JP2017154878A - 給紙装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】レジスト搬送後の用紙の搬送ジャムを防止すること。
【解決手段】用紙搬送方向下流側に位置する軸部26bを支点として上下方向に揺動自在な支持部材26aに対し、上側ガイド板24と下側ガイド板25が組み付けられており、軸部26bを支点として支持部材26aを上又は下方向に揺動させると、上側ガイド板24の開口24aから突出する上側ローラ21aの突出量を調整するとともに、この支持部材26aの上下方向の揺動に際し、上側ガイド板24の屈曲部24bの先端位置も連れて移動される。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば印刷装置の給紙手段として搭載され、給紙台に積載された用紙束から一枚ずつ用紙を取り出して印刷部に給紙する給紙装置に関するものである。
従来より、例えばインクジェット記録装置、孔版印刷装置、複写機、レーザプリンタなどの印刷装置に搭載され、被印刷媒体となる用紙を給紙ローラで一枚ずつ搬送して所定のタイミングで印刷部に給紙する給紙装置として、下記特許文献1に開示される装置が知られている。
この給紙装置は、給紙ローラと捌き板を備えた一次給紙機構と、後段の印刷部に用紙を搬送する際の斜行補正を行うレジストローラ対を備えた二次給紙機構とで概略構成され、一次給紙機構によって給紙台に積載した用紙を1枚に分離した後、用紙搬送方向に所定量だけ用紙を搬送させてレジストローラ対に用紙の先端を突き当てて弛みを発生させることで斜行補正を行い、印刷タイミングに合わせて後段の印刷部に用紙を搬送している。
特開2010−89910号公報
特許文献1を含む従来の給紙装置では、一次給紙機構から搬送された用紙がレジストローラ対のニップ点に向かわず、上側ローラのローラ面に突き当たることがある。用紙の先端が上面ローラに突き当たることで用紙先端に角折れが生じ、この折れ部分が搬送中に引っ掛かり搬送不良の原因となっている。
このような用紙の突き当たりは、一次給紙機構と二次給紙機構との配置関係により用紙の進入角度が上側ローラのローラ面に向かっていることが原因とされるが、用紙の搬進入角度の問題以外にも、レジストローラ対を構成する上側ローラが、搬送時に適度なグリップ力が得られるゴム製であるため、上側ローラに衝突した際、ゴムの摩擦力によって用紙先端がその場に留まってしまうことも原因となっている。
そこで、本願出願人は、上記問題を解決するため、図6(a)に示すように二次給紙機構の上側ガイド板における上側ローラの配置位置と同位置に形成された開口部分の用紙搬送方向上流側端部を所定角度下方に屈曲させた屈曲部を設け、進入する用紙の先端を下方へと案内して上側ローラへの突き当たりを抑制している。また、仮に下側ローラに突き当たったとしても、下側ローラは上側ローラと比べて比較的摩擦力の小さいプラスチック製であるため、その表面に沿ってニップ点まで搬送されることになる。
しかしながら、印刷媒体の種類、特に印刷媒体としての用紙が薄紙の場合は紙自体のコシが弱いため、図6(b)に示すように、屈曲部に突き当たってレジストローラのニップ点に到達した際に、用紙における屈曲部に突き当たった部分とそれ以外の部分とが用紙幅方向(図中左右方向)に沿って変形して波打ってしまうことがある。そして、波打った状態の用紙がレジストローラ対で搬送されると、二次給紙機構の後段に配置されるガイドローラによって押圧されてZ形状の折れとなってしまうという問題があった。Z折れの発生に伴い損紙が発生するため、印刷コストの上昇につながるという問題があり、さらに、ガイドローラの後段に変形検知センサが備えられている装置では、このセンサによってZ折れが検知されることで、印刷処理が停止してしまうため、生産性の低下につながるという問題があった。
そこで、本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、斜行補正時における用紙の変形を抑制して良好な搬送処理を実現することのできる給紙装置を提供することを目的とするものである。
上記した目的を達成するため、本発明に係る第1の態様は、用紙搬送方向と直交する用紙幅方向に沿って所定間隔を空けて並設される複数のローラからなる上側ローラと、該上側ローラに対向する位置に設置される下側ローラとを有するレジストローラ対と、
