JP2017150531A - 油圧式オートテンショナ - Google Patents
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Abstract
【課題】ばね座の損傷を防止し、異音の発生を抑制することができるようにした油圧式オートテンショナを提供することである。
【解決手段】シリンダ1の上側開口部内に組込まれてシリンダ1とバルブスリーブ4間に形成されたリザーバ室20の上部開口を密封するオイルシール15にシリンダ1の上端面から上方に突出する環状膨出部15dを設け、ベルトからの押込み力の負荷により油圧式オートテンショナが急激に押し込まれてシリンダ1とロッド5が大きく収縮した際に、ロッド5の上部に設けられたばね座7を上記環状膨出部15dに当接させ、その当接によりオイルシール15を弾性変形させて衝撃力を吸収し、ばね座7の損傷を防止し、異音の発生を抑制する。
【選択図】図2
【解決手段】シリンダ1の上側開口部内に組込まれてシリンダ1とバルブスリーブ4間に形成されたリザーバ室20の上部開口を密封するオイルシール15にシリンダ1の上端面から上方に突出する環状膨出部15dを設け、ベルトからの押込み力の負荷により油圧式オートテンショナが急激に押し込まれてシリンダ1とロッド5が大きく収縮した際に、ロッド5の上部に設けられたばね座7を上記環状膨出部15dに当接させ、その当接によりオイルシール15を弾性変形させて衝撃力を吸収し、ばね座7の損傷を防止し、異音の発生を抑制する。
【選択図】図2
Description
この発明は、オルタネータやウォータポンプ、エアコンディショナのコンプレッサ等の補機を駆動するベルトやエンジン駆動用タイミングベルトの張力調整に用いられる油圧式オートテンショナに関する。
エンジンのクランクシャフトの回転を各種の自動車補機に伝えるベルト伝動装置においては、図6に示すように、ベルト31の弛み側にテンションプーリ32を支持して支点軸33を中心に揺動可能なプーリアーム34を設け、そのプーリアーム34に油圧式オートテンショナAの調整力を付与して、上記テンションプーリ32がベルト31を押圧する方向にプーリアーム34を付勢し、ベルト31の張力を一定に保持するようにしている。
上記のようなベルト伝動装置に使用される油圧式オートテンショナAとして、特許文献1に記載されたものが従来から知られている。この油圧式オートテンショナにおいては、作動油が充填された底付きシリンダの内底面から立ち上がるバルブスリーブ内にロッドの下部をスライド自在に挿入してバルブスリーブ内に圧力室を形成し、ロッドの上部に設けられたばね座とシリンダの底面間にリターンスプリングを組込んでロッドとシリンダを伸張する方向に付勢している。
また、ばね座の下部にシリンダの外周上部を覆う筒状のダストカバーと、リターンスプリングの上部を覆う筒状のスプリングカバーとを設け、上記シリンダの上部開口部内に組込まれたオイルシールの内周をスプリングカバーの外周に弾性接触させてシリンダとバルブスリーブ間に密閉されたリザーバ室を形成し、そのリザーバ室の下部と上記圧力室の下部をシリンダの底部に形成された通路で連通し、上記バルブスリーブの下部内にはチェックバルブを設け、ベルト31からテンションプーリ32およびプーリアーム34を介して油圧式オートテンショナAのシリンダとロッドを収縮させる方向の押込み力が負荷された際に、チェックバルブを閉じ、圧力室内に封入された作動油をバルブスリーブの内径面とロッドの外径面間に形成された微小すきまに流動させ、その流動時の作動油の粘性抵抗により圧力室内に油圧ダンパ力を発生させて上記押込み力を緩衝し、ベルト31の張力を一定に保持するようにしている。
ところで、従来の油圧式オートテンショナにおいては、ばね座の下面に設けられてリターンスプリングの径方向の位置ずれを防止する筒部の下端面とこれに上下で対向するバルブスリーブの上端面の当接によって収縮量を規制する構成であるため、油圧式オートテンショナが急激に収縮すると、上記筒部がバルブスリーブの上端面に衝撃的に当接することになる。
このとき、ばね座は樹脂の成形品であり、一方、バルブスリーブは金属製であるため、バルブスリーブの上端面に対するばね座の衝撃的な当接によってばね座が損傷し、また、異音が発生してドライバに不快感を与えるという不都合がある。
この発明の課題は、ばね座の損傷を防止し、異音の発生を抑制することができるようにした油圧式オートテンショナを提供することである。
