JP2017151421A - 積層光学フィルムの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】互いに剥離可能な複数の層を有する光学フィルムを備える積層光学フィルムから一部の層を剥離した場合に他の層が裂けにくい積層光学フィルムを製造することができる、積層光学フィルムの製造方法を提供する。
【解決手段】一対の貼合ロールの間に樹脂基材21、光学機能層22、接着剤層5、保護フィルム3を導入してこれらを貼合する積層光学フィルムの製造方法である。貼合時において、光学機能層22の幅W12は樹脂基材21の幅W11よりも小さく、接着剤層5の幅WAは光学機能層22の幅W12以上且つ樹脂基材21の幅W11よりも小さく、光学機能層22は幅方向の位置が接着剤層5の存在幅WA以内にあり、樹脂基材21は光学機能層22及び接着剤層5の存在幅(W12,WA)を内包するように位置しており、保護フィルム3の幅W2は接着剤層5の幅WA以上であり、接着剤層5は幅方向の位置が保護フィルム3の存在幅W2以内にある。
【選択図】図8
【解決手段】一対の貼合ロールの間に樹脂基材21、光学機能層22、接着剤層5、保護フィルム3を導入してこれらを貼合する積層光学フィルムの製造方法である。貼合時において、光学機能層22の幅W12は樹脂基材21の幅W11よりも小さく、接着剤層5の幅WAは光学機能層22の幅W12以上且つ樹脂基材21の幅W11よりも小さく、光学機能層22は幅方向の位置が接着剤層5の存在幅WA以内にあり、樹脂基材21は光学機能層22及び接着剤層5の存在幅(W12,WA)を内包するように位置しており、保護フィルム3の幅W2は接着剤層5の幅WA以上であり、接着剤層5は幅方向の位置が保護フィルム3の存在幅W2以内にある。
【選択図】図8
Description
本発明は、積層光学フィルムの製造方法に関する。
従来、複数枚の光学フィルムを、接着剤層又は粘着剤層を介して一対の貼合ロール間を通過させることによって圧着する積層光学フィルムの製造方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。接着剤層又は粘着剤層は通常、積層される光学フィルムのいずれか一方に接着剤又は粘着剤が塗布されることによって供給される。
他方、互いに剥離可能な複数の層、例えば樹脂基材と偏光子とを備える光学フィルムに対し、接着剤層又は粘着剤層を介して他の光学フィルムを積層して製造した偏光板が知られている(例えば、特許文献2参照)。
例えば上記偏光板において樹脂基材を剥離すると、接着剤層又は粘着剤層に面している偏光子が裂ける傾向がある。
本発明は、互いに剥離可能な複数の層を有する光学フィルムを備える積層光学フィルムから一部の層を剥離した場合に他の層が裂けにくい積層光学フィルムを製造することができる、積層光学フィルムの製造方法を提供することを目的とする。
本発明は、回転する一対の貼合ロールの間に、互いに剥離可能な複数の層を有する第1の光学フィルムと、接着剤層又は粘着剤層と、第2の光学フィルムとを、一対の貼合ロール間を結ぶ方向にこの順に配列した状態で導入して第1の光学フィルムと第2の光学フィルムとを貼合する、積層光学フィルムの製造方法であって、貼合時において、接着剤層又は粘着剤層の幅は、第1の光学フィルムの幅以上であり、第1の光学フィルムは、幅方向の位置が接着剤層又は粘着剤層の存在幅以内にあり、第2の光学フィルムの幅は、接着剤層又は粘着剤層の幅以上であり、第2の光学フィルムは、接着剤層又は粘着剤層の存在幅を内包するように位置している、積層光学フィルムの製造方法を提供する。
この製造方法では、接着剤層又は粘着剤層の幅が、互いに剥離可能な複数の層を有する第1の光学フィルムの幅以上であり、且つ、第1の光学フィルムは幅方向の位置が接着剤層又は粘着剤層の存在幅以内にある。このため、製造された積層光学フィルムにおける第1の光学フィルムから一部の層を剥離しようとした場合、積層光学フィルム側に残る層が接着剤層又は粘着剤層によって十分に保持されることになる。従って、この製造方法によれば、互いに剥離可能な複数の層を有する光学フィルムを備える積層光学フィルムから一部の層を剥離した場合に他の層が裂けにくい積層光学フィルムを製造することができる。
この製造方法は、第1の光学フィルム側の貼合ロールの幅が第1の光学フィルムの幅以上であり、且つ、第1の光学フィルムが幅方向の位置が第1の光学フィルム側の貼合ロールの存在幅以内にある態様であってもよい。この場合、第1の光学フィルムが幅方向の全域に亘って貼合ロールで押圧されるので、第1の光学フィルムと第2の光学フィルムとの接着性又は粘着性が高まる。
この製造方法は、第1の光学フィルム側の貼合ロールと第1の光学フィルムとの間に、接着剤層又は粘着剤層の幅よりも大きい幅を有する第3の光学フィルムを、接着剤層又は粘着剤層の幅を内包するようにして介在させる態様であってもよい。従来の製造方法では、貼合時に接着剤又は粘着剤が第1の光学フィルムの幅方向の端部からはみ出して貼合ロールに付着し、貼合ロールを汚す虞があるが、上記幅広の第3の光学フィルムを介在させることにより、当該貼合ロールに接着剤又は粘着剤が付着することを防止することができる。
