JP2017150200A - バリケード - Google Patents

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宜明 原田
Nobuaki Harada
宜明 原田
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Abstract

【課題】第1に、車両の侵入を確実に阻止することができ、第2に、設置、撤去および搬送を簡単に行うことができるバリケードを提供する。
【解決手段】車両Mの侵入が禁止されるエリアに設置されるバリケードであって、車両MのタイヤTを乗り上げさせる乗上部20を備え、乗上部20は、前端部から後端部にかけて次第に上方に傾斜角度が大きくなる傾斜面200を有し、前方から突入してきた車両MのタイヤTを乗り上げさせた後、傾斜面200に沿って斜め上方に進行させることにより、車両Mを減速させて停止させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両の侵入が禁止されるエリアに設置されるバリケードに関するものである。
近年、日本を取り巻く国際状況は緊迫の度合を増しており、世界各地でテロや暴動などが起こっている。このような中、日本ではサミットやオリンピックなどの各種イベントが予定されており、会議場、競技場、あるいは宿泊施設などの各種会場において、テロや暴動などに対する十分なセキュリティー対策を講じる必要性が高くなってきている。
このようなセキュリティー対策の一つとして、会場の周囲における車両の侵入を禁止するエリアにおいてバリケードを設けることにより、武装したテロリストや爆発物を積載した車両が会場に突入することを防止している。
例えば、特許文献1には、筒状の周壁の一端を閉塞する天板に開口が形成され、天板を上にして地中に埋設されるケーシングと、ケーシング内に立設された昇降シリンダと、昇降シリンダが伸縮することで開口を介して地上に出没する外観柱状のゲート体と、ゲート体を軸心方向に案内可能に構成された案内手段とを備えたバリケードが開示されている。これによれば、車両が会場に突入してきた場合でも、ケーシングから突出させたエアーシリンダに衝突させることにより、会場内への車両の進入を阻止することができる。
特開2009−79416
しかしながら、上記バリケードは、ゲート体と昇降シリンダを囲むケーシングが地中に埋設されるため、設置の際に地面を掘削し、撤去の際には掘削した地面を埋め戻す必要があり、設置、撤去および搬送に多大な時間、労力およびコストがかかるという問題があった。特に、サミットやオリンピックは、恒常的に開催されるものではなく、会期の終了後は速やかに会場を原状復帰させる必要があるため、バリケードの設置、撤去および搬送に多大な時間、労力およびコストがかかることは深刻な問題であった。
本発明は、上述の問題に鑑みてなされたものであり、第1に、車両の侵入を確実に阻止することができ、第2に、設置、撤去および搬送を簡単に行うことができるバリケードを提供することを目的とする。
本発明は、上記目的を達成するために、車両の侵入が禁止されるエリアに設置されるバリケードであって、前記車両のタイヤを乗り上げさせる乗上部を備え、該乗上部は、前端部から後端部にかけて次第に上方に傾斜角度が大きくなる傾斜面を有し、前方から突入してきた前記車両のタイヤを乗り上げさせた後、傾斜面に沿って斜め上方に進行させることにより、前記車両を減速させて停止させることを特徴とする。なお、傾斜面とは、平面方向に隙間のない面に限らず、格子状に形成された面のように平面方向に隙間を有する面を含むものとする。
これによれば、前方から突入してきた車両のタイヤを乗り上げさせた後、傾斜面に沿って斜め上方に進行させることにより、車両を減速させて停止させるため、車両の侵入を確実に阻止することができる。また、本バリケードに係る乗上部を地面に設置した基部、壁部、あるいは車両等のその他の構造物に設けるだけでよいので、バリケードの設置、撤去および搬送を容易に行うことができる。
