JP2017154066A - ニッケル含有水溶液用浄化剤及びニッケル含有水溶液の浄化方法 - Google Patents

ニッケル含有水溶液用浄化剤及びニッケル含有水溶液の浄化方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 ニッケルと錯生成能力を持つ化合物、及びニッケルを含有する水溶液のニッケル濃度を低減するニッケル含有水溶液の浄化剤及びその浄化方法を提供する。【解決手段】 ニッケルと錯生成能力を持つ化合物、及びニッケルを含有する水溶液に、ジチオカルバミン酸の塩、重量平均分子量300以上のポリアミン、及び凝集剤を添加した後、固形物を除去する。【選択図】 なし

Description

本発明は、ニッケルと錯生成能力を持つ化合物、及びニッケルを含有する水溶液から、ニッケルを除去することを可能にする浄化方法に関するものである。
ニッケルを含有した水溶液は、そのまま排水として放流することはできない。このため、排水を排水処理設備に送り、例えば鉄イオンを添加してアルカリ性にし、ニッケルイオン等を鉄イオンやその他含有されるイオンと共に水酸化物として沈殿させるなどの処理を行い、水溶液から分離した後に放流する方法などが行われてきた。ニッケルは、化学物質排出把握管理促進法において第1種指定化学物質に指定される有害な重金属であり、水質汚濁に係る環境基準における要監視項目として設定されており、排水処理の重要性が高い。
ところで、めっき工場、電子部品・機械部品製造工場、自動車工場などからの排水には、クエン酸、グルコン酸などの有機酸、エチレンジアミン四酢酸(以下、EDTAと略す)、シアン、アミン、アンモニア及びポリリン酸など、ニッケルと錯生成能力を持つ化合物が含まれ、上記のような水酸化物法では処理できない事例が多くなっている。
これに対し、ニッケルと錯生成能力を持つ化合物を酸化分解した後に、ニッケルを不溶化処理する方法(例えば、特許文献1、2参照)が提案されている。しかしながら、酸化分解は装置の腐食を招き、また排水処理の工数が増える問題がある。
また、ジチオカルバミン酸の塩を排水中の重金属処理剤として使用する方法(例えば、特許文献3〜6参照)や脂肪族ポリジチオカルバミン酸の塩を重金属含有スラッジに加えて重金属を不溶化する方法(例えば、特許文献7参照)が提案されている。しかしながら、ニッケルと錯生成能力を持つ化合物を含むニッケル含有排水の処理に関する例示はされていない。
ところで、分子内に三つ以上のアミノ基を有する直鎖状及び/又は分岐状のポリアミンからなる群より選ばれる1種又は2種以上、及びアミンのカルボジチオ酸塩を含んでなる重金属処理剤が提案されている(例えば、特許文献8参照)。しかしながら、ニッケルと錯生成能力を持つ化合物を含むニッケル含有排水の処理に関する例示はされていない。
特開2013−184983公報 特開昭60−118290号公報 特開2009−249399公報 特開2011−074350公報 特開2014−088477公報 特開2002−177902公報 特開昭49−099978号公報 特開2008−273995公報
本発明の目的は、ニッケルと錯生成能力を持つ化合物、及びニッケルを含有する水溶液のニッケル濃度を低減するニッケル含有水溶液の浄化方法を提供することにある。
本発明者等は、上記の課題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、本発明で示す新規なニッケル含有水溶液の浄化方法を用いることにより、ニッケルと錯生成能力を持つ化合物、及びニッケルを含有する水溶液を簡便な方法で、ニッケル濃度を低減できることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、以下の要旨を有するものである。
[1]ジチオカルバミン酸の塩100重量部に対し、重量平均分子量300以上のポリアミンを2〜50重量部含んでなることを特徴とするニッケル含有水溶液用浄化剤。
[2]上記ジチオカルバミン酸の塩が、1級アミノ基乃び/又は2級アミノ基を有するアミン化合物と二硫化炭素とアルカリ金属水酸化物を反応させて得られるものであることを特徴とする上記[1]に記載のニッケル含有水溶液用浄化剤。
