JP2017150677A - 空調システム管理装置および空調システム管理方法 - Google Patents

空調システム管理装置および空調システム管理方法 Download PDF

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健司 白石
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Abstract

【課題】室内機および室外機の性能低下の判定精度を向上させる。【解決手段】空調システム管理装置100は、室内機12および室外機11のそれぞれから通信線14,15および通信装置23を介して、そのそれぞれの運転データを取得する運転データ取得部211と、空調システム10の設置完了または修理点検完了の際の試運転時に取得される運転データに基づき求められる適正運転データを記憶する適正運転データ記憶部321と、室内機12および室外機11のそれぞれの通常運転時の運転データを前記適正運転データと比較し、その差分値が既定の値よりも大きい場合には、当該室内機12および当該室外機11の少なくともいずれか1つを性能低下機器として抽出する、または、空調システム10が性能低下したとして抽出する性能低下機器抽出部313と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、とくに中小規模の空調システムに好適な空調システム管理装置および空調システム管理方法に関する。
中小規模のビルや学校などの公共施設などでは、部屋の広さや使用目的がそれぞれ異なり、また、変更されることが多い。そのため、その中で使用されている空調の室内機や室外機の使用状況はそれぞれの部屋などで大きく異なる。また、とくに古い中小規模のビルや公共施設などでは、機種や年式が異なる室内機や室外機が混在して設置されていることが多い。また、このような状況下の空調システムでは、十分な運転管理や保守管理が行われていない場合が多く、省エネの観点から改善の余地があると考えられる。
引用文献1には、空調機から各種の運転データおよび状態データを取得し、その取得データから運転効率などの性能データを求め、その性能データを基準値と比較し、性能低下などを容易に診断することが可能な診断支援システムが開示されている。
特開2010−48433号公報
特許文献1に開示の診断支援システムでは、空調機の性能低下を判定するための基準データとしてカタログ値が用いられている。一般に、空調機のカタログ値は、標準的な環境下(特定の室内外温度、特定の室内面積、特定の電力供給量など)の運転で得られる性能値である。前記したように、中小規模のビルや学校などでは、部屋の広さや使用目的などがそれぞれ異なることが多い。すなわち、空調機が実際に使用される環境は、カタログ値が取得される標準環境とかなり異なることが多い。従って、多様な環境下で取得された運転データから得られる性能値を、カタログ値と比較することにより空調機の性能低下を判定する場合、その判定精度には問題があるといわざるを得ない。
以上の従来技術の問題に鑑み、本発明の目的は、空調システムを構成する室内機および室外機の性能低下の判定精度を向上させ、保守作業に有用な情報を提示することが可能な空調システム管理装置および空調システム管理方法を提供することにある。
本発明に係る空調管理システムは、1つ以上の室内機と1つ以上の室外機とを有してなる空調システムの空調システム管理装置であって、前記室内機および前記室外機のそれぞれから通信線を介してそのそれぞれの運転データを取得する運転データ取得部と、前記室内機および前記室外機の設置完了または修理点検完了の際の試運転時に前記運転データ取得部を介して取得される運転データに基づき得られる適正運転データを記憶する適正運転データ記憶部と、前記室内機および前記室外機のそれぞれの通常運転時に取得された運転データを前記適正運転データと比較し、その差分値が既定の値よりも大きい場合には、当該室内機および当該室外機の少なくともいずれか1つを性能低下機器として抽出する、または、前記空調システムが性能低下したとして抽出する性能低下機器抽出部と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、空調システムを構成する室内機および室外機の性能低下の判定精度を向上させ、保守作業に有用な情報を出力することが可能な空調システム管理装置および空調システム管理方法を提供することができる。
本発明の第1の実施形態に係る空調システム管理装置およびその空調システム管理装置が適用される空調システムの構成の例を示した図である。 運転データを表示装置に表示した例を示した図。 試運転報告書の例を示した図。 保守作業提案書の例を示した図。 室外機および室内機の新規設置または修理点検の際の試運転時における保守支援装置の処理装置が実行する処理の流れの例を示した図。 室外機および室内機の定期または不定期の保守作業実施時における保守支援装置の処理装置が実行する処理の流れの例を示した図。 本発明の第1の実施形態の変形例に係る空調システム管理装置およびその空調システム管理装置が適用される空調システムの構成の例を示した図。 本発明の第2の実施形態に係る空調システム管理装置およびその空調システム管理装置が適用される空調システムの構成の例を示した図。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図面において、共通する構成要素には同一の符号を付し、重複した説明を省略する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る空調システム管理装置100およびその空調システム管理装置100が適用される空調システム10の構成の例を示した図である。
