JP2017154299A - 熱転写受像シート - Google Patents

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亮太 畠山
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Abstract

【課題】熱転写シートの種別によらず、熱転写シートの色材層との離型性が良好であり、且つ濃度の高い熱転写画像の形成が可能な熱転写受像シートを提供する。【解決手段】支持体1の一方の面に、断熱層3、受容層5がこの順で積層されてなる熱転写受像シート100であって、受容層5が、少なくともバインダー樹脂と、可塑剤とを含有しており、可塑剤の含有量が、受容層5の総質量に対し0.5質量%以上5.9質量%以下の範囲である。【選択図】図1

Description

本発明は、熱転写受像シートに関する。
熱転写を利用した画像の形成方法として、基材上に昇華性染料を含有する色材層が設けられた熱転写シートと、基材上に受容層が設けられた熱転写受像シートとを組合せ、熱転写シートの受容層上に熱転写画像を形成する方法が知られている(例えば、特許文献1)。この方法は昇華性染料を色材としているため中間調の再現性や階調性に優れており、デジタルカメラ、ビデオ、コンピューター等のカラー画像の形成等に応用されている。
熱転写画像の形成に用いられる上記熱転写受像シートには、(i)濃度の高い熱転写画像の形成が可能であること、及び(ii)熱転写画像の形成後に、熱転写受像シートの受容層から熱転写シートの色材層を剥離するときの離型性(熱転写シートの色材層との離型性)が良好であることが求められている。しかしながら、現在までに提案がされている熱転写受像シートにおいては、上記(i)、(ii)の要求を十分に満足させるまでには至っておらず、この点について改善の余地が残されている。
なお、熱転写シートの色材層との離型性が低い熱転写受像シートを用いて熱転写画像の形成を行った場合には、熱転写画像の形成後、熱転写シートの受容層から熱転写シートの色材層を剥離するときに、受容層と色材層とが貼りついてしまい、本来であれば、熱転写受像シートの基材側に残存すべき受容層が、熱転写シート側に移行してしまう異常転写の発生や、剥離音、走行不良、剥離痕の発生等の問題が生じることとなる。
また、熱転写シート側に対策を施すことによって、上記(i)、(ii)を満たす試み、例えば、熱転写シートの色材層に離型剤を含有せしめる対策や、濃度の高い昇華性染料を含有する色材層を用いる等の試みがなされているが、これらの対策がなされていない熱転写シートを用いた場合には、上記(i)、(ii)の要求を同時に満たすことができず、熱転写シートの選択の幅が狭くなるといった問題が内在することとなる。
特開2008−246777号公報
本発明はこのような状況においてなされたものであり、熱転写シートの種別によらず、熱転写シートの色材層との離型性が良好であり、且つ濃度の高い熱転写画像の形成が可能な熱転写受像シートを提供することを主たる課題とする。
上記課題を解決するための本発明は、支持体の一方の面に、断熱層、受容層がこの順で積層されてなる熱転写受像シートであって、前記受容層が、少なくともバインダー樹脂と、可塑剤とを含有しており、前記可塑剤の含有量が、前記受容層の総質量に対し0.5質量%以上5.9質量%以下の範囲内であることを特徴とする。
また、前記バインダー樹脂が、アクリル系樹脂であってもよい。
また、前記可塑剤が、ポリエステル系可塑剤であってもよい。
本発明の熱転写受像シートによれば、熱転写シートの種別によらず、熱転写シートの色材層との離型性が良好であり、且つ受容層上に濃度の高い熱転写画像の形成が可能となる。
本発明の熱転写受像シートの一例を示す概略断面図である。
<<熱転写受像シート>>
以下に、本発明の一実施形態の熱転写受像シート(以下、一実施形態の熱転写受像シートと言う)について詳細に説明する。図1に示すように一実施形態の熱転写受像シート100は、支持体1の一方の面上に、断熱層3、受容層5がこの順で積層されてなる積層構成を呈している。以下、各構成について具体的に説明する。
(支持体)
支持体1について特に限定はなく、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等の耐熱性の高いポリエステル、ポリアクリレート、ポリカーボネート、ポリウレタン、ポリイミド、ポリエーテルイミド、セルロース誘導体、ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリプロピレン、ポリスチレン、アクリル、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン等の延伸または未延伸シート又はフィルムや、上質紙、コート紙、レジンコート紙、アート紙、キャストコート紙、板紙等の紙基材等を挙げることができる。また、これらの材料を2種以上積層した複合シート又はフィルムを使用することができる。