[3]上記1級アミノ基乃び/又は2級アミノ基を有するアミン化合物が、1級アミノ基乃び/又は2級アミノ基を少なくとも2つ有することを特徴とする上記[2]に記載のニッケル含有水溶液用浄化剤。
[4]上記1級アミノ基乃び/又は2級アミノ基を有するアミン化合物が、ピペラジン又はテトラエチレンペンタミンであることを特徴とする上記[2]又は[3]に記載のニッケル含有水溶液用浄化剤。
[5]上記重量平均分子量300以上のポリアミンが、ポリエチレンイミンであることを特徴とする上記[1]〜[4]のいずれかに記載のニッケル含有水溶液用浄化剤。
[6]上記ポリエチレンイミンの分子量が1800〜200万であることを特徴とする上記[5]に記載のニッケル含有水溶液用浄化剤。
[7]ニッケルと錯生成能力を持つ化合物、及びニッケルを含有する水溶液に、ジチオカルバミン酸の塩、及び重量平均分子量300以上のポリアミンを添加した後、固形物を除去することを特徴とするニッケル含有水溶液の浄化方法。
[8]上記ニッケルと錯生成能力を持つ化合物が、分子内にカルボキシル基、アミノ基及びリン酸基から選ばれる1種以上の置換基を有する化合物であることを特徴とする上記[7]に記載のニッケル含有水溶液の浄化方法。
[9]固形物を除去する前に、ニッケルと錯生成能力を持つ化合物の含有量以上の無機凝集剤を添加することを特徴とする上記[7]又は[8]に記載のニッケル含有水溶液の浄化方法。
[10]上記無機凝集剤が、塩化第二鉄、硫酸アルミニウム及びポリ塩化アルミニウムから選ばれる1種以上であることを特徴とする上記[9]に記載のニッケル含有水溶液の浄化方法。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明のニッケル含有水溶液用浄化剤は、ジチオカルバミン酸の塩100重量部に対し、重量平均分子量300以上のポリアミンを2〜50重量部含んでなることを特徴とする。
また、本発明のニッケル含有水溶液の浄化方法は、ニッケルと錯生成能力を持つ化合物、及びニッケルを含有する水溶液に、ジチオカルバミン酸の塩、及び重量平均分子量300以上のポリアミンを添加した後、固形物を除去することを特徴とする。
ジチオカルバミン酸の塩としては、分子内にジチオカルバミル基を有する化合物であれば特に限定されないが、例えばジエチルアミン、ピペラジン、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン、テトラエチレンペンタミン、ペンタエチレンヘキサミン、及びヘプタエチレンオクタミンなどの1級アミノ基及び/又は2級アミノ基を有するアミン化合物と二硫化炭素とアルカリ金属水酸化物を反応させて得られる化合物が挙げられる。
この内、ニッケルの処理性能や化合物の安定性の点で、ピペラジン又はテトラエチレンペンタミンと二硫化炭素とアルカリ金属水酸化物を反応させて得られる化合物が好ましい。ただし、テトラエチレンペンタミンのジチオカルバミン酸の塩は、原料であるテトラエチレンペンタミンが、主成分のリニア体[化学式(1)]以外に類縁体[化学式(2)〜(4)]を含む組成物のみが工業的に製造されているため、得られるジチオカルバミン酸の塩も組成物となり、品質管理上煩雑になる欠点がある。一方、ピペラジンのジチオカルバミン酸の塩はこのような欠点がなく、特に好ましい。
Figure 2017154066
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アルカリ金属水酸化物としては、入手が容易な点で、水酸化ナトリウムや水酸化カリウムが特に好ましい。
重量平均分子量300以上のポリアミンとしては、窒素数8以上のエチレンアミン類や、重量平均分子量300以上のポリエチレンイミン類、重量平均分子量300以上のポリアリルアミン、重量平均分子量300以上のポリエーテルアミン(ポリプロピレングリコールやポリエチレングリコールの末端水酸基を1級アミノ基に変換した化合物)が挙げられる。この内、ニッケルの処理性能の点でポリエチレンイミン類が好ましく、ポリエチレンイミンの重量平均分子量はニッケルの処理能力向上の点で1800以上が特に好ましい。
重量平均分子量300以上のポリアミンの添加量は、ジチオカルバミン酸の塩100重量部に対し、2〜50重量部が好ましく、更に好ましくは8〜25重量部である。2重量部より少ない場合は効果が小さく、50重量部より多く添加するとニッケルの処理効果が悪化する。