また、前記乗上部は、前端部が水平方向に沿い、かつ後端部が鉛直方向に沿う曲面状に形成された傾斜面を有するのが好ましい。これによれば、水平方向に沿う前端部により前方から突入してきた車両のタイヤを確実に乗り上げさせ、曲面状の傾斜面により車両をスムーズに減速させたあと、鉛直方向に沿う後端部により車両を確実に停止させることができる。
また、前記乗上部は、高さが150cm〜180cm、前後方向の曲率半径が150cm〜180cmの範囲内の曲面状に形成された傾斜面を有するのが好ましい。これによれば、傾斜面の高さが150cm以上であるため、様々な大きさの車両を確実に減速させて停止させることができるともに、傾斜面の高さが180cm以下であるため、バリケードをコンパクトに構成することができる。また、傾斜面の前後方向の曲率半径が150cm以上であるため、車両のタイヤを乗上部に確実に乗り上げさせることができる。また、傾斜面の前後方向の曲率半径が180cm以下であるため、車両を減速させて停止させ易くなる。
また、前記乗上部は、前端部から後端部にかけて前後方向の曲率半径が段階的に小さくなる傾斜面を有するのが好ましい。これによれば、最初の段階における曲率半径が大きい傾斜面により車両を確実に乗り上げさせた後、後の段階における曲率半径が小さい傾斜面により車両を確実に減速させて停止させることができる。
また、前記乗上部は、後端部において鉛直方向よりも前方に反り返る返し部が設けられているのが好ましい。これによれば、車両が比較的速い速度で突入してきて、乗上部の後端部に到達した場合でも、車両を返し部に沿って進行させることにより確実に減速させて停止させることができる。
また、前記乗上部は、前端部において車両の乗り上げを誘導する誘導部が設けられているのが好ましい。これによれば、車両を誘導部を介して乗上部に確実に乗り上げさせることができる。
また、前記乗上部は、幅方向に並んで設けられた複数の縦桟と、前後方向に並んで設けられた横桟とからなる格子状に構成され、前記縦桟と前記横桟が組立可能に構成されているのが好ましい。これによれば、乗上部が簡素化および軽量化され、乗上部を容易に組立および分解することができ、バリケードの設置、撤去および搬送をより一層容易に行うことが可能となる。
また、前記横桟は、前後方向の中央部から後部にかけて10cm〜55cmの範囲内の間隔で設けられているのが好ましい。これによれば、前後方向の中央部から後部にかけて隣り合う横桟同士の間に車両のタイヤが嵌り込むことにより、車両を速やかに停止させることができる。
また、前記横桟は、前記縦桟に対して軸回転可能なローラ状に構成されているのが好ましい。これによれば、乗上部に乗り上げた車両のタイヤが回転するのに伴って横桟が軸回転することにより、車両のタイヤが空回りするため、車両を速やかに減速させることができる。
また、地面に載置される基部を備え、前記乗上部は、前記基部に支持される態様で設けられているのが好ましい。これによれば、地面に載置された基部に乗上部が支持された構造であるため、任意の場所でバリケードの設置および撤去を容易に行うことができる。
また、前記基部は、前記乗上部を下方から支持する前側基部と、該前側基部の後方に設けられた後側基部と、前記前側基部または前記後側基部から立設され、かつ前記乗上部を後方から支持する支柱部とを備え、前記前側基部、前記後側基部および前記支柱部が組立可能に構成されているのが好ましい。これによれば、基部および乗上部を容易に組立および分解することができ、バリケードの設置、撤去および搬送をより一層容易に行うことが可能となる。
また、前記基部は、前記前側基部と前記後側基部が脱着可能に構成されており、前記前側基部と前記後側基部が互いに取り外された状態において、前記前側基部または前記後側基部と前記支柱部に搬送用コロが脱着可能に設けられるのが好ましい。これによれば、バリケードを搬送するに際して、前側基部と後側基部を取り外した状態で、前側基部または後側基部と支柱部に搬送用コロを設けることにより、バリケードを分割して容易に搬送することができる。
また、前記基部は、地面との間に滑り止め部材が敷設されているのが好ましい。これによれば、車両のタイヤが乗上部に乗り上げた際に、基部が地面上を後方に滑ることを防止できる。
本発明によれば、前方から突入してきた車両のタイヤを乗り上げさせた後、傾斜面に沿って斜め上方に進行させることにより、車両を減速させて停止させるため、車両の侵入を確実に阻止することができる。