この製造方法は、第1の光学フィルムは樹脂基材と樹脂基材の片面又は両面に設けられた光学機能層とを有し、樹脂基材及び光学機能層は互いに幅が等しく両端が揃っており、第1の光学フィルムは光学機能層側が接着剤層又は粘着剤層側を向くように配置されており、第2の光学フィルムは、保護フィルムである態様であってもよい。この場合、樹脂基材及び光学機能層が互いに幅が等しく両端が揃っているので、第1の光学フィルムとして幅方向の端部の膜厚が安定している。
この製造方法では上記光学機能層は偏光子であってもよく、このとき、偏光子は、樹脂基材に塗工されて設けられたものである態様であってもよい。
本発明は、別の態様において、回転する一対の貼合ロールの間に、樹脂基材と、樹脂基材の片面又は両面に設けられた光学機能層と、接着剤層又は粘着剤層と、保護フィルムとを、一対の貼合ロール間を結ぶ方向にこの順に配列した状態で導入して光学機能層と保護フィルムとを貼合する、積層光学フィルムの製造方法であって、貼合時において、光学機能層の幅は、樹脂基材の幅よりも小さく、接着剤層又は粘着剤層の幅は、光学機能層の幅以上であり、且つ、樹脂基材の幅よりも小さく、光学機能層は、幅方向の位置が接着剤層又は粘着剤層の存在幅以内にあり、樹脂基材は、光学機能層及び接着剤層又は粘着剤層の存在幅を内包するように位置しており、保護フィルムの幅は、接着剤層又は粘着剤層の幅以上であり、接着剤層又は粘着剤層は、幅方向の位置が保護フィルムの存在幅以内にある、積層光学フィルムの製造方法を提供する。
この製造方法では、接着剤層又は粘着剤層の幅が、光学機能層の幅以上であり、且つ、光学機能層は幅方向の位置が接着剤層又は粘着剤層の存在幅以内にある。このため、製造された積層光学フィルムにおいて樹脂基材又は光学機能層を剥離しようとした場合、積層光学フィルム側に残る層が接着剤層又は粘着剤層によって十分に保持されることになる。従って、この製造方法によれば、樹脂基材及び光学機能層を有する光学フィルムを備える積層光学フィルムから一部の層を剥離した場合に他の層が裂けにくい積層光学フィルムを製造することができる。また、この製造方法では光学機能層の幅が樹脂基材の幅よりも小さく、且つ、樹脂基材が光学機能層及び接着剤層又は粘着剤層の存在幅を内包するように位置しているので、樹脂基材側の貼合ロールに接着剤又は粘着剤が付着することを防止することができる。
この製造方法は、樹脂基材側の貼合ロールの幅は、光学機能層の幅以上であり、且つ、光学機能層は、幅方向の位置が樹脂基材側の貼合ロールの存在幅以内にある態様であってもよい。この場合、光学機能層が幅方向の全域に亘って貼合ロールで押圧されるので、光学機能層又は樹脂基材と保護フィルムとの接着性又は粘着性が高まる。
この製造方法では上記光学機能層は偏光子であってもよく、このとき、偏光子は、樹脂基材に塗工されて設けられたものである態様であってもよい。
本発明によれば、互いに剥離可能な複数の層を有する光学フィルムを備える積層光学フィルムから一部の層を剥離した場合に他の層が裂けにくい積層光学フィルムを製造することができる、積層光学フィルムの製造方法を提供することができる。
以下、本発明の好適な実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、各図において同一部分又は相当部分には同一符号を付し、重複する説明は省略する。また、各図面の寸法比率は必ずしも実際のものとは一致せず、特に、フィルムの厚さや幅に関しては誇張して描いてある。
<第1の実施形態>
(積層光学フィルム)
図1に示されているとおり、第1の実施形態の積層光学フィルムの製造方法により製造される積層光学フィルム1Aは、第1の光学フィルム2の一方の面に第2の光学フィルム3が接着剤層5を介して積層されている。第1の光学フィルム2は、二つの層、すなわち樹脂基材21と、その片面に設けられた偏光子22とを有しており、これらは互いに剥離可能である。
(積層光学フィルム)
図1に示されているとおり、第1の実施形態の積層光学フィルムの製造方法により製造される積層光学フィルム1Aは、第1の光学フィルム2の一方の面に第2の光学フィルム3が接着剤層5を介して積層されている。第1の光学フィルム2は、二つの層、すなわち樹脂基材21と、その片面に設けられた偏光子22とを有しており、これらは互いに剥離可能である。
第1の光学フィルム2において、樹脂基材21及び偏光子22は、互いに幅が等しく両端が揃っており、第1の光学フィルム2は、偏光子22側が接着剤層5側を向くように配置されている。なお、本明細書において各光学フィルムの「幅」とは、積層光学フィルム1Aの製造時における各光学フィルムの搬送方向に垂直な方向であって、貼合ロールの延在方向の幅をいう。また、各フィルムの幅の相対的な大小関係(広狭関係)については「大きい」及び「小さい」の表現を用いている。
積層光学フィルム1Aは、樹脂基材21が取り除かれ、偏光子22と第2の光学フィルム(=後述する保護フィルム)3とを備える偏光板10として利用されるものである。偏光板10は、必要に応じて剥離された樹脂基材21側や第2の光学フィルム側3に、保護フィルムその他の光学フィルムを接着剤層や粘着剤層を介して新たに設けてもよい。
第1の光学フィルム2、第2の光学フィルム3、及び接着剤層5の互いの幅の大小関係や位置関係については後述するとおりであり、これらの層は、各幅方向の中心軸が略揃っている。すなわち、図1に示されている断面図において積層態様が略左右対称をなしている。