また、支持体1として、上記で例示した基材、例えば、紙や、プラスチック基材の一方の面、或いは双方の面がポリエチレン樹脂層によって被覆された支持体1を用いることもできる。
支持体1の厚みについても特に限定はなく、通常1μm以上300μm以下の範囲内であり、好ましくは60μm以上200μm以下の範囲内である。
(断熱層)
支持体1の一方の面(図示する形態では、支持体1の上面)上には、直接的に、或いは間接的に(図示する形態では、直接的に)断熱層3が設けられている。断熱層3は、サーマルヘッド等の加熱デバイスから受容層5に加えられた熱エネルギーが、支持体1側に伝熱することを抑制する断熱性を有している。
断熱層3としては、ボイドを有する層や、中空粒子を有する層を挙げることができる。
「ボイドを有する層」
ボイドを有する層(以下、「ボイド層」と言う)としては、熱可塑性樹脂を主成分として含有する層の内部に微細な空隙を有する層を挙げることができる。ここで言う主成分とは、ボイドを有する層の総質量に対し50質量%以上を意味する。熱可塑性樹脂としては、例えば、ポリプロピレン及びポリエチレン等のポリオレフィン樹脂、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル樹脂、ポリメタクリレート等のアクリル樹脂、ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリ塩化ビニル等を挙げることができる。これらの樹脂は、1種を単独で使用してもよく、2種以上を混合して使用することもできる。これらの熱可塑性樹脂の中でも、ポリオレフィン樹脂は、断熱層3の断熱性や、クッション性の更なる向上を図ることができる点で、好ましい熱可塑性樹脂であり、特には、ポリプロピレン樹脂が好ましい。つまりは、ボイドを含有するポリプロピレン樹脂から構成される層や、フィルムであることが好ましい。
熱可塑性樹脂を含有する層の内部に微細な空隙を生じさせる方法としては、従来公知の方法を用いることができ特に限定はない。例えば、主成分となる熱可塑性樹脂に、非相溶な有機微粒子及び無機微粒子から選ばれる少なくとも1種を含有したボイド層用材料をシート化し、延伸することにより、海島界面の剥離、または、島を形成する領域の大きな変形によって微細空隙を発生させる方法等を挙げることができる。
上記ボイド層用材料としては、具体的には、例えば、ポリプロピレン樹脂を主成分とし、それにポリプロピレン樹脂より高い融点を有するポリエステル樹脂やアクリル樹脂を加えた組成物が挙げられる。この場合、ポリエステル樹脂やアクリル樹脂が微細空隙を形成する核剤の役割をする。該ポリエステル、アクリル樹脂の含有量は、いずれの場合もポリプロピレン100質量部に対して2質量部以上10質量部以下の範囲内であることが好ましい。上記含有量が2質量部以上の場合には、微細空隙を十分に発生させることができ、印画感度をより向上させることができる。また、含有量が10質量部以下の場合には、耐熱性を十分に担保することができる。
微細で緻密な空隙をより発生させるべく、上記ボイド層用材料に、さらにポリイソプレンを加えることもできる。つまりは、ポリプロピレンを主成分とし、これにアクリル樹脂又はポリエステル、及びポリイソプレンを配合した組成物をシート化し、延伸することによりボイドを含有した層を形成することで、微細で緻密な空隙をより発生させることができる。緻密で微細な空隙を有する層を断熱層3とすることで、熱転写受像シートの印画感度を向上させることができ、後述する受容層との相乗効果により、より濃度の高い熱転写画像の形成が可能となる。
「ボイド層」の厚みは、通常10μm以上100μm以下の範囲内であることが好ましく、20μm以上50μm以下の範囲内であることがより好ましい。
支持体1と、断熱層3としての「ボイド層」との貼合は、例えば、任意の接着層等を介して行ってもよく、ドライラミネーション法、ウェットラミネーション法、エクストリュージョン法、ECサンドラミネーション法等により行ってもよい。また、これ以外の方法を用いて行ってもよい。
「中空粒子を含有する層」
中空粒子を含有する層(以下、「中空粒子層」と言う)としては、例えば、バインダーと、中空粒子とを含有する層を挙げることができる。
中空粒子について特に限定はなく、樹脂等から構成される有機系中空粒子であってもよく、ガラス等から構成される無機系中空粒子であってもよい。また、中空粒子は、架橋中空粒子であってもよい。中空粒子の体積平均粒径は、好ましくは0.1μm以上10μm以下の範囲内であり、より好ましくは0.3μm以上5μm以下の範囲内である。中空粒子の体積平均粒径を好ましい範囲内とすることで、中空粒子を含有した層の断熱性およびクッション性を向上することができる。なお、ここで言う体積平均粒径とは、溶液中の粒子を動的光散乱方法により測定し、粒径分布を体積累積分布で表したときの50%粒子径(d50 メジアン径)を意味する。体積平均粒径は、例えば日機装(株)製のMicrotrac粒度分析計又はNanotrac粒度分析計を用いて測定することができる。