ニッケルと錯生成能力を持つ化合物としては、ニッケルと錯体を形成する化合物であれば特に限定されないが、例えば分子内にカルボキシル基、アミノ基及びリン酸基から選ばれる1種以上の置換基を有する化合物が挙げられる。特にニッケルメッキ排水に含まれるEDTA、クエン酸、ピロリン酸が挙げられる。
ジチオカルバミン酸の塩、及び重量平均分子量300以上のポリアミンを別々に添加する場合、添加する順番としては特に限定されないが、最初にジチオカルバミン酸の塩を添加し、次に重量平均分子量300以上のポリアミンを添加する方法や、先に重量平均分子量300以上のポリアミンを添加し、次にジチオカルバミン酸の塩を添加する方法が挙げられる。
固形物の除去を速やかに行うために、凝集剤を添加することが好ましい。凝集剤としては、無機化合物と高分子化合物を併用することが好ましい。無機化合物としては、市販されている無機凝集剤を使用でき、例えば塩化第二鉄、硫酸アルミニウム及びポリ塩化アルミニウムなどが挙げられる。
無機凝集剤は、ニッケルと錯生成能力を持つ化合物の含有量以上を添加することが好ましい。ニッケルと錯生成能力を持つ化合物の含有量より無機凝集剤の添加量が少ない場合、凝集性が不足し、ニッケル濃度を低減できない場合がある。
ニッケルと錯生成能力を持つ化合物の含有量は、ニッケルを含有する水溶液中のニッケルと錯生成能力を持つ化合物濃度をHPLC、ガスクロマトグラフィー、滴定などの分析を行うことで算出することができる。
また、固形物を除去する前に高分子凝集剤を添加することで、除去する固形物のハンドリングが容易となる場合がある。高分子凝集剤は、市販されている剤を使用でき、例えばアクリル酸ポリマー、アクリルアミドポリマー、ジメチルアミノエチルメタアクリレートポリマーなどが挙げられる。凝集性能の点で、弱アニオン性のアクリル酸ポリマーが好ましい。
凝集剤を添加する順番としては特に限定されないが、無機凝集剤を添加し、次に高分子凝集剤を添加することが好ましい。
固形物を除去する方法としては特に限定されず、ろ過、遠心分離、及び固形物を沈降させた後、上澄み液と分離する方法などが挙げられる。
本発明によれば、ニッケルの処理が難しい、ニッケルと錯生成能力を持つ化合物、及びニッケルを含有する水溶液であっても、ニッケル濃度を低減できる。
以下に、本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定して解釈されるものではない。
(分析方法)
水溶液中のニッケルイオン濃度は、ICP発光分光分析装置(ICP−9820、島津製作所社製)で測定した。
参考例1
実施例及び比較例に使用したキレート剤A(ジチオカルバミン酸の塩)は、以下の方法に従って調製した。
(キレート剤Aの調製)
ピペラジン(東ソー社製)112gと純水386gを混合した後、25℃で、窒素気流中で攪拌しながら48重量%水酸化カリウム306g(キシダ化学社製)と二硫化炭素196g(キシダ化学社製)をそれぞれ4分割して交互に滴下した。1時間攪拌し、化学式(5)に示す化合物40重量%を含む水溶液を得た。
Figure 2017154066
(ポリアミン)
ポリアミンとして、以下の東ソー社製エチレンアミン類、及び日本触媒社製又はBASF社製ポリエチレンイミン類を使用した。
トリエチレンテトラミン(重量平均分子量146)(以下、EA(146)と略す)。
ヘプタエチレンオクタミン(重量平均分子量320)(以下、EA(320)と略す)。
日本触媒社製のポリエチレンイミンの重量平均分子量1800品(以下、PEI(1800)と略す)。
日本触媒社製のポリエチレンイミンの重量平均分子量1万品(以下、PEI(1万)と略す)。
日本触媒社製のポリエチレンイミンの重量平均分子量7万品(以下、PEI(7万)と略す)。
BASF社製のポリエチレンイミンの重量平均分子量200万品(以下、PEI(200万)と略す)。
(無機凝集剤)
キシダ化学社製38重量%塩化第二鉄水溶液を無機凝集剤として使用した。
関東化学社製硫酸アルミニウム30gに水に加え、合計100gにした水溶液(30重量%硫酸アルミニウム水溶液)を無機凝集剤として使用した。
