JP2017150792A - 自動灰排出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 特に燃焼機による燃焼の後に残留した灰を排出するための自動灰排出装置を提供する。
【解決手段】 本発明の自動灰排出装置は、炉本体と、送風部材と、排出部材を有し、該炉本体は、内部に燃焼チェンバが設けられ、上部に結合口が、底部に排出口が形成され、該結合口と排出口との間の内表面の両側にそれぞれ傾斜状の案内面が設けられると共に、該案内面を貫くように複数のエアー取り込み穴が間隔をおいて形成され、該送風部材は、炉本体と連結され、外部の空気を案内面のエアー取り込み穴を介して燃焼チェンバに送り、該排出部材は、送風部材の下方に位置するように炉本体に取り付けられ、該排出口を介して燃焼チェンバと連通することから、燃焼した灰を燃焼チェンバに留めずに排出することができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、特に燃焼機による燃焼の後に残留した灰を排出するための自動灰排出装置に関するものである。
バイオエネでは、稲や小麦、珈琲豆などの穀物を加工して取り除いた稲わらや皮、殻などの作物残渣をバイオ燃料として燃焼して熱を発生させ、その熱エネを用いて穀物を乾燥させたり、含水率を調整したりすることができる。
台湾実用新案第M304628号 台湾実用新案第M304629号
しかしながら、既存の燃焼機は、燃焼炉を備え、該燃焼炉の底部に水平状の炉本体が設けられることから、バイオ燃料の不完全燃焼残渣または燃焼した灰がそのまま炉本体に留まってしまうので、燃焼炉の燃焼効率を低下させると共に、定期的に人力作業によりバイオ燃料の残渣または灰を取り除いて清掃を行う必要がある。また、不完全燃焼のバイオ燃料または灰を取り除く時には、空気を汚染すると共に、その不完全燃焼のバイオ燃料は人間に対しても危険であり、さらに、炉本体に留まった不完全燃焼のバイオ燃料または灰は高温状態となっており、長時間その状態が持続すると、燃焼機に悪影響を与え、高温で壊れてしまう恐れもあるので、それらの問題を解決する必要があった。
本発明に係る自動灰排出装置は、
内部に灰を収容する空間を有する燃焼チェンバが設けられ、上部に該燃焼チェンバと連通する結合口が形成され、底部に該燃焼チェンバと連通する排出口が形成され、該結合口と排出口との間の内表面、かつ該排出口の両側にそれぞれ傾斜状の案内面が設けられると共に、外表面に複数のエアー取り込み穴が間隔をおいて案内面を貫くように形成される、炉本体と、
前記炉本体と連結され、該炉本体の外表面の両側にそれぞれ、前記案内面に対応する2つのエアー取り込み箱が取り付けられると共に、該2つのエアー取り込み箱とを連通するように送風機が設置され、該送風機によって外部の空気を該2つのエアー取り込み箱及び案内面のエアー取り込み穴を介して炉本体の燃焼チェンバに送る、送風部材と、
前記送風部材の下方に位置するように炉本体に取り付けられると共に、受け箱及び排出軸を備え、該受け箱が排出口の下方に位置するように炉本体の底部に取り付けられると共に、該排出口を介して燃焼チェンバと連通し、該排出軸が回転可能に受け箱の内部に取り付けられる、排出部材と、を有するものである。
かかる自動灰排出装置において、
前記送風部材は、2つのエアー取り込み箱と送風機とを連通させる通気管を備え、該送風機が通気管を介して外部の空気を所望の風量で2つのエアー取り込み箱に送ることが好ましい。
かかる自動灰排出装置において、
前記炉本体は、内径が上側から下側へ行くにつれて小さくなるベース体であり、また、前記結合口は、円弧状を呈すると共に、内径を有し、前記排出口は、細長状を呈し、結合口の内径よりも小さい幅を有することが好ましい。
かかる自動灰排出装置において、前記排出軸の外周面に複数の排出凹部が間隔をおいて形成されることが好ましい。
かかる自動灰排出装置において、前記排出軸の一端が受け箱を通過して外部に突出し、その排出軸の外部に突出する一端に回転部材が設けられることが好ましい。