また、本バリケードに係る乗上部を地面に設置した基部、壁部、あるいは車両等のその他の構造物に設けるだけでよいので、バリケードの設置、撤去および搬送を容易に行うことができる。
従って、本バリケードにより車両の侵入によるテロや暴動などを防止することができるとともに、バリケードの設置、撤去および搬送が容易となることにより、セキュリティー対策に掛かる時間、労力およびコストを大幅に低減することができる。
本発明に係るバリケードの斜視図である。 図1のバリケードの側面図である。 バリケードに車両が突入した状態を模式的に示す側面図である。 バリケードを組み立てる手順を示す第1の図である。 バリケードを組み立てる手順を示す第2の図である。 バリケードを組み立てる手順を示す第3の図である。
次に、本発明に係るバリケードの実施形態について図1〜図6を参照しつつ説明する。なお、本明細書において、「前後方向」とは図1におけるX軸の方向をいい、「幅方向」とは図1におけるY軸の方向をいい、「高さ方向」とは図1におけるZ軸の方向をいう。また、「前」とは図1におけるX軸負方向側をいい、「後」とは図1におけるX軸正方向側をいう。
このバリケード1は、車両Mの侵入が禁止されるエリアに設置されるものであって、図1および図2に示すように、地面Gに設置される基部10と、基部10に支持される態様で設けられ、車両MのタイヤTを乗り上げさせる乗上部20とを備えている。
前記基部10は、乗上部20を下方から支持する前側基部11と、前側基部11の後方に設けられている後側基部12と、前側基部11の後端部に立設され、乗上部20を後方から支持する支柱部13と、支柱部13と後側基部12の間に設けられる補強バー部14とを備え、この前側基部11、後側基部12、支柱部13および補強バー部14が組立可能に構成されている。
前記前側基部11は、基部10の幅方向に地面Gに沿って等間隔で並んで設けられた3本の角柱状の縦桟111と、各縦桟111の前端部の間に設けられた角柱状の横桟112と、各縦桟111の後端部の間に設けられた角柱状の横桟113とからなり、各縦桟111の前端部が乗上部20の前端部下側を支持している。
前記後側基部12は、基部10の幅方向に地面Gに沿って等間隔で並んで設けられた3本の角柱状の縦桟121からなり、各縦桟121が前側基部11の縦桟111の後端部から地面Gに沿って後方に延びている。
前記支柱部13は、前側基部11の縦桟111の後端部に立設された3本の角柱状の縦桟131と、各縦桟131の上端部の間に設けられた角柱状の横桟132とからなり、各縦桟131の上端部が乗上部20の後端部後側を支持している。
前記補強バー部14は、基部1の幅方向に等間隔で並んで設けられた3本の筋交141からなり、前端部が支柱部13の縦桟131の中間部に接続され、後端部が後側基部12の縦桟121の後端部に接続されることにより、支柱部13と後側基部12の間を構造的に補強している。
なお、前記基部10は、地面Gとの間に滑り止め部材としてのゴムマット30が敷設されている。このため、後述するように車両MのタイヤTが乗上部20に乗り上げた際に、基部10が地面G上を後方に滑ることを防止できる。
また、前記乗上部20は、幅方向に等間隔で並んで設けられた3本の角柱状の縦桟21と、前後方向に異なる間隔で並んで設けられた横桟22とからなる格子状に構成され、これら縦桟21と横桟22の各表面により傾斜面200が構成される。
前記縦桟21は、前端部201から後端部202にかけて次第に上方に傾斜角度が大きくなる態様に形成されている。また、前記横桟22は、該縦桟21の前後方向の形状に従って、前端部201から後端部202にかけて互いに平行な態様で順次上方に配置されている。このため、傾斜面200は、縦桟21と横桟22の角表面の形状や配置に従って、前端部201から後端部202にかけて次第に上方に傾斜角度が大きくなる曲面状に形成されている。これにより、乗上部20は、前方からX軸正方向に向けて突入してきた車両MのタイヤTを乗り上げさせた後、傾斜面200に沿って斜め上方に進行させることにより、車両Mを減速させて停止させることができる。