前記上側ローラの一部を下方に突出させる開口と、該開口の用紙搬送方向上流側端部を所定角度下方に屈曲して用紙を前記下側ローラに向けて案内する屈曲部とが形成され、前記用紙の搬送方向を上側から規制する上側ガイド板と、
前記レジストローラ対と前記上側ガイド板との少なくとも何れか一方の位置を移動させ、前記上側ローラの前記開口からの突出量を調整する調整手段と、
を備えることを特徴とする、給紙装置である。
本発明に係る第2の態様は、第1の態様に係る給紙装置において、前記用紙の搬送方向を下側から規制する下側ガイド板をさらに備え、
前記調整手段は、前記上側ガイド板と前記下側ガイド板とが組み付けられた支持部材が、前記上側ローラの用紙搬送方向下流側に位置する軸部を支点として上下方向に揺動自在に設けられてなることを特徴とする、給紙装置である。
本発明に係る第3の態様は、第2の態様に係る給紙装置において、前記軸部に回転力を伝達して前記支持部材を所定方向に揺動させる駆動手段と、
前記上側ローラの前記開口からの突出量が前記用紙の給紙方向に応じた突出量となるように、前記駆動手段の駆動量を制御する制御部と、
を備えたことを特徴とする、給紙装置である。
第1の態様や第2の態様に係る給紙装置によれば、上側ガイド板から突出する上側ローラの位置を調整することが可能であるため、適切な位置に調整することにより、上側ローラや屈曲部に対する用紙の有害な突き当たりを抑制することができる。特に、薄紙を使用した際に発生しやすい現象である斜行補正時における用紙幅方向に沿って波打つ状態となるのを防止することができ、用紙幅方向に波打った状態で次のステップへ搬送されることがなくなる。また、この給紙装置をレジストローラ対の後段にガイドローラを備える装置に適用した場合には、ガイドローラによって押え付けられて発生するZ折れを防止することが可能となる。
第3の態様に係る給紙装置によれば、制御部が軸部に動力を伝達する駆動手段を制御して、給紙方向に応じた支持部材の位置調整を自動で行うことができため、例えば印刷装置が印刷ジョブ毎に給紙経路を頻繁に変更するような使用形態の場合に調整手段による調整処理の手間を省くことができる。
本発明の給紙装置の概略構成を示す図である。 同装置において第1給紙経路から給紙される用紙に対するガイド調整機構の揺動位置調整を実施したときの一例を示す図である。 同装置において第2給紙経路から給紙される用紙に対するガイド調整機構の揺動位置調整を実施したときの一例を示す図である。 同装置において第3給紙経路から給紙される用紙に対するガイド調整機構の揺動位置調整を実施したときの一例を示す図である。 同給紙装置の他の形態例を示す概略構成を示す図である。 (a)は従来の給紙装置におけるレジストローラ対近傍を示す概略構成図であり、(b)は(a)の構成を備えた給紙装置においてレジストローラ対に薄紙が突き当たった状態を用紙幅方向からみたときの概略構成図である。
以下、本発明を実施するための形態について、添付した図面を参照しながら詳細に説明する。また、この実施の形態によって本発明が限定されるものではなく、この形態に基づいて当業者などにより考え得る実施可能な他の形態、実施例及び運用技術などは全て本発明の範疇に含まれるものとする。
本実施形態の給紙装置1は、図示しない印刷装置(インクジェット記録装置、孔版印刷装置、複写機、レーザプリンタ、MFP(Multifunction Peripheral)など)の印刷部に被印刷媒体となる用紙を供給する給紙部として搭載される。
また、本実施形態において、給紙装置1に供給される用紙を搬送する給紙経路Rは、図1に示すように、印刷装置の上側給紙台(図示せず)に載置される新規の用紙又は両面印刷時に反転経路(図示せず)を経由して再給紙される印刷済みの用紙を後述する二次給紙機構20に向けて上方から給紙するための経路である「第1給紙経路R1」と、後述する一次給紙機構10によって搬送される印刷装置の外部給紙台(図示せず)に載置された新規の用紙を二次給紙機構20に向けて略水平に給紙するための経路である「第2給紙経路R2」と、印刷装置内部に設けられた複数の給紙トレイ(図示せず)から新規の用紙を二次給紙機構20に向けて下方から給紙するための経路である「第3給紙経路R3」の3経路からなる。用紙は、印刷ジョブの内容や設置環境に応じてこれら3つの経路の中から適宜選択された給紙経路Rを通って二次給紙機構20に給紙される。