図1に示すように、空調システム管理装置100が適用される空調システム10は、複数の室外機11および複数の室内機12が通信線14によって集中リモコン13に接続されて構成される。なお、図1では、室外機11の数は4台、室内機12の数は9台描かれているが、その台数にはとくに制限はない。室外機11および室内機12がそれぞれ1台であってもよい。また、図1では、室外機11および室内機12の詳細な構成の図示や冷媒配管の図示は省略されている。
集中リモコン13は、図示しない各種のボタン、スイッチ、小型の液晶表示装置、制御回路などにより構成される。そして、集中リモコン13は、利用者によるボタンやスイッチの操作に従い、各室外機11および室内機12に向けて運転開始/停止、各種運転モード、設定温度などの指令データを送信する。また、集中リモコン13は、各室外機11および室内機12に設けられている各種センサ(図示省略)の計測データを取得し、その計測データを小型の液晶表示装置に表示する。
なお、図示を省略したが、室内機12には、1台ごとあるいは複数台のグループごとにそれぞれを制御するリモコンが設けられている。集中リモコン13は、その個々のリモコンの上位にあって、それぞれのリモコンを集中して制御できるようにされている。例えば、空調システム10が学校などに設けられる場合、集中リモコン13は、教員室などに設けられ、各教室には、それぞれの教室の室内機12用のリモコンが設けられる。
以上のような構成を有する空調システム10に対し、本実施形態に係る空調システム管理装置100は、制御装置20および保守支援装置30を備えて構成される。
ここで、空調システム管理装置100は、常時、空調システム10に接続されているものではなく、空調システム10の新規設置の試運転や保守作業が実施される際にのみ接続される。すなわち、保守作業者は、空調システム10の新規設置の際の試運転時や、定期的または不定期の保守作業実施時に空調システム管理装置100を空調システム10の設置現場に持参し、空調システム管理装置100と空調システム10とを通信線15を用いて接続する。そして、予定の試運転や保守作業が終了すると、保守作業者は、通信線15を取り外し、空調システム管理装置100と空調システム10との接続を切断する。
以下、図1などの図面を参照しつつ、空調システム管理装置100を構成する制御装置20および保守支援装置30の詳細について説明する。図1に示すように、制御装置20は、処理装置21と、記憶装置22と、通信線15を介して空調システム10に接続される通信装置23と、制御パネル24と、通信線29を介して保守支援装置30に接続される通信装置25と、を備えて構成される。
通信装置23は、通信線15を介して空調システム10内の通信線14に接続され、処理装置21の制御の下、空調システム10内の室外機11および室内機12の各種センサ(図示省略)から、その計測データを取得する。さらに、通信装置23は、集中リモコン13から室外機11および室内機12へ指令される運転開始/停止、運転モード、設定温度などの指令データを傍受し、それらのデータを取得する。なお、本明細書では、室外機11および室内機12に設けられた各種センサによって計測される計測データ、および、集中リモコン13から室外機11および室内機12へ指令される指令データを、以下、運転データと総称する。
制御パネル24は、制御装置20を動作させるためのボタンやスイッチなどによって構成され、小型の液晶表示装置などを備えていてもよい。また、そのボタン、スイッチ、小型の液晶表示装置などの構成は、空調システム10の集中リモコン13と同様の構成であってもよい。この場合、集中リモコン13から送出する指令データを集中リモコン13に代わって制御装置20から送出することも可能になる。
処理装置21は、いわゆるCPU(Central Processing Unit)であり、マイクロプロセッサチップなどで構成される。また、記憶装置22は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリなどの半導体メモリなどで構成される。そして、処理装置21は、記憶装置22に格納されたプログラムを実行することにより、運転データ取得部211、集中リモコン制御部212など処理装置21に付与された機能を実現する。
運転データ取得部211は、通信装置23を制御して室外機11および室内機12から各種センサの計測データを取得するとともに、集中リモコン13から室外機11および室内機12に送出される指令データを取得する。すなわち、運転データ取得部211は、それぞれの室外機11および室内機12についての運転データを取得する。そして、その取得した運転データを、室外機11および室内機12の識別情報および取得日時などに対応づけて記憶装置22に設けられた運転データ記憶部221に格納する。
なお、室外機11から取得される運転データとしては、運転中/停止中の状態、サイクル状態、圧縮機周波数、ファン出力、膨張弁開度、圧縮機圧力、圧縮機温度、圧縮機電流、外気温度などがある。また、室内機12から取得される運転データとしては、運転中/停止中の状態、運転モード、設定温度、風量、膨張弁開度、凍結温度、吸い込み温度、吹き出し温度、湿度などがある。さらに、室内機12からの運転データには、人感センサから得られるデータや、輻射熱センサのデータなどが含まれていてもよい。