上記の課題を解決するために、この発明においては、シリンダの上側開口部内に組込まれてシリンダとバルブスリーブ間に形成されたリザーバ室の上部開口を密封するオイルシールにシリンダの上端面から上方に突出する環状膨出部を設け、ベルトからの押込み力の負荷により油圧式オートテンショナが急激に押し込まれてシリンダとロッドが大きく収縮した際に、ロッドの上部に設けられたばね座を上記環状膨出部に当接させ、その当接によりオイルシールを弾性変形させて衝撃力を吸収し、ばね座の損傷を防止し、異音の発生を抑制している。
具体的には、オイルが入れられた底付きシリンダの内部に、その内底面から立ち上がるバルブスリーブを設け、そのバルブスリーブ内にロッドの下端部を摺動自在に挿入して前記バルブスリーブ内に圧力室を形成し、前記ロッドの上部に設けられたばね座と前記シリンダの内底面間にリターンスプリングを組み込んで前記シリンダと前記ロッドを伸張する方向に付勢し、前記ばね座には前記リターンスプリングの上部を覆う筒状のスプリングカバーを設け、前記シリンダの上側開口部内に組込まれて芯金により補強されたオイルシールの内周を前記スプリングカバーの外周に弾性接触させて前記シリンダと前記バルブスリーブ間に形成されたリザーバ室の上部開口を密封し、前記シリンダの底部に形成された油通路により前記リザーバ室の下部と前記圧力室の下部を連通し、前記バルブスリーブの下端部内には前記圧力室内の圧力が前記リザーバ室内の圧力より高くなると閉鎖して前記圧力室と前記油通路の連通を遮断するチェックバルブを組み込んだ油圧式オートテンショナにおいて、前記オイルシールに、前記シリンダの上端面から上方に突出する環状膨出部を設け、その環状膨出部の上面と前記ばね座下面の対向間隔をlとし、前記バルブスリーブの上端面と前記ばね座下面間の対向間隔をLとしたとき、l<Lの関係が成り立つ構成としたのである。
上記の構成からなる油圧式オートテンショナのベルト伝動装置への組込み状態において、ベルトの張力が増大し、そのベルトからの押込み力の負荷によって油圧式オートテンショナが急激に大きく収縮すると、ばね座がオイルシールの環状膨出部に当接する。このとき、オイルシールは弾性を有するため、ばね座の当接によってオイルシールが弾性変形し、その弾性変形によって衝撃力が吸収される。このため、ばね座が損傷するという不都合の発生はなく、また、異音の発生も抑制される。
この発明に係る油圧式オートテンショナにおいて、前記環状膨出部の外周に前記シリンダの上端面を覆う径方向外向きフランジ部を設けておくのが好ましい。環状膨出部に径方向外向きフランジ部を設けておくと、ばね座に対する接触面積が増大し、ばね座が当接した際の衝撃力をより効果的に吸収することができる。
また、オイルシールを補強する円筒状の芯金の上端部にシリンダの上端面と上下で対向する径方向外向きフランジを設けておくのが好ましい。芯金に径方向外向きフランジを設けておくと、ばね座からオイルシールに押込み力が負荷された際、外向きフランジがシリンダの上端面で支持されることになり、オイルシールがシリンダ内に押し込まれるのを防止することができる。
上記と同様に、オイルシールがシリンダ内に押し込まれるのを効果的に防止するため、シリンダの上端部に大径孔部を設け、その大径孔部の底面でオイルシールの補強用芯金の下端面を支持するようにしてもよい。
ここで、オイルシールは、ゴムを素材とするものであってもよく、あるいは、樹脂を素材とするものであってもよい。
この発明においては、上記のように、シリンダの上側開口部内に組込まれてシリンダとバルブスリーブ間に形成されたリザーバ室の上部開口を密封するオイルシールにシリンダの上端面から上方に突出する環状膨出部を設け、ベルトからの押込み力の負荷により油圧式オートテンショナが急激に押し込まれてロッドとバルブスリーブが大きく収縮した際に、ロッドの上端部に設けられたばね座を上記環状膨出部に当接させるようにしたので、ばね座当接時の衝撃力をオイルシールの弾性変形により吸収することができ、ばね座の損傷を防止し、異音の発生を抑制することができる。
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1に示すように、シリンダ1は底部を有し、その底部の下面にエンジンブロックB0に回転自在に連結される連結片2が設けられている。