また、前記傾斜面200は、前端部201が水平方向に沿い、かつ後端部202が鉛直方向に沿う曲面状に形成されている。このため、水平方向に沿う前端部201により前方から突入してきた車両MのタイヤTを確実に乗り上げさせ、曲面状の傾斜面200により車両をスムーズに減速させたあと、鉛直方向に沿う後端部202により車両Mを確実に停止させることができる。
また、前記傾斜面200は、高さHが150cm〜180cm、前後方向の長さLが200cm〜300cm、幅方向の長さWが80cm〜100cmの範囲内の大きさに形成されている。このように、傾斜面200の高さが150cm以上であるので、様々な大きさの車両Mを確実に減速させて停止させることができる。また、傾斜面200の高さが180cm以下であるので、バリケード1をコンパクトに構成することができる。
また、前記傾斜面200は、図3に示すように、前後方向の曲率半径Rが150cm〜180cmの範囲内の曲面状に形成されている。特に本実施形態では、前記傾斜面200が前端部201から後端部202までが円周の1/4をなす円弧状に形成されている。このように傾斜面200の前後方向の曲率半径Rが150cm以上であるため、前方から突入してきた車両Mのバンパーが乗上部20に接触することなく、車両MのタイヤTを乗上部20に確実に乗り上げさせることができる。また、傾斜面200の前後方向の曲率半径Rが180cm以下であるため、車両Mを減速させて停止させ易くなる。
前記横桟22は、縦桟21に対して軸回転可能なローラ状に構成されている。このため、乗上部20に乗り上げた車両MのタイヤTが回転するのに伴って横桟22が軸回転することにより、車両MのタイヤTが空回りするため、車両Mを速やかに減速させることができる。
また、前記横桟22は、前端部201から後端部202にかけて横桟22同士の間隔が次第に大きくなる態様で配置され、特に前後方向の中央部から後部にかけて10cm〜55cmの範囲内の間隔で設けられている。このため、車両Mが乗上部20に乗り上げた際、前後方向の中央部から後部にかけて隣り合う横桟22同士の間に車両MのタイヤTが嵌り込むことにより、車両Mを速やかに停止させることができる。なお、前記横桟22は、一部の横桟22が脱落可能な態様で設けられ、車両Mの重量により当該一部の横桟22が脱落して、車両MのタイヤTが嵌り込むものとしてもよい。
また、前記乗上部20は、後端部202において鉛直方向よりも前方に反り返る返し部203が設けられている。このため、車両Mが比較的速い速度で突入してきて、乗上部20の後端部に到達した場合でも、車両Mを返し部203に沿って進行させることにより確実に減速させて停止させることができる。
また、前記乗上部20は、前端部201において車両Mの乗り上げを誘導するスロープ状の誘導部204が設けられている。このため、車両Mを誘導部204を介して乗上部20に確実に乗り上げさせることができる。
なお、前記縦桟21は、隣り合う縦桟に向けて連結口部21aが設けられており、該連結口部21aに横桟22の端部が挿入されることにより、縦桟21と横桟22を容易に連結できるようになっている。
次に、バリケード1の組立方法について説明する。
まず、組立前の状態において、乗上部20の1つの縦桟21と、前側基部11の1つの縦桟111と、支柱部13の1つの縦桟131の各端部同士をあらかじめ溶接等で連結することにより、三角状の縦桟枠(21、111、131)を準備する。
そして、図4に示すように、車両の侵入が禁止されるエリアの付近において、三角状の縦桟枠(21、111、131)の縦桟21の連結口部21aに横桟22の端部を接続するなどして、乗上部20と基部10の前側基部11および支柱部13とが連結された搬送パーツPを作成する。
そして、図5に示すように、支柱部13の縦桟131の中間部と前側基部11の縦桟111の後端部に搬送用コロ40を設け、搬送パーツPを後方向に約90度回転させて、車両の進入が禁止されるエリアまで搬送する。また、基部10の後側基部12や補強バー部14も併せて同エリアまで搬送する。これによれば、バリケード1を搬送するに際して、前側基部11と後側基部12を取り外した状態で、前側基部11または後側基部12と支柱部13に搬送用コロ40を設けることにより、バリケード1を分割して容易に搬送することができる。