なお、本明細書において、各給紙経路R1〜R3経由して給紙される用紙を二次給紙機構20が後段の印刷部に搬送する方向(各図における左右方向)を「用紙搬送方向」とし、この用紙搬送方向と直交する用紙の幅方向(各図における紙面の手前/奥行き方向)を「用紙幅方向」とし、用紙搬送方向と鉛直方向に直交する方向(各図における上下方向)を「上下方向」としてそれぞれ定義する。
図1に示すように、給紙装置1は、印刷装置の印刷部(図示せず)に用紙を供給(給紙)する装置であり、一次給紙機構10と、二次給紙機構20と、制御部30とで概略構成されている。
−一次給紙機構−
一次給紙機構10は、給紙台11と、給紙ローラ12と、給紙モータ13と、捌き板14とで構成されている。
給紙台11は、多数枚の用紙(用紙束)を積載する昇降機能を備えた台である。給紙台11は、積載された用紙束における最上位の用紙の紙面が給紙ローラ12のローラ面と常に接するように、制御部30の制御により昇降制御される。
給紙ローラ12は、給紙台11の上側に配置され、給紙台11に積載された用紙を一枚ずつ取り出すスクレーパローラ12aと、スクレーパローラ12aで取り出された用紙を一枚ずつ捌いてレジストローラ対21に向けて搬送するピックアップローラ12bとで構成されている。
給紙ローラ12は、制御部30の制御によって駆動する給紙モータ13の駆動力により回転し、レジストローラ対21によって用紙を搬送する時点で給紙ローラ12の駆動を停止させ、用紙の移動に合わせて連れ回りする構造となっている。また、ピックアップローラ12bと用紙束の上面との間には所定の間隙が設けられている。
捌き板14は、スクレーパローラ12aにより搬送された用紙を一枚ずつ搬送するようにピックアップローラ12bと協働して用紙を捌くためのものであり、搬送方向に沿って所定角度傾斜した状態でピックアップローラ12bのローラ面に下方から圧接して設けられている。
また、給紙モータ13の回転軸には、該モータの回転角度を検出し、回転角度に応じたパルス信号を発生するエンコーダ(図示せず)が設けられている。エンコーダで発生したパルス信号は、給紙ローラ12が搬送した用紙の搬送量を示す情報に相当し、給紙ローラ12の搬送量を制御するために使用する。
−二次給紙機構−
二次給紙機構20は、一次給紙機構10よりも用紙搬送方向下流側に配置され、レジストローラ対21と、レジストモータ22と、用紙検出センサ23と、上側ガイド板24と、下側ガイド板25と、ガイド調整機構26とで構成されている。
二次給紙機構20は、各給紙経路R1〜R3の何れかを通って搬送された用紙の搬送方向を上側ガイド板24と下側ガイド板2でレジストローラ対21まで案内し、用紙の先端をレジストローラ対21に当接させて所定量弛ませることで斜行補正を行う。斜行補正された用紙は、所定の作動周期(例えば印刷タイミング)で印刷部へと搬送される。
この印刷部では、搬送ベルト直下に設置された吸引ファンの吸引作用等を使って用紙を搬送ベルト上に吸着固定した状態で印刷処理が実行される。用紙を搬送ベルト上に確実に吸着させるため、印刷手段の上流側にガイドローラを設け、搬送されてきた用紙がガイドローラと搬送ベルトに挟み込まれながら搬送されるようになっている。
レジストローラ対21は、所定のグリップ力を有するゴム製の上側ローラ21aと、ローラ面が滑らかなプラスチック製の下側ローラ21bとを上下に対向させて配置している。上側ローラ21aと下側ローラ21bは、それぞれ複数のローラを用紙幅方向に沿って所定間隔を空けて並列した構成となっている。レジストローラ対21は、各給紙経路R1〜R3の何れかから給紙された用紙がニップ点に突き当てられた後、レジストモータ22の駆動力により所定の作動周期で印刷部に向けて用紙を搬送する。用紙は、レジストローラ対21に突き当たって所定量の弛みが発生することで斜行補正される。
用紙検出センサ23は、例えば投光部と受光部を有する光学式センサであり、一次給紙機構10とレジストローラ対21との間に配置される。用紙検出センサ23は、給紙ローラ12からレジストローラ対21に向けて搬送される用紙の先端を検出すると、その検出信号を制御部30に出力する。
