JP2011058589A - オートテンショナ - Google Patents

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Abstract

【課題】プランジャの加工コストが低いノーバック機構を有するオートテンショナを提供する。
【解決手段】シリンダ9と、そのシリンダ9内に挿入されたプランジャ10と、そのプランジャ10を付勢するリターンスプリング11とを有し、プランジャ10の軸方向移動によってチェーン6の張力変動を吸収するオートテンショナ1において、シリンダ9の内周にテーパ面36を設け、そのテーパ面36と径方向に対向する円筒面37をプランジャ10の外周に設け、プランジャ10がシリンダ9内に押し込まれる方向に移動したときにテーパ面36と円筒面37の間に楔係合するOリング39を円筒面37に装着し、プランジャ10がシリンダ9から突出する方向に移動したときにOリング39を受け止めるオイルシール16をシリンダ9に設ける。
【選択図】図2

Description

この発明は、主として自動車エンジンのカムシャフトを駆動するチェーンや歯付きベルトの張力保持に用いられるオートテンショナに関する。
自動車のエンジンは、一般に、クランクシャフトの回転をチェーン又は歯付きベルト(以下、チェーンを例に挙げて説明する)を介してカムシャフトに伝達し、そのカムシャフトの回転により燃焼室のバルブの開閉を行なう。ここで、チェーンの張力を適正範囲に保つために、支点軸を中心として揺動可能に設けたチェーンガイドと、そのチェーンガイドを介してチェーンを押圧するオートテンショナとからなる張力調整装置が多く用いられる。
この張力調整装置に組み込まれるオートテンショナとして、一端が開放し、他端が閉じたシリンダと、そのシリンダ内に軸方向に摺動可能に挿入されたプランジャと、そのプランジャをシリンダから突出する方向に付勢するリターンスプリングとを有するものが知られている(特許文献1〜3)。
また、これらのオートテンショナは、シリンダとプランジャとで囲まれた圧力室内に作動油を導入する給油通路が設けられ、その給油通路の圧力室側の端部に、給油通路側から圧力室側への作動油の流れのみを許容するチェックバルブが設けられ、前記プランジャとシリンダの摺動面間に、前記圧力室内の作動油をシリンダの外側にリークさせるリーク隙間が設けられている。
これらのオートテンショナは、エンジン作動中にチェーンの張力が大きくなると、そのチェーンの張力によってプランジャがシリンダ内に押し込まれる方向(以下、「押し込み方向」という)に移動し、チェーンの緊張を吸収する。このとき、圧力室内の作動油が、プランジャとシリンダの摺動面間のリーク隙間を通って流出し、その作動油の粘性抵抗によってダンパ作用が生じるので、プランジャはゆっくりと移動する。
一方、エンジン作動中にチェーンの張力が小さくなると、リターンスプリングの付勢力によって、プランジャがシリンダから突出する方向(以下、「突出方向」という)に移動し、チェーンの弛みを吸収する。このとき、オイルポンプから供給される作動油が、給油通路を通って圧力室に流入するので、プランジャは速やかに移動する。
ここで、エンジンが停止したときに、カムシャフトの停止位置によってチェーンの張力が大きくなる場合がある。このとき、チェーンの張力に応じてプランジャが押し込み方向に大きく移動すると、エンジンを始動するときにチェーンが大きく弛み、チェーンの歯飛びが生じるおそれがある。
そこで、特許文献1〜3のオートテンショナは、エンジンが停止したときに、プランジャの押し込み方向への移動を制限するノーバック機構を設けている。
すなわち、特許文献1のオートテンショナにおいては、前記プランジャの外周に軸方向に延びるラックを形成し、このラックに係合するラチェット爪をシリンダの開放端に設け、前記ラックとラチェット爪の係合によりプランジャの押し込み方向への移動を制限している。
また、特許文献2のオートテンショナにおいては、前記プランジャをシリンダ内への挿入端が開口する有底筒状に形成し、そのプランジャの内周に雌ねじを形成し、その雌ねじにねじ係合する雄ねじを外周に有するスクリュロッドを前記シリンダ内に組み込んでいる。このオートテンショナは、エンジン作動中は、チェーンの振動に伴う雄ねじと雌ねじの間の滑りが累積してプランジャの軸方向移動を許容するが、エンジン停止時は、雄ねじと雌ねじの摩擦によりプランジャの押し込み方向への移動を制限する。
また、特許文献3のオートテンショナにおいては、前記プランジャの外周を弾性的に締め付けるレジスタリングを前記シリンダの内周に形成した収容溝内に収容し、前記レジスタリングが係合する円周溝を前記プランジャの外周に多数形成している。この各円周溝の内面は、プランジャのシリンダ内への挿入端側の溝縁から溝底に向かって次第に小径となるテーパ面と、溝底からプランジャのシリンダからの突出端側の溝縁に向かって急激に立ち上がる係合面とからなり、この係合面がレジスタリングと係合してプランジャの押し込み方向の移動を制限するようになっている。