連結片2には、一側面から他側面に貫通する軸挿入孔2aが設けられ、その軸挿入孔2a内に筒状の支点軸2bと、その支点軸2bを回転自在に支持する滑り軸受2cとが組み込まれ、上記支点軸2b内に挿通されてエンジンブロックB0にねじ込まれるボルトB1の締め付けにより支点軸2bが固定され、その支点軸2bを中心にしてシリンダ1が揺動自在の支持とされる。
ここで、シリンダ1は、シリンダ1の底部を下側にし、シリンダ1の開口端を上側にした状態で配置されている。すなわち、「上部」、「上側」、「上面」、「上方」、「下部」、「下端部」、「下面」などというとき、シリンダ1の内部に対して開口端側の方向を上方とし、シリンダ1の内部に対して底部側の方向を下方として上下の方向が定義される。
シリンダ1の内底面には、スリーブ嵌合孔3が設けられ、そのスリーブ嵌合孔3内にバルブスリーブ4の下端部が圧入されている。バルブスリーブ4内にはロッド5の下部が摺動自在に挿入され、そのロッド5の挿入によって、バルブスリーブ4内に圧力室6が設けられている。
ロッド5のシリンダ1の外部に位置する上端部にはばね座7が固定され、そのばね座7とシリンダ1の底面間に組込まれたリターンスプリング8は、シリンダ1とロッド5が相対的に伸張する方向に付勢している。
ばね座7の上端には図6に示すプーリアーム34に対して連結される連結片9が設けられている。連結片9には一側面から他側面に貫通するスリーブ挿入孔9aが形成され、そのスリーブ挿入孔9a内にスリーブ9bと、そのスリーブ9bを回転自在に支持する滑り軸受9cとが組み込まれ、上記スリーブ9b内に挿通されるボルトB2によって連結片9がプーリアーム34に回転自在に連結される。
ばね座7は樹脂の成形品からなり、その成形時にシリンダ1の上部外周を覆う筒状のダストカバー10と、リターンスプリング8の上部を覆う筒状のスプリングカバー11と、リターンスプリング8の上端部内に挿入されて、リターンスプリング8の径方向へのずれ動きを規制する内筒部12が同時に成形される。
スプリングカバー11は、ばね座7の成形時にインサート成形される筒体13によって外周の全体が覆われている。筒体13は、鋼板のプレス成形品からなる。筒体13は、その上端に斜め上方に向くフランジ13aが設けられ、そのフランジ13aがばね座7内に埋設されている。
また、筒体13の下端には、スプリングカバー11の下端面を覆う内向きのフランジ13bが設けられている。
シリンダ1の上端部内には大径孔部14が形成され、その大径孔部14内にオイルシール15が組み込まれている。図2に示すように、オイルシール15は、外筒部15aの内周上部に連設されたつなぎ部15bを介して内筒部15cが設けられ、その内筒部15cの内周にダストリップ16および複数のオイルリップ17が形成されている。
また、オイルシール15は芯金18によって補強されている。ここで、芯金18は、円筒部18aの上部に内向き折曲げ片18bを設けた構成とされ、上記円筒部18aによって外筒部15aが補強され、内向き折曲げ片18bによってつなぎ部15bおよび内筒部15cの上部が補強されている。
オイルシール15は、外筒部15aがシリンダ1の大径孔部14に締め代をもって嵌合されて外筒部15aの下端面が大径孔部14の底面14aで支持され、内筒部15cの外周に装着されたガータスプリング19により内筒部15cが締め付けられて、ダストリップ16およびオイルリップ17が筒体13の外周面に弾性接触し、シリンダ1の上側開口を密封している。その密封によってシリンダ1の内部に充填された作動油の外部への漏洩が防止され、外部から内部へのダストの侵入が防止される。大径孔部14の底面14aは、大径孔部14の円筒状の内面の下端に連続して形成された上向きの面である。
オイルシール15の上部には、シリンダ1の上端面より上方に膨出する環状膨出部15dが設けられている。ここで、環状膨出部15dの上面とばね座7の下面の対向間隔をlとし、バルブスリーブ4の上端面とばね座7の下面間の対向間隔をLとしたとき、l<Lの関係が成り立つ大きさとされている。このため、シリンダ1とロッド5が相対的に収縮する過程において、ばね座7はオイルシール15の環状膨出部15dに当接し、ばね座7の内筒部12がバルブスリーブ4の上端面に当接するのが防止される。
オイルシール15は、耐摩耗性および耐熱性に優れた弾性を有するゴムあるいは樹脂からなる。ゴムとして、ニトリルゴム、140℃耐熱ニトリルゴム、水素添加ニトリルゴム、アクリルゴム、ふっ素ゴム、シリコーンゴムを挙げることができ、そのうち、アクリルゴムおよびふっ素ゴムが特に好ましい。