キシダ化学社製ポリ塩化アルミニウム30gを水に加え、合計100gにした水溶液(30重量%ポリ塩化アルミニウム水溶液)を無機凝集剤として使用した。
(高分子凝集剤)
高分子凝集剤として、オルガノ社製OA−23(弱アニオンポリマー)を使用した。
実施例1〜7
500mLビーカーに、ジャーテスターを設置し、ニッケルイオン10mg/LとEDTA25mg/Lを含む水溶液を500mL添加した。150rpmで攪拌しながら、キレート剤Aを所定量、及びポリアミンを所定量加え、150rpmで10分間攪拌し、次に38重量%塩化第二鉄水溶液、30重量%硫酸アルミニウム又は30重量%ポリ塩化アルミニウムを所定量加え、150rpmで5分間攪拌し、次に0.1重量%OA−23水溶液を2000mg/L加え、50rpmで5分間攪拌した。水溶液のpHは、微量の塩酸及び水酸化ナトリウムを用いて、常にpH7となるように調製した。攪拌終了後、10分間静置し、アドバンテック社製5Aのろ紙で水溶液をろ別し、処理後水溶液のニッケル濃度を測定した。
結果を以下の表1に示す。
表1より、実施例1〜7では、EDTA含有排水の処理後水溶液のニッケル濃度を5mg/L以下に低減することができ、ニッケルを処理することができた。
Figure 2017154066
比較例1〜3
500mLビーカーに、ジャーテスターを設置し、ニッケルイオン10mg/LとEDTA25mg/Lを含む水溶液を500mL添加した。150rpmで攪拌しながら、38重量%塩化第二鉄水溶液、30重量%硫酸アルミニウム又は30重量%ポリ塩化アルミニウムを所定量加え、150rpmで5分間攪拌し、次に0.1重量%OA−23水溶液を2000mg/L加え、50rpmで5分間攪拌した。水溶液のpHは、微量の塩酸及び水酸化ナトリウムを用いて、常に所定のpH値となるように調製した。攪拌終了後、10分間静置し、アドバンテック社製5Aのろ紙で水溶液をろ別し、処理後水溶液のニッケル濃度を測定した。
比較例4
500mLビーカーに、ジャーテスターを設置し、ニッケルイオン10mg/LとEDTA25mg/Lを含む水溶液を500mL添加した。150rpmで攪拌しながら、所定量のキレート剤Aを加え、150rpmで10分間攪拌し、38重量%塩化第二鉄水溶液を所定量加え、150rpmで5分間攪拌し、次に0.1重量%OA−23水溶液を2000mg/L加え、50rpmで5分間攪拌した。水溶液のpHは、微量の塩酸及び水酸化ナトリウムを用いて、常に所定のpH値となるように調製した。
攪拌終了後、10分間静置し、アドバンテック社製5Aのろ紙で水溶液をろ別し、処理後水溶液のニッケル濃度を測定した。
比較例5
500mLビーカーに、ジャーテスターを設置し、ニッケルイオン10mg/LとEDTA25mg/Lを含む水溶液を500mL添加した。150rpmで攪拌しながら、PEI(1800)を所定量加え、150rpmで10分間攪拌し、次に38重量%塩化第二鉄水溶液を800mg/L加え、150rpmで5分間攪拌し、次に0.1重量%OA−23水溶液を2000mg/L加え、50rpmで5分間攪拌した。水溶液のpHは、微量の塩酸及び水酸化ナトリウムを用いて、常に所定のpH値となるように調製した。攪拌終了後、10分間静置し、アドバンテック社製5Aのろ紙で水溶液をろ別し、処理後水溶液のニッケル濃度を測定した。
比較例6
500mLビーカーに、ジャーテスターを設置し、ニッケルイオン10mg/LとEDTA25mg/Lを含む水溶液を500mL添加した。150rpmで攪拌しながら、所定量のキレート剤Aを加え、次に本発明の範囲外であるEA(146)を所定量加え、150rpmで10分間攪拌し、次に38重量%塩化第二鉄水溶液800mg/Lを加え、150rpmで5分間攪拌し、次に0.1重量%OA−23水溶液を2000mg/L加え、50rpmで5分間攪拌した。水溶液のpHは、微量の塩酸及び水酸化ナトリウムを用いて、常に所定のpH値となるように調製した。
攪拌終了後、10分間静置し、アドバンテック社製5Aのろ紙で水溶液をろ別し、処理後水溶液のニッケル濃度を測定した。
比較例7,8