集中リモコン制御部212は、必須ではないが、制御パネル24のボタン、スイッチ、液晶表示装置などが空調システム10の集中リモコン13と同様の構成をしている場合に設けられ、集中リモコン13と同様の制御を実行する。この場合、保守作業者は、制御パネル24を集中リモコン13として使用することができる。
通信装置25は、通信線29を介して保守支援装置30の通信装置35に接続され、制御装置20と保守支援装置30との間の通信を実行する。具体的には、記憶装置22の運転データ記憶部221に格納されている運転データを保守支援装置30に転送する役割を果たす。なお、通信装置25と保守支援装置30の通信装置35との間の通信は、例えば、USB(Universal Serial Bus)の仕様に従って行われる。
保守支援装置30は、処理装置31、記憶装置32、キーボードやマウスなどからなる入力装置33、出力装置としての表示装置34a、プリンタ34b、通信装置35などを備えた一般的なパソコンによって構成される。ここで、通信装置35は、通信線29を介して制御装置20の通信装置25に接続され、制御装置20との間の通信を実行する。
記憶装置32は、ROM、RAM、フラッシュメモリ、ハードディスク装置などにより構成される。そして、記憶装置32には、処理装置31が実行するプログラムやそのプログラムで用いられる各種データが格納される。また、記憶装置32の一部の領域には、適正運転データ記憶部321および運転データ記憶部322が構成される。
ここで、運転データ記憶部322には、制御装置20によって空調システム10から取得された各室外機11および各室内機12の運転データが格納される。具体的には、制御装置20側の運転データ記憶部221に記憶された運転データは、通信装置25および通信装置35を介して保守支援装置30側へ転送されると、記憶装置32の運転データ記憶部322に格納される。
また、適正運転データ記憶部321には、室外機11および室内機12が正常運転されているときに取得された運転データに基づき得られる適正運転データが格納される。ここで、適正運転データとは、新規設置または修理点検された室外機11および室内機12の試運転時に得られる運転データをいう。また、所定の期間(例えば1年間)経過後の保守点検時に、性能が低下することなく正常な運転データが取得された室外機11および室内機12については、そのとき取得された運転データに基づき新たな適正運転データを求めてもよい。このようにして得られた適正運転データは、当該室外機11および室内機12が設置された部屋の使用のされ方の実態に応じた、より適切なものとなる。例えば、事務室で使用される室外機11および室内機12の適正運転データと、会議室で使用される室外機11および室内機12の適正運転データとでは異なったものとなる。
処理装置31は、CPUであり、マイクロプロセッサチップなどで構成される。処理装置31は、記憶装置32に記憶されている所定のプログラムを実行することにより、運転データ表示部311、試運転報告書作成部312、性能低下機器抽出部313、保守作業提案書作成部314、適正運転データ設定・更新部315などの機能を実現する。
運転データ表示部311は、運転データ記憶部322に格納された運転データのうち、入力装置33を介して保守作業者により指定される室外機11および室内機12についての、指定される項目および指定される時間区間の運転データを表示装置34に表示する。
図2は、運転データを表示装置34aに表示した例を示した図である。図2では、5つの運転データの時間推移グラフが表示されている。保守作業者は、保守作業の際に指定した室外機11および室内機12について、このような時間推移グラフを見ることにより、室外機11および室内機12の動作状況(正常に動作しているか否かなど)を把握することができる。なお、図2において、設置場所のデータは、複数の室外機11または室内機12の中から、表示対象の運転データが取得された室外機11または室内機12を識別する情報となっている。
また、試運転報告書作成部312(図1参照)は、室外機11および室内機12の新規設置や修理点検に際し実施される試運転で得られる試運転データに基づき、その試運転報告書を作成する。試運転報告書は、室外機11および室内機12の新規設置や修理点検の完了を空調システム10の管理者または所有者に報告する文書であり、その中には、試運転で得られる各種の運転データおよびその運転データから導出された数値が記入されたものとなっている。こうして作成された試運転報告書は、適宜、表示装置34aの表示画面に表示することも、プリンタ34bで印刷することもできる。
図3は、試運転報告書の例を示した図である。図3に示すように、試運転報告書には、予め定められた項目の試運転時の運転データが記入される。また、試運転報告書には、新規設置の場合、新規設置されたすべての室外機11および室内機12についての試運転データが記入され、修理後の点検(以下、修理点検という)の場合には、修理点検の対象となった室外機11および室内機12についての試運転データが記入される。
試運転報告書作成部312は、運転データ記憶部322から、試運転された室外機11および室内機12についての報告すべき運転データを取得し、その運転データの例えば時間平均値などの統計値に基づき報告書に記入する値を求める。なお、この統計値を求める際には、試験運転が実施された全時間区間について統計を取ってもよいが、保守作業者が統計を取る時間区間を適宜指定するものであってもよい。