特開2000−337460号公報 特開2009−115227号公報 特開2009−115226号公報
しかし、特許文献1のノーバック機構は、プランジャの外周にラックを加工する必要がある。特許文献2のノーバック機構も、プランジャの内周に雌ねじを加工する必要がある。また、特許文献3のノーバック機構も、プランジャの外周に多数の円周溝を加工する必要がある。したがって、これらのノーバック機構を採用したオートテンショナは、プランジャの加工コストが高かった。
また、エンジンが停止したとき、オイルポンプも停止するので、給油通路から圧力室内への作動油の供給が停止する。このとき、特許文献1〜3に記載のオートテンショナは、圧力室内の作動油がリーク隙間を通って流出するので、圧力室内の作動油の油面が下がり、圧力室内に空気が入った状態となる。その状態で、エンジンを始動すると、圧力室内の空気が圧縮することによってプランジャが移動するので、その空気が圧力室から完全に排出されるまでの間、オートテンショナのダンパ作用が低下するという問題があった。
この発明が解決しようとする課題は、プランジャの加工コストが低いノーバック機構を有するオートテンショナを提供することである。
上記の課題を解決するため、前記シリンダの内周に、シリンダの閉塞端側から開放端側に向かって次第に拡径するテーパ面を設け、そのテーパ面と径方向に対向する円筒面を前記プランジャの外周に設け、前記プランジャがシリンダ内に押し込まれる方向に移動したときに前記テーパ面と円筒面の間に楔係合するリング部材を前記円筒面に装着し、前記プランジャがシリンダから突出する方向に移動したときに前記リング部材を受け止めるストッパを前記シリンダに設けた。
このようにすると、エンジンが停止したときに、カムシャフトの停止位置によってチェーンの張力が大きくなっても、リング部材がテーパ面と円筒面の間に楔係合し、その楔係合によってプランジャの押し込み方向への移動が制限される。そのため、エンジンを始動するときのチェーンの弛みを抑えて、チェーンの歯飛びを防止することができる。また、プランジャの外周の円筒面を利用して、その押し込み方向への移動を制限するので、プランジャの外周にラックや多数の円周溝を加工する必要がなく、プランジャの加工コストを低く抑えることができる。
前記リング部材としては、例えば、Oリングを使用することができる。この場合、Oリングは、Hs70〜Hs90の硬度のゴムからなるものを使用すると好ましい。Hs70よりも硬度の高いゴムからなるものを使用すると、Oリングが楔係合した状態からプランジャが突出方向に移動したときに、Oリングの楔係合が円滑に解除されるので、エンジン始動時のプランジャの移動が円滑となる。また、Hs90よりも硬度の低いゴムからなるものを使用すると、プランジャが押し込み方向に移動したときに、Oリングが円滑に楔係合する。
前記Oリングは、0〜0.2mmの締め代をもって前記円筒面に嵌合させると好ましい。0mmよりも大きい締め代をもってOリングを嵌合させると、Oリングがプランジャの軸方向移動に確実に追従するので、Oリングが楔係合するのに要するプランジャの軸方向移動量を高精度に管理することが可能となる。また、0.2mmよりも小さい締め代をもってOリングを嵌合させると、Oリングと円筒面の間の摩擦抵抗が抑えられるので、Oリングがストッパで受け止められたときのプランジャの突出抵抗を抑えることができる。
また、前記リング部材として、円周の一部を切り離したC形の鋼製リングや、円周の一部を切り離したC形のプラスチック製リングを採用してもよい。
前記テーパ面のテーパ角度は、40°〜120°の範囲で設定することができる。また、前記テーパ面とストッパの間での前記リング部材の移動量は、0.2mm〜4.0mmの範囲で設定することができる。
この発明は、例えば、次のオートテンショナに適用することができる。
1)前記プランジャが、前記シリンダ内に嵌め合わされたスリーブ内を軸方向に摺動する円柱状のプランジャ本体と、そのプランジャ本体からシリンダの開放端側に延びるプランジャロッドとからなり、そのプランジャロッドを軸方向にスライド可能に貫通させるオイルシールを前記シリンダに圧入し、前記シリンダ内に作動油を充填し、前記プランジャ本体を介してシリンダの閉塞端側に形成された圧力室と、前記プランジャ本体のシリンダの開放端側に形成されたリザーバ室とを連通する油通路をプランジャ本体に設け、その油通路の圧力室側の端部にリザーバ室側から圧力室側への作動油の流れのみを許容するチェックバルブを設け、前記プランジャ本体とスリーブの摺動面間に圧力室側からリザーバ室側に作動油をリークさせるリーク隙間を設けた無給油式のオートテンショナ。