ここで、各フィルム及び接着剤層の構成について説明する。偏光子22の材料としては、従来から偏光板の製造に使用されている公知の材料を用いることができ、例えば、ポリビニルアルコール系樹脂、ポリ酢酸ビニル樹脂、エチレン/酢酸ビニル(EVA)樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエステル系樹脂等が挙げられる。なかでもポリビニルアルコール系樹脂が好ましい。これらの材料を延伸処理した後、ヨウ素又は二色性染料による染色及びホウ酸処理を施すことによりフィルム状の偏光子22を得ることができる。樹脂基材21の片面又は両面に粘着剤を介して貼り合わせた積層体を第1の光学フィルム2としてもよい。
また、偏光子22の形成方法としては、樹脂基材21の片面又は両面に偏光子22の材料を溶解した塗液を薄膜状(フィルム状)に塗工、乾燥した後、樹脂基材21ごと延伸処理し、ヨウ素又は二色性染料による染色及びホウ酸処理してもよい。その後、樹脂基材21ごと任意の大きさに切り出して第1の光学フィルム2とすることができる。
延伸処理方法には、フィルム長手方向(フィルム搬送方向)に延伸する縦延伸やフィルム幅方向に延伸する横延伸又は斜め延伸など挙げられる。縦延伸方式としては、ロール間延伸、圧縮延伸等が挙げられ、横延伸方式としては、テンター法などが挙げられる。延伸処理は、湿潤延伸方法、乾式延伸方法のいずれも採用できるが、乾式延伸方法を用いるほうが、延伸温度を広い範囲から選択することができる点で好ましい。
偏光子22の厚さは、2〜75μmであることが好ましく、2〜50μmであることがより好ましく、2〜30μmであることが更に好ましい。
樹脂基材21は、偏光子22を薄膜状(フィルム状)に塗工するための支持体としての役割、及び偏光子22の表面を保護する役割をもつものであり、各種の樹脂材料を用いることができる。樹脂基材21の材料としては、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリカーボネート系樹脂が挙げられる。
樹脂基材21の厚さは、20〜500μmであることが好ましく、30〜300μmであることがより好ましく、50〜200μmであることが更に好ましい。
第2の光学フィルム3は、ここでは保護フィルム3である。
保護フィルム3は、偏光子22の主面や端部の割れや傷つきを防止するフィルムである。ここで「保護フィルム」とは、偏光子22に種々積層され得るフィルムのなかでも、接着剤を介して直接積層されたフィルムを指している。
保護フィルム3は、偏光板の分野で知られている各種の透明樹脂フィルムで構成することができる。例えば、トリアセチルセルロースを代表例とするセルロース系樹脂、ポリプロピレン系樹脂を代表例とするポリオレフィン系樹脂、ノルボルネン系樹脂を代表例とする環状オレフィン系樹脂、ポリメチルメタクリレート系樹脂を代表例とするアクリル系樹脂、ポリエチレンテレフタレート系樹脂を代表例とするポリエステル系樹脂等が挙げられる。なかでも、セルロース系樹脂が代表的である。
保護フィルム3としては、光学機能を有しないフィルムであってもよいし、位相差フィルムや輝度向上フィルムといった光学機能を併せもつフィルムであってもよい。
保護フィルム3の厚さは、5〜90μmであることが好ましく、5〜80μmであることがより好ましく、5〜50μmであることが更に好ましい。
接着剤層5をなす接着剤としては、従来から偏光板の製造に使用されている各種の接着剤を使用することができる。例えば、耐候性や屈折率、カチオン重合性等の観点から、分子内に芳香環を含まないエポキシ樹脂が好ましい。また、活性エネルギー線(紫外線又は熱線)の照射によって硬化するものが好ましい。
エポキシ樹脂としては、例えば水素化エポキシ樹脂、脂環式エポキシ樹脂、脂肪族エポキシ樹脂等が好ましい。エポキシ樹脂に対して、重合開始剤(例えば紫外線照射で重合させるための光カチオン重合開始剤、熱線照射によって重合させるための熱カチオン重合開始剤)や、更に他の添加剤(増感剤等)を添加して、塗布用のエポキシ樹脂組成物を調製して使用することができる。
また、接着剤としては、アクリルアミド、アクリレート、ウレタンアクリレート、エポキシアクリレート等のアクリル系樹脂や、ポリビニルアルコール系の水系接着剤を使用することもできる。
偏光板10は、液晶セル等の表示用セル(画像表示素子)の片面又は両面に貼着されるものである。偏光板は、保護フィルム上に積層される他の光学層を更に含むことができる。他の光学層としては、ある種の偏光を透過し、それと逆の性質を示す偏光を反射する反射型偏光フィルム;表面に凹凸形状を有する防眩機能付フィルム;表面反射防止機能付フィルム;表面に反射機能を有する反射フィルム;反射機能と透過機能とを併せ持つ半透過反射フィルム;視野角補償フィルム等が挙げられる。
偏光子22と保護フィルム3の二層からなる偏光板10の厚さは、10〜500μmであることが好ましく、10〜300μmであることがより好ましく、10〜200μmであることが更に好ましい。
(積層光学フィルムの製造方法)
積層光学フィルム1Aの製造方法としては、図2及び図3に示されているとおり、回転する一対の貼合ロール7a,7bの間に、第1の光学フィルム2と、接着剤層5と、保護フィルム3とを、一対の貼合ロール7a,7b間を結ぶ方向にこの順に配列した状態で導入して、第1の光学フィルム2と保護フィルム3とを貼合する。