中空粒子の平均中空率は、好ましくは20%以上、より好ましくは30%以上80%以下の範囲内である。中空粒子の平均中空率を上記好ましい範囲とすることで、中空粒子を含有する層の断熱性およびクッション性を向上することができる。
バインダーについて特に限定はないが、水に不溶な疎水性ポリマーが微細な粒子として水溶性の分散媒中に分散されたエマルジョンや、親水性バインダーを用いることが好ましい。エマルジョンとしては、アクリル系、ポリエステル系、ポリウレタン系、SBR(スチレン−ブタジエンゴム)系、ポリ塩化ビニル系、ポリ酢酸ビニル系、ポリ塩化ビニリデン系、ポリオレフィン系などのエマルジョンを使用することができ、必要に応じてこれら2種以上を混合して用いてもよい。親水性バインダーとしては、ゼラチンおよびその誘導体、ポリビニルアルコール、ポリエチレンオイキサイド、ポリビニルピロリドン、プルラン、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、デキストラン、デキストリン、ポリアクリル酸およびその塩、寒天、κ−カラギーナン、λ−カラギーナン、ι−カラギーナン、カゼイン、キサンテンガム、ローカストビーンガム、アルギン酸、ならびにアラビアゴムを挙げることができる。
断熱層3としての「中空粒子層」の厚みは、10μm以上100μm以下の範囲内であることが好ましく、10μm以上50μm以下の範囲内であることがより好ましい。
「中空粒子層」の形成方法について特に限定はなく、上記で例示した中空粒子、バインダー、必要に応じて添加される任意の成分を、適当な溶媒に溶解、或いは分散させた断熱層用塗工液を調製し、これを、支持体1上に、グラビア印刷法、スクリーン印刷法またはグラビア版を用いたリバースコーティング法等の従来公知の手段により、塗布、乾燥して形成することができる。
(接着層)
また、支持体1と断熱層3との間に、接着層(図示しない)を設けてもよい。接着層を構成する成分としては、例えば、ウレタン系樹脂、α−オレフィン−無水マレイン酸樹脂等のポリオレフィン系樹脂、ポリエステル系樹脂、アクリル系樹脂、エポキシ系樹脂、ウリア系樹脂、メラミン系樹脂、フェノール系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、シアノアクリレート系樹脂等を挙げることができる。中でもアクリル系樹脂の反応型のものや、変性したもの等を好ましく使用することができる。また、接着剤は硬化剤を用いて硬化させると、接着力も向上し、耐熱性も上がるため好ましい。硬化剤としては、イソシアネート化合物が一般的であるが、脂肪族アミン、環状脂肪族アミン、芳香族アミン、酸無水物等を使用することができる。接着層の厚みは、通常、2μm以上10μm以下の範囲内である。
(受容層)
断熱層3上には、受容層5が設けられている。受容層5は、一実施形態の熱転写受像シート100における必須の構成である。
受容層5は、少なくともバインダー樹脂と、可塑剤とを含有している。バインダー樹脂とともに、可塑剤を含有する受容層5によれば、可塑剤の働きにより、当該受容層上に形成される熱転写画像の濃度の向上を図ることができる。
ところで、受容層5に含有されている可塑剤は、当該受容層5上に形成される熱転写画像の濃度の向上を図ることができる利点を有する一方で、その含有量が多くなるにつれて、熱転写画像の形成後、受容層から熱転写シートの色材層を剥離するときの離型性(以下、受容層から熱転写シートの色材層を剥離するときの離型性のことを、単に受容層の離型性と言う。)が低くなっていく傾向にある。また、受容層中における可塑剤の含有量が多くなるにつれて、熱転写受像シートの保存中に、当該可塑剤が受容層の表面にブリードし、受容層の品質を低下させる保存ムラ等が生じやすくなる。
この点を考慮した一実施形態の熱転写受像シート100は、当該熱転写受像シートを構成する受容層5が、当該受容層5の総質量に対し、可塑剤を0.5質量%以上5.9質量%以下の範囲で含有していることを特徴としている。この特徴の受容層5を備える一実施形態の熱転写受像シート100によれば、当該受容層5上に形成される熱転写画像の濃度を向上させつつも、受容層5の離型性を向上させることができる。これにより、受容層5上に形成される熱転写画像の濃度の向上を図りつつも、熱転写画像の形成後、熱転写受像シートの受容層から熱転写シートの色材層を剥離するときに、本来であれば、熱転写受像シートの基材側に残存すべき受容層が、熱転写シート側に移行してしまう異常転写の発生や、剥離音、走行不良、剥離痕の発生等を抑制することができる。