2)前記プランジャを、シリンダの閉塞端側に向かって開放する有底筒状に形成し、前記シリンダとプランジャとで囲まれた圧力室内に作動油を導入する給油通路を前記シリンダに設け、その給油通路の圧力室側の端部に、給油通路側から圧力室側への作動油の流れのみを許容するチェックバルブを設け、前記圧力室内の作動油をシリンダの外側にリークさせるリーク隙間を前記プランジャとシリンダの摺動面間に設けた給油式のオートテンショナ。
この発明を上記2)の給油式のオートテンショナに適用すると、リング部材がテーパ面と円筒面の間に楔係合したときに、そのリング部材によってテーパ面と円筒面の間がシールされるので、エンジン停止中に、圧力室内の作動油がリーク隙間を通って流出するのを防止することができる。そのため、エンジン停止中に圧力室内に空気が入りにくく、エンジンを始動するきに、迅速にダンパ作用を発揮することが可能となる。この場合、リング部材としてOリングを使用すると、確実にテーパ面と円筒面の間をシールすることが可能である。
シリンダの閉塞端側から開放端側に向かって次第に拡径するテーパ筒部を有するテーパ座を板金プレス加工で形成し、そのテーパ座を前記シリンダに組み付け、前記テーパ筒部の内面で前記テーパ面を構成することができる。このようにすると、テーパ面をシリンダに加工する必要がないので、シリンダの加工コストを低減することができる。テーパ座は、板金プレス加工で形成するので、低コストである。
前記テーパ筒部の小径側の端部に、前記円筒面を軸方向にスライド可能に支持する摺接面を設けると、その摺接面で前記円筒面が径方向に位置決めされるので、Oリングの楔係合が円滑となる。
前記テーパ座に、前記テーパ筒部よりもシリンダの開放端側に位置する内向きのフランジ部を一体に形成し、そのフランジ部で前記ストッパを構成すると、ストッパを構成する別部品を組み込む必要がなく、部品点数を抑えることができる。
この発明を上述の無給油式のオートテンショナに適用する場合、前記オイルシールを、前記リング部材を間にして前記テーパ座と対向するように組み付け、そのオイルシールで前記ストッパを構成することができる。このようにすると、ストッパを構成する別部品を組み込む必要がなく、部品点数を抑えることができる。
また、この発明を上述の給油式のオートテンショナに適用する場合、前記シリンダの内周に前記テーパ面を直接形成することができる。このようにすると、テーパ面を構成する別部品を組み込む必要がなく、部品点数を抑えることができる。
また、この発明を上述の給油式のオートテンショナに適用する場合、前記チェックバルブの弁体を閉弁方向に付勢するバルブスプリングを設けると、給油通路から圧力室内への作動油の供給が停止したときに、チェックバルブが閉弁状態を保持するので、エンジン停止中に、圧力室内の作動油がリーク隙間を通って流出するのを効果的に防止することが可能となる。
この発明のオートテンショナは、エンジンが停止したときに、カムシャフトの停止位置によってチェーンの張力が大きくなっても、リング部材がテーパ面と円筒面の間に楔係合し、その楔係合によってプランジャの押し込み方向への移動が制限される。そのため、エンジンを始動するときのチェーンの弛みを抑えて、チェーンの歯飛びを防止することができる。また、プランジャの外周の円筒面を利用して、その押し込み方向への移動を制限するので、プランジャの外周にラックや多数の円周溝を加工する必要がなく、プランジャの加工コストを低く抑えることができる。
この発明の第1実施形態のオートテンショナを組み込んだチェーン伝動装置を示す正面図 図1のオートテンショナ近傍の拡大断面図 (a)は、図2のOリング近傍の拡大断面図、(b)は、(a)に示すOリングの楔係合が解除された状態を示す拡大断面図、(c)は、(b)に示すOリングがオイルシールで受け止められた状態を示す拡大断面図 図2に示すOリングをC形の鋼製リングに置き換えた例を示す図 図2のOリングを受け止めるストッパとして円環板を組み込んだ例を示す図 図2のオイルシールに対してシリンダの開放端側にテーパ座を組み付けた例を示す図 この発明の第2実施形態のオートテンショナを示す拡大断面図 (a)は、図7のOリング近傍の拡大断面図、(b)は、(a)に示すOリングの楔係合が解除された状態を示す拡大断面図、(c)は、(b)に示すOリングがストッパリングで受け止められた状態を示す拡大断面図 図7のOリングを受け止めるストッパとして、テーパ座に一体に形成した内向きのフランジ部を採用した例を示す図 シリンダの内周に直接テーパ面を形成した例を示す図
図1に、この発明の第1実施形態のオートテンショナ1を組み込んだチェーン伝動装置を示す。このチェーン伝動装置は、エンジンのクランクシャフト2に固定されたスプロケット3と、カムシャフト4に固定されたスプロケット5とがチェーン6を介して連結されており、そのチェーン6がクランクシャフト2の回転をカムシャフト4に伝達し、そのカムシャフト4の回転により燃焼室のバルブ(図示せず)の開閉を行なう。