積層光学フィルム1Aの製造方法としては、図2及び図3に示されているとおり、回転する一対の貼合ロール7a,7bの間に、第1の光学フィルム2と、接着剤層5と、保護フィルム3とを、一対の貼合ロール7a,7b間を結ぶ方向にこの順に配列した状態で導入して、第1の光学フィルム2と保護フィルム3とを貼合する。
ここで、第1の光学フィルム2における偏光子22は、樹脂基材21に塗工、乾燥した後、樹脂基材21ごと延伸処理し、ヨウ素又は二色性染料による染色及びホウ酸処理を施し、水洗、乾燥の後、幅方向端部を切り出して樹脂基材21と偏光子22の互いの幅が等しく、両端を揃えることで供給し、接着剤層5は保護フィルム3に塗工することで供給する。なお図2では、接着剤層5の図示を省略している。
第1の光学フィルム2、及び保護フィルム3は積層されて積層体4Aとなり、積層体4Aはその後、接着剤層5が硬化することで、図1に示された積層光学フィルム1Aとして完成する。
貼合時の各部材の存在態様について説明する。図3に示されているとおり、一対の貼合ロール7a,7b間における各フィルムや接着剤層5の幅は、以下の関係を満たしている。なお、図3では図面を見やすくするために貼合ロール7a,7bを積層体4Aから離して描いている。
貼合時において、
・接着剤層5の幅WAは、第1の光学フィルム2の幅W1以上である。(WA≧W1)
・第1の光学フィルム2は、幅方向の位置が接着剤層5の存在幅WA以内にある。
・保護フィルム3の幅W2は、接着剤層5の幅WA以上である。(W2≧WA)
・保護フィルム3は、接着剤層5の存在幅WAを内包するように位置している。
貼合時において、
・接着剤層5の幅WAは、第1の光学フィルム2の幅W1以上である。(WA≧W1)
・第1の光学フィルム2は、幅方向の位置が接着剤層5の存在幅WA以内にある。
・保護フィルム3の幅W2は、接着剤層5の幅WA以上である。(W2≧WA)
・保護フィルム3は、接着剤層5の存在幅WAを内包するように位置している。
ここで「内包」とは、幅方向において、一方の部材の両端部の位置が、他方の部材の両端部の位置と同じ位置にあるか、外側の位置にあることをいう。
また、第1の実施形態の製造方法は、必須の要件ではないが、以下の関係も満たしている。
・第1の光学フィルム2側の貼合ロール7aの幅WR1は、保護フィルム3側の貼合ロール7bの幅WR2と等しい。(WR1=WR2)
・第1の光学フィルム2側の貼合ロール7aの幅WR1は、第1の光学フィルム2の幅W1以上である。(WR1≧W1)
・第1の光学フィルム2は、幅方向の位置が第1の光学フィルム2側の貼合ロール7aの存在幅WR1以内にある。
・保護フィルム3側の貼合ロール7bの幅WR2は、接着剤層5の幅WAよりも大きい。(WR2>WA)
・保護フィルム3側の貼合ロール7bは、幅方向の位置が接着剤層5の存在幅WAを内包するように位置している。
・保護フィルム3側の貼合ロール7bの幅WR2は、保護フィルム3の幅W2よりも大きい。(WR2>W2)
・保護フィルム3側の貼合ロール7bは、幅方向の位置が保護フィルム3の存在幅W2を内包するように位置している。
・第1の光学フィルム2側の貼合ロール7aの幅WR1は、保護フィルム3側の貼合ロール7bの幅WR2と等しい。(WR1=WR2)
・第1の光学フィルム2側の貼合ロール7aの幅WR1は、第1の光学フィルム2の幅W1以上である。(WR1≧W1)
・第1の光学フィルム2は、幅方向の位置が第1の光学フィルム2側の貼合ロール7aの存在幅WR1以内にある。
・保護フィルム3側の貼合ロール7bの幅WR2は、接着剤層5の幅WAよりも大きい。(WR2>WA)
・保護フィルム3側の貼合ロール7bは、幅方向の位置が接着剤層5の存在幅WAを内包するように位置している。
・保護フィルム3側の貼合ロール7bの幅WR2は、保護フィルム3の幅W2よりも大きい。(WR2>W2)
・保護フィルム3側の貼合ロール7bは、幅方向の位置が保護フィルム3の存在幅W2を内包するように位置している。
ここで「貼合ロールの幅」とは、貼合に寄与する有効接触面となる部分と同径を維持しながら延びている部分の全幅を意味する。例えば、貼合ロール7a,7bの端部側において幅方向の一部が縮径し第1の光学フィルム2又は保護フィルム3と接触しない部分がある場合は、縮径した部分を除いた部分の幅を貼合ロール7a,7bの全幅とする。
第1の光学フィルム2を接着剤層5に対してより強固に保持させる観点から、接着剤層5の幅WAは、第1の光学フィルム2の幅W1よりも大きい(WA>W1)ことが好ましい。このとき、接着剤層5の幅WAが、第1の光学フィルム2の幅W1よりも0.5〜100mm大きいことが好ましく、1〜50mm大きいことがより好ましい。また、接着剤層5を保護フィルム3に対してより強固に保持させる観点から、保護フィルム3の幅W2は、接着剤層5の幅WAよりも大きい(W2>WA)ことが好ましい。
この製造方法では、接着剤層5の幅WAが、互いに剥離可能な樹脂基材21及び偏光子22を有する第1の光学フィルム2の幅W1以上であり、且つ、第1の光学フィルム2は幅方向の位置が接着剤層5の存在幅WA以内にある。このため、製造された積層光学フィルム1Aにおける第1の光学フィルム2から樹脂基材21を剥離しようとした場合、積層光学フィルム1A側に残る層(偏光子22)が接着剤層5によって十分に保持されることになる。従って、この製造方法によって製造された積層光学フィルム1Aは、樹脂基材21を剥離した場合に偏光子22が裂けにくい。