性能低下機器抽出部313(図1参照)は、定期または不定期の保守点検の際に取得される点検対象の室外機11および室内機12の運転データを適正運転データと比較することにより性能が低下している室外機11および室内機12(以下、性能低下機器という)を抽出する。この場合、点検対象の室外機11および室内機12の運転データは、すでに運転データ記憶部322に格納されているものとし、適正運転データは、適正運転データ記憶部321に記憶されているものとする。
なお、ここで、運転データと適正運転データを比較する場合、これらのデータは、室外機11および室内機12から取得される生データの単純な統計データでなくてもよい。例えば、冷媒の吐出温度と圧縮機温度には所定の相関関係を有するが、その相関係数が試運転時に得られた相関係数(これも、適正運転データのひとつ)と異なる場合には、冷媒量の異常などが原因と考えられる。性能低下機器抽出部313では、このような場合も性能低下機器として抽出する。換言すると、室外機11および室内機12の少なくともいずれかを単体として抽出するだけでなく、空調システム全体としての性能低下を性能低下機器抽出部313で抽出する構成であってもよい。
保守作業提案書作成部314(図1参照)は、主として性能低下機器抽出部313で抽出された性能低下機器について、次になすべき保守作業を提示した提案書を作成する。一般に、室外機11および室内機12は、性能が低下しても見た目は支障なく動作するが、その場合、電力が余分に使用されていたりする。このような場合、故障の前兆であったり、省エネ上の問題があったりする。そこで、保守作業提案書作成部314は、このような不具合箇所の修理や新機種へのリプレースを提案した保守作業提案書を作成する。また、こうして作成された保守作業報告書は、適宜、表示装置34aの表示画面に表示することも、プリンタ34bで印刷することもできる。
図4は、保守作業提案書の例を示した図である。図4に示すように、保守作業提案書は、抽出された性能低下機器ごとに作成される。図4の例では、提案する保守作業は、性能低下機器を新機種へリプレースすることを勧めるものであるが、このほかにも、「冷媒量が減少している可能性があるので、冷媒漏えいがないか点検する必要がある」など、不具合箇所の修理を勧めるものであってもよい。また、各部屋に設置されている室内機12の台数など、機器構成の変更を提示するものであってもよい。なお、図4の例では、設置場所が、性能低下機器を特定する情報となっている。
また、保守作業提案書には、提案する保守作業の根拠となる運転データや、その保守作業によって得られる効果が示されるのが好ましい。ちなみに、図4の例では、月間に節約される電力量が示されている。
適正運転データ設定・更新部315(図1参照)は、適正運転データ記憶部321に記憶(保存)される適正運転データを、新たに設定または更新する。適正運転データ設定・更新部315(図1参照)は、室外機11および室内機12が新規設置または修理点検された場合には、そのとき実施された試運転で取得された運転データに基づき適正運転データを求め、適正運転データ記憶部321に格納する。また、適正運転データ設定・更新部315は、所定の間隔または不定期に実施される保守点検時に得られた運転データに基づき適正運転データを求め、適正運転データ記憶部321に記憶されている適正運転データを更新する。
図5は、室外機11および室内機12の新規設置または修理点検の際の試運転時における保守支援装置30の処理装置31が実行する処理の流れの例を示した図である。なお、この処理が実行されるに当たっては、保守作業者は、まず、制御装置20の通信装置23に接続されている通信線15(図1参照)を、空調システム10内の通信線14に接続する。そして、保守支援装置30の操作を開始する。
処理装置31は、まず、保守作業者が入力装置33を介して入力する試運転開始の操作入力を受け付ける(ステップS11)。これにより、保守支援装置30は、制御装置20および通信線15,14を介して、空調システム10を構成する室外機11および室内機12から、その運転データを取得することが可能になる。
なお、本実施形態では、処理装置31が試運転における室外機11および室内機12の動作を直接制御することはなく、室外機11および室内機12の動作は、基本的には、保守作業者が空調システム10の集中リモコン13を操作することによって決定される。すなわち、室外機11および室内機12は、保守作業者の集中リモコン13の操作によって決定される運転シーケンスに従って動作する。
処理装置31は、運転データを取得することが可能になると、保守作業者が集中リモコン13を操作することにより動作する室外機11および室内機12の試運転中の運転データを制御装置20を介して取得し(ステップS12)、その取得した運転データを運転データ記憶部322に格納する。
次に、保守作業者により操作される室外機11および室内機12の試運転が完了すると、処理装置31は、保守作業者の入力装置33を介しての試運転終了の入力操作を受け付け(ステップS13)、試運転データの取得を停止する。
次に、処理装置31は、このとき取得した運転データを、適宜、表示装置34aに表示する(ステップS14)。なお、ステップS13は、運転データ表示部311の処理に相当し、その運転データの表示例は、図2に示した通りである。また、運転データの表示処理は、ステップS13の前、試運転データを取得しつつ実行してもよい。
続いて、処理装置31は、運転データ記憶部322に格納されている試運転時の運転データ(以下、試運転データという)から得られる適正運転データを適正運転データ記憶部321に保存する(ステップS15)。なお、ステップS15は、適正運転データ設定・更新部315の処理の一部に相当する。