500mLビーカーに、ジャーテスターを設置し、ニッケルイオン10mg/LとEDTA25mg/Lを含む水溶液を500mL添加した。150rpmで攪拌しながら、所定量のキレート剤Aを加え、次に本発明の範囲外である所定量のポリアミンを加え、150rpmで10分間攪拌し、次に所定量の38重量%塩化第二鉄水溶液を加え、150rpmで5分間攪拌し、次に0.1重量%OA−23水溶液を2000mg/L加え、50rpmで5分間攪拌した。水溶液のpHは、微量の塩酸及び水酸化ナトリウムを用いて、常に所定のpH値となるように調製した。
攪拌終了後、10分間静置し、アドバンテック社製5Aのろ紙で水溶液をろ別し、処理後水溶液のニッケル濃度を測定した。
結果を以下の表2に示す。
比較例1〜3は、鉄イオン又はアルミニウムイオンを添加してアルカリ性にし、ニッケルイオンを鉄イオン又はアルミニウムイオンと共に水酸化物として沈殿させる従来の処理方法の例である。処理後のニッケル濃度が7mg/L以上であり、ニッケルを十分低減することができなかった。
比較例4は、ポリアミンを添加せずに、キレート剤Aのみを194mg/L添加した例であるが、処理後水溶液のニッケル濃度は5.5mg/Lであり、ポリアミンを添加した場合と比較して、ニッケルの処理が不十分であった。
比較例5は、キレート剤Aを添加せずに、PEI(1800)のみを添加した例であるが、処理後水溶液のニッケル濃度は6.9mg/Lであり、ニッケルを十分低減することができなかった。
比較例6は、キレート剤Aと、本発明の範囲外であるEA(146)を添加した例であるが、処理後水溶液のニッケル濃度は、EA(146)を加えなかった場合とほぼ同じであり、ニッケルの処理に改善効果は見られなかった。
比較例7は、キレート剤Aと、本発明の範囲を超える量のPEI(1800)を添加した例であるが、処理後水溶液のニッケル濃度は5.2mg/Lであり、ニッケルの処理性能が低下した。
比較例8は、キレート剤Aと、本発明の範囲を下回る量のPEI(1800)を添加した例であるが、処理後水溶液のニッケル濃度は5.2mg/Lであり、ニッケルの処理性能が低下した。
比較例7,8から、ジチオカルバミン酸の塩と併用するポリアミンの量には、ニッケルを処理できる好適な範囲が存在することが分かる。
Figure 2017154066
実施例8〜14
500mLビーカーに、ジャーテスターを設置し、ニッケルイオン10mg/Lとクエン酸320mg/Lを含む水溶液を500mL添加した。150rpmで攪拌しながら、キレート剤Aを所定量、及びポリアミンを所定量加え、150rpmで10分間攪拌し、次に38重量%塩化第二鉄水溶液、30重量%硫酸アルミニウム又は30重量%ポリ塩化アルミニウムを所定量加え、150rpmで5分間攪拌し、次に0.1重量%OA−23水溶液を2000mg/L加え、50rpmで5分間攪拌した。水溶液のpHは、微量の塩酸及び水酸化ナトリウムを用いて、常にpH7となるように調製した。攪拌終了後、10分間静置し、アドバンテック社製5Aのろ紙で水溶液をろ別し、処理後水溶液のニッケル濃度を測定した。
結果を以下の表3に示す。
表3より、実施例8〜14では、クエン酸含有排水の処理後水溶液のニッケル濃度はいずれも0.5mg/L未満であり、ニッケルを十分処理することができた。
Figure 2017154066
比較例9〜11
500mLビーカーに、ジャーテスターを設置し、ニッケルイオン10mg/Lとクエン酸320mg/Lを含む水溶液を500mL添加した。150rpmで攪拌しながら、38重量%塩化第二鉄水溶液、30重量%硫酸アルミニウム又は30重量%ポリ塩化アルミニウムを所定量加え、150rpmで5分間攪拌し、次に0.1重量%OA−23水溶液を2000mg/L加え、50rpmで5分間攪拌した。水溶液のpHは、微量の塩酸及び水酸化ナトリウムを用いて、常に所定のpH値となるように調製した。攪拌終了後、10分間静置し、アドバンテック社製5Aのろ紙で水溶液をろ別し、処理後水溶液のニッケル濃度を測定した。
比較例12
500mLビーカーに、ジャーテスターを設置し、ニッケルイオン10mg/Lとクエン酸320mg/Lを含む水溶液を500mL添加した。150rpmで攪拌しながら、所定量のキレート剤Aを加え、150rpmで10分間攪拌し、次に38重量%塩化第二鉄水溶液800mg/Lを加え、150rpmで5分間攪拌し、次に0.1重量%OA−23水溶液を2000mg/L加え、50rpmで5分間攪拌した。水溶液のpHは、微量の塩酸及び水酸化ナトリウムを用いて、常に所定のpH値となるように調製した。