チェーン6には、支点軸7を中心として揺動可能に支持されたチェーンガイド8が接触しており、オートテンショナ1は、そのチェーンガイド8を介してチェーン6を押圧している。
図2に示すように、オートテンショナ1は、一端が開放し、他端が閉じたシリンダ9と、シリンダ9内に軸方向に摺動可能に挿入されたプランジャ10と、プランジャ10をシリンダ9から突出する方向に付勢するリターンスプリング11とを有する。シリンダ9は、シリンダ9の外周に一体に形成された複数の取り付け片12にボルト13を締め込むことによってエンジンブロック(図示せず)に固定されている。
シリンダ9は、軽量化のためにアルミで形成されており、シリンダ9内には、耐摩耗性を確保するために鉄製のスリーブ14が嵌め合わされている。スリーブ14は、シリンダ9の閉塞端側の端部が閉塞し、シリンダ9の開放端側の端部が開放している。
プランジャ10は、スリーブ14内を軸方向に摺動する円柱状のプランジャ本体10Aと、プランジャ本体10Aからシリンダ9の開放端側に延びるプランジャロッド10Bとからなる。プランジャロッド10Bは、プランジャ本体10Aよりも小径の中実軸であり、一端がシリンダ9内に挿入され、他端がシリンダ9から突出している。プランジャロッド10Bのシリンダ9内への挿入端は、プランジャ本体10Aに形成されたロッド嵌合凹部15に嵌め込まれており、プランジャロッド10Bのシリンダ9からの突出端は、チェーンガイド8に当接している。
シリンダ9の開放端側の端部には、プランジャロッド10Bを軸方向にスライド可能に貫通させるオイルシール16が圧入されており、このオイルシール16によって、プランジャロッド10Bの外周とシリンダ9の内周との間の環状隙間が密封されている。
図3(a)に示すように、オイルシール16は、ゴムで覆われた環状の芯金17と、芯金17からプランジャロッド10Bの外周に沿ってシリンダ9の閉塞端側に向かって延びるゴム製のリップ18と、リップ18を外周から締め付けるガータスプリング19とからなる。
図2に示すように、シリンダ9内には、作動油が充填されている。また、シリンダ9内には、プランジャ本体10Aを介して、プランジャ本体10Aのシリンダ9の閉塞端側に圧力室20が形成され、プランジャ本体10Aのシリンダ9の開放端側にリザーバ室21が形成されている。
圧力室20には、リターンスプリング11が組み込まれている。リターンスプリング11は、一端がスリーブ14の閉塞端で支持され、他端がプランジャ本体10Aを押圧しており、この押圧によって、プランジャ10をシリンダ9から突出する方向に付勢している。
プランジャ本体10Aには、圧力室20とリザーバ室21を連通する油通路22が形成されている。油通路22の圧力室20側の端部には、リザーバ室21側から圧力室20側への作動油の流れのみを許容するチェックバルブ23が設けられている。チェックバルブ23は、油通路22の圧力室20側の開口を開閉する球状の弁体24と、その弁体24の移動範囲を規制するリテーナ25とからなる。リテーナ25は、リターンスプリング11でプランジャ本体10Aに押さえ付けられている。
プランジャ本体10Aとスリーブ14の摺動面間には、圧力室20側からリザーバ室21側に作動油をリークさせるリーク隙間26が形成されている。
シリンダ9の上部には、副リザーバ室27が設けられている。副リザーバ室27は、副リザーバ室27から下方に延びてシリンダ9の内周に開口する連通孔28を介してリザーバ室21に連通している。副リザーバ室27内の作動油の上には空気溜り29が設けられており、その上面開口がシールキャップ30で密閉されている。空気溜り29は、プランジャ10の移動に伴うシリンダ9内の容積変化を吸収することにより、プランジャ10の移動を円滑化する。
シリンダ9の開放側の端部には、プランジャロッド10Bを貫通させる環状のテーパ座31が組み付けられている。図3(a)に示すように、テーパ座31は、シリンダ9の閉塞端側から開放端側に向かって次第に拡径するテーパ筒部32と、テーパ筒部32の大径端に沿って径方向外側に曲げられた円環板部33と、円環板部33の外周に沿ってシリンダ9の閉塞端側に曲げられた円筒部34とからなる。テーパ座31は、板金プレス加工で形成されている。
テーパ座31の円筒部34はシリンダ9の内周に嵌合し、この嵌合によってテーパ座31が径方向に位置決めされている。また、円筒部34は、シリンダ9の内周に形成された段部35とオイルシール16とで軸方向に挟んで固定されている。
テーパ筒部32の内面は、シリンダ9の閉塞端側から開放端側に向かって次第に拡径するテーパ面36である。テーパ面36のテーパ角度(中心軸を含む断面における2つの母線同士がなす角度)は、40°〜120°(図では60°)の範囲で設定されている。