また、第1の光学フィルム2は、幅方向の位置が第1の光学フィルム2側の貼合ロール7aの存在幅WR1以内にあるので、第1の光学フィルム2がその幅W1方向の全域に亘って貼合ロールで押圧されることとなり、第1の光学フィルム2と保護フィルム3との接着性が高まる。
また、第1の光学フィルム2を構成している樹脂基材21と偏光子22とは、互いに幅が等しく両端が揃っているので、第1の光学フィルム2として幅方向の端部の膜厚が安定している。
なお、この第1の実施形態では、第1の光学フィルム2側の貼合ロール7aの幅WR1と保護フィルム3側の貼合ロール7bの幅WR2とが等しい態様を示したが、これらの幅は相違していてもよい。また、これらの幅は、第1の光学フィルム2と保護フィルム3との貼合が十分に行われる限りにおいて自由に変更することができる。
<第2の実施形態>
以下、本発明の第2の実施形態について説明する。第1の実施形態との相違点について主に説明する。
以下、本発明の第2の実施形態について説明する。第1の実施形態との相違点について主に説明する。
(積層光学フィルム)
図4に示されているとおり、第2の実施形態の積層光学フィルムの製造方法により製造される積層光学フィルム1Bは、第1の光学フィルム2のうち樹脂基材21側に第3の光学フィルム6が積層されている。
図4に示されているとおり、第2の実施形態の積層光学フィルムの製造方法により製造される積層光学フィルム1Bは、第1の光学フィルム2のうち樹脂基材21側に第3の光学フィルム6が積層されている。
ここで、第3の光学フィルム6は仮保護フィルム6である。
仮保護フィルム6は、接着剤が貼合ロールに付着することを防止するためのフィルムであり、また、仮保護フィルム6を積層した部材(ここでは第1の光学フィルム2)の表面を損傷、摩損等から保護するためのフィルムである。仮保護フィルム6の材料としては、上記保護フィルムと同様のものを用いることができ、なかでもポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリエチレンイソフタレート、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル系樹脂が好ましい。
仮保護フィルム6は、基材となるフィルムの他に、このフィルムの表面に積層された弱い接着性を有する粘着剤層を有していてもよい。
仮保護フィルム6の厚さは、5〜200μmであることが好ましく、5〜100μmであることがより好ましく、5〜50μmであることが更に好ましい。
(積層光学フィルムの製造方法)
積層光学フィルム1Bの製造方法としては、図5及び図6に示されているとおり、回転する一対の貼合ロール7a,7bの間に、第1の光学フィルム2と、接着剤層5と、保護フィルム3とを、一対の貼合ロール7a,7b間を結ぶ方向にこの順に配列した状態で導入して、第1の光学フィルム2と保護フィルム3とを貼合する。このとき、第1の光学フィルム2側の貼合ロール7aと第1の光学フィルム2との間に仮保護フィルム6を介在させる。
積層光学フィルム1Bの製造方法としては、図5及び図6に示されているとおり、回転する一対の貼合ロール7a,7bの間に、第1の光学フィルム2と、接着剤層5と、保護フィルム3とを、一対の貼合ロール7a,7b間を結ぶ方向にこの順に配列した状態で導入して、第1の光学フィルム2と保護フィルム3とを貼合する。このとき、第1の光学フィルム2側の貼合ロール7aと第1の光学フィルム2との間に仮保護フィルム6を介在させる。
第1の光学フィルム2、保護フィルム3及び仮保護フィルム6は積層されて積層体4Bとなり、積層体4Bはその後、接着剤層5が硬化することで、図4に示された積層光学フィルム1Bとして完成する。
貼合時の各部材の存在態様について説明する。図6に示されているとおり、一対の貼合ロール7a,7b間における各フィルムや接着剤層の幅は、以下の関係を満たしている。なお、図6では図面を見やすくするために貼合ロール7a,7bを積層体4Bから離して描いている。
・接着剤層5の幅WAは、第1の光学フィルム2の幅W1以上である。(WA≧W1)
・第1の光学フィルム2は、幅方向の位置が接着剤層5の存在幅WA以内にある。
・保護フィルム3の幅W2は、接着剤層5の幅WA以上である。(W2≧WA)
・保護フィルム3は、接着剤層5の存在幅WAを内包するように位置している。
・仮保護フィルム6の幅W3は、接着剤層5の幅WAよりも大きい幅を有している。(W3>WA)
・仮保護フィルム6は、接着剤層5の幅WAを内包するように位置している。
・接着剤層5の幅WAは、第1の光学フィルム2の幅W1以上である。(WA≧W1)
・第1の光学フィルム2は、幅方向の位置が接着剤層5の存在幅WA以内にある。
・保護フィルム3の幅W2は、接着剤層5の幅WA以上である。(W2≧WA)
・保護フィルム3は、接着剤層5の存在幅WAを内包するように位置している。
・仮保護フィルム6の幅W3は、接着剤層5の幅WAよりも大きい幅を有している。(W3>WA)
・仮保護フィルム6は、接着剤層5の幅WAを内包するように位置している。
接着剤層5の幅WAが、第1の光学フィルム2の幅W1よりも大きい場合は、0.5〜100mm大きいことが好ましく、1〜50mm大きいことがより好ましい。
なお、保護フィルム3の幅と仮保護フィルム6の幅との大小関係は任意である。
