96が仕口上板26の上面26aに固定されている。そして、高さ調整ネジ棒95に代えて、高さ調整ボルト98が高さ調整ナット96に螺合している。
したがって、高さ調整ナット96の位置を調整する第3工程(実施の形態2参照)は、高さ調整ナット96に代えて、基礎立ち上がり部90の上面90aと仕口上板26の上面26aとの距離が所定の距離(設計された距離)になるように高さ調整ボルト98の位置を調整することになる。また、仕口上部材20Uを仕口下部材20Lに仮固定する第4工程(実施の形態2参照)は、仕口上筒24の内側面24cを仕口下柱22の外側面22dに対向させて、高さ調整ボルト98の先端(下端)を、仕口中板23に当接することになる。
なお、高さ調整ボルト98に押えナット97を螺合して、押えナット97で高さ調整ナット96を押し付けることによって、高さ調整ボルト98の回転を防止してもよい
そうすると、仕口上筒24の内側面24cを仕口下柱22の外側面22dに対向させた状態、すなわち、仕口上部材20Uを仕口下部材20Lに被せた状態で、仕口下部材20Lの外側において高さ調整ボルト98の位置を調整(あるいは微調整)することが可能になる。
なお、漏れ防止手段としてグラウトシール(グラウトプルーフに同じ)43が仕口上筒24の内側面24cに設置され、グラウトシール43の先端が仕口下柱22の外側面22dに液密的に当接している。したがって、モルタル40(図示しない)の流逸が防止されているが、モルタル40(図示しない)の流逸を防止する手段はグラウトシール43に限定されるものではない。
(仕口ダイヤフラムにおける高さ位置外調整タイプ)
図6の(b)において、下部構造物と上部構造物との接続構造(以下「接続構造」と称す)400は、接続構造100における仕口中板23が撤去され、高さ調整ネジ棒95は仕口中板23に代えて仕口下板21に立設されている。そして、高さ調整ネジ棒95は仕口ダイヤフラム25に形成された図示しない貫通孔を貫通している。
したがって、仕口下部材20Lと仕口上部材20Uとの仮固定(第4工程)は、第3行程において高さ調整ネジ棒95を、仕口ダイヤフラム25に形成されている図示しない貫通孔に通して、仕口ダイヤフラム25の下面を高さ調整されている高さ調整ナット96に載置し、押えナット97で仕口ダイヤフラム25の上面を押し付けることになる。
そうすると、仕口上筒24の内側面24cを仕口下柱22の外側面22dに対向させた状態、すなわち、仕口上部材20Uを仕口下部材20Lに被せた状態で、仕口下部材20Lの外側において高さ調整ナット96の位置を調整(あるいは微調整)することが可能になる。
なお、免震装置上板12の下面と仕口下板21の上面とは、図示しない接着剤によって接着されているが、接続構造100と同様に、連結ボルト93および連結ボルト94によって、免震装置上板12と仕口下板21とを連結してもよい。
また、漏れ防止手段としてシールスポンジ44が、仕口下板21の外側面、仕口上筒24の内側面24cおよび仕口下板21の上面に、それぞれ液密的に当接するように配置されている。したがって、モルタル40(図示しない)の流逸が防止されているが、モルタル40(図示しない)の流逸を防止する手段はシールスポンジ44に限定するものではない。
以上、本発明を実施の形態をもとに説明した。この実施の形態は例示であり、それらの各構成要素及びその組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。当然、下部構造物や中間装置はそれぞれ、フーチングや免震装置に限定されるものではない。
本発明は以上であるから、下部構造と上部構造との間に各種機能を有する中間装置が配置される、下部構造物と上部構造物との接続構造およびその施工方法として広く利用することができる。
10 :免震装置
11 :免震装置下板
12 :免震装置上板
13 :免震装置変形部
20 :接続用仕口
20L:仕口下部材
20U:仕口上部材
21 :仕口下板
22 :仕口下柱
22d:外側面
23 :仕口中板
24 :仕口上筒
24c:内側面
24d:外側面
25 :仕口ダイヤフラム
25c:内側面
25d:外側面
26 :仕口上板
26a:上面
26d:外側面
27 :モルタル充填孔
30 :仕口外部材
34 :仕口ウェブ
35 :仕口下フランジ
36 :仕口上フランジ
37 :仕口上柱
40 :モルタル
41 :シール筒体(漏れ防止手段)
42 :補強外周リング
43 :グラウトシール(漏れ防止手段)
44 :シールスポンジ(漏れ防止手段)
50 :上部構造物
51 :構造物梁
54 :構造物梁ウェブ
55 :構造物梁下フランジ
56 :構造物梁上フランジ
90 :基礎立ち上がり部
90a:上面
91 :設置ボルト
92 :設置ナット
93 :連結ボルト
94 :連結ナット
95 :高さ調整ネジ棒
96 :高さ調整ナット
97 :押さえナット
98 :高さ調整ボルト
100 :下部構造物と上部構造物との接続構造(接続構造)
200 :下部構造物と上部構造物との接続構造(接続構造)
300 :下部構造物と上部構造物との接続構造(接続構造)
400 :下部構造物と上部構造物との接続構造(接続構造)
G :隙間