プランジャロッド10Bの外周には、テーパ面36と径方向に対向する円筒面37が形成されている。円筒面37は、テーパ筒部32の小径側の端部に設けられた摺接面38によって、軸方向にスライド可能に支持されている。円筒面37には、断面円形のOリング39が装着されている。Oリング39は、Hs70〜Hs90の硬度のゴムからなり、0〜0.2mmの締め代をもって円筒面37に嵌合している。
Oリング39は、プランジャ10がシリンダ9内に押し込まれる方向に移動したときにテーパ面36と円筒面37の間に噛み込んで楔係合し、それ以上の押し込み方向へのプランジャ10の移動を制限する。Oリング39の楔係合は、プランジャ10がシリンダ9から突出する方向に移動することによって解除される。
オイルシール16は、テーパ座31に対してシリンダ9の開放端側に位置しており、Oリング39を間にしてテーパ座31と対向するように組み付けられている。ここで、オイルシール16は、プランジャ10がシリンダ9から突出する方向に移動したときにOリング39を受け止めるストッパとして機能する。テーパ面36とオイルシール16の間でのOリング39の移動量は、0.2mm〜4.0mmの範囲で設定されている。
次に、このオートテンショナ1の動作例を説明する。
エンジン作動中にチェーン6の張力が小さくなると、リターンスプリング11の付勢力によって、プランジャロッド10Bがシリンダ9から突出する方向に移動し、チェーン6の弛みを吸収する。このとき、圧力室20内の圧力がリザーバ室21内の圧力よりも低くなってチェックバルブ23が開き、油通路22を通ってリザーバ室21から圧力室20に作動油が流れるので、プランジャ本体10Aが速やかに移動する。
一方、エンジン作動中にチェーン6の張力が大きくなると、そのチェーン6の張力によって、プランジャロッド10Bがシリンダ9内に押し込まれる方向に移動し、チェーン6の緊張を吸収する。このとき、圧力室20内の圧力がリザーバ室21内の圧力よりも高くなってチェックバルブ23が閉じるので、リーク隙間26を通って圧力室20からリザーバ室21に作動油が流れ、その作動油の粘性抵抗によってダンパ作用が生じ、プランジャ本体10Aがゆっくりと移動する。
エンジンを停止するときに、カムシャフト4の停止位置によってチェーン6の張力が大きくなる場合がある。このとき、図3(a)に示すように、Oリング39がテーパ面36と円筒面37の間に楔係合し、その楔係合によってプランジャロッド10Bの押し込み方向への移動が制限されるので、プランジャロッド10Bは僅かしか押し込み方向に移動しない。そのため、エンジンを始動するときに、チェーン6の弛みが抑えられ、チェーン6の歯飛びが防止される。
エンジンを始動するときは、チェーン6の張力変動に応じてプランジャロッド10Bが突出方向に移動することによって、Oリング39が楔係合を解除する。その後、プランジャ本体10Aとプランジャロッド10Bは、チェーン6の張力に応じて軸方向に移動し、その軸方向移動によってチェーン6の張力変動を吸収する。このとき、図3(b)に示すように、Oリング39は、テーパ面36とオイルシール16の間でプランジャロッド10Bと共に軸方向に移動する。
経時的にチェーン6が伸びてきたときは、プランジャロッド10Bのシリンダ9からの突出量が大きくなり、図3(c)に示すように、Oリング39がオイルシール16のリップ18の軸方向端面に接触する。このとき、Oリング39はオイルシール16で受け止められるが、Oリング39と円筒面37の間で滑りが生じるので、プランジャロッド10Bの突出方向への移動は制限されない。この結果、プランジャロッド10Bに対するOリング39の位置がずれ、プランジャロッド10Bのシリンダ9からの突出量が変化したときにも、Oリング39が楔係合するのに必要なプランジャロッド10Bの押し込み方向への移動量が一定に保たれる。
このオートテンショナ1は、プランジャロッド10Bの外周の円筒面37を利用して、その押し込み方向への移動を制限するので、プランジャロッド10Bの外周にラックや多数の円周溝を加工する必要がなく、プランジャロッド10Bの加工コストを低く抑えることができる。また、プランジャロッド10Bの押し込み方向への移動を制限するために、互いにねじ係合するねじ部材を圧力室20内に組み込む必要もなく、低コストである。
また、このオートテンショナ1は、テーパ筒部32の小径側の端部に、円筒面37を軸方向にスライド可能に支持する摺接面38を設けているので、その摺接面38で円筒面37が径方向に位置決めされ、Oリング39の楔係合が円滑である。
Oリング39は、Hs70よりも硬度の高いゴムからなるものを使用すると、Oリング39が楔係合した状態からプランジャロッド10Bが突出方向に移動したときに、Oリング39の楔係合が円滑に解除されるので、エンジン始動時のプランジャロッド10Bの移動が円滑となる。また、Hs90よりも硬度の低いゴムからなるものを使用すると、プランジャロッド10Bが押し込み方向に移動したときに、Oリング39が円滑に楔係合する。