一方、樹脂としては、ナイロン、フェノール、ハイトレル、ポリアセタールを挙げることができ、そのうち、ナイロンが特に好ましい。
上記オイルシール15の組み込みにより、図1に示すように、シリンダ1とバルブスリーブ4との間に密閉されたリザーバ室20が形成される。リザーバ室20と圧力室6は、スリーブ嵌合孔3とバルブスリーブ4の嵌合面間に形成された油通路21で連通し、その油通路21の圧力室6側の端部に設けられたチェックバルブ22は圧力室6内の圧力がリザーバ室20内の圧力より高くなると油通路21を閉鎖するようになっている。
ロッド5には、バルブスリーブ4内に位置する下端部にリング溝23が形成され、そのリング溝23に嵌合した止め輪24はバルブスリーブ4の内周上部に形成された段部25に対する当接によってロッド5を抜止めするようになっている。
実施の形態で示す油圧式オートテンショナは上記の構成からなり、図6に示す補機駆動用ベルト31の張力調整に際しては、シリンダ1の閉塞端に設けられた連結片2を図1に示すエンジンブロックB0に連結し、かつ、ばね座7に設けられた連結片9をプーリアーム34に連結して、そのプーリアーム34に調整力を付与する。
上記のようなベルト31の張力調整状態において、補機の負荷変動等によってベルト31の張力が変化し、上記ベルト31の張力が弱くなると、リターンスプリング8の押圧によりシリンダ1とロッド5が伸張する方向に相対移動してベルト31の弛みが吸収される。
ここで、シリンダ1とロッド5が伸張する方向に相対移動するとき、圧力室6内の圧力はリザーバ室20内の圧力より低くなるため、チェックバルブ22が油通路21を開放する。このため、リザーバ室20内の作動油は油通路21から圧力室6内にスムーズに流れ、シリンダ1とロッド5は伸張する方向にスムーズに相対移動してベルト31の弛みを直ちに吸収する。
一方、ベルト31の張力が強くなると、ベルト31から油圧式オートテンショナのシリンダ1とロッド5を収縮させる方向の押込み力が負荷される。このとき、圧力室6内の圧力はリザーバ室20内の圧力より高くなるため、チェックバルブ22は油通路21を閉じる。
また、圧力室6内の作動油はバルブスリーブ4の内径面とロッド5の外径面間に形成された微小なリーク隙間26に流れてリザーバ室20内に流入し、上記リーク隙間26に流れる作動油の粘性抵抗によって圧力室6内に油圧ダンパ力が発生し、その油圧ダンパ力によって、油圧式オートテンショナに負荷される上記押込み力が緩衝されると共に、シリンダ1とロッド5は、押込み力とリターンスプリング8の弾性力とが釣り合う位置まで収縮する方向にゆっくりと相対移動する。
ここで、エンジンの始動時等において、ベルト31の張力が瞬時に急激に増大し、そのベルト31からの押込み力の負荷によってシリンダ1とロッド5が急激に大きく収縮すると、図3に示すように、ばね座7がオイルシール15の環状膨出部15dに当接する。このとき、オイルシール15は弾性を有するため、ばね7の当接によってオイルシール15が弾性変形する。その弾性変形によって衝撃力が吸収されることになり、ばね座7が損傷するという不都合の発生はない。
また、オイルシール15の環状突出部15dに対するばね座7の当接時、ばね座7に形成された内筒部12とバルブスリーブ4の上端面間には間隙が形成されて衝突するのが防止されるため、異音の発生もなく、ドライバに不快感を与えるようなこともない。
図4および図5はオイルシール15の他の例を示す。図4に示すオイルシール15においては、環状膨出部15dの外周にシリンダ1の上端面を覆う径方向の外向きフランジ部15eを設けている点で図2に示すオイルシール15と相違している。このため、図2に示すオイルシール15と同一部分には同一の符号を付して説明を省略する。
図4に示すように、環状膨出部15dの外周に径方向の外向きフランジ部15eを設けると、ばね座7に対する接触面積が増大し、ばね座7が当接した際の衝撃力をより効果的に吸収することができる。
図5に示すオイルシール15においては、オイルシール15を補強する芯金18に円筒部18aの上端部にシリンダ1の上端面と上下で対向する径方向の外向きフランジ18cを設けている点およびシリンダ1の上端部内に形成された大径孔部14の底面14aで上記芯金18の円筒部18aを支持している点で図2に示すオイルシール15と相違している。このため、図2に示すオイルシール15と同一部分には同一の符号を付して説明を省略する。