また、第2の実施形態の製造方法は、必須の要件ではないが、以下の関係も満たしている。
・第1の光学フィルム2側の貼合ロール7aの幅WR1は、保護フィルム3側の貼合ロール7bの幅WR2と等しい。(WR1=WR2)
・第1の光学フィルム2側の貼合ロール7aの幅WR1は、第1の光学フィルム2の幅W1以上である。(WR1≧W1)
・第1の光学フィルム2は、幅方向の位置が第1の光学フィルム2側の貼合ロール7aの存在幅WR1以内にある。
・保護フィルム3側の貼合ロール7bの幅WR2は、接着剤層5の幅WAよりも大きい。(WR2>WA)
・保護フィルム3側の貼合ロール7bは、幅方向の位置が接着剤層5の存在幅WAを内包するように位置している。
・保護フィルム3側の貼合ロール7bの幅WR2は、保護フィルム3の幅W2よりも大きい。(WR2>W2)
・保護フィルム3側の貼合ロール7bは、幅方向の位置が保護フィルム3の存在幅W2を内包するように位置している。
・第1の光学フィルム2側の貼合ロール7aの幅WR1は、保護フィルム3側の貼合ロール7bの幅WR2と等しい。(WR1=WR2)
・第1の光学フィルム2側の貼合ロール7aの幅WR1は、第1の光学フィルム2の幅W1以上である。(WR1≧W1)
・第1の光学フィルム2は、幅方向の位置が第1の光学フィルム2側の貼合ロール7aの存在幅WR1以内にある。
・保護フィルム3側の貼合ロール7bの幅WR2は、接着剤層5の幅WAよりも大きい。(WR2>WA)
・保護フィルム3側の貼合ロール7bは、幅方向の位置が接着剤層5の存在幅WAを内包するように位置している。
・保護フィルム3側の貼合ロール7bの幅WR2は、保護フィルム3の幅W2よりも大きい。(WR2>W2)
・保護フィルム3側の貼合ロール7bは、幅方向の位置が保護フィルム3の存在幅W2を内包するように位置している。
第1の実施形態の製造方法では、貼合時に接着剤が第1の光学フィルム2の幅方向の端部からはみ出して貼合ロール7aに付着し、貼合ロール7aを汚す虞があるが、この第2の実施形態の製造方法によれば、幅広の仮保護フィルム6を介在させることにより、当該貼合ロール7aに接着剤が付着することを防止することができる。
なお、この第2の実施形態では第1の光学フィルム2側の貼合ロール7aの幅WR1と保護フィルム3側の貼合ロール7bの幅WR2とが等しい態様を示したが、これらの幅を種々変更してよいことは、第1の実施形態の場合と同様である。
(第1及び第2の実施形態の変形例)
上記第1及び第2の実施形態は、以下態様として実施することができる。すなわち、第1の光学フィルム2が第1の実施形態の製造方法で製造された積層光学フィルム1Aであり、第2の光学フィルム3がセパレータであり、これらを接着剤に代えて粘着剤で貼合する態様としてもよい。この場合、積層光学フィルム1Aの保護フィルム3側にセパレータを積層し、完成する積層光学フィルムとしては、セパレータ付き偏光板となる。以下、この態様について説明する。
上記第1及び第2の実施形態は、以下態様として実施することができる。すなわち、第1の光学フィルム2が第1の実施形態の製造方法で製造された積層光学フィルム1Aであり、第2の光学フィルム3がセパレータであり、これらを接着剤に代えて粘着剤で貼合する態様としてもよい。この場合、積層光学フィルム1Aの保護フィルム3側にセパレータを積層し、完成する積層光学フィルムとしては、セパレータ付き偏光板となる。以下、この態様について説明する。
粘着剤層は、偏光板を他の物品(例えば液晶セル)に貼着させるときに機能する層である。粘着剤層は、アクリル系樹脂や、シリコーン系樹脂、ポリエステル、ポリウレタン、ポリエーテル等で構成することができる。
粘着剤層の厚さは、2〜500μmであることが好ましく、2〜200μmであることがより好ましく、2〜50μmであることが更に好ましい。
粘着剤層を偏光板に積層する方法としては、例えば、偏光板に上記樹脂や任意の添加成分を含む溶液を塗布する方法でもよく、セパレータ上に当該溶液で粘着剤層を形成した後に偏光板に積層する方法でもよい。
セパレータは、粘着剤層の保護や異物の付着防止等を目的として貼着される剥離可能なフィルムであって、偏光板の使用時に剥がされて粘着剤層が露出される。セパレータは、例えばポリエチレンのようなポリエチレン系樹脂、ポリプロピレンのようなポリプロピレン系樹脂、ポリエチレンテレフタレートのようなポリエステル系樹脂等で構成することができる。中でも、ポリエチレンテレフタレートの延伸フィルムが好ましい。
セパレータは、偏光板の使用時に容易に剥がすことができるように、粘着剤層に接する面にシリコーン樹脂等による離型処理を施してもよい。
セパレータの厚さは、10〜500μmであることが好ましく、10〜300μmであることがより好ましく、10〜200μmであることが更に好ましい。
上記態様であっても、上記実施形態と同様の作用によって、樹脂基材21を剥離した場合に偏光子22が裂けることを防止することができる。
<第3の実施形態>
以下、本発明の第3の実施形態について説明する。第1の実施形態との相違点について主に説明する。
以下、本発明の第3の実施形態について説明する。第1の実施形態との相違点について主に説明する。
(積層光学フィルム)
図7に示されているとおり、第4の実施形態の積層光学フィルムの製造方法により製造される積層光学フィルム1Cは、第1の光学フィルム2において樹脂基材21と偏光子22との幅が揃っておらず、樹脂基材21の幅が偏光子22の幅よりも大きい。