上側ガイド板24は、図1に示すように、用紙の搬送方向を上側(用紙表面側)から規制する。上側ガイド板24は、特に第1給紙経路R1から給紙される用紙がスムーズにレジストローラ対21に向けて搬送されるように、用紙受け入れ側の端部が第1給紙経路Raに向かって上方向に湾曲している。また、上側ガイド板24は、この湾曲部分の終端からレジストローラ対21の用紙搬送方向下流側に向かって、下側ガイド板25とで形成される搬送経路が用紙搬送に適した間隔となるように下側ガイド板25と略平行に延設されている。
また、上側ガイド板24は、上側ローラ21aのローラ面の一部を該ガイド板24の下方に露出させるための開口24aが、上側ローラ21aの配置位置及びローラ形状に合わせて複数形成されている。
さらに、開口24aにおける上側ローラ21aの用紙搬送方向上流側の端部には、給紙された用紙の先端が上側ローラ21aのローラ面に衝突するのを抑制し、下流側ローラ21b側へ導くための屈曲部24bが形成されている。
この屈曲部24bは、開口24aの用紙搬送方向上流側の端部を下側ローラ21bに向けて所定角度屈曲して形成され、給紙された用紙の先端を下方に案内することで、上側ローラ21aへの衝突で起きる用紙先端の角折れや搬送不良を抑制している。
下側ガイド板25は、図1に示すように、用紙の搬送方向を下側(用紙裏面側)から規制する。下側ガイド板25は、特に第3給紙経路R3から給紙される用紙がスムーズにレジストローラ対21に向けて搬送されるように、用紙受け入れ側の端部が第3給紙経路R3に向かって下方向に湾曲している。また、下側ガイド板25は、この湾曲部分の終端からレジストローラ対21の用紙搬送方向下流側に向かって、上側ガイド板24とで形成される搬送経路が用紙搬送に適した間隔となるように上側ガイド板24と略平行に延設されている。
また、下側ガイド板25は、下側ローラ21bのローラ面の一部を該ガイド板25の上方に露出させるための開口25aが、下側ローラ21bの配置位置及びローラ形状に合わせて複数形成されている。
このように、二次給紙機構20では、上側ガイド板24と下側ガイド板25との用紙受け入れ側の端部が、各給紙経路R1〜R3から給紙された用紙を受け入れやすくするように拡開されている。
ガイド調整機構26は、用紙搬送方向下流側に位置する軸部26bを支点として上下方向に揺動自在な支持部材26aに対し、上側ガイド板24と下側ガイド板25が組み付けられている。つまり、ガイド調整機構26の支持部材26aを揺動させると、上側ガイド板24及び下側ガイド板25も組み付けた姿勢を維持したまま同方向に揺動する。また、ガイド調整機構26の用紙搬送方向上流側には、上又は下方向に揺動した状態で位置固定させるためのネジ止め用のネジ孔26cが形成されている。
ガイド調整機構26は、軸部26bを支点として支持部材26aを上又は下方向に揺動させることで、上側ガイド板24の開口24aから突出する上側ローラ21aの突出量を調整することができる。また、この支持部材26aの上下方向への揺動に際し、上側ガイド板24の屈曲部24bの先端位置(屈曲部24bの用紙に対する突き当たり角度)も連れて移動して用紙の突き当たり角度が調整される。
このように、本発明のガイド調整機構26は、給紙される用紙の先端の角折れやニップ時に生じる用紙幅方向に波打ちを引き起こすような屈曲部24bや上側ローラ21aのローラ面に対する有害な突き当たりを生じないようにするため、上側ガイド板24の開口24aから突出する上側ローラ21aのローラ面の突出量と、屈曲部24bの位置とを調整可能とする調整手段として機能する。
つまり、ガイド調整機構26を所定方向に揺動させることで、上側ガイド板24の開口24aから突出する上側ローラ21aの突出量が調整され、さらに屈曲部24bの位置(突き当たり角度)も調整される。また、この調整を、用紙が給紙される給紙経路R1〜R3に応じて行うようにしても良い。これにより、屈曲部24bや上側ローラ21aのローラ面に対する有害な突き当たりを抑制して給紙された用紙の先端を正常な状態でレジストローラ対21のニップ点に到達させることができる。