また、Oリング39は、0mmよりも大きい締め代をもって円筒面37に嵌合させると、Oリング39がプランジャロッド10Bの軸方向移動に確実に追従するので、Oリング39が楔係合するのに要するプランジャロッド10Bの軸方向移動量を高精度に管理することが可能となる。また、0.2mmよりも小さい締め代をもって嵌合させると、Oリング39と円筒面37の間の摩擦抵抗が抑えられるので、Oリング39がオイルシール16で受け止められたときのプランジャロッド10Bの突出抵抗を抑えることができる。
図4に示すように、テーパ面36と円筒面37の間に楔係合させるリング部材として、円周の一部を切り離したC形の鋼製リング40を使用し、この鋼製リング40を円筒面37に締め代をもって嵌合させてもよい。同様に、円周の一部を切り離したC形のプラスチック製リング(図示せず)を使用してもよい。
これに対し、上記実施形態に示すように、ゴム製のOリング39を使用すると、テーパ面36と円筒面37の間に対する楔係合の信頼性を確保することができる。また、ゴム製のOリング39は、鋼製リング40やプラスチック製リングに比べて変形しやすいので、プランジャ10が急激に押し込まれて楔係合するときの衝撃を吸収することも可能である。
上記実施形態では、部品点数を抑えるために、プランジャロッド10Bがシリンダ9から突出する方向に移動したときにOリング39を受け止めるストッパとしてオイルシール16を使用したが、図5に示すように、テーパ座31とオイルシール16の間に円環板41を組み込み、その円環板41でOリング39を受け止めるようにしてもよい。このようにすると、Oリング39がオイルシール16のリップ18に接触しないので、オイルシール16によるシール性能の信頼性を確保することできる。
また、図6に示すように、オイルシール16に対してシリンダ9の開放端側にテーパ座31と円環板42を順に組み付け、その円環板42でOリング39を受け止めるようにしてもよい。円環板42は、シリンダ9の内周に形成した段部43と、シリンダ9の内周に装着した止め輪44とで挟んで固定されている。
図7に、この発明の第2実施形態のオートテンショナ51を示す。第1実施形態に対応する部分は、同一の符号を付して説明を省略する。
プランジャ10は、シリンダ9の閉塞端側に向かって開放する有底筒状に形成されており、一端がシリンダ9内に挿入され、他端がシリンダ9から突出している。プランジャ10のシリンダ9からの突出端は、チェーンガイド8に当接している。
シリンダ9の閉塞端には、シリンダ9とプランジャ10とで囲まれた圧力室52に連通する給油通路53が形成されている。給油通路53は、給油ポンプ(図示せず)に接続されており、その給油ポンプから送り出された作動油を、圧力室52内に導入するようになっている。給油通路53の圧力室52側の端部には、給油通路53側から圧力室52側への作動油の流れのみを許容するチェックバルブ54が設けられている。
チェックバルブ54は、弁孔55を有するバルブシート56と、バルブシート56に接触、離反して弁孔55を開閉する球状の弁体57と、弁体57の移動範囲を規制するリテーナ58と、弁体57を閉弁方向に付勢するバルブスプリング59とからなる。バルブシート56は、シリンダ9内に圧入して固定されている。
プランジャ10とシリンダ9の摺動面間には、微小なリーク隙間60が形成されており、圧力室52内の作動油がそのリーク隙間60を通ってシリンダ9の外側にリークするようになっている。
図8(a)に示すように、シリンダ9の開放側の端部内周には、シリンダ9のプランジャ10との摺動面よりも大径の内径拡大部61が設けられている。内径拡大部61には、第1実施形態と同様のテーパ座31が圧入して固定されている。プランジャ10の外周には、テーパ面36と径方向に対向する円筒面37が形成され、この円筒面37にOリング39が装着されている。
シリンダ9の開放側の端部内周には、Oリング39を間にしてテーパ座31と対向するようにストッパリング62が組み付けられている。ストッパリング62は、断面方形の環状体であり、内径拡大部61に圧入して固定されている。ここで、ストッパリング62は、プランジャ10がシリンダ9から突出する方向に移動したときにOリング39を受け止めるストッパとして機能する。
次に、このオートテンショナ51の動作例を説明する。
エンジン作動中にチェーン6の張力が小さくなると、リターンスプリング11の付勢力によって、プランジャ10がシリンダ9から突出する方向に移動し、チェーン6の弛みを吸収する。このとき、オイルポンプから供給される作動油が、給油通路53を通って圧力室52に流入するので、プランジャ10は速やかに移動する。
一方、エンジン作動中にチェーン6の張力が大きくなると、そのチェーン6の張力によって、プランジャ10がシリンダ9内に押し込まれる方向に移動し、チェーン6の緊張を吸収する。このとき、リーク隙間60を通って圧力室52から流出する作動油の粘性抵抗によってダンパ作用が生じ、プランジャ10はゆっくりと移動する。