特に、上記断熱層3として「ボイド層」を用いた場合には、断熱層として「中空粒子層」を用いた場合と比較して、離型性の低下による異常転写等がより発生しやすい傾向にあるが、一実施形態の熱転写受像シートによれば、上記特徴の受容層5が有する良好な離型性によって、断熱層3として「ボイド層」を用いた場合であっても、異常転写等の発生を抑制することができる。
また、可塑剤を0.5質量%以上5.9質量%以下の範囲で含有している受容層5によれば、上記の効果を発揮しつつも、印画ムラの発生を抑制することができ、当該受容層5上に、高品質の熱転写画像を形成することができる。
また、受容層5に可塑剤を含有せしめることにより、受容層上に形成される熱転写画像の耐光性を向上させることができ、特に、受容層5の総質量に対する可塑剤の含有量の下限値を0.5質量%としている一実施形態の熱転写受像シート100によれば、耐光性の十分な向上を図ることができる。
なお、一実施形態の熱転写受像シート100において、受容層5の総質量に対する可塑剤の含有量を0.5質量%以上5.9質量%以下の範囲に規定しているのは、その含有量が0.5質量%未満である場合には、受容層上に形成される熱転写画像の濃度の向上を十分に図ることができずないことによる。また、その含有量が5.9質量%を超えると、受容層の離型性を十分に満足させることができず、熱転写受像シートの受容層から熱転写シートの色材層を剥離するときに生じ得る、異常転写、剥離音、走行不良、剥離痕等を十分に抑制することができないことによる。
好ましい形態の受容層5は、当該受容層5の総質量に対し、可塑剤を2.0質量%以上5.9質量%以下の範囲で含有しており、より好ましくは、可塑剤を4.0質量%以上5.9質量%以下の範囲で含有している。好ましい形態の受容層5によれば、より濃度の高い熱転写画像の形成を可能としつつ、耐光性の更なる向上を図ることができる。
「バインダー樹脂」
バインダー樹脂について特に限定はなく、熱転写シートの色材層が含有する色材成分を受容しやすい従来公知の樹脂材料を使用することができる。例えば、ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂、ポリ塩化ビニルもしくはポリ塩化ビニリデン等のハロゲン化樹脂、ポリ酢酸ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル系共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体もしくはポリアクリル酸エステル等のビニル系樹脂、ポリエチレンテレフタレートもしくはポリブチレンテレフタレート等のポリエステル樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリアミド系樹脂、エチレンもしくはプロピレン等のオレフィンと他のビニルポリマーとの共重合体系樹脂、アイオノマーもしくはセルロースジアスターゼ等のセルロース系樹脂、ポリカーボネート、アクリル系樹脂等を挙げることができる。受容層5は、バインダー樹脂として、1種を単独で含有していてもよく、2種以上を含有していてもよい。
バインダー樹脂の含有量について特に限定はなく、上記可塑剤の含有を阻害しない範囲であればよい。好ましくは、受容層5の総質量に対し85質量%以上98質量以下の範囲であり、より好ましくは90質量%以上98質量以下の範囲である。
好ましい形態の受容層5は、バインダー樹脂としてアクリル系樹脂を含有している。アクリル系樹脂を含有する受容層5は、他の樹脂を含有する受容層5と比較して、より濃度の高い熱転写画像の形成が可能となる。
なお、本願明細書で言うアクリル系樹脂とは、水酸基を有するアクリル樹脂を意味し、アクリル系樹脂は、アクリル酸、又はメタクリル酸のモノマーの重合体、或いはその誘導体、アクリル酸エステル、又はメタクリル酸エステルのモノマーの重合体、或いはその誘導体、アクリル酸、又はメタクリル酸のモノマーと他のモノマーとの共重合体、或いはその誘導体、アクリル酸エステル、又はメタクリル酸エステルのモノマーと他のモノマーとの共重合体、或いはその誘導体を含むものである。
アクリル酸エステルや、メタクリル酸エステルのモノマーとしては、例えば、アルキルアクリレート、アルキルメタクリレート等を挙げることができる。具体的には、メチルアクリレート(アクリル酸メチル)、メチルメタクリレート(メタクリル酸メチル)、エチルアクリレート(アクリル酸エチル)、エチルメタクリレート(メタクリル酸エチル)、ブチルアクリレート(アクリル酸ブチル)、ブチルメタクリレート(メタクリル酸ブチル)、ラウリルアクリレート、ラウリルメタクリレート、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、2−ヒドロキシブチルアクリレート、2−ヒドロキシブチルメタクリレート、2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピルアクリレート、2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピルメタクリレート等を挙げることができる。