図5に示すように、芯金18に外向きフランジ18cを設けておくと、ばね座7からオイルシール15に押込み力が負荷された際に、外向きフランジ18cがシリンダ1の上端面で支持されることになり、オイルシール15がシリンダ1内に押し込まれるのを防止することができる。
また、シリンダ1の上端部内に形成された大径孔部14の底面14aで上記芯金18の円筒部18aを支持することにより、オイルシール15がシリンダ1内に押し込まれるのをより効果的に防止することができる。図2に示す場合においても、大径孔部14の底面14aで芯金18の円筒部18aの下端部を支持するようにしてもよい。
1 シリンダ
4 バルブスリーブ
5 ロッド
6 圧力室
7 ばね座
8 リターンスプリング
11 スプリングカバー
14 大径孔部
14a 底面
15 オイルシール
15d 環状膨出部
18 芯金
18a 円筒部
18c 外向きフランジ
20 リザーバ室
21 油通路
22 チェックバルブ
4 バルブスリーブ
5 ロッド
6 圧力室
7 ばね座
8 リターンスプリング
11 スプリングカバー
14 大径孔部
14a 底面
15 オイルシール
15d 環状膨出部
18 芯金
18a 円筒部
18c 外向きフランジ
20 リザーバ室
21 油通路
22 チェックバルブ
Claims (5)
- オイルが入れられた底付きシリンダの内部に、その内底面から立ち上がるバルブスリーブを設け、そのバルブスリーブ内にロッドの下端部を摺動自在に挿入して前記バルブスリーブ内に圧力室を形成し、前記ロッドの上部に設けられたばね座と前記シリンダの内底面間にリターンスプリングを組み込んで前記シリンダと前記ロッドを伸張する方向に付勢し、前記ばね座には前記リターンスプリングの上部を覆う筒状のスプリングカバーを設け、前記シリンダの上側開口部内に組込まれて芯金により補強されたオイルシールの内周を前記スプリングカバーの外周に弾性接触させて前記シリンダと前記バルブスリーブ間に形成されたリザーバ室の上部開口を密封し、前記シリンダの底部に形成された油通路により前記リザーバ室の下部と前記圧力室の下部を連通し、前記バルブスリーブの下端部内には前記圧力室内の圧力が前記リザーバ室内の圧力より高くなると閉鎖して前記圧力室と前記油通路の連通を遮断するチェックバルブを組み込んだ油圧式オートテンショナにおいて、
前記オイルシールに、前記シリンダの上端面から上方に突出する環状膨出部を設け、その環状膨出部の上面と前記ばね座下面の対向間隔をlとし、前記バルブスリーブの上端面と前記ばね座下面間の対向間隔をLとしたとき、l<Lの関係が成り立つように構成されていることを特徴とする油圧式オートテンショナ。 - 前記環状膨出部の外周に前記シリンダの上端面を覆う径方向外向きフランジ部を設けた請求項1に記載の油圧式オートテンショナ。
- 前記オイルシールを補強する芯金が、円筒部およびその円筒部の上端部に設けられて前記シリンダの上端面と上下で対向する径方向外向きフランジを有してなる請求項1又は2に記載の油圧式オートテンショナ。
- 前記シリンダの上端部に大径孔部を設け、その大径孔部の底面で前記芯金に形成された円筒部の下端面を支持した請求項1乃至3のいずれか1項に記載の油圧式オートテンショナ。
- 前記オイルシールがゴムまたは樹脂からなる請求項1乃至4のいずれか1項に記載の油圧式オートテンショナ。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016031994A JP2017150531A (ja) | 2016-02-23 | 2016-02-23 | 油圧式オートテンショナ |
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JP (1) | JP2017150531A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN114341478A (zh) * | 2019-09-30 | 2022-04-12 | Nok株式会社 | 密封装置 |
-
2016
- 2016-02-23 JP JP2016031994A patent/JP2017150531A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN114341478A (zh) * | 2019-09-30 | 2022-04-12 | Nok株式会社 | 密封装置 |
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