エンジンを停止するときに、カムシャフト4の停止位置によってチェーン6の張力が大きくなる場合がある。このとき、図8(a)に示すように、Oリング39がテーパ面36と円筒面37の間に楔係合し、その楔係合によってプランジャ10の押し込み方向への移動が制限されるので、プランジャ10は僅かしか押し込み方向に移動しない。そのため、エンジンを始動するときに、チェーン6の弛みが抑えられ、チェーン6の歯飛びが防止される。
また、エンジンが停止したとき、オイルポンプも停止するので、給油通路53から圧力室52内への作動油の供給が停止する。このとき、テーパ面36と円筒面37の間に楔係合したOリング39によってテーパ面36と円筒面37の間がシールされるので、エンジン停止中に、圧力室52内の作動油がリーク隙間60を通って流出するのを防止することができる。そのため、エンジン停止中に圧力室52内に空気が入りにくく、エンジンを始動するきに、迅速にダンパ作用を発揮することが可能である。
また、このとき、チェックバルブ54に組み込まれたバルブスプリング59の付勢力によって、チェックバルブ54が閉弁状態に保持されるので、エンジン停止中に、圧力室52内の作動油がリーク隙間60を通って流出するのを効果的に防止することが可能となっている。
エンジンを始動するときは、チェーン6の張力変動に応じてプランジャ10が突出方向に移動することによって、Oリング39が楔係合を解除する。その後、プランジャ10は、チェーン6の張力に応じて軸方向に移動し、図8(b)に示すように、Oリング39は、テーパ面36とストッパリング62の間でプランジャ10と共に軸方向に移動する。
経時的にチェーン6が伸びてきたときは、プランジャ10のシリンダ9からの突出量が大きくなり、図8(c)に示すように、Oリング39がストッパリング62に接触する。このとき、Oリング39はストッパリング62で受け止められるが、Oリング39と円筒面37の間で滑りが生じるので、プランジャ10の突出方向への移動は制限されない。この結果、プランジャ10に対するOリング39の位置がずれ、プランジャ10のシリンダ9からの突出量が変化したときにも、Oリング39が楔係合するのに必要なプランジャ10の押し込み方向への移動量が一定に保たれる。
このオートテンショナ51は、プランジャ10の外周の円筒面37を利用して、その押し込み方向への移動を制限するので、プランジャ10の外周にラックや多数の円周溝を加工する必要がなく、プランジャ10の加工コストを低く抑えることができる。その他の効果も第1実施形態と同様である。
上記実施形態では、プランジャ10がシリンダ9から突出する方向に移動したときにOリング39を受け止めるストッパとしてストッパリング62を使用したが、図9に示すように、テーパ筒部32よりもシリンダ9の開放端側に位置する内向きのフランジ部63を一体に形成したテーパ座31を使用し、そのテーパ座31のフランジ部63でストッパを構成してもよい。このようにすると、ストッパを構成する別部品を組み込む必要がなく、部品点数を抑えることができる。図9において、テーパ座31は、シリンダ9の閉塞端側から開放端側に向かって次第に拡径するテーパ筒部32と、テーパ筒部32の大径端に沿って径方向外側に曲げられた円環板部33と、円環板部33の外周に沿ってシリンダ9の開放端側に曲げられた円筒部64と、円筒部64のシリンダ9の開放端側の端縁に沿って径方向内側に曲げられた内向きのフランジ部63とからなり、円筒部64が内径拡大部61に圧入されている。
図10に示すように、内径拡大部61の内周にテーパ面36を直接形成してもよい。このようにすると、テーパ面36を構成する別部品を組み込む必要がなく、部品点数を抑えることができる。
1 オートテンショナ
6 チェーン
9 シリンダ
10 プランジャ
10A プランジャ本体
10B プランジャロッド
11 リターンスプリング
16 オイルシール
20 圧力室
21 リザーバ室
22 油通路
23 チェックバルブ
26 リーク隙間
31 テーパ座
32 テーパ筒部
36 テーパ面
37 円筒面
38 摺接面
39 Oリング
40 鋼製リング
51 オートテンショナ
52 圧力室
53 給油通路
54 チェックバルブ
57 弁体
59 バルブスプリング
60 リーク隙間
63 フランジ部

Claims (16)

  1. 一端が開放し、他端が閉じたシリンダ(9)と、そのシリンダ(9)内に軸方向に摺動可能に挿入されたプランジャ(10)と、そのプランジャ(10)をシリンダ(9)から突出する方向に付勢するリターンスプリング(11)とを有し、前記プランジャ(10)の軸方向移動によってチェーン(6)またはベルトの張力変動を吸収するオートテンショナにおいて、