他のモノマーとしては、例えば、芳香族炭化水素、アリール基含有化合物、アミド基含有化合物、および塩化ビニル等、スチレン、ベンジルスチレン、フェノキシエチルメタクリレート、アクリルアミド、およびメタクリルアミド等を挙げることができる。
また、アクリル系樹脂として、アクリル酸アルキルエステルの1種又は2種以上と、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピル(メタ)アクリレート等の分子中にヒドロキシル基を有する(メタ)アクリル酸エステルの1種又は2種以上と、必要に応じてスチレン等のその他の重合性モノマー1種又は2種以上を共重合させて得られるアクリル系ポリオール樹脂等を用いることもできる。
また、受容層5が含有しているバインダー樹脂は、各種の硬化剤によって硬化されたバインダー樹脂であってもよい。硬化剤は、バインダー樹脂を架橋し得るものであればよい。例えば、バインダー樹脂として、アクリル系樹脂を用いる場合には、硬化剤として、イソシアネート系硬化剤等を好適に用いることができる。イソシアネート系硬化剤としては、ポリイソシアネート、シリコーン変性イソシアネート等の変性化合物、ジイソシアネート化合物等の多価イソシアネート等を挙げることができる。
「可塑剤」
受容層5が含有している可塑剤としては、例えば、ポリエステル系可塑剤、フタル酸系可塑剤、燐酸エステル系可塑剤、ポリカプロラクトン等を挙げることができる。受容層5は、可塑剤として、1種を単独で含有していてもよく、2種以上を含有していてもよい。
好ましい形態の受容層5は、可塑剤としてポリエステル系可塑剤を含有しており、より好ましくは、ポリエステルポリオールを含有している。好ましい形態の受容層5によれば、その含有量を、受容層5の総質量に対し0.5質量%以上5.9質量%以下の範囲内とすることで、離型性の更なる向上を図ることができる。
ポリエステルポリオールは、例えば、多塩基性有機酸と多価アルコールとの縮合反応によって得ることができる。多塩基性有機酸としては、例えば、アジピン酸、アゼライン酸等の飽和脂肪酸、マレイン酸、フマール酸等の不飽和脂肪酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸等の芳香族酸等を挙げることができる。多価アルコールとしては、例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール等のジオール、トリメチロールプロパン、グリセリン等のトリオール、ソルビトール等のヘキサオールを挙げることができる。
「離型剤」
受容層5は、上記バインダー樹脂、可塑剤とともに、任意の成分として、離型剤を含有していてもよい。離型剤としては、シリコーンオイル、ポリエチレンワックス、アミドワックス、弗素系やリン酸エステル系の界面活性剤等を挙げることができる。また、シリコーンオイルとして、各種の変性シリコーンを用いることもできる。変性シリコーンオイルは、反応性シリコーンオイルと非反応性シリコーンオイルとに分けられ、反応性シリコーンオイルとしては、アミノ変性、エポキシ変性、カルボキシル変性、カルビノール変性、メタクリル変性、メルカプト変性、フェノール変性、片末端反応性、異種官能基変性等が挙げられる。非反応性シリコーンオイルとしては、ポリエーテル変性、メチルスチリル変性、アルキル変性、高級脂肪酸エステル変性、親水性特殊変性、高級アルコキシ変性、高級脂肪酸変性、フッ素変性等が挙げられる。
「任意の成分」
受容層5は、上記で例示した離型剤とともに、或いはこれに代えて任意の成分を含有していてもよい。任意の成分としては、例えば、ウレタンフィラーや、シリコーンフィラー等の各種フィラー、各種帯電防止剤、各種の離型剤等を挙げることができる。各種フィラーを含有する受容層によれば、色材層との摩擦力を調整することで、画像形成時における印画シワの発生を防止することができる。また、帯電防止剤を含有する受容層によれば、プリンタ内部での埃対策、電気特性の改良の点で有効である。
受容層5の形成方法についても特に限定はなく、上記で説明したバインダー樹脂、可塑剤、必要に応じて添加される各種の添加材を、水または溶剤等の適当な溶媒に溶解または分散させて受容層用塗工液を調製し、これをグラビア印刷法、スクリーン印刷法またはグラビア版を用いたリバースコーティング法等の手段により、断熱層3上に塗布、乾燥して形成することができる。
受容層5の厚みについても特に限定はないが、1μm以上10μm以下の範囲が好ましい。
(裏面層)
支持体1の断熱層3が設けられている側と反対側の面に裏面層(図示しない)を設けてもよい。裏面層は、一実施形態の熱転写受像シート100における任意の構成である。