攪拌終了後、10分間静置し、アドバンテック社製5Aのろ紙で水溶液をろ別し、処理後水溶液のニッケル濃度を測定した。
比較例13
500mLビーカーに、ジャーテスターを設置し、ニッケルイオン10mg/Lとクエン酸320mg/Lを含む水溶液を500mL添加した。150rpmで攪拌しながら、PEI(1800)を所定量加え、150rpmで10分間攪拌し、次に38重量%塩化第二鉄水溶液を800mg/L加え、150rpmで5分間攪拌し、次に0.1重量%OA−23水溶液を2000mg/L加え、50rpmで5分間攪拌した。水溶液のpHは、微量の塩酸及び水酸化ナトリウムを用いて、常に所定のpH値となるように調製した。攪拌終了後、10分間静置し、アドバンテック社製5Aのろ紙で水溶液をろ別し、処理後水溶液のニッケル濃度を測定した。
比較例14
500mLビーカーに、ジャーテスターを設置し、ニッケルイオン10mg/Lとクエン酸320mg/Lを含む水溶液を500mL添加した。150rpmで攪拌しながら、所定量のキレート剤Aを加え、次に本発明の範囲外であるEA(146)を所定量加え、150rpmで10分間攪拌し、次に38重量%塩化第二鉄水溶液800mg/Lを加え、150rpmで5分間攪拌し、次に0.1重量%OA−23水溶液を2000mg/L加え、50rpmで5分間攪拌した。水溶液のpHは、微量の塩酸及び水酸化ナトリウムを用いて、常に所定のpH値となるように調製した。
攪拌終了後、10分間静置し、アドバンテック社製5Aのろ紙で水溶液をろ別し、処理後水溶液のニッケル濃度を測定した。
比較例15,16
500mLビーカーに、ジャーテスターを設置し、ニッケルイオン10mg/Lとクエン酸320mg/Lを含む水溶液を500mL添加した。150rpmで攪拌しながら、所定量のキレート剤Aを加え、次に本発明の範囲外である所定量のポリアミンを加え、150rpmで10分間攪拌し、次に所定量の38重量%塩化第二鉄水溶液を加え、150rpmで5分間攪拌し、次に0.1重量%OA−23水溶液を2000mg/L加え、50rpmで5分間攪拌した。水溶液のpHは、微量の塩酸及び水酸化ナトリウムを用いて、常に所定のpH値となるように調製した。
攪拌終了後、10分間静置し、アドバンテック社製5Aのろ紙で水溶液をろ別し、処理後水溶液のニッケル濃度を測定した。
結果を以下の表4に示す。
比較例9〜11は、鉄イオン又はアルミニウムイオンを添加してアルカリ性にし、ニッケルイオンを鉄イオン又はアルミニウムイオンと共に水酸化物として沈殿させる従来の処理方法の例である。クエン酸を添加した水溶液は、処理後のニッケル濃度が10mg/Lであり、ニッケルを全く低減することができなかった。
比較例12は、ポリアミンを添加せずに、キレート剤Aのみを194mg/L添加した例であるが、処理後水溶液のニッケル濃度は1.0mg/Lであり、ポリアミンを添加した場合と比較して、ニッケルの処理が不十分であった。
比較例13は、キレート剤Aを添加せずに、PEI(1800)のみを添加した例であるが、処理後水溶液のニッケル濃度は9.5mg/Lであり、ニッケルの処理がほとんどできていない。
比較例14は、キレート剤Aと、本発明の範囲外であるEA(146)を添加した例であるが、処理後水溶液のニッケル濃度は、EA(146)を加えなかった場合とほぼ同じであり、ニッケルの処理に改善効果は見られなかった。
比較例15は、キレート剤Aと、本発明の範囲を超える量のPEI(1800)を添加した例であるが、処理後水溶液のニッケル濃度は1mg/Lであり、ニッケルの処理性能が低下した。
比較例16は、キレート剤Aと、本発明の範囲を下回る量のPEI(1800)を添加した例であるが、処理後水溶液のニッケル濃度は1mg/Lであり、ニッケルの処理性能が低下した。
比較例15,16から、ジチオカルバミン酸の塩と併用するポリアミンの量には、ニッケルを処理できる好適な範囲が存在することが分かる。
Figure 2017154066
実施例15〜21