    前記シリンダ(9)の内周に、シリンダ(9)の閉塞端側から開放端側に向かって次第に拡径するテーパ面(36)を設け、そのテーパ面(36)と径方向に対向する円筒面(37)を前記プランジャ(10)の外周に設け、前記プランジャ(10)がシリンダ(9)内に押し込まれる方向に移動したときに前記テーパ面(36)と円筒面(37)の間に楔係合するリング部材(39)を前記円筒面(37)に装着し、前記プランジャ(10)がシリンダ(9)から突出する方向に移動したときに前記リング部材(39)を受け止めるストッパを前記シリンダ(9)に設けたことを特徴とするオートテンショナ。
  2. 前記リング部材がOリング(39)である請求項1に記載のオートテンショナ。
  3. 前記Oリング(39)が、Hs70〜Hs90の硬度のゴムからなる請求項2に記載のオートテンショナ。
  4. 前記Oリング(39)は、0〜0.2mmの締め代をもって前記円筒面に嵌合している請求項2または3に記載のオートテンショナ。
  5. 前記リング部材(39)が、円周の一部を切り離したC形の鋼製リングである請求項1に記載のオートテンショナ。
  6. 前記リング部材が、円周の一部を切り離したC形のプラスチック製リングである請求項1に記載のオートテンショナ。
  7. 前記テーパ面(36)のテーパ角度を40°〜120°の範囲で設定した請求項1から6のいずれかに記載のオートテンショナ。
  8. 前記テーパ面(36)と前記ストッパとの間での前記リング部材(39)の移動量を0.2mm〜4.0mmの範囲で設定した請求項1から7のいずれかに記載のオートテンショナ。
  9. 前記プランジャ(10)が、前記シリンダ(9)内に嵌め合わされたスリーブ(14)内を軸方向に摺動する円柱状のプランジャ本体(10A)と、そのプランジャ本体(10A)からシリンダ(9)の開放端側に延びるプランジャロッド(10B)とからなり、そのプランジャロッド(10B)を軸方向にスライド可能に貫通させるオイルシール(16)でプランジャロッド(10B)の外周とシリンダ(9)の内周との間の環状隙間を密封し、前記シリンダ(9)内に作動油を充填し、前記プランジャ本体(10A)を介してシリンダ(9)の閉塞端側に形成された圧力室(20)と、前記プランジャ本体(10A)のシリンダ(9)の開放端側に形成されたリザーバ室(21)とを連通する油通路(22)をプランジャ本体(10A)に設け、その油通路(22)の圧力室(20)側の端部にリザーバ室(21)側から圧力室(20)側への作動油の流れのみを許容するチェックバルブ(23)を設け、前記プランジャ本体(10A)とスリーブ(14)の摺動面間に圧力室(20)側からリザーバ室(21)側に作動油をリークさせるリーク隙間(26)を設けた請求項1から8のいずれかに記載のオートテンショナ。
  10. 前記プランジャ(10)を、シリンダ(9)の閉塞端側に向かって開放する有底筒状に形成し、前記シリンダ(9)とプランジャ(10)とで囲まれた圧力室(52)内に作動油を導入する給油通路(53)を前記シリンダ(9)に設け、その給油通路(53)の圧力室(52)側の端部に、給油通路(53)側から圧力室(52)側への作動油の流れのみを許容するチェックバルブ(54)を設け、前記圧力室(52)内の作動油をシリンダ(9)の外側にリークさせるリーク隙間(60)を前記プランジャ(10)とシリンダ(9)の摺動面間に設けた請求項1から8のいずれかに記載のオートテンショナ。
  11. シリンダ(9)の閉塞端側から開放端側に向かって次第に拡径するテーパ筒部(32)を有するテーパ座(31)を板金プレス加工で形成し、そのテーパ座(31)を前記シリンダ(9)に組み付け、前記テーパ筒部(32)の内面で前記テーパ面(36)を構成した請求項9または10に記載のオートテンショナ。
  12. 前記テーパ筒部(32)の小径側の端部に、前記円筒面(37)を軸方向にスライド可能に支持する摺接面(38)を設けた請求項11に記載のオートテンショナ。
  13. 前記テーパ座(31)に、前記テーパ筒部(32)よりもシリンダ(9)の開放端側に位置する内向きのフランジ部(63)を一体に形成し、そのフランジ部(63)で前記ストッパを構成した請求項11または12に記載のオートテンショナ。
  14. 前記オイルシール(16)を、前記リング部材(39)を間にして前記テーパ座(31)と対向するように組み付け、そのオイルシール(16)で前記ストッパを構成した請求項9に記載のオートテンショナ。
  15. 前記シリンダ(9)の内周に前記テーパ面(36)を直接形成した請求項10に記載のオートテンショナ。
  16. 前記チェックバルブ(54)の弁体(57)を閉弁方向に付勢するバルブスプリング(59)を設けた請求項10に記載のオートテンショナ。
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