裏面層は、一実施形態の熱転写受像シート100の用途等に応じて所望の機能を有するものを適宜選択して用いることができる。中でも、熱転写受像シートの搬送性向上機能や、カール防止機能を有する裏面層を用いることが好ましい。このような機能をもつ裏面層としては、アクリル系樹脂、セルロース系樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリビニルアセタール樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリアミド樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ハロゲン化ポリマー等の樹脂中に、添加材として、ナイロンフィラー、アクリル系フィラー、ポリアミド系フィラー、フッ素系フィラー、ポリエチレンワックス、アミノ酸系粉体等の有機系フィラー、二酸化珪素や金属酸化物等の無機フィラーを加えたものが使用できる。また裏面層として、これらの樹脂をイソシアネート化合物やキレート化合物等の硬化剤により硬化したものを使用することもできる。裏面層の厚みは、通常、0.1μm以上20μm以下の範囲内であり、好ましくは、0.5μm以上10μm以下の範囲内である。
以上、本発明の熱転写受像シートについて一例を挙げて具体的に説明を行ったが、本発明は上記で説明した実施形態に限定されることはなく、本発明の趣旨を妨げない範囲内で種々の変形態様をとることができる。例えば、熱転写受像シート100は、各種の機能層、例えば、耐溶剤性を付与するためのバリア層(図示しない)等を有していてもよい。また、裏面層を有していなくともよい。また、支持体1と裏面層との間に、裏面プライマー層(図示しない)が設けられていてもよい。
また、支持体1に断熱性や、クッション性を付与し、断熱層3を設けることなく、支持体1上に受容層3を設けた構成とすることもできる。
以下に実施例と比較例を挙げて本発明を説明する。なお、文中の「部」は特に断りのない限り質量基準である。
(実施例1)
厚み170μmの支持体(icoat SAU(大王製紙(株))の一方の面上に、断熱層として、厚み22.5μm〜25μmの多孔質ポリプロピレンフィルム(#23 SP−U (三井化学東セロ(株))を、ドライラミネーション法により貼合し、この断熱層上に、下記組成のプライマー層用塗工液を、バーコーターにより乾燥後の厚みが1.2μmとなるように塗布、乾燥(110℃、1分)してプライマー層を形成した。次いで、プライマー層上に、下記組成の受容層用塗工液1をバーコーターにより、乾燥後の厚みが2.5μmとなるように塗布、乾燥(110℃、1分)して受容層を形成した。また、支持体の他方の面上に、厚み25μmのポリエチレンフィルム(HD:LD=10:0)を押し出しラミネーション法により貼合することで、実施例1の熱転写受像シートを得た。
<プライマー層用塗工液>
・ポリエステル樹脂 50部
(ポリエスターWR−905 日本合成化学工業(株))
・酸化チタン 20部
(TCA888 (株)トーケムプロダクツ)
・蛍光増白剤 1.2部
(ユビテックスBAC チバ・スペシャリティーケミカルズ(株))
・水/イソプロピルアルコール=1/1 28.8部
<受容層用塗工液1>
・アクリル系樹脂 88.3部
(Acrybase AH−90A 藤倉化成(株))
・可塑剤(ポリエステルポリオール) 5.9部
(HS−6758 豊国製油(株))
・シリコーンオイル 0.4部
(KF6003 信越化学工業(株))
・シリカフィラー 4.9部
(サイリシア310P 富士シリシア化学(株))
・イソシアネート系硬化剤 0.5部
(タケネートD110N 三井化学(株))
・トルエン 100部
・メチルエチルケトン 100部
(実施例2)
受容層用塗工液1を下記組成の受容層用塗工液2に変更して受容層を形成した以外は、全て実施例1と同様にして、実施例2の熱転写受像シートを得た。
<受容層用塗工液2>
・アクリル系樹脂 90.3部
(Acrybase AH−90A 藤倉化成(株))
・可塑剤(ポリエステルポリオール) 3.8部
(HS−6758 豊国製油(株))
・シリコーンオイル 0.4部
(KF6003 信越化学工業(株))
・シリカフィラー 5.0部
(サイリシア310P 富士シリシア化学(株))
・イソシアネート系硬化剤 0.5部
(タケネートD110N 三井化学(株))
・トルエン 100部
・メチルエチルケトン 100部
(実施例3)
受容層用塗工液1を下記組成の受容層用塗工液3に変更して受容層を形成した以外は、全て実施例1と同様にして、実施例3の熱転写受像シートを得た。
<受容層用塗工液3>
・アクリル系樹脂 91.9部
(Acrybase AH−90A 藤倉化成(株))
・可塑剤(ポリエステルポリオール) 2.1部
(HS−6758 豊国製油(株))
・シリコーンオイル 0.5部
(KF6003 信越化学工業(株))
・シリカフィラー 5.0部