かかる自動灰排出装置において、前記回転部材がギアまたはプーリーであることが好ましい。
かかる自動灰排出装置において、前記受け箱は、上側から下側へ行くにつれて縮径する箱体であることが好ましい。
かかる自動灰排出装置において、前記排出軸が回転軸であることが好ましい。
本発明の自動灰排出装置によれば、構造が簡単であると共に、燃焼した灰を炉本体に留めずに排出し、また、その燃焼後の灰による灰の収容空間を燃焼空間と灰排出空間に区切ることができることから、バイオ燃料の燃焼効率を向上させると共に、燃焼炉の使用寿命を延ばすことができるので、燃焼の効率に優れ、かつ環境に優しくて安全性もに優れる。
上述した自動灰排出装置はさらに、以下に示すようなメリットを有する。
1.使用寿命の延長:本発明に係る自動灰排出装置では、その炉本体が燃焼機の燃焼炉の底部に設置されることから、バイオ燃料を燃焼炉に入れて燃焼させる時、燃焼後の灰を炉本体の傾斜状の案内面により案内して排出口から排出部材の受け箱に溜めることができ、また、その炉本体の収容空間に集められた灰は、バイオ燃料を燃焼させるための燃焼空間と灰を排出する灰排出空間とを区切ることができることから、灰の高温で炉本体を破損することを回避できると共に、燃焼炉及び炉本体の使用寿命を延ばすことができる。
2.燃焼効率の向上:そのバイオ燃料が燃焼炉で燃焼して不完全燃焼し、そのまま排出部材に排出された場合、送風部材の送風機により外部の風を通気管を介してエアー取り込み箱及びエアー取り込み穴を通って案内面から燃焼チェンバに送り込むが、この時、送り込まれた空気は傾斜状の案内面に沿って上方に流れて不完全燃焼のバイオ燃料を再び燃焼することにより、バイオ燃料の燃焼効率を向上させると共に、不完全燃焼のバイオ燃料が受け箱に留まって燃焼状態が持続することを防止することができる。
3.環境に優しく安全性にも優れる:バイオ燃料を燃焼させた灰を、両側の案内面に沿って排出口を介して受け箱に溜め、所定の量が溜まると、外部の駆動装置が回転部材を駆動して排出軸を受け箱に対して回転させることから、該排出軸の排出凹部に溜まった灰を次々に受け箱から排出することができ、つまり、この構成によれば、灰を自動的に排出して清掃することができることから、本発明に係る自動灰排出装置は、灰を排出する過程において、空気を汚染することはないと共に、作業員に対しても安全であり、使用上、非常に環境に優しい。
本発明に係る自動灰排出装置の斜視図である。 本発明に係る自動灰排出装置の上面視平面図である。 本発明に係る自動灰排出装置の側面視平面図である。 図3のA-A線の断面図である。 本発明に係る自動灰排出装置の使用状態を示す断面図である。
図1乃至図4に示すように、本発明に係る自動灰排出装置は、炉本体10と、送風部材20と、排出部材30を有する。
前記炉本体10は、内径が上側から下側へ行くにつれて小さくなるベース体であり、内部に灰を収容する空間を有する燃焼チェンバ11が設けられ、上部に該燃焼炉50と連結されたときに燃焼チェンバ11と連通する結合口12が形成され、底部に該燃焼チェンバー11と連通する細長状の排出口13が形成され、そのうち、該結合口12は、円弧状を呈すると共に、内径Dを有し、該排出口13は、結合口12の内径Dよりも小さい幅Wを有する(即ち、D>W)。また、前記炉本体10における結合口12と排出口13との間の内表面、かつ排出口13の両側にそれぞれ傾斜状の案内面14が設けられると共に、該炉本体10のにおける外表面に複数のエアー取り込み穴15が間隔をおいて案内面14を貫くように形成される。
前記送風部材20は、炉本体10に結合され、2つのエアー取り込み箱21と、通気管22と、送風機23を備え、該2つのエアー取り込み箱21はそれぞれ、案内面14に対応するように炉本体10の外表面に取り付けられると共に、該送風機23は、通気管22を介して2つのエアー取り込み箱21と連通するように取り付けられ、その送風機23によって、外部の空気を所望の風量で通気管22及び案内面14のエアー取り込み穴15から炉本体10の燃焼チェンバ11に送る。