500mLビーカーに、ジャーテスターを設置し、ニッケルイオン10mg/Lとピロリン酸303mg/Lを含む水溶液を500mL添加した。150rpmで攪拌しながら、キレート剤Aを所定量、及びポリアミンを所定量加え、150rpmで10分間攪拌し、次に38重量%塩化第二鉄水溶液、30重量%硫酸アルミニウム又は30重量%ポリ塩化アルミニウムを所定量加え、150rpmで5分間攪拌し、次に0.1重量%OA−23水溶液を2000mg/L加え、50rpmで5分間攪拌した。水溶液のpHは、微量の塩酸及び水酸化ナトリウムを用いて、常にpH7となるように調製した。攪拌終了後、10分間静置し、アドバンテック社製5Aのろ紙で水溶液をろ別し、処理後水溶液のニッケル濃度を測定した。
結果を以下の表5に示す。
表5より、実施例15〜21では、ピロリン酸含有排水の処理後水溶液のニッケル濃度はいずれも0.5mg/L未満であり、ニッケルを十分処理することができた。
Figure 2017154066
比較例17〜19
500mLビーカーに、ジャーテスターを設置し、ニッケルイオン10mg/Lとピロリン酸303mg/Lを含む水溶液を500mL添加した。150rpmで攪拌しながら、38重量%塩化第二鉄水溶液、30重量%硫酸アルミニウム又は30重量%ポリ塩化アルミニウムを所定量加え、150rpmで5分間攪拌し、次に0.1重量%OA−23水溶液を2000mg/L加え、50rpmで5分間攪拌した。水溶液のpHは、微量の塩酸及び水酸化ナトリウムを用いて、常に所定のpH値となるように調製した。攪拌終了後、10分間静置し、アドバンテック社製5Aのろ紙で水溶液をろ別し、処理後水溶液のニッケル濃度を測定した。
比較例20
500mLビーカーに、ジャーテスターを設置し、ニッケルイオン10mg/Lとピロリン酸303mg/Lを含む水溶液を500mL添加した。150rpmで攪拌しながら、所定量のキレート剤Aを加え、150rpmで10分間攪拌し、次に38重量%塩化第二鉄水溶液800mg/Lを加え、150rpmで5分間攪拌し、次に0.1重量%OA−23水溶液を2000mg/L加え、50rpmで5分間攪拌した。水溶液のpHは、微量の塩酸及び水酸化ナトリウムを用いて、常に所定のpH値となるように調製した。
攪拌終了後、10分間静置し、アドバンテック社製5Aのろ紙で水溶液をろ別し、処理後水溶液のニッケル濃度を測定した。
比較例21
500mLビーカーに、ジャーテスターを設置し、ニッケルイオン10mg/Lとピロリン酸303mg/Lを含む水溶液を500mL添加した。150rpmで攪拌しながら、PEI(1800)を所定量加え、150rpmで10分間攪拌し、次に38重量%塩化第二鉄水溶液を800mg/L加え、150rpmで5分間攪拌し、次に0.1重量%OA−23水溶液を2000mg/L加え、50rpmで5分間攪拌した。水溶液のpHは、微量の塩酸及び水酸化ナトリウムを用いて、常に所定のpH値となるように調製した。攪拌終了後、10分間静置し、アドバンテック社製5Aのろ紙で水溶液をろ別し、処理後水溶液のニッケル濃度を測定した。
比較例22
500mLビーカーに、ジャーテスターを設置し、ニッケルイオン10mg/Lとピロリン酸303mg/Lを含む水溶液を500mL添加した。150rpmで攪拌しながら、所定量のキレート剤Aを加え、次に本発明の範囲外であるEA(146)を所定量加え、150rpmで10分間攪拌し、次に38重量%塩化第二鉄水溶液800mg/Lを加え、150rpmで5分間攪拌し、次に0.1重量%OA−23水溶液を2000mg/L加え、50rpmで5分間攪拌した。水溶液のpHは、微量の塩酸及び水酸化ナトリウムを用いて、常に所定のpH値となるように調製した。
攪拌終了後、10分間静置し、アドバンテック社製5Aのろ紙で水溶液をろ別し、処理後水溶液のニッケル濃度を測定した。
比較例23,24
500mLビーカーに、ジャーテスターを設置し、ニッケルイオン10mg/Lとピロリン酸303mg/Lを含む水溶液を500mL添加した。150rpmで攪拌しながら、所定量のキレート剤Aを加え、次に本発明の範囲外である所定量のポリアミンを加え、150rpmで10分間攪拌し、次に所定量の38重量%塩化第二鉄水溶液を加え、150rpmで5分間攪拌し、次に0.1重量%OA−23水溶液を2000mg/L加え、50rpmで5分間攪拌した。水溶液のpHは、微量の塩酸及び水酸化ナトリウムを用いて、常に所定のpH値となるように調製した。
攪拌終了後、10分間静置し、アドバンテック社製5Aのろ紙で水溶液をろ別し、処理後水溶液のニッケル濃度を測定した。