(サイリシア310P 富士シリシア化学(株))
・イソシアネート系硬化剤 0.5部
(タケネートD110N 三井化学(株))
・トルエン 100部
・メチルエチルケトン 100部
(実施例4)
受容層用塗工液1を下記組成の受容層用塗工液4に変更して受容層を形成した以外は、全て実施例1と同様にして、実施例4の熱転写受像シートを得た。
<受容層用塗工液4>
・アクリル系樹脂 93.5部
(Acrybase AH−90A 藤倉化成(株))
・可塑剤(ポリエステルポリオール) 0.5部
(HS−6758 豊国製油(株))
・シリコーンオイル 0.5部
(KF6003 信越化学工業(株))
・シリカフィラー 5.1部
(サイリシア310P 富士シリシア化学(株))
・イソシアネート系硬化剤 0.5部
(タケネートD110N 三井化学(株))
・トルエン 100部
・メチルエチルケトン 100部
(比較例1)
受容層用塗工液1を下記組成の受容層用塗工液Aに変更して受容層を形成した以外は、全て実施例1と同様にして、比較例1の熱転写受像シートを得た。
<受容層用塗工液A>
・アクリル系樹脂 86.6部
(Acrybase AH−90A 藤倉化成(株))
・可塑剤(ポリエステルポリオール) 7.8部
(HS−6758 豊国製油(株))
・シリコーンオイル 0.4部
(KF6003 信越化学工業(株))
・シリカフィラー 4.8部
(サイリシア310P 富士シリシア化学(株))
・イソシアネート系硬化剤 0.5部
(タケネートD110N 三井化学(株))
・トルエン 100部
・メチルエチルケトン 100部
(比較例2)
受容層用塗工液1を下記組成の受容層用塗工液Bに変更して受容層を形成した以外は、全て実施例1と同様にして、比較例2の熱転写受像シートを得た。
<受容層用塗工液B>
・アクリル系樹脂 93.6部
(Acrybase AH−90A 藤倉化成(株))
・可塑剤(ポリエステルポリオール) 0.3部
(HS−6758 豊国製油(株))
・シリコーンオイル 0.5部
(KF6003 信越化学工業(株))
・シリカフィラー 5.1部
(サイリシア310P 富士シリシア化学(株))
・イソシアネート系硬化剤 0.5部
(タケネートD110N 三井化学(株))
・トルエン 100部
・メチルエチルケトン 100部
(比較例3)
受容層用塗工液1を下記組成の受容層用塗工液Cに変更して受容層を形成した以外は、全て実施例1と同様にして、比較例3の熱転写受像シートを得た。
<受容層用塗工液C>
・アクリル系樹脂 93.9部
(Acrybase AH−90A 藤倉化成(株))
・シリコーンオイル 0.5部
(KF6003 信越化学工業(株))
・シリカフィラー 5.1部
(サイリシア310P 富士シリシア化学(株))
・イソシアネート系硬化剤 0.5部
(タケネートD110N 三井化学(株))
・トルエン 100部
・メチルエチルケトン 100部
(比較例4)
受容層用塗工液1を下記組成の受容層用塗工液Dに変更して受容層を形成した以外は、全て実施例1と同様にして、比較例4の熱転写受像シートを得た。
<受容層用塗工液D>
・塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体 9部
(ソルバインC 日信化学工業(株))
・エポキシ変性シリコーン 1.2部
(X−22−3000T 信越化学工業(株))
・メチルスチル変性シリコーン 0.6部
(X−24−510 信越化学工業(株))
・トルエン 28部
・メチルエチルケトン/トルエン=1/1 28部
(離型性評価)
熱転写シート(DR80プリンタ用メディア 大日本印刷(株))と、各実施例、及び比較例の熱転写受像シートとを組合せ、下記プリンタ1により、3次色の画像形成時における剥離力の測定を行った。なお、3次色としては、各実施例、及び比較例の熱転写受像シート上に、上記熱転写シートを用い、昇華型熱転写プリンタによって、イエロー、マゼンタの重ね画像を形成し、この重ね画像上に、上記熱転写シートのシアン色材層とを重ね合わせてシアン画像を形成し、その後、各実施例、及び比較例の熱転写受像シートから、熱転写シートのシアン色材層を剥離するときの剥離力の測定を行った。剥離力の測定は、255階調ベタを印画し、印画終了から10秒後に、表面性測定機(HEIDON−14 新東科学(株))を用いて、熱転写シートを4000mm/minで水平方向に引っ張って180度剥離し、その際の剥離力を測定することにより行った。剥離力の評価を以下の評価基準に基づいて行った。評価結果を表1に示す。なお、剥離力の値が小さい程離型性は良好となる。
(プリンタ1)
サーマルヘッド:KEE−57−12GAN2−STA(京セラ(株)製)
発熱体平均抵抗値:3303(Ω)
主走査方向印字密度:300dpi
副走査方向印字密度:300dpi
印画電圧:25.5(V)
1ライン周期:2.0(msec.)