前記排出部材30は、送風部材20の下方に位置するように炉本体10に取り付けられると共に、受け箱31と、排出軸32と、回転部材33を備え、そのうち、該受け箱31は、排出口13の下方に位置するように炉本体10の底部に取り付けられると共に、排出口13を介して燃焼チェンバ11と連通し、また、該受け箱31は、内径が上側から下側へ行くにつれて縮径する箱体であることが好ましく、該排出軸32は、回転可能に受け箱31の内部に取り付けられ、炉本体10からの灰を受け箱31から排出するものであり、その排出軸32の一端は、受け箱31を通過して外部に突出すると共に、該排出軸32の外周面に複数の排出凹部321が間隔をおいて設けられる。尚、該排出軸32は、回転軸であることが好ましい。また、前記回転輪33は、排出軸32の外部に突出する一端に取り付けられ、外部の駆動装置(図に示せず)による駆動により排出軸32を回転させる。尚、該回転輪33は、ギアまたはプーリーであることが好ましい。
図5に示すように、本発明に係る自動灰排出装置の構成によれば、その炉本体10が燃焼機の燃焼炉50の底部に設置され、バイオ燃料を燃焼炉50に入れて燃焼させると、燃焼した灰が炉本体10の傾斜状の案内面14により案内させて排出口13を通過して排出部材30の受け箱31に溜めることができる。
また、その炉本体10の収容空間に集められた灰によって、バイオ燃料を燃焼するための燃焼空間と灰を排出する灰排出空間とを区切ることができることから、高温の灰により炉本体10が破損することを回避できるので、燃焼炉50及び炉本体10の使用寿命を延ばすことができる。
そのバイオ燃料が燃焼炉50で燃焼し、不完全燃焼となり排出部材30により排出された場合、送風部材20の送風機23により外部の風が通気管22を介してエアー取り込み箱21及びエアー取り込み穴15を通って案内面14から燃焼チェンバ11に送られる。この時、送り込まれた空気は、傾斜状の案内面14に沿って上方に流れて不完全燃焼のバイオ燃料を再び燃焼することにより、バイオ燃料の燃焼効率を向上させると共に、不完全燃焼バイオ燃料の受け箱31への貯留や不完全燃焼のバイオ燃料が受け箱31に留まって燃焼状態が持続することを防止する。
また、そのバイオ燃料の燃焼後の灰を、両側の案内面14に沿って排出口13から受け箱31に溜め、灰が所定量になると、外部の駆動装置が回転輪33を駆動させて排出軸32を受け箱31に対して回転させ、排出軸32の排出凹部321に留まっている灰を次々に受け箱31から排出する。つまり、灰を自動的に排出して清掃することができる。この構成によれば、灰を排出する過程において、空気を汚染することはないと共に、作業員に対しても安全であり、使用上、非常に環境に優しい。
上述したように、本発明に係る自動灰排出装置は、炉本体10に2つの傾斜状の案内面14を有すると共に、灰の収容空間に、燃焼後の灰によるバイオ燃料を燃焼させるための燃焼空間と灰を排出するための灰排出空間とを区切ることができることから、灰の高温で炉本体10が破損することを防止できるので、炉本体10の使用寿命を大幅に延ばすことができる。
また、送風部材20によって、燃焼チェンバ11を燃焼空間及び灰排出空間に区切ることによりバイオ燃料を、燃焼空間で完全燃焼させてから灰を灰排出空間から受け箱31に溜めるので、バイオ燃料の燃焼効率が大幅に向上する。
さらに、その炉本体10の底部に排出部材30が設置されることから、排出部材30によって自動かつ安全に灰を排出することができ、作業員による灰の取り除き作業が不要となるので、空気を汚染することはないと共に、炉本体10の使用寿命を延ばし、高燃焼効率かつ環境に優しく安全的な自動灰排出装置を提供することができる。
10 炉本体
11 燃焼チェンバ
12 結合口
13 排出口
14 案内面
15 エアー取り込み穴
20 送風部材
21 エアー取り込み箱
22 通気管
23 送風機
30 排出部材
31 受け箱
32 排出軸
321 排出凹部
33 回転部材