Claims (6)

  1. 下部構造物の上面に設置された中間装置と、前記中間装置の上面に設置された接続用仕口と、前記接続用仕口に接続され、構造物梁および構造物柱を具備する上部構造物とを有し、
    前記構造物梁は、構造物梁ウェブと、前記構造物梁ウェブの両側縁にそれぞれ固定された構造物梁下フランジおよび構造物梁上フランジとを具備し、
    前記接続用仕口は、仕口下部材、仕口上部材および仕口外部材を具備し、
    前記仕口下部材は、前記中間装置の上面に設置される仕口下板と、前記仕口下板に立設された仕口下柱とを具備し、
    前記仕口上部材は、内側面が前記仕口下柱の外側面に対向し、下端面が前記仕口下板の上面との間に隙間を形成する仕口上筒と、前記仕口上筒の外側面に設置され、外側に突出した仕口ダイヤフラムと、前記仕口上筒の上面に設置された仕口上板とを具備し、
    前記仕口外部材は、前記仕口上筒の外側面に接続された仕口ウェブと、前記仕口ダイヤフラムの外側面に接続された仕口下フランジと、前記仕口上板の外側面に接続された仕口上フランジと、前記仕口上板の上面に接続された仕口上柱とを具備し、
    前記構造物梁ウェブは前記仕口ウェブに、前記構造物梁下フランジは前記仕口下フランジに、前記構造物梁上フランジは前記仕口上フランジに、前記構造物柱は前記仕口上柱に、それぞれ接続され、
    前記仕口下柱の外側面と前記仕口上筒の内側面との間にモルタルまたはコンクリートが充填されていることを特徴とする下部構造物と上部構造物との接続構造。
  2. 前記仕口下柱の上面と前記仕口上板の下面との間にモルタルまたはコンクリートが充填されていることを特徴とする請求項1記載の下部構造物と上部構造物との接続構造。
  3. 前記接続用仕口は、前記仕口下柱に立設され、前記仕口上板に形成された貫通孔を貫通する高さ調整ネジ棒と、前記高さ調整ネジ棒に螺合し、前記貫通孔を貫通不可能な高さ調整ナットとを具備することを特徴とする請求項1または2記載の下部構造物と上部構造物との接続構造。
  4. 前記接続用仕口は、前記仕口上板に立設された高さ調整ナットと、前記高さ調整ナットに螺合し、前記仕口上板に形成された貫通孔を貫通して、前記仕口下柱に当接する高さ調整ボルトとを具備することを特徴とする請求項1または2記載の下部構造物と上部構造物との接続構造。
  5. 前記隙間を覆い、前記モルタルまたはコンクリートの漏れを防止する漏れ防止手段を有することを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の下部構造物と上部構造物との接続構造。
  6. 上面に中間装置が設置された下部構造物と、構造物梁および構造物柱を具備する上部構造物とを接続用仕口を介して接続する、下部構造物と上部構造物との接続構造の施工方法であって、
    前記構造物梁は、構造物梁ウェブと、前記構造物梁ウェブの両側縁にそれぞれ固定された構造物梁下フランジおよび構造物梁上フランジとを具備し、
    前記接続用仕口は、仕口下部材、仕口上部材および仕口外部材を具備し、
    前記仕口下部材は、前記中間装置の上面に設置可能な仕口下板と、前記仕口下板に立設された仕口下柱と、前記仕口下柱の上端面に設置された仕口中板と、前記仕口中板に立設された高さ調整ネジ棒と、前記高さ調整ネジ棒に螺合した高さ調整ナットとを具備し、
    前記仕口上部材は、内側面が前記仕口下柱の外側面に対向可能で、下端面が前記仕口下板の上面との間に隙間を形成可能な仕口上筒と、前記仕口上筒の外側面に設置され、外側に突出した仕口ダイヤフラムと、前記仕口上筒の上面に設置された仕口上板と、前記仕口上板に形成され、前記高さ調整ネジ棒が貫通可能で、前記高さ調整ナットが貫通不可能な貫通孔とを具備し、
    前記仕口外部材は、前記仕口上筒の外側面に接続された仕口ウェブと、前記仕口ダイヤフラムの外側面に接続された仕口下フランジと、前記仕口上板の外側面に接続された仕口上フランジと、前記仕口上板の上面に接続された仕口上柱とを具備し、
    前記中間装置の下面を前記下部構造物の上面に当接して、前記中間装置を前記下部構造物に設置する工程と、
    前記仕口下板の下面を前記中間装置の上面に当接して、前記仕口下部材を前記中間装置に設置する工程と、
    前記仕口下板の下面と前記仕口上板の上面との距離が所定の距離になるように、前記高さ調整ナットの位置を調整する工程と、
    前記仕口上筒の内側面を前記仕口下柱の外側面に対向させて、前記仕口上板を前記位置が調整されている高さ調整ナットに載置して、前記仕口上板を前記高さ調整ネジ棒に設置する工程と、
    前記仕口下柱の外側面と前記仕口上筒の内側面との間にモルタルまたはコンクリートを充填する工程と、
    前記構造物梁ウェブを前記仕口ウェブに、前記構造物梁下フランジを前記仕口下フランジに、前記構造物梁上フランジを前記仕口上フランジに、前記構造物柱を前記仕口上柱に、それぞれ接続する工程と、
    を有することを特徴とする下部構造物と上部構造物との接続構造の施工方法。
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