また、特に用紙が薄紙のようなコシの弱い紙であっても、上述したような有害な突き当たりがなくなるようにガイド調整機構26を調整して上側ローラ21aの突出量や屈曲部24bの位置を適切な状態とすることで、斜行補正時に用紙幅方向に波打った状態となることを抑制できる。前述した給紙装置1を、仮に二次給紙機構20の後段にガイドローラ(図示せず)及び搬送ベルトが配置される画像形成装置の給紙機構として搭載する場合、二次給紙機構20から搬送されてきた用紙を搬送ローラ対やガイドローラと搬送ベルトにて挟み込んで搬送することによって生じるZ形状の折れを抑制できるため、Z折れを起因とするジャムの発生を未然に防止することができる。
ここで、用紙の給紙方向(給紙状態)に応じたガイド調整機構26による位置調整方法について、図2〜4を参照しながら説明する。
上述したように、ガイド調整機構26は、用紙の先端が屈曲部24bや上側ローラ21aに対する突き当たりが、例えば上述したような用紙先端の角折れや斜行補正時の用紙幅方向に沿った波打ち状態が生じるような有害な突き当たりとなることを抑制するため、用紙が給紙される給紙経路R1〜R3に応じて適切な調整位置に位置合わせされる。
なお、以下の位置調整方法において、ガイド調整機構26の調整位置が「上位置」、「下位置」、「中間位置」の3つの位置に分かれている。
・「上位置」とは、ガイド調整機構26が軸部26bを支点として上方に揺動する上限を含む上限近傍の位置である。
・「下位置」とは、ガイド調整機構26が軸部26bを支点として下方に揺動する下限を含む下限近傍の位置である。
・「中間位置」とは、ガイド調整機構26が軸部26bを支点として揺動する際の上位置と下位置との間の位置である。
上記したガイド調整機構26の調整位置となる位置は、任意に選択される給紙経路R1〜R3の何れかの経路で給紙される用紙の有害な突き当たりが抑制されるように上側ローラ21aの突出量や屈曲部24bの位置が適切な位置に調整される位置である。つまり、給紙経路R1〜R3が選択されると、その経路に対応する上記何れかの調整位置が択一的に決まることになる。
なお、図2〜4に示す調整位置は一例であり、実際の調整位置は、本装置が搭載される印刷装置の搬送経路長やレジストローラ対21に到達する際の進入速度/角度などの諸条件に基づき、予め実験などによって求められるものである。
(第1給紙経路R1からの給紙による位置調整)
第1給紙経路R1から給紙される場合、用紙は、該経路R1を形成する外側ガイド部材R1a、内側ガイド部材R1bの間を通って給紙されることになる。従って、用紙の先端部分が、内側ガイド部材R1bのガイド面に沿って紙面が曲がった状態で給紙されるため、正しくレジストローラ対21のニップ点に到達されないという問題があった。
そのため、図2に示すように、ガイド調整機構26の支持部材26aを、軸部26bを支点として上方に揺動させて上位置までくるように位置調整を行い、支持部材26aを上位置まで揺動させると、ネジ孔26cにネジを螺合させて位置を固定させる。
これにより、用紙の先端が、上側ローラ21aに突き当たらないように屈曲部24bに沿って下側ローラ21b側に導かれるため、正常な状態で用紙先端をレジストローラ対21のニップ点に到達させることができる。
(第2給紙経路R2からの給紙による位置調整)
第2給紙経路R2から給紙される場合、用紙は、給紙ローラ12のニップ点からレジストローラ対21のニップ点に向けて所定角度上向いた方向に略直線的に給紙されるため、特に用紙が薄紙の場合、用紙先端が屈曲部24bと有害な突き当たりが生じて用紙幅方向に波打つような状態となるという問題があった。
そのため、図3に示すように、ガイド調整機構26の支持部材26aを、軸部26bを支点として上方に揺動させて中間位置となるように位置調整を行い、支持部材26aを上位置まで揺動させると、ネジ孔26cにネジを螺合させて位置固定させる。
これにより、用紙の先端は、屈曲部24bに対して有害な突き当たりとならないように屈曲部24aに沿って下側ローラ21b側に導かれるため、正常な状態で用紙先端をレジストローラ対21のニップ点に到達させることができる。よって、斜行補正時に用紙が用紙幅方向に沿って波打つことがない。
(第3給紙経路R3からの給紙による位置調整)
第3給紙経路R3から給紙される場合、用紙は、該経路R3を形成する外側ガイド部材R3a、内側ガイド部材R3bの間を通って給紙されることになる。従って、用紙の先端部分が、内側ガイド部材R3bのガイド面に沿って紙面が曲がった状態で給紙されるため、用紙先端が上側ローラ21aのローラ面に突き当たってジャムが発生するという問題があった。