50 燃焼炉
D 内径
W 幅
本発明に係る自動灰排出装置は、
内部に灰を収容する空間を有する燃焼チェンバが設けられ、上部に該燃焼チェンバと連通する結合口が形成され、底部に該燃焼チェンバと連通する排出口が形成され、該結合口と排出口との間の内表面、かつ該排出口の両側にそれぞれ傾斜状の案内面が設けられると共に、外表面に複数のエアー取り込み穴が間隔をおいて案内面を貫くように形成される、炉本体と、
前記炉本体と連結され、該炉本体の外表面の両側にそれぞれ、前記案内面に対応する2つのエアー取り込み箱が取り付けられると共に、該2つのエアー取り込み箱とを連通するように送風機が設置され、該送風機によって外部の空気を該2つのエアー取り込み箱及び案内面のエアー取り込み穴を介して炉本体の燃焼チェンバに送る、送風部材と、
前記送風部材の下方に位置するように炉本体に取り付けられると共に、受け箱及び排出軸を備え、該受け箱が排出口の下方に位置するように炉本体の底部に取り付けられると共に、該排出口を介して燃焼チェンバと連通し、該排出軸が回転可能に受け箱の内部に取り付けられ、該排出軸の外周面に当該排出軸が延びる方向に平行な複数の排出凹部が間隔をおいて形成される、排出部材と、を有するものである。

Claims (10)

  1. 内部に灰を収容する空間を有する燃焼チェンバが設けられ、上部に該燃焼チェンバと連通する結合口が形成され、底部に該燃焼チェンバと連通する排出口が形成され、該結合口と排出口との間の内表面、かつ該排出口の両側にそれぞれ傾斜状の案内面が設けられると共に、外表面に複数のエアー取り込み穴が間隔をおいて案内面を貫くように形成される、炉本体と、
    前記炉本体と連結され、該炉本体の外表面の両側にそれぞれ、前記案内面に対応する2つのエアー取り込み箱が取り付けられると共に、該2つのエアー取り込み箱とを連通するように送風機が設置され、該送風機によって外部の空気を該2つのエアー取り込み箱及び案内面のエアー取り込み穴を介して炉本体の燃焼チェンバに送る、送風部材と、
    前記送風部材の下方に位置するように炉本体に取り付けられると共に、受け箱及び排出軸を備え、該受け箱が排出口の下方に位置するように炉本体の底部に取り付けられると共に、該排出口を介して燃焼チェンバと連通し、該排出軸が回転可能に受け箱の内部に取り付けられる、排出部材と、を有することを特徴とする自動灰排出装置。
  2. 前記送風部材は、2つのエアー取り込み箱と送風機とを連通させる通気管を備え、該送風機が通気管を介して外部の空気を所望の風量で2つのエアー取り込み箱に送ることを特徴とする請求項1に記載の自動灰排出装置。
  3. 前記炉本体は、内径が上側から下側へ行くにつれて小さくなるベース体であり、また、前記結合口は、円弧状を呈すると共に、内径を有し、前記排出口は、細長状を呈し、結合口の内径よりも小さい幅を有することを特徴とする請求項1または2に記載の自動灰排出装置。
  4. 前記排出軸の外周面に複数の排出凹部が間隔をおいて形成されることを特徴とする請求項3に記載の自動灰排出装置。
  5. 前記排出軸の一端が受け箱を通過して外部に突出し、その排出軸の外部に突出する一端に回転部材が設けられることを特徴とする請求項4に記載の自動灰排出装置。
  6. 前記回転部材がギアまたはプーリーであることを特徴とする請求項5に記載の自動灰排出装置。
  7. 前記受け箱は、上側から下側へ行くにつれて縮径する箱体であることを特徴とする請求項6に記載の自動灰排出装置。
  8. 前記排出軸が回転軸であることを特徴とする請求項7に記載の自動灰排出装置。
  9. 前記排出軸の一端が受け箱を通過して外部に突出し、その排出軸の外部に突出する一端に回転部材が取り付けられることを特徴とする請求項1または2に記載の自動灰排出し装置。
  10. 前記回転部材がギアまたはプーリーであることを特徴とする請求項9に記載の自動灰排出装置。
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