そして、図6(a)に示すように、設置地点において、地面Gにゴムマット30を敷設し、搬送パーツPをゴムマット30上で前側基部11の縦桟111の後端部を支点として前方に約90度回転させることにより、搬送パーツPをゴムマット30上に載置する。そして、支柱部13の各縦桟131に設けられた搬送用コロ40を取り外し、前側基部11の各縦桟111の後端部に後側基部12の各縦桟121の前端部を連結する。
最後に、図6(b)に示すように、支柱部13の各縦桟131の中間部と後側基部12の各縦桟121の後端部の間に補強バー部14の各筋交141を設けるとともに、乗上部20の前端部201に誘導部204を設ける。
なお、バリケード1の分解方法については、上述の組立方法と逆の動作を行うことにより分解することができる。
このように、基部10および乗上部20を容易に組立および分解することができ、バリケードを任意の場所で容易に設置、撤去および搬送することが可能となる。
次に、バリケード1の使用方法について説明する。
車両Mのバリケード1に突入する速度が比較的遅い場合について説明する。
まず、図2のT(I)に示すように、前方から突入してきた車両Mは、タイヤTが乗上部20の誘導部204に誘導されながら乗上部20の前端部201に乗り上がる。
そして、図2のT(II)に示すように、車両Mは、乗上部20の傾斜面200に沿って斜め上方に進行する。このとき、車両Mが重力に逆らって上昇することにより車両Mの運動エネルギーが位置エネルギーに転換されることにより、車両が減速し始める。特に本実施形態では、横桟が縦桟に対して軸回転可能なローラ状に形成されているため、車両Mが速やかに減速する。
そして、図2のT(III)に示すように、車両Mは、さらに乗上部20の傾斜面200に沿って斜め上方に減速しながら進行して最終的に停止する。あるいはまた、前後方向の中央部から後部にかけて隣り合う横桟22同士の間にタイヤTが嵌り込むことにより停止する。
次に、車両Mのバリケード1に突入する速度が比較的速い場合について説明する。
まず、図2のT(I)に示すように、前方から突入してきた車両Mは、タイヤTが乗上部20の誘導部204に誘導されながら乗上部20の前端部201に乗り上がる。
そして、図2のT(II)に示すように、車両Mは、乗上部20の傾斜面200に沿って斜め上方に進行する。このとき、車両Mが重力に逆らって上昇することにより車両Mの運動エネルギーが位置エネルギーに転換されることにより、車両が減速し始める。特に本実施形態では、横桟が縦桟に対して軸回転可能なローラ状に形成されているため、車両Mが速やかに減速する。
そして、車両Mは、さらに乗上部20の傾斜面200に沿って斜め上方に減速しながら進行するが、速度が比較的速いために隣り合う横桟22同士の間にタイヤTが嵌り込むことなく、後端部202の返し部203に向かう。
そして、図2のT(IV)に示すように、車両Mは、そのまま返し部203に沿って進行することにより確実に減速して停止し、場合によっては上下反転して停止する。
なお、車両Mのバリケード1に突入する速度が極めて速い場合、車両Mが傾斜面200に沿ってある程度進行した段階で乗上部20を後方に回転せしめて、車両Mの胴体が乗上部20に乗り上がることにより、タイヤTが地面Gから宙に浮いた状態にして停止させてもよい。
このように、前方から突入してきた車両MのタイヤTを乗り上げさせた後、傾斜面200に沿って斜め上方に進行させることにより、車両Mを減速させて停止させるため、車両Mの侵入を確実に阻止することができる。
なお、上記実施形態において、前記乗上部20は、地面Gに載置した基部10に設けられるものしたが、壁部、車両、その他の構造物に設けられてもよい。
また、前記乗上部20は、傾斜面200に隙間がある格子状のものとしたが、傾斜面200に隙間のないものとしてもよい。
また、前記基部10や前記乗上部20は、縦桟や横桟などにより組立可能な構成としたが、ブロック体のように一体的な構成であってもよい。
また、前記傾斜面200は、前端部201から後端部202にかけて前後方向の曲率半径Rが段階的に小さくなるように形成されてもよい。これによれば、最初の段階における曲率半径Rが大きい傾斜面により車両Mを確実に乗り上げさせた後、後の段階における曲率半径Rが小さい傾斜面により車両Mを確実に減速させて停止させることができる。