さらに、処理装置31は、運転データ記憶部322に格納されている試運転データに基づき試運転報告書を作成し(ステップS16)、処理を終了する。なお、ステップS16は、試運転報告書作成部312の処理に相当し、その試運転報告書の例は、図3に示した通りである。
図6は、室外機11および室内機12の定期または不定期の保守作業実施時における保守支援装置30の処理装置31が実行する処理の流れの例を示した図である。なお、この処理が実行されるに当たっては、保守作業者は、まず、制御装置20の通信装置23に接続されている通信線15(図1参照)を、空調システム10内の通信線14に接続する。そして、保守支援装置30の操作を開始する。
処理装置31は、まず、保守作業者が入力装置33を介して入力する保守運転開始の操作入力を受け付ける(ステップS21)。これにより、保守支援装置30は、空調システム10を構成する室外機11および室内機12から制御装置20および通信線15,14を介して、運転データを取得することが可能になる。
なお、この定期または不定期の保守作業では、主として、空調システム10の通常運転時の運転データが取得されるものとする。ここで、空調システム10の通常運転時とは、空調システム10がその利用者により通常使用されるときの運転状態をいい、例えば、集中リモコン13が保守作業者などにより保守作業を目的に操作されて運転されている状態ではないことをいう。従って、通常運転時の運転データを取得するには、短時間の運転データではなく、例えば1日または数日間の運転データを取得するのが好ましい。ただし、これは、定期または不定期の保守作業において、保守作業者が集中リモコン13を操作する運転状態で運転データを取得することを制約するものではない。
処理装置31は、ステップS21で運転データを取得することが可能になると、そのとき運転中の室外機11および室内機12の運転データを制御装置20を介して取得し(ステップS22)、その取得した運転データを運転データ記憶部322に格納する。次に、処理装置31は、保守作業者が入力装置33を介して入力する試運転終了の入力操作を受け付け(ステップS23)、運転データの取得を停止する。
続いて、処理装置31は、このとき取得した運転データを、適宜、表示装置34aに表示する(ステップS24)。なお、ステップS24は、運転データ表示部311の処理に相当し、その運転データの表示例は、図2に示した通りである。また、運転データの表示処理は、ステップS23の前、運転データを取得しつつ実行してもよい。
続いて、処理装置31は、この保守運転で取得され、運転データ記憶部322に記憶されている運転データを適正運転データ記憶部321に記憶されている適正運転データと比較し、その差分値を計算する(ステップS25)。なお、この差分値の計算は、保守作業の対象となっている室外機11および室内機12の運転データについて行われる。また、前記したように、比較の対象となる運転データは、室外機11および室内機12の運転データの生データに限定されず、その運転データから導出できるものであればよい。
続いて、処理装置31は、前記運転データと適正運転データとの差分値が既定の値よりも大きいか否かを判定する(ステップS26)。この判定において、前記差分値が既定の値よりも大きいと判定された場合には(ステップS26でYes)、前記差分値が大きいと判定された運転データを出力した室外機11および室内機12の少なくともいずれか1つを、性能低下機器として抽出する。そして、処理装置31は、前記性能低下機器として抽出した室外機11または室内機12に対する保守作業提案書を作成し(ステップS27)、処理を終了する。なお、以上ステップS25およびステップS26は、性能低下機器抽出部313の処理に相当し、ステップS27は、保守作業提案書作成部314の処理に相当する。保守作業提案書の例は、図4に示した通りである。
なお、保守作業提案に当たっては、前記差分値が大きい原因として、空調を行う部屋の広さや使用目的に変更があったかを保守作業者が確認し、変更があった場合には、ステップS28で保守作業者の判断により適正運転データの更新(ステップ29)を行う。
一方、ステップS26の判定において、前記差分値が既定の値よりも大きくないと判定された場合には(ステップS26でNo)、処理装置31は、さらに、適正運転データ記憶部321に記憶されている適正運転データを更新すべきか否かを判定する(ステップS28)。ただし、この判定は、保守作業者が行うものとする。すなわち、ステップS28での判定は、作業者が入力装置33を介して入力する適正運転データを更新する/更新しない旨の指示情報に従って行われる。
なお、ステップS28で保守作業者の判断情報を介入させるのは、その方が正しい状況判断ができるからである。例えば、定期的な保守作業では、その都度、適正運転データを更新する必要はないと考えられる。また、室内機12が設置された部屋の使用目的や使用状況に大きな変更があった場合には、適正運転データを更新したほうがよいと考えられる。また、新規設置後所定の年限を超えた室外機11および室内機12については、経年劣化の影響を受け易くなるので、適正運転データを更新しないほうがよいと考えられる。
ステップS28の判定において、適正運転データを更新すると判定された場合には(ステップS28でYes)、処理装置31は、そのとき運転データ記憶部322に記憶されている運転データに基づき、適正運転データ記憶部321に記憶されている適正運転データを更新し(ステップS29)、処理を終了する。また、ステップS28の判定において、適正運転データを更新しないと判定された場合には(ステップS28でNo)、ステップS29をスキップして処理を終了する。なお、以上のステップS29は、適正運転データ設定・更新部315の処理の一部に相当する。