そのため、図4に示すように、ガイド調整機構26の支持部材26aを、軸部26bを支点として上方に揺動させて下位置までくるように位置調整を行い、支持部材26aを上位置まで揺動させると、ネジ孔26cにネジを螺合させて位置固定させる。
これにより、用紙の先端は、上側ローラ21aに突き当たらないように屈曲部24bに沿って下側ローラ21b側に導かれるため、正常な状態で用紙先端をレジストローラ対21のニップ点に到達させることができる。
−制御部−
制御部30は、給紙装置1を構成する各部の駆動制御を統括的に行う。また、制御部30は、用紙検出センサ23からの検出信号やエンコーダからのパルス信号に基づき、給紙モータ13やレジストモータ22にそれぞれ制御信号を出力(レジストモータ22に対しては図1に示す矢印A)し、印刷装置の生産性が確保されるように給紙台11に積載された用紙をレジストローラ対21の作動周期に合わせて印刷部に搬送させる。
そして、上述した給紙装置1では、3つある給紙経路R1〜R3のうち、例えば薄紙使用時に使用頻度の高い経路に合わせて作業員がガイド調整機構26の位置調整を行う。
すなわち、使用頻度の高い経路が第1給紙経路R1の場合は、図2に示すように軸部26bを支点として支持部材26aの調整位置を上述した上位置まで揺動させ、この位置でネジ孔26cに固定用のネジを螺合して位置固定させる。
また、使用頻度の高い経路が第2給紙経路R2の場合は、図3に示すように軸部26bを支点として支持部材26aの調整位置を上述した中間位置まで揺動させ、この位置でネジ孔26cに固定用のネジを螺合して位置固定させる。
また、使用頻度の高い経路が第3給紙経路R3の場合は、図4に示すように軸部26bを支点として支持部材26aの調整位置を上述した下位置まで揺動させ、この位置でネジ孔26cに固定用のネジを螺合して位置固定させる。
以上説明したように、上述した給紙装置1は、軸部26bを支点として上側ガイド板24と下側ガイド板25が組み付けられた支持部材26aを備えるガイド調整機構26によって、レジストローラ対21の上側ローラ21が上側ガイド板24の開口24bから突出する突出量を調整することができる。ガイド調整機構26によって、適切な位置調整を行うことができるようになるためレジストローラ対21にて斜行補正を行った際に用紙が用紙幅方向に波打った状態となることを抑制できる。また、給紙方向に応じて位置を調整するようにすれば、上側ローラ21aや屈曲部24bに対する用紙の有害な突き当たりを抑制することが可能となる。
また、本装置が搭載される印刷装置に、上述した給紙経路R1〜R3のような複数の給紙経路Rがあったとしても、給紙経路R1〜R3の何れかに合わせて択一的に決まる調整位置に支持部材26aの位置を調整することが可能となるため、選択された経路を通過する給送時の用紙の姿勢に適した調整位置に位置合わせすることができる。
さらに、上側ローラ21aの開口24aからの突出量を給紙方向に応じて調整可能であり、特に薄紙を使用した際に発生しやすい現象である斜行補正時における用紙幅方向に沿って波打つ状態となるのを防止することができる、このため、用紙幅方向に波打った状態で搬送されることがなくなり、レジストローラ対21の後段にあるガイドローラによって下方に押え付けられて発生するZ折れも起きないため、このZ折れを起因とする搬送ジャムを防止することができる。
[その他の実施形態について]
なお、本発明は上記各実施形態に限定されるものではなく、例えば以下に示すように使用環境などに応じて適宜変更して実施することもできる。また、以下の変更例を本発明の要旨を逸脱しない範囲の中で任意に組み合わせて実施することもできる。
上述した形態において、ガイド調整機構26は、位置固定されたレジストローラ対21に対し、軸部26bを支点として支持部材26aを所定方向に揺動させて開口24aからの上側ローラ21aの突出量や、屈曲部24bの位置を調整する構成で説明したが、これに限定されることはない。例えば、ガイド調整機構26の位置を固定し、レジストローラ対21を上下方向に移動させる構成としてもよい。また、ガイド調整機構26の位置およびレジストローラ対21の位置の双方が調整できるようにしても良い。つまり、レジストローラ対21とガイド調整機構26とは上下方向において相対的に移動可能であればよい。