また、前記傾斜面200は、曲面状に形成されるものとしたが、次第に上方に傾斜角度が大きくなる面であれば、その他の形状の面に形成されてもよい。
以上、図面を参照して本発明の実施形態を説明したが、本発明は、図示した実施形態のものに限定されない。図示された実施形態に対して、本発明と同一の範囲内において、あるいは均等の範囲内において、種々の修正や変形を加えることが可能である。
1…バリケード
10…基部
11…前側基部
111…縦桟
112、113…横桟
12…後側基部
121…縦桟
13…支柱部
131…縦桟
132…横桟
14…補強バー部
141…筋交
20…乗上部
21…縦桟
22…横桟
200…傾斜面
201…前端部
202…後端部
203…返し部
204…誘導部
30…ゴムマット
40…搬送用コロ
M…車両
T…タイヤ
G…地面
P…搬送パーツ

Claims (13)

  1. 車両の侵入が禁止されるエリアに設置されるバリケードであって、
    前記車両のタイヤを乗り上げさせる乗上部を備え、
    該乗上部は、前端部から後端部にかけて次第に上方に傾斜角度が大きくなる傾斜面を有し、前方から突入してきた前記車両のタイヤを乗り上げさせた後、傾斜面に沿って斜め上方に進行させることにより、前記車両を減速させて停止させるバリケード。
  2. 前記乗上部は、前端部が水平方向に沿い、かつ後端部が鉛直方向に沿う曲面状に形成された傾斜面を有する請求項1に記載のバリケード。
  3. 前記乗上部は、高さが150cm〜180cm、前後方向の曲率半径が150cm〜180cmの範囲内の曲面状に形成された傾斜面を有する請求項1または請求項2に記載のバリケード。
  4. 前記乗上部は、前端部から後端部にかけて前後方向の曲率半径が段階的に小さくなる傾斜面を有する請求項2または請求項3に記載のバリケード。
  5. 前記乗上部は、後端部において鉛直方向よりも前方に反り返る返し部が設けられている請求項1から請求項4のいずれかに記載のバリケード
  6. 前記乗上部は、前端部において車両の乗り上げを誘導する誘導部が設けられている請求項1から請求項5のいずれかに記載のバリケード。
  7. 前記乗上部は、幅方向に並んで設けられた複数の縦桟と、前後方向に並んで設けられた横桟とからなる格子状に構成され、前記縦桟と前記横桟が組立可能に構成されている請求項1から請求項6のいずれかに記載のバリケード。
  8. 前記横桟は、前後方向の中央部から後部にかけて10cm〜55cmの範囲内の間隔で設けられている請求項7に記載のバリケード。
  9. 前記横桟は、前記縦桟に対して軸回転可能なローラ状に構成されている請求項7または請求項8に記載のバリケード
  10. 地面に載置される基部を備え、
    前記乗上部は、前記基部に支持される態様で設けられている請求項1から請求項9のいずれかに記載のバリケード。
  11. 前記基部は、前記乗上部を下方から支持する前側基部と、該前側基部の後方に設けられた後側基部と、前記前側基部または前記後側基部から立設され、かつ前記乗上部を後方から支持する支柱部とを備え、前記前側基部、前記後側基部および前記支柱部が組立可能に構成されている請求項10に記載のバリケード。
  12. 前記基部は、前記前側基部と前記後側基部が脱着可能に構成されており、前記前側基部と前記後側基部が互いに取り外された状態において、前記前側基部または前記後側基部と前記支柱部に搬送用コロが脱着可能に設けられる請求項11に記載のバリケード。
  13. 前記基部は、地面との間に滑り止め部材が敷設されている請求項10から請求項12のいずれかに記載のバリケード。
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WO2020070901A1 (ja) * 2018-10-03 2020-04-09 株式会社スペシャルエフエックススタジオ 移動体阻止器及び拘束器
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