印字開始温度:35(℃)
パルスDuty比:85%
「評価基準」
◎・・・剥離力が80gf以下である。
○・・・剥離力が80gfより大きく100gf以下である。
×・・・剥離力が100gfより大きい。
(濃度評価)
熱転写シート(DR80プリンタ用メディア 大日本印刷(株)製)と各実施例、及び比較例の熱転写受像シートとを組合せ、昇華型熱転写プリンタ(ソニー(株)製、UPC−R81MD)を用い、16段階の階調を有するSTEP画像を、温度25℃、湿度50%の印画環境でそれぞれ印画し、各実施例、及び比較例の画像形成物を得た。各実施例、及び比較例の画像形成物における反射濃度を測定し、以下の評価基準に基づいて濃度評価を行った。評価結果を表1に併せて示す。なお、反射濃度は、上記STEP画像の255階調について、GretagMacbeth Spectrolino:グレタグ社製(D65光源、視野角2°)により測定した。
「評価基準」
◎・・・MAX濃度が2.1以上である。
○・・・MAX濃度が2.05以上2.1未満である。
△・・・MAX濃度が2.00以上2.05未満である。
×・・・MAX濃度が2.00未満である。
(保存ムラ評価)
各実施例、及び比較例の熱転写受像シートを温度43℃、湿度60%環境下にて2週間保存した後、熱転写シート(UPC−R81MDプリンタ用メディア ソニー(株))と上記熱転写受像シートとを組合せ、上記昇華型熱転写プリンタ(UPC−R81MD ソニー(株))を用い、16段階の階調を有するSTEP画像を、温度25℃、湿度50%の印画環境でそれぞれ印画し、各実施例、及び比較例の画像形成物を得た。各実施例、及び比較例の画像形成物におけるグレーの濃度ムラを目視により評価し、以下の評価基準に基づいて保存ムラの評価を行った。評価結果を表1に示す。
「評価基準」
◎・・・保存ムラが無かった。
○・・・保存ムラはあるが、目立ちにくく許容できるものであった。
×・・・保存ムラが大きくあった。
(耐光性評価)
上記保存ムラの評価で形成した各実施例、及び比較例の画像形成物に対し、以下に示す条件でランプ照射を行い、耐光性評価を行なった。
・照射試験器:アトラス社製Ci35
・光源:キセノンランプ
・フィルター:内側=IRフィルター 外側=ソーダライムガラス
・ブラックパネル温度:45(℃)
・照射強度:1.2(W/m2)−420(nm)での測定値
・照射エネルギー:400(kJ/m2)−420(nm)での積算値
上記の耐光性条件の照射前後の光学反射濃度の変化を光学濃度計(グレタグマクベス社製 spectrolino)により測定し、照射前の光学反射濃度が1.0近傍のステップについて、下記式により残存率を算出し、この残存率を基に下記評価基準で耐光性を評価した。
残存率(%)=(照射後の光学反射濃度/照射前の光学反射濃度)×100
「評価基準」
◎:残存率が85%以上で、耐光性が非常に良好である。
○:残存率が80%以上85%未満で耐光性が良好である。
×:残存率80%未満で耐光性が劣る。
Figure 2017154299
100…熱転写受像シート
1…支持体
3…断熱層
5…受容層

Claims (3)

  1. 支持体の一方の面に、断熱層、受容層がこの順で積層されてなる熱転写受像シートであって、
    前記受容層が、少なくともバインダー樹脂と、可塑剤とを含有しており、
    前記可塑剤の含有量が、前記受容層の総質量に対し0.5質量%以上5.9質量%以下の範囲内であることを特徴とする熱転写受像シート。
  2. 前記バインダー樹脂が、アクリル系樹脂であることを特徴とする請求項1に記載の熱転写受像シート。
  3. 前記可塑剤が、ポリエステル系可塑剤であることを特徴とする請求項1又は2に記載の熱転写受像シート。
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