図7に示されているとおり、第4の実施形態の積層光学フィルムの製造方法により製造される積層光学フィルム1Cは、第1の光学フィルム2において樹脂基材21と偏光子22との幅が揃っておらず、樹脂基材21の幅が偏光子22の幅よりも大きい。
この他、樹脂基材21、偏光子22、保護フィルム3及び接着剤層5の互いの幅の大小関係や位置関係については後述するとおりであり、これらの層は、各幅方向の中心軸が略揃っている。すなわち、図7に示されている断面図において積層態様が略左右対称をなしている。
(積層光学フィルムの製造方法)
積層光学フィルム1Cの製造方法としては、図2及び図8に示されているとおり、回転する一対の貼合ロール7a,7bの間に、樹脂基材21と、偏光子22と、接着剤層5と、保護フィルム3とを、一対の貼合ロール7a,7b間を結ぶ方向にこの順に配列した状態で導入して、偏光子22と保護フィルム3とを貼合する。
積層光学フィルム1Cの製造方法としては、図2及び図8に示されているとおり、回転する一対の貼合ロール7a,7bの間に、樹脂基材21と、偏光子22と、接着剤層5と、保護フィルム3とを、一対の貼合ロール7a,7b間を結ぶ方向にこの順に配列した状態で導入して、偏光子22と保護フィルム3とを貼合する。
ここで、第1の光学フィルム2における偏光子22は、樹脂基材21の幅方向中央部のみ塗工し、両端部は未塗工とした上で乾燥し、樹脂基材21ごと延伸処理後、ヨウ素又は二色性染料による染色及びホウ酸処理を施し、水洗、乾燥することで供給する。
樹脂基材21、偏光子22及び保護フィルム3は積層されて積層体4Cとなり、積層体4Cはその後、接着剤層5が硬化することで、図7に示された積層光学フィルム1Cとして完成する。
貼合時の各部材の存在態様について説明する。図8に示されているとおり、一対の貼合ロール7a,7b間における各フィルムや接着剤層5の幅は、以下の関係を満たしている。なお、図8では図面を見やすくするために貼合ロール7a,7bを積層体4Cから離して描いている。
・偏光子22の幅W12は、樹脂基材21の幅W11よりも小さい。(W11>W12)
・接着剤層5の幅WAは、偏光子22の幅W12以上であり、且つ、樹脂基材21の幅W11よりも小さい。(W11>WA≧W12)
・偏光子22は、幅方向の位置が接着剤層5の存在幅WA以内にある。
・樹脂基材21は、偏光子22の存在幅W12及び接着剤層5の存在幅WAを内包するように位置している。
・保護フィルム3の幅W2は、接着剤層5の幅WA以上である。(W2≧WA)
・接着剤層5は、幅方向の位置WAが保護フィルム3の存在幅W2以内にある。
・偏光子22の幅W12は、樹脂基材21の幅W11よりも小さい。(W11>W12)
・接着剤層5の幅WAは、偏光子22の幅W12以上であり、且つ、樹脂基材21の幅W11よりも小さい。(W11>WA≧W12)
・偏光子22は、幅方向の位置が接着剤層5の存在幅WA以内にある。
・樹脂基材21は、偏光子22の存在幅W12及び接着剤層5の存在幅WAを内包するように位置している。
・保護フィルム3の幅W2は、接着剤層5の幅WA以上である。(W2≧WA)
・接着剤層5は、幅方向の位置WAが保護フィルム3の存在幅W2以内にある。
接着剤層5の幅WAが、偏光子22の幅W12よりも大きい場合は、0.5〜100mm大きいことが好ましく、1〜50mm大きいことがより好ましい。
なお、樹脂基材21の幅W12と保護フィルム3の幅W2との大小関係は任意である。
また、第4の実施形態の製造方法は、必須の要件ではないが、以下の関係も満たしている。
・第1の光学フィルム2側の貼合ロール7aの幅WR1は、保護フィルム3側の貼合ロール7bの幅WR2と等しい。(WR1=WR2)
・第1の光学フィルム2側の貼合ロール7aの幅WR1は、樹脂基材21の幅W11及び偏光子22の幅W12以上である。(WR1≧W11,且つ,WR1≧W12)
・樹脂基材21及び偏光子22は、いずれも幅方向の位置が第1の光学フィルム2側の貼合ロール7aの存在幅WR1以内にある。
・保護フィルム3側の貼合ロール7bの幅WR2は、接着剤層5の幅WAよりも大きい。(WR2>WA)
・保護フィルム3側の貼合ロール7bは、幅方向の位置が接着剤層5の存在幅WAを内包するように位置している。
・保護フィルム3側の貼合ロール7bの幅WR2は、保護フィルム3の幅W2よりも大きい。(WR2>W2)
・保護フィルム3側の貼合ロール7bは、幅方向の位置が保護フィルム3の存在幅W2を内包するように位置している。
・第1の光学フィルム2側の貼合ロール7aの幅WR1は、保護フィルム3側の貼合ロール7bの幅WR2と等しい。(WR1=WR2)
・第1の光学フィルム2側の貼合ロール7aの幅WR1は、樹脂基材21の幅W11及び偏光子22の幅W12以上である。(WR1≧W11,且つ,WR1≧W12)
・樹脂基材21及び偏光子22は、いずれも幅方向の位置が第1の光学フィルム2側の貼合ロール7aの存在幅WR1以内にある。
・保護フィルム3側の貼合ロール7bの幅WR2は、接着剤層5の幅WAよりも大きい。(WR2>WA)
・保護フィルム3側の貼合ロール7bは、幅方向の位置が接着剤層5の存在幅WAを内包するように位置している。
・保護フィルム3側の貼合ロール7bの幅WR2は、保護フィルム3の幅W2よりも大きい。(WR2>W2)