以上、本実施形態によれば、室外機11および室内機12の性能低下の判断基準となる適正運転データは、室外機11および室内機12の新規設置または修理点検の際の試運転時に取得された運転データに基づき求められる。従って、こうして求められた適正運転データは、室外機11および室内機12が設置された現実の環境が反映されたものとなる。よって、本実施形態では、例えば、カタログ値を適正運転データとして採用する場合に比べ、室外機11および室内機12の性能低下をより適切に判定することができる。
さらに、本実施形態によれば、適正運転データは、室外機11および室内機12の通常使用状態で取得される運転データに基づき、適宜、更新される。従って、適正運転データは、室外機11および室内機12の現実の使用状況が反映されたものとなる。よって、本実施形態では、適正運転データは、より適切なものとなる。言い換えれば、適正運転データの精度を向上させることができる。
また、本実施形態によれば、保守支援装置30が試運転報告書や保守作業提案書を作成する機能を備えているので、保守作業者の作業負担が軽減されるとともに、保守作業の効率向上を期待することができる。
(第1の実施形態の変形例)
図7は、本発明の第1の実施形態の変形例に係る空調システム管理装置100aおよびその空調システム管理装置100aが適用される空調システム10の構成の例を示した図である。本変形例に係る空調システム管理装置100aは、第1の実施形態に係る空調システム管理装置100(図1参照)によく似た構成をしているが、一部の点において相違している。以下、相違点についてのみ説明する。
第1の実施形態では、空調システム管理装置100の制御装置20および保守支援装置30は、相互のデータ通信手段として、それぞれ通信装置25,35を有しているが、本変形例では、空調システム管理装置100aは、これらに相当する構成を有していない。その代わり、本変形例に係る空調システム管理装置100aの制御装置20aおよび保守支援装置30aは、可搬記憶媒体40へのデータの読み書きを実施する可搬記憶媒体RW装置26,36を有している。そして、本変形例では、空調システム10から取得される運転データを記憶する運転データ記憶部41は、可搬記憶媒体40の中に構成される。ここで、可搬記憶媒体40とは、フラッシュメモリカードやUSBメモリなど可搬の不揮発性記憶媒体を指す。
従って、第1の実施形態に係る空調システム管理装置100では、制御装置20により取得された運転データは、通信装置25,35を介して、保守支援装置30へオンラインで転送される。それに対し、本変形例に係る空調システム管理装置100aでは、制御装置20aの可搬記憶媒体RW装置26に装着されていた可搬記憶媒体40が保守支援装置30aの可搬記憶媒体RW装置36に装着され直すことによって、制御装置20aにより取得された運転データが保守支援装置30aへ移動されることとなる。
そのため、図5および図6で示した処理装置31の処理は、それぞれ、ステップS13とステップS14との間およびステップS23とステップS24との間で、保守作業者が可搬記憶媒体40を可搬記憶媒体RW装置26から可搬記憶媒体RW装置36へ装着し直す必要がある。
以上のように、本変形例では、保守作業者の作業負担はやや増加するが、その増加量は、それほど多くはない。ちなみに、保守作業者が可搬記憶媒体40を可搬記憶媒体RW装置26から可搬記憶媒体RW装置36へ装着し直す作業は、基本的には、1回の保守作業(新規設置や修理点検での試運転も含む)の中で1回すればよい。
一方、本変形例に係る空調システム管理装置100aでは、次のような効果が追加される。
近年、可搬記憶媒体40の記憶容量の大容量化や低価格化が進行するとともに、可搬記憶媒体RW装置36も小型化や低価格化が進行している。そのため、近年の空調システム10の集中リモコン13に可搬記憶媒体RW装置26が予め設けられることも多くなっている。また、一般的なパソコンの多くには可搬記憶媒体RW装置26が設けられている。この状況を考慮すれば、本変形例に係る空調システム管理装置100aの制御装置20aとして既存の可搬記憶媒体RW装置26付きの集中リモコン13を用いることが可能になる。すなわち、本変形例に係る空調システム管理装置100aは、ハードウエア的には、可搬記憶媒体RW装置26付きの集中リモコン13と一般的なパソコンとを用いた安価な構成が可能になる。
(第2の実施形態)
図8は、本発明の第2の実施形態に係る空調システム管理装置100bおよびその空調システム管理装置100bが適用される空調システム10の構成の例を示した図である。図8に示すように、本実施形態に係る空調システム管理装置100bは、第1の実施形態の変形例に係る空調システム管理装置100a(図7参照)とよく似た構成をしているが、いくつかの点において相違している。以下、相違点についてのみ説明する。
本実施形態では、空調システム10の集中リモコン13には、予め、可搬記憶媒体RW装置26が設けられているものとする。さらに、本実施形態では、この可搬記憶媒体RW装置26付きの集中リモコン13を、空調システム管理装置100bの制御装置20bとする。すなわち、本実施形態では、空調システム管理装置100bは、空調システム10の中で稼働する可搬記憶媒体RW装置26付きの集中リモコン13である制御装置20bと、一般的なパソコンである保守支援装置30bとにより構成される。そして、本実施形態では、運転データ記憶部41だけでなく適正運転データ記憶部42も可搬記憶媒体40の中に構成されるとしている。