また、上述した形態では、ガイド調整機構26の調整位置として上位置、中間位置、下位置の3つの位置を設定し、給紙経路R1〜R3に応じて適切な位置となるように軸部26bを支点として支持部材26aを揺動させる構成で説明したが、これに限定されることはなく、調整位置の位置や数は任意に設定可能である。
さらに、上述した形態では、給紙される用紙の先端の角折れやニップ時に生じる用紙幅方向に波打ちを引き起こすような屈曲部24bや上側ローラ21aのローラ面に対する有害な突き当たりを生じないようにするため、ユーザが用紙の給紙方向に応じてガイド調整機構26を所定方向に揺動させ、上側ガイド板24から突出する上側ローラ21aのローラ面の突出量と、屈曲部24bの位置とを調整する構成で説明したが、これに限定されることはない。
例えば、他の形態例として、以下のような実施形態とすることもできる。
具体的には、図5に示すように、アクチュエータやステッピングモータのようなエネルギー(動力)を回転力として伝達する駆動手段26dを設け、駆動手段26dから軸部26bに動力を伝達させる構成とする。また、制御部30は、印刷ジョブや装置環境に関する情報に基づいて用紙がどの給紙経路Rから搬送されるかを判断する機能と、この判断結果に基づいて用紙に有害な突き当たりが生じない突出量となるように駆動手段26dの駆動量を制御する機能とを具備した構成とする。さらに、駆動手段26dの駆動量と、給紙経路R1〜R3や用紙の種別などの給紙条件情報と関連付けした駆動量決定テーブルを使い、印刷ジョブに基づく駆動量をテーブル内から選択して駆動手段26dを制御(図5に示す矢印Bのように制御信号を出力)させる構成とする。
そして、上記構成を備えた実施形態では、印刷装置に入力される印刷ジョブに基づいて、適切な駆動量を駆動量決定テーブルから選択し、この選択した駆動量で支持部材26aを所定位置まで揺動させることで、給紙経路Rに応じて作業者が手動でガイド調整機構26を調整する必要がなく、自動で上側ローラ21aの開口24aからの突出量を適切に調整することができる。
1…給紙装置
10…一次給紙機構
11…給紙台
12…給紙ローラ(12a…スクレーパローラ、12b…ピックアップローラ)
13…給紙モータ
14…捌き板
20…二次給紙機構
21…レジストローラ対(21a…上側ローラ、21b…下側ローラ)
22…レジストモータ
23…用紙検出センサ(用紙検出手段)
24…上側ガイド板(24a…開口、24b…屈曲部)
25…下側ガイド板(25a…開口)
26…ガイド調整機構(26a…支持部材、26b…軸部、26c…ネジ孔、26d…駆動手段)
30…制御部
R…給紙経路
R1…第1給紙経路(R1a…外側ガイド部材、R1b…内側ガイド部材)
R2…第2給紙経路
R3…第3給紙経路(R3a…外側ガイド部材、R3b…内側ガイド部材)

Claims (3)

  1. 用紙搬送方向と直交する用紙幅方向に沿って所定間隔を空けて並設される複数のローラからなる上側ローラと、該上側ローラに対向する位置に設置される下側ローラとを有するレジストローラ対と、
    前記上側ローラの一部を下方に突出させる開口と、該開口の用紙搬送方向上流側端部を所定角度下方に屈曲して用紙を前記下側ローラに向けて案内する屈曲部とが形成され、前記用紙の搬送方向を上側から規制する上側ガイド板と、
    前記レジストローラ対と前記上側ガイド板との少なくとも何れか一方の位置を移動させ、前記上側ローラの前記開口からの突出量を調整する調整手段と、
    を備えることを特徴とする給紙装置。
  2. 前記用紙の搬送方向を下側から規制する下側ガイド板をさらに備え、
    前記調整手段は、前記上側ガイド板と前記下側ガイド板とが組み付けられた支持部材が、前記上側ローラの用紙搬送方向下流側に位置する軸部を支点として上下方向に揺動自在に設けられてなることを特徴とする請求項1記載の給紙装置。
  3. 前記軸部に回転力を伝達して前記支持部材を所定方向に揺動させる駆動手段と、
    前記上部ローラの前記開口からの突出量が前記用紙の給紙方向に応じた突出量となるように、前記駆動手段の駆動量を制御する制御部と、
    を備えたことを特徴とする請求項2記載の給紙装置。
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