・保護フィルム3側の貼合ロール7bは、幅方向の位置が保護フィルム3の存在幅W2を内包するように位置している。
偏光子22を接着剤層5に対してより強固に保持させる観点から、接着剤層5の幅WAは、偏光子22の幅W12よりも大きい(WA>W12)ことが好ましい。また、接着剤層5を保護フィルム3に対してより強固に保持させる観点から、保護フィルム3の幅W2は、接着剤層5の幅WAよりも大きい(W2>WA)ことが好ましい。
この製造方法では、接着剤層5の幅WAが、偏光子22の幅以上であり、且つ、偏光子22は幅方向の位置が接着剤層5の存在幅WA以内にある。このため、製造された積層光学フィルム1Cにおいて樹脂基材21を剥離しようとした場合、積層光学フィルム1C側に残る層(偏光子22)が接着剤層5によって十分に保持されることになる。従って、この製造方法によれば、樹脂基材21を剥離した場合に他の層が裂けにくい積層光学フィルム1Cを製造することができる。
また、この製造方法では偏光子22の幅W12が樹脂基材21の幅W11よりも小さく、且つ、樹脂基材21が偏光子22の存在幅W12及び接着剤層5の存在幅WAを内包するように位置しているので、樹脂基材21側の貼合ロール7aに接着剤が付着することを防止することができる。貼合ロール7aの幅WR1が樹脂基材21の幅W11よりも小さく、且つ、樹脂基材21が貼合ロール7aの存在幅WR1を内包するように位置している場合は、貼合ロール7aに接着剤が付着することを一層防止することができる。
上記各実施形態により、樹脂基材21を剥離した場合に他の層が裂けにくい積層光学フィルム1A〜1Cを製造することができる。第1の光学フィルム2に偏光子22が含まれると、他の構成フィルムよりも偏光子22の強度が低く、傷や裂けが生じやすいため、樹脂基材21を剥離する際、偏光子22の部分(特に端部)にて裂けが生じやすい。本実施形態の場合、積層光学フィルム側に残る層(偏光子)が接着剤層5によって十分に保持されることになるため、強度の低い偏光子22を第1の光学フィルム2に含むケースであっても、樹脂基材21を剥離する際に裂けの発生を十分に抑えることができる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に何ら限定されるものではない。
例えば、上記各実施形態では偏光子22が樹脂基材21の片面に塗工された態様を示したが、偏光子22は樹脂基材21の両面に塗工されていてもよい。この場合、積層光学フィルム1A〜1Cを製造した後、接着剤層5に面している偏光子22と樹脂基材21との間を剥がすことによって、樹脂基材21側に残っている偏光子を別の偏光板の製造のために利用することができる。
また、上記各実施形態では、樹脂基材21の片面に偏光子22が設けられた第1の光学フィルムの例を用いて説明したが、樹脂基材21の片面又は両面に偏光子22とは別の光学機能層を設けてもよい。偏光子22以外の光学機能層としては、位相差層、視野角補償層等が挙げられ、樹脂基材21上に、目的の光学機能を有する材料を溶解または分散させた液を塗付、乾燥することにより設けることができる。そして、樹脂基材21を剥離する際に、光学機能層の裂けを防止することができる。
1A〜1C…積層光学フィルム、2…第1の光学フィルム、3…保護フィルム(第2の光学フィルム)、4A〜4C…積層体、5…接着剤層、6…仮保護フィルム(第3の光学フィルム)、7a…第1の光学フィルム側の貼合ロール、7b…保護フィルム側の貼合ロール、10…偏光板、21…樹脂基材、22…偏光子、W1…第1の光学フィルムの幅、W11…樹脂基材の幅、W12…偏光子の幅、W2…保護フィルムの幅、W3…仮保護フィルムの幅、WA…接着剤層の幅、WR1…第1の光学フィルム側の貼合ロールの幅、WR2…保護フィルム側の貼合ロールの幅。
Claims (4)
- 回転する一対の貼合ロールの間に、樹脂基材と、前記樹脂基材の片面又は両面に設けられた光学機能層と、接着剤層又は粘着剤層と、保護フィルムとを、前記一対の貼合ロール間を結ぶ方向にこの順に配列した状態で導入して前記光学機能層と前記保護フィルムとを貼合する、積層光学フィルムの製造方法であって、
貼合時において、
前記光学機能層の幅は、前記樹脂基材の幅よりも小さく、
前記接着剤層又は前記粘着剤層の幅は、前記光学機能層の幅以上であり、且つ、前記樹脂基材の幅よりも小さく、
前記光学機能層は、幅方向の位置が前記接着剤層又は前記粘着剤層の存在幅以内にあり、
前記樹脂基材は、前記光学機能層及び前記接着剤層又は前記粘着剤層の存在幅を内包するように位置しており、
前記保護フィルムの幅は、前記接着剤層又は前記粘着剤層の幅以上であり、
前記接着剤層又は前記粘着剤層は、幅方向の位置が前記保護フィルムの存在幅以内にある、積層光学フィルムの製造方法。 - 前記樹脂基材側の前記貼合ロールの幅は、前記光学機能層の幅以上であり、
前記光学機能層は、幅方向の位置が前記樹脂基材側の前記貼合ロールの存在幅以内にある、請求項1記載の積層光学フィルムの製造方法。 - 前記光学機能層は、偏光子である、請求項1又は2記載の積層光学フィルムの製造方法。
- 前記偏光子は、前記樹脂基材に塗工されて設けられたものである、請求項3記載の積層光学フィルムの製造方法。
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