以上のような構成の相違により、本実施形態に係る空調システム管理装置100bと、第1の実施形態の変形例に係る空調システム管理装置100aとでは、とくに、空調システム10の通常運転時の運転データの取得の仕方に大きな相違が現れる。ちなみに、第1の実施形態の変形例の場合、空調システム管理装置100aは、保守作業者が現場に持参するものであるため、通常運転時の運転データは、長くても数日分の運転データしか取得できない。
それに対し、本実施形態では、制御装置20bすなわち集中リモコン13は、空調システム10の中で室外機11および室内機12に常時接続された状態となるため、その運転データを常時取得することができる。しかも、近年では、記憶容量が数10Gバイトの可搬記憶媒体40も安価に入手できる。そのため、本実施形態では、例えば、1年間など長期間の通常運転時の運転データを取得することができる。
従って、本実施形態では、適正運転データを更新する際の運転データとして、例えば、1年中の通常運転時の運転データを利用することが可能となる。そのため、適正運転データ設定・更新部315は、空調システム10の設置現場の状況だけでなく、季節などにも応じて、よりきめ細かく、より適切に適正運転データを設定し、更新することが可能となる。その結果、性能低下機器抽出部313は、より適切に、より精度よく性能低下機器を抽出できるようになる。
また、本実施形態では、長期間の通常運転時の運転データを利用できるため、例えば、部屋ごとの室外機11および室内機12の運転データに基づき、その部屋における空調され方の特徴をとらえることができる。そこで、処理装置31に、部屋ごとの室外機11および室内機12の運転データを解析し、その特徴を抽出する図示しない処理部を追加すれば、その処理により、例えば、省エネ上問題がある部屋などを抽出することができる。ちなみに、部屋の冷し過ぎ、暖め過ぎなどの特徴は、容易に抽出することができる。さらには、以上のようにして省エネ上問題がある部屋などが抽出された場合には、それに対する対応策などを提示することも可能となる。
また、本実施形態では、保守作業者は、保守支援装置30bからなる空調システム管理装置100bを必ずしも空調システム10の設置現場へ持参する必要はない。保守作業者は、例えば、1年に1回など定期的に集中リモコン13(すなわち、制御装置20b)に装着されている可搬記憶媒体40を持ち帰りさえすれば、保守の作業工場でも定期的な保守作業が可能となる。
この場合、保守作業を、空調システム10の設置現場から可搬記憶媒体40を収集する作業と、その可搬記憶媒体40を用いて保守の作業工場でする作業と、に分業化することができるので、保守作業の効率化を図ることができる。また、さらに言えば、可搬記憶媒体40は、空調システム10の所有者または管理者の手を介して保守作業者の作業工場へ送付してもらうこともできる。そうすれば、保守作業の一層の効率化を図ることができるともに、保守コストの低減を図ることもできる。
また、本実施形態では、適正運転データ設定・更新部で求めた適正運転データを、可搬記憶媒体40の適正運転データ記憶部42に保存するものとしている。そこで、この適正運転データが保存された可搬記憶媒体40を制御装置20b(集中リモコン13)の可搬記録媒体RW装置26に装着することができる。その場合には、制御装置20b(集中リモコン13)は、適正運転データを制御装置20b(集中リモコン13)で利用することができる。
従って、この場合に、制御装置20b(集中リモコン13)の処理装置21に保守支援装置30の性能低下機器抽出部313に相当するような処理部を追加すれば、制御装置20b(集中リモコン13)は、保守作業時に限定されず性能低下機器を抽出することが可能になる。そして、その結果を制御パネル24などに表示すれば、利用者は、より迅速に性能低下機器を見つけることが可能になる。
以上のように、第2の実施形態では、可搬記憶媒体40に運転データ記憶部41および適正運転データ記憶部42を設けるものとしているが、適正運転データ記憶部42については、可搬記憶媒体40に設けず、第1の実施形態(図1参照)の場合のように記憶装置32に設けるようにしてもよい。
なお、本発明は、以上に説明した実施形態および変形例に限定されるものではなく、さらに、様々な変形例が含まれる。例えば、前記した実施形態および変形例は、本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施形態や変形例の構成の一部を、他の実施形態や変形例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施形態や変形例の構成に他の実施形態や変形例の構成を加えることも可能である。また、各実施形態や変形例の構成の一部について、他の実施形態や変形例に含まれる構成を追加・削除・置換することも可能である。
10 空調システム
11 室外機
12 室内機
13 集中リモコン
14,15 通信線
20,20a,20b 制御装置
21 処理装置
22 記憶装置
23 通信装置
24 制御パネル
25 通信装置
26 可搬記憶媒体RW部
29 通信線
30,30a,30b 保守支援装置
31 処理装置
32 記憶装置
33 入力装置
34a 表示装置
34b プリンタ
35 通信装置
40 可搬記憶媒体
41 運転データ記憶部
42 適正運転データ記憶部
100,100a,100b 空調システム管理装置
211 運転データ取得部
212 集中リモコン制御部
221 運転データ記憶部
311 運転データ表示部
312 試運転報告書作成部
313 性能低下機器抽出部
314 保守作業提案書作成部
315 適正運転データ作成部