結果を以下の表6に示す。
比較例17〜19は、鉄イオン又はアルミニウムイオンを添加してアルカリ性にし、ニッケルイオンを鉄イオン又はアルミニウムイオンと共に水酸化物として沈殿させる従来の処理方法の例である。処理後のニッケル濃度が5mg/L以上であり、ニッケルを十分低減することができなかった。
比較例20は、ポリアミンを添加せずに、キレート剤Aのみを194mg/L添加した例であるが、処理後水溶液のニッケル濃度は1.0mg/Lであり、ポリアミンを添加した場合と比較して、ニッケルの処理が不十分であった。
比較例21は、キレート剤Aを添加せずに、PEI(1800)のみを添加した例であるが、処理後水溶液のニッケル濃度は5.8mg/Lであり、ニッケルを十分低減することができなかった。
比較例22は、キレート剤Aと、本発明の範囲外であるEA(146)を添加した例であるが、処理後水溶液のニッケル濃度は、EA(146)を加えなかった場合とほぼ同じであり、ニッケルの処理に改善効果は見られなかった。
比較例23は、キレート剤Aと、本発明の範囲を超える量のPEI(1800)を添加した例であるが、処理後水溶液のニッケル濃度は0.9mg/Lであり、ニッケルの処理性能が低下した。
比較例24は、キレート剤Aと、本発明の範囲を下回る量のPEI(1800)を添加した例であるが、処理後水溶液のニッケル濃度は1.0mg/Lであり、ニッケルの処理性能が低下した。
比較例23,24から、ジチオカルバミン酸の塩と併用するポリアミンの量には、ニッケルを処理できる好適な範囲が存在することが分かる。
Figure 2017154066
本発明のニッケル含有水溶液の浄化方法によれば、ニッケルの処理が難しい、ニッケルと錯生成能力を持つ化合物、及びニッケルを含有する水溶液であっても、ニッケル濃度を低減できるため、新規なニッケル含有水溶液の浄化方法として、めっき工場、電子部品・機械部品製造工場、自動車工場などからのニッケル含有排水の処理方法として使用できる可能性がある。

Claims (10)

  1. ジチオカルバミン酸の塩100重量部に対し、重量平均分子量300以上のポリアミンを2〜50重量部含んでなることを特徴とするニッケル含有水溶液用浄化剤。
  2. 上記ジチオカルバミン酸の塩が、1級アミノ基乃び/又は2級アミノ基を有するアミン化合物と二硫化炭素とアルカリ金属水酸化物を反応させて得られるものであることを特徴とする請求項1に記載のニッケル含有水溶液用浄化剤。
  3. 上記1級アミノ基乃び/又は2級アミノ基を有するアミン化合物が、1級アミノ基乃び/又は2級アミノ基を少なくとも2つ有することを特徴とする請求項2に記載のニッケル含有水溶液用浄化剤。
  4. 上記1級アミノ基乃び/又は2級アミノ基を有するアミン化合物が、ピペラジン又はテトラエチレンペンタミンであることを特徴とする請求項2又は3に記載のニッケル含有水溶液用浄化剤。
  5. 上記重量平均分子量300以上のポリアミンが、ポリエチレンイミンであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のニッケル含有水溶液用浄化剤。
  6. 上記ポリエチレンイミンの分子量が1800〜200万であることを特徴とする請求項5に記載のニッケル含有水溶液用浄化剤。
  7. ニッケルと錯生成能力を持つ化合物、及びニッケルを含有する水溶液に、ジチオカルバミン酸の塩、及び重量平均分子量300以上のポリアミンを添加した後、固形物を除去することを特徴とするニッケル含有水溶液の浄化方法。
  8. 上記ニッケルと錯生成能力を持つ化合物が、分子内にカルボキシル基、アミノ基及びリン酸基から選ばれる1種以上の置換基を有する化合物であることを特徴とする請求項7に記載のニッケル含有水溶液の浄化方法。
  9. 固形物を除去する前に、ニッケルと錯生成能力を持つ化合物の含有量以上の無機凝集剤を添加することを特徴とする請求項7又は8に記載のニッケル含有水溶液の浄化方法。
  10. 上記無機凝集剤が、塩化第二鉄、硫酸アルミニウム及びポリ塩化アルミニウムから選ばれる1種以上であることを特徴とする請求項9に記載のニッケル含有水溶液の浄化方法。
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