321 適正運転データ記憶部
322 運転データ記憶部

Claims (9)

  1. 1つ以上の室内機と1つ以上の室外機とを有してなる空調システムの空調システム管理装置であって、
    前記室内機および前記室外機のそれぞれから通信線を介してそのそれぞれの運転データを取得する運転データ取得部と、
    前記室内機および前記室外機の設置完了または修理点検完了の際の試運転時に前記運転データ取得部を介して取得される運転データに基づき得られる適正運転データを記憶する適正運転データ記憶部と、
    前記室内機および前記室外機の保守運転時または通常運転時に取得される運転データを前記適正運転データと比較し、その差分値が既定の値よりも大きい場合には、当該室内機および当該室外機の少なくともいずれか1つを性能低下機器として抽出する、または、前記空調システムが性能低下したとして抽出する性能低下機器抽出部と、
    を備えること
    を特徴とする空調システム管理装置。
  2. 前記室内機および前記室外機の設置完了または修理点検完了の際の試運転時に取得される運転データに基づき試運転報告書を作成する試運転報告書作成部をさらに備えること
    を特徴とする請求項1に記載の空調システム管理装置。
  3. 前記性能低下機器抽出部により抽出された前記性能低下機器から取得された運転データに基づき、当該性能低下機器についての修理、リプレースおよび機器構成変更を含む保守作業の時期および効果のデータが示された保守作業提案書を作成する保守作業提案書作成部をさらに備えること
    を特徴とする請求項1に記載の空調システム管理装置。
  4. 前記性能低下機器抽出部により前記性能低下機器として抽出されなかった前記室内機および前記室外機についての前記適正運転データ記憶部に記憶されている適正運転データを、前記室内機および前記室外機の保守運転時または通常運転時に取得された運転データに基づき更新する適正運転データ更新部をさらに備えること
    を特徴とする請求項1に記載の空調システム管理装置。
  5. 1つ以上の室内機と1つ以上の室外機とを有してなる空調システムの空調システム管理装置であって、
    前記室内機および前記室外機のそれぞれに通信線を介して接続される通信装置、
    前記通信装置を介して前記室内機および前記室外機からそのそれぞれの運転データを取得するデータ取得部、および、
    可搬記憶媒体が接続されているときに、前記データ取得部により取得された運転データを前記可搬記憶媒体に書き込む第1の可搬記憶媒体読み書き装置
    を有してなる制御装置と、
    前記運転データが書き込まれた前記可搬記憶媒体が接続されているときに、前記可搬記憶媒体から前記運転データを読み出す第2の可搬記憶媒体読み書き装置、
    前記室内機および前記室外機の試運転時に、前記第2の可搬記憶媒体読み書き装置に接続された前記可搬記憶媒体から読み出される運転データに基づき得られる適正運転データを記憶する適正運転データ記憶部、および、
    前記室内機および前記室外機の保守運転時または通常運転時に、前記第2の可搬記憶媒体読み書き装置に接続された前記可搬記憶媒体から読み出される運転データを前記適正運転データと比較し、その差分値が既定の値よりも大きい場合には、当該室内機および当該室外機の少なくともいずれか1つを性能低下機器として抽出する、または、前記空調システムが性能低下したとして抽出する性能低下機器抽出部
    を有してなる保守支援装置と、
    を備えること
    を特徴とする空調システム管理装置。
  6. 1つ以上の室内機と1つ以上の室外機とを有してなる空調システムの空調システム管理装置が、
    前記室内機および前記室外機のそれぞれから通信線を介してそのそれぞれの運転データを取得する運転データ取得ステップと、
    前記室内機および前記室外機の設置完了または修理点検完了の際の試転時に前記運転データ取得ステップで取得された運転データに基づき得られる適正運転データを記憶装置に記憶する適正運転データ記憶ステップと、
    前記室内機および前記室外機の保守運転時または通常運転時に取得される運転データを前記適正運転データと比較し、その差分値が既定の値よりも大きい場合には、当該室内機および当該室外機の少なくともいずれか1つを性能低下機器として抽出する、または、前記空調システムが性能低下したとして抽出する性能低下機器抽出ステップと、
    を実行すること
    を特徴とする空調システム管理方法。
  7. 前記室内機および前記室外機の設置完了または修理点検完了の際の試運転時に取得される運転データに基づき、試運転報告書を作成するステップをさらに実行すること
    を特徴とする請求項6に記載の空調システム管理方法。
  8. 前記性能低下機器抽出ステップで抽出された前記性能低下機器から取得された運転データに基づき、当該性能低下機器についての修理、リプレースおよび機器構成変更を含む保守作業の時期および効果のデータが示された保守作業提案書を作成するステップをさらに実行すること
    を特徴とする請求項6に記載の空調システム管理方法。
  9. 前記性能低下機器抽出ステップで前記性能低下機器として抽出されなかった前記室内機および前記室外機についての前記適正運転データを、前記室内機および前記室外機の保守運転時または通常運転時に取得された運転データに基づき更新するするステップをさらに実行すること
    を特徴とする請求項6に記載の空調システム管理方法。
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